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発明の名称 転写シート及びそれを用いた転写化粧材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−86094
公開日 平成9年(1997)3月31日
出願番号 特願平7−267895
出願日 平成7年(1995)9月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】市之瀬 宮夫
発明者 三角 裕明 / 難波 系治郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 支持体上に、メラミン系樹脂からなる離型剤層を設け、その上に、トップコート層及び柄印刷層を順に設けてなることを特徴とする転写シート。
【請求項2】 前記離型剤層にマット剤を含有したことを特徴とする請求項1記載の転写シート。
【請求項3】 支持体上に、メラミン系樹脂からなる離型剤層、トップコート層及び柄印刷層を順に設けた転写シートを接着剤層を介して被転写基材に転写してなることを特徴とする転写化粧材。
【請求項4】 前記離型剤層にマット剤を含有したことを特徴とする請求項3記載の転写化粧材。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅部材等への意匠性、耐摩耗性を付与するための転写シート及びその転写化粧材に関するものであり、詳しくは、曲面体等の被転写部材へのラッピング転写に特に好適で、しかも転写シートを被転写基材へ転写後、転写シートの支持体と被転写体との経時剥離性を安定化させることにより、転写シートの支持体を転写工程とはオフラインで剥離させることができ、支持体の剥離前は該支持体が被転写体の保護フィルムとして機能するようにした転写シート及びその転写化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅部材等の造作部材の表面の意匠性、耐摩耗性を付与する方法としては、転写印刷法が広く用いられており、例えば凹凸面を有する基材や丸棒などの曲面体への転写は、一般にラッピング転写などと呼ばれている。このラッピング転写に使用する転写シートとしては、例えば、支持体上に、アクリル系剥離剤層、耐摩耗層(トップコート層)及び絵柄層を順に設けた構造のものが知られており、この転写シートに接着剤を塗工して被転写部材と貼り合わせ、しかる後、上記支持体を剥離することにより、ラッピング転写による化粧材を作製していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成によると、上記転写シートを用いて被転写部材へラッピング転写を行った場合、使用した接着剤(例えば、溶剤系のウレタン系二液反応硬化型樹脂)に含まれている溶剤、硬化剤(イソシアネート)等が転写シート側に浸透し、その浸透により支持体の剥離性にも影響を与える。すなわち、支持体の剥離強度が経時で安定しないばかりか、転写後、支持体をすぐに剥離せずに保管しておくと、場合によっては後で剥離させようとしても剥離させることができないという不都合が生じる。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、転写後の転写シートの支持体と被転写体との経時剥離性を安定化させることにより、転写シートの支持体を転写工程とはオフラインで剥離させることができ、支持体の剥離前は該支持体が被転写体の保護フィルムとして機能するようにした転写シート及びその転写化粧材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の転写シートは、支持体上に、メラミン系樹脂からなる離型剤層を設け、その上に、トップコート層及び柄印刷層を順に設けてなることを特徴としている。
【0006】また、本発明の転写シートは、上記離型剤層にマット剤を含有したことを特徴としている。
【0007】また、本発明の転写化粧材は、支持体上に、メラミン系樹脂からなる離型剤層、トップコート層及び柄印刷層を順に設けた転写シートを接着剤層を介して被転写基材に転写してなることを特徴としている。
【0008】また、本発明の転写化粧材は、上記離型剤層にマット剤を含有したことを特徴としている。
【0009】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0010】図1は本発明の転写シートの基体の構成を示す断面図、図2は本発明の転写シートの構成を示す断面図、図3は本発明の転写シートを接着剤層を介して被転写基材と貼り合わせた状態の断面図である。
【0011】図1より明らかなように、本発明の転写シートの基体10は、支持体1上に離型剤層2を設けたもので、該離型剤層2はメラミン系樹脂からなっている。
【0012】また、本発明の転写シート20は、図2に示すように、上記基体10の離型剤層2の上に、トップコート層3及び柄印刷層4を順に設けたものである。
【0013】また、図3に示すように、上記転写シート20をその柄印刷層4面に接着剤層5を塗工して被転写基材30と貼り合わせ、しかる後、上記支持体1を剥離することにより、転写化粧材が出来上がる。
【0014】上記転写シートの基体10は、上述のとおり、支持体1上に離型剤層2を設けたものであるが、上記支持体1としては、剥離性を有するプラスチックフィルム(例えば、ポリエステルフィルムなど)等が使用される。
【0015】上記離型剤層2はメラミン系樹脂からなるが、該離型剤層2は、メラミン系樹脂を主剤樹脂とし、これに例えばトルエン:酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:3:1(重量比)の混合溶剤等の溶剤、必要に応じて各種添加剤等を配合した塗料をグラビアコーター、マイクロコーターなどを用いて上記支持体1上に塗工することにより形成することができる。これらの構成成分の配合割合は、メラミン系樹脂を40〜60重量%、添加剤を適量、溶剤を40〜60重量%の範囲とするのが適当である。該離型剤層2の厚さは、本発明において特に限定されるわけではないが、通常は1〜3μm(乾燥時)の範囲が適当である。厚さが1μm未満であると、被膜形成が不十分となり、離型剤層の働きに支障を来すという問題があり、3μmを超えると、剥離性が軽くなり、転写層のこぼれや転写不良という問題が生じる。
【0016】上記離型剤層2を形成するための塗料に配合する添加剤としては、例えば分散剤、増粘剤、成膜助剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤が挙げられるが、本発明においては、さらにマット剤を添加することが好ましい。このマット剤の添加により、化粧材の表面の艶の調整が自由に行える。使用するマット剤としては、例えば二酸化ケイ素、酸化チタンなどが挙げられる。このマット剤の添加量は、艶の調整の程度によって適宜決定されるもので一概には言えないが、一般には、主剤樹脂に対して6重量%以下程度である。
【0017】上記トップコート層3としては、例えば二液反応硬化型樹脂が好適に用いられる。この二液反応硬化型樹脂としては、主剤樹脂として例えばポリウレタン樹脂を使用し、これに硬化剤としてトリレンジイソシアネート(TDI)等のイソシアネート系の硬化剤を添加したものが使用される。他に、主剤樹脂としてポリカーボネート系樹脂を使用することもできる。なお、被転写基材30のラッピング加工形状にフレキシブルに追従出来るような転写適性を持たせ、且つ耐摩耗性を持たせるため、トップコート層3の硬化の度合いを考慮して硬化剤の添加量は決定される。
【0018】上記離型剤層2の上に設けるトップコート層3は、上記の二液反応硬化型樹脂に必要に応じて他の適当な添加剤を添加した塗料を、マイクロコーター、グラビアコーター等を用いて5〜10μm程度の厚みに塗工することによって形成させる。塗工後、これを適当な温度条件下で温乾養生させ、硬化した被膜を形成させる。
【0019】上記トップコート層3の上に設ける柄印刷層4は、このトップコート層3上での印刷適性、付着性を考慮して、ウレタン系樹脂をビヒクルとするインキを用いてグラビア印刷等により形成される。
【0020】このように基体10上にトップコート層3及び柄印刷層4を順に形成した転写シート20を被転写基材30と貼り合わせる際の接着剤層5としては、例えばウレタン系樹脂を固形分とし、これに希釈溶剤として塩化メチレン等を添加したものが適用される。この接着剤にはさらに上記トップコート層3に含まれている主剤樹脂と反応する硬化剤を含有させることができる。硬化剤を接着剤中にも含有させることにより、転写後に接着剤中の硬化剤が溶剤と一緒にトップコート層3へ浸透して主剤樹脂との硬化反応がさらに進行し、トップコート層3の硬化の度合いがこの転写後の段階で更に高まるので表面物性が向上する。
【0021】
【作用】本発明によると、転写シートの基体として、支持体上にメラミン系樹脂からなる離型剤層を設けることにより、支持体の剥離強度が経時で安定化する。このように、転写後の転写シートの支持体と被転写体との経時剥離性を安定化させることにより、転写シートの支持体を転写工程とはオフラインで剥離させることができる。すなわち、転写後、支持体をすぐに剥離せずにそのままの状態で保管しておき、後で化粧部材の組立、加工の際に支持体を剥離することができる。また、支持体の剥離前は該支持体が被転写体の保護フィルムとして機能するため、転写後、支持体を剥離するまで、化粧材の表面を傷つけずに保管しておくことが可能である。
【0022】また、上記離型剤層にマット剤を含有することにより、化粧材表面の艶調整も行える。
【0023】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
転写シートの作製厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの片面に、メラミン系樹脂固形分42重量%に溶剤としてトルエン:酢酸エチル:イソプロピルアルコール=6:3:1(重量比)の混合溶剤52重量%、酸化ケイ素6重量%等を配合した塗料をマイクロコーター又はグラビアコーターを用いて乾燥時に1μmの厚みとなるように塗工した。塗工後、これを加熱炉で190℃、10〜15秒間加熱して、離型剤層を形成させた。
【0024】次に、上記離型剤層の上に、ポリウレタン樹脂100重量部に硬化剤としてトリレンジイソシアネート(TDI)を4〜8重量部添加した二液反応硬化型樹脂をマイクロコーター又はグラビアコーターを用いて5〜10μmの厚みに塗工した。塗工後、これを40℃の温度条件下で10日間温乾養生させ、硬化した被膜のトップコート層を形成させた。
【0025】次いで、このトップコート層上での印刷適性、付着性を考慮し、メチルエチルケトン:トルエン:イソプロピルアルコール=5:5:1(重量比)の混合溶剤を用い、ウレタン系樹脂をビヒクルとするインキを使用して、グラビア印刷により、トップコート層上に所望の柄印刷層を形成し、転写シートを作製した。
転写化粧材の作製次に、上記で得られた転写シートの柄印刷層側の面に、ウレタン系樹脂固形分25重量%に溶剤として塩化メチレン75重量%、硬化剤としてメチレンジイソシアネート(MDI)5重量部を配合した接着剤をナイフコーターを用いて100μm(wet)の厚さに塗工し、次いで60℃に設定された乾燥炉で上記接着剤の溶剤を飛ばした後、転写シートの接着剤塗工面をラッピング転写を行う木質基材と貼り合わせ、ゴムローラーで圧締した後、上記PETフィルムは剥離せずにそのまま3ヶ月間保管した。そして、その後、上記PETフィルムを剥離することにより、転写化粧材を得た。なお、上記PETフィルムは、何の不都合もなく剥離することができた。
【0026】この得られた転写化粧材は、適度に艶調整され、耐摩耗性、耐溶剤性等の表面物性に優れていた。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、転写シートの基体として、支持体上にメラミン系樹脂からなる離型剤層を設けたことにより、支持体の剥離強度を経時で安定化させることができる。このように、転写後の転写シートの支持体と被転写体との経時剥離性を安定化させることにより、転写シートの支持体を転写工程とはオフラインで剥離させることができ、たとえば、転写後、支持体をすぐに剥離せずにそのままの状態で保管しておき、後で化粧部材の組立、加工の際に支持体を剥離することが可能である。また、支持体の剥離前は該支持体が被転写体の保護フィルムとして機能するので、転写後、支持体を剥離するまでの間、化粧材の表面を傷つけずに保管しておくことが可能である。
【0028】さらに、上記離型剤層にマット剤を含有することにより、化粧材表面の艶調整も行うことができる。




 

 


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