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発明の名称 放射線画像情報記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−260999
公開日 平成7年(1995)10月13日
出願番号 特願平6−55478
出願日 平成6年(1994)3月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
発明者 福岡 孝義 / 清水 正之 / 門松 靖幸
要約 目的
蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とが、互いの一表面が向き合う状態に組み合わされてなる放射線画像情報記録媒体において、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙との間に入り込んだ細かい異物によって蓄積性蛍光体シートの表面にキズが付くことを防止し、蓄積性蛍光体シートの使用寿命を長くする。

構成
蓄積性蛍光体シート11と金属箔増感紙12との間に、該蓄積性蛍光体シート11とは別体にして、該シート11の表面よりも低硬度のクッション層12Cを介設する。
特許請求の範囲
【請求項1】 蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とが、互いの一表面が向き合う状態に組み合わされてなる放射線画像情報記録媒体において、前記蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙との間に、該蓄積性蛍光体シートとは別体にして、該シートの表面よりも低硬度のクッション層が介設されていることを特徴とする放射線画像情報記録媒体。
【請求項2】 前記クッション層が、前記金属箔増感紙の表面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の放射線画像情報記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線画像情報を記録する記録媒体、特に詳細には、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とが組み合わされてなる放射線画像情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネルギーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質を示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と言う。
【0003】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体の層を有するシート(以下、蓄積性蛍光体シートと称する)に記録し、これを励起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性の良い被写体の放射線画像を得る方法が提案されている(例えば特開昭55−12429号、同55−116340号、同55−163472号、同56−11395号、同56−104645号など)。この最終的な画像はハードコピーとして再生したり、あるいはCRT上に再生したりすることができる。
【0004】数々の利点を有する上記の放射線画像情報記録再生システムは、医療診断の分野のみならず、工業製品の探傷検査等への適用も考えられている。すなわち例えば丸棒、鋼管等の透過放射線画像を上述のようにして再生すれば、外部から観察することができない損傷部分も、再生画像においては、周囲部分よりも放射線吸収率が低い黒部として明瞭に示されるようになる。
【0005】ところで、丸棒や、鋼管等の各種管類、さらには型鋼等の金属製工業製品は、製品材料の放射線吸収率が人体等に比べれば桁違いに高い。したがって、このような工業製品を被検体として、その透過放射線画像を記録する際には、人体撮影等の場合に比べて著しく高線量の高エネルギー放射線を被写体に照射する必要がある。
【0006】具体的には、X線管球の管電圧を100 kVp以上に設定したり、60Coや、192Ir等のγ線源を利用して放射線画像情報の記録(撮影)がなされることもあるが、この程度まで撮影エネルギーが高く設定される場合は、被検体から生じる散乱線を除去して検出性能を向上させるために、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とを互いの一表面が向き合う状態に組み合わせて放射線画像情報の記録に供することが多い。
【0007】この金属箔増感紙は例えば日刊工業新聞社刊「新非破壊検査便覧」の第157 頁に記載されているように、SnやPb等の金属の箔からなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来より、上述のように蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とを組み合わせて用いると、蓄積性蛍光体シートの表面に細かいキズが付くという問題が認められている。このようなキズは、蓄積性蛍光体シートが残像消去処理しながら繰り返し使用されるとそれに従って増え続け、シート再使用が例えば数十回程度に及ぶと、再生放射線画像に明確なノイズとなって現われる。そのようになってしまった蓄積性蛍光体シートは、それ以上実用に供することはできないから、そこで使用寿命が尽きることになる。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とを組み合わせてなる放射線画像情報記録媒体において、蓄積性蛍光体シートの表面に細かいキズが付くことを防止して、その使用寿命を長くすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像情報記録媒体は、前述したように蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙とが、互いの一表面が向き合う状態に組み合わされてなる放射線画像情報記録媒体において、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙との間に、該蓄積性蛍光体シートとは別体にして、該シートの表面よりも低硬度のクッション層が介設されていることを特徴とするものである。なお上記クッション層は、好ましくは、金属箔増感紙の表面に固定されて該増感紙と一体化される。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明者の研究によると、前述した蓄積性蛍光体シート表面のキズは、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙との間に微細なホコリ等の異物が入り込み、それが蓄積性蛍光体シート表面と擦れ合って発生するものであることが判明した。
【0012】そこで、蓄積性蛍光体シートと金属箔増感紙との間に上記のようなクッション層を介設しておくと、このクッション層と蓄積性蛍光体シートとの間に入り込んだ微細なホコリ等の異物は、柔らかいクッション層の表面に埋没するようになる。そうであれば、このホコリ等が蓄積性蛍光体シート表面と擦れ合うことがなくなるので、該シート表面にキズが生じることが防止され、蓄積性蛍光体シートの使用寿命が長くなる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1は、本発明の第1実施例による放射線画像情報記録媒体10を示すものである。図示されるようにこの放射線画像情報記録媒体10は、蓄積性蛍光体シート11と金属箔増感紙12とが、互いの一表面が向き合う状態に組み合わされてなり、例えばカセッテ5内に収納した状態で放射線画像情報の記録(撮影)に供される。
【0014】蓄積性蛍光体シート11は、シート状の支持体11Aと、その上に担持された蓄積性蛍光体層11Bと、その上に被着された保護層11Cとからなるものである。これらの支持体11Aと保護層11Cの材料、および蓄積性蛍光体層11Bを形成する蓄積性蛍光体としては、例えば特開昭59−170800号公報に記載されているものを用いることができる。
【0015】一方金属箔増感紙12は、シート状の支持体12Aと、その上に担持された金属箔12Bと、この金属箔12Bの表面を全面的に覆うクッション層12Cとからなる。上記支持体12Aの材料としては、例えばセルロースアセテート、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーボネート等のプラスチックのフィルム、バライタ紙、レジンコート紙等が好適に用いられる。金属箔12Bとしては、例えばSnやPb等の箔が用いられる。またクッション層12Cは、例えばポリプロピレン、ナイロン、発泡ポリエチレン、セルロースアセテート、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル等、フィルムに成形したときに蓄積性蛍光体シート11の保護層11Cよりも低硬度となる材料から形成される。
【0016】具体的に保護層11Cは、酢酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース誘導体、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボネート、塩化ビニル、酢酸ビニルコポリマー等から形成されるので、そのような保護層11Cよりも低硬度の材料を適宜選択してクッション層12Cを形成すればよい。
【0017】上記構成の放射線画像情報記録媒体10は、以下のようにして放射線画像情報の記録に供される。探傷検査に供せられる被写体である丸棒2は、カセッテ5と、例えばX線管球等の放射線源3との間に配され、この状態で放射線源3から放射線4が照射される。それにより、丸棒2を透過した放射線4が蓄積性蛍光体シート11に照射され、該シート11に丸棒2の透過放射線画像が記録される。なおこの際カセッテ5は、金属箔増感紙12が丸棒2側に位置するように配される。
【0018】上記のようにして蓄積性蛍光体シート11への放射線画像撮影が終了すると、そのシート11に蓄積記録された放射線画像情報は、図2に示す放射線画像情報読取装置によって読み取られる。まず蓄積性蛍光体シート11をエンドレスベルト等の副走査手段29により矢印Yの方向に移動させながら、レーザー光源30から射出されたレーザー光(励起光)31をガルバノメータミラー等の光偏向器32によって偏向させ、シート11上をX方向に主走査させる。この励起光走査により蓄積性蛍光体シート11からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光13が発散する。
【0019】輝尽発光光13は、透明なアクリル板を成形して作られた光ガイド14の一端面14aからこの光ガイド14の内部に入射し、その中を全反射を繰返しながら進行して円形の端面14bから出射し、フォトマルチプライヤー(光電子増倍管)15に受光される。このフォトマルチプライヤー15からは、輝尽発光光13の発光量に対応した、つまり上記画像情報を示す画像信号Sが出力される。
【0020】上記の画像信号Sは、対数増幅器16により対数増幅され、次いでA/D変換器17に通されて、デジタル画像信号Dに変換される。このデジタル画像信号Dは後述する信号補正回路19に通されて信号D’とされ、次に画像処理回路20において階調処理等の画像処理を受けた後、画像再生装置21に送られて、放射線画像の再生に供せられる。この画像再生装置21は、CRT等のディスプレイ手段でもよいし、感光フィルムに光走査記録を行なう記録装置であってもよい。
【0021】上に述べたようにして蓄積性蛍光体シート11に放射線画像情報を記録する際、被写体である丸棒2において放射線4が散乱するが、この散乱線は金属箔増感紙12に良好に吸収される。したがって蓄積性蛍光体シート11には、丸棒2を直接透過した放射線4が高い比率で照射されるようになり、また、金属箔増感紙12から生じた2次放射線が該シート11に照射されて増感され、放射線検出能が高められる。
【0022】上記蓄積性蛍光体シート11は、放射線画像情報読取り後、その励起波長領域に含まれる波長の光を照射することにより、読取り後もそこに残存する放射線エネルギーを放出させ、再使用可能な状態となる。このようにして蓄積性蛍光体シート11を繰り返し使用するうちに、該シート11と金属箔増感紙12との間(直接的には保護層11Cとクッション層12Cとの間)に細かいホコリ等の異物9が入り込むことがある。
【0023】しかしこの放射線画像情報記録媒体10において、そのような異物9は、図3に示す通り柔らかいクッション層12Cの表面に埋没する。したがって、カセッテ5が取り扱われる際に蓄積性蛍光体シート11と金属箔増感紙12とが相対的に動くようなことがあっても、異物9が蓄積性蛍光体シート11の表面上で擦れてそこにキズが付くことはない。
【0024】なお以上説明した第1実施例の放射線画像情報記録媒体10では、クッション層12Cが金属箔増感紙12と一体化されているが、図4に示す第2実施例の放射線画像情報記録媒体40のように、金属箔増感紙12と別体とされたクッション層41をこの金属箔増感紙12と蓄積性蛍光体シート11との間に配設してもよい。その場合もこのクッション層41により、前述と同様の作用効果が得られる。




 

 


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