| 発明の名称 |
軽量コンクリートの製造方法 |
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| 発行国 |
日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 |
公開特許公報(A) |
| 公開番号 |
特開平9−124375 |
| 公開日 |
平成9年(1997)5月13日 |
| 出願番号 |
特願平7−285147 |
| 出願日 |
平成7年(1995)11月1日 |
| 代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松本 雅利
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| 発明者 |
川地 武 / 林 好正 / 小川 晴果 / 三谷 一房 / 永井 康淑 / 川原 正雄 |
| 要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 セメント,水,軽量骨材を混練する軽量コンクリートの製造方法において、前記軽量骨材を乾燥状態にして混入するとともに、内部保水形および/または内部造膜形の合成樹脂エマルションを混入することを特徴とする軽量コンクリートの製造方法。 【請求項2】 前記軽量骨材を、絶乾状態もしくはこれに近い状態まで乾燥させることを特徴とする請求項1記載の軽量コンクリートの製造方法。 【請求項3】 前記内部保水形の合成樹脂エマルションは、メチルセルロース,ヒドロキシルエチルセルロース,ポリビニルアルコールなどの化学のり剤から選択されることを特徴とする請求項1または2記載の軽量コンクリートの製造方法。 【請求項4】 前記内部造膜形の合成樹脂エマルションは、アクリル系エマルション,エチレン酢ビ系エマルション,スチレンブタジエンゴムなどのセメント混和用ポリマーディスパージョンから選択されることを特徴とする請求項1または2記載の軽量コンクリートの製造方法。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、軽量コンクリートの製造方法に関し、特に、この種のコンクリートの施工性を改善する技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】軽量コンクリートの製造に際しては、粗骨材および細骨材に軽量骨材を用いるのが一般的である。ところが、軽量骨材は、特に、乾燥した状態で使用すると、吸水量が大きくなり、コンクリートの混練,打設中に骨材が混練水を吸収するため、コンクリートのワーカビリティーが低下する。 【0003】このような不都合を解消するために、従来は、軽量コンクリートを製造する際に、予め軽量骨材に吸水させたもの(プレウェチングと呼ばれている)を使用し、軽量骨材の吸水を低減させることが行われていた。しかしながら、このような従来の軽量コンクリートの製造方法には、以下に説明する技術的な課題が指摘されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】すなわち、あらかじめ吸水させた軽量骨材を使用する製造方法では、乾燥させた骨材を用いる方法に比べてコンクリートの重量が重くなるとともに、コンクリートの乾燥収縮が大きく、しかも、これが長期にわたって進行するなどの問題があった。 【0005】このような問題を解決する方法として、乾燥させた軽量骨材を、予めポリマーディスパージョンなどで被覆し、吸水率を低減させる軽量コンクリートの製造方法も研究されているが、このような製造方法では、骨材の表面処理のための設備と工程が増大するため、実用的な解決手段とは言えなかった。本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、施工性の改善を実用的な手段で行うことができる軽量コンクリートの製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、セメント,水,軽量骨材を混練する軽量コンクリートの製造方法において、前記軽量骨材を乾燥状態にして混入するとともに、内部保水形および/または内部造膜形の合成樹脂エマルションを混入するようにした。軽量骨材を乾燥すると、吸水率が大きくなるが、内部保水形および/または内部造膜形の合成樹脂エマルションを混入しているので、これらのエマルションが有している保水性ないしは造膜性により、軽量骨材の急激な吸水が抑制され、得られたコンクリート重量が軽くなるとともに、ワーカビリティも改善される。この場合、前記軽量骨材を、絶乾状態もしくはこれに近い状態まで乾燥させることが望ましく、このような状態の軽量骨材を使用すると、乾燥収縮を長期に渡って非常に小さく抑えることができる。内部保水形の合成樹脂エマルションとしては、メチルセルロース,ヒドロキシルエチルセルロース,ポリビニルアルコールなどの化学のり剤から選択することができる。この種の合成樹脂エマルションは、乾燥させた軽量骨材の吸水が大きい場合でも、これに抵抗して水分を強固に保持し、しかも、それ自体で粘性を有しているので、コンクリートのワーカビリティの低下を防止する。内部造膜形の合成樹脂エマルションとしては、アクリル系エマルション,エチレン酢ビ系エマルション,スチレンブタジエンゴムなどのセメント混和用ポリマーディスパージョンから選択することができる。この種の合成樹脂エマルションは、軽量骨材に水分が吸収吸水されると、骨材の表面を覆う編み目状のフィルムが形成され、これにより骨材の吸水が抑制されて、ワーカビリティの低下を防ぐとともに、コンクリートの強度を増加させる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかる軽量コンクリートの製造方法の一実施例を示している。同図に示す軽量コンクリートの製造方法では、原材料として、セメントCと、水Wと、軽量骨材Sと、合成樹脂エマルションAとが準備され、これらを攪拌翼式の混練装置内に投入して、攪拌翼で混練することにより製造される。 【0008】なお、本発明にかかる軽量コンクリートの製造においては、混練装置は、図示したバッチ式のものに限られることはなく、例えば、スクリュー式などの連続混練装置を使用することもできる。軽量骨材Sは、軽量細骨材と軽量粗骨材とが含まれていて、これらの軽量骨材は、乾燥した状態で混入される。この場合、軽量骨材の乾燥状態は、水分を全く含まない絶乾状態、もしくはこれに近い状態が望ましく、このような絶乾状態の軽量骨材を使用すると、得られるコンクリートの重量が、非常に軽くなるとともに、乾燥収縮を長期に渡って非常に小さく抑えることができる。 【0009】合成樹脂エマルションAは、内部保水形のものないしは内部造膜形のものが使用され、これらの合成樹脂エマルションAは、それぞれ単独に使用しても併用してもよく、その混入量は、軽量骨材の使用量などを勘案して適宜設定すればよい。これらの合成樹脂エマルションAは、例えば、左官モルタルなどのドライアウト防止に用いられているものであって、その優れた保水性ないしは造膜性により、乾燥させた軽量骨材Sの急激な吸水を抑制して、コンクリートの打設時のワーカビリティの低下を防止する。 【0010】内部保水形の合成樹脂エマルションとしては、メチルセルロース,ヒドロキシルエチルセルロース,ポリビニルアルコールなどの化学のり剤から選択することができる。この種の合成樹脂エマルションは、乾燥させた軽量骨材の吸水が大きい場合でも、これに抵抗して水分を強固に保持し、かつ、それ自体粘性を有しているので、コンクリートのワーカビリティの低下を防止する。 【0011】内部造膜形の合成樹脂エマルションとしては、アクリル系エマルション,エチレン酢ビ系エマルション,スチレンブタジエンゴムなどのセメント混和用ポリマーディスパージョンから選択することができる。この種の合成樹脂エマルションは、軽量骨材に水分が吸収吸水されると、骨材の表面を覆う編み目状のフィルムが形成され、これにより骨材の吸水が抑制されて、ワーカビリティの低下を防ぐ。 【0012】また、特に、内部造膜形の合成樹脂エマルションを使用した場合には、コンクリートの打設養生中には、軽量骨材が徐々に吸水することにより、ポリマーディスパージョンが脱水乾燥養生され、軽量骨材がエマルジョンの脱水養生材として機能するので、その結果、得られた軽量コンクリートの内部に、強固なポリマーフィルムが形成される。 【0013】従って、このポリマーフィルムにより、軽量骨材とセメントペーストとの接着一体化が高まり、コンクリート強度が増大する。 【0014】 【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる軽量コンクリートの製造方法によれば、乾燥した軽量骨材と内部保水形および/または内部造膜形の合成樹脂エマルションとを組合せて使用することにより、軽量骨材をプレウェットしなくても施工性に優れ、かつ、乾燥収縮の少ない軽量コンクリートが得られる。 【0015】また、本発明の製造方法で製造された軽量コンクリートは、コンクリートの打設後、軽量骨材の水吸収により、ポリマーデイスパージョンが乾燥養生されるので、コンクリートの強度も増大させることができる。さらに、本発明の軽量コンクリートの製造方法では、特別な設備も必要とせず、通常使用されている混練装置を使用することができる。
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