| 発明の名称 |
排水枡 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−287194 |
| 公開日 |
平成9年(1997)11月4日 |
| 出願番号 |
特願平8−98364 |
| 出願日 |
平成8年(1996)4月19日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
太原 正弘 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 枡本体の胴周壁に排水の流入口と流出口とが設けられると共に上部に点検口が設けられ、該流入口上部には枡本体の内側から着脱自在な止水栓がヒンジを介して回転可能に取着され、該止水栓により流入口が開閉可能となされていることを特徴とする排水枡。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として宅地内及び公共下水道に使用される排水枡に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、下水道工事には排水枡が使用されるが、製品としては排水枡の流入口の受口外側から止水栓を装着した状態で工場から出荷される。この止水栓の着脱は、地中埋設時に選択されるが、止水栓を装着したままの状態で埋設した場合は、配管接続工事の際に再度掘削して、流入口から止水栓を取り外し、管路を接続した後埋め戻す作業が必要であった。 【0003】また、下水管路接続後に突発的な事故が発生し排水枡に接続されている管路の上流部が破損した場合は、破損部から不明水が浸入して管路の維持管理に支障をきたすことになるが、既に下水管が接続されている流入口を排水枡内部から止水することは極めて困難であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような従来技術の問題点を解消し、排水枡が地中に設置された後でも、排水枡の上方に設けられた点検口からの操作により、容易に流入口の開閉ができる排水枡を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の排水枡は、枡本体の胴周壁に排水の流入口と流出口とが設けられると共に上部に点検口が設けられ、該流入口上部には枡本体の内側から着脱自在な止水栓がヒンジを介して回転可能に取着され、該止水栓により流入口が開閉可能となされていることを特徴とするものである。 【0006】(作用)上記の通り本発明の排水枡は、枡本体の胴周壁に排水の流入口と流出口とが設けられると共に上部に点検口が設けられ、該流入口上部には枡本体の内側から着脱自在な止水栓がヒンジを介して回転可能に取着され、該止水栓により流入口が開閉可能となされているので、流入管が流入口に接続された後でも、必要に応じて適当な治具等を用いて、点検口からの操作のみにより止水栓の開閉ができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 【0008】図1は本発明に係る一実施例を示す平面図であり、図2は同上のII−II線にて切断し、矢印方向に見た片側を断面で示す正面図であって、同図(イ)は止水栓が収納されている状態を示す図であり、同図(ロ)は止水栓が流入口に排水枡の内部から施栓されている状態を示す図である。 【0009】これらの図において、1は枡本体であって、枡本体1の上部には点検口20が設けられ、点検口20にはマンホールが嵌め込まれるが図示しない。また、2は枡本体1の胴周壁の一側に、上下方向の中程から下方にかけて設けられた外方への出張り部である。 【0010】3は出張り部2の下部に設けられた流入口、4は出張り部2の上部に設けられた後述する止水栓の収納部である。流入口3の外側には管路(図示しない)を接続するための受口5が形成されると共に内側には止水栓の嵌入口6が設けられている。7は止水栓であって截頭直円錐台形を呈している。 【0011】止水栓7の断面形状は、嵌入口6に対応した形となるが、嵌入口6の内径よりもやや太径とするのがよい。又、回動して施栓される際に、止水栓7の外表面、特にその隅角部が枡本体1の底壁や嵌入口6に摺接乃至押圧するので、該止水栓7の少なくとも外表面16側は、拡縮径可能な柔弾性に富む材質で製するのが好ましい。 【0012】図3は止水栓7が収納部4内に収納されている拡大断面図であって、同図にも示すように、止水栓7はヒンジを介して流入口3の根元上側に取着されている。上記ヒンジは、突片9と該突片9の一端に設けられた回動環10および棒軸12から構成されており、該突片9の他端は止水栓7の周縁部に取り付けられている。一方、流入口3の根元上側の内壁には、両側に軸受11、11を配すると共に該軸受11に軸棒12が固定されており、この軸棒12を、前記回動環10に挿着することにより、この止水栓7が軸棒12の軸回りに回動可能に取着されている。 【0013】図3に示すように、止水栓7の内表面の回動環10とは反対側の周縁近傍に、嵌合凸部13が設けられ、これに対する収納部4の内壁には上記嵌合凸部13の嵌合可能な弾性体からなる嵌合凹部14が設けられており、これらの嵌合凸部13と嵌合凹部14とにより着脱自在の取着具15が形成されている。しかして、嵌合凹部14に、嵌合凸部13を該嵌合凹部14の弾発力に抗して着脱自在に嵌入することにより、収納部4内に止水栓7が収納される。 【0014】尚、止水栓7の外表面16には略コの字型の係止桿17が設けられると共に、内表面8には凹部が形成されて係止棒18が取付けられている。また、19は、流入口3から流入した排水を排出するための流出口である。 【0015】以下、上述の本発明の排水枡の操作要領について説明する。図4は、止水栓7の開閉要領を示す概念図であって、同図(イ)は収納部から止水栓7を引き出し施栓する際の態様の一部を示す概念図であり、同図(ロ)は施栓されている止水栓7を引っ張って開栓する際の態様の一部を示す概念図である。 【0016】先ず、工場段階で軸棒12に止水栓7の回動環10を挿着すると共に、該止水栓7を収納部4内に、その取着具15の嵌合凹部14に嵌合凸部13を嵌合することにより固定しておく。かくすることにより、輸送・保管中でも、止水栓7が排水枡から脱落することがない。 【0017】次に、下水管施工現場で、排水枡を地中に埋設する前に、現場状況に対応して止水栓を流入口3の止水栓の嵌入口6に施栓するか、或いは収納部4に収納しておくかを決定した上で埋設する。 【0018】施栓した状態で埋設し、その後流入管の受口5に流入管を配管して開栓するときには、点検口20から適宜の治具、例えば長柄の先にフックを付けた治具21を用いて図4(ロ)のように、係止棒18を治具21の先端に設けたフックで引っ掛け、引っ張り上げると、回動環10が軸棒12の軸回りに回動し、止水栓7は反転して収納部4内に収まる。このとき、嵌合凹凸部13、14の嵌合により嵌脱自在に取着しておく。 【0019】又、使用中の排水枡が、流入管側の事故等により流入口3を閉塞する必要が発生したときは、図4(イ)のように、治具21を矢印■〜■の順序で操作する。■で治具21のフックを係止桿17に引っ掛け、■次いで引張って取着具15の取着を解き、■更に下方に押し下げる。 【0020】すると反転した状態で収納されていた止水栓7は、押下げ力と重力とにより軸棒12の軸回りに回動して降下し、かくして止水栓7を嵌入口6に嵌入させることができる。尚、該止水栓7の嵌入に際して、流入口3の外側に向けての押圧力が必要なときは、長柄の付いた木槌(図示しない)等で叩くとよい。 【0021】施栓状態の止水栓7を開栓するには、係止棒18に治具21のフックを引っ掛けて、上方に引き上げる。ある程度の位置まで引き上げられた時に、別の治具21aのフックを係止桿17に引っ掛け、治具21のフックを係止棒18から外す。次いで、別の治具21aにより係止桿17を押圧して、嵌合凸部13と嵌合凹部14を嵌合させる。 【0022】以上、点検口20から人の手が届かない位置に止水栓7が取り付けられている場合の開閉及び収納について説明したが、人の手が届く位置に止水栓7が取り付けられている場合は、このような止水栓の開閉及び収納は人の手で行うことができる。 【0023】また、上記実施例では、流入口が一つの場合の例を示したが、複数個の流入口がある場合は、上述した一個の場合の構造と全く同様の構造、部材を複数個備えればよい。又、流入管として円管の場合を示したが、卵形管の場合も円管とほぼ同様の構造、部材を採ることにより、ほぼ同じ操作での止水栓の開閉及び収納が可能である。 【0024】 【発明の効果】本発明の排水枡の構成は、上述の通りであり、排水枡の施工前後、或いは下水管の接続前後の何時の時点でも、随意に止水栓の開閉が可能であり、又収納部を設けることにより、不要時に収納部へ収納することができるので、点検作業の妨げにもならない。
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