| 発明の名称 |
建物ユニットの据付管理方法及びその方法に用いる治具 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−279853 |
| 公開日 |
平成9年(1997)10月28日 |
| 出願番号 |
特願平8−88375 |
| 出願日 |
平成8年(1996)4月10日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
屋代 稔 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 工場生産した建物ユニットを施工現場に輸送して施工現場に予め設けてある基礎上に据付け、建物ユニットの取付孔を基礎側のアンカーボルトに挿入して固定する建物ユニットの据付管理方法において、建物ユニットの取付孔間寸法を工場生産段階で測定し、上記測定データを施工現場側に送付し、施工現場では、上記送付データを用いて、建物ユニットの据付前に、アンカーボルト位置が取付孔位置に合致するようにアンカーボルト位置を設定しておくことを特徴とする建物ユニットの据付管理方法。 【請求項2】 前記送付データが、基礎上に据付けられる複数の建物ユニットの配列にあてはめられて送付される請求項1記載の建物ユニットの据付管理方法。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の建物ユニットの据付管理方法の実施に用いられる治具であって、建物ユニットの 2つの取付孔のそれぞれに挿着される第1と第2の 2つの挿着子と、両挿着子間寸法を測定するメジャーとからなり、第1の挿着子にはメジャーの始端部に設けた連結リングが嵌着される連結部が設けられ、第2の挿着子にはメジャーの測定目盛を読取るためのマークが設けられてなることを特徴とする治具。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は建物ユニットの据付管理方法及びその方法に用いる治具に関する。 【0002】 【従来の技術】建物の工業生産化率を高めた建築方式として、特開平5-295745号公報に記載の如く、工場生産した建物ユニットを施工現場に輸送して施工現場に予め設けてある基礎上に据付け、建物ユニットの取付孔を基礎側のアンカーボルトに挿入して固定するものがある。 【0003】然るに、従来技術では、建物ユニットの取付孔径に基礎側のアンカーボルトを挿入し得る一定の公差を認めた上で、建物ユニットの取付孔間の規格寸法と基礎側のアンカーボルト間の規格寸法を定めている。そして、これらの規格寸法に基づき、建物ユニットの生産、基礎の施工を行っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術には、下記■、■の問題点がある。 ■前述した建物ユニットの取付孔間寸法や基礎側のアンカーボルト間寸法の規格寸法は、例えば6mの長さに対する許容差が± 2mmになる如くの極めて高精度を要求される。従って、これらの規格寸法の実現のためには、建物ユニットの生産工程、基礎の施工工程で極めて高い工程能力が必要となり、精度管理にも困難を伴う。 【0005】■工場生産した建物ユニットの取付孔間寸法を測定し、規格寸法から外れた建物ユニットについてはこれを再組立するとなると多大な生産ロスを生ずる。そこで、建物ユニットを施工現場にて基礎上に据付ける段階で、アンカーボルト間寸法が建物ユニットの取付孔間寸法に合致するように、アンカーボルト位置を修正する台直し作業を行う必要を生じ、据付当日の据付時間ロスが多大となる。 【0006】本発明の課題は、建物ユニットを基礎上に据付けるに際し、据付時の据付時間ロスを伴うことなく、建物ユニットの取付孔を基礎側のアンカーボルトに正確に挿入して建物ユニットを強固に据付け固定することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、工場生産した建物ユニットを施工現場に輸送して施工現場に予め設けてある基礎上に据付け、建物ユニットの取付孔を基礎側のアンカーボルトに挿入して固定する建物ユニットの据付管理方法において、建物ユニットの取付孔間寸法を工場生産段階で測定し、上記測定データを施工現場側に送付し、施工現場では、上記送付データを用いて、建物ユニットの据付前に、アンカーボルト位置が取付孔位置に合致するようにアンカーボルト位置を設定しておくようにしたものである。 【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において更に、前記送付データが、基礎上に据付けられる複数の建物ユニットの配列にあてはめられて送付されるようにしたものである。 【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の建物ユニットの据付管理方法の実施に用いられる治具であって、建物ユニットの 2つの取付孔のそれぞれに挿着される第1と第2の 2つの挿着子と、両挿着子間寸法を測定するメジャーとからなり、第1の挿着子にはメジャーの始端部に設けた連結リングが嵌着される連結部が設けられ、第2の挿着子にはメジャーの測定目盛を読取るためのマークが設けられてなるようにしたものである。 【0010】 【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記■の作用がある。 ■建物ユニットの取付孔間寸法の測定データが建物ユニットの据付前(例えば据付当日の前日まで)に施工現場側に送付される。そして、施工現場ではこの送付データを用いて、建物ユニットの据付前にアンカーボルト位置を、該建物ユニットの取付孔間寸法に合致せしめるように施工(新規のアンカーボルト施工)もしくは修正(施工済アンカーボルトの修正)しておくものとなる。 【0011】請求項2に記載の本発明によれば下記■の作用がある。 ■施工現場側に送付される送付データが、基礎上に据付けられる複数の建物ユニットの配列にあてはめられて送付されるものであるから、施工現場では該送付データを用いて直ちに且つ簡易にアンカーボルト位置を施工もしくは修正できる。 【0012】請求項3に記載の本発明によれば下記■の作用がある。 ■建物ユニットの取付孔に挿着される第1と第2の挿着子と、メジャーとを用いることにより、建物ユニットの取付孔間寸法を簡易且つ正確に測定できる。 【0013】 【発明の実施の形態】図1は建物ユニットを示す模式図、図2は治具を示す模式図、図3は送付データの記載例を示す模式図、図4はユニット建物の据付過程を示す模式図、図5は建物ユニットの据付状態を示す模式図である。 【0014】ユニット建物10は、図4に示す如く、工場生産した複数の建物ユニット11を施工現場に輸送するとともに、施工現場には予め基礎12を設けておき、建物ユニット11を吊り上げて基礎12上に据付けることにて構築される。 【0015】このとき、建物ユニット11は、図1に示す如く、工場の生産ラインで、 4本の形鋼製床梁13と、 4本の角鋼管製柱14と、 4本の形鋼製天井梁15を接合した骨組構造体であり、この骨組構造体に床面材、天井面材、壁面材、窓等を取付けて生産される。 【0016】そして、建物ユニット11は、基礎12への据付時に、柱14のエンドプレートもしくは床梁13の下フランジに設けられている取付孔16を、基礎12側のアンカーボルト17に挿入して固定される(図5)。 【0017】然るに、ユニット建物10にあっては、建物ユニット11を基礎12に据付けるため、下記(1) 〜(3) の管理がなされる。 (1) 建物ユニット11に設けられている取付孔16の間隔を工場生産段階で測定する。 【0018】建物ユニット11の柱14のエンドプレートのA〜Dに取付孔16が設けられているとき(図1)、AB、AC、AD、BC、BD、CDの 6箇所の取付孔間寸法の測定を行う。 【0019】建物ユニット11の取付孔間寸法の測定は、生産ライン内でユニットが停止できる位置、もしくは生産ラインからのユニットの搬出位置で、ユニットの床下から行う。 【0020】建物ユニット11の取付孔間寸法の測定は、図2に示す如くの治具20を用いて行うことができる。治具20は、建物ユニット11の 2つの取付孔16、16のそれぞれに挿着される第1と第2の 2つの挿着子21、22と、両挿着子21、22の間の寸法を測定するメジャー23とからなる。両挿着子21、22は取付孔16に挿着容易となるように先細状のテーパ部21A、22Aを備えるとともに、テーパ部21A、22Aの基部直径を取付孔16の内径と略同等もしくはやや小径とし、それらの基部に柱14のエンドプレートに吸着できる磁石付フランジ21B、22Bを備えている。また、第1挿着子21はメジャー23の始端部に設けた連結リング23Aが嵌着される連結部21Cを備える。また、第2挿着子22はメジャー23の測定目盛を読取るための凸状マーク22Cを備える。尚、メジャー23は、連結リング23Aを第1挿着子21の連結部21Cに嵌着し、中間部を第2挿着子22の凸状マーク22Cの上に載せた状態で、該メジャー23に張力を付与するためのウエイト24を付帯的に備え、このウエイト24をメジャー23の中間部の任意位置に取付可能とする止めねじ24Aを備えている。 【0021】(2) 上記(1) で測定した建物ユニット11の取付孔間寸法の測定データを施工現場側の基礎施工会社に送付する。 【0022】このデータ送付は、ファクシミリ通信、コンピュータ通信等で行うことができる。 【0023】そして、この送付データは、基礎12上に据付けられる複数の建物ユニット11、11…の配列にあてはめられて図3に示す如くに送付される。 【0024】(3) 施工現場では、基礎施工会社が上記(2) の送付データを用いて、建物ユニット11の据付前(例えば据付当日の前日まで)に、アンカーボルト位置が取付孔位置に合致するようにアンカーボルト位置(アンカーボルト間隔)を設定する。 【0025】尚、上述のアンカーボルト位置の設定は、(a) 基礎12の施工中であればアンカーボルト17の新規位置の施工にて行い、(b) 基礎12の施工後であればアンカーボルト17の位置修正(台直し)にて行う。 【0026】従って、本実施形態によれば、下記■〜■の作用がある。 ■建物ユニット11の取付孔16間寸法の測定データが建物ユニット11の据付前(例えば据付当日の前日まで)に施工現場側に送付される。そして、施工現場ではこの送付データを用いて、建物ユニット11の据付前にアンカーボルト17位置を、該建物ユニット11の取付孔16間寸法に合致せしめるように施工(新規のアンカーボルト17施工)もしくは修正(施工済アンカーボルト17の修正)しておくものとなる。 【0027】■施工現場側に送付される送付データが、基礎12上に据付けられる複数の建物ユニット11の配列にあてはめられて送付されるものであるから、施工現場では該送付データを用いて直ちに且つ簡易にアンカーボルト17位置を施工もしくは修正できる。 【0028】■建物ユニット11の取付孔16に挿着される第1と第2の挿着子21、22、メジャ23ーとを用いることにより、建物ユニット11の取付孔16間寸法を簡易且つ正確に測定できる。 【0029】以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、アンカーボルトは、その上にテーパピンを螺着せしめられ、建物ユニットの取付孔をこのテーパピンに挿入固定されるものであってもよい。 【0030】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニットを基礎上に据付けるに際し、据付時の据付時間ロスを伴うことなく、建物ユニットの取付孔を基礎側のアンカーボルトに正確に挿入して建物ユニットを強固に据付け固定することができる。
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