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発明の名称 移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平9−9736
公開日 平成9年(1997)1月14日
出願番号 特願平7−162280
出願日 平成7年(1995)6月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 浜田 昭夫 / 西尾 基
要約 目的
苗トレイからの苗の間欠取り出し、及び苗トレイの縦送りが可能なように構成された苗供給装置において、苗トレイのセットが簡単且つ迅速に行えると共に、苗トレイを縦送りするに際してガタツキ等を防止できるようにする。

構成
縦送り用のチェーン48に対して設けられるチェーンカバー51に、苗トレイが浮上しようとするのを係合阻止するトレイガイド60を設ける。このトレイガイド60は、上端側の回動支点部63を中心に左右揺動自在で、下端側の弾性クランプ部65によってチェーンカバー51に止め付け可能となっている。そのため、苗トレイのセット時には、外方へ退避させておくことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 苗整列用の苗トレイ(T)を縦送り可能に受載する苗供給装置(10)と、該苗供給装置(10)からの抽出苗を移植可能な植付装置(12)とを有する移植機において、前記苗供給装置(10)には、受載した苗トレイ(T)が浮上するのを係合阻止するトレイガイド(60)が設けられており、該トレイガイド(60)が苗トレイ(T)への係合可能位置と受載領域外方との間で移動可能になされていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 前記トレイガイド(60)は、苗トレイ(T)への係合可能位置へ移動されたときに受載領域外側の装置基枠(51)に対して弾性挟持力により止め付け可能とされていることを特徴とする請求項1記載の移植機。
【請求項3】 前記トレイガイド(60)は、その上部側又は下部側に設けられる回動支点部(63)を介して左右揺動自在に保持され、該回動支点部(63)には、トレイガイド(60)を苗トレイ(T)への係合可能位置へ移動させたときに苗トレイ(T)への押圧付勢力を生起させる付勢手段(64)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移植機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜等の苗の移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、野菜等の苗を畝に沿って所定間隔で植え付けるようにした移植機として、例えば、特開昭58−190303号公報に記載のものが知られている。この種移植機では、複数の苗が整列保持された苗トレイから苗を間欠的に抽出しつつ必要に応じて苗トレイを縦送りするように構成された苗供給装置と、この苗供給装置から抽出された苗を順次、畝へ移植する植付装置とを有している。
【0003】従来の移植機が具備する苗供給装置では、苗トレイを受載させた後、これが縦送りされる最中又は苗トレイから苗が抽出されるとき等に、苗トレイが浮き上がるようになるのを防止するため、苗トレイの縦送り方向に沿ってその両外縁部を押圧する浮上阻止レールが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記浮上阻止レールは、苗トレイの受載領域両側に設けられた装置基枠(例えば縦送り用チェーンを覆うカバー等)に対して固定されていたので、苗供給装置に対して苗トレイをセットする場合には、苗トレイを装置上端位置まで持ち上げ、その後、苗供給装置において送り駆動をかけつつ又は非駆動のまま、苗トレイをその長手方向に沿って差し込むようにしなければならなかった。
【0005】そのため、面倒であると共にセットに時間がかかるという問題があった。しかも、上記浮上阻止レールは、セット後の苗トレイに対して押圧状の付勢力を作用させるものではなかった(浮上しない状態では接触しない)ので、苗トレイのガタツキや位置ズレ、変形等が生じ易いという問題もあった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、苗供給装置に対する苗トレイのセットが容易且つ迅速に行え、しかも苗トレイのガタツキや位置ズレ、変形等を防止できるようにした移植機を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明は、苗整列用の苗トレイを縦送り可能に受載する苗供給装置と、該苗供給装置からの抽出苗を移植可能な植付装置とを有する移植機において、前記苗供給装置には、受載した苗トレイが浮上するのを係合阻止するトレイガイドが設けられており、該トレイガイドが苗トレイへの係合可能位置と受載領域外方との間で移動可能になされていることを特徴としている。
【0007】前記トレイガイドは、苗トレイへの係合可能位置へ移動されたときに受載領域外側の装置基枠に対して弾性挟持力により止め付け可能な構成とすることができる。前記トレイガイドは、その上部側又は下部側に設けられる回動支点部を介して左右揺動自在に保持され、該回動支点部には、トレイガイドを苗トレイへの係合可能位置へ移動させたときに苗トレイへの押圧付勢力を生起させる付勢手段が設けられた構成とすることができる。
【0008】
【作用】本発明に係る移植機において、苗供給装置に設けられるトレイガイドは、受載状態にある苗トレイに対して係合可能な位置と、苗トレイを受載する領域の外方との間で移動可能になされている。そのため、苗供給装置に対して苗トレイをセットしようとする場合には、トレイガイドを一旦、外方、即ち、苗トレイのセットに邪魔とならない位置へ移動させておくことができる。
【0009】苗供給装置には、苗トレイの受載領域外側に装置基枠(例えば縦送り用チェーンを覆うカバー等)が設けられている。そこで、トレイガイドを苗トレイへの係合可能位置へ移動したときには、当該トレイガイドにおいて、この装置基枠へ弾性挟持力による止め付けを行うようにすると、その着脱及び移動を容易化できる。
【0010】トレイガイドの上部側又は下部側に回動支点部を設けて、トレイガイドを左右揺動自在に保持させれば、トレイガイドの移動を一層簡単なものとできる。そしてこの場合には、上記回動支点部に対し、トレイガイドを苗トレイに押圧付勢するような付勢手段を設けておけば、苗供給装置上での苗トレイのガタツキや位置ズレ、変形等を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。まず、図2及び図3において本発明に係る移植機1の概要を説明する。この移植機1は歩行型であり、車体2に搭載されたエンジン3により駆動される左右一対の駆動輪5と、この前方に設けられた左右一対の舵取り輪6とにより畝(HRは高畝レベル、LRは平畝レベル)を跨ぐかたちで走行可能となっており、作業者は、後方へ突き出したハンドル8を把持して舵取り補正を行いながら、後追い的に歩行するものである。
【0012】ハンドル8の正面部分には苗供給装置10が設けられている。この苗供給装置10には、多数の苗を縦横に整列させた苗トレイTを傾けてセットできるようになっている。そして、この苗供給装置10は、移植機1の走行に伴ってセットされた苗トレイTから苗を1株づつ間欠的に抽出して、その正面側で待機している中継ハンド部11を介して順次、下方の植付装置12へと供給する。
【0013】この植付装置12は、下部が穿孔爪13とされた植付筒14を有しており、この植付筒14の下降に伴わせて穿孔爪13を畝に突き刺し、且つ植付用の孔を切り開かせるようになっている。従って、上記のように苗供給装置10から供給された苗は、この植付用の孔内に落とし込まれることになる。植付筒14の前方には、その下降に先立ち、畝に被覆されたマルチ(図示略)へ植付用孔の穿設予定口を開口形成させるマルチバーナ18が垂設されている。19はそのガスボンベである。
【0014】また、植付筒14の後方には、植付用孔内へ落とし込まれた苗回りを押し固めるための覆土輪16が設けられている。この覆土輪16は、車体2に枢支部22を介して接続された後継基体23に設けられているが、この後継基体23には上記中継ハンド部11や植付筒14の駆動部、苗供給装置10なども設けられており、それらの荷重を押し固め作用に利用できるようになっている。なお、24は、覆土輪16の荷重バランスを調節可能なカウンターウエイト24である。
【0015】後継基体23は、枢支部22において車体2に対する左右方向の位置変えが可能とされており、畝の形状や植付条数に応じて植付筒14の位置付けを調節できるようになっている。駆動輪5及び舵取り輪6の各股軸構造部27,28は伸縮可能になっており、畝の幅に応じてトレッドを可変になっている。また、これらの股軸構造部27,28は、流体圧シリンダ30,31によって上下揺動可能になっており、畝の高さに応じて車高を可変になっている。なお、舵取り輪6用の流体圧シリンダ31は、移植機1のターン走行時に舵取り輪6だけを浮上させるうえでも使用される。32は平行リンク機構であって、舵取り輪6のキングピン角を調節して車高変更時の直進性を維持できるようになっている。
【0016】次に、苗供給装置10の詳細について説明する。苗供給装置10は、図1及び図4に示すように横長の固定枠35と、この固定枠35の正面側に重合状に設けられた縦長の可動枠36とを有している。固定枠35には上下一対の水平レール37が、また可動枠36には各水平レール37に係合するローラ組体38が、各々設けられている。そしてこれら両枠35,36間には、ラック39とピニオンギヤ40との噛合構造が設けられている。従って、可動枠36は、ピニオンギヤ40を駆動する横送りモータ41により固定枠35に対する横移動が可能になっている。
【0017】可動枠36には、苗トレイTを縦送りする左右一対の縦送り機構43が設けられている。これら縦送り機構43は、上下のホイール44,45間に、所定間隔で横方向内側へ突出する送り爪46を有したエンドレスチェーン48が掛け渡されたものである。50はチェーン駆動モータである。これらエンドレスチェーン48には、その左右両外側からチェーンカバー51(図5及び図6参照)が被せられている。
【0018】なお、苗トレイTは、苗を個別に収納するコップ状の苗ポットPがその口部回りでシート状部分を介して複数連結されて成る樹脂製のもので、各苗ポットPの底部には孔が形成されている。これに対し、上記可動枠36(図1参照)には、苗トレイTにおける中央寄りの苗ポットP相互間に分け入るセンターレール36b(図5も併せて参照)と、苗トレイTの左右両側縁をガイドするサイドレール36a(図6も併せて参照)とが設けられている。また、図6に示すように上記エンドレスチェーン48の各送り爪46が苗ポットP相互間へ差し込まれて、送り方向側の苗ポットPを後押しするようになっている。
【0019】このようなことから、苗供給装置10上にセットされた苗トレイTは、その上部から下部へ(矢符X参照)、そして作業者側(図4右側)へと向けて反り返るように、バタツキや蛇行を起こすことなく、且つ所定速度で円滑に案内されることとなる図4に示すように上記固定枠35には、可動枠36に保持された苗ポットPの底部孔から押出棒53を突き刺して、苗を前記中継ハンド部11へ押し出すようにした苗取出装置55が設けられている。この苗取出装置55は、押出モータ56によりクランク機構57を作動させることで押出棒53を進退させる構成となっており、押出棒53の1サイクル動作は押出検出器58により検出される。
【0020】上記した左右のチェーンカバー51(図5参照)には、それぞれトレイガイド60が設けられている。これらトレイガイド60は、断面円形の線材を折曲することで、図1及び図6に示すようにチェーンカバー51からその内側の苗トレイ受載領域へ張り出すように形成されている。従って、苗供給装置10上へセットされ、また縦送りされつつある苗トレイTが浮上しようとするのを係合阻止することができる。
【0021】トレイガイド60において、その上部側には、図4に示すようにチェーンカバー51に突設された支軸62に保持される回動支点部63が設けられている。そのため、このトレイガイド60は、苗供給装置10上の苗トレイTに対して係合可能な位置と、苗トレイTの受載領域外方との間を左右揺動によって移動可能(図5参照)となっている。
【0022】すなわち、苗供給装置10に対して苗トレイTをセットしようとする場合には、トレイガイド60を一旦、外方、即ち、苗トレイTのセットに邪魔とならない位置(図5に二点鎖線で示す状態)へと移動させておくことができる。上記回転支点部63にはコイルバネ等より成る付勢手段64が設けられている。この付勢手段64は、トレイガイド60が苗供給装置10上の苗トレイTに係合可能な位置付けとされた場合に、当該トレイガイド60を苗トレイTに対して押圧付勢することができるようになっている。そのため、苗供給装置10上において、苗トレイTがガタツキや位置ズレ、変形等を起こすことが防止される。
【0023】一方、トレイガイド60において、その下部側には、図6に示すようにクランプ部65が設けられている。このクランプ部65は、上記チェーンカバー51を幅方向で弾性的に挟持してこれに対する止め付けを可能にしたものである。また、このクランプ部65には、苗供給装置10の外方へ突出する指掛け部67が設けられている。そのため、トレイガイド60を苗供給装置10上の苗トレイTに係合可能な位置付けとした場合には、指掛け部67をチェーンカバー51へ押しつけたり、又は引き離したりするだけで、クランプ部65による着脱(トレイガイド60の移動可能状態と固定状態との切り換え)が可能となるものである。
【0024】なお、図5に示すように苗供給装置10において、トレイガイド60の下方側には、苗取出装置55(図4参照)に対応する位置に、トレイガイド60と協同して苗トレイTの浮上を阻止する下部ガイド69が設けられている。この下部ガイド69は、苗供給装置10の下部を横切るように設けられた下部水平軸70まわりで前後揺動するようになっている。
【0025】このようにして成る苗供給装置10において、苗トレイTのセット時には、上記したようにトレイガイド60を一旦、外方へ移動させた状態にし、セット後にトレイガイド60を元の状態に戻すようにすればよいものである。そして、その後苗供給装置10では、縦送り位置や横送り位置、及び苗トレイTにおける苗の取出状況、移植機1の走行の有無等を適宜検出器によって検出しつつ、これらに基づいて横送り、縦送り、苗取出装置55による苗押し出し、苗の中継乃至植え付けという一連の動作が自動モードで実行されるようになっている。
【0026】ところで、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記トレイガイド60は、下部側を回動支点部63として揺動自在にすることも可能(従って上部側をクランプ部65とする)である。また、クランプ部65をリード数の少ないねじ止め構造や適宜フック構造(係合構造)等に置換することも可能である。
【0027】なお、上下両側ともクランプ部65とし、チェーンカバー51に対して着脱可能にしたり、平行リンク等によって接離可能としたりすることも可能である。また、トレイガイド60は、チェーンカバー51に対して設けることが限定されるものではなく、苗トレイTの受載領域外側に設けられる装置基枠(例えばフレームパイプのようなものでもよい)であれば何でもよい。
【0028】また、このトレイガイド60は、帯板材や棒材はもとより、板状材、ブロック材、突起物状のもの等により形成することも可能である。勿論、それらの素材は金属、樹脂、ゴム等、特段、限定されるものではない。トレイガイド60に設ける付勢手段64には、ゴム等の弾性材を用いることも可能である。
【0029】また、苗供給装置10、及び移植機1におけるその他の細部構成は、何ら限定されるものではない。例えば、苗供給装置10においては、縦送り機構43として流体圧シリンダを駆動源としたり、横送りの構造にチェーン伝動や流体圧シリンダを用いたりすることが可能である。また移植機1の全体としては、乗車型移植機、一条植え移植機、多条植え移植機等として実施することも可能である。特に、走行装置として、駆動輪5及び舵取り輪6に変えてクローラ走行装置を設けることも可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するものであって、苗供給装置に設けられるトレイガイドは、受載状態にある苗トレイに対して係合可能な位置と、苗トレイを受載する領域の外方との間で移動可能になされているので、苗供給装置に対して苗トレイをセットしようとする場合には、トレイガイドを一旦、外方、即ち、苗トレイのセットに邪魔とならない位置へ移動させておくことができる。従って、苗供給装置に対する苗トレイのセットが容易且つ迅速に行える利点がある。
【0031】しかも、苗トレイのセット時には、苗供給装置の正面側から苗トレイを押し付けるようにすれば足りるものであり、わざわざ、苗トレイを苗供給装置の上端位置まで持ち上げる必要がなくなるので、特に乗車型の移植機ではそのセットを一層容易なものとすることができる(乗車型の移植機は苗供給装置が後向きに設けられているため)。
【0032】トレイガイドにおいて、苗トレイの受載領域外側に設けられた装置基枠へ弾性挟持力による止め付けが可能な構造を採用すれば、その着脱が極めて簡単となる。そのため、苗トレイのセットを一層、容易且つ迅速に行えるものとなる。トレイガイドの上部側又は下部側に回動支点部を設けて、トレイガイドを左右揺動自在に保持させれば、トレイガイドの移動が簡単となる。また、この場合において、回動支点部に、トレイガイドを苗トレイに押圧付勢するような付勢手段を設けておけば、苗供給装置上での苗トレイのガタツキや位置ズレ、変形等を防止できる利点がある。




 

 


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