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発明の名称 遮蔽扉
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−318690
公開日 平成7年(1995)12月8日
出願番号 特願平6−109955
出願日 平成6年(1994)5月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也 (外2名)
発明者 青木 弘之 / 谷口 雅弘
要約 目的
放射性核種取扱室の扉部からの放射性核種の漏洩を皆無とすると共に換気設備が小規模で足りる遮蔽扉を提供する。

構成
放射性核種取扱室1の遮蔽扉10の内部に排気チャンバ11を設けるとともに、扉周囲の壁体20と扉10との間のすきまCを排気チャンバ11を囲む二重シール14で封止し、その二重シール14の間の封止空間部15から排気チャンバ11に連通する通気路16及び排気チャンバ11から外部に設置された排気処理装置5に連通する通気路18を設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】 放射性核種取扱室の遮蔽扉であって、扉内部に排気チャンバを設けるとともに、扉周囲の壁体と扉との間のすきまを前記排気チャンバを囲む二重シールで封止し、該二重シールの間の封止空間部から前記排気チャンバに連通する通気路と前記排気チャンバから外部に設置された排気処理装置に連通する通気路とを設けたことを特徴とする遮蔽扉。
【請求項2】 前記封止空間部から前記排気チャンバに連通する通気路は、前記封止空間部の扉壁面に開口する複数の吸気口を備えている請求項1に記載の遮蔽扉。
【請求項3】 前記排気チャンバから排気処理装置に連通する通気路は、フレキシブルチューブに接続されている請求項1または2記載の遮蔽扉。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射性核種の漏洩防止に好適な遮蔽扉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放射性核種取扱室から室外への放射性核種の漏洩を防止するのに、図5,図6に示すうような二種類の手段が採用されている。図5の方は、ほぼ密閉されている放射性核種取扱室1内の空気を換気して常時室内の気圧を室外の気圧より陰圧に維持する陰圧管理を行うもので、放射性核種取扱室1の壁面から排気管路2を取り出して室外に設置され放射性核種分離用のフィルタ3と排気ファン4を有する排気処理装置5に接続して、放射性核種取扱室1の空気を排出するようにしている。
【0003】図6の方は、放射性核種取扱室1の直接の陰圧管理はせず、室の扉6の出口側に前室7を設置してこれに排気処理装置5を接続し、前室7の陰圧管理を行うものである。強制換気を行わない放射性核種取扱室1内の空気が扉6のすきまから前室7へリークすることにより放射性核種取扱室1の気圧が陰圧になって放射性核種の室外への漏洩を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に示す従来例は、放射性核種取扱室1の直接換気であるため、換気設備である排気処理装置5が大規模になるという問題点がある。一方、図6に示す従来例では、扉6からの漏洩を前室7で排出するが、放射性核種取扱室に比べ容積の小さい前室7は換気量がより小さくて済むので、排気処理装置5は図5程の大規模ではなくて良いが、やはりある程度以上の規模のものが必要になり、且つ前室の面積が増加するという問題点がある。
【0005】そこで、この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、放射性核種取扱室の扉部からの放射性核種の漏洩を皆無とすると共に換気設備が小規模で足りる遮蔽扉を提供することを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこの発明は、放射性核種取扱室の遮蔽扉に係り、当該扉内部に排気チャンバを設けるとともに、扉周囲の壁体と扉との間のすきまを排気チャンバを囲む二重シールで封止し、その二重シールの間の封止空間部から前記排気チャンバに連通する通気路及び排気チャンバから外部に設置された排気処理装置に連通する通気路を設けたことを特徴とするものである。
【0007】ここで、前記封止空間部から記排気チャンバに連通する通気路は、その封止空間部の扉壁面に開口する複数の吸気口を備えているものとすることができる。また、前記排気チャンバから排気処理装置に連通する通気路は、フレキシブルチューブに接続することができる。
【0008】
【作用】放射性核種取扱室の放射性核種は壁体と扉との間のすきまをシールする二重シールの内側シールでほぼ遮断される。たとえその内側シールからいくらか洩れだしても、放射性核種は外側シールで遮断されて封止空間部から室外へは漏洩しない。扉内の排気チャンバは常時排気処理装置で排気されて陰圧になっており、封止空間部に洩れ出た放射性核種は直ちに通気路を経て外部に排出されて除去される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1〜図4はこの発明の一実施例で、図1は全体の概要説明図、図2は遮蔽扉の断面図、図3は遮蔽扉の室内側正面の形状図、図4は同扉の室外側正面の形状図である。
【0010】先ず、構成を説明すると、図1に示すように、放射性核種取扱室1の外部に設置されている排気処理装置5が放射性核種取扱室1の出入り口の遮蔽扉10に接続されている。その厚みのある遮蔽扉10の内部には排気チャンバ11が設けられている。また、遮蔽扉10が嵌め込まれた出入り口の壁体20の面と、閉じた状態で対向する遮蔽扉10の周縁の面10aとの間には、図2に示すようにすきまCが介在しており、そのすきまCを封止するべく第1のシール12とその外側に配した第2のシール13とが前記排気チャンバ11の周りを囲むようにして遮蔽扉10の面10aに固着されて二重シール14を構成している。
【0011】そして、その二重シール14の間の封止空間部15から排気チャンバ11に連通する通気路16、並びに排気チャンバ11から室外側の扉正面の開口17に至る通気路18が遮蔽扉10の内部に形成されている。この実施例の場合、通気路16の吸気口19は、封止空間部15の扉面に図3に示すように所定間隔をおいて多数配列して開口している。また、通気路18の開口17には、フレキシブルチューブ21が接続されて外部の排気処理装置5に連通している。
【0012】次に作用を述べる。遮蔽扉10内の排気チャンバ11は、常時、排気処理装置5の排気ファン4で吸引排気して陰圧にしておく。この場合、排気チャンバ11の容積は極めて小さいから、容量の小さい小規模の排気ファン4で十分である。放射性核種取扱室1内の放射性核種は、壁体20と遮蔽扉10との間のすきまCをシールする二重シール二重シール14の内側シールである第1のシール12で遮断される。万一その第1のシール12から微量の放射性核種が洩れ出しても、洩れた放射性核種は外側の第2のシール13で遮断されて室外へは漏洩しない。封止空間部15に洩れ出た放射性核種は通気路16から陰圧に維持されている排気チャンバ11内に直ちに吸引され、更に通気路18からフレキシブルチューブ21を経て排気処理装置5のフィルタ3で捕捉除去される。ろかされて清浄になった空気は排気ファン4の出口から外部に放出される。
【0013】なお、上記実施例の場合、二重シール14の間の封止空間部15から排気チャンバ11に連通する通気路16は、封止空間部15の扉面に多数配列して開口した吸気口19を有して排気チャンバ11に至る管状の通路として形成してあるが、これに限らず、封止空間部15の扉面に二重シール14に沿って断続する溝状の通路として形成しても良い。しかし、実施例のように管状の通路とした方が加工が容易で安価にできる。
【0014】また、上記実施例では、排気チャンバ11から開口17に至る通気路18と排気処理装置5との間をフレキシブルチューブ21で連結して遮蔽扉10の開閉動作を容易にしている。そのフレキシブルチューブ21としてはスパイラル状やアコーディオンプリーツ状その他のものが適用可能であるが、排気抵抗の点から比較的短くて済むアコーディオンプリーツ状のものが好ましい。
【0015】また、排気処理装置5を放射性核種取扱室1の外部に固定して設置し、遮蔽扉10との間をフレキシブルチューブ21で連結したものを説明したが、排気処理装置5が小型で足りることから、遮蔽扉10の外側に支持台を介して搭載設置することも可能である。その場合は、排気配管としてノンフレキシブルの短管を用いることができる。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれば、放射性核種取扱室の遮蔽扉の内部に排気チャンバを設けるとともに、扉周囲の壁体と扉との間のすきまを排気チャンバを囲む二重シールで封止し、その二重シールの間の封止空間部から排気チャンバに連通する通気路と排気チャンバから外部の排気処理装置に連通する通気路を設けた構成としたため、放射性核種取扱室の出入り口遮蔽扉から外部への放射性核種の漏洩を完全に防止できるとともに、排気チャンバ内を常時陰圧に維持する排気ファンの排気容量を小さくできて排気処理装置が小規模で足りるという効果を奏する。
【0017】また、二重シールの間の封止空間部から排気チャンバに連通する通気路を、封止空間部の扉面に吸気口を有する管状の通路にすると、加工し易く安価にできる利点がある。また、排気チャンバから排気処理装置に連通する通気路にフレキシブルチューブを接続すると開閉の容易な遮蔽扉を安価に提供できる利点がある。




 

 


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