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発明の名称 画像読み取り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−162620
公開日 平成7年(1995)6月23日
出願番号 特願平5−305108
出願日 平成5年(1993)12月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 嶋田 雅也 / 平塚 誠一郎
要約 目的
ラインイメージセンサを搭載した画像読み取り装置において、光学的変倍時の結像レンズ画角変化に合わせて光学的シェーディング補正を行うこと及び光源光量の変動あるいはイメージセンサの電気的読み取り時間変化に合わせてイメージセンサへの入射光量を調節できる手段を提供することを目的とする。

構成
光学的変倍時の結像レンズ19の画角変化に合わせて光学系COS4 θ則を補正するようにシェーディング補正板17の形状を変化させることにより光学的シェーディング補正を行う。また光源15の光量の変動あるいはラインイメージセンサ20の電気的読み取り時間変化に合わせてシェーディング補正板17の形状を変化させることによりラインイメージセンサ20への入射光量を調節する。
特許請求の範囲
【請求項1】原稿を照射する光源と、原稿からの反射像を電気信号に変換するイメージセンサと、原稿上の画像をこのイメージセンサ上に結ぶ結像レンズと、原稿と前記イメージセンサ間に設けられた遮光板と、この遮光板の形状を変化させることにより光学的シェーディング補正を行う手段とを備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】前記遮光板の形状を変化させる手段として前記遮光板の面積を変化させる手段と前記遮光板の高さを変化させる手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】前記遮光板の面積を変化させる手段として、複数の扇状をした板材の肩部を回動自在に連結し、かつ各板材の基端部にその長手方向の長穴を設けてこの長穴を一本のピンで摺動自在に連結することにより前記遮光板を構成し、各板材をこのピンに沿って摺動させることにより、前記遮光板の半径を変えることで前記遮光板の面積を変えるようにしたことを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
【請求項4】前記遮光板の面積を変化させる手段及び高さを変化させる手段にそれぞれアクチュエータを具備し、外部よりの信号にて前記アクチュエータを駆動して前記遮光板の形状を変化させることを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
【請求項5】物像間距離を変化させ光学的変倍を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項6】光源光量の変動を検出する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置,デジタル複写機,スキャナ等に用いられる原稿の画像データの読み取りを行うことができる画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機を始めとして、ファクシミリ装置や電子ファイリング装置等の画像入力手段として1次元の自己走査形イメージセンサを副走査方向に走査し、原稿の画像データを1ラインごとに順次読み取っていくことのできる画像読み取り装置が主流になってきている。
【0003】このような画像読み取り装置では、光源のもつ配光分布により原稿面の照度分布はイメージセンサの自己走査方向に一様ではなく、更に縮小光学系により構成される画像読み取り装置では光学系におけるCOS4 θ則等の影響が加わり、白色原稿のような一様濃度原稿の反射像をイメージセンサ上に結像させた場合でも、イメージセンサ上の照度分布は一様にならない。一般に照度は何も対策を施さなければ光軸上が最も明るく周辺部になるほど暗くなるような分布を示す。
【0004】上記のイメージセンサ上の照度分布を一様化するため、遮光板を用いた光学的シェーディング補正が一般に行われている。以下に従来のシェーディング補正を行う画像読み取り装置について説明する。図11(a)は従来の画像読み取り装置の側断面図、図11(b)は同水平断面図であり、図12は従来の画像読み取り装置の光学キャリッジの光学系の概略側断面図を示す。図11(a)に示すように画像読み取り装置は、原稿1を載置する原稿載置ガラス2と、原稿載置ガラス2に原稿1を密着させる原稿カバー3と、画像の読み取り開始前に画像処理部にシェーディング補正のための白基準データを与える白色基準板4と、原稿1を走査してライン毎に逐次原稿1を読みとるキャリッジ5を有する。
【0005】図11(b)に示すように、キャリッジ5は支持シャフト6a,6bと支持ローラ7a,7bなどにより支持され移動が副走査方向のみに規制される。またキャリッジ5には一対の駆動ワイヤ8a,8bが接続され、一方の駆動ワイヤ8aは駆動プーリ9a、従動プーリ10aに調帯され、他方の駆動ワイヤ8bは駆動プーリ9b、従動プーリ10bに調帯されている。一対の駆動プーリ9a,9bは駆動シャフト11で連結されており、もう一対の従動プーリ10a,10bは従動シャフト12で連結されている。また駆動シャフト11の一端にはキャリッジ駆動モータ13が接続され、従動シャフト12の両端部には駆動ワイヤ8a,8bに張力を与えるスプリングなどの一対の張力発生部材14a,14bが接続されている。
【0006】図12において、キャリッジ5は原稿1を照射する光源15、原稿1からの反射像を反射する反射ミラー16、結像レンズ19に入射する光を部分的に遮光し、光学的なシェーディング補正を行うシェーディング補正板17、原稿1をラインイメージセンサ20上に結像させる結像レンズ19、原稿1からの反射像を読み取り、電気信号に変換するラインイメージセンサ20、光学系の倍率を変化させる光学系変倍機構21を備えている。
【0007】以上の様に構成された従来の画像読み取り装置について、以下その動作を説明する。まず、外部ホストより原稿1の読み取り命令が出されると、CPU(図外)はキャリッジ駆動モータ13を回動させ、駆動プーリ9a,9b及び駆動ワイヤ8a,8bにて連結されたキャリッジ5をシェーディング補正位置まで駆動する。その位置に達したことを検出するとCPUはキャリッジ5を停止させ、光源15を点灯させるとともに、イメージセンサに動作指令を出力してラインイメージセンサ20によりその位置に配置された白色基準板4の読み取り動作を開始し、電気的なシェーディング補正を実施する。
【0008】シェーディング補正が終了した後、CPUはイメージセンサの駆動を停止し、再びキャリッジ5を一定速度で駆動する。CPUはキャリッジ5が原稿1の読み取り開始点に達したことを検出するとイメージセンサ駆動回路(図示せず)に動作指令を出力してラインイメージセンサ20の画像読み取り動作を再開する。そして、光源15からの光束は、原稿1の読み取り部に照射され、原稿1の読み取り部の反射像がキャリッジ5内に入射する。さらにキャリッジ5内に導かれた原稿1の注目する主走査1ライン分の反射像は反射ミラー16で反射されて、結像レンズ19でラインイメージセンサ20に結像し、反射率データとして取り込まれる。
【0009】その後、イメージセンサ出力は画像処理回路にてデジタルデータに変換される。その後、光学的シェーディング補正にて補正しきれなかった原稿面を照射する光の照度ばらつきやレンズのCOS4 θ則による周辺出力の低下分、またセンサの特性ばらつき等をシェーディング補正回路(図示せず)により正規化補正し、画像データを得る。得られた画像データはバッファメモリ(図示せず)に順次取り込まれ、CPUによりインターフェースを通じて出力される。この一連の動作をCPUによってキャリッジ駆動モータ13を駆動してキャリッジ5を副走査方向にその解像度分の1ラインだけ移動させる毎に行っていく。原稿1の読み取り終了部までキャリッジ5を移動すると読み取りは終了し、CPUによって光源15は消灯されるとともに、キャリッジ駆動モータ13を駆動し、キャリッジ5を原稿の読み取り開始部へ移動させ動作を終了する。以上の動作により2次元の原稿1の画像データを平面的に読み取っていくことができる。
【0010】次に図13を参照して光学系変倍動作を以下に説明する。図13は従来の画像読み取り装置の光学系変倍機構の概略図である。画像読み取り装置は外部から倍率を変えるよう指令を受けると、CPUは光学系変倍機構駆動回路を制御し、変倍機構の駆動モータ42を回動させ、その回転はピニオンギヤ43およびラック44に伝達され、回転駆動力は結像レンズ19の軸方向の直線駆動力に変換される。その直線駆動力が結像レンズ19ならびにラインイメージセンサ20に伝達され、両者は所定の位置まで駆動され、変倍動作は完了する。図14は従来の画像読み取り装置の光学系変倍時の結合レンズ画角変化図である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従来の光学系構成では、図14のように光学的変倍時において結像レンズ19の画角θからθ’に変化すると、シェーディング補正板17は組立時に所定の位置に固定されているので、上述の光学系のCOS4 θ則によりラインイメージセンサ20上の照度分布が変化する。白色基準板4などの一様濃度原稿を読み取らせたとき、ある倍率ではラインイメージセンサ20上の照度分布が均一化されているとしても、倍率を変化させるとこの均一性が失われてしまう問題があった。
【0012】この不均一性はイメージセンサから得られるアナログ画像電気信号をA/D変換した後にシェーディング補正を行う、いわゆる電気的シェーディング補正により補正できる。しかし、この場合、原稿読み取り開始前のシェーディングにて白色基準板4を読み取るとイメージセンサ上の照度が最大となる位置でセンサ出力電圧も最大となり、この電圧がリファレンスとしてA/D変換されるので、照度の低い位置、すなわちセンサ出力電圧が低い位置ではS/N比が低下するのみならずA/D変換にともなう量子比誤差が大きくなり、その結果、画像データのダイナミックレンジが小さくなる。また、光源15が蛍光灯である場合、点灯直後に発光量が大きく変化する。この時イメージセンサ受光量も同様に変化し、センサ出力が変動して、読み取られた画像にむらを生じ、画像精度が低下する。
【0013】また、原稿1の読み取り時間を変えるため等にイメージセンサが原稿1の1ライン分の画像データを読み取るのに必要な電気的読み取り時間を変えた場合でも、イメージセンサから出力されるアナログ画像信号を一定にするためには、センサ受光量を一定にする必要がある。しかしこの光量調整を従来のように光源15の光量制御で行うと光源15が蛍光灯等の場合、その分光特性が変化する。イメージセンサ出力は光源15やセンサ等、光学系を構成する各要素の分光特性の重ね合わせとして得られるので、光源の分光特性が変化するとセンサ受光量が変わらなくてもセンサ出力が変化してしまう。特にカラー原稿読み取り装置の場合、光源の分光特性が変わると同じ原稿色を読み取らせた時でも得られる画像データではその2色は異なった色データとなり、その結果、色再現性が低下してしまうという問題点があった。
【0014】そこで本発明は、光学的変倍時の結像レンズ画角変化に合わせて光学的シェーディング補正を行うこと及び光源光量の変動あるいはイメージセンサの電気的読み取り時間変化に合わせてイメージセンサへの入射光量を調整することができる画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、光学的シェーディング補正板の形状を変えてそのシェーディング作用を変化させることができるようにすることで、光学系変倍時に結像レンズ画角が変化することによって生じるイメージセンサ受光量分布の不均一性を補正できるようにした。
【0016】
【作用】上記構成によれば、拡大・縮小などの光学系変倍時に一様に濃度原稿を読み取らせた時、イメージセンサに入射する照度分布を一様にできるため、S/N比が劣化しない。またイメージセンサで得られるアナログ画像信号をA/D変換するときの量子化誤差を最小限に抑えることができ、高階調の画像読み取りが可能となる。また、光源光量が点灯直後に変動する場合でもセンサ受光量を一定に保つことでむらの無い安定した画像を読み取ることができる。また、イメージセンサの電気的読み取り時間を変える場合に、特にカラー画像読み取り装置の場合、光源の光量制御を行うと光源の分光特性が変化し色再現性が低下してしまうが、光学的シェーディング補正板の形状を変えてイメージセンサ受光量を調節することで、色再現性を低下させることなく画像を読み取ることができる。
【0017】
【実施例】(実施例1)次に、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。図1(a)は本発明の第1実施例の画像読み取り装置の側断面図、図1(b)は同水平断面図、図2は同光学キャリッジの光学系の概略側断面図である。以下に述べる各図において、図11〜図14に示す従来例と同一構成部品には同一符合を付すことにより説明は省略する。また図1(a)(b)に示す画像読み取り装置は、図11(a)(b)に示す従来の画像読み取り装置と同様の構成である。
【0018】図2において、反射ミラー16と結像レンズ19の間にはシェーディング補正板駆動部18が設けられており、その背面にシェーディング補正板17が保持されている点において、図12に示す従来の光学系と相違している。
【0019】図3は本発明の第1実施例の画像読み取り装置の電気系のブロック図である。ラインイメージセンサ20にはアンプ27を介してA/Dコンバータ28,シェーディング補正回路29,バッファメモリ30,インターフェイス22が接続されている。23はCPUであり、ラインイメージセンサ20を駆動するイメージセンサ駆動回路26、光源15を駆動する光源ドライバ25、キャリッジ駆動モータ13を駆動するモータ制御回路24,バッファメモリ30,インターフェイス22に接続されている。37はシェーディング補正板17の駆動モータ、39は偏心カム(後述)38を駆動する駆動モータであり、それぞれシェーディング補正板駆動回路40を介してCPU23に接続されており、さらには変倍機構モータ駆動回路41もCPU23に接続されている。
【0020】次に以上のように構成された画像読み取り装置の動作を説明する。まず、外部ホストよりインターフェイス22を介して原稿の読み取り命令が出されると、CPU23は、モータ制御回路24を制御し、キャリッジ駆動モータ13を回動させ、駆動プーリ9a,9b及び駆動ワイヤ8a,8bにて連結されたキャリッジ5をシェーディング補正位置まで駆動する。その位置に達したことを検出するとCPU23はキャリッジ5を停止させ、光源15を光源ドライバ25により点灯させるとともに、イメージセンサ駆動回路26に動作指令を出力してラインイメージセンサ20によりその位置に配置された白色基準板4の読み取り動作を開始し、シェーディング補正を実行する。
【0021】シェーディング補正が終了した後、CPU23はイメージセンサ駆動回路26を停止し、再びキャリッジ5を一定速度で駆動する。CPU23はキャリッジ5が原稿1の読み取り開始点に達したことを検出すると、イメージセンサ駆動回路26に動作指令を出力してラインイメージセンサ20の画像読み取り動作を再開する。そして、光源15からの光束は、原稿1の読み取り開始部に照射され、原稿1の読み取り部分の拡散反射光の一部がキャリッジ5内に入射する。さらにキャリッジ5内に導かれた原稿1の注目する主走査1ライン分の拡散反射光は反射ミラー16で反射して、結像レンズ19によりラインイメージセンサ20に結像し、反射率データとして取り込まれる。
【0022】その後、図3においてイメージセンサ出力をアンプ27で増幅し、A/Dコンバータ28でデジタルデータに変換する。その後、光学的シェーディング補正にて補正しきれなかった原稿面を照射する光の照度ばらつきやレンズのCOS4 θ則による周辺出力の低下、また、センサの特性ばらつき等をシェーディング補正回路29により正規化補正し、画像データが得られる。得られた画像データはバッファメモリ30に順次取り込まれ、CPU23によりインターフェイス22へ指定された範囲にわたって原稿1の読み取り画像データを出力する。
【0023】この一連の動作をCPU23によってモータ制御回路24を制御しキャリッジ駆動モータ13を駆動して駆動プーリ9a,9bを回動させ、駆動ワイヤ8a,8bに連結されているキャリッジ5を副走査方向にその解像度分の1ラインだけ移動させる毎に行っていく。原稿1の読み取り終了部までキャリッジ5を移動すると読み取りは終了し、CPU23によって光源15が消灯するように光源ドライバ25に命令が出され、光源15は消灯する。次にCPU23はモータ制御回路24に命令を送り、キャリッジ駆動モータ13により駆動プーリ9a,9bを駆動して駆動ワイヤ8a,8bにつながっているキャリッジ5を原稿1の読み取り開始部へ移動させ動作を終了する。以上の動作により2次元の原稿1の画像データを平面的に読み取っていくことができる。
【0024】次に形状の変えられるシェーディング補正板17の構成と形状を変化させる機構について説明する。図4(a)は本発明の第1実施例の画像読み取り装置のシェーディング補正板17を構成する板材の正面図、図4(b)および図5、図6(a)は同板材の結合状態を示す正面図、図6(b)は同側面図である。図4(a)で31aはシェーディング補正板17を構成する扇状の板材であり、図4(b)に示すように隣合う4枚の板材31a,31b,31c,31dの肩部同士がピン51で回動自在に結合され、さらに基端部に長手方向に開口された長穴52をピン32で連結して、長穴52に沿って摺動自在に結合されている。従って、長穴52をピン32に沿わせたまま、板材31a,31b,31c,31dをピン51で回転させることで図4(b)から図5のようにシェーディング補正板17のシェーディング作用曲線(板材31a,31b,31c,31dの外周縁がなす円曲線)33の半径を変化させることができる。
【0025】次にシェーディング補正板17の形状を変化させる機構部について説明する。図6(a)に示すようにシェーディング補正板17を構成する板材31aにはピン53でスチールワイヤ環34が係合され、スチールワイヤ環34は駆動プーリ35と従動プーリ36に巻きつけられており、駆動プーリ35には駆動モータ37が接続されている。駆動モータ37を図の矢印方向に駆動すると駆動プーリ35に動力が伝達されスチールワイヤ環34を回転させる。従ってスチールワイヤ環34に接続された板材31aはピン53で図の矢印方向に引っ張られ、図4(b)の形状から図5の形状へとシェーディング作用曲線33の半径が変化する。図4(b)では半径最大、図5では半径最小となっているが、スチールワイヤ環34の移動量を調整することでその間のどの半径にも設定できる。またシェーディング作用曲線33が変形したときにシェーディング補正板17の高さも変化する。すなわち図6(a)において、38はシェーディング補正板17全体を上下するための偏心カム、39は偏心カム38の駆動モータ、54,55は板材31a,31b,31c,31dを保持するフレームであり、フレーム54,55は偏心カム38に接地している。したがって駆動モータ39により偏心カム38を回転させるとシェーディング補正板17を構成する板材31a,31b,31c,31dを上下させることができる。
【0026】以上のように構成された画像読み取り装置の光学的シェーディング補正動作について、以下に図4〜図7を参照しながら説明する。図7(a)は本発明の第1実施例の画像読み取り装置のイメージセンサの出力図、図7(b)は同画像読み取り装置のシェーディング補正板17のシェーディング作用曲線33の変化図である。図7(b)において、46はレンズ入射瞳である。光学的変倍が行われると図14を参照して説明したように結像レンズ画角が変化する。画角が変化すると光学系のCOS4 θ則からイメージセンサ上の照度分布が変化する。そこでシェーディング補正板17の半径と高さを変化させることによりレンズ入射瞳46へ入射する光量分布を常にCOS4 θ則の逆数的に分布させ、センサ上の照度分布を一様に保つ。具体的には光学的シェーディング補正板位置でのレンズ入射瞳46を考え、端部ではレンズ入射瞳46とシェーディング補正板17が接し、中央部ではレンズ入射瞳46とシェーディング補正板17の重なり合う面積(図7(b)の斜線部分)とレンズ入射瞳46の全面積の比がレンズ中央部の透過光量と周辺部の透過光量の比と等しくなるようにシェーディング補正板17の半径と高さを決定し、シェーディング補正板駆動回路40へ出力する。
【0027】シェーディング補正板駆動回路40は2つの駆動モータ37,39を駆動させ、シェーディング補正板17の形状を変え、シェーディング作用曲線33を変化させる。よってレンズ入射瞳46へ入射する光量分布をCOS4 θ則の逆数的に分布させることができ、レンズ入射瞳46へ入射する光量分布とレンズの透過光量分布とが打ち消し合い、結果的にイメージセンサ上の光量分布は一様になる。ただしこの場合は、端部と中央部の2つの条件で決定されることからその中間位置では厳密には一様ではないがその誤差は5%以内であり、実用上問題ない。またシェーディング補正板17の位置でのレンズ瞳径は容易に求めることができるので、シェーディング補正時に画角が分かっていれば既知の値として取り扱うことができる。
【0028】また、上記構成によれば光学的にシェーディング補正の微調整も行うことができ、以下でその動作について説明する。ラインイメージセンサ20により白色基準板4の読み取り動作が開始されると、A/Dコンバータ28によりA/D変換された直後のデジタルデータは他の画像処理部を通らずに直接バッファメモリ30に格納される。CPU23はそのデータを読み込み、イメージセンサ主走査方向での分布を求め、その分布が許容範囲内で一様になっていなければ、シェーディング補正板17の半径及び高さの変形量を演算し、シェーディング補正板駆動回路40へ出力する。シェーディング補正板駆動回路40は補正板駆動機構の2つの駆動モータ37,39を駆動させ、シェーディング補正板17の形状を変える。画像データの主走査方向分布が図7(a)のごとき場合、斜線で示される範囲がイメージセンサ出力の許容範囲内であるとすると、両端部のラインイメージセンサ20の照度が多すぎ、中央部の照度が不足していることになる。従って中央部の照度を増加させ、両端部の照度を減少させる必要がある。この時図7(b)のようにシェーディング補正板17のシェーディング作用曲線33は一点鎖線から実線のように変形する。その後再び、白色基準板4の読み取りを行い、得られた画像データのイメージセンサ主走査方向での分布が許容範囲で一様になるまで上記一連の動作を繰り返すことで、センサ出力分布を一様にできる。
【0029】(実施例2)次に本発明の第2実施例のカラー画像読み取り装置について説明する。本発明の第2実施例における画像読み取り装置の構成は図1(a)(b)に示す第1実施例と同様である。また、図8は本発明の第2実施例の画像読み取り装置の光学キャリッジの光学系の概略側断面図、図9は同画像読み取り装置の電気系のブロック図、図10(a)は同画像読み取り装置のイメージセンサの出力図、図10(b)は同画像読み取り装置のシェーディング補正板17のシェーディング作用曲線33の変化図である。なおシェーディング補正板17の機構については図4〜図6に示す第1実施例と同一である。図8において、キャリッジ5は原稿1を照射する光源15、光源15の光量変動を監視する光量センサ47、原稿1からの反射像を反射する反射ミラー16、結像レンズ19に入射する光を部分的に遮光するシェーディング補正板17、シェーディング補正板17の形状を変化させるシェーディング補正板駆動部18、原稿1をイメージセンサ上に結像させる結像レンズ19、原稿1からの反射像を読み取り、電気信号に変換するラインイメージセンサ20を備える。また図9において、光量センサ47はCPU23に接続されている。
【0030】以上のように構成された画像読み取り装置の光量制御動作について、以下に図9、図10を参照しながら説明する。光源15が点灯され画像読み取りが開始されると、光量センサ47は光源15の光量変動を監視する。光源光量が変動すると光量センサ47によってその変動量が測定され、シェーディング補正板17の面積と高さを変化させることによりレンズ入射瞳46へ入射する光量を光源光量変動に対し逆数的に分布させ、センサ上の照度分布を調整し、センサ出力を一定に保つ。具体的には光学的シェーディング補正板位置でのレンズ入射瞳46を考え、レンズ入射瞳46とシェーディング補正板17の重なり合う面積すなわち、遮光量が光源光量変動に対して等比に変化するようにシェーディング補正板17の面積と高さを決定し、シェーディング補正板駆動回路40へ出力する。シェーディング補正板駆動回路40は2つの駆動モータ37,39を駆動させ、シェーディング補正板17の面積と高さを変える。すると、図10(b)においてシェーディング作用曲線33は破線から実線のように変化する。よってレンズ入射瞳46へ入射する光量を光源光量変動に対し逆数的に変化させることで光源光量変動を打ち消して、イメージセンサ照度を一定にし、センサの出力は一定に保たれる。この場合、シェーディング補正板17の位置でのレンズ瞳径は容易に求めることができるので、光量制御時には既知の値として取り扱うことができる。
【0031】なお、上記各実施例はモノクロ及びカラーの画像読み取り装置のどちらでも実施可能である。また、キャリッジ5には光源15と反射ミラー16のみが搭載され、シェーディング補正板17,結像レンズ19,ラインイメージセンサ20,光学系変倍機構21は画像読み取り装置本体に固定された構成の画像読み取り装置や、更に光源15と反射ミラー16も画像読み取り装置本体に固定し、原稿1を移動させて読み取りを行う画像読み取り装置にも実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、遮光板の形状を変えて、その光学的シェーディング作用を変化させるようにしているので、拡大・縮小などの光学的変倍時でも常にレンズのCOS4 θ則を補正し、イメージセンサに入射する照度分布を一様にできる。従って、S/N比が劣化せず、またイメージセンサで得られるアナログ画像信号をA/D変換するときの量子化誤差を最小限に抑えた高階調の画像読み取りが可能な画像読み取り装置を実現できる。
【0033】また画像読み取り装置の光源光量が変動する場合、遮光板の形状を変えて光学的シェーディング効果を変化させ、イメージセンサ受光量を調節することで、光源が変動しても常にイメージセンサ受光量を一定に保った高精度な画像読み取りができる画像読み取り装置を実現できる。




 

 


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