| 発明の名称 |
排水管継手 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−279787 |
| 公開日 |
平成9年(1997)10月28日 |
| 出願番号 |
特願平8−96669 |
| 出願日 |
平成8年(1996)4月18日 |
| 代理人 |
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| 発明者 |
元 隆明 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 上部受け口および下部差し口を有する断面形状がほぼ矩形の筒状の継手本体と、この継手本体の管壁に突設された枝管用接続部とで構成され、前記継手本体の上端部に、上部受け口を覆う蓋体がヒンジを介して一体化されていることを特徴とする排水管継手。 【請求項2】 蓋体が、枝管用接続部が突設されている側の継手本体の管壁上端に、ヒンジを介して一体化されている請求項1記載の排水管継手。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建物の屋上などに降った雨水を竪樋に排水するために用いられ、特に、排水管と竪樋との接続に使用される排水管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の排水管継手としては、たとえば実開平2−143426号公報に記載されているようなものが知られている。 【0003】この排水管継手は、排水管接続口および掃除口を備えた断面形状が正方形の管本体と、この管本体の掃除口に装着される蓋体とで構成され、この蓋体に空気抜き孔が形成され、かつ蓋体と管本体に、互いに嵌合可能な嵌合部が周縁部の対向する2箇所に形成された構造のものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記排水管継手においては、たとえば建物の3階からの竪樋を中継して掃除口に接続しようとする場合、掃除口に嵌合装着している蓋体を取り外す必要がある。しかしながら、この蓋体を取り外すことはかなり面倒であった。また、取り外した後の蓋体の廃棄処理も必要となってくる。 【0005】本発明は上記従来の問題を解消しようとするものであり、その目的とするところは、蓋体を取り外すことなく、上方からの竪樋の中継を行うことができる排水管継手を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の排水管継手は、上部受け口および下部差し口を有する断面形状がほぼ矩形の筒状の継手本体と、この継手本体の管壁に突設された枝管用接続部とで構成され、前記継手本体の上端部に、上部受け口を覆う蓋体がヒンジを介して一体化されているものである。 【0007】また、蓋体を継手本体とヒンジを介して一体化させる位置は、枝管用接続部が突設されている側の継手本体の管壁上端とするのが好ましい。 【0008】(作用)本発明の排水管継手においては、上部受け口を覆う蓋体がヒンジを介して継手本体の上端部に一体化されているので、たとえば上部受け口に竪樋を中継して接続する場合、上部受け口を覆っている蓋体を上方に立ち起こすことにより、上部受け口を開口状態とすることができる。 【0009】また、蓋体を枝管用接続部が突設されている側の継手本体の管壁上端にてヒンジを介して継手本体と一体化させることにより、上方に立ち起こした蓋体は、開口状態とされた上部受け口内に挿入接続された竪樋と建物の間に隠れた状態となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の排水管継手の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の排水管継手の第1実施例を示す斜視図、図2は図1のX−X線における要部拡大断面図、図3は図1の排水管継手の使用状態を示す断面図である。 【0011】図1に示すように、排水管継手1は硬質塩化ビニル樹脂製のものであり、継手本体2と枝管用接続部3とで構成されている。継手本体2は断面形状が三味胴形の筒状のものであり、幅広の平面壁21、21と幅狭の円弧状の湾曲壁22、22を有している。枝管用接続部3は短円筒状のものであり、継手本体2の建物側に位置する平面壁21より一体に突設して形成されている。なお、図2に示すように、枝管用接続部3は接続される枝管から雨水がスムーズに流れ込むように上向きに所定の排水勾配θを有している。枝管用接続部3が形成されていない平面壁21の上端側の管壁には小径の孔211が穿孔されている。この孔211は後述の蓋体の下面に突設された鉤状の係止片が係止されるものである。 【0012】継手本体2の上端には上部受け口23が、また、下端には下部差し口24がそれぞれ形成されている。上部受け口23の内面形状は接続される軒樋の外面形状にほぼ符合した形状とされ、また、下部差し口24の外面形状は接続される軒樋の内面形状にほぼ符合した形状とされている。そして、湾曲壁22、22の一部が長手方向に沿って内方に窪まされることにより、湾曲壁22、22の幅方向のほぼ中央には、断面形状がコ字状の溝25、25が上下方向に沿って連続して形成されている。 【0013】上部受け口23の開口は蓋体4にて覆われている。この蓋体4は平板状のものであり、その形状は継手本体2の断面形状に符合した三味胴形とされている。図2に示すように、蓋体4は、継手本体2の枝管用接続部3が突設されている平面壁21の上端に、薄肉部であるヒンジ41を介して継手本体2と一体化されている。蓋体4の上面には円柱状の突起42が、また、下面には鉤状の係止片43がそれぞれ一体に形成されている。なお、蓋体4も硬質塩化ビニル樹脂製のものである。図2において、蓋体4は継手本体2と一体に成形されたものであるが、分かり易くするために図面上、継手本体2とは切断面を表す平行斜線の向きを逆向きにしている。 【0014】そして、蓋体4の係止片43が継手本体2の孔211に係止されることにより、継手本体2の上部受け口23の開口が閉塞され、本発明における排水管継手1を構成している。 【0015】図3に基づいて上記排水管継手1の使用状態について説明する。 【0016】排水管継手1の枝管用接続部3の内面に接着剤を塗布し、建物の壁面7より突出した枝管5に接続する。つぎに排水管継手1の下部差し口24の外面に接着剤を塗布し、下方の竪樋6を接続する。そして、蓋体4の突起42を手でつかみ、係止片43の係止を孔211より解除して蓋体4を建物側に開いて立ち起こす。この結果、継手本体2の上部受け口23は開口状態とされる。この開口状態とされた上部受け口23に上方の竪樋6を接続して竪樋の中継を完了する。 【0017】この場合、蓋体4を枝管用接続部3側の継手本体2の管壁上端にヒンジ41を介して一体化しているので、蓋体4は接続した上方の竪樋6の後ろ側に隠れ、前面側からは見えないことになる。したがって、取付施工後の意匠的外観を損なわない。 【0018】以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。 【0019】上記実施例では、継手本体の形状を断面形状が三味胴形のものとしたが、形状的にはほぼ矩形状のものであれば、たとえば正方形、長方形、あるいはこれらの形状で隅部が円弧状に面取りされたものであってもよい。また、湾曲壁に形成したコ字状の溝はなくてもよい。 【0020】また、上記実施例においては、枝管用接続部が突設されている側の継手本体の管壁上端に、蓋体をヒンジを介して継手本体と一体化したが、これとは逆に、枝管用接続部が存在していない側の継手本体の管壁上端に、ヒンジを介して継手本体と一体化してもよい。その際、実施例に示すように、管壁上端の全幅にわたってヒンジとしてもよく、あるいは、管壁上端の一部(たとえば幅方向の両端部)だけをヒンジとしてもよい。 【0021】さらに、継手本体の断面形状が正方形または長方形の場合は、前後あるいは左右の管壁上端のいずれかの一箇所において蓋体をヒンジを介して継手本体と一体化すればよい。 【0022】また、蓋体が一体化される位置を、上部受け口の管壁上端に代えて、上部受け口内としてもよい。 【0023】さらに、蓋体のほぼ中央部に孔を形成しておけば、上方の竪樋の中継接続がない場合、蓋体の上面に雨水が溜まらず、排水管継手内に排水される。 【0024】 【発明の効果】請求項1記載の本発明の排水管継手においては、上部受け口および下部差し口を有する断面形状がほぼ矩形の筒状の継手本体の上端部に、上部受け口を覆う蓋体がヒンジを介して一体化されているので、たとえば上部受け口に竪樋を中継して接続する場合、上部受け口を覆っている蓋体を上向きに立ち起こし、上部受け口を開口状態とすることにより、蓋体全体を完全に取り外すことなく、竪樋の中継を行うことができる。したがって、竪樋の中継接続の施工が簡単であり、また、蓋体の廃棄処理も必要でない。 【0025】また、請求項2記載の本発明の排水管継手においては、枝管用接続部が突設されている側の継手本体の管壁上端に、蓋体がヒンジを介して継手本体と一体化されているので、上方に立ち起こした蓋体は、開口状態とされた上部受け口内に挿入して接続される竪樋の後ろ側に隠れることになり、竪樋を中継した後の意匠的外観も損なわれない。
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