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発明の名称 施肥装置付き田植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−37611
公開日 平成9年(1997)2月10日
出願番号 特願平7−196786
出願日 平成7年(1995)8月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修
発明者 松下 洋介 / 田中 政一 / 奈須 毅 / 山本 進
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 苗植付装置(A)に施肥装置(B)を備えた施肥装置付き田植機において、ホッパー(13)と繰出し機構(14)とを一体的に備えた施肥装置本体(b)を、施肥用作溝器(16)に対して分離可能に構成すると共に、その施肥装置本体(b)を苗植付装置(B)に対して施肥位置と播種位置とに前後位置変更可能に取付け、その播種位置の施肥装置本体(b)を直播用作溝器(40)に接続可能に構成してある施肥装置付き田植機。
【請求項2】 前記施肥装置(B)が苗植付装置(A)の後方に配備され、施肥装置本体(b)を、前方位置で施肥用作溝器(16)に接続し、後方位置で直播用作溝器(40)に接続するよう構成してある請求項1に記載の施肥装置付き田植機。
【請求項3】 前記施肥装置本体(b)を平行四連リンク機構(R)を介して前後に位置変更可能に構成してある請求項1又は2に記載の施肥装置付き田植機。
【請求項4】 前記平行四連リンク機構(R)を、繰出し機構駆動用のクランク機構(C)のロッド(24)に対して等しい長さで平行移動可能に構成してある請求項3に記載の施肥装置付き田植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施肥装置付き田植機に関し、詳しくは、施肥装置を利用して簡易に直播機を構成させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】施肥装置を利用して種子を直播きするに当たって、空の肥料貯留用ホッパーに種子を入れて直播きすると、一般に、その施肥は、苗の横側部に施肥されるものであるから、つまり、側条施肥が行なわれるものであるから、施肥間隔と苗の植付け間隔とが相違し、成育後の刈取り収穫作業に支障を来す為、安易に空の肥料貯留用ホッパーに種子を入れて直播することはできないものとなっている。従来、施肥装置を用いて直播機を構成したものとしては、例えば、実開平2‐123808号公報に示されたものがある。これは、肥料ホッパーを肥料貯留部と種子貯留部とに区画し、かつ、各区画毎に繰出し機構及び流下案内ホースを設けてあり、種子と肥料とを同時に圃場に供給可能に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来構造によれば、内部が肥料用と種子用に区画されたホッパー並びに肥料用と種子用の繰出しロールを備えた繰出し機構を用いなければならず、既存の施肥専用の施肥装置をそのまま直播機に使用することができず、未だ、改善の余地があった。
【0004】本発明の目的は、既存の施肥専用の施肥装置をそのまま直播用に使用できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、苗植付装置に施肥装置を備えた施肥装置付き田植機において、ホッパーと繰出し機構とを一体的に備えた施肥装置本体を、施肥用作溝器に対して分離可能に構成すると共に、その施肥装置本体を苗植付装置に対して施肥位置と播種位置とに前後位置変更可能に取付け、その播種位置の施肥装置本体を直播用作溝器に接続可能に構成してある。
〔作用〕直播作業を行なう場合には、施肥装置本体の繰出し機構と施肥用作溝器とを接続する施肥ホースを繰出し機構の根元から取外し、施肥装置本体を機体後方の播種位置に位置させる。そして苗植付装置の後部に接続した直播用作溝器の播種ホースと播種位置に位置させた繰出し機構とを接続し、施肥装置本体のホッパーに収容した種子を繰出して直播作業を行なう。
〔効果〕上記構成の結果、施肥装置におけるホッパーや繰出し機構をそのまま湛水直播機のホッパーや繰出し機構として利用することができるので、既存の施肥専用の施肥装置をそのまま直播機として使用することができる。また、施肥装置本体を播種位置に位置変更させるので、直播用作溝器に対するホースの取り回しが行ない易い。
【0006】請求項2に記載の本発明は、前記施肥装置が苗植付装置の後方に配備され、施肥装置本体を、前方位置で施肥用作溝器に接続し、後方位置で直播用作溝器に接続するよう構成してある。
【0007】請求項3に記載の本発明は、前記施肥装置本体を平行四連リンク機構を介して前後に位置変更可能に構成してある。
【0008】請求項4に記載の本発明は、前記平行四連リンク機構を、繰出し機構駆動用のクランク機構のロッドに対して等しい長さで平行移動可能に構成してある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、6条植えの施肥装置付き田植機に付いて説明する。図1に6条植えの施肥装置付き田植機が示され、前・後輪2,3を備えた乗用型走行機体1に昇降リンク機構4を介して苗植付装置Aを連結し、その苗植付装置Aの後部に施肥装置Bを連結してある。図2に示すように、前記苗植付装置Aは、苗のせ台5、整地フロート6、フィードケース7、植付ケース8、苗植付機構9等から構成されている。前記苗植付機構9は、横軸芯Y周りで回転駆動される回転ケース10の両側端に爪支持ケース11,11を相対回転自在に支持し、この爪支持ケース11に苗植付爪12を取り付け、図示しないカム機構により苗植付爪12が側面視ほぼ楕円軌跡を描いて苗を植え付けることができるように構成している。一方、施肥装置Bは、肥料又は種籾を貯留する肥料貯留用ホッパー13と肥料繰出し機構14並びに肥料案内ホース15と施肥用作溝器16とから構成されている。
【0010】図9に示すように、前記繰出し機構14は、繰出しケース17内に、周上に複数の凹みが形成された繰出しロール18、及び、ブラシ19を配置してある。前記ブラシ19は、繰出しロール18の外周に接触作用する作用姿勢と、X回りでの揺動によって繰出しロール18から離れた退避姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。前記繰出しケース17の下方前部には、施肥時に肥料を供給する供給口20が、かつ、下方後部には施肥終了後に残った肥料を外部に抜き出すための搬出口21が夫々形成されるとともに、左右支点P回りで揺動自在な切換板22が設けられている。つまり、切換板22の前後揺動操作により、上方の繰出しロール18から落下供給されてくる肥料を供給口20又は搬出口21のいずれか一方のみへ供給する状態が選択できるようにしてある。そして、施肥装置Bとして用いる場合には、ブラシ19を作用姿勢にするとともに、肥料を排出する場合には、仮想線に示すように、ブラシ19を退避姿勢に切換える。そして、供給口20には樹脂からなる肥料案内ホース15が分離自在に接続され、リング状金具15aによって固定されており、搬出口21には、着脱自在なゴムキャップ23が装着されている。前記各肥料案内ホース15下端の排出口には前記施肥用作溝器16を備えてある。前記施肥用作溝器16は、各フロート6毎に一対配置される苗植付機構9による植付条の少し内側箇所において整地フロート6に取付られている。
【0011】前記肥料繰出し機構14は、これと苗植付機構9とを連動連結するロッド24によって駆動される公知の伝動構造を備えている。つまり、図2及び図3に示すように、一体回転する各爪支持ケース11,11の支軸同士にわたって連結板25を架設連結するとともに、この連結板25の途中部に連動ロッド24の下端部を枢支連結している。互いに隣接する一対の繰出し機構14においては、各繰出し機構14の繰出しロール18と連動する大径ギア26、この大径ギア26に咬合する小径ギア27、この小径ギア27の回転支軸28と一体に連結した駆動用アーム29を備えているとともに、この駆動用アーム29に前記連動ロッド24の上端部を枢支連結している。この構成により、苗植付機構9の動力で繰出し機構14を駆動するように構成している。そして、互いに隣接する一対の繰出し機構14の間で、駆動用アーム29同士の周方向の位相をずらして、一方の駆動用アーム29及び連動ロッド24等から成るクランク機構Cと、他方の駆動用アーム29及び連動ロッド24等から成るクランク機構Cとが、互いに相手側の回転力によって思案点を容易に越えることができるように構成している。
【0012】そして、この田植機では、苗植付に伴って、ホッパー13に貯留された肥料を苗植付機構9による植付条の横側方近傍箇所における比較的浅い田面に供給する、所謂側条施肥を伴う苗植付状態と、ホッパー13に貯留された種籾を田面に供給する湛水直播状態とが選択できるように構成されている。つまり、肥料貯留用ホッパー13と肥料繰出し機構14とを一体的に備えた施肥装置本体bを植付ケース8に平行四連リンク機構Rを介して支持させてあり、施肥作業位置と苗のせ台5より後方に大きく離間した播種作業位置とに位置変更可能に構成されている。平行四連リンク機構Rは、連動ロッド24と同一長さの一対の揺動リンク部材30を、連動ロッド24に対して平行に姿勢設定した状態で、その上下両端部を、繰出し機構14と植付ケース8に固定設置した支持板31とに各別に枢支連結して構成している。従って、円弧軌跡を描く平行四連リンク機構Rに対してクランク機構Cのロッド24を取外したりすることなく施肥装置本体bを施肥作業位置と播種作業位置とに位置変更できる。
【0013】そして、施肥装置本体bを施肥作業位置並びに播種作業位置において位置固定するためのロック機構32を設けている。前記ロック機構32は、前側の揺動リンク部材30の側面に、横方向に出退自在にバネ付勢されたロックピン33と、支持板31側に、前側の揺動リンク部材30を施肥作業位置並びに播種作業位置において固定することが可能な2つのピン孔34a,34bが設けて構成されている。又、前側の揺動リンク部材30と後側の揺動リンク部材30とにわたって、スプリング39が架設されており、このスプリング39によって、両揺動リンク部材30,30は互いの前後間隔が縮まる側に弾性付勢され、施肥装置本体bが施肥作業位置にあるときの姿勢の安定化を図っている。尚、6条分左右に並設された各施肥装置Bに同一構造の前記ロック装置32が設けられている。
【0014】図6、図7に示すように、前記植付ケース8の後部に、その左右方向位置が苗植付機構9による植付条に合致された状態でリンク機構Dを介して種子用作溝器40が装着されている。種子用作溝器40を支持するリンク機構Dは、各植付ケース8後端の支持板35と播種フレーム41とに亘って平行な上下一対のリンク42,43を架設連結して構成されている。播種フレーム41は、6条の作溝器40に亘る横長形状であり、図8に示すように、各作溝器40の下部には翼状に横拡がりの作溝プレート40A、及び、溝の切り初め機能と切れ藁やゴミ等を下方に押し込む機能を持った案内板40Bを一体的に取付けてある。また、各作溝器40には、繰出し機構14の繰出しケース17の供給口20に接続可能な種子案内ホース44が接続されている。
【0015】上記リンク機構Dは自由揺動する構造であり、6個の作溝器40はそれらの重みよる自重付勢によって田面に沈み込むものであるが、沈み込み下限を規制するストッパー機構45が、3箇所のリンク機構Dのうちの左右のものに計2箇所設けてある。つまり、上リンク42の前側枢支ピン42aに長孔46cで係合されたプレート46aと、下リンク43に横軸心回りで回動自在に支持されたピン43aにダブルナット嵌合されるボルト46bとを固着してストッパー機構45が構成されており、ダブルナット操作によって作溝器40の下限位置が、すなわち、播種深さの調節が可能である。
【0016】従って、図9に示すように、ホッパー13に肥料を入れ、かつ、切換板22を後方揺動させて肥料供給状態に切換えると、苗植付に伴っての側条施肥が行える。直播作業を行なう場合は、切換板22を前方に揺動させて搬出口21から肥料の排出を行ない、そして、図7に示すように、セット状態にある直播機の支持板35を植付ケース8に連結した後、施肥装置本体bを播種作業位置に位置させて、繰出しケース17の供給口20に種子案内ホース44を接続する。そして、ホッパー13に種籾を入れ、かつ、切換板22を後方揺動させて播種状態に切換えると、苗植付機構9の空駆動を伴いながらの直播が行えるのであり、施肥装置7を直播用に兼用できるのである。
【0017】直播作業では、図6に示すように、種子用作溝器40によって左右方向位置が植付条に合致させた等間隔L(30cm)で6条の種子溝tmが形成され、各溝tmに種籾が播種されていく。
【0018】〔別実施の形態〕上記実施の形態においては、平行四連リンク機構Rを利用して施肥装置本体bを施肥位置と播種位置とに位置変更可能に構成したが、ガイドレールを設けてスライド可能に位置変更可能に構成しても良い。斯かる場合には、施肥装置本体bはガイドレールを介して斜め下方に直線移動することとなるので、施肥装置本体bの移動に伴って円弧軌跡を描くこととなる施肥装置本体bの繰出し機構に対するロッド24は、その一端側を取外すこととなる。また、そのロッド24を、内外2重の伸縮固定自在なロッドから構成した場合には、施肥装置本体bの位置変更時に、固定ボルトを弛めて行なうこととなる。
【0019】また、肥料繰出し機構14として繰出しケース17に供給口20と搬出口21とを備えたものを例示したが、図10に示すように、供給口20のみ備えたものであっても良い。斯かる場合、直播を行なう準備段階の肥料の排出は、施肥装置本体bを施肥位置より後方の播種位置に位置変更すると、施肥装置本体bと苗のせ台5との間隔が広くなるので、その状態で肥料の排出を行なうこととなる。
【0020】さらに、上記実施の形態では、苗植付装置Aの苗のせ台の後方に施肥装置Bを設けたものを例示したが、苗植付装置Aの苗のせ台の前方に施肥装置Bを設けたものであっても良い。斯かる場合には、直播用作溝器をフロートの前方に配置して、施肥位置よりも前方に播種することになる。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。




 

 


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