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乗用型田植え機の予備苗貯留装置 - 株式会社クボタ
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発明の名称 乗用型田植え機の予備苗貯留装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−37619
公開日 平成9年(1997)2月10日
出願番号 特願平7−196860
出願日 平成7年(1995)8月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 吉田 和正
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 運転座席(4)を有する自走機体の後部に苗植付装置(7)を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機の予備苗貯留装置であって、前記運転座席(4)の両横側方に位置する予備苗載せ台(12A)、前記運転座席(4)の後方に位置して前記一対の予備苗載せ台(12A),(12A)の後端側どうしの間に苗移送路(R)を形成している苗移送路形成部材(12B)を備え、前記苗移送路(R)は、予備マット状苗の一部が前記苗移送路(R)から機体前方側にはみ出て前記運転座席(4)の上方を通る状態で、かつ、前記苗移送路(R)が独自で予備マット状苗の支持を行う状態で予備マット状苗を前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の一方から他方にスライド移送させる苗移送路である乗用型田植え機の予備苗貯留装置。
【請求項2】 運転座席(4)を有する自走機体の後部に苗植付装置(7)を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機の予備苗貯留装置であって、前記運転座席(4)の両横側方に位置する予備苗載せ台(12A),(12A)、前記運転座席(4)の後方で前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の後端側どうしの間に位置する第1苗移送部材(21a)、前記運転座席(4)の上方に位置する使用姿勢と、前記運転座席(4)の上方を開放する格納姿勢とに切替え自在な第2苗移送部材(22)を備え、前記第2苗移送部材(22)を前記使用姿勢に切り替えると、この第2苗移送部材(22)と前記第1苗移送部材(21a)とが両部材(22),(21a)の協働により、前記運転座席(4)の上方を通って前記両予備苗載せ台(12A),(12A)を接続する苗移送路(R)を形成して予備マット状苗を前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の一方から他方にスライド移送することを可能にする乗用型田植え機の予備苗貯留装置。
【請求項3】 運転座席(4)を有する自走機体の後部に苗植付装置(7)を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機の予備苗貯留装置であって、左右一対の予備苗載せ台(12A),(12A)を、機体側面視で両予備苗載せ台(12A),(12A)の前端側が前記運転座席(4)の上方に位置する状態で前記自走機体に機体横方向に摺動自在に取り付けて、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の機体内端側が前記運転座席(4)の上方で互いに寄り合う第1取り付け姿勢と、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)が前記運転座席(4)の両横側方に互いに離れ合って前記運転座席(4)の上方を開放する第2取付け姿勢とに摺動切り換え可能に構成し、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)を前記第1取り付け姿勢に操作すると、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の一方から他方に予備マット状苗をスライド移送することが可能になる乗用型田植え機の予備苗貯留装置。
【請求項4】 運転座席(4)を有する自走機体の後部に苗植付装置(7)を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機の予備苗貯留装置であって、左右一対の予備苗載せ台(12A),(12A)を、揺動リンク機構(24)を介して前記自走機体に昇降および左右移動自在に支持させて、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の機体内端側が前記運転座席(4)の上方で互いに寄り合う第1取り付け姿勢と、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)が前記運転座席(4)の両横側方に互いに離れ合って前記運転座席(4)の上方を開放する第2取付け姿勢とに切り換え可能に構成し、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)を前記第1取り付け姿勢に操作すると、前記両予備苗載せ台(12A),(12A)の一方から他方に予備マット状苗をスライド移送することが可能になる乗用型田植え機の予備苗貯留装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席を有する自走機体の後部に苗植付装置を昇降操作自在に連結してある乗用型田植え機の予備苗貯留装置、詳しくは、苗植付装置の苗量が少なくなった際に補給できるように予備のマット状苗を自走機体側に貯留しておくものに関する。
【0002】
【従来の技術】上記予備苗貯留装置として、従来、たとえば特開平7‐16009号公報に示されるものがあった。すなわち、予備苗載せ台が運転座席と苗植付装置の間に配置され、予備苗載せ台の苗載せ面が予備苗載せ台の自走機体横方向での一端側から他端側にわたって連続するフラット面に形成されていた。つまり、予備苗を運転座席の近くに貯留し、苗植付装置に苗を補給する際には、苗植付装置の苗載せ台に近くから楽に補給することが可能になっていた。また、機体を畦際に停止させて予備苗載せ台に苗を積み込む際、運転者だけで行うなど、少ない人手で行う場合でも、機体と畦の間を往復移動することなく畦から供給するだけで楽に苗補給することが可能になっていた。すなわち、予備苗載せ台の畦側の端部に苗を供給するとともに、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台の他端側に押し進める。すると、予備苗載せ台に畦から苗を積み込むだけで、畦から機体に乗り移って苗が予備苗載せ台の積み込み側とは反対側に届くように苗送り込みを行う手間を掛けなくても、予備苗載せ台の苗載せ面全体にわたって苗を積み込むことができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、予備苗載せ台の全体が運転座席と苗植付装置の間に位置することから、予備苗載せ台や予備苗の重量が自走機体の比較的後側に掛かり、機体全体の前側重量と後側重量の配分が悪くなりがちであった。また、運転座席と苗植付装置の間に予備苗載せ台の機体前後方向長さに等しい長さあるいはそれ以上に長い苗載せ台配置用スペースを確保する必要があり、機体全長が長くなりがちであった。本発明の目的は、苗植付装置にも予備苗載せ台にも楽に苗供給できる割りには、自走機体の重量配分や長さを有利にできる乗用型田植え機の予備苗貯留装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明は、目的達成のために、冒頭に記した乗用型田植え機の予備苗貯留装置において、前記運転座席の両横側方に位置する予備苗載せ台、前記運転座席の後方に位置して前記一対の予備苗載せ台の後端側どうしの間に苗移送路を形成している苗移送路形成部材を備え、前記苗移送路は、予備マット状苗の一部が前記苗移送路から機体前方側にはみ出て前記運転座席の上方を通る状態で、かつ、前記苗移送路が独自で予備マット状苗の支持を行う状態で予備マット状苗を前記両予備苗載せ台の一方から他方にスライド移送させる苗移送路であることを特徴とする。
【0005】請求項1による発明の作用はつぎのとおりである。両予備苗載せ台のうちの畦側に位置する方の予備苗載せ台の畦側端部に予備苗を供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台の他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台から苗移送路を通って他方の予備苗載せ台に載って行く。両予備苗載せ台が満杯になる量の苗供給を終えると、苗移送路に載っている予備苗を畦側とは反対側の予備苗載せ台の方に進め操作する。すると、供給した予備苗は両予備苗載せ台に別れて運転座席の両横側方に分けて貯留されるとともに、運転座席の上方が開放されて運転座席を使用できるようになる。
【0006】請求項2による発明は、目的達成のために、冒頭に記した乗用型田植え機の予備苗貯留装置において、前記運転座席の両横側方に位置する予備苗載せ台、前記運転座席の後方で前記両予備苗載せ台の後端側どうしの間に位置する第1苗移送部材、前記運転座席の上方に位置する使用姿勢と、前記運転座席の上方を開放する格納姿勢とに切替え自在な第2苗移送部材を備え、前記第2苗移送部材を前記使用姿勢に切り替えると、この第2苗移送部材と前記第1苗移送部材とが両部材の協働により、前記運転座席の上方を通って前記両予備苗載せ台を接続する苗移送路を形成して予備マット状苗を前記両予備苗載せ台の一方から他方にスライド移送することを可能にすることを特徴とする。
【0007】請求項2による発明の作用はつぎのとおりである。第2苗移送部材を使用姿勢にし、両予備苗載せ台のうちの畦側に位置する方の予備苗載せ台の畦側端部に予備苗を供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台の他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台から苗移送路を通って他方の予備苗載せ台に載って行く。両予備苗載せ台が満杯になる量の苗供給を終えると、第2苗移送部材に載っている予備苗を畦側とは反対側の予備苗載せ台の方に進め操作するとともに第2苗移送部材を格納姿勢に切り換え操作する。すると、供給した予備苗は両予備苗載せ台に別れて運転座席の両横側方に分けて貯留されるとともに、運転座席の上方が開放されて運転座席を使用できるようになる。
【0008】請求項3による発明は、目的達成のために、冒頭に記した乗用型田植え機の予備苗貯留装置において、左右一対の予備苗載せ台を、機体側面視で両予備苗載せ台の前端側が前記運転座席の上方に位置する状態で前記自走機体に機体横方向に摺動自在に支持させて、前記両予備苗載せ台の機体内端側が前記運転座席の上方で互いに寄り合う第1取り付け姿勢と、前記両予備苗載せ台が前記運転座席の両横側方に互いに離れ合って前記運転座席の上方を開放する第2取付け姿勢とに摺動切り換え可能に構成し、前記両予備苗載せ台に、複数枚の予備マット状苗を自走機体横方向に並べて載置できるとともに予備マット状苗を自走機体横方向にスライド移動できる苗載せ面を備えてあるとともに、前記両予備苗載せ台を前記第1取り付け姿勢に操作すると、前記両予備苗載せ台の一方から他方のに予備マット状苗をスライド移送することが可能になることを特徴とする。
【0009】請求項3による発明の作用はつぎのとおりである。両予備苗載せ台を第1取り付け姿勢に切り換え、両予備苗載せ台のうちの畦側に位置する方の予備苗載せ台の畦側端部に予備苗を供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台の他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台から他方の予備苗載せ台に載って行く。両予備苗載せ台が満杯になると、両予備苗載せ台を第2取り付け姿勢に切り換える。すると、両予備苗載せ台が運転座席の両横側方に別れることにより、予備苗は運転座席の両横側方に分けて貯留されるとともに、運転座席の上方が開放されて運転座席を使用できるようになる。
【0010】請求項4による発明は、目的達成のために、冒頭に記した乗用型田植え機の予備苗貯留装置において、左右一対の予備苗載せ台を、揺動リンク機構を介して前記自走機体に昇降および左右移動自在に支持させて、前記両予備苗載せ台の機体内端側が前記運転座席の上方で互いに寄り合う第1取り付け姿勢と、前記両予備苗載せ台が前記運転座席の両横側方に互いに離れ合って前記運転座席の上方を開放する第2取付け姿勢とに切り換え可能に構成し、前記両予備苗載せ台に、複数枚の予備マット状苗を自走機体横方向に並べて載置できるとともに予備マット状苗を自走機体横方向にスライド移動できる苗載せ面を備えてあるとともに、前記両予備苗載せ台を前記第1取り付け姿勢に操作すると、前記両予備苗載せ台の一方から他方に予備マット状苗をスライド移送することが可能になることを特徴とする。
【0011】請求項4による発明の作用はつぎのとおりである。両予備苗載せ台を第1取り付け姿勢に切り換え、両予備苗載せ台のうちの畦側に位置する方の予備苗載せ台の畦側端部に予備苗を供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台の他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台から他方の予備苗載せ台に載って行く。両予備苗載せ台が満杯になると、両予備苗載せ台を第2取り付け姿勢に切り換える。すると、両予備苗載せ台が運転座席の両横側方に別れることにより、予備苗は運転座席の両横側方に分けて貯留されるとともに、運転座席の上方が開放されて運転座席を使用できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1による発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、駆動自在な前車輪1および後車輪2、機体後部に取り付けた運転座席4および予備苗貯留装置10を有した自走機体の後部に、リフトシリンダ5によって上下に揺動操作するように構成したリンク機構6を介して昇降操作するように苗植付装置7を連結するとともに、自走機体から回転軸8を介して苗植付装置7に動力伝達するように構成して、複数条植えが可能な乗用型田植え機を構成してある。
【0013】予備苗貯留装置10には、前記運転座席4の両横側に配置するとともに支持フレーム11を介して自走機体の後部部分3に取り付けた予備苗載せ台12A、運転座席4の後方で両予備苗載せ台12A,12Aの後端側どうしの間に配置した苗移送路形成部材12Bを備えてある。
【0014】図2および図3に示すように、前記左右一対の予備苗載せ台12A,12Aは、自走機体の横方向に長いメインフレームと、このメインフレームを連結している自走機体前後方向の連結フレームとで成る苗載せ台フレーム12のうちの運転座席4よりも機体横外側に位置する両端側のフレーム部分12A,12Aによって形成し、前記苗移送路形成部材12Bは、前記苗載せ台フレーム12のうちの前記運転座席4の後方に位置するとともに前記端側フレーム部分12Aよりも機体前後方向長さが短い中央フレーム部分12Bによって形成してある。
【0015】前記苗載せ台フレーム12に自走機体の前後方向および横方向に並べて取り付けた複数個の苗受けローラ13,14,15のうちの前記端側フレーム部分12Aに位置する苗受けローラ13によって予備苗載せ台12Aの苗載せ面を形成するとともに、この苗載せ面は、苗植付装置7の苗載せ台7aが備えている複数列の苗載せ部の半数に等しい枚数のマット状苗を苗すくい板に載せたままでマット状苗の長手方向が機体前後方向になる姿勢で機体横方向に並べて載置するように形成してある。前記苗受けローラ13は機体前後方向のパイプ製支軸13aに自転回動自在によって支持させてあることにより、予備苗載せ台12Aに載置した予備マット状苗は苗受けローラ13のコロ作用によって予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にスライド移送できる。
【0016】前記苗移送路形成部材12Bは、前記苗受けローラ13〜15のうちの前記中央フレーム部分12Bに位置する苗受けローラ14と、前記端側フレーム部分12Aの機体内側の端に位置する苗受けローラ15とによって苗移送路Rを形成している。前記苗受けローラ14および15は、両ローラ14,15の上端が運転座席4よりも高い配置レベルで前記両予備苗載せ台12A,12Aの苗受けローラ13の上端とは等しいまたはほぼ等しい配置レベルに位置するように配置して、機体前後方向のパイプ製支軸14aまたは機体前後方向の丸棒支軸15aによって自転回動自在に支持させてある。前記苗移送路形成部材12Bの機体前後方向長さを予備マット状苗の長手方向長さよりも小に設定しながら、機体前後方向に並ぶ前記苗受けローラ14,14の前側のローラ14の前端から後側ローラ14の後端までの距離を、予備マット状苗の長手方向長さの1/2より大に設定するなど、前側と後側の両ローラ14,14に載った予備マット状苗と苗すくい板とによる重心が前側ローラ14の前端と後側ローラ14の後端との間に位置するものに設定してある。これにより、前記苗移送路Rは、両予備苗載せ台12A,12Aの一方に載置された予備苗をこの予備苗載せ台12Aの苗載せ面から他方の予備苗載せ台12Aの苗載せ面にスライド移送できるように、両予備苗載せ台12A,12Aの後端側どうしを接続している。そして、苗移送路Rは、予備マット状苗をスライド移送させる際、予備マット状苗の一部が苗移送路Rから機体前方側にはみ出て運転座席4の上方を通るようにして移送させるとともに、一部が苗移送路Rからはみ出ても、苗移送路Rが独自で予備マット状苗を脱落しないように受け止め支持する。
【0017】図2に示す如く前記端側フレーム部分12Aの横端に立設した壁部材16により、予備苗載せ台11Aに載置した予備マット状苗が脱落することを防止する横側壁16を形成してある。図2に示す如く前記端側フレーム部分12Aの前端、後端に立設した壁部材17,18により、予備苗載せ台12Aに載置した予備マット状苗が脱落することを防止したり、スライド移送する予備マット状苗を移送路Rに向けて案内したりする横側壁17,18を形成してある。図2および図4に示す如く前記中央側フレーム部分12Bの後端に立設した係止部材19により、移送路Rを移動する予備マット状苗を脱落しないように係止したり、予備苗載せ台12Aに向けて案内したりする移送路側壁19を形成してある。
【0018】つまり、予備苗貯留装置10に予備苗を供給するに当たり、いずれか一方の予備苗載せ台12Aが畦に近づくようにして畦際に停車し、畦上から予備苗載せ台12Aの畦側端部に予備マット状苗を苗すくい板に載せたままで供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台12Aの他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が後続苗による押し操作のために自ずと畦側の予備苗載せ台12Aから苗移送路Rを通って他方の予備苗載せ台12Aに載って行く。この時、予備苗載せ台12Aと苗移送路Rのいずれにおいても苗受けローラ13〜15がコロ作用をして苗が軽くスライド移動することにより、苗の押し進めが軽くできて苗供給が楽にできる。両予備苗載せ台12A,12Aが満杯になる量の苗を供給すると、苗供給を停止し、苗移送路Rに載っている予備苗を畦側とは反対側の予備苗載せ台12Aの方に進め操作することにより、図3(ロ)に示す如く供給した予備苗を両予備苗載せ台12A,12Aに分けて貯留するとともに、運転座席4の上方を開放して運転座席4の使用を可能にする。
【0019】図2に示すように、両予備苗載せ台12A,12Aは、前記支持フレーム11に連結した機体内側部分と、この内側部分に機体前後方向の軸芯Xまわりで上下揺動自在に連結した機体外側部分12aとによって形成してある。機体外側部分12aは機体内側部分に対して揺動操作することにより、図5(イ)に示すように機体内側部分から機体横外側に水平に延出し、機体外側部分12aの基端側と機体内側部分の先端側との当接によって水平姿勢に維持される使用姿勢と、図5(ロ)に示すように機体内側部分に対して機体内側に上昇揺動して起立する格納姿勢とに切り換わるように構成してある。機体外側部分12aを格納姿勢にした際には、機体内側部分に前記支軸13aを取り付け軸に兼用して揺動自在に取り付けてあるフック20を機体外側部分12aの前記支軸13aに係止作用させることにより、格納姿勢に保持できるようにしてある。つまり、前記機体外側部分12aを格納姿勢にすることにより、予備苗載せ台12Aが自走機体から突出する長さを短くして機体格納が狭い格納スペースにも有利に行えるようにしてある。
【0020】つぎに、請求項2による発明の実施の形態を説明する。自走機体および苗植付装置7は、請求項1による発明のものと同様に構成してある。したがって、予備苗貯留装置10のみについて説明する。
【0021】図7に示すように、予備苗貯留装置10には、前記運転座席4の両横側に配置するとともに図6の如き支持フレーム11を介して機体後部部分3に取り付けた予備苗載せ台12A、運転座席4の後方で両予備苗載せ台12A,12Aの後端側どうしの間に配置した第1苗移送部材21a、両予備苗載せ台12Aの機体内側の前端部に取り付けた第2苗移送部材22を備えてある。
【0022】図6および図7に示すように、前記左右一対の予備苗載せ台12A,12Aは、自走機体の横方向に長いメインフレーム21A,21B,21Cと、このメインフレーム21A,21B,21Cを連結している自走機体前後方向の連結フレームとで成る苗載せ台フレーム12のうちの運転座席4よりも機体横外側に位置する両端側のフレーム部分12A,12Aによって形成し、前記第1苗移送部材21aは、前記メインフレーム21A,21B,21Cのうちの前記運転座席4の後方に位置するメインフレーム21Aの前記両端側フレーム部分12A,12Aの間に位置するフレーム部分21aによって形成してある。
【0023】予備苗載せ台12Aの苗載せ面を、前記メインフレーム21A,21B,21Cの滑らかな上向き面によって形成するとともに、苗植付装置7の苗載せ台7aが備えている複数列の苗載せ部の半数に等しい枚数のマット状苗を苗すくい板に載せたままでマット状苗の長手方向が機体前後方向になる姿勢で機体横方向に並べて載置するように形成してある。これにより、予備苗載せ台12Aは、これに載置した予備マット状苗を予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にスライド移送することを可能にしている。
【0024】前記第1苗移送部材21aは、両予備苗載せ台12A,12Aの苗載せ面を形成しているメインフレーム21Aの一部分で成ることにより、第1苗移送部材21aの上向き面21bが両予備苗載せ台12A,12Aの苗載せ面に対して同一の平面上に位置する状態で両予備苗載せ台12A,12Aの後端側どうしを接続している。これにより、第1苗移送部材21aは、苗すくい板の後端側が両予備苗載せ台12A,12Aの一方から他方にスライド移動することを可能にしている。
【0025】前記左右一対の第2苗移送部材22,22のそれぞれは、図6に示す如く予備苗載せ台12Aの機体内側の前端部に機体上下方向の軸芯Yまわりで回動操作できるように支持させたアングル部材で成り、図7(イ)に示す使用姿勢と、図7(ロ)に示す格納姿勢とに回動切り替えできるように構成してある。両第2苗移送部材22,22を前記使用姿勢にすると、苗移送部材22はこれを支持している予備苗載せ台12Aから他方の予備苗載せ台12Aの方に向かって機体横方向に延出するとともに両第2苗移送部材22,22の遊端側どうしが運転座席10の上方で寄り合い、両第2苗移送部材22,22の上向き面22aが互いに同一またはほば同一の平面上に並ぶとともに、両予備苗載せ台12A,12Aの苗載せ面に対しても同一またはほぼ同一の平面上に位置するように並ぶ。このため、使用姿勢になった両第2苗移送部材22,22は、前記上向き面22aによって苗すくい板の前端側を予備苗載せ台12Aから第2苗移送部材22に容易に受け入れたり、第2苗移送部材22から予備苗載せ台12Aに容易に送り出したりすることができるとともに、受け入れた苗すくい板の前端側を上向き面22aによって摺動自在に受け止め支持し、縦片部分22cによって両予備苗載せ台12A,12Aの一方から他方に向けて移動するように案内することにより、苗すくい板の前端側を両予備苗載せ台12A,12Aの一方から他方にスライド移動することを可能にする。第2苗移送部材22を前記格納姿勢にすると、第2苗移送部材22は予備苗載せ台12Aの機体内側縁に沿う取り付け姿勢になり、全体にわたって平面視で運転座席4よりも機体横外側に位置するとともに、前記縦片部分22cが予備苗載せ台12Aの機体内側の横側壁になる。このため、格納姿勢になった第2苗移送部材22は、運転座席4の上方を開放するとともに、予備苗載せ台12Aに載置された予備マット状苗が運転座席4の方に脱落することを防止するストッパーになる。第2苗移送部材22を前記使用姿勢にした際は、縦片部22cの端部が予備苗載せ台12Aのメインフレーム21Cの端部に当接してそれ以上機体前方側に揺動しないように受け止め支持されることにより、予備苗の重量が掛かっても使用姿勢に保持できる。第2苗移送部材22を前記格納姿勢にした際は、予備苗載せ台12Aの下側から予備苗載せ台12Aの端部を通して第2苗移送部材22の遊端側に取り付けるように構成したロックボルト23を作用させることにより、第2苗移送部材22を格納姿勢に固定できる。これにより、左右一対の第2苗移送部材22,22のいずれもを前記使用姿勢に切り替えると、第2苗移送部材22と第1苗移送部材21aとは、第2苗移送部材22と第1苗移送部材21aとの協働により、運転座席4の上方を通って両予備苗載せ台12A,12Aの苗載せ面どうしを接続する苗移送路Rを形成する。この苗移送路Rは、独自で予備マット状苗を苗すくい板とともに脱落しないように支持し、予備マット状苗が両予備苗載せ台12A,12Aの一方から他方にスライド移送することを可能にする。
【0026】つまり、予備苗貯留装置10に予備苗を供給するに当たり、いずれか一方の予備苗載せ台12Aが畦に近づくようにして畦際に停車し、左右一対の第2苗移送部材22,22のいずれもを前記使用姿勢に切り替え操作して、畦上から予備苗載せ台12Aの畦側端部に予備マット状苗を苗すくい板に載せたままで供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台12Aの他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が後続苗による押し操作のために自ずと畦側の予備苗載せ台12から苗移送路Rを通って他方の予備苗載せ台12Aに載って行く。両予備苗載せ台12A,12Aが満杯になる量の苗を供給すると、苗供給を停止し、苗移送路Rに載っている予備苗を畦側とは反対側の予備苗載せ台12Aの方に進め操作することにより、図7(ロ)に示す如く供給した予備苗を両予備苗載せ台12A,12Aに分けて貯留する。そして、左右一対の第2苗移送部材22,22のいずれもを前記格納姿勢に切り替え操作して運転座席4の上方を開放することにより、運転座席4の使用を可能にする。
【0027】つぎに、請求項3による発明の実施の形態を説明する。自走機体および苗植付装置7は、請求項1による発明のものと同様に構成してある。したがって、予備苗貯留装置10についてのみ説明する。
【0028】図9に示すように、予備苗貯留装置10には左右一対の予備苗載せ台12Aを備えてある。一対の予備苗載せ台12A,12Aそれぞれには、苗植付装置7の苗載せ台7aが備えている複数列の苗載せ部の半数に等しい枚数のマット状苗を苗すくい板に載せたままでマット状苗の長手方向が機体前後方向になる姿勢で機体横方向に並べて載置するように形成した苗載せ面を備えてある。この苗載せ面は、載置したマット状苗を予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にスライド移送できるように、予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にわたって滑らかに連続する平滑面に形成してある。
【0029】図8に示すように、一対の予備苗載せ台12A,12Aのそれぞれは、機体側面視で予備苗載せ台12Aの前端側が運転座席4の上方に位置するように配置するとともに支持フレーム11を介して機体後部部分3に連結してある。支持フレーム11は運転座席4の後方に位置する前後一対の機体横方向の支持レール部11a,11bを備え、両支持レール部11a,11bにより一対の予備苗載せ台12A,12Aを摺動自在に支持させてある。これにより、一対の予備苗載せ台12A,12Aは各別に支持レール部11a,11bに案内させて機体横方向に摺動させることにより、図9(イ)に示すように自走機体の内側に移動させた第1取り付け姿勢と、図9(ロ)に示すように自走機体の外側に移動させた第2取り付け姿勢とに切り替えられる。
【0030】前記第1取り付け姿勢として、両予備苗載せ台12A,12Aの機体内側端が運転座席4の上方で接触するとか、接触しなくても苗すくい板の乗り移りが可能な隙間ができる程度に互いに寄り合い、一方の予備苗載せ台12Aから他方の予備苗載せ台12Aに苗すくい板をスライド移動させることが可能な取り付け姿勢に設定してある。前記第2取り付け姿勢として、両予備苗載せ台12A,12Aの機体内側端が運転座席4の両横側方に運転座席4の上方を開放する程度に互いに離れ合い、運転座席4の使用を可能にする取り付け姿勢に設定してある。両予備苗載せ台12A,12Aを前記第1取り付け姿勢および前記第2取り付け姿勢にした際、予備苗載せ台12Aに取り付けてあるロックボルト(図示せず)を締め付け操作して前記支持レール部11aや11bに係止作用させることにより、予備苗載せ台12Aを第1取り付け姿勢や第2取り付け姿勢に固定する。
【0031】つまり、予備苗貯留装置10に予備苗を供給するに当たり、いずれか一方の予備苗載せ台12Aが畦に近づくようにして畦際に停車し、両予備苗載せ台12A,12Aを前記第1取り付け姿勢に切り替えて、畦側に位置する方の予備苗載せ台12Aの畦側端部に予備苗を苗すくい板に載せたままで供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台12Aの他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台12Aから他方の予備苗載せ台12Aに載って行く。両予備苗載せ台12Aが満杯になると、両予備苗載せ台12A,12Aを第2取り付け姿勢に切り換えて、図9(ロ)に示す如く供給した予備苗を運転座席4の両横側方に分けて貯留するとともに、運転座席4の上方を開放して運転座席4の使用を可能にする。
【0032】つぎに、請求項4による発明の実施の形態を説明する。自走機体および苗植付装置7は、請求項1による発明のものと同様に構成してある。したがって、予備苗貯留装置10についてのみ説明する。
【0033】図12に示すように、予備苗貯留装置10には左右一対の予備苗載せ台12A,12Aを備えてある。一対の予備苗載せ台12A,12Aそれぞれには、苗植付装置7の苗載せ台7aが備えている複数列の苗載せ部の半数に等しい枚数のマット状苗を苗すくい板に載せたままでマット状苗の長手方向が機体前後方向になる姿勢で機体横方向に並べて載置するように形成した苗載せ面を備えてある。この苗載せ面は、載置したマット状苗を予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にスライド移送できるように、予備苗載せ台12Aの横一端側から他端側にわたって滑らかに連続する平滑面に形成してある。
【0034】図10および図11に示すように、一対の予備苗載せ台12A,12Aのそれぞれはリンク機構24を介して機体後部部分3に連結してある。前記リンク機構24は、機体後部部分3に取り付けたリンク支持体25に一端側を、予備苗載せ台12Aに他端側をそれぞれ自走機体前後方向の軸芯周りで回動自在に連結した内側揺動リンク24aと、この内側揺動リンク24aよりも自走機体の横外側に配置するとともに前記リンク支持体25に一端側を、予備苗載せ台12Aに他端側をそれぞれ回動自在に連結した外側揺動リンク24bとによって揺動式に構成してある。これにより、一対の予備苗載せ台12A,12Aは、各別に自走機体に対して昇降および左右移動させることにより、図12(イ)に示すとともに図10および図11に実線で示すように運転座席4よりも高レベルに上昇し、かつ、自走機体の内側に移動した第1取り付け姿勢と、図12(ロ)に示すとともに図10および図11に仮想線で示すように運転座席4よりも低レベルに下降し、かつ、自走機体の外側に移動した第2取り付け姿勢とに切り替えられる。
【0035】前記第1取り付け姿勢として、両予備苗載せ台12A,12Aの機体内側端が運転座席4の上方で接触するとか、接触しなくても苗すくい板の乗り移りが可能な隙間ができる程度に互いに寄り合い、一方の予備苗載せ台12Aから他方の予備苗載せ台12Aに苗すくい板をスライド移動させることが可能な取り付け姿勢に設定してある。前記第2取り付け姿勢として、両予備苗載せ台12A,12Aの機体内側端が運転座席4の両横側に互いに離れ合い、運転座席4の上方を開放して運転座席4の使用を可能にする取り付け姿勢に設定してある。両予備苗載せ台12A,12Aを前記第1取り付け姿勢および前記第2取り付け姿勢にした際、予備苗載せ台12Aに取り付けてあるロックボルト(図示せず)を締め付け操作して前記内側揺動リンク24aまたは外側揺動リンク24bに係止作用させることにより、予備苗載せ台12Aを第1取り付け姿勢や第2取り付け姿勢に固定する。
【0036】つまり、予備苗貯留装置10に予備苗を供給するに当たり、いずれか一方の予備苗載せ台12Aが畦に近づくようにして畦際に停車し、両予備苗載せ台12A,12Aを前記第1取り付け姿勢に切り替えて、畦側に位置する方の予備苗載せ台12Aの畦側端部に予備マット状苗を苗すくい板に載せたままで供給する。この時、先に供給した苗を後から供給する苗で予備苗載せ台12Aの他端側に押し進める。すると、苗供給を進めるに伴い、苗が自ずと畦側の予備苗載せ台12Aから他方の予備苗載せ台12Aに載って行く。両予備苗載せ台12Aが満杯になると、両予備苗載せ台12A,12Aを第2取り付け姿勢に切り換えて、供給した予備苗を運転座席4の両横側方に分けて貯留するとともに、運転座席4の上方を開放して運転座席4の使用を可能にする。尚、この予備苗貯留装置10の場合、予備苗を積み込む時に予備苗載せ台12Aが位置するレベルよりも、走行時に予備苗載せ台12Aが位置するレベルの方が低くなる。このため、予備苗載せ台12Aやこれに貯留している予備苗の重量が極力低レベルに位置して安定する状態で走行できる。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4のいずれの発明によってもつぎの効果が得られる。両予備苗載せ台の一方から他方に予備苗をスライド移送して供給できることにより、畦と機体との間を移動しなくとも畦から一方の予備苗載せ台に苗供給するだけで楽に両予備苗載せ台の全体に苗供給できる。そして、運転座席の両横側方に分けて苗貯留するものであるから、苗植付装置の苗載せ台にはその近くから楽に苗補給できるのであり、しかも、予備苗載せ台や予備苗を従来よりも機体前方側に位置させて取り付けたり貯留したりして、機体の前後重量配分が良くなるとともに機体全長が極力短くなって運転しやすいようにするこが可能になった。




 

 


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