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発明の名称 原子炉関係施設のライニング壁の構築工法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−84082
公開日 平成7年(1995)3月31日
出願番号 特願平5−192342
出願日 平成5年(1993)8月3日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 重文 (外1名)
発明者 岸 宇人 / 高柳 武平
要約 目的
施工性が向上され、品質精度の高いプレストレストコンクリート製原子炉関係施設のライニング壁の構築工法を提供する。

構成
内側にスタッド3が植立されたライナープレート1を定着して製作された原子炉格納容器の内壁面を構成するPC版aの内型枠bと、同内型枠bの外方に間隔を有して配設された外型枠cとの間に縦横鉄筋4、5、8′、9′を配設するとともに鉛直並に水平のテンドンシース9、10を配置し、内外型枠b、c間にコンクリート11を打設する。
特許請求の範囲
【請求項1】 内側にスタッドが植立されたライナプレートが埋設された原子炉関係施設の内壁面を構成するPC版の内型枠と、同内型枠の外方に間隔を存して配設された外型枠との間にコンクリート補強用材を配設したのち、コンクリートを打設することを特徴とする原子炉関係施設のライニング壁の構築工法。
【請求項2】 前記コンクリート補強用材は鉄筋及び緊張材挿入用シースよりなる請求項1記載の原子炉関係施設のライニング壁の構築工法。
【請求項3】 前記壁体の内壁を構成するPC版製内型枠におけるライナープレート内側に植立されたスタッドと、前記外型枠とを、同スタッドに一端が固着され、他端が外型枠に貫通緊締された連結材で連結した請求項1記載の原子炉関係施設のライニング壁の構築工法。
【請求項4】 原子炉関係施設の内壁面を構成するPC版製型枠は、PC版に埋設されたPC版建方用接合金物と前記施設内部からの漏洩防止用にPC版に埋設されたライニングプレートが、現地溶接線との相互干渉が回避される溶接線に沿って溶接されるように構成された請求項1記載の原子炉関係施設のライニング壁の構築工法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉関係施設のうち原子炉格納容器の如き壁厚の大きいライニングを施すライニング壁の構築工法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来原子炉格納容器壁の建設は第12図に示す通り、(イ)基礎コンクリート打設後、(ロ)ライナープレート101を据付ける。なお図中102はライナープレート101に溶接された形鋼製の垂直ライナーアンカー、103は帯鋼製水平ライナーアンカーである。(ハ)次いでライナープレートの現地接合部溶接作業を行ない、(ニ)ライナー側の鉄筋架台を組立て、(ホ)ライナー側構造鉄筋として内側縦筋104、内側横筋105を組立てる。次いで(ヘ)シース架台を組立て、(ト)垂直テンドンシース106を組立てて、(チ)水平テンドンシース107を組立て、(リ)構造鉄筋としての外側縦筋108及び外側横筋109を組立てる。(ヌ)しかるのち木製、鋼製、またはPC版の型枠110を組立て、(ル)壁コンクリート111を打設し、以下(ニ)乃至(ル)の作業を繰り返して行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】原子炉建屋の構築工事において格納容器の構築工事が工程上のクリティカルパスとなっているが、前記従来の工法においては、ライナープレートの建方と、その接合部の現地溶接が終了しないと、次工程の鉄筋組立工事等に着手できなかった。更に鉄筋並にシースを支持する鋼製架台や、仮設鋼材の取付は、すべて現地においてライナープレートに取付けていたため、作業量の多い複雑な工事を現場において行なわなくてはならないという問題があった。
【0004】また、従来のライナープレートは工場で板厚6mm程度のプレートに、アンカーとして形鋼や帯鋼をメッシュ状に強固にフル溶接して構成されていた。そのため熱応力による歪みが発生しやすく、その製作効率及び製作精度の向上に際し、かなりの時間と労力を必要とした。本発明は前記従来技術の有する問題点を改善するために提案されたもので、その目的とする処は、施工性が向上され、品質精度の高いプレストレスト製原子炉関係施設のライニング壁の構築工法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するため、本発明に係る原子炉施設のライニング壁の構築工法によれば、内側にスタッドが植立されたライナプレートが埋設された原子炉関係施設の内壁面を構成するPC版の内型枠と、同内型枠の外方に間隔を存して配設された外型枠との間にコンクリート補強用材を配設したのち、コンクリートを打設するものである。
【0006】請求項2の発明は、前記コンクリート補強用材は鉄筋及び緊張材挿入用シースより構成されている。請求項3の発明は、前記壁体の内壁を構成するPC版製内型枠におけるライナープレート内側に植立されたスタッドと、前記外型枠とを、同スタッドに一端が固着され、他端が外型枠に貫通緊締された連結材で連結するものである。
【0007】請求項4の発明は、原子炉関係施設の内壁面を構成するPC版製型枠は、PC版に埋設されたPC版建方用接合金物と前記施設内部からの漏洩防止用にPC版に埋設されたライニングプレートが、現地溶接線との相互干渉が回避される溶接線に沿って溶接されるように構成されている。
【0008】
【作用】本発明によれば、工場製作等によってライナープレートが埋設され、且つ同ライナープレートにスタッドが植立されたPC版よりなる内型枠を所要の現場に搬入して建方することによって、原子炉格納容器等の原子炉関係施設の内壁を構成し、同PC版内型枠の外方に間隔を存して配設された外型枠との間にコンクリート補強用材を配設したのち、内外両型枠間にコンクリートを打設して原子炉格納容器の如き原子炉関係施設のライニング壁を構成するものであるが、この際前記スタッドが前記PC版と前記打設コンクリートとの一体化を果すとともに、内側構造鉄筋の架台の用を果すものである。
【0009】請求項2の発明によれば前記PC版よりなる内型枠及び同内型枠の外方に配設された外型枠との間に配設された鉄筋及び緊張材挿入用シースに配設されたPC鋼材によって、前記内外両型枠間に打設されたコンクリートが補強されるものである。請求項3の発明によれば、前記PC版製の内型枠に植立されたスタッドを利用して、同スタッド一端を固着した連結材の他端を外型枠に貫通緊締することによって、内外両型枠を所定間隔に配設し、前記スタッドは同内外両型枠の連結材の取付部と、内外型枠間の打設コンクリートと、内型枠を構成するPC版とを一体化する定着部材とを兼ねるものである。
【0010】請求項4の発明によれば、前記PC版に埋設されたPC版建方用接合金物と、前記施設内部からの漏洩防止用にPC版に埋設された接合金物とが、現地溶接線との相互干渉が回避され溶接線に沿って溶接されることによって、作業性の改善と現地接合部の品質精度の向上が図られるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明を原子炉格納容器のライニング壁の施工に適用した図示の実施例について説明する。原子炉格納容器壁は筒状をなし、図1は本発明の実施例の断面構造の一部を示し、同容器壁の内型枠bはライナープレート1が定着されたPC版aより構成され、原子炉格納容器壁厚Aの一部を構成する部材である。
【0012】図2及び図3は工場製作された前記PC版の1ピースを示す平面図及び断面図で、PC版外周の所定の曲率で弯曲された円弧状の端部型鋼2にライナープレート1をフル溶接し、構造鉄筋となる内側縦鉄筋4と同じ間隔でスタッド3をライナープレート1及び端部型鋼2に溶接する。図中5は内側横鉄筋である。更にPC版建方用の上部建方用埋設金物6及び下部建方用埋設金物7を埋設するとともに、縦横の仮設鉄筋8と、後工程の鉛直テンドンシース9、水平テンドンシース10の組立作業に必要な埋込金物やインサート等の仮設部材を組立て、木製、鋼製またはPC版の外型枠cを組立てて前記内型枠bとの間に水平連結材を取付け、前記ライナープレート1の反対側に構造鉄筋としての縦鉄筋8′及び横鉄筋9′を組立て現場打ちコンクリート11を打設する。
【0013】図中12は端部型鋼2より溶接によってPC版建方用金物、また図3の13はレベル調節用埋設金物である。次にPC版の建方について説明する。工場等において予め製作されたPC版aはその大きさに合わせて海上輸送、陸上輸送等の輸送手段によって現地に搬入される。
【0014】現地に搬入されたPC版aは定置式クレーンまたは移動式クレーンによって原子炉格納容器壁の所定の位置に建込み、隣接するPC版aの接続は図4に示す端部型鋼2に取付けられているプレート12に設けたボルト孔に挿貫された建方用六角ボルト14で接合する。建方終了後、前記両型鋼2に亘って裏当金15をセットし、ライナープレートの接合をフル溶接で行う。
【0015】但し、PC版の製作誤差、建方誤差を吸収するため図5に示すように調整用スパンを適宜設ける。これはPC版aの建方終了後、相隣る端部型鋼2の距離を実測し、現地でこの寸法に合わせた、スタッド3及び裏当金15が取付けられた調整用プレート16を製作し、前記端部型鋼2間にセットし、同各型鋼2と前記プレート16の両側とフル溶接で接合する。
【0016】図6は第1段目のPC版脚部の接合方法を示すもので、PC版aは工場における製作段階時に型鋼に建方用の仕口用プレート17を溶接、接合し、更に床ライナープレート18を取付けるための接続プレート19を溶着しておく。一方、現場打ち基礎コンクリート20の施工時に、アンカー21とリブプレート22を取付けている円周方向型鋼23を所定位置に配設する。同円周方向型鋼23は前記PC版aの所定位置においてシムプレート24を介して建込み、高力ボルト25で接合する。
【0017】図7は上下に取合うPC版の接合構造を示し、下部PC版の端部型鋼2は上部PC版の位置決め用のレベル調整用ボルト26を所定位置にセットし、上部PC版を二次金物27及び建方用六角ボルト28と下部建方用埋設金物7及び上部建方用埋設金物6を用いて下部PC版a上に据付ける。更に上下PC版の端部型鋼2間に裏当材15をセットし、同型鋼2を介してライナープレートの接合をフル溶接で行うものである。
【0018】図8は本発明の他の実施例を示し、床または基礎コンクリート51を打設したのち、PC版支持及び壁鉄筋兼用の鋼製架台52を組立て、同架台52に内型枠として使用するPC版53を支持させ、更にPC版脚部の位置決め溶接54と隣接するライニングプレートの溶接を先行して行う。次いでライニング側仮設鉄筋55及びライニング反対側鉄筋56を配筋したのち、前記PC版53の外方に木製、鋼製、PC版等よりなる外型枠57を設置し、前記PC版53より植立されたスタッド58に一端を適宜手段で接合されたセパレーターの如き連結材59の他端を、前記外型枠57に貫通して、ナット60で締結し、同外型枠57とPC版53との間にコンクリート61を打設する。
【0019】図中62は床ライニングプレート、63は床樹脂プレート、64は床壁取合部ライニングプレート溶接部である。なお図中9及び図10は工場製作に係る前記PC版53の1ピース分の平面図と断面図を示し、PC版53の位置決めプレート用外周端部鋼板65にライニングプレート66をライニングの表面側には連続隅肉溶接、ライニングの裏面側は断続隅肉溶接で接合し、更にライニングプレートとコンクリートとの一体化を図るために、スタッド58を溶接する。更にPC版の剛性を保持するための仮設鉄筋55を配筋し、コンクリートを打設してなる構造体である。
【0020】更にインサート67、貫通スリーブ68等は現地作業の省力化と品質の向上を図るために、工場製作段階でPC版にセットする。なお図9(イ)はPC版の一般部の平面図を示し、図9(ロ)はPC版のコーナー部の平面図を示す。現地では図11に示すように接合用6角ボルト70で外周端部鋼板65間を接合する。
【0021】なお前記PC版と外型枠と連結するセパレーターの一端は、スタッド58の代りにインサート67を利用して接合することができる。図10はPC版の断面図を示し、PC版の形状は容器の深さに相当する高さとし、現地での水平接合線を設けない構造とする。またPC版の脚部は基礎または床コンクリート施工時に位置決めプレートとアンカーボルトをセットした脚部埋設プレート71をセットして、これにPC版の下端部鋼材を断続隅肉溶接で接合する。更に同頂部はPC版の上端部鋼材と第8図の鋼製架台52とをPC版頂部支持鋼材72を用いてボルト、溶接等によって接合する。図中73は吊フック、74は天井ライニングプレートである。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る原子炉関係施設のライニング壁の構築工法によれば、ライニングプレートが埋設されたPC版は工場製作品とすることによって一定の品質が確保され、ライニング工事の大半を現地作業より工場作業へとシフトできるので、現地作業の省力化が図られ、工程間の干渉が大幅に低減されるので、天候等によって左右される度合が少なくなり、工事進捗阻害要件が除去される。
【0023】更に本発明によれば原子炉関係施設の内壁面を構成するPC版の内型枠と、同内型枠の外方に間隔を存して配設した外型枠との間にコンクリート補強用材を打設することによって、施工性が向上されるものである。請求項2の発明は前記内外型枠間にコンクリート補強筋用材として鉄筋及び緊張材挿入用シース配設することによって、内外型枠間のコンクリートにプレストレスを導入し、構造上、信頼性の高いライニング壁を構築しうるものである。
【0024】請求項3の発明は前記壁体の内壁を構成するPC版製内型枠におけるライナープレートの内側に植立されたスタッドを利用し、同スタッドに一端を固着された連結材の他端を外型枠に貫通して緊締することによって、内外型枠の間を一定に保持しうるものであって、前記スタッドは内外型枠の連結材取付部と、PC版製内型枠と外型枠間の打設コンクリートとの一体化を兼用するものである。
【0025】請求項4の発明は、原子炉関係施設の内壁面を構成する前記PC版製型枠は、同PC版に埋設されたPC版建方用接合金物と前記施設内部からの漏洩防止用にPC版に埋設されたライニングプレートが現地溶接線の相互干渉が回避される溶接線に沿って、相隣る前記PC版対向面に配設された型鋼材を溶接することによって、作業性が向上され、PC版の建方、現地溶接部の施工性が向上され更にPC版はその剛性が高いため、現地接合部の品質の向上が図られる。




 

 


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