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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−23716
公開日 平成9年(1997)1月28日
出願番号 特願平7−173649
出願日 平成7年(1995)7月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 福本 仁志
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 一対のエンドレスベルト(20)により苗(26)を挟持して縦送り可能にした苗供給装置(10)と、該苗供給装置(10)の下部から送り出される苗(26)を移植可能にした植付装置(11)とを有する移植機において、前記苗供給装置(10)のエンドレスベルト(20)には歯付きベルトが、また該エンドレスベルト(20)を巻き掛けるプーリ(21,22,23)には歯付きプーリが用いられており、少なくとも一つのプーリ(23)が、送り歯(23a)相互の隣接間でエンドレスベルト(20)における複数の受け歯(27)を嵌め込み可能な歯ピッチ(S)に形成されていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 前記プーリ(23)が駆動プーリであることを特徴とする請求項1記載の移植機。
【請求項3】 前記プーリ(23)は、エンドレスベルト(20)における作用上の復路側(20b)に設けられており、該プーリ(23)にはエンドレスベルト(20)の巻き付けを半周以上とするためのテンションプーリ(24)が付設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗の移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】苗を畝に沿って所定間隔で植え付ける移植機のなかには、周知のように、一対のエンドレスベルトで苗を挟持して縦送り可能にした苗供給装置と、この苗供給装置の下部から送り出される苗を畝へ移植可能にした植付装置とを有したものがある。
【0003】そして、この種、移植機が具備する苗供給装置としては、エンドレスベルトに歯付きベルトが用いられ、このエンドレスベルトが、歯付きプーリによって送り駆動されるようになったものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンドレスベルトに歯付きベルトを用いると、苗の根に付着した泥や土等がその歯相互間を詰まらせ、そのために歯付きプーリとうまく噛合しなくなるということがあった。そのため、これによりエンドレスベルトにスリップが生じるようになるので、苗送り不良、苗の損傷、移植間隔のバラツキ等の不具合を招来することがあった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、エンドレスベルトのスリップを防止することにより、苗送り不良、苗の損傷、移植間隔のバラツキ等の不具合を未然に防止できるようにした移植機を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1記載の本発明では、一対のエンドレスベルトにより苗を挟持して縦送り可能にした苗供給装置と、該苗供給装置の下部から送り出される苗を移植可能にした植付装置とを有する移植機において、前記苗供給装置のエンドレスベルトには歯付きベルトが、また該エンドレスベルトを巻き掛けるプーリには歯付きプーリが用いられており、少なくとも一つのプーリが、送り歯相互の隣接間でエンドレスベルトにおける複数の受け歯を嵌め込み可能な歯ピッチに形成されていることを特徴としている。
【0007】このように、プーリにおける送り歯相互の隣接間(即ち、1ピッチ中の歯の谷部)に、エンドレスベルトにおける複数の受け歯が嵌まるということは、当該エンドレスベルトにおける受け歯隣接間(歯の谷部)のなかに、プーリ(以下、本欄において「歯飛びプーリ」と言う)との巻き付き中にも当該歯飛びプーリの送り歯と噛合しないものが生じるということになる。
【0008】このような未噛合部分では、歯飛びプーリへの巻き付きによりエンドレスベルト自体が曲げられることに伴って、受け歯隣接間から泥や土等が払い出されるような詰まり解消作用が生じる。すなわち、エンドレスベルトが送り駆動を続けている間は、歯飛びプーリへ巻き付くたびに詰まり解消作用が繰り返され、いつも詰まりのない綺麗な状態に保持されることになる。従って、エンドレスベルトにおいてスリップは生じなくなり、苗送り不良、苗の損傷、移植間隔のバラツキ等の不具合は未然に防止されるものとなる。
【0009】前記歯飛びプーリは駆動プーリとするのが好適である(請求項2)。これであれば、エンドレスベルトへの伝達トルクを大きくできるため、詰まり解消作用を強化させることができる。前記歯飛びプーリを、エンドレスベルトにおける作用上の復路側に設け、該歯飛びプーリにエンドレスベルトの巻き付けを半周以上とするためのテンションプーリを付設させるとよい(請求項3)。
【0010】エンドレスベルトの復路側とは、苗を上から下へ縦送りする側を作用上の往路側とする場合に、これに対して下から上への復帰動を行う側について言うものである。このような復路側に、上記した歯飛びプーリが設けられていれば、エンドレスベルトにおける巻き付け量を大きくできることに起因して、詰まり解消作用の有効領域を増加できる利点がある。また歯飛びプーリによるエンドレスベルトへの伝達トルクを大きくできることに起因して、詰まり解消作用を強化させることにも繋がる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図2及び図3は本発明の実施形態の一つである移植機1を示している。この移植機1は乗用型であり、車体2に搭載されたエンジン3により駆動される左右一対の後輪5と、この前方に設けられた左右一対の前輪6とにより畝を跨ぐかたちで走行可能となっている。作業者は、車体2の略中央部に設けられた着座装置7に座って運転及び苗補給を行うようになっている。
【0012】車体2の後方にはハンドル8が設けられ、移植機1の旋回時やトラックへの積み降ろし時等における取り回しが容易に行えるようになっている。着座装置7の正面部には、作業者により補給される苗を下方へ向けて縦送りするようなった苗供給装置10が設けられ、この苗供給装置10の下部には、当該苗供給装置10から送り出される苗を、順次、畝へと植え付けることが可能な植付装置11が近接設置されている。12は植付け前の苗を直接又はトレイを介して仮置きしておくための載置台である。
【0013】そして、車体2の下部には、植付装置11に先立って畝に植付溝を形成させるオープナー14が設けられていると共に、植付装置11により植付けられた苗回りを移植機1の走行に伴ってその両側から押し固める左右一対の鎮圧輪15が設けられている。また、鎮圧輪15の後方には畝均し具16が設けられている。なお、上記後輪5及び前輪6は、それぞれ畝に応じて輪距調節及び車高調節が可能になされている。また苗供給装置10及び植付装置11は、そのユニット全体として、後輪5及び前輪6に対する左右配置を変更可能になっており、畝に対する植付け位置を調節できるようになっている。更に、オープナー14及び畝均し具16についても左右位置調節が可能であると共に、必要に応じて自動又は手動による昇降が可能になっている。
【0014】上記苗供給装置10は、図4に示すように縦方向に張架された一対のエンドレスベルト20を有している。これらエンドレスベルト20は上下一対のプーリ21,22と、これら両プーリ21,22の上下間に設けられた駆動プーリ23とに対して掛け渡されている。そして、各エンドレスベルト20において、駆動プーリ23が設けられていない方の直線状の張架部分20a相互が、互いに近接し且つ平行するようになされている。24は、駆動プーリ23に対してベルト20を半周以上巻き付けるようにするためのテンションプーリである。
【0015】これらエンドレスベルト20は、上記直線状張架部分20aが下向きに同期走行するように駆動される。従って、これら張架部分20aが、苗26を挟持し且つ縦送りするという作用上の往路側となり、これに対し、駆動プーリ23が設けられた方の張架部分20bが復路側となる。エンドレスベルト20には歯付きベルトが用いられている。従って、苗26に当接する面の裏面側(エンドレスの内側となる面)に対し、図5に示すように受け歯27が所定間隔で設けられている。また、これに伴って当然に、上下のプーリ21,22及び駆動プーリ23についても歯付きプーリが用いられている。
【0016】上記駆動プーリ23は、その外周面に設けられた送り歯23aの歯ピッチSが、エンドレスベルト20における受け歯27の歯ピッチPの2倍とされている。そのため、駆動プーリ23における送り歯23a相互の隣接間(即ち、1ピッチ中の歯の谷部)には、それぞれ、エンドレスベルト20における2つの受け歯27が嵌め込まれるようになっている。
【0017】従って、図1に示すようにエンドレスベルト20における受け歯27相互の各隣接間(歯の谷部)のなかには、駆動プーリ23への巻き付き中にも、当該駆動プーリ23の送り歯23aと噛合しないもの(矢符X参照)が生じることになる。このような未噛合部分では、駆動プーリ23への巻き付きによってエンドレスベルト20が曲げられるたびに、受け歯27相互の隣接間に詰まった泥や土等が払い出されるようになる。これは、駆動プーリ23の送り歯23aによって受け歯27が両側から圧縮される(歯ピッチPが狭められる)ような作用が生起していることに起因するものと考えられる。
【0018】このようなことから、エンドレスベルト20が駆動されている限り、常に詰まり解消作用が繰り返され、泥や土等の詰まりのない綺麗な状態が保持されることになる。このような移植機1では、図7に示すように畝30に沿って走行することでオープナー14が畝30上に植付溝31を形成させるようになり、これに並行して作業者又は適宜切り出し装置(図示略)が苗供給装置10の上端部(図4の矢符Y参照)へ苗26を1株ごと、補給することにより、図6に示すように苗26が苗供給装置10の下部から植付装置11を介して植付溝31内へと植え付けられるようになる。そして、その後、鎮圧輪15による苗回りの押し固め、及び畝均し具16による整地が行われるようになる。
【0019】ところで、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、苗供給装置10において、駆動プーリ23における送り歯23aの歯ピッチSは、エンドレスベルト20における受け歯27の歯ピッチPに対して3倍以上とすることも可能である。なお、具体的には、駆動プーリ23として、均一ピッチで歯数16枚とされた歯付きプーリから1歯おきに歯を削り落とす加工を行い、歯数が8枚となるものを形成し、これにより良好な結果を得たものであるが、歯数やプーリ径等については、特段、限定されるものでないことは言うまでもない。
【0020】上部プーリ21や下部プーリ22における受け歯の歯ピッチを、エンドレスベルト20における受け歯27の歯ピッチPの複数倍にすることも可能である。上部プーリ21又は下部プーリ22を駆動プーリとすることも可能である。エンドレスベルト20は、受け歯27を有するベルト内面部分と、苗26の挟持に適したベルト外面部分とを張り合わせることによって一体化したようなものでもよい。
【0021】エンドレスベルト20の材質は、ゴム、樹脂、金属(鎖構造等とする)等、適宜選択可能である。苗26は、野菜苗、杉や檜等の樹木苗等、限定されるものではない。植付装置11はもとより、移植機1におけるその他の細部構成等については、何ら限定されるものではない。例えば、移植機1の全体構成として、トラクタ等による牽引型又は後押し型とすることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1記載の本発明では、苗供給装置のエンドレスベルトに歯付きベルトを、またこれを巻き掛けるプーリに歯付きプーリを用いると共に、プーリの少なくとも一つについて、その送り歯相互の隣接間でエンドレスベルトにおける複数の受け歯を嵌め込み可能な歯ピッチに形成した(即ち、歯飛びプーリとした)ので、エンドレスベルトでは、受け歯相互の各隣接間において歯飛びプーリの送り歯と噛合しない部分が生じることになる。
【0023】従って、この未噛合部分では、上記歯飛びプーリと巻き付くたびに泥や土等を払い出すような詰まり解消作用が生じることになる。そのため、エンドレスベルトはいつも詰まりのない綺麗な状態に保持され、スリップが防止されるので、苗送り不良、苗の損傷、移植間隔のバラツキ等の不具合は未然に防止されるものとなる。
【0024】上記歯飛びプーリを駆動プーリとすれば(請求項2)、エンドレスベルトへの伝達トルクを大きくできるため、詰まり解消作用を強化させることができる。また、上記歯飛びプーリをエンドレスベルトの復路側に設け、テンションプーリによってエンドレスベルトが半周以上巻き付くようにすれば(請求項3)、エンドレスベルトにおける巻き付け量を大きくできることに起因して、詰まり解消作用の有効領域を増加できる利点があると共に、上記歯飛びプーリによるエンドレスベルトへの伝達トルクを大きくできることに起因して、詰まり解消作用を強化させることにも繋がる。




 

 


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