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画像読み取り装置 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 画像読み取り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−162680
公開日 平成7年(1995)6月23日
出願番号 特願平5−302437
出願日 平成5年(1993)12月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
発明者 池田 英敏
要約 目的
ラインイメージセンサを搭載した画像読み取り装置の信号処理系で、A/D変換器の分解能を変えずに画像処理速度を低下させることなく、また、回路コストを上げることなく高階調の画像読み取りができるようにする。

構成
A/D変換器のリファレンスを3つ以上与えてA/D変換の入力信号に対しディジタルコード出力が非直線となるようにし、A/D変換器の分解能を変えずに低輝度の原稿読み取りにたいして高解像度のA/D変換ができる構成とする。また、さらにA/D変換器のリファレンス電圧を制御することによりシェーディング補正も同時に行える構成とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 原稿を照射する光源と、原稿からの反射光を結像する光学系と、結像した原稿画像を電気信号に変換するイメージセンサと、前記イメージセンサの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器を有し、前記A/D変換器のリファレンス電圧を3つ以上発生させる手段を具備したことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】 A/D変換器はリファレンス電圧の入力端子を3つ以上有し、A/D変換の特性が任意に設定できる手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】 最大輝度である白基準板のA/D変換データを記憶する手段と、イメージセンサの暗電流に対するA/D変換データを記憶する手段と、前記白基準板のA/D変換データと前記暗電流に対するA/D変換データをそれぞれ出力するD/A変換器を具備し、前記D/A変換器の出力を前記リファレンス電圧発生手段の基準電圧として与えたことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項4】 A/D変換されたイメージ信号を、リニアスケール変換、ガンマ補正変換、濃度補正変換の演算手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、ディジタル複写機、スキャナなどに用いられる多階調の原稿画像データの読み取りを行なうことができる画像入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル複写機を始めとして、ファクシミリ装置や電子ファイリング装置などの画像入力手段として1次元の自己走査型イメージセンサを副走査方向に走査し、原稿の画像データを1ライン毎に順次読み取っていくことのできる画像読み取り装置が主流となってきている。
【0003】これらの装置では、ディスプレイやプリンタなどの画像出力装置の白黒多階調化やカラー多階調化に伴い画像データの多階調読み取りのできる装置の要求が高まってきている。画像データを多階調にて読み取るためには、高分解能のA/D変換器を用いてイメージセンサ出力を多値のディジタル信号に変換することが一般的に行なわれている。
【0004】以下に、従来の画像読み取り装置について図面を参照しながら説明する。図17は従来の画像読み取り装置の機構系概略図、図18は従来の画像読み取り装置の光学系概略図である。図19は従来の電気回路構成図を示す。図17、図18に示すように画像読み取り装置は、原稿1を載置する原稿載置ガラス2と、原稿載置ガラス2に原稿1を密着させる原稿カバー3と、画像の読み取り開始前に画像処理部にシェーディング補正のための白基準データを与える白基準板4と、原稿1を走査してライン毎に逐次、原稿1を読み取るキャリッジ5を有する。キャリッジ5は支持シャフト6a、6bと支持ローラ7a、7bなどにより支持され、移動が副走査方向のみに規制される。またキャリッジ5には一対の駆動ワイヤ8a、8bが接続され、駆動ワイヤ8aは駆動プーリ9a、従動プーリ10aで係合され、8bは駆動プーリ9b、従動プーリ10bで係合されている。一対の駆動プーリ9a、9bは駆動シャフト11で連結されており、もう一対の従動プーリ10a、10bは従動シャフト12で連結されている。また駆動シャフト11の一端には駆動モータ13が接続され、従動シャフト12の両端部には駆動ワイヤ8a、8bに張力を与えるスプリングなどの一対の張力発生部材14a、14bが接続されている。
【0005】光学キャリッジ5は、原稿1を照射する光源ランプ15、原稿1からの反射像を反射する反射ミラー16、イメージセンサ上の照度分布を均一化するために原稿1と結像レンズとの間に固定されたシェーディング補正板17、原稿1をイメージセンサ上に結像させる結像レンズ18、原稿1からの反射像を読み取り、電気信号に変換するラインイメージセンサ19を備えている。
【0006】電気回路構成は、図19に示すように、ラインイメージセンサ19から得られるイメージ信号を増幅する増幅器20、A/D変換器21、A/D変換器21のリファレンス電圧発生器22、シェーディング補正演算器23、シェーディング補正メモリ24、読み取りデータを一時的に蓄えるバッファメモリ25、外部機器とのデータの授受を行なうインターフェイス26、CCDやA/D変換器やシェーディングなどの動作を制御するタイミング発生回路27、全電気回路の制御を行なうCPU28、CPUの制御プログラムが格納されているROM29、CPUのワーク用のRAM30、各種制御対象物のオン/オフや制御対象物の状態を観測するためのI/Oポート31、光源15を点灯させるための光源ドライバー32、キャリッジ駆動モータ13のドライバー33から構成される。
【0007】以上のように構成された画像読み取り装置について、以下にその動作を図17、図18、図19を参照しながら説明する。まず、外部ホスト34より原稿の読み取り命令が出されると、CPU28はキャリッジ駆動モータ13を回動させ、駆動プーリ9a,9bおよび駆動ワイヤ8a,8bにて連結されたキャリッジ5を白基準板4の位置まで駆動する。その位置に達したことを検出するとCPUはキャリッジ5を停止させ、光源ランプ15を点灯させるととともに、イメージセンサ動作指令を出力してラインイメージセンサ19によりその位置に配置された白基準板の読み取り動作を開始する。ラインイメージセンサ19の出力信号は増幅器20により増幅されてA/D変換器21に入力される。A/D変換のリファレンス電圧はリファレンス電圧発生器22により与えられており、入力電圧に対する出力コードは図20に示すような特性である。A/D変換されたデータは後で説明するシェーディング補正に使うため、シェーディングメモリ24に保存される。
【0008】白基準板読み取りが終了した後、CPU28はラインイメージセンサ19の駆動を停止し、再びキャリッジ5を一定速度で駆動する。CPU28はキャリッジ5が原稿1の読み取り開始点に達したことを検出するとタイミング発生回路27に動作指令を出力してラインイメージセンサ19の画像読み取り動作を再開する。そして、光源ランプ15よりの光束は原稿1の読み取り部に照射され、原稿1の読み取り部分の反射像がキャリッジ5内に入射する。さらにキャリッジ内に導かれた原稿1の注目する主走査1ライン分の反射像は反射ミラー16で反射して、結像レンズ18でラインイメージセンサ19に結像し、反射率データとして取り込まれる。その後、イメージセンサ出力は上記説明と同様にしてA/D変換器21にてディジタルデータに変換される。この画像データは、先に保存しておいた白基準データを基にシェーディング補正演算器23によりシェーディング補正が行なわれる。シェーディング補正は、図21に示すように、入力画像データを白基準データで割り算した後A/D変換器の階調数を掛け算し正規化する動作である。シェーディング補正後の画像データはバッファメモリ25に順次取り込まれ、CPU28によりインターフェイス26を通じて出力される。この一連の動作をCPU28によって駆動モータ13を駆動してキャリッジ5を副走査方向にその解像度分の1ラインだけ移動させる毎に行っていく。原稿の読み取り終了部までキャリッジ5を移動すると読み取りは終了し、CPU28によって光源15は消灯されるとともに、駆動モータ13を駆動し、キャリッジ5を原稿の読み取り開始部へ移動させ動作を終了する。以上の動作により2次元の原稿の画像データを平面的に読み取っていくことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来の画像読み取り装置では画像読み取りの解像度を上げようとした場合、図20のようにA/D変換の入力信号に対しディジタルコード出力が直線となる設定になっているためA/D変換器の分解能を高くする必要がある。一般にA/D変換器の分解能を高くすると、変換速度が遅くなる、A/D変換器のコストが上がるなどの問題があった。特に、カラー画像の読み取りに際しては、画像処理速度が白黒画像の読み取りの3倍程度の処理が必要なため、画像処理速度の低下が著しくなる。
【0010】本発明は上記問題を解決するもので、A/D変換器の分解能を変えずに画像処理速度を低下させることなく、また回路コストを上げることなく高階調の画像読み取りができる画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を解決するために、A/D変換器のリファレンスを3つ以上与えてA/D変換の入力信号に対しディジタルコード出力が非直線となるようにし、A/D変換器の分解能を変えずに低輝度の原稿読み取りに対して高分解能のA/D変換ができる構成とする。
【0012】画像読み取り装置で読み取った画像データは輝度信号として得られ、読み取った画像データを表示する装置がCRTの場合は、周知のガンマ補正を施すため輝度データの2.2乗根がCRTの印加電圧となる。したがって、高輝度の画像情報に比べて低輝度の画像情報の読み取り分解能を高くすることで、全体的にバランスよく画像読み取りの階調が向上することになる。また、画像データを表示する装置がプリンタの場合は、周知の濃度変換を施すため輝度データの常用対数変換値がプリンタの印字制御信号となる。したがって、CRTの場合と同様、高輝度の画像情報に比べて低輝度の画像情報の読み取り分解能を高くすることで、全体的にバランスよく画像読み取りの階調が向上することになる。
【0013】
【作用】本発明は、上記のようにA/D変換器のリファレンスを3つ以上与えてA/D変換の入力信号に対しディジタルコード出力が非直線となるようにし低輝度の原稿読み取りに対して高分解能のA/D変換ができる構成としたことで、A/D変換器の分解能は変えずに画像読み取りの階調を向上させることができるようにし、これにより、画像処理速度を低下させることなく、また、回路コストを上げることなく高階調の画像読み取りができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例における画像読み取り装置の機構系概略図で、(a)は横断面図、(b)上面図である。図2はその光学キャリッジの光学系概略図である。図3はその電気回路構成図を示している。以下図1、図2、図3を参照して説明する。
【0015】図1、図2に示すように画像読み取り装置は、原稿1を載置する原稿載置ガラス2と、原稿載置ガラス2に原稿1を密着させる原稿カバー3と、画像の読み取り開始前に画像処理部にシェーディング補正のための白基準データを与える白基準板4と、原稿1を走査し、ライン毎に順次原稿を読み取るキャリッジ5を有する。キャリッジ5は支持シャフト6a、6bと支持ローラ7a、7bなどにより支持され、原稿との相対距離が一定に保たれるとともに移動が副走査方向のみに規制される。またキャリッジ5には一対の駆動ワイヤ8a、8bが接続され、駆動ワイヤ8aは駆動プーリ9a、従動プーリ10aで係合され、8bは駆動プーリ9b、従動プーリ10bで係合されている。一対の駆動プーリ9a、9bは駆動シャフト11で連結されており、もう一対の従動プーリ10a、10bは従動シャフト12で連結されている。また駆動シャフト11の一端には駆動モータ13が接続され、従動シャフト12の両端部には駆動ワイヤ8a、8bに張力を与えるスプリングなどの一対の張力発生部材14a、14bが接続されている。
【0016】光学キャリッジ5は原稿1を照射する光源ランプ15、原稿1からの反射像を反射する反射ミラー16、イメージセンサ上の照度分布を均一化するために原稿1と結像レンズとの間に設置されたシェーディング補正板17、原稿1をイメージセンサ上に結像させる結像レンズ18、原稿1からの反射像を読み取り、電気信号に変換するラインイメージセンサ19を備えている。
【0017】以上は従来例と同一である。電気回路構成は、図3に示すように、ラインイメージセンサ19から得られるイメージ信号を増幅する増幅器20、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器35、A/D変換器のリファレンス電圧発生器36、A/D変換器の非線形出力データを線形データに変換するリニアスケール変換器38、シェーディング補正演算器39、シェーディング補正用メモリ24、読み取りデータを一時的に蓄えるバッファメモリ25、外部機器とのデータの授受を行なうインターフェイス26、CCDやA/D変換器やシェーディング補正などの動作を制御するタイミング発生回路27、全電気回路の制御を行なうCPU28、CPUの制御プログラムが格納されているROM29、CPUのワーク用のRAM30、各種制御対象物のオン/オフや制御対象物の状態を観測するためのI/Oポート31、光源15を点灯させるための光源ドライバー32、キャリッジ駆動モータ13のドライバー33から構成される。
【0018】以上のように構成された本発明の一実施例の画像読み取り装置について以下にその動作を図1、図2および図3を参照しながら説明する。まず、外部ホスト34より原稿の読み取り命令が出されると、CPU28はキャリッジ駆動モータ13を回動させ、駆動プーリ9a,9bおよび駆動ワイヤ8a,8bにて連結されたキャリッジ5を白基準板4の位置まで駆動する。その位置に達したことを検出するとCPUはキャリッジ5を停止させ、光源ランプ15を点灯させるととともに、イメージセンサ動作指令を出力してラインイメージセンサ19によりその位置に配置された白基準板の読み取り動作を開始する。ラインイメージセンサ19の出力信号は増幅器20により増幅される。増幅されたイメージ信号は、高輝度信号に対し電圧が高くなるような極性とし、A/D変換器35に入力される。
【0019】本実施例ではA/D変換器35の分解能を8ビットとする。A/D変換のリファレンス電圧はリファレンス電圧発生器36により与えられている。リファレンス電圧発生器36は、たとえば図4のような回路で構成されており、リファレンス数を4つとする。A/D変換器35は図5のようにラダー抵抗の両端にR4とR1の2つのリファレンス電圧を接続し、R2とR3の2つのリファレンス電圧をラダー抵抗のタップに任意に接続できる構成とする。リファレンス電圧発生器36とA/D変換器35を図6(a)のように接続すると、図6(b)のようなA/D変換特性となる。こうすることにより、A/D変換器35の分解能は実際は8ビットであるが、入力信号電圧が(1)に示す区間は9ビット相当の分解能であり、(2)で示す区間は8ビット相当、(3)で示す区間は7ビット相当の分解能となる。A/D変換されたデータは後で説明するシェーディング補正に使うため、CCDの各画素ごとにシェーディングメモリ24に保存される。なお、メモリのビット幅は、A/D変換器のビット幅と同じ、すなわち、この実施例では8ビット幅でよい。
【0020】白基準板読み取りが終了した後、CPU28はラインイメージセンサ19の駆動を停止し、再びキャリッジ5を一定速度で駆動する。CPU28はキャリッジ5が原稿1の読み取り開始点に達したことを検出するとタイミング発生回路27に動作指令を出力してラインイメージセンサ19の画像読み取り動作を再開する。そして、光源ランプ15よりの光束は、原稿1の読み取り部に照射され、原稿1の読み取り部分の反射像がキャリッジ5内に入射する。さらにキャリッジ内に導かれた原稿1の注目する主走査1のライン分の反射像は反射ミラー16で反射して、レンズ2でラインイメージセンサ19に結像し、反射率データとして取り込まれる。その後、イメージセンサ出力は上記説明と同様にしてA/D変換器35にてディジタルデータに変換される。この画像データは、リニアスケール変換器38で9ビット幅のデータに変換される。リニアスケール変換器38は、たとえば図7に示す構成とし次のように動作する。図中、(D8)Hは8ビットのリニアスケール変換器入力信号であり、(D9)は9ビットの出力信号を意味する。
【0021】
(D8)Hが00H〜80Hの場合はSW1に接続し(D9)H=(D8)H(D8)Hが80H〜C0Hの場合はSW2に接続し(D9)H=2*(D8)H−80H(D8)HがC0H〜FFHの場合はSW3に接続し(D9)H=4*(D8)H−200Hとする。この演算の結果として、図8に示すように8ビットの非線形データは9ビットの線形データに変換される。リニアスケール変換された画像データはシェーディング補正演算器39に入力される。
【0022】また、先に保存しておいた白基準データも同様にリニアスケール変換器38により9ビットの線形データに変換し、シェーディング補正演算器39に入力される。ここで、リニアスケール変換器38は画像データ用と白基準データ用それぞれ2つ使用しているが、タイムシェアリングを行ない1つを共用しても構わない。リニアスケール変換された画像データと白基準データはシェーディング補正演算器39によりシェーディング補正が行なわれる。シェーディング補正出力Dsは、9ビット画像データをDi、9ビット白基準データをDwとすると、Ds=(Di/Ds)*29で表せる。
【0023】シェーディング補正後の画像データはバッファメモリ25に順次取り込まれ、CPU28によりインターフェイス26を通じて出力される。この一連の動作をCPU28によって駆動モータ13を駆動してキャリッジ5を副走査方向にその解像度分の1ラインだけ移動させる毎に行っていく。原稿の読み取り終了部までキャリッジ5を移動すると読み取りは終了し、CPU28によって光源15は消灯されるとともに、駆動モータ13を駆動し、キャリッジ5を原稿の読み取り開始部へ移動させ動作を終了する。以上の動作により2次元の原稿の画像データを平面的に読み取っていくことができる。
【0024】ここで、シェーディング補正演算器39の出力は輝度データであるが、ガンマ補正変換の演算や、濃度補正変換の演算を同時に行える機能を追加することもできる。この機能を追加した演算器の一例を図9に示す。演算回路の構成はいわゆるテーブルサーチ方式であり、リニアスケール変換後の画像データと白基準データをRAMのアドレスとして入力し、選択されたRAMアドレスのデータが演算の結果となるようにあらかじめ計算された値がRAMに書き込まれている。ホスト34により指定された出力データの形体に従い、輝度データ、ガンマ補正データ、濃度補正データのいずれかになるようRAMの内容を書き換えることにより望みの演算ができる。なお、上記に説明したリニアスケール変換演算やシェーディング補正演算、ガンマ補正変換の演算、濃度補正変換の演算は、DSPなどを用いて、一括して直接計算しても構わない。
【0025】以上、本発明の一実施例を説明したが、図3の構成でCCDの暗電流補正を実施することは容易であるので、暗電流補正については説明を省略した。次に、本発明の第2の実施例の画像読み取り装置について説明する。図10は本発明の第2の実施例における画像読み取り装置の機構系概略図で、(a)は横断面図、(b)は上面図である。図11はその光学キャリッジの光学系概略図である。図12はその電気回路構成を示している。機構系および光学系については第1の実施例と同一であり、ここでは省略する。
【0026】以下図12を参照して説明する。電気回路構成は、ラインイメージセンサ19から得られるイメージ信号を増幅する増幅器20、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器35、A/D変換器のリファレンス電圧発生器37、A/D変換器の非線形出力データを線形データに変換するリニアスケール変換器38、シェーディング補正用メモリ24、読み取りデータを一時的に蓄えるバッファメモリ25、外部機器とのデータの授受を行なうインターフェイス26、CCDやA/D変換器やシェーディング補正などの動作を制御するタイミング発生回路27、全電気回路の制御を行なうCPU28、CPUの制御プログラムが格納されているROM29、CPUのワーク用のRAM30、各種制御対象物のオン/オフや制御対象物の状態を観測するためのI/Oポート31、光源15を点灯させるための光源ドライバー32、キャリッジ駆動モータ13のドライバー33から構成される。ここで、シェーディング補正メモリ24については、説明の便宜上、白基準補正用メモリ24aと暗電流補正用メモリ24bに分割する。
【0027】以上のように構成された第2の実施例の画像読み取り装置について以下にその動作を図10、図11および図12を参照しながら説明する。まず、外部ホスト34より原稿の読み取り命令が出されると、CCDの暗電流を測定するために、光源が点灯していない状態のままラインイメージセンサ19の出力信号は増幅器20により増幅される。増幅されたイメージ信号は、高輝度信号に対し電圧が高くなるような極性とし、A/D変換器35に入力される。本実施例でもA/D変換器の分解能を8ビットとする。A/D変換のリファレンス電圧はリファレンス電圧発生器37により与えられている。リファレンス電圧発生器37は、たとえば図13のような回路で構成されており、リファレンス数を4つとする。ここで電圧の1番高いリファレンス電圧と1番低いリファレンス電圧はD/A変換器41および42の出力電圧とそれぞれ一致している。このリファレンス発生器37とA/D変換器35とシェーディング補正メモリ24の詳細な構成について図14に示す。リファレンス電圧発生器内の2つのD/A変換器41、42の出力電圧はCPU28またはシェーディング補正メモリ24の値により制御できる構成とするが、初期値として、CPU28により固定電圧が出力されている。A/D変換器の構成およびA/D変換特性は第1の実施例と同一であり、図6のようなA/D変換特性である。CCDの暗電流に対するA/D変換値は、CCDの画素ごとにシェーディング補正メモリ24のなかの暗電流補正用RAM24bに保存される。
【0028】次に、CPU28はキャリッジ駆動モータ13を回動させ、駆動プーリ9a,9bおよび駆動ワイヤ8a,8bにて連結されたキャリッジ5を白基準板の位置まで駆動する。その位置に達したことを検出するとCPUはキャリッジ5を停止させ、光源ランプ15を点灯させるとともに、イメージセンサ動作指令を出力してラインイメージセンサ19によりその位置に配置された白色基準板の読み取り動作を開始する。イメージセンサの出力信号は増幅器20により増幅され、A/D変換器35によりディジタル値に変換後シェーディングメモリ24のなかの白基準補正用RAM24aに保存される。
【0029】白基準板読み取りが終了した後、CPU28は暗電流補正用RAM24bの内容を読み取り、D/A変換器42の出力が暗電流電圧と等しくなるように暗電流補正用RAM24bの内容を書き換える。また、白基準補正用RAM24aの内容を読み取り、D/A変換器41の出力が白基準板読み取り電圧と等しくなるように白基準補正用RAM24aの内容を書き換える。RAMの内容を書き換えた後、CCDの各画素に同期して暗電流補正用RAM24bの内容が一番低いリファレンス電圧を発生しているD/A変換器42につぎつぎに送り出され、白基準補正用RAM24bの内容が一番高いリファレンス電圧を発生しているD/A変換器41につぎつぎに送り出されることにより、自動的にシェーディング補正動作が行なわれることになる。
【0030】シェーディング補正の回路設定が終了した後、CPU28は、再びキャリッジ5を一定速度で駆動する。CPU28はキャリッジ5が原稿1の読み取り開始点に達したことを検出するとタイミング発生回路27に動作指令を出力してラインイメージセンサ19の画像読み取り動作を再開する。そして、光源ランプ15よりの光束は、原稿1の読み取り部に照射され、原稿1の読み取り部分の反射像がキャリッジ5内に入射する。さらにキャリッジ内に導かれた原稿1の注目する主走査1ライン分の反射像は反射ミラー16で反射して、レンズ2でラインイメージセンサ19に結像し、反射率データとして取り込まれる。その後、イメージセンサ出力は上記説明と同様にしてA/D変換器35にてディジタルデータに変換される。A/D変換された画像データは先に説明したとおりシェーディング補正済みのデータである。この画像データは、第1の実施例と同様にリニアスケール変換器39で9ビット幅のデータに変換される。この演算の結果として、8ビットの非線形データは9ビットの線形データに変換される。リニアスケール変換後の画像データはバッファメモリ25に順次取り込まれ、CPU28によりインターフェイス26を通じて出力される。この一連の動作をCPU28によって駆動モータ13を駆動してキャリッジ5を副走査方向にその解像度分の1ラインだけ移動させる毎に行っていく。原稿の読み取り終了部までキャリッジ5を移動すると読み取りは終了し、CPU28によって光源15は消灯されるとともに、駆動モータ13を駆動し、キャリッジ5を原稿の読み取り開始部へ移動させ動作を終了する。以上の動作により2次元の原稿の画像データを平面的に読み取っていくことができる。
【0031】ここで、第1の実施例でも述べたように、ガンマ補正変換の演算や、濃度補正変換の演算を同時に行なえる機能を追加することもできる。この機能を有す演算器を追加した一例を図15に示し、そのガンマ補正・濃度補正演算器40の詳細を図16に示す。演算器の構成はいわゆるテーブルサーチ方式であり、リニアスケール変換後の画像データをRAMのアドレスとして入力し、選択されたRAMアドレスのデータが演算の結果となるようにあらかじめ計算された値がRAMに書き込まれている。ホスト34により指定された出力データの形体に従い、ガンマ補正データ、濃度補正データのいずれかになるようRAMの内容を書き換えることにより望みの演算ができる。もちろん、演算器40を通さずに直接輝度データを出力することもできる。なお、上記に説明したリニアスケール変換演算やガンマ補正変換の演算、濃度補正変換の演算は、DSPなどを用いて、一括した直接計算しても構わない。
【0032】なお、本発明で説明した2つの実施例はモノクロおよびカラーの画像読み取り装置のどちらでも実施可能である。また、光学キャリッジには上記光源と反射ミラーのみが搭載され、シェーディング補正板、結像レンズ、イメージセンサは画像読み取り装置本体に固定された構成の画像読み取り装置や、光源と反射ミラーも画像読み取り装置本体に固定し原稿を移動させて読み取りを行なう画像読み取り装置、および密着型のイメージセンサを使用した画像読み取り装置などにも実施可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低輝度の原稿読み取りにたいして高分解能のA/D変換ができる構成としたことで、A/D変換器の分解能は変えずに画像読み取りの階調数を向上させることができるので、画像処理速度を低下させることなく、また、回路コストを上げることのない高階調の画像読み取りができる画像読み取り装置を提供できる。
【0034】また第2の実施例では、上記に示した効果に加えて、A/D変換器のリファレンス電圧をD/A変換器などで制御することによりシェーディング補正も同時に行える構成としたことで、イメージ信号のダイナミックレンジを低下させることが無くなり、さらに高階調の画像読み取りができる画像読み取り装置を提供できる。




 

 


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