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発明の名称 移植機の機体高さ調整装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−56221
公開日 平成9年(1997)3月4日
出願番号 特願平7−210769
出願日 平成7年(1995)8月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 杉岡 昭弘
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 走行機体12に、駆動輪24が支持されると共に、植付フレーム62が前部を支点に上下揺動自在に支持され、植付フレーム62に、畝に苗を植え付ける植付手段61が上下動自在に設けられると共に、この植付手段61の後方で植え付け後の前記苗を覆土する覆土部材66が設けられ、前記駆動輪24に対して走行機体12を昇降する昇降機構96が設けられた移植機において、植付フレーム62の後部側に、前記覆土部材66がその上下動に連動して植付フレーム62を上下揺動させるように設けられ、植付フレーム62の中途部に、昇降機構96を昇降動作させる作動部材110が、植付手段61の上方に位置するベルクランク108を介して連結されていることを特徴とする移植機の機体高さ調整装置。
【請求項2】 植付フレーム62は、第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109とを介して作動部材110に連動され、ベルクランク109と第二昇降ロッド109との間に、緩衝手段113が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の移植機の機体高さ調整装置。
【請求項3】 ベルクランク109に、コ字状に屈曲された遊び枠114が連結されていて、この遊び枠114のコ字状部分115に第二昇降ロッド109を摺動自在に挿通されると共に、第二昇降ロッド109におけるコ字状部分115の内外にそれぞれ圧縮バネ116を套嵌することにより、前記緩衝手段113が構成され、圧縮バネ116の弾性力が調整可能になっていることを特徴とする請求項2に記載の移植機の機体高さ調整装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レタス、キャベツ等の野菜苗を、走行しながら畝に順次移植していく移植機の機体高さ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜等のポット苗 (土付苗) を移植する畑地用の移植機は、特開平5−6号公報に開示されているように、走行機体に、駆動輪と、畝に苗を植付けていく植付け装置と、植付け装置の植付け位置近傍で覆土する覆土輪とを設け、駆動輪に対して走行機体を昇降する昇降機構を備えて構成されている。
【0003】そして、植付け装置では、縦横に多数のポット部を備えた苗箱を弯曲形成しながら縦送りし、そのポット部から土付苗を押出して植付筒に受け渡して植付けて行くようになっている。この植付け深さは、植付け位置から離れた前方の検出ローラで畝高さを検出して植付け深さを大まかに制御し、駆動輪側に設けた接地ローラで植付け位置の畝高さを検出して植付け深さを細かく制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の植付け深さの制御では、検出ローラ及び接地ローラが共に植付け装置の植付筒に対して相対的に上下動するため、走行機体を昇降する制御機構が複雑になり、制御応答性を高くすることが困難であり、畝高さが変動するときに植付筒に対して高低差が生じることがある。
【0005】本発明は、植付け装置と共に可動フレームに支持された覆土輪が植付筒の植付け位置近傍で畝に接地することを利用して、覆土輪と共に上下動する可動フレームで昇降機構を制御することにより、植付け深さをより高精度でかつ応答性を高くして制御できるようにした移植機の機体高さ調整装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決のための具体的手段は、走行機体12に、駆動輪24が支持されると共に、植付フレーム62が前部を支点に上下揺動自在に支持され、植付フレーム62に、畝に苗を植え付ける植付手段61が上下動自在に設けられると共に、この植付手段61の後方で植え付け後の前記苗を覆土する覆土部材66が設けられ、前記駆動輪24に対して走行機体12を昇降する昇降機構96が設けられた移植機において、植付フレーム62の後部側に、前記覆土部材66がその上下動に連動して植付フレーム62を上下揺動させるように設けられ、植付フレーム62の中途部に、昇降機構96を昇降動作させる作動部材110が、植付手段61の上方に位置するベルクランク108を介して連結されていることである。
【0007】本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、植付フレーム62は、第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109とを介して作動部材110に連動され、ベルクランク109と第二昇降ロッド109との間に、緩衝手段113が設けられていることである。本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、ベルクランク109に、コ字状に屈曲された遊び枠114が連結されていて、この遊び枠114のコ字状部分115に第二昇降ロッド109を摺動自在に挿通されると共に、第二昇降ロッド109におけるコ字状部分115の内外にそれぞれ圧縮バネ116を套嵌することにより、前記緩衝手段113が構成され、圧縮バネ116の弾性力が調整可能になっていることである。
【0008】従って、走行機体12は駆動輪24と前輪26とが接地し、畝14を跨いだ状態で走行する。走行機体12に対して前部が軸21廻り上下揺動自在に支持された植付フレーム62は、その後部が走行機体12に弾力的に支持され、植付手段61を有する植付装置60と、この植付手段61の植付け位置近傍で覆土する覆土部材66とを有し、植付フレーム62の後部は畝14に接地する覆土部材66でも担持されている。
【0009】畝14の高さが変化すると、それに接地している覆土部材66も高さが変化し、植付フレーム62が前部を中心に上下揺動する。このとき、植付装置60は植付フレーム62に支持されているので覆土部材66との相対上下移動はなく、常に一定深さで畝14に苗を植付けていく。前記植付フレーム62の上下揺動によって第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109と作動部材110とを介して油圧バルブ14の作動部材10が操作され、この作動部材10の操作で昇降機構96の油圧シリンダ95が作動して駆動輪3を支持した伝動ケース23を走行機体12に対して回動し、そのときの畝14高さに対応した高さに走行機体12を昇降する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図3において、野菜移植機11は、走行機体12の後部に操縦ハンドル13を有する歩行型であって、畝14を跨いでその長手方向に走行しつつ、ソイルブロック苗をマルチフィルムMで覆われた畝14に所定間隔をおいて植付けるものである。
【0011】走行機体12は、主フレーム15と、この主フレーム15の前端部に設けられた架台16等とを備えている。主フレーム15は角パイプ等で形成され、その前部が下向きに曲がっていて架台16の側部に固定されており、後部が上向きに曲がっていて操縦ハンドル13の取付部とされている。架台16上にはエンジン17が搭載され、このエンジン17はボンネット18で覆われており、架台16の後部にはミッションケース19が固定され、このミッションケース19内の動力伝達機構にエンジン17の動力が伝動される。
【0012】ミッションケース19内に入力された動力は、左右側方に突出する車輪伝動軸20に伝達されると共に、この車輪伝動軸20よりも後方に設けられて左右側方に突出する第1PTO軸21と、後上方に突出する第2PTO軸22とから取り出せるようになっている。車輪伝動軸20の左右端にはその軸心回りに上下揺動自在な伝動ケース23を介して左右の駆動輪24(後輪)が支持され、この駆動輪24は畝14間の溝内を転動する。また、走行機体12の前部には、左右一対の前輪26、畝高さ検出ローラ27が備えられている。
【0013】左右の伝動ケース23は車輪伝動軸20の軸心廻りに上下揺動することにより、駆動輪24と走行機体12との相対上下位置を調整可能であり、このため、油圧シリンダ95等を有する昇降機構96を備えている。即ち、昇降機構96の油圧シリンダ95で左右の伝動ケース23を上下揺動して、走行機体12の畝14からの高さを調整可能である。
【0014】図4は走行系及びPTO系の動力伝達系統を示しており、エンジン17の動力は巻掛伝動手段28により入力軸29に伝達される。ミッションケース19には入力軸29と平行に、回転軸30、中間軸31、バック軸32、車輪伝動軸20及び第1PTO軸21がそれぞれ回転自在に支持され、前後方向の第2PTO軸22が後方突出状に設けられている。
【0015】入力軸29上のギヤ29aは回転軸30上の遊転ギヤ33と噛合しており、この遊転ギヤ33にクラッチギヤ34を摺動させてその咬合部を咬合させることにより、入力軸29から回転軸30へ動力伝達可能になる。前記クラッチギヤ34は遊転ギヤ33と咬合する方向に弾圧されており、爪式の主クラッチを構成している。
【0016】前記回転軸30と中間軸31との間には、1速(F1 )、2速(F2 )、3速(F3 )、ニュートラル(N)、後進(R)に切換操作可能な変速装置35が設けられている。また、中間軸31上には伝動ギヤ36及び図示省略の駐車ブレーキが設けられており、伝動ギヤ36は車輪伝動軸20に固設された大ギヤ37と噛合している。そして、車輪伝動軸20から伝動ケース23内の巻掛伝動体25を介して駆動輪24に動力が伝達され、該駆動輪24を駆動可能としている。
【0017】前記回転軸30は一端がミッションケース19から突出していて、その外端に電磁クラッチ38が固定されており、また、回転軸30の外端部を包囲するように筒軸状のカップリング軸39がミッションケース19に回転自在に支持されており、電磁クラッチ38の作動で回転軸30とカップリング軸39とが一体回転し、PTO系動力を分岐取り出しできるようになっている。
【0018】このカップリング軸39にはギヤ40が固定されており、このギヤ40は中間軸31に遊嵌したアイドラギヤ41と噛合しており、アイドラギヤ41は更に第1PTO軸21上のギヤ42と噛合し、PTO系動力を伝達可能にしている。第1PTO軸21にはベベルピニオン43が固定され、第2PTO軸22上のベベルギヤ44と噛合しており、PTO系動力を2系統に分岐して、第1PTO軸21と第2PTO軸22とから取出し可能となっており、電磁クラッチ38を消磁することで車輪伝動軸20の回転動力を止めることなく第1、第2PTO軸21,22の回転動力を停止可能となっている。
【0019】前記回転軸30の電磁クラッチ38より外端には回転パルスセンサ45が取り付けられている。この回転パルスセンサ45は例えば回転軸30に外嵌固着したスプロケットの凹凸を近接センサでカウントする構造のものが使用できる。走行機体12の後部には、移植作業部50が設けられている。この移植作業部50は、苗供給装置51と、該苗供給装置51から供給されるソイルブロック苗を植付筒(植付手段)61によって畝14に植付ける植付装置60と、苗が植付けられる位置に予めマルチフィルムMに移植用の孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置81等を有している。苗供給装置51は第2PTO軸22の回転動力により駆動され、植付装置60及びマルチ穿孔装置81は第1PTO軸21の回転動力により駆動される。
【0020】苗供給装置51は、主フレーム15上に装着されており、ソイルブロック苗が育苗されたポット部46aが縦横に多数配設された苗トレイ46を横方向及び縦方向に移送しつつ、この苗トレイ46から、植付装置60に対して所定の苗取出位置にて苗取出爪52によりソイルブロック苗を一つずつ取り出して、該ソイルブロック苗を植付装置60上方まで移送した後に植付筒61内に落とし込むようになされている。なお、苗トレイ46は樹脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部46aが背面に突出して備えられており、各ポット部46aにソイルブロック苗が育苗されている。
【0021】この苗供給装置51の動力受入軸53には、第2PTO軸22に連結された伝動軸54がユニバーサルジョイントを介して連結されて、該伝動軸54からの動力により前記した動作が繰り返される。前記植付装置60及びマルチフィルム穿孔装置81は、図5及び図6にも示すように、ミッションケース19の第1PTO軸21に上下揺動自在に支持された植付フレーム62上に備えられている。この植付フレーム62は、角パイプ状の左右フレーム62L,62Rと、これら左右フレーム62L,62Rを連結する連結フレーム62Aとから主構成されている。右フレーム62Rの前端部にはボルト63等の固定具によってブラケット64が着脱自在に取付けられ、このブラケット64の前端部と左フレーム62Lの前端部とに設けられたベアリング65に第1PTO軸21が挿通支持されており、ブラケット64を取り外すことにより植付フレーム62を走行機体12から取り外すことで、植付装置60及びマルチ穿孔装置81を一体的に走行機体12から取り外すことができる。
【0022】また、植付フレーム62の後端部は主フレーム15に上下方向位置調整可能に吊持されており、植付フレーム62の後部には覆土部材66が設けられている。前記植付装置60は、苗供給装置51から供給されるソイルブロック苗を畝14に所定間隔で植付けるべく畝14に対して突き刺し運動される植付筒61と、この植付筒61を上下揺動自在に支持する揺動リンク機構67とから主構成されている。揺動リンク機構67は、下端側が前後揺動自在となるように上端部が植付フレーム62に軸支された第1平行リンク68を備え、この第1平行リンク68の下端部に揺動プレート69を枢結し、この揺動プレート69に第2平行リンク70の前端部を枢結し、この第2平行リンク70の後端部に植付筒61を枢結している。
【0023】また、第2平行リンク70の上側リンク70aには、軸受72が固定され、植付フレーム62の左右フレーム62L,62R間には左右のベアリング73を介して回転自在に支持されたクランク軸(駆動軸)71が設けられ、このクランク軸71のクランクアーム71a間のクランクピン71bが前記軸受72に挿通されている。
【0024】クランク軸72の左端部にはスプロケット74が設けら、このスプロケット74と、第1PTO軸21の左端部に設けたスプロケット75とには伝動チェン76が巻回されて、エンジン17からの回転動力がクランク軸71に伝動されるようになっている。これらスプロケット74,75及び伝動チェン76はチェンケース77で覆われており、このチェンケース77にはチェン76の張り具合を調節するためのテンションローラ78が設けられている。
【0025】したがって、第1PTO軸21からの動力により、クランク軸71が回転することで、第1、第2平行リンク68,70により植付筒61が上下に揺動しながら前後にも揺動するようになっており、走行しながら植付筒61を畝14に突き刺す際において、植付筒61が圃場に対して略前方移動のないようになっている。
【0026】また、植付筒61は、下部に開閉自在なオープナを備えており、オープナは植付筒71の軌跡の下端側にて畝14に突入したときに連動具79によって前後に開き、畝14に移植孔を形成すると共に、該移植孔にソイルブロック苗を植付け得るようになっている。また、植付筒61の後方側にはスクレーパ80が設けられており、植付筒61が畝14に突入された後に揺動リンク機構67によって上昇移動される際に、植付筒61の外側壁及び内側壁に付着した土をかき落とすようになっている。
【0027】前記マルチフィルム穿孔装置81は、ガスバーナーで構成された穿孔手段82を備え、この穿孔手段82は平行リンク83を介して上下動自在に植付フレーム62に連結されている。平行リンク83の上側リンク83aにはカムローラ84(カム係合部)が枢着されている。このカムローラ84は、前記クランク軸71に設けられた円板状のカム85の外周を転動するようになっており、植付装置60とマルチ穿孔装置81とを同一のクランク軸71で駆動することで、装置の簡素化、コスト低減を図っている。また、穿孔手段82の自重によって、カムローラ84をカム85の外周に押し付ける方向に付勢されている。
【0028】カム85の周方向一部には凹陥部が形成されており、この凹陥部にカムローラ84が落ち込むことで、自重により穿孔手段82が下動して、穿孔手段82の下端部に設けた加熱体87をマルチフィルムMに押し当てることで、マルチフィルムMに移植孔を穿孔するようになっている。また、カム85は、マルチフィルムMを穿孔した後即座に穿孔手段82を上昇させるように形成されているとともに、凹陥部を除く他の部分は、穿孔手段82を上昇限の待機位置で保持するべく駆動軸71軸心からの距離が略一定の外周形状に形成されている。
【0029】図1および図2において、植付フレーム62の後部に設けた左右一対の覆土部材66は、植付筒61の植付け位置近傍で、植付装置60及び植付フレーム62の後部の荷重を担持している。植付フレーム62から垂下した支柱101に覆土部材66を支持した支持杆102の前端を枢支し、この支持杆102の後端を高さ調整手段103を介して植付フレーム62に連結している。
【0030】前記高さ調整手段103は、植付フレーム62に固定の係止板104に、支持杆102に突設した係合片105に形成した階段状係合部を係合しており、階段状係合部の係合位置を変えることにより、覆土部材66と植付フレーム62との距離を変更し、畝14の上面からの植付筒61の突っ込み量、すなわち植付け深さを調整可能にしている。
【0031】前記左右覆土部材66は、畝14上面を転動することにより、植付けたブロック苗に左右から覆土をすると共に鎮圧もし、更に、植付フレーム62に取り付けられていることから、植付装置60及びマルチフィルム穿孔装置81等の高さを畝14上面の凹凸に追従させながら所要高さに設定する。覆土部材66の高さの変化は、第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109と作動部材110とを介して昇降機構96の油圧バルブ111に連動される。油圧バルブ111は油圧シリンダ95を制御するものである。従って、植付フレーム62の上下動で第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109との押し引きを介して作動部材110を揺動して油圧バルブ111を操作し、油圧シリンダ95を介して伝動ケース23を上下揺動し、駆動輪3を相対的に昇降することにより走行機体12の高さを調整する。
【0032】作動部材110に操作レバー112が接当しており、この操作レバー112は操縦ハンドル13又はその近傍に設けた手動レバーで遠隔操作可能になっており、畝間移動の際等に、昇降機構96を操作して走行機構12を持ち上げるのに使用される。ベルクランク109は第一昇降ロッド107の上端に直結されているが、ベルクランク109と第二昇降ロッド109との間には、緩衝手段113が設けられている。すなわち、ベルクランク109の下端には前部がコ字状に屈曲された遊び枠114が連結されていて、この遊び枠114のコ字状部分115に第二昇降ロッド109を摺動自在に挿通するとともに、第二昇降ロッド109におけるコ字状部分115の内外にそれぞれ圧縮バネ116を套嵌することにより、第二昇降ロッド109を前後双方に付勢している。このため、ベルクランク108の揺動に伴い遊び枠114が前後動すると、コ字状部分115内外の各圧縮バネ116のいずれか一方が圧縮され、この圧縮バネ116の圧縮に伴う弾性力が緩衝作用をし、一定の力を超えない限り、作動部材110は揺動しない。例えば、図1に示すように、緩衝手段113によって、覆土部材66については、中立位置から上下に30cmの範囲を機体高さ調整の不感帯に設定でき、植付筒61については、中立位置から上下に25cmの範囲を機体高さ調整の不感帯に設定できる。
【0033】各圧縮バネ116の一端を止めるバネ受け118は、第二昇降ロッド109の長手方向に位置調整可能に固定できるようになっており、バネ受け118の位置調整によって圧縮バネ11の弾性力を調整できるようになっている。また、第二昇降ロッド109の中途部に長さ調整用のターンバックル119が設けられている。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、植付フレーム62の後部側に、前記覆土部材66がその上下動に連動して植付フレーム62を上下揺動させるように設けられ、植付フレーム62の中途部に、昇降機構96を昇降動作させる作動部材110が、植付手段61の上方に位置するベルクランク108を介して連結されているので、畝14の高さが変化すればそれを覆土部材66が検出して、植付フレーム62の前部を支点とする上下揺動を介して植付手段61の高さを変更でき、覆土部材66によって設定された植付け深さを高精度で維持することができ、前記植付フレーム62の上下揺動で作動部材110を介して昇降機構8を作動して、畝14の高さ変化に対応して走行機体12の高さを変更調整できる。
【0035】また、作動部材110が、植付手段61の上方に位置するベルクランク108を介して植付フレーム62の中途部に連結されているので、植付フレーム62の上下揺動をベルクランク108を介して作動部材110に簡単確実に連動することができ、ベルクランク108を介して連結されているので、植付手段61の高さの変更も精度良く設定し得る。
【0036】また、植付フレーム62は、第一昇降ロッド107とベルクランク108と第二昇降ロッド109とを介して作動部材110に連動され、ベルクランク109と第二昇降ロッド109との間に、緩衝手段113が設けられているので、覆土部材66の小刻みな上下動によっては走行機体12の高さが変更調整されるようなこともなく、作業上の不都合も生じない。しかも、緩衝手段113による緩衝作用の程度も圃場等に合わせて適切に設定調整することができ、非常に便利である。




 

 


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