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発明の名称 野菜・果実の搾汁方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−238658
公開日 平成9年(1997)9月16日
出願番号 特願平8−50435
出願日 平成8年(1996)3月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 英二 (外5名)
発明者 森内 知男 / 稲熊 隆博 / 鈴木 恒男
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 不活性ガスにより外気と遮断された状態で、破砕機から連続的に送られてくる野菜・果実の破砕物をスクリュープレス型の搾汁機に於いて搾汁するに際し、搾汁操作を、上記搾汁機のケーシング内を搾汁液で満した状態で行うことを特徴とする野菜・果実の搾汁方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜・果実の搾汁方法、更に詳しくは、酸化防止剤の添加の必要性なしに搾汁液の酸化褐変ひいては品質劣化を防止できる搾汁方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、酸化防止剤の添加なしに搾汁する方法として、スクリュープレスによる搾汁を不活性ガスの充満雰囲気中で行う方法が提案されている。
【0003】この従来方法の1例を図2に基づき説明すると、野菜・果実は例えばホッパーaから密閉タイプのロータリーバルブbを経て、供給ラインcからの不活性ガスと共に密閉式破砕機dに入り、ここで破砕処理を受けた後にスクリュープレス型搾汁機e(図1参照)内に送られる。そして、該搾汁機e内で不活性ガスの充満雰囲気中でスクリュープレス(図1参照)の適用により搾汁操作が行われ、搾汁により生成する粕成分は排出口fを経て系外に取り出されて行く。一方搾汁液は不活性ガスと共に搾汁機eから気液分離槽gに入り、ここで不活性ガスと分離された後に殺菌装置hから充填装置iへと送られ、製品とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法に於いて、スクリュープレス型搾汁機eによる搾汁は、不活性ガスの充満雰囲気中で行われるので、搾汁液の酸化褐変等の品質劣化は生じないはずであるが、実際には設備費などの制限からどうしても外気が系内に僅かながら侵入し不活性ガス中の酸素濃度が例えば0.5〜1%程度になることは避け難く、酸化褐変による品質劣化を完全になくするということは出来なかった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を一掃することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来の問題点を一掃するべく鋭意研究を重ねた結果、搾汁機内を搾汁液で満した状態で搾汁操作を行うときは、搾汁液の酸化褐変ひいては品質劣化防止に非常に効果があることを見出し、ここに本発明を完成するに至ったものである。
【0007】即ち、本発明は、不活性ガスにより外気と遮断された状態で、破砕機から連続的に送られてくる野菜・果実の破砕物をスクリュープレス型の搾汁機に於いて搾汁するに際し、搾汁操作を、上記搾汁機のケーシング内を搾汁液で満した状態で行うことを特徴とする野菜・果実の搾汁方法に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を添付図面に基づき説明すると次の通りである。
【0009】図1は、本発明搾汁方法の実施に適用される搾汁機1を示し、該搾汁機1は円筒状のケーシング2と該ケーシング2内に同心状に挿入設置されたスクリュープレス部3を備えている。
【0010】スクリュープレス部3は搾汁を行うためのものであり、横向き設置の先細り状のスクリュー軸3aと該スクリュー軸3aの周囲を覆うように横向きに設置された先細り状円筒型スクリーン3bとから構成され、搾り粕はスクリュー軸3aの先端側の排出部3cからケーシング2外へ圧密状態に排出されて行く。このような構成のスクリュープレスそのものは公知であり、図1では便宜的に1基を備えた場合を示したが、複数基を平行設置してもよい。
【0011】スクリュープレス部3のスクリーン3bは基端の大径側に外方に張り出された円環状の隔壁4を備え、ケーシング2内は上記隔壁4並びにスクリーン3bにより、スクリーン3bより内側の未処理液用の第1液室2aと、同外側の処理済み液用の第2液室2bとに分けられている。
【0012】第1液室2aの頂部には破砕物の入り口5が設けられ、該入り口5に於いて、不活性ガスにより外気から遮断された状態で密閉型の破砕装置(図示せず)から破砕物の供給を受けるようになっている。
【0013】一方、第2液室2b側には出口6が設けられ、該出口6からは処理済み液即ち搾汁液がポンプ7の作動をして殺菌装置8から充填装置9へと送られるようになっている。
【0014】図1は、本発明搾汁方法の一実施状況を示し、搾汁機1のケーシング2内が搾汁液により満たされた後に定常運転に入る。このような定常運転状態は、例えばポンプ7の作動をして第2液室2b内からガスを抜き取りながら破砕装置からの破砕物の供給とスクリュープレス部3の作動による搾汁操作を継続し、ケーシング2内に搾汁液を溜めて行くことによりいずれ得られる図1に示すように定常運転状態に達した後は、スクリュープレス部3で新たに生成する液量に相当する液量の搾汁液をポンプ7の作動をして第2液室2bの出口6から殺菌装置8を経て充填装置9へと取り出して行くことにより、ケーシング2内を搾汁液で満たした状態で搾汁操作を継続できる。
【0015】本発明に於いて、ケーシング2の容積は、スクリュープレス部3による搾汁操作や搾汁液の搬出に支障を生ずることがない範囲で、できるだけ小さい方がよい。このような構成にすることにより、ケーシング2内での搾汁液の滞留時間を可能な限り短縮でき、また破砕物をスクリュープレス部3に搬送するときの逆圧を減小させ処理能力の増大に寄与できる。例えば図1に於いて、円環状の隔壁4の幅hはスクリーン3bの入り口3b1の直径の1/2以下、好ましくは1/4以下に設定することが望ましい。
【0016】本発明搾汁方法は、ケーシング1内を搾汁液により満たした状態で搾汁操作を行うことを特徴とし、これにより搾汁液の酸化褐変ひいては品質劣化を効果的に防止することができる。
【0017】本発明に於いて、搾汁液の酸化褐変ひいては品質劣化を防止できるのは、次の理由によるものと推定される。
【0018】即ち、不活性ガス中でスクリュープレスにより搾汁操作を行う従来方式では、気液の接触時間が長いことに加えスクリュープレスによる搾汁操作中に気液の接触が激しく起こる。その結果、不活性ガス中の外気(酸素)の含有量が仮に少量であったとしても、酸化褐変ひいては品質の劣化がかなり進むものと推定される。
【0019】これに対し本発明に於いては、破砕機から搾汁機1の入り口の液面に自重落下するまでの間に於いて、破砕物が不活性ガスに接触するもののそれ以降の工程に於いては気液の接触は起こらないので、仮に不活性ガス中に外気が含まれているような場合であっても、殆ど酸化褐変ひいては品質劣化が進まないものと推定される。
【0020】以下に本発明と一般例及び従来例との比較例を挙げる。
【0021】
【表1】

【0022】尚、表中、官能評価の項の人数は男50名、女50名 計100名により、リンゴジュースとして色調・香味の面で本発明品の方が優れていると解答した者の数を示す。
【0023】*1: 0.1%の危険率で有意であった。
【0024】*2: 5%の危険率で有意であった。
【0025】
一般例の製造条件フロー 原料リンゴ ↓ 破 砕 破砕時に、VC水溶液をリンゴ重量に対して ↓ 50〜200mg%になるよう添加 搾 汁 遠心分離式・・・デカンターやギナー ↓ 圧搾式・・・スクリュープレスやベルトプレス ジュース ↓ 酵素失活・殺菌 95℃達温 ↓ 冷 却 25〜30℃ ↓ 評 価 従来例の製造条件フロー 原料リンゴ ↓ 『破 砕 外気と遮断し、装置内酸素濃度 ↓ 1%程度以下の系に保持 搾 汁 ↓ ジュース ↓ 酵素失活・殺菌』
↓ 以下一般例と同じ 本発明の製造条件フロー 原料リンゴ ↓ 『破 砕』 外気と遮断し、装置内酸素濃度 ↓ 1%程度以下の系に保持 『搾 汁 ↓ ケーシング内をジュースで満たし、 ジュース 内部気体と遮断 ↓ 酵素失活・殺菌』
↓ 以下一般例と同じ【0026】
【発明の効果】本発明によれば、酸化防止剤の添加の必要性なしに搾汁液の酸化褐変ひいては品質劣化を防止することが可能になり、良品質の製品を安価に製造できる。




 

 


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