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発明の名称 音声スクランブル・デスクランブル装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−162413
公開日 平成7年(1995)6月23日
出願番号 特願平5−306386
出願日 平成5年(1993)12月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 茨木 晋 / 勝田 昇 / 中村 誠司 / 村上 弘規
要約 目的
本発明は任意のデジタル音声データに対して適用することができ、スクランブル後の音声データが聴く人に不快感を与えないような音声スクランブルを実現することを目的とする。

構成
検出装置11は入力データの各サンプルデータのMSBが「0」の時にはMSB以外のビットの中で「1」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、MSBが「1」の時にはMSB以外のビットの中で「0」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、処理装置12は最上位有意ビットより下位のビットに対してのみ処理を行う。
特許請求の範囲
【請求項1】複数のサンプルデータから構成されるデジタル音声データを処理の対象として、前記サンプルデータのMSBが「1」の場合にはMSB以外のビットの中で「0」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、前記サンプルデータのMSBが「0」の場合にはMSB以外のビットの中で「1」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、検出した前記最上位有意ビットの位置を示す検出データを出力する検出装置と、前記サンプルデータと前記検出装置から出力される前記検出データとを入力とし、前記サンプルデータの前記検出データにより示される位置のビットよりも下位のビットに暗号化もしくは復号化処理を行う処理装置とを有することを特徴とする音声スクランブル・デスクランブル装置。
【請求項2】複数のサンプルデータから構成されるデジタル音声データを処理の対象とし、特定の個数の前記サンプルデータの集合をフレームデータとして、前記フレームデータを入力とし、入力した前記フレームデータ中の各サンプルデータについて、MSBが「1」の場合にはMSB以外のビットの中で「0」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとし、MSBが「0」の場合にはMSB以外のビットの中で「1」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとし、前記フレームデータ内の全ての前記サンプルデータの最上位有意ビットの中で、最上位に位置するものを検出し、その位置を検出データとして出力する検出装置と、前記フレームデータと前記検出装置から出力される前記検出データとを入力とし、入力した前記フレームデータ中の各サンプルデータの前記検出データにより示される位置のビットよりも下位のビットに暗号化もしくは復号化処理を行う処理装置とを有することを特徴とする音声スクランブル・デスクランブル装置。
【請求項3】検出装置が検出した位置より1ビット上位のビットの位置を検出データとして出力し、処理装置が暗号化処理に加えて、サンプルデータの検出データにより示される位置のビットをビット反転する処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載の音声スクランブル・デスクランブル装置。
【請求項4】処理装置が復号化処理に加えて、サンプルデータの検出データにより示される位置のビットをビット反転する処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載の音声スクランブル・デスクランブル装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCMデジタル音声信号を、有線や無線や蓄積メディアにより送受信もしくは記録再生する通信システムにおいて、秘密に通信を行うために用いる音声スクランブル・デスクランブル装置に関するものであり、スクランブル後の音声信号が聴く人に極度な不快感を与えないような音声スクランブル・デスクランブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル音声信号に対する音声スクランブル装置としては、例えば特開昭63−31323号公報に示されている。従来の音声スクランブル方法を図を用いて以下に説明する。
【0003】従来の音声スクランブル装置は、図7に示した形式で伝送される音声信号を処理の対象としている。図7に示した形式で伝送される音声信号については、昭和58年5月号の放送技術(衛星放送のテレビデジタル音声のしくみ)のp.100〜p.105に詳しく示されている。図7では、1msあたりの音声信号のAモードのフレームデータを表しており、2048ビットで構成されている。この2048ビットは、図7に示すように、4チャンネルからなる音声信号(音声1と音声2と音声3と音声4)と、同期信号と、レンジビットと、独立データと、誤り訂正符号から構成されている。各チャンネルの音声信号は1サンプルデータあたり10ビットで構成されており、1msあたり32サンプルデータで構成される。
【0004】したがって、4チャンネルの音声信号は4×32×10ビットである。また、同期信号は32ビット、レンジビットは合計32ビット、独立データは480ビット、誤り訂正符号はBCH(63、56)用として224ビットである。ここで、レンジビットは各音声チャンネルに対応するレンジビットがそれぞれ8ビットなので、4チャンネル分で32ビットとなる。例えば、本フレームデータの音声1に対応するレンジビットは、本フレームデータの音声1の中の全てのサンプルデータの中で最大値となるサンプルデータから算出される。
【0005】図8は従来の音声スクランブル装置の構成を示すブロック図である。図8において、81は排他的論理和装置、82はスイッチである。以上のように構成された従来例の音声スクランブル装置を用いて、図7に示した形式のデジタル音声データの音声1に対してスクランブルを行うときの動作を以下に説明する。
【0006】スイッチ82は制御信号の指示により動作する。制御信号は、図7に示した音声信号のなかで音声1のデータが伝送されている時で、かつレンジビットのデータにより制御される時にのみスイッチ82がオンとなり、排他的論理和装置81に乱数を出力するよう指示する信号である。従って排他的論理和装置81は、スイッチ82がオンのときには、デジタル音声データと乱数とが排他的論理和された結果を出力し、スイッチ82がオフのときには、入力したデジタル音声データを何も変化させずにそのまま出力する。
【0007】ここで、スイッチ82におけるレンジビットのデータによる制御とは、レンジビットのデータの大きさに応じて、排他的論理和装置81で各サンプルデータに排他的論理和するときに用いる乱数のレベルの大きさを可変にすることである。すなわち、レンジビットが大きいときには大きいレベルの乱数を用い、レンジビットが小さいときには小さいレベルの乱数を用い、レンジビットが非常に小さいときにはスクランブルを行わないなどの処理を行う。これにより、聴く人に極度の不快感を与えないスクランブル音声を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した従来の音声スクランブル装置では、レンジビットを持たない一般のデジタル音声データには適用できないという課題があった。レンジビットを持たない一般のデジタル音声データは、例えば1990年のテレビジョン学会誌の技術解説(規格特集)の7「デジタル音声の規格(1)業務用」(Vol.44,No.7,pp.915〜918)及び8「デジタル音声の規格(2)民生用」(Vol.45,No.7,pp.1023〜1026)に示されているように、AES/EBUフォーマット、DATフォーマット、コンパクトディスクフォーマット、デジタルオーディオインターフェースなどがある。
【0009】本発明はかかる点に鑑み、レンジビットを持たない任意のPCMデジタル音声データに対しても適用することができ、スクランブル後の音声データが聴く人に不快感を与えないような音声スクランブル・デスクランブル装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のサンプルデータから構成されるデジタル音声データを処理の対象として、前記サンプルデータのMSBが「1」の場合にはMSB以外のビットの中で「0」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、MSBが「0」の場合にはMSB以外のビットの中で「1」となる最も上位のビットを最上位有意ビットとして検出し、検出した前記最上位有意ビットの位置を示す検出データを出力する検出装置と、前記サンプルデータと前記検出データとを入力とし、前記サンプルデータの前記検出データにより示される位置のビットよりも下位のビットに暗号化もしくは復号化処理を行う処理装置を有する構成である。
【0011】第2の発明は、複数のサンプルデータから構成されるデジタル音声データを処理の対象とし、特定の個数の前記サンプルデータの集合をフレームデータとして、前記フレームデータを入力とし、入力した前記フレームデータ中の各サンプルデータについて、MSBが「1」の場合には最上位の「0」となるビットを最上位有意ビットとし、MSBが「0」の場合には最上位の「1」となるビットを最上位有意ビットとし、前記フレームデータ内の全ての前記サンプルデータの最上位有意ビットの中で、最上位に位置するものを検出し、その位置を検出データとして出力する検出装置と、前記フレームデータと前記検出データとを入力とし、入力した前記フレームデータ中の各サンプルデータの前記検出データにより示される位置のビットよりも下位のビットに暗号化もしくは復号化処理を行う処理装置とを有する構成である。
【0012】第3の発明は、第1または第2の発明において、検出装置が検出した位置より1ビット上位のビットの位置を検出データとして出力し、処理装置が暗号化処理に加えて、サンプルデータの検出データにより示される位置のビットをビット反転する処理を行う構成である。
【0013】第4の発明は、第1または第2の発明において、処理装置が復号化処理に加えて、サンプルデータの検出データにより示される位置のビットをビット反転する処理を行う構成である。
【0014】
【作用】第1の発明は前記した構成により、スクランブルする際に、各サンプルデータの最上位有意ビットの位置は暗号化処理によって変化しない。この最上位有意ビットの位置はサンプルデータのレベルに対して支配的であるので、各サンプルデータのレベルはスクランブルによって大きく変化することはない。
【0015】また、デスクランブルする際には、最上位有意ビットの位置から暗号化したビットの位置を検出できるので、正しく復号できる。これにより、スクランブルされた音声信号を再生しても、異常に大きい音量の音声にはならず、聴く人に極度の不快感を与えない音声スクランブルを実現でき、そのスクランブルを復元するデスクランブルを実現できる。
【0016】また、第2の発明は前記した構成により、スクランブルする際に、フレームデータ中の最も上位の最上位有意ビットの位置は暗号化処理によって変化しない。このフレームデータ中の最も上位の最上位有意ビットの位置は、フレームデータの最大レベルに対して支配的であるので、フレームデータの最大レベルはスクランブルによって大きく変化することはない。これにより、第1の発明と同様の作用が得られる。さらに、少なくとも第1の発明よりも多くのビットに暗号化の処理を行うことになるので、第1の発明よりも秘匿度の高いスクランブルを実現できる。
【0017】また、第3の発明は前記した構成により、第1の発明もしくは第2の発明よりも、1ビット上位まで処理を行うのでより高い秘匿度が得られるスクランブルを実現できる。また、その1ビット上位にシフトされた後の処理位置データの位置のビットを反転するので、第1の発明または第2の発明のスクランブル装置でスクランブルされた後で再生された音声信号よりも音量は大きくなるが、全てのビットに処理を行うよりも聴く人に不快感を与えないスクランブルを実現できる。
【0018】また、第4の発明は前記した構成により、第3の発明のスクランブル装置によって暗号化されたビットに対して復号化の処理を行い、第3の発明のスクランブル装置により反転された処理位置データのビットを反転して元に戻すことができる。これにより、第3の発明のスクランブル装置によりスクランブルされた後のデータを復元するデスクランブル装置を実現できる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の第1の実施例について、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例における音声スクランブル・デスクランブル装置の構成を示すブロック図である。図1において、11は検出装置、12は処理装置である。
【0020】以上のように構成された第1の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置において以下その動作を説明する。ここで、以下に説明する全ての実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置に入力される入力データは、複数の2の補数表示されたサンプルデータから構成されるPCMデジタル音声データである。
【0021】説明にさきがけ、まず最上位有意ビットについて説明する。最上位有意ビットとは、MSBと異なるシンボルの最上位のビットのことであり、MSBが「1」の時にはMSB以外のビットの中で「0」となる最も上位のビットを示し、MSBが「0」の時にはMSB以外のビットの中で「1」となる最も上位のビットを示す。すなわち、MSBとMSB以外の各ビットとの比較を、MSBより1ビット下位のビットから順に下位のビットに向かって行った場合に、初めて現れるMSBと異なるシンボルを持つビットを最上位有意ビットとする。
【0022】例えば、左端がMSBである4ビットサンプルデータ「1101」の最上位有意ビットは左から3ビット目であり、「0101」の最上位有意ビットは左から2ビット目である。この最上位有意ビットがMSBに近いほど、そのサンプルデータのレベルは大きくなるので、最上位有意ビットはサンプルデータのレベルに対して支配的であると言える。また、以降の説明において、最上位有意ビットは同様の意味で用いられる。
【0023】まず、検出装置11は入力データをサンプルデータ単位で入力とし、各サンプルデータの最上位有意ビットを検出し、検出した最上位有意ビットの位置を示す検出データを出力する。次に、処理装置12は入力データをサンプルデータ単位で入力し、同時に検出装置11から出力される検出データを入力し、各サンプルデータの最上位有意ビットよりも下位のビットに対して処理を行う。この時、各サンプルデータデータの最上位有意ビットの位置は、そのサンプルデータに対応する検出データから求められる。また、ここでの処理は、スクランブルを行う場合には暗号化の処理であるし、デスクランブルを行う場合には暗号化の逆変換である復号化の処理である。
【0024】図2は第1の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置の処理を示す図である。図2において、21及び22はサンプルデータを、211及び221は最上位有意ビットを、212及び222は処理を行う位置を示す。
【0025】以下に図2を用いて第1の実施例の動作を説明する。まず検出装置11にサンプルデータ21が入力されると、MSBが「1」なので、最上位の「0」である最上位有意ビット211を検出する。次に処理装置12は、検出装置11の検出処理の結果により、最上位有意ビット211より下位のビットを、処理を行う位置212として処理を行う。サンプルデータ22についても同様である。
【0026】以上のように、第1の実施例によれば、スクランブルを行う場合にサンプルデータの最上位有意ビットの位置は処理装置12における暗号化処理によって変化しない。したがって、このサンプルデータの最上位有意ビットはサンプルデータのレベルに対して支配的であるので、第1の実施例によりスクランブルされた音声信号を再生しても、異常に大きい音量の音声にはならず、聴く人に極度の不快感を与えない音声スクランブルを実現できる。
【0027】また、スクランブルによって最上位有意ビットの位置は変化しないので、第1の実施例によりスクランブルされた後のサンプルデータを、第1の実施例によりデスクランブルする場合に、暗号化処理を行ったのと同じ位置に復号化処理がされるので、スクランブルを行った位置の情報などの補助データ無しでも正しく復元できる音声デスクランブルを実現できる。
【0028】なお、第1の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置において、検出装置11が最上位有意ビットの位置を示す検出データとして、サンプルデータと同じビット長で、最上位有意ビットより下位のビットが「1」で、残りのビットが「0」であるデータを出力し、処理装置12がサンプルデータと同じビット数の乱数と、前記のような検出データを論理積した結果を、サンプルデータに排他的論理和するような構成により実現しても良く、同様の効果が得られる。
【0029】次に本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施例における音声スクランブル・デスクランブル装置の構成を示すブロック図である。図3において、31は検出装置、32は処理装置、33は第2検出装置、34は遅延装置である。
【0030】以上のように構成された第2の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置において、以下その動作を説明する。まず、検出装置31は、第1の実施例の検出装置11と同様の動作により、入力データをサンプルごとに処理し、検出データを出力する。次に、第2検出装置33は検出装置31から出力される検出データを順次入力し、特定の個数のサンプルにわたって検出データの比較を行い、これら特定の個数のサンプルの中で最も上位の最上位有意ビットを示す検出データを第2検出データとして出力する。ここで、この特定の個数のサンプルをフレームデータと定義すると、第2検出データは各フレームデータごとに作られることになる。
【0031】また、第2検出装置33があるフレームデータについての処理を行う間、入力データは遅延装置34によって1フレームデータ分だけ遅延される。最後に、処理装置32は遅延装置34により遅延された後の入力データと、第2検出装置33から出力される第2検出データを入力とし、第1の実施例の処理装置12と同様の操作により、処理を行う。ここで、処理装置33は、入力データの1つのフレームデータの全てのサンプルに対して、そのフレームデータに対する第2検出データを用いて処理を行う。
【0032】図4は、第2の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置の処理を示す図である。図4において、41、42、43、44はサンプルを、411、422、423、424は最上位有意ビットを、45は処理を行う位置を示す。
【0033】以下に図4を用いて第2の実施例の動作を説明する。ここで、フレームデータは4つのサンプルからなるものとする。まず検出装置31にサンプル41が入力されると、MSBが「1」なので、最上位の「0」である最上位有意ビット411を検出する。以下同様に、サンプル42、サンプル43、サンプル44についても最上位有意ビットが検出される。
【0034】次に、第2検出装置32は、1つのフレームデータのサンプルの最上位有意ビットの中で最上位にあるものを検出し、その結果、サンプル41の最上位有意ビット411が検出される。次に処理装置32は、第2検出装置33の処理の結果により、このフレームデータの全てのサンプルに対して、最上位有意ビット411より下位のビットを処理を行う位置45として処理を行う。
【0035】以上のように第2の実施例によれば、スクランブルを行う場合には、フレームデータ中の最上位の最上位有意ビットより下位のビットにしか暗号化処理をしないので、処理の結果、フレームデータの最大レベルを大きく越えることはない。したがって、本実施例によりスクランブルされた音声信号を再生しても、異常に大きい音量の音声にはならず、聴く人に極度の不快感を与えない音声スクランブルを実現できる。また、第1の実施例よりも多くのビットに対して処理を行うので、秘匿度は第1の実施例よりも高くなる。
【0036】また、スクランブルによってフレームデータ中の最上位の最上位有意ビットの位置は変化しないので、第2の実施例によりスクランブルされた後のサンプルデータを、本実施例によりデスクランブルする場合に、暗号化処理を行ったのと同じ位置に復号化処理ができるので、正しく復元できる音声デスクランブルを実現できる。
【0037】なお、第2の実施例の音声スクランブル・デスクランブル装置において、検出装置31が最上位有意ビットの位置を示す検出データとして、サンプルと同じビット長で、最上位有意ビットより下位のビットが「1」で、残りのビットが「0」であるデータを出力し、第2検出装置33がフレームデータ中の全ての検出データを論理和した結果を第2検出データとして出力し、処理装置12がサンプルと同じビット長の乱数と第2検出データを論理積し、その結果をサンプルに排他的論理和するような構成により実現しても良く、同様の効果が得られる。
【0038】次に本発明の第3の実施例について、図面を参照して説明する。図5は本発明の第1の実施例における音声スクランブル装置の構成を示すブロック図である。図5において、51は検出装置、52は暗号化処理装置、53は第2検出装置、54は遅延装置である。
【0039】以上のように構成された第3の実施例の音声スクランブル装置において、以下その動作を説明する。まず、検出装置51は、入力データをサンプルごとに処理し、サンプルの最上位有意ビットを検出し、検出した最上位有意ビットの1ビット上位の位置を示す検出データを出力する。次に、第2検出装置53は、検出装置51から出力された検出データを入力し、第2の実施例の第2検出装置33と同様の動作により第2検出データを出力する。また、遅延装置54も第2の実施例の遅延装置34と同様の動作を行う。
【0040】最後に、暗号化処理装置52は遅延装置54により遅延された後の入力データと、第2検出装置53から出力される第2検出データを入力とし、各サンプルの第2検出データにより示される位置よりも下位のビットに暗号化処理を行い、さらにフレームデータ中の少なくとも一つのサンプルの第2検出データにより示される位置のビットを反転する処理を行う。ここで、反転を行うサンプルデータの位置は、全てのフレームデータにわたり固定の位置である。
【0041】以上のように、第3の実施例によれば、スクランブルを行う場合には、フレームデータ中の最上位の最上位有意ビット以下のビットにのみ暗号化処理を行い、最上位有意ビットより1ビット上位のビットを反転するので、処理の結果、全ビットを乱数化する場合に比べ、聴く人に極度の不快感を与えない音声スクランブルを実現できる。また、第2の実施例よりも多くのビットに対して処理を行うことになるので、秘匿度は第2の実施例よりも高くなる。
【0042】また、フレームデータ内の固定の位置のサンプルデータに対して、最上位有意ビットより1ビット上位のビットが反転されるので、暗号化されたビットの位置を補助データとして伝送する必要は無く、さらに暗号化されたビットの位置を容易に検出できる。
【0043】次に、本発明の第4の実施例について、図面を参照して説明する。図6は本発明の第4の実施例における音声デスクランブル装置の構成を示すブロック図である。図6において、61は検出装置、62は復号化処理装置、63は第2検出装置、64は遅延装置である。
【0044】以上のように構成された第4の実施例の音声デスクランブル装置において、以下その動作を説明する。検出装置61、第2検出装置63及び遅延装置64は、それぞれ第2の実施例の検出装置31、第2検出装置33及び遅延装置34と同様の動作を行う。また、復号化処理装置62は遅延装置64により遅延された後の入力データと、第2検出装置63から出力される第2検出データを入力とし、各サンプルの第2検出データにより示される位置よりも下位のビットに復号化処理を行い、さらにフレームデータ中の各サンプルの中で、第3の実施例の処理装置52において反転の処理が行われたサンプルに対して、第2検出データにより示される位置のビットに反転の処理を施す。
【0045】以上のように、第4の実施例によれば、フレームデータ中で最上位の最上位有意ビットよりも下位のビットに復号化処理を行い、さらに第3の実施例において反転されたビットを全て反転する。これは第3の実施例の反転の処理により、本来のフレームデータ中で最上位の最上位有意ビットは1ビット上位にシフトされているので、第3の実施例の暗号化処理と同じ位置のビットに復号化処理を行うことになると同時に、第3の実施例で反転されたビットも元に戻ることになる。これにより、第3の実施例によりスクランブルされた後のデータを、正しく復元することが可能であるデスクランブルを実現できる。
【0046】なお、第3の実施例の処理装置52において、フレームデータ中の少なくとも一つのサンプルデータに対して、検出データで示される位置のビットを反転する処理を行うとしているが、フレームデータの全てのサンプルデータに対してこの反転の処理を行うような構成とすれば、同様の効果に加え、第3の実施例によりスクランブルされたデータをデスクランブルする第4の実施例のデスクランブル装置の構成がより簡単化できるという効果が生じる。
【0047】また、第3の実施例の処理装置52において、フレームデータ中の少なくとも一つのサンプルに対して、第2検出データで示される位置のビットを反転する処理を行うとしているが、フレームデータの全てのサンプルに対してこの反転の処理を行うような構成とすれば、同様の効果に加え、第3の実施例によりスクランブルされたデータをデスクランブルする第4の実施例のデスクランブル装置の構成がより簡単化できるという効果が生じる。
【0048】すなわち、第4の実施例において、遅延装置64ならびに第2検出装置63が必要なくなる。なぜならば、第3の実施例の処理装置52の処理によって、フレームデータ中の全ての最上位有意ビットの位置が同じになるので、第2検出装置63による処理が必要なくなり、これにより遅延装置64の処理も必要なくなるからである。
【0049】なお、第3の実施例及び第4の実施例において、フレームデータが1つのサンプルからなるものとすれば、遅延装置と第2検出装置が必要なくなり、同様の効果が得られる。
【0050】また、第2の実施例及び第3の実施例及び第4の実施例において、検出装置と第2検出装置を一つの装置で実現するような構成にしても良く、同様の効果が得られる。
【0051】さらに全ての実施例において、処理の対象とするデータは、複数の2の補数表示されたサンプルデータから構成されるPCMデジタル音声データであるとしているが、複数の2進数表示された画素から構成されるデジタル画像データを処理の対象としても良く、これによりスクランブル後の画像データが見る人に極度の不快感を与えないような映像スクランブル・デスクランブル装置を実現できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれば、任意のPCMデジタル音声データに対して適用することができ、補助データを伝送する必要がなく、スクランブル後の音声データが聴く人に不快感を与えず、かつ安全な音声スクランブル・デスクランブル装置を実現できる。
【0053】また、第2の発明によれば、任意のPCMデジタル音声データに対して適用することができ、スクランブル後の音声データが聴く人に不快感を与えず、かつ第1の発明における音声スクランブル・デスクランブル装置よりも、安全な音声スクランブル・デスクランブル装置を実現できる。
【0054】また、第3の発明によれば、任意のPCMデジタル音声データに対して適用することができ、スクランブル後の音声データが聴く人に不快感を与えず、かつ第2の発明における音声スクランブル・デスクランブル装置よりも、安全な音声スクランブル装置を実現できる。
【0055】また、第4の発明によれば、第3の発明によりスクランブルされた後の音声データを正しく復元することが可能な音声デスクランブル装置を実現できる。




 

 


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