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転写シートおよびそれを用いた転写方法 - 凸版印刷株式会社
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発明の名称 転写シートおよびそれを用いた転写方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−295497
公開日 平成9年(1997)11月18日
出願番号 特願平8−109134
出願日 平成8年(1996)4月30日
代理人
発明者 難波 系治郎 / 三角 裕明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】熱収縮性基材シート上に転写層を具備することを特徴とする転写シート。
【請求項2】前記転写層が、転写後の表面物性を向上するための保護層を具備することを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】前記転写層が、被転写体の基材と接着するための接着層を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の転写シート。
【請求項4】熱収縮性基材シート上に転写層を具備する転写シートを被転写体の基材に巻付け、加熱により前記転写シートの熱収縮性基材シートを収縮させ、転写層を基材に密着させることにより転写することを特徴とする転写方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に柱材や家具材、枠材等の、表面に三次元凹凸形状を有する柱状の基材への絵柄等の転写に適した転写シート、およびそれを用いた転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家具の足材等の様に表面に三次元凹凸形状を有する被転写体への絵付け方法としては、例えば手描き法等の手工的な方法もあったが、より量産に適した工業的な方法の代表的なものとしては、例えば水圧転写法、真空転写法、熱収縮フィルムラミネート法等があった。
【0003】このうち水圧転写法とは、水溶性基材シート上に絵柄の転写層を形成した転写シートを使用して、これを水面に浮かべて水溶性基材シートを溶解させ、水面上に転写層のみが浮かんだ状態とし、ここに被転写体である基材を圧入してその表面に追従させつつ転写層を転写させる方法である。
【0004】この方法は、表面に三次元凹凸形状を有する略平面状の基材への絵柄の転写には適するが、例えば柱状基材の様な全体として三次元形状を有する基材に適用すると、側面や斜面の部分で転写層が折れ曲がった襞を生じ、絵柄が乱れてしまうので適用できない。その他、耐水性の低い基材への適用も困難であり、絵柄層を形成するインキの種類も限定されること、生産設備が高価である上に生産性が低く、また水温管理等が難しく作業者に高度の熟練を要すること等の問題点があった。
【0005】真空転写法は、熱成形性基材シート上に絵柄の転写層を形成した転写シートを使用して、転写時に熱成形性基材シートを熱により変形させつつ圧力により被転写体である基材の表面に追従させて、絵柄の転写層を基材表面に密着させ、転写するものである。上記圧力として通常真空圧を使用するので真空転写法と称されるが、逆に圧縮空気を使用して圧空転写法と称する場合もある。
【0006】この方法も、熱成形性基材シートの三次元形状への追従性の限界の為、やはり前記の水圧転写法と同様に、柱状の基材等の様に極端な三次元形状の基材への転写は不可能である。尤も多少の側面部や斜面部等への転写は可能ではあるが、転写時の熱成形性基材シートの変形に伴って絵柄も大きく変形して転写されるので、絵柄の設計にあたってはこの変形を考慮した設計が必要であり、高度の熟練が必要とされるという問題点もあった。
【0007】熱収縮フィルムラミネート法は、従来より包装容器の分野において通称シュリンクラベルとして使用されているものであって、熱収縮性基材シートの表面又は裏面に絵柄を印刷したフィルムを、PETボトル等の表面に三次元凹凸形状を有する柱状物体に巻付け、加熱により熱収縮性基材シートを収縮させて、物体の表面の三次元凹凸形状に追従させつつ密着させるものである。従って、前記の二方法と異なり、略平面状の基材の表面のみへの(すなわち、側面や裏面を含まない)絵柄の形成には不向きであるが、表面に三次元凹凸形状を有する柱状の基材の側面部には好適に使用することができ、また接着剤の塗布、硬化等を必要としないので、生産性の面でも優れた方法である。
【0008】しかしながらこの方法は、基本的に基材の凹凸形状を利用して繋止しているだけであるから、包装容器の様な一時的使用には良いが、熱収縮性基材シートに傷が付くとその部分から容易に剥離するので、建築材料や家具材等の耐久消費財には使用できない。また基材が回転体状である場合には、表面の熱収縮性基材シートが基材表面上で回転して絵柄のずれを生じる場合がある。その他、表面が樹脂フィルムであるから高級感や質感に乏しい等の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術における上記の様な問題点を解決すべくなされたものであって、表面に三次元凹凸形状を有する柱状の基材への絵柄等の転写に適した転写シート、およびそれを用いた転写方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の転写シートは、熱収縮性基材シート上に転写層を具備することを特徴とするものである。
【0011】また特に、前記転写層が、転写後の表面物性を向上するための保護層を具備することを特徴とするものである。
【0012】また特に、前記転写層が、被転写体の基材と接着するための接着層を具備することを特徴とするものである。
【0013】本発明の転写方法は、熱収縮性基材シート上に転写層を具備する転写シートを被転写体の基材に巻付け、加熱により前記転写シートの熱収縮性基材シートを収縮させ、転写層を基材に密着させることにより転写することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転写シートおよびそれを用いた転写方法について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の転写シートの実施の形態を示す側断面図であり、図2は本発明の転写方法の実施の形態を工程順に示す側断面図である。
【0015】本発明の転写シート1は、例えば図1に示す様に、熱収縮性基材シート2上に転写層3を少なくとも具備して構成される。熱収縮性基材シート2は、加熱により収縮する性質を有するフィルム状乃至シート状の基材であれば良く、例えば従来熱収縮フィルムラミネート用の基材として使用されている各種の熱収縮フィルム、すなわち一軸または二軸延伸処理されたポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム等、またはそれらの積層体、複合体等を好適に使用することができる。
【0016】またその転写層3形成面には、必要に応じてポリエチレン樹脂やシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂等からなる離型層21を設けることにより、転写層3の転写性を向上することもできる。また必要に応じて、転写層3の転写後の表面への微細な凹凸模様の付与、または艶調整等の目的で、熱収縮性基材シート2にエンボスや艶調整層等を設けることもできる。
【0017】転写層3には、基材4に意匠性を付与するための絵柄層33の他、必要に応じて、熱収縮性基材2からの剥離性を付与するための剥離層31、転写後の表面に耐擦傷性、耐磨耗性、耐溶剤性等の表面物性を付与するための保護層32、基材4への接着性を付与するための接着層34等を設けても良い。また、絵柄を必要とせず単なる表面保護層の付与等が目的である場合には、絵柄層33を省略することも可能である。但し、これら転写層3を構成する各材料は、転写時の熱収縮性基材シート2の収縮・変形に十分追従できる柔軟性または熱成形性を備えていることが好ましい。
【0018】絵柄層33としては、有機または無機の染料または顔料を、適当な結着剤樹脂、及び必要に応じて体質顔料、充填材、分散剤、可塑剤、粘着付与剤、離型剤、フローカット剤、レベリング剤、乾燥助剤、発泡剤、安定剤、界面活性剤等の添加剤と共に、適当な溶剤に溶解または分散してなる各種印刷インキやコーティング剤、塗料等を使用することができる。特に剥離性に優れた硝酸セルロース、酢酸セルロース等の繊維素系樹脂やアクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂等を結着剤樹脂とするインキを使用すると、離型層21や剥離層31を設けなくても良好な転写性が得られるので好適であるが、離型層21や剥離層31を併用する場合にはそれらに限定されず、任意の材料が使用可能である。
【0019】剥離層31は必要に応じて設けられるものであって、熱収縮性基材シート2、または離型層21を設けた場合には離型層21からの剥離性が良好な物質であれば何でも使用可能である。具体的には従来公知の任意の剥離剤樹脂、例えば硝酸セルロース、酢酸セルロール等の繊維素系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化酢酸ビニル樹脂、ポリエステル系樹脂等、またはそれらの混合物、共重合体、複合体、積層体等を好適に使用することができる。
【0020】保護層32も必要に応じて設けられるものであって、転写シート用の保護層材料として従来公知の任意のもの、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等、表面硬度や耐熱性、耐溶剤性等に優れた熱硬化型または放射線硬化型の樹脂、またはそれらの混合物、共重合体、複合体、積層体等を好適に使用することができる。係る如く、転写層3の一部として保護層32を設けておくと、被転写体の基材への転写後に別途塗装等を施すことなく、表面に十分な耐磨耗性や耐溶剤性、耐汚染性等の表面物性を有する転写絵付け製品を簡便に製造することができるので、最も好適である。
【0021】接着層34も必要に応じて設けられるものであって、常時接着性(粘着性)を有するものであると、剥離紙等のブロッキング・転着防止手段および転写時にそれを除去する操作が必要となり不便であるので、通常の状態では接着性を有さず、転写時に接着性を発現する接着剤を使用することが好ましい。
【0022】かかる接着剤としては、例えば再湿接着剤、溶剤賦活型接着剤、圧力賦活型接着剤等を使用することもできるが、中でも例えばエチレン−酢酸ビニル樹脂系、エチレン−エチルアクリレート系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の熱接着性樹脂を主成分とするホットメルト接着剤、またはそれら熱接着性樹脂に熱溶融性の固体可塑剤等を配合してなる感熱粘着剤等を使用すると、転写時の熱収縮性基材シート2の収縮、密着の為の加熱により接着性や粘着性を発現して基材4に接着させることができるので、最も好適である。
【0023】これら離型層21、剥離層31、保護層32、絵柄層33、接着層34等を熱収縮性基材2シート上に形成する方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、ドライオフセット印刷法、無版印刷法等の各種印刷法や、グラビアコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、ワイヤバーコート法、キスコート法、ロールコート法、スプレーコート法、リップコート法、コンマコート法、ダイコート法、ラングミュアブロジェット法等の各種コーティング方法、刷毛塗り法、吹き付け法、浸漬法、静電塗装法、電着塗装法等の各種塗装方法、真空蒸着法、スパッタリング法、化学気相蒸着法等の真空製膜法等、従来公知の任意の方法を使用することができる。
【0024】以上の様な構成の転写シートを用いて、表面に三次元凹凸形状を有する柱状の基材4の表面に絵柄を転写するには、以下の手順によれば良い(図2)。まず、必要に応じて基材4の表面または転写シート1の転写層3側表面に接着剤(図示せず)を塗布したのち、基材4に転写シート1を巻付け加工する(a)。この工程は、従来熱収縮フィルムラミネート法において使用されているシーリング機械をそのまま使用して効率的に行うことができる。
【0025】次に、上記転写シート1を巻付けた基材4を加熱して転写シート1の熱収縮性基材シート2を収縮させ、基材4の表面の三次元凹凸形状に追従させつつ密着させる(b)。この工程で、転写シート1の転写層2はその接着層24または別途塗布した接着剤を介して基材4の表面に接着される。しかる後に、転写シート1の熱収縮性基材シート2を剥離除去して転写が完了する(c)。なお、この後必要に応じて、後塗装やエンボス等を施しても良い。
【0026】なお、本発明の転写シートおよびそれを用いた転写方法は、前記した柱材や家具材、枠材等に限定されることなく、木材や合板、集成材、繊維材等の木質系基材は勿論のこと、他にも鉄やアルミニウム等の金属系基材、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂成型品、ガラスや陶磁器、セメント系基材等の無機質系基材等、任意の基材に適用して、例えば各種機械装置類や家電製品等の筐体や部品類、工具や農具・漁具類、日用雑貨、文具、遊戯具、乾電池、食器や包装容器類、装飾品類等、あらゆる有形物の表面絵付けに使用可能であることは言うまでもない。
【0027】
【実施例】熱収縮性を有する厚さ25μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材シートとして、アクリル系剥離剤(大日精化社製、商品名TM−MH)をグラビアコート法により塗布量3g/m2 に設けて剥離層を、二液硬化型アクリルウレタン系樹脂(大日精化社製、商品名TM−HGKメジウム)をグラビアコート法により塗布量7g/m2 に設けて保護層をそれぞれ形成し、40℃3日間養生後、さらに硝酸セルロース系グラビア印刷インキ(大日精化社製、商品名YHB、OHタイプ)にて木目の絵柄層を設け、最後にポリアミド系ホットメルト接着剤(大日精化社製、商品名TAKダイン)を塗布量10g/m2 に設けて接着層を形成して、転写シートを作製した。
【0028】上記転写シートを、表面に三次元凹凸形状を有する集成木材製のテーブル脚部用基材に巻付け、炉内温度120℃の加熱炉中で1分間加熱して転写シートの熱収縮性基材シートを収縮させ、被転写体であるテーブル脚部用基材の表面に密着させ、同時に熱により接着性を発現した接着層の接着力を利用して転写層を基材表面に接着させた。しかる後に、上記テーブル脚部用基材を加熱炉中から取り出し、冷却後熱収縮性基材シートを剥離除去して転写を完了し、三次元凹凸状の表面に転写による絵柄及び保護層を有するテーブル脚部を完成した。
【0029】
【発明の効果】係る如く、本発明の転写シート、およびそれを用いた転写方法によって、表面に三次元凹凸形状を有する柱状の基材に対しても、転写シート基材が被転写体基材の表面形状に十分追随することができるので、転写不良等を発生することがなく、しかも転写シートを被転写体基材の凹部に圧入するための特殊な機械装置類を必要とすることなく、単に基材に転写シートを巻付けて加熱するだけの簡便な操作で、所望の絵柄を転写した成型品を生産性良く製造することができるという優れた効果を有するものである。




 

 


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