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発明の名称 外壁ボード継目処理テープ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−279805
公開日 平成9年(1997)10月28日
出願番号 特願平8−92454
出願日 平成8年(1996)4月15日
代理人
発明者 山本 昇
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 隣接する外壁ボードの相対向する端縁部に、両端縁部間に跨がるように接着される外壁ボード継目処理テープであって、上記端縁部に跨がって接着される粘着層と弾性シール材とが一体に形成され、且つ、上記粘着層と弾性シール材との間で上記両端縁部の隙間に対応した位置に上記粘着層よりも幅が狭い流動層が設けられてなる外壁ボード継目処理テープにおいて、両側縁に向けて漸次薄肉となされていることを特徴とする外壁ボード継目処理テープ。
【請求項2】 弾性シール材の表面が、両側縁に向けて漸次薄肉となるようになだらかな曲面となされていることを特徴とする請求項1記載の外壁ボード継目処理テープ。
【請求項3】 両側縁が直線状でないことを特徴とする請求項1または請求項2記載の外壁ボード継目処理テープ。
【請求項4】 弾性シール材の表面が粗面となされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の外壁ボード継目処理テープ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等の隣接する外壁ボード間に接着される外壁ボード継目処理テープに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物等に用いられる外壁ボードと外壁ボードとの間の隙間を隠すために、従来は隣接する外壁ボードの間隙を覆うようにテープを接着し、このテープの上からこのテープよりも幅広の寒冷紗を被覆し、更にこの寒冷紗の上から、これよりも広い面積にわたって弾性シール材を塗布した後、外壁ボード全体にわたって外装塗膜層を塗布することが行われていた。上記従来のものによると、ひび割れの発生を防止するため寒冷紗を被覆した上から更に弾性シール材を塗布する作業が必要となり、作業性が悪いとともに、塗布厚のばらつきが起こり易く、ひび割れの原因ともなる。
【0003】このような問題点を解消するものとして、出願人は、図4の断面図で示すような、隣接する外壁ボードの相対向する両端縁部に跨がって接着される粘着層4と、弾性シール材20とが一体に形成され、且つ、上記粘着層4と弾性シール材20との間で粘着層4に設けた凹部41に上記粘着層4よりも幅が狭い流動層5が設けられ、粘着層4に両面離型紙6が積層されている外壁ボード継目処理材10を提案した(特願平5−71360号)。
【0004】これによると、従来のように寒冷紗と弾性シール材を順番に積層する手間が省け、能率的に作業でき、補強塗の厚みがばらつくこともなく、施工後にひび割れが起こらない。また、継目処理テープの両側縁が漸次薄くされているので弾性シール材表面との段差がなくなり、外観のよい仕上がりとすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような通常のテープの形状としたものは両側縁に段差があるために、この上から塗布する上塗り材にも段差が生じて外観が悪くなるという欠点があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解消し、作業工程が少なく、ひび割れ等の発生を防止でき、外観のよい仕上がりとすることのできる外壁ボード継目処理テープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明外壁ボード継目処理テープは、隣接する外壁ボードの相対向する端縁部に、両端縁部間に跨がるように接着される外壁ボード継目処理テープであって、上記端縁部に跨がって接着される粘着層と弾性シール材とが一体に形成され、且つ、上記粘着層と弾性シール材との間で上記両端縁部の隙間に対応した位置に上記粘着層よりも幅が狭い流動層が設けられてなる外壁ボード継目処理テープにおいて、両側縁に向けて漸次薄肉となされていることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の外壁ボード継目処理テープは、請求項1記載の外壁ボード継目処理テープであって、弾性シール材の表面が両側縁に向けて漸次薄肉となるようになだらかな曲面となされていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3記載の外壁ボード継目処理テープは、請求項1または請求項2記載の外壁ボード継目処理テープであって、両側縁が直線状でないことを特徴とするものである。
【0010】更に、請求項4記載の外壁ボード継目処理テープは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の外壁ボード継目処理テープであって、弾性シール材の表面が粗面となされていることを特徴とするものである。
【0011】補強塗3の材料としては、アクリルゴム、ポリクロロプレンゴム、ポリウレタンゴム等が用いられ、その厚みは100〜200μm程度である。不織布2としては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、ビニロン、ポリエチレン、ポリウレタン、キュプラ等が用いられ、その重量は15g/m2 程度が好ましい。
【0012】粘着層4としては、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル等が用いられる。粘着層4の厚みは20〜50μm程度が好ましい。流動層5としてはシリコーン等が用いられ、その厚みは10μm程度、幅は10〜20mm程度が好ましい。
【0013】(作用)本発明によれば、予め、粘着層及び弾性シール材等が積層された外壁ボード継目処理テープを用意し、この処理テープを隣接する外壁ボードの両端縁部間に接着剤で接着し、この上に上塗りを施すだけでよい。従って、作業性が向上し、補強塗の厚みがばらつくことがなく、ひび割れの発生を抑制できる。また、弾性シール材と粘着層との間で両端縁部に跨がる範囲に流動層が設けられているので、弾性シール材と粘着層との固定が防止され、この両端縁部の相対位置が変化しても容易に追従でき、応力が緩和され、この部分での膨れの発生も防止される。
【0014】本発明の外壁ボード継目処理テープは両側縁に向けて漸次薄肉となされているので、外壁ボード表面との段差がなくなり外観のよい仕上がりが得られる。また、両側縁が直線状でなく、例えば波形形状などに形成されてあるものでは、施工した後外壁ボード面で側縁の境界が目立たなくなり、一層外観をよくすることができる。更に、弾性シール材の表面が粗面となされていると、上塗り材との接着性がよくなり、上塗り材が剥離することがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
(実施例1)図1は請求項1記載の外壁ボード継目処理テープの実施例を示す断面図であり、一定幅(約50〜200mm)の帯状体で、その両側は側縁に向けて漸次厚みが薄くなる薄肉部11となされている。外壁ボード継目処理テープ1は、両面離型紙6、粘着層4、不織布2、補強塗3、流動層5が積層された構成であり、弾性シール材20は不織布2と補強塗3とから構成されている。粘着層4には補強塗3側に凹部41が形成され、該凹部41内に流動層5が設けられている。
【0016】この外壁ボード継目処理テープ1を用いて次のように外壁ボードの継目施工を行った。即ち、外壁ボードを下地処理して下塗剤を塗布し、上記処理テープ1の両面離型紙6を剥がして粘着層4を両外壁ボードの両端縁に跨がるように接着する。その後、この継目処理テープ1の上から上塗り材の塗装・乾燥を繰り返して継目処理を行った。このものは両側縁にかけて薄肉部11、11となされているので、施工後に外壁ボード面との段差がなくなり、上塗り材にも段差が生じることなく、良好な外観の仕上がりが得られた。
【0017】(実施例2)図2は請求項2記載の外壁ボード継目処理テープの実施例を示す断面図であり、断面構造は図1と同じであるが、弾性シール材20の上面がなだらかな曲面となされたものである。このテープを用いて実施例1と同様にして外壁ボードの継目処理を行った。その結果、施工後には実施例1のものと同様の効果が得られた。
【0018】(実施例3)図3は請求項3記載の外壁ボード継目処理テープの実施例を示す斜視図であり、断面構造は図2のものと同じであるが、平面視において両側縁が直線状でなく波形側縁12、12となされている。更に、弾性シール材の表面には無数の小さな凹凸31が形成されて粗面となされている。
【0019】このテープを用いて実施例1と同様にして外壁ボードの継目処理を行った。このものは両側縁にかけて漸次薄肉となされているので、施工後には実施例1、2と同様の効果が得られ、更に両側縁が直線状でないため、該テープ側縁と外壁ボード面との境界が殆ど目立たず、且つ、表面が粗面であるため上塗り材との接着性がよく、長期間にわたる耐久性が得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明の外壁ボード継目処理テープによれば、不織布及び補強塗が積層された外壁ボード継目処理テープを用意し、隣接する外壁ボードの両端縁部間に接着剤で接着し、この上に上塗りを施すだけでよい。従って、作業性が向上し、施工後にひび割れが生じない。
【0021】また、継目処理テープの両側縁に向けて漸次薄肉となされているので、弾性シール材との段差がなくなり、外観のよい仕上がりが得られる。また、両側縁が直線状でなく、例えば波形形状などに形成されてあるものでは、施工した後外壁ボード面で側縁の境界が目立たなくなり、一層外観をよくすることができる。更に、弾性シール材の表面が粗面となされていると、上塗り材との接着性がよくなり、上塗り材が剥離することがない。
 

 
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