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発明の名称 ディスク装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−220417
公開日 平成7年(1995)8月18日
出願番号 特願平6−12473
出願日 平成6年(1994)2月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 末永 清幸 / 権藤 浩之 / 村岡 宏治 / 和田 誠
要約 目的
CD等のディスク装置のシーク動作において、ピックアップの移動速度を精度良く検出し、安定かつ高速なシーク制御を行う。

構成
第1周期検出部37によってトラック横断パルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を、また、第2周期検出部38によって立ち下がりエッジ間の周期をそれぞれ検出し第1周期検出値および第2周期検出値として出力する。周期選択部41ではトラック横断パルス信号の値が変化する度に第1周期検出値と第2周期検出値を選択して速度変換部29へ出力する。速度変換部29では、入力された周期検出値に基づいて速度検出値を出力する。
特許請求の範囲
【請求項1】ディスクの情報トラックに記録されている情報信号をディスクの半径方向に移動可能なピックアップによって読み取るディスク装置であって、前記ピックアップが情報トラックを横断したことを検出してパルス信号を発生するトラック横断検出手段と、前記パルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を検出して出力する第1の周期検出手段と、前記パルス信号の立ち下がりエッジ間の周期を検出して出力する第2の周期検出手段と、前記第1の周期検出手段と前記第2の周期検出手段からの検出値を選択して出力する選択手段と、前記選択手段の出力を速度値に変換して出力する速度変換手段を備えることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】ディスクの情報トラックに記録されている情報信号をディスクの半径方向に移動可能なピックアップによって読み取るディスク装置であって、前記ピックアップが情報トラックを横断したことを検出してパルス信号を発生するトラック横断検出手段と、パルス信号のエッジ間の周期を検出して半周期ごとの周期データを出力する周期検出手段と、前記周期検出手段によって前回検出されたパルス信号の前半周期Ta(k−1)、前記周期検出手段によって前回検出された前記パルス信号の後半周期Tb(k−1)、前記周期検出手段によって今回検出された前記パルス信号の前半周期Ta(k)が入力されると、Ta’(k)=Ta(k)/2αただしα=Ta(k−1)/(Ta(k−1)+Tb(k−1))
という演算を行うことにより今回検出された前記パルス信号の補正前半周期Ta’(k)を生成し、また前記周期検出手段によって今回検出されたパルス信号の後半周期Tb(k)が入力されると、Tb’(k)=(Tb(k)+Ta(k))/2という演算を行うことにより今回検出された前記パルス信号の補正後半周期Tb’(k)を生成し出力する周期補正手段と、前記周期補正手段の出力を速度値に変換して出力する速度変換手段を備えることを特徴とするディスク装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD等の情報再生を行うディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクはオーディオ用CDをはじめとして、CD−ROM、追記型光ディスク、書き換え可能な光磁気ディスク装置などがすでに実用化されており、各方面への応用と高性能化への開発が活発に行われている。
【0003】最近ではコンピュータ用のデータ再生装置としてCD−ROM駆動装置がマルチメディアの中心的存在として注目をあびている。CD−ROMは従来そのデータ再生速度が音楽用CDと同一であり、ハードディスク等のそれと比較してかなり遅いものであった。しかし、画像データのような大量データを扱うアプリケーションソフトの増加に応じて高速化のニーズが高まり、昨今では通常の2倍速の再生速度を持った駆動装置が常識的になりつつある。さらに最近では4倍速再生可能な駆動装置も開発されている。
【0004】これより、CD−ROM駆動装置を例にして、従来のディスク装置の構成を図5から図8を用いて説明する。
【0005】図5は従来のディスク装置の構成ブロック図である。1は光ディスク(CD−ROM)、2は光ディスク1を回転させるスピンドルモータ、3は光ディスク1から情報を読み取る光ピックアップ、4は光ピックアップ3のうち光ディスク1に臨む対物レンズ、5は対物レンズアクチュエータ、6は光ディスク1からの反射光を対物レンズ4を通して受光する光センサ、7は光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させるリニアモータ、8はフォーカスサーボ制御部、9はトラッキングサーボ制御部、10はシーク制御部、11は信号処理回路、13はインターフェイス制御部、14はスピンドルモータ制御部、15はコントローラである。以上のように構成された従来のディスク装置について、その動作を説明する。
【0006】光ディスク1には情報信号が記録されている情報トラックがらせん状に形成されており、そのトラックピッチが非常に小さいため(1.6μm)、情報信号を正確に検出するためには、回転中の光ディスク1に対して光スポットを高精度に位置決め制御する必要がある。光ピックアップ3は機構部と光学部などから構成され、機構部には光ディスク1の記録面に光を集光させるための対物レンズ4と、これを光ディスク1の記録面に垂直な方向(以下フォーカス方向と称す)や光ディスク1のラジアル方向(以下トラッキング方向と称す)に動かすためのアクチュエータが一体構成された対物レンズアクチュエータ5が備えられている。光学部は図示していない半導体レーザをはじめとする各種プリズム,センサが構成されている。半導体レーザからの光は対物レンズ4によって集光され、光ディスク1上に微小スポットを形成する。光ディスク1からの反射光は再び対物レンズ4に戻り、フォーカス方向の光スポットの位置ずれやトラッキング方向の位置ずれや光ディスク1に記録されている情報信号等を検出するための光センサ6により検出される。
【0007】光ピックアップ3内の光センサ6からの信号より信号処理回路11によって、フォーカス方向の光スポットの位置ずれを示すフォーカスエラー信号とトラック方向の位置ずれを示すトラックエラー信号が生成され、対物レンズ4のフォーカス方向の位置制御を行うフォーカスサーボ制御部8やトラッキング方向の制御を行うトラッキングサーボ制御部9に入力され、対物レンズアクチュエータ5を駆動し、光スポットが目標トラックに追従するように対物レンズ4の位置制御を行う。
【0008】また、トラック間を大きく移動する際は、シーク制御部10によってリニアモータ7を制御し、光ピックアップ3を目標トラックまで移動させる。
【0009】一方、光センサ6の信号は情報信号であるRF信号の検出にも用いられ、信号処理回路11によってRF信号が生成されたのち、内部の変復調回路やエラー訂正回路などによって変復調、データ誤り訂正などの信号処理が行われ、インターフェイス制御部13を介して、パソコンなどのホスト機器に信号送出される。
【0010】CD−ROMは、情報信号がトラック上に線密度一定で記録されている光ディスク1であるため、半径の異なる光ディスク1上の各トラックに書き込まれたデータを正しく再生するためには、当然各トラックの線速度が一定になるように光ディスク1の回転速度を制御しなければならない。このため、スピンドルモータ制御部14はスピンドルモータ2に対し、光ディスク1の各トラックにおいて線速度が一定となるように回転制御を行う。この回転制御はトラックに書き込まれたデータを読み取ることによりPLL制御される。最近の駆動装置は、上述したように再生速度として、標準速度と倍速との2つのモードを持つものが多くなってきた。したがって、コントローラ15は、これら2つのモードの切り換えを行うとともに、これらのモードに対応して、シーク制御部10,スピンドルモータ制御部14などの制御を行うようになっている。
【0011】ここで、光ディスク1を図示していないコンピュータの外部記憶装置として用いる場合、データ処理速度としてシステム全体のスループットを向上させるためには、光ディスク1の処理動作をより高速に行う必要があり、このためには、光スポットを目標セクタへ移動させるシーク動作を高速に行う必要がある。このシーク方法について以下説明する。
【0012】シーク動作は光スポットが光ディスク1のトラッキング方向に移動する際に横切ったトラックの本数をカウントすることによって行われる。このことを図6を用いて説明する。図6は従来のディスク装置のトラック横断信号検出の原理説明図である。図6(a)はシーク動作時のRF信号波形、図6(b)はその低周波成分波形であるトラック横断信号の波形、図6(c)はさらにそれを比較器を用いてあるしきい値によって2値化したトラック横断パルス信号の波形である。すなわち図6(b)に示すように、トラック横断信号は正弦波であり、この正弦波が1周期分進むと、1本のトラックを横切ったことを示す。したがって図6(b)の正弦波を2値化した図6(c)に示すパルスをカウントすれば光スポットが横切ったトラックの本数を知ることができる。
【0013】また、光ピックアップ3を目標トラックへ高精度で高速に移動させるためには、光ピックアップ3を理想的な速度プロファイルに従って移動させることが必要であり、この理想的な速度プロファイルを実現するため、図6(c)に示すパルスの周期を測定して光スポットの移動速度を検出し、シーク時の光スポット移動速度制御に利用している。
【0014】図7は従来のディスク装置のシーク制御部のブロック図である。図7では、図5に示した要素のうちシーク動作に関係するもののみを示している。まず、信号処理回路11は、光ピックアップ3と一体的な光センサ6からのRF信号(図6(a))から低周波成分のみを取出し、シーク制御部10のトラック横断パルス発生部21にトラック横断信号(図6(b))を出力する。また信号処理回路11は、コントローラ15及び移動トラック数演算部19へ現在のセクタアドレス信号を出力する。
【0015】シーク制御部10において、21はトラック横断信号を入力し、上述したようにトラック横断信号をあるしきい値により2値化したトラック横断パルス信号(図6(c))を出力するトラック横断パルス発生部、28はタイマカウンタ等からなり、トラック横断パルス信号を入力し、その周期を出力する周期検出部、29は周期検出部28が出力する周期を速度に変換し、現在の速度検出値として出力する速度変換部である。以下周期検出部28と速度変換部29とをあわせて速度検出部25という。また30は比較器で、後述する目標速度発生部22が出力する速度指令値と、速度変換部29が出力する現在の速度検出値とを入力し、速度指令値と速度検出値との速度差を、光ピックアップ3へ駆動信号32を出力する駆動アンプ31へ出力するものである。
【0016】また19は信号処理回路11からセクタアドレス信号を入力すると共に、コントローラ15から光ピックアップ3が到達すべき目標セクタを示す目標セクタ指令信号を入力し、セクタアドレス信号が示すセクタから目標セクタ指令信号が示す目標セクタまでのトラック数を演算により求め、移動トラック数指令信号を出力する移動トラック数演算部である。26は移動トラック数指令信号と、光ピックアップ3の移動中に横断したトラック数を示すトラック横断パルス信号を入力し、目標セクタまでのトラック数を示すトラック差を出力するトラックカウンタ、22はトラック差を入力して、目標トラックまでの距離に応じた速度指令値を比較器30に出力する目標速度発生部である。
【0017】従来のディスク装置におけるシーク制御部10は上述のような構成よりなり、次にその動作について説明する。
【0018】まずコントローラ15からの目標セクタ指令信号をうけて、移動トラック数演算部19は、現在のセクタアドレス信号をもとに現在のトラックから目標セクタが位置する目標トラックまでのトラック数を演算によって求め、移動トラック数指令信号をトラックカウンタ26に初期設定する。
【0019】一方、実際の光ピックアップ3の移動時のトラック横断の状態については、信号処理回路11が出力するトラック横断信号をトラック横断パルス発生部21によってパルス化したトラック横断パルス信号を用いて実際の光スポットの移動速度を速度検出部25により検出し、速度検出値として比較器30に出力する。そして比較器30において、目標速度発生部22が出力する速度指令値と、上記速度検出値との差をとり、その結果を駆動アンプ31によって増幅した駆動信号32を光ピックアップ3に印加して、光ピックアップ3を駆動する。すなわち、速度指令値と速度検出値の差がゼロになるように光ピックアップ3の駆動信号32が送出され、光スポットの移動制御が行われる。
【0020】このように従来のディスク装置では、目標速度発生部22が出力する速度指令値と速度変換部29が出力する速度検出値とを逐次比較制御するサーボ制御によって光ピックアップ3の移動速度を制御し、最適速度制御を行うシーク方法が用いられている。
【0021】しかし、粗シーク動作ではこのトラック移動に多少の誤差を生じ、光スポットが目標位置の手前にて停止したり、あるいは行き過ぎたりする場合がたびたび生じる。このような場合、光ピックアップ3でセクタアドレス信号を読み取り、現在の光スポットの位置を認識することによって、再び目標トラックへの移動補正動作を行う。これが密シークに相当する動作である。この密シークによって目標トラックへ突入したら、再びセクタアドレス信号を読み取ってそのセクタの確認を行う。そして、目標セクタが光ディスク1の回転に伴って光スポット上に到達するまで回転待ちし、目標セクタの読み取りを行うものである。
【0022】ここで、光ディスク1は線速度一定で制御しなければならないため、シーク時には図5に示すスピンドルモータ2をいち早くシーク先での回転速度に加速もしくは減速しなければならない。通常、スピンドルモータ制御部14は、光ディスク1に書き込まれた同期信号データによってスピンドルモータ2のPLL制御を行っているが、シーク時には同期データを正しく読みとることができないためPLL制御が困難である。そのため、シーク時にはPLL制御を行わず、スピンドルモータ制御部14にアクセス先における回転速度が回転速度指令値として与えられ、スピンドルモータ2の回転速度が所定の回転速度になるようにシーク動作と並行して制御が行われる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、次のような問題があった。即ち、シーク動作時には光ピックアップ3の移動速度が精度良く検出されねばならぬところ、図6に示したトラック横断パルスの検出法では、トラック横断信号にオフセットが発生したり、2値化回路のしきい値電圧精度が悪く、トラック横断パルス信号のH(アクティブ)の区間とL(ノンアクティブ)の区間の比(以下パルス比率と称す)が等しくなくなることがある。このような場合、トラック横断パルス信号の前半周期(トラック横断パルス信号がHのときの周期)と、トラック横断パルス信号の後半周期(トラック横断パルス信号がLのときの周期)をそれぞれ独立して計測すると、実際の速度に対して検出される速度に誤差が発生することになる。このことを図8を用いて説明する。
【0024】図8は従来のディスク装置のトラック横断信号に、オフセットが発生した場合の速度検出部の動作説明図であり、図8では図6(b)に示したトラック横断信号にオフセットが発生した場合における速度検出部25の動作を示している。図8(a)はトラック横断信号の波形でありしきい値Vthに対して正弦波がやや下方にオフセットしている。また、図8(b)はトラック横断パルス信号の波形、図8(c)は周期検出部28におけるカウンタ回路の動作を概念的に示した波形、図8(d)は速度検出部25の出力波形である。
【0025】図8からわかるように、トラック横断信号にオフセットが発生するとトラック横断パルス信号のパルス比率が不均等(図8(b)ではトラック横断パルス信号の後半周期が長くなっている)になり、その結果速度検出値がばらつくことがわかる。このように、速度検出値がばらつくことによってシーク動作が不安定となったり、またシーク制御の精度が劣化し、高速シークができない等の問題点を有していた。
【0026】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、シーク動作時にピックアップの移動速度の検出を精度良く行うことが可能なディスク装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の第1の構成によるディスク装置は、ピックアップが情報トラックを横断したことを検出してパルス信号を発生するトラック横断検出手段と、パルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を検出して出力する第1の周期検出手段と、パルス信号の立ち下がりエッジ間の周期を検出して出力する第2の周期検出手段と、第1の周期検出手段と第2の周期検出手段からの検出値を選択して出力する選択手段と、選択手段の出力を速度値に変換して出力する速度変換手段を備える。
【0028】また本発明の第2の構成によるディスク装置は、ピックアップが情報トラックを横断したことを検出してパルス信号を発生するトラック横断検出手段と、パルス信号のエッジ間の周期を検出して半周期ごとの周期データを出力する周期検出手段と、周期検出手段によって前回検出されたパルス信号の前半周期Ta(k−1)、周期検出手段によって前回検出されたパルス信号の後半周期Tb(k−1)、周期検出手段によって今回検出されたパルス信号の前半周期Ta(k)が入力されると、Ta’(k)=Ta(k)/2αただしα=Ta(k−1)/(Ta(k−1)+Tb(k−1))
という演算を行うことにより今回検出されたパルス信号の補正前半周期Ta’(k)を生成し、また周期検出手段によって今回検出されたパルス信号の後半周期Tb(k)が入力されると、Tb’(k)=(Tb(k)+Ta(k))/2という演算を行うことにより今回検出されたパルス信号の補正後半周期Tb’(k)を生成し出力する周期補正手段と、周期補正手段の出力を速度値に変換して出力する速度変換手段を備える。
【0029】
【作用】上記構成により、シーク動作を行う際にトラック横断信号の半周期の時間がばらついた場合であっても、半周期ごとに全周期の時間を計測し、速度を検出することによって、速度の検出誤差を極小化できる。またトラック横断信号の前周期における比率によって現在のトラック横断信号の比率を補正して速度を検出するので、速度の検出誤差を極小化できる。
【0030】
【実施例】次に図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例におけるディスク装置の速度検出部のブロック図である。図1において、速度検出部125のうち、128はトラック横断パルス信号を入力し、その周期を出力する周期検出部、29は周期を速度に変換して速度検出値を出力する速度変換部である。周期検出部128のうち、37はカウンタ等からなりトラック横断パルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を検出し、第1周期検出値として出力する第1の周期検出手段としての第1周期検出部、38はカウンタ等からなりトラック横断パルス信号の立ち下がりエッジ間の周期を検出し、第2周期検出値として出力する第2の周期検出手段としての第2周期検出部、41は第1周期検出部37が出力する第1周期検出値と、第2周期検出部38が出力する第2周期検出値とを入力し、これら第1周期検出値、第2周期検出値のうち一方を択一的に選択して速度変換部29へ出力する周期選択部である。
【0031】以上のように構成される本発明の一実施例におけるディスク装置の動作を以下説明する。シーク動作時に光スポットがトラックを横断するごとに発生するトラック横断パルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を第1周期検出部37によって、またトラック横断パルス信号の立ち下がりエッジ間の周期を第2周期検出部38によってそれぞれ計測する。第1周期検出部37は第1周期検出値を出力し、第2周期検出部38は第2周期検出値を出力する。周期選択部41ではトラック横断パルス信号の値が変化する度に第1周期検出値と第2周期検出値を選択して速度変換部29へ出力する。速度変換部29では、入力された周期にもとづいて速度検出値を出力する。
【0032】図2は本発明の一実施例におけるディスク装置の速度検出部125の動作説明図である。図2(a)はトラック横断パルス信号の波形、図2(b)は周期検出部128の動作を概念的に示した波形、図2(c)は周期選択部41の出力(周期)波形を示す。図2において、第1周期検出部37は図2(a)に示すようなトラック横断パルス信号が入力されると、図2(b)の波形(1)に示すようにその立ち上がりエッジを検出する度に初期値よりアップカウント動作を開始し、次の立ち上がりエッジを検出すると、それまでカウントした値を第1周期検出値として周期選択部41へ出力し、初期値に戻って再びカウント動作を始める。同様に第2周期検出部38は図2(a)に示すようなトラック横断パルス信号が入力されると、図2(b)の波形(2)に示すようにその立ち下がりエッジを検出する度に初期値よりカウント動作を開始し、次の立ち下がりエッジを検出すると、それまでカウントした値を第2周期検出値として周期選択部41へ出力し、初期値に戻って再びカウント動作を始める。
【0033】周期選択部41では図2(c)に示すように第1周期検出値が入力されると第1周期検出値を出力し、次に第2周期検出値が入力されるまでその第1周期検出値を保持する。次に第2周期検出値が入力されると第1周期検出値に代わって第2周期検出値を出力し、次に第1周期検出値が入力されるまでその第2周期検出値を保持する。
【0034】このようにしてトラック横断パルス信号のエッジが検出されるごとにその直前の一周期のデータを検出することによって、トラック横断パルス信号のパルス比率が等しくない場合でも周期検出値の検出誤差やばらつきを極小化できるので、速度検出誤差の少ない高精度の速度検出が可能となる。
【0035】図3は本発明の他の実施例におけるディスク装置の速度検出部のブロック図である。図3において、225は速度検出部で周期検出部28、周期補正部43、速度変換部29により構成されている。以上のように構成される本発明の他の実施例におけるディスク装置の動作について以下説明する。周期検出部28は、トラック横断パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッジ間の周期を計測し、周期を周期補正部43に出力する。周期補正部43では、前回検出された一周期分の周期検出値と半周期のデータをそれぞれメモリに保ち、今回検出された速度検出値について補正を加えた補正周期を速度変換部29へ出力する。
【0036】図4は本発明の他の実施例におけるディスク装置の周期補正部43の動作を示す図である。図4(a)はトラック横断パルス信号の波形であり、図4(b)は周期検出部28の出力と周期補正部43の出力を示す。また、図4(b)中のTa(k)は今パルスの前半周期、Tb(k)は今パルスの後半周期、Ta(k−1)は前パルスの前半周期、Tb(k−1)は前パルスの後半周期、Ta’(k)は周期補正部43によって補正された後の前半周期、Tb’(k)は同じく補正後の後半周期である。次に、図4を用いて周期補正部43の動作について以下説明する。図8に示すようにトラック横断信号にオフセット等が発生してトラック横断パルス信号のパルス比率が等しくない場合でも、前周期におけるパルス比率と今周期におけるパルス比率はほぼ等しい。そこで周期補正部43では、前周期におけるパルス比率αを求めて今半周期の検出値Ta(k)によって今半周期の推定値Ta’(k)を求める動作を行い、かつ同様に、前周期におけるパルス比率αを用いて今半周期の検出値Tb(k)によって今半周期の推定値Tb’(k)を求める動作を行う。すなわち、図4に示すように周期検出部28から前パルスの前半周期Ta(k−1)と前パルスの後半周期Tb(k−1)と今パルスの前半周期Ta(k)が入力されると、Ta’(k)=Ta(k)/2αただしα=Ta(k−1)/(Ta(k−1)+Tb(k−1))
という演算を行うことにより今パルスの補正前半周期Ta’(k)を生成する。すなわち、前パルスにおけるパルス比率αと今パルスの前半周期Ta(k)とを用いて、今パルスの全周期を推定し、その2分の1を今パルスの補正前半周期Ta’(k)として算出する。
【0037】また、今パルスの後半周期Tb(k)が入力されると、Tb’(k)=(Tb(k)+Ta(k))/2という演算を行うことにより今パルスの補正後半周期Tb’(k)を生成する。すなわち、今パルスの全周期Tb(k)+Ta(k)の2分の1を今パルスの補正後半周期Tb’(k)として算出する。図4(b)に示すように、トラック横断パルス信号の半周期のデータである今パルスの前半周期Ta(k)と今パルスの後半周期Tb(k)は、その値の違いが大きいのに対し、周期補正部43によって補正された今パルスの補正前半周期Ta’(k)と今パルスの補正後半周期Tb’(k)では、その値の違いは小さくなり、今パルスの前半周期Ta(k)と今パルスの後半周期Tb(k)の平均的な値となる。
【0038】このように、トラック横断パルス信号のパルス比率αが等しくない場合でも、トラック横断パルス信号の半周期データを推定して出力することによって、速度検出の精度を大幅に改善することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ピックアップが発生するパルス信号の立ち上がりエッジ間の周期を検出する第1の周期検出手段と、このパルス信号の立ち下がりエッジ間の周期を検出する第2の周期検出手段とを独立して設けることによって、また、前半周期と前全周期のデータから今周期の周期検出値を補正する周期補正部を備えることによって、光ピックアップのアクセス動作の際の速度制御を高精度に行うことができ、シークが高速かつ安定なディスク装置を提供できる。




 

 


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