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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−37615
公開日 平成9年(1997)2月10日
出願番号 特願平7−193409
出願日 平成7年(1995)7月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 島隅 和夫 / 浜田 昭夫 / 野坂 健吉 / 出原 政司 / 福高 恭史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 走行車体(12)の後部に備えた苗供給装置(30)から土付苗(38)が供給される植付筒(50)を備え、該植付筒(50)は、土付苗(38)を受け入れる受入口(60)を上部に有しており、該受入口(60)より受け入れた土付苗(38)を植付筒(50)の下部で保持するとともに畝(14)に土付苗(38)を植え付けるようにした移植機において、前記受入口(60)を植付筒(50)下部の苗保持位置に対して前方に偏心して形成し、苗供給装置(30)からの土付苗(38)の供給位置を受入口(60)の前縁近傍に配置するとともに、受け入れた土付苗(38)を苗保持位置に案内する案内面(52)を受入口(60)の前縁より後下方傾斜状に形成することを特徴とする移植機。
【請求項2】 案内面(52)は、受け入れた土付苗(38)を前傾き姿勢より直立姿勢に姿勢変更させるべく、後方凸状に弯曲形成することを特徴とする請求項1に記載の移植機。
【請求項3】 畝(14)上面に敷設したマルチフィルム(M)に、植付筒(50)による土付苗(38)の植付位置に対応して植付用孔を穿孔する上下昇降自在な穿孔手段(69)を植付筒(50)の前方に備え、該穿孔手段(69)は、下降することでマルチフィルム(M)上面を押圧する押圧筒(74)と、更に下降することで押圧された部分の内周を穿孔する穿孔筒(75)とを有し、該穿孔筒(75)は、押圧筒(74)に対して摺動自在に嵌挿されることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜の苗を畑地の畝等に植え付ける移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機には、走行車体の後部に備えた苗供給装置から土付苗が供給される植付筒を備え、該植付筒は、土付苗を受け入れる受入口を上部に有し、該受入口より受け入れた土付苗を植付筒の下部で保持するとともに畝に土付苗を植え付けるようにしたものがあり(例えば特開平5−284821号公報参照)、この移植機は、植付筒を上下昇降自在に備えて、上昇した際に、土付苗が育苗された苗トレイより苗供給装置の苗取出爪によって土付苗を取り出し、植付筒の略真上まで移送して土付苗を落下供給し、該苗は、受入口より受け入れられてそのまま下方に落下して植付筒の下部において保持され、下降した際に畝に苗を植え付ける。
【0003】また、植付筒の前方に、畝の上面に敷設したマルチフィルムに植付用の孔をあける穿孔手段を備えたものがあり、該穿孔手段には、マルチフィルムに回転刃を押し当てることで該フィルムを穿孔するもの(例えば特開平6─38639号公報参照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種移植機は、例えば一列の畝に苗を植え付けた後に枕地において180°旋回して隣の畝に苗を植え付けるようにしているため、この旋回の取り回し等をし易くするために移植機全体の車長を短くすることが要請されている。そのため、苗供給装置及び植付筒をやや前方に位置変更することで車長を短くすることが考えられるが、植付筒は、例えば走行車体や植付筒を昇降させるための装置等との位置関係、その他の構造的な取り合い等から前方に位置変更するのが困難(多大な設計変更が必要)であり、また苗供給装置のみを前方に位置変更すると植付筒との位置関係も変更されることとなり、従来のように植付筒の略真上より苗を供給するようにすると、苗供給装置の苗取出爪による苗トレイから植付筒までの苗移送距離が変更されるため、これもまた多大な設計変更を伴うこととなり、このように車長を短くすることは困難であった。
【0005】そして、苗供給装置より植付筒に土付き苗を供給する際に、略真上より土付苗を落下させているため、苗の保持位置で衝突して土部分が崩れたり、土付苗が傾いた状態で保持されたりするという問題があり、このため、植付時に苗が傾いたりすることとなり苗植付に支障を来す恐れがあった。また、マルチフィルムに植付用の孔を穿ける穿孔手段は、回転刃を使用するものであるため、フィルムに孔を穿ける際に切り屑が回転刃の回転に巻き込まれて畝土特に苗の植付位置に紛れ込んでしまう恐れがあり、屑が紛れ込んだままであると苗の育成にも支障を来す恐れがある。また、回転刃が回転することにともない回転させるための駆動装置が必要となりまた構造も複雑となることからコストアップの原因となっている。
【0006】よって本発明は、上記問題点を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が上記目的を達成するために講じた技術的手段は、走行車体12の後部に備えた苗供給装置30から土付苗38が供給される植付筒50を備え、該植付筒50は、土付苗38を受け入れる受入口60を上部に有しており、該受入口60より受け入れた土付苗38を植付筒50の下部で保持するとともに畝14に土付苗38を植え付けるようにした移植機において、前記受入口60を植付筒50下部の苗保持位置に対して前方に偏心して形成し、苗供給装置30からの土付苗38の供給位置を受入口60の前縁近傍に配置するとともに、受け入れた土付苗38を苗保持位置に案内する案内面52を受入口60の前縁より後下方傾斜状に形成することを特徴としている。
【0008】これによれば、例えば苗供給装置30を前方に位置変更して土付苗38の植付筒50への供給位置が前方に配置されたとしても、植付筒50の受入口60を苗保持位置に対して前方に偏心させることで対応でき、移植機の車長を短くすることが容易に可能となる。しかも苗38の供給位置を受入口60の前縁近傍に配置して、前縁より後下方傾斜状の案内面52を形成することで、受入口60より受け入れた苗38は案内面52上を滑るように案内されて苗38の保持位置へと導かれるようになり、土部分の崩れはなくなる。
【0009】そして、本発明は、案内面52は、受け入れた土付苗38を前傾き姿勢より直立姿勢に姿勢変更させるべく、後方凸状に弯曲形成することを特徴としている。これによれば、土付苗38が前向きに傾いた姿勢より案内面上をすべり落ちるにしたがい姿勢を直立状態とすることができ、苗保持位置においては確実に直立姿勢で保持されて適切な苗植付が可能となる。
【0010】また、本発明は、畝14上面に敷設したマルチフィルムMに、植付筒50による土付苗38の植付位置に対応して植付用孔を穿孔する上下昇降自在な穿孔手段69を植付筒50の前方に備え、該穿孔手段69は、下降することでマルチフィルムM上面を押圧する押圧筒74と、更に下降することで押圧された部分の内周を穿孔する穿孔筒75とを有し、該穿孔筒75は、押圧筒74に対して摺動自在に嵌挿されることを特徴としている。
【0011】これによれば、穿孔手段69を下降することで、押圧筒74でフィルムM上面を押さえ、更なる下降で、押圧筒74に対して穿孔筒75が下方に摺動してフィルムMを押し切る。したがって孔を穿ける際に畝14に切り屑等が紛れ込むことはほとんどなく、また、特別な駆動装置等を必要としないため構造の簡素化を図ってコストダウンできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図3に示す野菜移植機11は、走行車体12の後部に操縦ハンドル13を有する歩行型であって、畝14を跨いでその長手方向に走行しつつ、土付苗38をマルチフィルムMで覆われた畝14に所定間隔で植え付けるものである。
【0013】走行車体12は、前部に架台16を有し、該架台16上にはエンジン17が搭載され、このエンジン17はボンネット18で覆われており、架台16の後部にはミッションケース19が固定され、該ミッションケース19の後部に角パイプ等で形成された主フレーム15の前部が固定され、後部は上向きに曲がっていて操縦ハンドル13の取付部とされている。なお、このミッションケース19にエンジン17の動力が伝動されている。
【0014】ミッションケース19内からの動力は、左右側方に突出する車輪伝動軸20と、この車輪伝動軸20よりも後方に設けられて左右側方に突出する第1PTO軸21と、後上方に突出する第2PTO軸22の3系統で取り出すようになっている。車輪伝動軸20の左右端には軸心回りに上下揺動する伝動ケース23を介して左右の駆動輪24(後輪)を支持して、伝動ケース23内の巻掛伝動体25により駆動輪24を駆動可能にしている。この駆動輪24は畝14間の溝内を転動する。また、走行車体12の前部には、左右一対の前輪26、畝高さ検出ローラ27が備えられている。
【0015】走行車体12の後部には、移植作業部29が設けられている。この移植作業部29は、苗供給装置30と、該苗供給装置30から供給される土付苗38を植付筒50によって畝14に植え付ける植付装置31と、苗38が植付けられる位置に予めマルチフィルムMに植付用の孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置32等を有している。苗供給装置30は第2PTO軸22の回転動力により駆動され、植付装置31及びマルチ穿孔装置32は第1PTO軸21の回転動力により駆動される。
【0016】苗供給装置30は、主フレーム15上に装着されており、土付苗38が育苗されたポット部37が縦横に多数配設された苗トレイ36を横方向及び縦方向に移送する苗搬送装置35と、この苗トレイ36から、植付装置31に対して所定の苗取出位置にて苗取出爪41により土付苗38を一つずつ取り出して、図1に示す軌跡Xを描きながら該土付苗38を植付装置31上方まで移送した後に植付筒50内に落とし込んで装入する苗取出装置40とからなっている。なお、苗トレイ36は樹脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部37が背面に突出して備えられており、各ポット部37に土付苗38が育苗されている。
【0017】この苗供給装置30の動力受入軸42には、第2PTO軸22に連結された伝動軸43がユニバーサルジョイントを介して連結されて、該伝動軸43からの動力により上記した動作が繰り返される。前記植付装置31及びマルチフィルム穿孔装置32は、図1及び図4に示すように、ミッションケース19の第1PTO軸21に上下揺動自在に支持された装置フレーム28上に備えられている。この装置フレーム28は、角パイプ状の左右フレーム28L,28Rと、これら左右フレーム28L,28Rの後端部分を連結する連結フレーム28Aとから主構成されている。右フレーム28Rの前端部と左フレーム28Lの前端部とに設けられたベアリング28Bに第1PTO軸21が挿通支持されている。
【0018】装置フレーム28に固定の左右のベアリング68には、駆動軸63を回転自在に支持している。この駆動軸63の左端部にはスプロケット64が設けられ、このスプロケット64と、第1PTO軸21の左端部に設けたスプロケット65とには伝動チェン66が巻回されて、エンジン17の回転動力を駆動軸63に伝動するようになっており、駆動軸63からの動力が植付装置31とマルチ穿孔装置32とに伝達されるようになっている。したがって、植付装置31とマルチ穿孔装置32とを同一の駆動軸63で駆動することで、装置の簡素化、コスト低減を図っている。なお、スプロケット64,65及び伝動チェン66はチェンケース67で覆われている。
【0019】また、装置フレーム28の後部には鎮圧・覆土ローラ33が設けられており、装置フレーム28の後端部は主フレーム15に吊持されており、畝14の高さに追従して装置フレーム28が上下揺動可能となされている。前記植付装置31は、苗供給装置30から供給される土付苗38を畝14に所定間隔で植付けるべく畝14に対して突き刺し運動される植付筒50と、この植付筒50を上下昇降動かつ前後動させる揺動リンク機構45とから主構成されている。揺動リンク機構45は、下端側が前後揺動自在となるように上端部が装置フレーム28に軸支された第1平行リンク46を備え、この第1平行リンク46の下端部に揺動プレート48を枢結し、この揺動プレート48に第2平行リンク47の前端部を枢結し、この第2平行リンク47の後端部に植付筒50を枢結している。また、第2平行リンク47の上側リンク47aに、装置フレーム28に設けた左右方向の駆動軸63に設けたクランクアーム49の先端部を枢結している。
【0020】したがって、第1PTO軸21からの動力により駆動軸63を介してクランクアーム49が回転することで、第1、第2平行リンク46,47により植付筒50が上下に昇降しながら前後にも移動し、略楕円形の軌跡Yを描くようになっており、走行しながら植付筒50を畝14に突き刺す際において、植付筒50が圃場に対して略前方移動のないようになっている。
【0021】植付筒50は、図2に示すように、その上部が土付苗38の受入口60を有する案内筒部51であり、下部には、取付ピン56を支点に前後方向で開閉自在となる前後対のオープナ53を備えている。該オープナ53は、開閉リンク54の動作で屈折リンクピン55によって開閉可能としている。そして、受入口60より受け入れた土付苗38をこのオープナ53の下部で保持するとともに植付筒50の軌跡Yの下死点にて畝14に突入して該畝14に植付穴を形成し、オープナ53と装置フレーム28とに枢結された連動具61によって前後に開いて該植付穴に土付苗38を植付け得るようになっている。なお、前後対のオープナ53は、連動具61が作用していない際には常に閉鎖するように引張バネ58によって付勢されている。また、オープナ53の開閉リンク54には、オープナ53の開度を制限するストッパボルト59を設けている。
【0022】案内筒部51の受入口60は、図2に示すように、平面視略方形状に形成しており、オープナ53による苗保持位置よりも前方に偏心して形成している。即ち、オープナ53における前後方向の中心線αに対して受入口60における前後方向の中心線βが前方に位置するように形成している。そして、この受入口60の前縁より下方が後下方傾斜状に形成して土付苗38を下方へと案内する案内面52となっており、この案内面52は、受入口60前縁よりやや後方に凸状に弯曲している。
【0023】このような植付筒50に土付苗38を供給する際には、前述した苗供給装置30における苗取出爪41が、上昇した植付筒50の受入口60前縁近傍に土付苗38を移送し、この受入口60に土付苗38を若干前傾き姿勢で落とし込むようになっており、該土付苗38は案内面52上を滑り落ちるようになされている。そして、この案内面52上を滑り落ちる土付苗38は、案内面52を弯曲形成していることから、前傾き姿勢より直立姿勢へと姿勢変更可能となっている。
【0024】そして、土付苗38は、案内面52上を滑り落ちることで、苗保持位置に衝突して土崩れをおこすことはほとんどなく、また、苗38を直立姿勢で保持することが可能となるため、植え付けの際にも直立姿勢で植え付けて適切な植え付けが行える。なお、案内面52は、受入口60を苗保持位置に対して前方に偏心させているため比較的緩斜面となり、土付苗38が下方に滑り落ちる勢いがより緩やかとなり土崩れを防ぐことができる。
【0025】また、このように受入口60を苗保持位置に対して前方に偏心させることにより、これに伴って苗供給装置30全体を植付筒50に対してやや前方に位置変更することができ、移植機11全体としてその車長を短くすることが可能であるとともに、苗供給装置30による苗供給位置を受入口60の前縁近傍に配置することでもさらに苗供給装置30を前方に位置変更することができるようになり移植機の車長を短くすることができるようになっている。したがって、このように車長を短くして移植機旋回時の取り回し等をしやすくすることが可能となる。
【0026】植付筒50の後方側にはスクレーパー手段62が設けられており、植付筒50が畝14に突入されて苗38を植え付けた後に揺動リンク機構45によって上昇移動される際に、オープナー53の外側面及び内側面に付着した土をかき落とすようになっている。前記マルチフィルム穿孔装置32は、図4〜7に示すように、植付筒50の前方に配置してマルチフィルムMに植付用の孔を穿ける穿孔手段69と、該穿孔手段69を上下昇降自在とする昇降リンク機構70とからなっている。
【0027】昇降リンク機構70は、駆動軸63に設けられた平面カム73により上下揺動される平行リンク71を有しており、該平行リンク71はその前端部が装置フレーム28に枢結され、後端部に穿孔手段69を枢着している。そして、平行リンク71の上側リンク71aには、カムローラ72が枢着されている。該カムローラ72は平面カム73の外周を転動するようになされており、穿孔手段69の自重、又は引張バネ等の付勢手段により、カムローラ72をカム73の外周に押しつける方向に付勢している。
【0028】平面カム73の周方向一部には凹陥部73aが形成されており、この凹陥部73aにカムローラ72が落ち込むことで、穿孔手段69が下動して、マルチフィルムMに植付用の孔を穿孔するようになっている。また、カム73は、マルチフィルムMを穿孔した後即座に穿孔手段69を上昇させるように形成されているとともに、凹陥部73aを除く他の部分は、穿孔手段69を上昇限の待機位置で保持するべく駆動軸63軸心からの距離が略一定の外周形状に形成されている。
【0029】前記穿孔手段69は、昇降リンク機構70により下降した際に、マルチフィルムMを押さえつける押圧筒74と、さらに下降して押圧筒74により押さえつけた部分の内周に孔を穿ける穿孔筒75とを有している。押圧筒74及び穿孔筒75は、夫々円筒状に形成しており、押圧筒74に穿孔筒75が摺動自在に嵌挿されており、両者74、75は、弾持手段83を介して弾性的に(相互摺動可能に)接続されている。穿孔筒75は、押圧筒74より上下に長く形成されて平行リンク71の後端部に枢結した支持部82の下端に固設されており、穿孔筒75の下端縁には、鋸歯形状の穿孔刃75bを形成している。一方、押圧筒74の下端縁は、マルチフィルムMを押さえる押圧面74bとなっている。
【0030】弾持手段83は、穿孔筒75の外側面より外方に向けて突出した突出片75aと、押圧筒74の外側面より外方に向けて突出した突出片74aとにわたって取り付けられ、両突出片74a、75aの少なくとも一方に摺動自在とされたボルト又は頭付ピン等の連結具77と、該連結具77に外嵌した圧縮バネ78よりなり、圧縮バネ78により押圧筒74と穿孔筒75とが筒軸方向に離反されるよう付勢され、連結具77によりこの離反の限界を規制するようになっている。このように弾持手段83により離反状態となっている際に、穿孔筒75における穿孔刃75bは、押圧筒74の押圧面74bよりも上方に位置し、すなわち、穿孔刃75bが押圧筒74内部に納められるようになり、弾持手段83に抗して両筒74、75を互いに近づける方向に摺動することで、穿孔刃75bが押圧筒74の押圧面74bより下方に突出するようになっている。
【0031】なお、穿孔筒75の筒軸心位置には、突刺針80が設けられている。この突刺針80は、穿孔筒75の上部開口を塞ぐ蓋体81に、或いは穿孔筒75の側壁にピン等を介して固定、又は着脱自在に設けられ、穿孔刃75bにより切断したフィルムの屑84をこの突刺針80により突き刺して取り除くようにしている。このような穿孔装置32により、マルチフィルムMに植付用の孔を穿けるには、図7に示すように、昇降リンク機構70により穿孔手段69を下降させ、押圧筒74下端縁の押圧面74bをマルチフィルムMに押し当てる(図7(a)参照)。そして、更に穿孔手段69を下降させると、押圧筒74はフィルムMを押さえた状態のまま下降せず、穿孔筒75が弾持手段83に抗して下降し、押圧筒74により押さえつけた部分の内周を穿孔刃75bにより押し切るようになり、さらに、突刺針80により押し切られた部分のフィルムの屑84を突き刺して保持するようになる。(図7(b)参照)。その後、昇降リンク機構70により穿孔手段69が上昇すると、フィルム屑84が突刺針80に保持された状態で持ち上げられ、穿孔筒75の穿孔刃75bは再び弾持手段83により押圧筒74内に納められ、この動作が繰り返される。
【0032】この穿孔手段69は、昇降リンク機構70による下降動作によりマルチフィルムMを押し切るため、切断された屑84が土に紛れることはほとんどなく、したがって、この植付用孔を穿けた部分に屑が紛れて植え付ける苗38の育成に支障を来すことはなくなる。また、上下昇降による穿孔であるため、例えば穿孔刃を回転させるような装置を必要とせず、また、構造の簡素化が可能となってコストダウンを図ることができる。
【0033】また、マルチフィルムMの穿孔時以外においては、穿孔刃75bは押圧筒74内に納められており、外部のものにこの穿孔刃75bが触れて傷つけたりすることがないようにしている。本発明は、上記実施形態に限ることなく、例えば植付筒50に形成した案内面52を弯曲状ではなく、直平面状に形成する等適宜設計変更可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、苗供給装置を前方に位置変更して土付苗の植付筒への供給位置が前方に配置されたとしても、苗供給装置自体の多大の設計変更等がなくとも植付筒の受入口を苗保持位置に対して前方に偏心させることで対応でき、移植機の車長を短くすることが容易に可能となる。そして、苗供給装置により供給される土付苗の受け入れ位置を受入口の前縁近傍に配置するとともに、受け入れた土付苗を苗保持位置に案内する案内面を受入口の前縁より後下方傾斜状に形成しているため、受入口より受け入れた苗は案内面上を滑るように案内されて苗の保持位置へと導かれるようになり、土部分の崩れは少なくなり、苗の植え付けを良好に行うことができる。
【0035】そして、本発明は、案内面を土付苗が前傾き姿勢より直立姿勢に姿勢変更させるように後方凸状に弯曲形成しているため、土付苗が前向きに傾いた姿勢より案内面上をすべり落ちるにしたがい姿勢を直立状態とすることができ、苗保持位置においては確実に直立姿勢で保持されて直立姿勢での苗植え付けができる。また、本発明は、マルチフィルムに植付用孔を穿孔する穿孔手段が、下降することでマルチフィルム上面を押圧し、更に下降することで押圧された部分の内周を穿孔するようにしており、簡単な構造で、また、屑が苗の植え付け部分に紛れることがないようにして、苗の育成に支障がないようにしている。また、特別な駆動機構等を必要とせず、構造を簡素化することができ、コストダウンを図ることができる。




 

 


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