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発明の名称 コンバインにおける刈取部の伝動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−47129
公開日 平成9年(1997)2月18日
出願番号 特願平7−198790
出願日 平成7年(1995)8月3日
代理人
発明者 大原 一志 / 古川 好伸 / 武方 毅 / 越智 昌次 / 田中 陽一 / 喜安 一春
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 車体前部の下位側に位置して左右横方向に延びる伝動軸を包んだ第1筒型横伝動ケ−ス8の左右中間部の外周を覆って当該第1筒型横伝動ケ−ス8が左右に移動自在に支持する覆筒メタル10を設け、この覆筒メタル10に先端側が固着されて後方上側へ延びる傾斜状の伝動軸を内装する斜伝動ケ−ス15を設け、この斜伝動ケ−ス15の上端側を、エンジン4及び脱穀装置2等を取り付けた車体1の前側上位で横方向の軸心(ハ)まわりに回動自由に枢着し、この車体1側と斜伝動ケ−ス15との間に油圧シリンダ−装置96を介装して該刈取部側が昇降差動されるよう構成すると共に、前記覆筒メタル10と第1筒型横伝動ケ−ス8との間に第1筒型横伝動ケ−ス8を適宜操作指令により左右方向へ移動させる移動機構を介在し、前記第1筒型横移動ケ−ス8の横端側から刈刃装置19を駆動するクランク機構24を設け、また、同じく横端側一側部には刈取穀稈の後方側への移送を行なう第1穀稈移送装置29aの伝動及び穀稈引起装置64側の伝動を行なう第1縦伝動軸37を内装する第1縦伝動筒ケ−ス38を立設し、他側部側には第2穀稈移送装置29bを駆動する第2縦伝動軸53を内装した第2縦伝動筒ケ−ス54を立設し、前記第1縦伝動筒ケ−ス38の上方部位置に適宜操作で変速可能な変速装置Aを内装した変速伝動ケ−ス41を設け、この変速装置Aで変速される出力軸47で駆動される前記穀稈引起装置64側を駆動する左右方向に長い横軸69を内装する第2筒型横伝動ケ−ス70を穀稈引起ケ−ス66の上端よりも高くなる位置に横設し、前記第1筒型横伝動ケ−ス8に、当該第1筒型横伝動ケ−ス8の左右両端側部から前方に向けて縦突起枠17a,17bを設けてこの左右縦突起枠先端側を横枠17cで連結した下部フレ−ム17を設け、この下部フレ−ム17の横枠17cから先端側に分草体18aを取り付ける分草取付杆18bを左右側に所定間隔で取付け、この分草取付杆18bに穀稈引起ケ−ス66の下部側を取付けると共に、前記第2筒型横伝動ケ−ス70から前記左右側に並設の各穀稈引起ケ−ス66の上部側を前記第2筒型横伝動ケ−ス70から下方へ向けて突出させた吊下伝動ケ−ス74に連結し、該第2筒型横伝動ケ−ス70内の前記横軸69から吊下伝動ケ−ス70内の伝動部材を介して穀稈引起装置64を駆動するよう設けてなるコンバインにおける刈取部の伝動装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインにおける刈取部の伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開平6−303835号公報に開示されている通り、コンバインの走行車体側の前部上位に横軸まわりに枢着されて油圧シリンダ−装置で上下動される斜伝動ケ−スの前方下端側に横方向に延びる伝動筒ケ−スを固着し、この伝動筒ケ−スの左右一側部側から立設の伝動ケ−スによって穀稈移送装置を伝動し、他側から立設の伝動ケ−スを穀稈引起ケ−スの高さよりも高く伸ばし、その上端側に横方向に延びる横筒ケ−スを設け、この横筒ケ−スから各引起ケ−ス側の入力軸を駆動する吊下伝動ケ−スを設けた構成のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術では、穀稈引起装置側の変速機構が設けられていなかった為に、刈取穀稈の倒伏状態や成育状態あるいは稲、麦の差異等に応じた適性な引起しが困難であった。また、変速機構を装備する位置が穀稈の背丈よりも低い位置に構成した場合には、刈取穀稈を脱穀機側へ移送する通路の邪魔になり、特に、刈取部を横移動可能なものにした場合には変速機構を内装するケ−スが固定側の他の部材と緩衝する等の事態が起こり、この変速機構内装のケ−スの配置が設計上大きな問題になった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、車体前部の下位側に位置して左右横方向に延びる伝動軸を包んだ第1筒型横伝動ケ−ス8の左右中間部の外周を覆って当該第1筒型横伝動ケ−ス8が左右に移動自在に支持する覆筒メタル10を設け、この覆筒メタル10に先端側が固着されて後方上側へ延びる傾斜状の伝動軸を内装する斜伝動ケ−ス15を設け、この斜伝動ケ−ス15の上端側を、エンジン4及び脱穀装置2等を取り付けた車体1の前側上位で横方向の軸心(ハ)まわりに回動自由に枢着し、この車体1側と斜伝動ケ−ス15との間に油圧シリンダ−装置96を介装して該刈取部側が昇降差動されるよう構成すると共に、前記覆筒メタル10と第1筒型横伝動ケ−ス8との間に第1筒型横伝動ケ−ス8を適宜操作指令により左右方向へ移動させる移動機構を介在し、前記第1筒型横移動ケ−ス8の横端側から刈刃装置19を駆動するクランク機構24を設け、また、同じく横端側一側部には刈取穀稈の後方側への移送を行なう第1穀稈移送装置29aの伝動及び穀稈引起装置64側の伝動を行なう第1縦伝動軸37を内装する第1縦伝動筒ケ−ス38を立設し、他側部側には第2穀稈移送装置29bを駆動する第2縦伝動軸53を内装した第2縦伝動筒ケ−ス54を立設し、前記第1縦伝動筒ケ−ス38の上方部位置に適宜操作で変速可能な変速装置Aを内装した変速伝動ケ−ス41を設け、この変速装置Aで変速される出力軸47で駆動される前記穀稈引起装置64側を駆動する左右方向に長い横軸69を内装する第2筒型横伝動ケ−ス70を穀稈引起ケ−ス66の上端よりも高くなる位置に横設し、前記第1筒型横伝動ケ−ス8に、当該第1筒型横伝動ケ−ス8の左右両端側部から前方に向けて縦突起枠17a,17bを設けてこの左右縦突起枠先端側を横枠17cで連結した下部フレ−ム17を設け、この下部フレ−ム17の横枠17cから先端側に分草体18aを取り付ける分草取付杆18bを左右側に所定間隔で取付け、この分草取付杆18bに穀稈引起ケ−ス66の下部側を取付けると共に、前記第2筒型横伝動ケ−ス70から前記左右側に並設の各穀稈引起ケ−ス66の上部側を前記第2筒型横伝動ケ−ス70から下方へ向けて突出させた吊下伝動ケ−ス74に連結し、該第2筒型横伝動ケ−ス70内の前記横軸69から吊下伝動ケ−ス70内の伝動部材を介して穀稈引起装置64を駆動するよう設けてなるコンバインにおける刈取部の伝動装置とした。
【0005】
【実施例】この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。1は走行車体で、左右側下部に無限軌道帯を装備した走行装置が設けられている。2は脱穀装置で、前記走行車体1の上部に搭載されている。3は脱穀装置2の脱穀チエンで、脱穀装置2の脱穀室に送り込まれる穀稈の株元を挾扼して搬送するもので脱穀機の扱ぎ口に沿って張設されている。
【0006】4はエンジンで、前記走行車体1の右側より前部に搭載され、この上部に操縦座席5は設けられている。6はミッションケ−スで、走行車体1の前側で左右中間部に配置され、この上側に伝動機構を内装する立設枠7を設けている。8は第1筒型横伝動ケ−スで、内部に断面六角形状の伝動軸9が左右端側で軸受支持されている。10は覆筒メタルで、第1筒型横伝動ケ−ス8の左右中間部を覆うよう該ケ−ス8に摺動自在に嵌合されており、このメタル10側に一体の軸受体11に駆動ベベルギヤ−12を設け、前記ケ−ス8に穿った左右横方向に長い孔13から軸受体11及びベベルギヤ−12がケ−ス8内に挿入されていて、前記軸受体11で回転自在に軸受されて前記ベベルギヤ−12と噛み合う従動ベベルギヤ−14を前記伝動軸9に摺動自由に嵌合し、覆筒メタル10に対して第1筒型横伝動ケ−ス8が左右に移動しても伝動軸9に嵌合の従動ベベルギヤ−14と駆動ベベルギヤ−12との噛み合い状態がそのまま保持され、また、ケ−ス8に穿った孔13は覆筒メタル10からはみ出さないよう構成されている。従って、伝動軸9の駆動は、第1筒型横伝動ケ−ス8を移動させている途中でも伝動できる状態を保持することになる。
【0007】15は斜伝動ケ−スで、基部側を前記立設枠7に横方向の軸心まわり回動可能に取付け、先端部側を前記覆筒メタル10に一体状に取り付けた前記軸受体11に固着している。そして、この斜伝動ケ−ス15内には、前記ミッションケ−ス6側から駆動される伝動軸16を内装して軸受し、この軸16に前記駆動ベベルギヤ−12が取り付けられている。
【0008】17は下部フレ−ムで、基部側を前記第1筒型横伝動ケ−ス8の左右両側下部に固着されて前方へ突出する縦突起枠17a,17bとこの両縦突起枠17a,17bの先端側を連結する横枠17cとで構成されている。18は分草枠で、前端側に圃場の穀稈を走行に伴い左右へ分けるよう平面視が三角状になっていて前端側が下位に後端側が上位に形成された分草体18aとこの分草体18aを先端部に取り付けて後方側へ延びる棒状杆18bとで構成されている。
【0009】この分草枠18を前記下部フレ−ムの横枠17cに左右所定の間隔で固着し、この分草体18aが圃場の穀稈列の間を通るよう設けられている。19は刈刃装置で、前記横枠17cの前側に横設され、上刃20と下刃21が重ね合わされて設けられている。この上、下の両刃を互いに反対の左右横端側をL字レバ−22で格別に駆動される構成になっている。23は刃押えである。
【0010】24はクランク機構で、前記第1筒型横伝動ケ−ス8の左右両端側にあって、前記伝動軸9の端部に取り付けた駆動ベベルギヤ−25とこれに噛み合うベベルギヤ−26とで駆動される垂直軸27の上端部を偏心させて構成し、このクランク機構24と前記L字レバ−22とをロッド28で連動して刈刃装置19を駆動するよう構成している。
【0011】29aは刈取穀稈を後方側へ掻き集めて移送する第1穀稈移送装置で、穀稈を挾扼搬送する挾扼移送チエン30とその移送中の穀稈の穂先部を係止搬送する上側ラグ付移送チエン31と下側ラグ付移送チエン32及び挾扼移送チエン30の前側下部に設けた掻込歯車33、その上側に位置させたラグ付ベルト34とから構成されている。即ち、この第1穀稈移送装置29aの伝動構成は、前記第1筒型横伝動ケ−ス8の左端側寄りから一対のベベルギヤ−35、36で前記伝動軸9から伝動されて上方側へ立設する第1縦伝動軸37を覆う第1縦伝動筒ケ−ス38の上下中間部に前記第1縦伝動軸37から伝動を受けて該第1縦伝動軸37から内方へやや寄った位置に上方へ向かう出力軸39を設け、この伝動機構部を中間伝動ケ−ス40で内装させている。尚、前記出力軸39は、伝動ケ−ス40の下側に向けて突出させて後述のスプロケット49を該伝動ケ−ス40の下側に配置してもよい。
【0012】41は変速伝動ケ−スで、前記第1縦伝動筒ケ−ス38の上端側に取り付けられ、このケ−ス41内には変速装置Aが内装されている。即ち、前記第1縦伝動軸37に楔着された2連の大駆動ギヤ−42と小駆動ギヤ−43とが設けられ、この両ギヤ−にシフタ−44で選択的に噛み合わせることができる小従動ギヤ−45及び大従動ギヤ−46がスプライン軸部(イ)に摺動自在に嵌合されていて、こスプライン軸部(イ)を有する出力軸47を上側に突出ならしめている。即ち、前記シフタ−44を操作する変速レバ−48の操作で出力軸47を2段階に変速可能に構成している。
【0013】前記出力軸39には、前記挾扼移送チエン30を回転駆動するスプロケット49を設け、前記第1縦伝動筒ケ−ス38側から挾扼移送チエン30の巻掛従動スプロケットを軸受するフレ−ム兼用のチエンケ−ス50を設け、更に、前記横端の分草体18側から補強枠51を設けて強固に構成している。この挾扼移送チエン30の前側上側には穀稈掻込ベルト装置34を、また下側には穀稈掻込歯車33を設けている。これらの動力伝達は、前記挾扼移送チエン30の従動スプロケット取付け軸から得られるよう構成されている。上側ラグ付移送チエン32と下側ラグ付移送チエン31は、前記挾扼移送チエン30の従動スプロケットを軸受する筒フレ−ム51,52で支持されている。
【0014】29bは刈取穀稈を後方側へ掻き集めて移送する第2穀稈移送装置で、前記第1穀稈移送装置29aとは反対側に位置し、第1筒型横伝動ケ−ス8の右端側に立設させた第2縦伝動軸53を覆う第2縦伝動筒ケ−ス54を設け、前記第2縦伝動軸53の上側にスプロケット55を設けて、これに左側に設けた穀稈を挾扼搬送する挾扼移送チエン56とその移送中の穀稈の穂先部を係止搬送する上側ラグ付移送チエン57と下側ラグ付移送チエン58及び挾扼移送チエン56の前側下部に設けた掻込歯車59、その上側に位置させたラグ付ベルト60とを前記第1穀稈移送装置29aと略同様な技術形態で構成している。
【0015】61は従動掻込歯車で前記駆動掻込歯車33に噛み合わせている。62は小径従動掻込歯車で前記駆動掻込歯車59に噛み合わせている。63は掻込歯車61の上側に設けたラグ付ベルトである。64は穀稈引起装置で、上側の駆動スプロケットと下側の従動スプロケッットとの間にチエンを巻回し、該チエンに穀稈引起爪65を起伏自在に設け、この引起爪65が一側面側では起立突出するようケ−ス66で覆っている。そして、この穀稈引起装置64をやや下位側が前になるよう傾斜させて設け、引起ケ−ス66の背面下位を前記分草枠18に固着している。そして、前記変速機構Aを介して駆動される出力軸47により一組みのベベルギヤ−67,68で伝動される横軸69を第2筒型横伝動ケ−ス70内に納め、この横軸69から一組みのベベルギヤ−71,72で下向きの吊下伝動軸73を吊下伝動ケ−ス74に内装軸受させ、この下端側に一組みのベベルギヤ−75,76を設けて前記穀稈引起装置64の引起チエン駆動軸77を伝動する。そして、該吊下伝動ケ−ス74の下端側を引起ケ−ス66のに前記ベベルギヤ−75,76を内装するベベルギヤケ−ス78を介して取付ける。
【0016】79は穀稈引継移送装置で、前記斜伝動ケ−ス15の基部側を横方向軸の軸心(ハ)まわりに回動自在に枢支する回動メタル80に一体状に構成された伝動軸を内装の突出筒81を設け、この突出筒81の上側に当該筒81内の駆動軸の軸心(ニ)を中心にして回動自在なベベルギヤケ−ス82を設け、該ケ−ス82の横一側に突出して横軸心(ホ)の回りに回動自在な側面視はT字状をした伝動ケ−ス83を設け、このケ−ス83の上下方向に向かうケ−スの上部及び下部に突出する駆動軸84にそれぞれスプロケット85,86を取り付けている。
【0017】そして、この下側の駆動スプロケット86と前記伝動ケ−ス83から前側に突出させた伝動フレ−ム87の先端側及び前後中間部側に軸架させた従動スプロケット88,89,90との間に穀稈移送チエン91を掛け回して株元引継ぎ移送装置を構成している。また、前記駆動スプロケット85と前記伝動フレ−ム87側に設けられた従動スプロケット92との間にはラグ付き穂先係合移送チエン93を掛け回して穂先引継ぎ移送装置を構成している。即ち、穀稈引継移送装置79は、株元引継ぎ移送装置79aと穂先引継ぎ移送装置79bとで構成される。
【0018】前記穂先引継ぎ移送装置79bの穂先係合移送チエン93は移送ラグ(ロ)が突出する移送機能側においては穀稈がチエンに接触して穀稈巻きつきの原因になるため上下チエンカバ−が必要であるが、穀稈を移送しない非作用面側では下側のチエンカバ−が設けられているとチエンケ−ス内に入ったわら屑がケ−ス内に停滞してチエンの走行を妨げることになる。そこで、この実施例では、チエンケ−ス94の非作用面側における下面側を欠如させたチエンケ−ス下94aとなし、わら屑が自由落下するよう構成している。また、該チエンケ−ス94の下側には前記株元引継ぎ移送装置79aの穀稈移送チエン91が走行する構成になるが、前記チエンケ−ス94を欠如させてわら屑を自由落下ならしめる下側に株元側を移送するチエンが位置すると、この下側チエン上に落下してきたわら屑が載って走行しわら屑巻きつきの原因になることから、当該穀稈移送チエン91がわら屑落下位置の真下にならないように前記従動輪90を設けて該穀稈移送チエン91の非作用面側の走行ラインを内側寄りに屈曲させて逃がした構成としている。尚、前記穂先引継ぎ移送装置79bの穂先係合移送チエン93はの巻掛状態はラグ(ロ)が穀稈穂先部側を係合して移送する側が水平面に対して高く、逆に非作用面側が低くなるよう左右側にも傾斜させている。
【0019】95はエンジン4側から動力伝達される入力プ−リを示す。96は昇降用油圧シリンダ−装置で、車体1と前記斜伝動ケ−ス15との間に設けられていて、穀稈引継移送装置79及び刈取装置側を軸心(ハ)回りに回動させて昇降作動するよう構成している。97は刈取部横移動用の油圧シリンダ−装置で、斜伝動ケ−ス15と第1筒型横伝動ケ−ス8側との間に設けられていて、第1筒型横伝動ケ−ス8を左右に移動調節出来るよう構成している。また、このシリンダ−装置のピストンロッド先端側あるいは移動する伝動ケ−ス8と前記ベベルギヤケ−ス82に一体的に基部側を取り付けて前方側へ突出させたア−ム98とをロッド99で連動し、刈取部側を左右に移動調節するとき、穀稈引継移送装置79側が軸心(ニ)回りに左右側へ回動して前記挾扼移送チエン30及びラグ付移送チエン31,32で移送された穀稈が穀稈引継移送装置79側に確実に引き継がれるよう連動構成している。
【0020】100は扱深調節用のサ−ボモ−タで、前記ア−ム98側に取り付けられており、該モ−タの駆動軸に取り付けた回動ア−ム101と前記伝動ケ−ス83に一体のア−ム102とロッド103で連結して軸心(ホ)の回りにケ−ス83を回動調節でき、脱穀チエン3へ穀稈を受渡す場合に株元側の挾持位置が調節できるように構成している。
【0021】上例の作用について詳細に説明すると、エンジン4で各部を駆動し、刈取部を下降させて走行車体1を推進しながら刈取脱穀作業を開始する。刈取部側の駆動は、入力プ−リ95により駆動される。即ち、入力プ−リ95で駆動される軸から一組みのベベルギヤ−を介して傾斜伝動ケ−ス15内に設けられた軸16が駆動されると共に、入力プ−リ95で駆動される軸からケ−ス80内の他の一組みのベベルギヤ−及びケ−ス82内の一組みのベベルギヤ−及びそれぞれの軸からケ−ス82内の横軸が駆動され、且つ、外軸から一組みのベベルギヤ−で軸84が駆動される。
【0022】そして、軸16からベベルギヤ−12,14を介して横軸9が駆動され、第1筒型横伝動ケ−ス8の横端に設けたクランク機構24が伝動され、このクランク機構24から刈刃装置19が駆動される。一方、横軸9からベベルギヤ−を介して左右側に立設する縦方向の軸37,53を伝動回転ならしめ、第1穀稈移送装置29aと第2穀稈移送装置29bとを伝動する。また、軸37の上部側には変速装置Aを介して出力軸47を駆動し、ベベルギヤ−67,68を介して第2筒型横伝動ケ−ス70内の横軸69を駆動する。そしって、この横軸69から下側に吊り下がる吊下伝動ケ−ス74内の伝動軸73を一組みのベベルギヤ−71,72を介して伝動し、下側端からベベルギヤ−75,76を介して引起チエン駆動軸77を伝動し、この軸77に固着のスプロケットにより穀稈引起装置64を駆動する。
【0023】したがって、圃場の稲、麦等の穀稈は、分草体18aで分草されながら引起装置64で引き起こされ、その後に刈刃装置19で刈り取られると共に、前記軸37及び軸53で駆動される第1穀稈移送装置29aと第2穀稈移送装置29bにより株元側が挾扼移送チエン30,56でキャッチングされ、穂先側がラグ付移送チエン31,32,57,58で係止されながら後方上部へ移送される。そして、後方上部に位置する穀稈引継移送装置79に引き継がれる。即ち、株元側は穀稈移送チエン91で引き継がら、穂先側は穂先係合移送チエン93で引き継がれて後方上方へ移送されて行く。このとき、株元側を左端側上方へ高く引上げて移送中の穀稈を横寝さし状態に姿勢変更させ、この状態で株元側を脱穀チエン3に受け継ぎ、穂先側を脱穀機2の扱室内へ供給する。このようにして刈取脱穀作業が行なわれる。
【0024】このような穀稈を分草して刈り取るまでの行程において、穀稈を引起装置64で引き起こす場合、穀稈の倒れ状態や成育状態等で該穀稈引起装置64の引起速度を変更することが要求されるが、この場合には、前記変速装置Aを切替操作して、穀稈の倒れがひどい場合やわら屑の多い成育状態のような場合には、引起速度を高速に切れ変えへ作業する。逆に、倒れていない穀稈や背丈の低い穀稈のような場合に低速で引き起こすように切換える。また、麦の収穫作業では、穀稈引起速度が速いと、穀稈を引きちぎる恐れが多いために引起速度を低速側に切り換えて作業をする。
【0025】扱深さ調節は、伝動ケ−ス83を軸心(ホ)の回りに回動調節して任意に設定することで、脱穀チエン3に株元側を受け継がせる位置を変更して行なう。尚、自動扱深調節をする場合には、サ−ボモ−タ100を移送中の穀稈の穂先位置検出センサ−で検出し、その穂先の位置に応じて該モ−タ100を正転あるいは反転させることで自動化させることができる。
【0026】また、走行車体1に対して刈取装置側を左右に位置調節する場合には、油圧シリンダ−装置97を油圧切替バルブ(図示省略)で切替て第1筒型横伝動ケ−ス8を左右側に移動させることで簡単に調節できる。これは、畦際に沿って推進作業する場合に便利である他、穀稈列が左右に変化しているような場合にも利用できる。尚、この油圧シリンダ−装置97は電動式シリンダ−であっても差し支えなく、また、自動的に穀稈列を検出して刈取部側を左右移動制御することもできる。
【0027】この刈取装置側を左右に横移動調節するとき、穀稈移送装置29から穀稈引継装置79への穀稈受け継ぎを確実にするために、ロッド99を介してア−ム98を作動する。即ち、このア−ム98によりケ−ス83及びベベルギヤ−ケ−ス82を軸心(ニ)回りに回動させ、常に所定の関係を保持する。したがって、油圧シリンダ−装置97で刈取部側を左右横移動させて適所に設定しても、穀稈引継移送装置79がこの移動に合わせて回動設定され、常に確実な引継ぎが行なわれる。
【0028】穀稈引継移送装置79の穂先側移送装置79b側の穂先係合移送チエン93をカバ−するチエンケ−ス94において、その上側チエンケ−スに対する下側ケ−ス94aがラグ突出の作用側を残して、反対側を欠如させた構成とするため、穀稈係合移送の非作用側でわら屑が自然に自由落下し、従来のチエン全体をカバ−するものに比較してわら屑の巻きつきやケ−ス内停滞がなく詰まりによる移送不能やチエンケ−ス破損が防止できる。
【0029】また、この穂先係合移送チエン93の下側に位置して株元側を挾扼移送する穀稈移送チエン91に、落下するわら屑が降りかからないようにチエン走行ラインを逃がした構成とすることで、該移送チエン93にもわら屑がひっかからず確実な移送を行なうことができる。
【0030】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、稲、麦等の収穫時に、その穀稈を引起しながら刈取作業をするが、作物の成育状態や倒れ状態あるいは品種、稲麦の違いに応じて、穀稈引起速度を切り換えて的確な作業ができるものでありながら、この引起速度を切り換える変速装置が引起装置の後方側の高い位置に装備してあり、この引起装置側への動力伝達が引起装置の上端よりも高い位置に設けた横方向の伝動軸から各引起装置の背面側上部へ垂下ならしめた伝動軸で作動させる構成としたから、引き起こされた穀稈の背丈が大きくとも難なく後方側へ通過でき、また、前記変速装置もその穀稈移送には邪魔にならないで穀稈移送がスム−ズに行なえる。




 

 


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