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発明の名称 根菜収穫機のヒゲ根切断装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−37624
公開日 平成9年(1997)2月10日
出願番号 特願平7−196857
出願日 平成7年(1995)8月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 千葉 博之 / 東 宏信 / 末鶴 正明 / 杉岡 将人 / 岡田 幹夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 圃場から引き抜かれた根菜の茎葉部を挟持しての吊下げ姿勢で搬送する搬送装置(1)と、この搬送装置(1)で後方搬送される根菜下端のヒゲ根(n)を切り落とすヒゲ根切断装置(6)とを備え、該ヒゲ根切断装置(6)を、左右向きの回転軸心(P)で駆動回転されるカッター(11)を前記搬送装置(1)の下方位置に配備して構成するとともに、前記カッター(11)における切断刃部(11a)を回転方向とその反対側との両側に形成し、かつ、前記カッター(11)を正逆転駆動自在に構成してある根菜収穫機のヒゲ根切断装置。
【請求項2】 前記カッター(11)を、その回転軸心(P)方向に移動調節可能に構成してある請求項1に記載の根菜収穫機のヒゲ根切断装置。
【請求項3】 前記搬送装置(1)で搬送される根菜下部の左右両側方部位を案内して根菜下端を前記カッター(11)に導く左右のガイド(14),(14)を設けるとともに、これらガイド(14),(14)を、前後方向に往復駆動移動可能に構成してある請求項1に記載の根菜収穫機のヒゲ根切断装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に植えた根菜を引き抜き搬送して回収するよう構成した根菜類収穫機におけるヒゲ根の処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記根菜類収穫機としては、特開平7‐79757号公報に開示されているように、圃場に植えた根菜の茎葉部を挟持して機体後方で斜め上方に引き抜いて吊り下げ搬送する収穫用搬送装置を設けたものが知られているが、引き抜いた根菜の下端から伸びたヒゲ根を除去する手段を設けておらず、収穫後にヒゲ根を手作業あるいは専用の切断装置で切断除去するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後処理でのヒゲ根除去作業が面倒であり、省力化の面から改良の余地があった。本発明の目的は、根菜類収穫機による収穫時にヒゲ根を除去できるようにし、しかも、そのための手段が長持ちするように工夫する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕本発明の第1特徴構成は、圃場から引き抜かれた根菜の茎葉部を挟持しての吊下げ姿勢で後方搬送する搬送装置と、この搬送装置で搬送される根菜下端のヒゲ根を切り落とすヒゲ根切断装置とを備え、このヒゲ根切断装置を、左右向きの回転軸心で駆動回転されるカッターを搬送装置の下方位置に配備して構成するとともに、カッターにおける切断刃部を回転方向とその反対側との両側に形成し、かつ、カッターを正逆転駆動自在に構成してあることにある。
【0005】第2特徴構成は、前記第1特徴構成において、カッターを、その回転軸心方向に移動調節可能に構成してある点にある。
【0006】第3特徴構成は、前記第1特徴構成において、搬送装置で搬送される根菜下部の左右両側方部位を案内して根菜下端をカッターに導く左右のガイドを設けるとともに、これらガイドを、前後方向に往復駆動移動可能に構成してあるものである。
【0007】〔作用〕第1特徴構成によれば、カッターが左右軸心回りで回転するので、後方搬送される根菜のヒゲ根に対して横方向分力が作用しないので、根菜の横振れを伴うこなく良好にヒゲ根を切断できるようになる。そして、カッターの切断刃部を回転方向の両側に形成し、かつ、カッターを正逆のいずれにも駆動できるから、片側の刃部が摩耗する等どしてヒゲ根が切り難くなれば、カッターを逆転駆動させるだけで再び良好に切れるようになる。つまり、カッターの使用時間を倍増させることができるとともに、そのためにはカッターの回転方向を逆転させるだけで済むのである。
【0008】第2特徴構成によれば、カッターを左右方向にも移動調節できるから、ヒゲ根が切れなくなったら、回転方向を逆転させる以外に、左右にカッターをずらすことでも対処できるようになる。従って、カッターの幅やずらし量を適宜に設定すれば、カッターの使用時間を4倍増、6倍増といった具合に飛躍的に延ばすことが可能になる。
【0009】第3特徴構成によれば、根菜の下部を左右側方から案内するガイドを設けてあるので、根菜下端をカッターに導くことができて確実にヒゲ根を切断できるようになる。ところが、根菜は泥や土を伴っていることが多く、往々にしてその土がガイドとの接触によって落ち、今度はガイドに付着することが考えられる。そこで、ガイドを左右軸心回りで回転させるとか、前後に振動移動させるといった具合に前後方向に往復移動させることにより、根菜から落ちてくる土、泥のガイドへの付着が牽制されるようになる。
【0010】故に、ガイドに付着した土が盛り上がって根菜下端の位置が上方にずれ、その結果、ヒゲ根を根元から切ることができずに切り残しができてしまう不都合が回避されるようになる。つまり、ヒゲ根の確実な切断に寄与するガイドを設けたことによる新たな不都合も回避することができる。
【0011】〔効果〕請求項1又は3に記載のヒゲ根切断装置では、従来人手で行っていた根菜のヒゲ根除去作業を機械化して作業の能率化が図れるとともに、そのためのカッターの寿命を、逆転駆動でも機能し得るという比較的簡単な工夫によって倍増できる耐久性に優れた状態で提供できた。
【0012】請求項2に記載のヒゲ根切断装置では、カッターの横移動を可能にする工夫の追加により、耐久性がさらに優れる利点がある。又、請求項3に記載のヒゲ根切断装置では、ガイド装備によってヒゲ根の切断確実性が強化されるものを、そのガイド付設による悪影響の生じない状態で実現できる利点が追加される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、圃場に植えた人参や大根などの根菜Cの茎葉部Fを挾持して機体後方で斜め上方に引き抜いて吊り下げ搬送する収穫用搬送装置1を、クローラ式走行装置2を有する機体の前部に設け、収穫用搬送装置1の前端側に左右一対の分草具3と引起し装置5と土切り刃4を設け、根菜Cの茎葉部Fを分草具3と引起し装置5で引起こして円滑に収穫用搬送装置1に受け渡すように構成し、根菜類の両側の土を土切り刃4で切り崩して根菜Cを円滑に引き抜けるように構成してある。
【0014】収穫用搬送装置1で吊り下げ搬送される根菜Cの下端から延びるヒゲ根nを切り落とし除去するヒゲ根切断装置6を設け、後処理での省力化を図れるように構成し、ヒゲ根切断装置6に対するカバー開閉用兼土落とし具作動用の接地部材7を上下揺動自在に設けてある。
【0015】収穫用搬送装置1からの根菜Cの茎葉部Fを切断する葉切り装置8を収穫用搬送装置1の後方に設けてある。この葉切り装置8を形成するに、収穫用搬送装置1で吊り下げられた根菜Cの上端に作用する駆動自在な位置定め用搬送装置8a、位置定め用搬送装置8aからの茎葉部Fをその挾持位置より上方の一定位置で挾持する状態で受け取る左右一対の駆動自在な挾持搬送ベルトなどから成る切断用搬送装置8b、切断用搬送装置8bで搬送される根菜Cに対して茎葉部Fを根元で切断する左右一対の駆動回転自在な回転刃8cを設けてある。
【0016】葉切り装置8からの根菜Cを回収する回収部9を収穫用搬送装置1の後方で葉切り搬送装置8の下方に設け、根菜Cのうち小径のものを下方のコンテナー9aに落下させて大径のものを機体後方隅部の根菜類受け入れ位置の収穫根菜類収納用コンテナー9bに送る選別コンベア9c、及び、葉切り装置8から落下する根菜Cを選別コンベア9cに導くシュート9dを回収部9に設けてある。
【0017】葉切り装置8で切断した茎葉部Fを機体外側方に放出する駆動自在な搬送チェーン10aと挾持レール10bなどから成る茎葉部搬送装置10を、機体前方の横一側に切断茎葉部を放出する状態で設けてある。
【0018】図3及び図4に示すように、ヒゲ根切断装置6を形成するに、ヒゲ根nを切り落とし除去するカッター11を、電動式や油圧式などのモータ12により左右軸芯P周りで駆動回転自在に設けてある。収穫用搬送装置1で吊り下げ搬送される根菜Cの下部を受け止める下狭まり形状のガイド溝13を形成する左右一対のガイド14を、カッター11の回転軌跡上部を覆う状態で固定し、かつ、ヒゲ根nを入り込ませる隙間15を両ガイド14間に形成してある。そして、ガイド14の作用で収穫用搬送装置1で吊り下げ搬送される根菜Cの姿勢を安定させてヒゲ根nのみを隙間15に入れて、隙間15に入ったヒゲ根nを所定位置で確実にカッター11で切断するように構成してある。
【0019】図5、図6に示すように、カッター11における鋭利な切断刃部11aを、回転方向とその反対側との両側に形成し、かつ、モータ12を正逆転自在型とすることでカッター11を正転及び逆転駆動自在に構成してある。従って、いずれかの切断刃部11aが摩耗して切断し難くなれば、モータ12を逆転すれば反対側の切断刃部11aによって、すぐに再び良好に切断できるのである。
【0020】又、カッター11を、その回転軸心P方向に移動調節可能に構成してある。すなわち、カッター11のボス11bとモータ軸12aとを連結ピン29で連結一体化してあり、モータ軸12a側のピン孔30を、例えば3箇所設けてある。従って、切断刃部11aが摩耗すれば、連結ピン29を隣のピン孔30に差し換えることで横にずらし、再び鋭利な切断刃部11aとすることができるのである。従って、両側の切断刃部11a,11a夫々において3箇所の横ずらし移動が行えるので、単なるカッター11に比べて実に略6倍の寿命を得ることに成功している。
【0021】カッター11の下方にヒゲ根落下経路16を形成し、ヒゲ根落下経路16の前後に固定カバー17を設け、ヒゲ根落下経路16を開閉する左右一対のカバー18を、支軸19周りで上下揺動自在にかつ捩じりバネ20で閉じ付勢した状態で設け、支軸21周りで上下揺動自在で自重で下降付勢された接地部材7に、左右カバー18を各別に突き上げて開くための左右一対の操作ロッド22を付設し、図3(イ)及び図4(イ)に示すように収穫作業状態では接地部材7への地面の押し上げ力で操作ロッド22によりカバー18を開いてヒゲ根落下経路16を開放し、図3(ロ)及び図4(ロ)に示すように非収穫作業状態では接地部材7の下降に伴って操作ロッド22をカバー18から離間させてヒゲ根落下経路16をカバー18で閉じるように構成してある。つまり、非収穫作業状態においてヒゲ根落下経路16をカバーで閉じ、点検時にヒゲ根落下経路16から手を入れてカッター11に触れることがが無いように構成してある。また、カバー18を自動的に開閉するように構成して、安全性において優れると共に使用しやすいように構成し、接地部材7と操作ロッド22から成る機械式連動構成によって自動カバー開閉手段を構造簡単なものにして、製作面やコスト面でも有利なように構成してある。
【0022】ガイド溝13に入り込んでガイド14の受け面部分14aを掃除する土落とし具23を、支軸24周りで往復回動自在なアーム25に取付け、接地部材7とアーム25を一対のリンクアーム26で連動連結し、図3(イ)及び図4(イ)に示すように収穫作業状態では土落とし具23をガイド14の前方で下方の退避位置に保持し、図3(ロ)及び図4(ロ)に示すように非収穫作業状態では土落とし具23をガイド14の上部位置に保持するように構成してある。
【0023】つまり、接地部材7の対機体下降に伴って土落とし具23を退避位置から往動させると共に接地部材7の対機体上昇に伴って土落とし具23を退避位置に復動させるように、収穫作業状態と非収穫作業状態の切換えに伴ってガイド溝13に沿って土落とし具23を自動的に移動させ、ガイド14への土付きによるヒゲ根切断不良を操作簡単にかつ確実に防止できるように構成する。
【0024】接地部材7とリンクアーム26から成る機械式連動構成によって土落とし具自動操作手段を構造簡単なものにして、製作面やコスト面でも有利なように構成してある。又、リンクアーム26どうしを長孔27とピン28で連動連結し、収穫作業状態で地面の凹凸に伴う接地部材7の昇降にかかわらず土落とし具23を退避位置に保持できるように構成してある。
【0025】〔別実施形態〕図7、図8に示すように、左右のガイド受け面部分14aに作用する土落し用のブラシ31を先端に備えた回転掃除具32をカッター11に取付け、左右軸心Pで一体回転するようにしたヒゲ根切断装置6でも良い。つまり、根菜に付着した土や泥がガイド14に落ちて堆積するのを、ブラシ31で除去するものであり、この場合、ブラシ31を毛先側ほど左右に寄る先割れ二股形状として、搬送される人参のヒゲ根nをやり過ごせるようにすれば好都合である。
【0026】図9、図10に示すように、内側にブラシ31を装着した左右のガイド14,14を微速回転可能に構成したヒゲ根切断装置6でも良い。すなわち、カッター11の支軸33の左右夫々に、筒状の外軸34を相対回転自在に外嵌し、これら外軸34,34にガイド14を取付けるとともに、別軸心の中間ギヤassy35を有する2段のギヤ減速機構36を左右夫々に構成する。そして、支軸33をモータ12で駆動するようにすれば、比較的高速回転するカッター11に対して、左右のガイド14,14をカッター11と同方向に低速回転させることができる。これにより、泥による悪影響を少なくした状態で、ヒゲ根nを良好に切断できるのである。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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