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発明の名称 円盤記録再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−161112
公開日 平成7年(1995)6月23日
出願番号 特願平6−224705
出願日 平成6年(1994)9月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 前田 眞一 / 古川 博文 / 河村 一郎
要約 目的
光ディスクなどの記録再生円盤単体およびディスクカ−トリッジに収納された記録再生円盤のいずれをも装着して記録または再生ができる円盤記録再生装置を提供する。

構成
記録再生円盤をタ−ンテ−ブル58に略固定するクランプ機構48と、記録再生円盤に信号を記録、再生するヘッド13と、記録再生円盤をディスクモ−タ56のシャフトの略同心位置まで移送するトレイ44とを有し、このトレイ44に記録再生円盤保持手段43とカ−トリッジを載せて保持できるカートリッジ保持手段61aとを備え、記録再生円盤単体を使用する場合はトレイ44上の記録再生円盤保持手段43に載置し、カ−トリッジを使用する場合はカートリッジ保持手段61aで保持して装置内に移送して情報の記録または再生を行う。
特許請求の範囲
【請求項1】 円盤駆動モータにより回転され記録再生媒体の回転被駆動部に結合するためのターンテーブルおよび前記記録再生媒体に記録しまたはそれから再生するためのヘッドを有し前記記録再生媒体と結合しない第1の位置と記録再生媒体と結合する第2の位置とを持つメインシャーシと、直接にまたは補助部品を介して第1の位置で記録再生媒体を載置し第2の位置で前記メインシャーシの第2の位置において前記記録再生媒体の回転被駆動部を前記メインシャーシ上のターンテーブルと結合させるためのトレイとを備え、前記トレイ上には第1の記録再生媒体であるディスク単体と第2の記録再生媒体であるカートリッジに収納されたディスクのいずれもが載置可能であって前記メインシャーシはその第1の位置において前記トレイの第1の位置から第2の位置への移送を妨げず、前記メインシャーシはその第2の位置において前記ターンテーブルが前記トレイ上の第2の記録再生媒体のカートリッジに収納されたディスクがカートリッジ内でカートリッジ内壁とのクリアランスを保つ位置でカートリッジに収納されたディスクの回転被駆動部と結合し、カートリッジに代えて第1の記録再生媒体のディスク単体を用いる場合は同じターンテーブル位置で前記トレイまたは補助部品とクリアランスを保つディスク単体とその回転被駆動部で結合することを特徴とする円盤記録再生装置。
【請求項2】 トレイは第2の記録再生媒体のカートリッジを載置する平面と、この平面を上縁として第1の記録再生媒体のディスク単体を載置する円弧状のくぼみと、メインシャーシ上のターンテーブルとヘッドとを避けるための開口とを有する請求項1記載の円盤記録再生装置。
【請求項3】 補助部品は第2の記録再生媒体のカートリッジを載置する平面と、この平面を上縁として第1の記録再生媒体のディスク単体を載置する円弧状のくぼみと、メインシャーシ上のターンテーブルとヘッドとを避けるための開口とを有し、トレイの第1の位置にて第1の記録再生媒体のディスク単体を載置したときは前記メインシャーシ上のターンテーブルを避けるため前記ターンテーブルから離れる方向に付勢されており、トレイの第2の位置においては前記付勢に抗して前記トレイに接する位置をとるホルダーである請求項1記載の円盤記録再生装置。
【請求項4】 トレイまたは補助部品であるホルダーは第2の記録再生媒体のカートリッジを載置する平面と、この平面を上縁として第1の記録再生媒体のディスク単体を載置する円弧状のくぼみと、このくぼみの平面を上縁としさらに小さな第1の記録再生媒体のディスク単体を載置する円弧状のくぼみと、メインシャーシ上のターンテーブルとヘッドとを避けるための開口とを有するものである請求項1記載の円盤記録再生装置。
【請求項5】 円盤駆動モータにより回転され記録再生媒体の回転被駆動部に結合するためのターンテーブルおよび前記記録再生媒体に記録しまたはそれから再生するためのヘッドを有し第1の位置で第1の記録再生媒体であるディスク単体を前記ターンテーブルに載置しディスク単体の回転被駆動部と結合し第2の位置で前記第1の記録媒体を記録再生するメインシャーシと、第2の記録再生媒体のカートリッジを用いるため前記メインシャーシの第1の位置で第2の記録再生媒体のカートリッジを収容し前記メインシャーシの第2の位置に至る間で前記第2の記録再生媒体のカートリッジを前記ターンテーブルとカートリッジに収容されたディスクの回転被駆動部とを結合し前記メインシャーシの第2の位置において前記第2の記録再生媒体の記録再生を行わせるためのカートリッジ保持手段とを備えた円盤記録再生装置。
【請求項6】 記録再生媒体をターンテーブルに対して押圧する押圧手段を備え、ターンテーブルは前記ディスクモータの軸に対して半径方向外側方向に付勢された状態に取りつけられた複数のボールと前記記録再生円盤の中心孔をガイドするガイド部材とを有する請求項5記載の円盤記録再生装置。
【請求項7】 メインシャーシの第2の位置から第1の位置への移送において前記ヘッドが追随して移送されることを規制する規制手段を有する請求項5記載の円盤記録再生装置。
【請求項8】 記録再生円盤に情報の記録再生を行うヘッドと、円盤駆動モータと、この円盤駆動モータの回転軸に取り付けられ前記円盤駆動モータの軸に対して半径方向に外側方向に付勢された状態に取りつけられた複数のボールと前記記録再生円盤の中心孔をガイドするガイド部材とを有する記録再生円盤を固定するためのターンテーブルと、前記記録再生円盤を前記ターンテーブルに対して押圧する押圧手段とを備えた円盤記録再生装置。
【請求項9】 円盤駆動モータにより回転され記録再生媒体の回転被駆動部に結合するためのターンテーブルおよび前記記録再生媒体に記録しまたはそれから再生するためのヘッドを有し前記記録再生媒体と結合しない第1の位置と記録再生媒体と結合する第2の位置とを持つメインシャーシと、ホルダーを介して第1の位置で記録再生媒体を載置し第2の位置で前記メインシャーシの第2の位置において前記記録再生媒体の回転被駆動部を前記メインシャーシ上のターンテーブルと結合させるためのトレイとを備え、前記トレイ上のホルダーには複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を載置可能であるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を載置可能であって、前記メインシャーシはその第1の位置において前記トレイの第1の位置から第2の位置への移送を妨げず、前記メインシャーシはその第2の位置において前記ターンテーブルが前記トレイ上のホルダーに載置された第2の記録再生媒体のカートリッジに収納されたディスクがカートリッジ内でカートリッジ内壁とのクリアランスを保つ位置でカートリッジに収納されたディスクの回転被駆動部と結合し、カートリッジに代えて第1の記録再生媒体のディスク単体を用いる場合は同じターンテーブル位置で前記トレイまたは補助部品とクリアランスを保つディスク単体とその回転被駆動部で結合することを特徴とする円盤記録再生装置。
【請求項10】 ホルダーは1ないし複数種類の第1の記録再生媒体であるディスク単体を同心的にかつ直径の大なるものほど高い位置に載置するように配列し、また1ないし複数種類の第2の記録再生媒体であるカートリッジのうち小なるカートリッジは前記ディスク単体と同心的になるように、また大なるカートリッジはトレイの移動方向に中心をずらして、かつ高い位置に載置するように配列し、前記トレイの移動方向に略斜めに上下するように構成し、前記トレイの第1の位置では前記トレイ内で低い位置をとって第1または第2の記録再生媒体のいずれかを載置し、前記トレイの第2の位置への移動中に前記中心位置の異なる媒体以外の場合は斜め上方に前記中心のずれた大なるカートリッジとの中心差をなくする方向に前記トレイ内で移動することによりすべての記録再生媒体の回転中心を一致させ、かつ記録再生時のディスク高さを同一になるように構成した請求項9記載の円盤記録再生装置。
【請求項11】 ホルダーは複数種類の第2の記録再生媒体であるカートリッジのうち小なるカートリッジに対して大なるカートリッジはトレイの移動方向に中心をずらして、かつ高い位置に載置するように配列し、前記トレイの移動方向に略斜めに上下するように構成し、前記トレイの第1の位置では前記トレイ内で低い位置をとって第2の記録再生媒体のいずれかを載置し、前記トレイの第2の位置への移動中に前記中心位置の異なる媒体以外の場合は斜め上方に前記中心のずれた大なるカートリッジとの中心差をなくする方向に前記トレイ内で移動することにより複数の第2の記録再生媒体の回転中心を一致させ、かつ記録再生時のディスク高さを同一になるように構成した請求項9記載の円盤記録再生装置。
【請求項12】 ホルダーは1ないし複数種類の第1の記録再生媒体であるディスク単体を同心的にかつ直径の大なるものほど高い位置に載置するように配列し、また1ないし複数種類の第2の記録再生媒体であるカートリッジも前記ディスク単体と同心的になるように、かつ大なるカートリッジほど高い位置に載置するように配列し、前記トレイのなかで垂直に上下するように構成し、前記トレイの第1の位置では前記トレイ内で低い位置をとって第1または第2の記録再生媒体のいずれかを載置し、前記トレイの第2の位置への移動中に大なるカートリッジで高い位置に載置されたものの場合を除いて高い位置をとるように前記トレイ内で移動することによりすべての記録再生媒体の回転中心を一致させ、かつ記録再生時のディスク高さを同一になるように構成した請求項9記載の円盤記録再生装置。
【請求項13】 ホルダーは複数種類の第2の記録再生媒体であるカートリッジのうち大なるカートリッジほど高い位置に載置するように配列し、前記トレイのなかで上下するように構成し、前記トレイの第1の位置では前記トレイ内で低い位置をとって第2の記録再生媒体のいずれかを載置し、前記トレイの第2の位置への移動中に大なるカートリッジで高い位置に載置されたものの場合を除いて高い位置をとるように前記トレイ内で移動することにより複数の記録再生媒体の回転中心を一致させ、かつ記録再生時のディスク高さを同一になるように構成した請求項9記載の円盤記録再生装置。
【請求項14】 トレイまたはその補助部品であるホルダーのカートリッジ載置面でディスク単体の載置面と重複しない部分に突起等を設けカートリッジ表面の凹部との嵌合により前後・表裏の正しく載置されたときのみ載置可能なように構成した請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項15】 メインシャーシの第1の位置と第2の位置の間の移動は一軸を中心とした回動によるものである請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項16】 メインシャーシの第1の位置と第2の位置の間の移動は捩れによる弾性で一軸を中心とした回動方向にのみ回動可能で、その他の軸方向を中心とした回動に対しては剛性を有する支持部材を前記メインシャーシと筺体との間に固定することによって行われる請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項17】 メインシャーシを固定する支持部材はL型の断面形状を有する板ばねである請求項16に記載の円盤記録再生装置。
【請求項18】 支持部材とメインシャーシの連結部、前記支持部材と筐体との連結部および前記メインシャーシと他の機構部分との連結部に筐体および外部からの振動を吸収減衰させるための粘弾性体を介在させた請求項16に記載の円盤記録再生装置。
【請求項19】 ヘッドの下方に固定部材を備え、前記固定部材は、前記メインシャーシが第1の位置へ回動したときヘッドの一部に当接する請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項20】 固定部材が粘弾性体である請求項19に記載の円盤記録再生装置。
【請求項21】 支点を中心に揺動的に保持された固定板上に固定部材を貼着し、メインシャーシが第1の位置に向かうとき前記固定板の1部に当接すると、前記支点の反対部分を持ち上げて前記固定部材がヘッドの一部に当接する請求項19に記載の円盤記録再生装置。
【請求項22】 メインシャーシの第1の位置と第2の位置の間の移動は垂直移動による請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項23】 トレイまたは補助部品であるホルダーはトレイが第2の位置へ移送されるときにメインシャーシ上のターンテーブルを避けるための切り欠きを有する請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項24】 記録再生円盤をターンテーブルに固定するために前記ターンテーブル軸と同心のクランパを前記記録再生円盤を挟持して前記ターンテーブルに押圧する結合手段を備えた請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項25】 記録再生円盤をターンテーブルに固定するために前記記録再生円盤の中心孔周辺に設けた磁性体の金属ハブがターンテーブル上に設けた磁石により吸引される結合手段を備えた請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項26】 記録再生円盤をターンテーブルに固定するためにターンテーブル軸に対して半径方向に外方に付勢された状態に取りつけられた複数のボールと前記記録再生円盤の中心孔をガイドするガイド部材と前記記録再生円盤を前記ターンテーブルに対して押圧する押圧手段とを備えた請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項27】 トレイまたは補助部品であるホルダーにはカートリッジの装着位置を規制する位置規制部材を設けた請求項1ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項28】 メインシャーシにはトレイまたは補助部品であるホルダーに設けた孔を介してカートリッジの装着位置を規制する位置規制部材を設けた請求項1ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
【請求項29】 トレイまたはその補助部品であるホルダーはカートリッジの外形の外周の一部または全部に当接する規制形状によりカートリッジの載置位置を規制するものである請求項1ないし4,9ないし13のいずれかに記載の円盤記録再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクなどの高密度記録再生円盤を用いた記録再生装置の機構構成に関し、さらに詳しくは1種類または複数種類の大きさの記録再生円盤単体と、記録再生円盤を内蔵した1種類または複数種類の大きさのカートリッジとのいずれをも記録再生できる手段を有する円盤記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年光ディスクは、記録密度が高いこと、非接触で記録再生ができるため媒体の寿命が長いこと、テープなどの媒体に比べてランダムアクセスが格段に早い等の特徴を有するので、再生専用機としてのコンパクトディスク(CD)や記録再生機としての画像ファイル、データファイル、文書ファイルなどの数多くの用途に用いられている。
【0003】上記した光ディスクを用いて記録・再生するための装置において、ディスクを装着するためのローディング機構の従来例の斜視図を図25に、その動作を側断面図である図26(a)ないし(c)に示す。メインシャーシ53にはガイドシャフト55によってY1、Y2方向にスライドできるようにガイドされていてリニアモータ用のコイル13aが取り付けられたヘッド13と、リニアモータ用の磁気ヨーク54と、ディスクモータ56とが取り付られている。そしてディスクモータ56の軸には記録再生円盤1の中心孔1aと係合するセンターコーン58aを持ったターンテーブル58が取り付けられている。
【0004】メインシャーシ53の一端部53aには回動支点用の穴53bが設けられ、その穴53bに回動支軸51を通されている。同じくクランプアーム47の一端部47aには回動支点用の穴47bが設けられ、その穴47bにも回動支軸51を通され、回動支軸51は筐体42内の突起部52に固定されている。トレイ41は、その裏面に構成されたラック41aと減速用のギヤヘッド57aが取り付けられたローディングモータ57の出力歯車57bとが噛み合い駆動することにより、ローディングモータ57の回転に従ってY1、Y2方向に平行移動できるように筐体42内部に取り付けられている(図26(a)参照)。また、トレイ41には記録再生円盤1を載置し保持できる皿状のくぼみ46が形成されている。
【0005】さらにメインシャーシ53とクランプアーム47の後部47aにはカム50が係合している。そうしてメインシャーシ53の後部とクランプアーム47の後部47aとは図示しないばね等によって、それぞれカム50に常に圧接されている。このカム50はギヤードモータ49によって駆動され回動する。カム50の回動位置によってメインシャーシ53とクランプアーム47とは接近または離反するように構成されている。
【0006】ローディングモータ57、ギヤードモータ49の動作は通常マイクロコンピュータ等により制御される。またそれぞれのモータによって駆動されるトレイ41またはカム50の位置検出は通常のマイクロスイッチ等で行われる。これらの詳細は図示せず、説明も省略する。
【0007】図26(a)ないし(c)に以上で構成を説明した従来例のローディング機構の動作を示す。記録再生円盤1を円盤記録再生装置で使用する場合、イジェクト/ロードスイッチ60を押すとマイクロコンピュータ制御により、まずギヤードモータ49によりカム50が回転しクランプアーム47とメインシャーシ53とは回動支軸51を中心にそれぞれ上下に離反した位置になる。ローディングモータ57の駆動でトレイ41がY2方向に移動し、筐体42の外部に出て図26(a)の状態になる。この状態で記録再生円盤1をトレイ41のくぼみ46に載置してイジェクト/ロードスイッチ60を押すとローディングモータ57の駆動によりトレイ41が筐体42内に平行移送され図26(b)の状態になる。つぎにギヤードモータ49によりカム50が回転しクランプアーム47とメインシャーシ53は図26(c)のように回動支軸51を中心にそれぞれ接近し記録再生円盤1がクランパ48とディスクモータ56のターンテーブル58とにはさまれてセンターコーン58aと係合して回転可能になる。この状態で記録再生円盤1からの情報の再生または記録がヘッド13によって行われる。記録再生円盤1を装置から取り出すときは以上のローディング動作とまったく逆の動作が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の構成は、保護用のディスクカートリッジに入っていないCD,CDーROMなどの再生専用の記録再生円盤の再生装置には採用できるが、記録再生が可能な記録再生円盤は一般に保護用のディスクカートリッジを必要とするため、一台の円盤記録再生装置では記録再生円盤単体およびディスクカートリッジに収納された記録再生円盤の両方を使用することは出来ないという問題点があった。
【0009】また、一般的に大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤は、各々の専用記録再生装置でしか使用できないという問題点があった。
【0010】また上記のような従来の構成では、図25においてはメインシャーシ53の傾き動作を行うため、メインシャーシ用の回動支軸52とメインシャーシ53の回動支点用の穴53bとの間に隙間が必要であり、メインシャーシ53が筐体42に対して、がたつきなど不要な振動が避けられない。このがたつきにより信号記録再生中にディスクモータ56の回転やヘッド13の動作を原因としてメインシャーシ53上で発生する特定の振動が増大し比較的周波数の低い共振現象が発生しやすいという問題点があった。
【0011】さらにヘッド13は高速動作をさせる必要があり、リニアモータなどが多く用いられるが、リニアモータなどは電源を切った場合位置保持力の無い場合が多く、図26(a)ようにシャーシが傾斜している状態で、装置の電源を切られ、設置場所の移動などが行われるときに、同図の状態で乱雑な取り扱いをすると、ヘッド13がガイドシャフト55上で左右に大きく振られ、また位置規制部材に強く打ちつけられたりして、ヘッド等の故障を発生し易いという問題点も有していた。
【0012】上記問題点を改善するための本発明の第1の目的は、記録再生円盤単体およびディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できる円盤記録再生装置を提供するものである。
【0013】本発明の第2の目的は、メインシャーシのがたつきを無くし、メインシャーシの傾き動作ができ、さらに電源を入れない状態でのヘッドの保護を有効に行う円盤記録再生装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の円盤記録再生装置は、その第1の目的に対応するものは第1の解決手段として、円盤駆動モータにより回転され記録再生媒体の回転被駆動部に結合するためのターンテーブルおよび前記記録再生媒体に記録しまたはそれから再生するためのヘッドを有し前記記録再生媒体と結合しない第1の位置と記録再生媒体と結合する第2の位置とを持つメインシャーシと、直接にまたは補助部品を介して第1の位置で記録再生媒体を載置し第2の位置で前記メインシャーシの第2の位置において前記記録再生媒体の回転被駆動部を前記メインシャーシ上のターンテーブルと結合させるためのトレイとを備えた構成となっている。
【0015】また第2の解決手段として、円盤駆動モータにより回転され記録再生媒体の回転被駆動部に結合するためのターンテーブルおよび前記記録再生媒体に記録しまたはそれから再生するためのヘッドを有し第1の位置で第1の記録再生媒体であるディスク単体を前記ターンテーブルに載置しディスク単体の回転被駆動部と結合し第2の位置で前記第1の記録媒体を記録再生するメインシャーシと、第2の記録再生媒体のカートリッジを用いるため前記メインシャーシの第1の位置で第2の記録再生媒体のカートリッジを収容し前記メインシャーシの第2の位置に至る間で前記第2の記録再生媒体のカートリッジを前記ターンテーブルとカートリッジに収容されたディスクの回転被駆動部とを結合し前記メインシャーシの第2の位置において前記第2の記録再生媒体の記録再生を行わせるためのカートリッジ保持手段とを備えた構成となっている。
【0016】さらには第3の解決手段として、第1の解決手段の構成に加えて、ホルダーは1ないし複数種類の第1の記録再生媒体であるディスク単体を同心的にかつ直径の大なるものほど高い位置に載置するように配列し、また1ないし複数種類の第2の記録再生媒体であるカートリッジのうち小なるカートリッジは前記ディスク単体と同心的になるように、大なるカートリッジはトレイの移動方向に中心をずらして、かつ高い位置に載置するように配列し、前記トレイの移動方向に略斜めに上下するよう構成し、前記トレイの第1の位置では前記トレイ内で低い位置をとって第1または第2の記録再生媒体のいずれかを載置し、前記トレイの第2の位置への移動中に前記中心位置の異なる媒体以外の場合は斜め上方に前記中心のずれた大なるカートリッジとの中心差をなくする方向に前記トレイ内で移動することによりすべての記録再生媒体の回転中心を一致させ、かつ記録再生時のディスク高さを同一になるように構成したものである。
【0017】また第2の目的に対応するものとしては、メインシャーシの第1の位置と第2の位置の間の移動は、捩れによる弾性で一軸を中心とした回動方向にのみ回動可能で、その他の軸方向を中心とした回動に対しては剛性を有する支持部材、たとえばL型の断面形状を有する板ばねを前記メインシャーシと筺体との間に固定する、または支持部材とメインシャーシの連結部、前記支持部材と筐体との連結部および前記メインシャーシと他の機構部分との連結部に筐体および外部からの振動を吸収減衰させるための粘弾性体を介在させた構成となっている。
【0018】さらに電源を入れない状態でのヘッドの保護については、ヘッドの下方に粘弾性体からなる固定部材を備え、前記固定部材は、前記メインシャーシが第1の位置へ回動したときヘッドの一部に当接する構成となっている。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成により第1の解決手段では、トレイ上には第1の記録再生媒体であるディスク単体と第2の記録再生媒体であるカートリッジに収納されたディスクのいずれもが載置可能であって前記メインシャーシはその第1の位置において前記トレイの第1の位置から第2の位置への移送を妨げず、前記メインシャーシはその第2の位置において前記ターンテーブルが前記トレイ上の第2の記録再生媒体のカートリッジに収納されたディスクがカートリッジ内でカートリッジ内壁とのクリアランスを保つ位置でカートリッジに収納されたディスクの回転被駆動部と結合し、カートリッジに代えて第1の記録再生媒体のディスク単体を用いる場合は同じターンテーブル位置で前記トレイまたは補助部品とクリアランスを保つディスク単体とその回転被駆動部で結合するように作用する。
【0020】第2の解決手段においては、シャーシの第1の位置においてシャーシ上のターンテーブルに対し記録再生円盤単体を載置して第2の位置へ移送して記録再生円盤単体の記録または再生を行い、記録再生円盤を内部に収納したカートリッジを使用する場合にはシャーシの第1の位置においてカートリッジ保持手段によってカートリッジを保持し第2の位置へ移送して装置内に移送され情報の記録または再生が行われる。しかも規制手段の働きによって第1の位置においてはヘッドが筐体内に規制され使用者が直接ヘッドに接触して精密なヘッドに障害を与えることを未然に防ぐものである。
【0021】第3の解決手段においては、1台の記録再生装置でトレイ上のホルダーには1ないし複数種類の大きさの第1の記録再生媒体であるディスク単体および1ないし複数種類の大きさの第2の記録再生媒体であるカートリッジに収納されたディスクのいずれか、またはそのいずれもが載置可能であって、大きさの異なる記録再生円盤単体および記録再生円盤を内部に収納した複数種類の大きさの異なるカートリッジの中心位置の差をサブトレイの前後方向の移動で吸収し、それぞれの記録再生円盤の高さの差をサブトレイの上下方向の移動で吸収することにより、複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および記録再生円盤を内部に収納した複数種類の大きさの異なるカートリッジでの情報の記録または再生が可能となる。
【0022】また本発明の第2の目的を達成するための構成においては、メインシャーシの支持部材として断面形状がL型の板ばね等を使用することにより、目的とする回動方向にのみ弾性を有し、それ以外の軸方向に剛性を確保でき、メインシャーシの傾き動作の機能を持ちながら、筐体に対するメインシャーシのがたつきを無くした円盤記録再生装置を得るものである。さらに回動方向に弾性を有するため、この弾性力を反力として利用し、メインシャーシにかかる重力と釣り合わせる構成にできるため、ローディング機構駆動用のモータにかかる負荷を軽減するという効果も有する。
【0023】また固定部材でヘッドを適度な強度で位置規制するため、電源を切った状態でヘッドが不用意に動くことがなく、取り扱いが極めて容易になる。
【0024】
【実施例】以下、本発明のカートリッジに入った記録再生円盤と単体の記録再生円盤とのいずれをも用いることのできる円盤記録再生装置の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の解決手段による第1の実施例の円盤記録再生装置の概略構成を示す斜視図である。なお、この実施例を示す図面において、前記図25、図26の従来例と構成ならびに動作が共通する部分には共通の符号を付けることとする。すなわち、ヘッド13、筐体42、クランプアーム47、ギヤードモータ49、カム50、回動支軸51、メインシャーシ53、ガイドシャフト55、ディスクモータ56、ローディングモータ57、ターンテーブル58、センターコーン58a等は従来例と同様である。またこれらの関連制御動作はマイクロコンピュータ制御等でおこなわれ、またそれぞれのモータによって駆動されるカム50またはトレイ41の位置検出は通常のマイクロスイッチ等で行われるが従来例同様これらの詳細は省略する。
【0025】トレイ61が従来例の図25のトレイ41と異なるのは記録再生円盤保持手段としてホルダー43が取り付られていることである。ホルダー43には記録再生円盤を保持するためのくぼみ43aが形成されている。また軸44がホルダー43を図中矢印E方向に回動自在に軸支しバネ45で矢印E方向に付勢されている。またトレイ61の外周には図2に示すカートリッジ62の外形より若干大きいガイド部分61aが形成されておりカートリッジ62を載置した時にカートリッジ62を保持し位置規制する形状となっている。
【0026】以上のように構成された円盤記録再生装置がいかに動作するかを図3(a)、(b)、(c)ないし図4(a)、(b)、(c)を用いて説明する。筐体42の前面にあるイジェクト/ロードスイッチ60を押すと、まずギヤードモータ49によりカム50が回動しクランプアーム47とメインシャーシ53とは回動支軸51を中心にそれぞれ上下に離反した位置になる。このとき第1の位置となるメインシャーシ53の下方への回動角は従来例よりわずかでよい。つぎにローディングモータ57の駆動によりトレイ61がY2方向に動きだし、筐体42の外部に出てきてトレイ61の第1の位置にくる。この状態を示したのが図3(a)である。この状態ではホルダー43はバネ45によって矢印E方向に付勢されているため図のように記録再生円盤1をホルダーのくぼみ43aに載置しても角度F分だけ傾斜した状態となっている。なおホルダー43は角度F以上矢印E方向に傾斜しないように端部に形成されたストッパー部43bで規制されている。この状態からローディングモータ57によってトレイ61が装置内部に移送されて図3(b)の第2の位置の状態になる。センターコーン58aはメインシャーシ53の下方へのわずかの回動によってわずかに下方向に逃げているだけであるが、このときホルダー43に載置された記録再生円盤1は角度Fだけ上方に傾斜しているためセンターコーン58aに当接することはない。このようにメインシャーシ53の下方への回動角を小とすることによって、装置全体の高さを低く設計することを可能にしている。つぎにギヤードモータ49によりカム50が回動しクランプアーム47とメインシャーシ53は図3(c)のように回動支軸51を中心にそれぞれ接近し記録再生円盤1がクランパ48とディスクモータ56のターンテーブル58とにはさまれてセンターコーン58aと係合して回転可能になる。ここでメインシャーシ53は第2の位置となる。この状態で記録再生円盤1からの情報の再生または記録がヘッド13によって行われる。記録再生円盤1を装置から取り出すときは以上のローディング動作とまったく逆の動作が行われる。
【0027】つぎにカートリッジ62に収納された記録再生円盤63を使用する場合について図4(a)、(b)、(c)を用いて説明する。記録再生円盤1の単体ディスクの場合と同様に筐体42の前面にあるイジェクト/ロードスイッチ60を押すとローディングモータ57の駆動によりトレイ61がY2方向に動きだし、筐体42の外部に出てくる。そこで、この状態のトレイ61にガイド部61aに納まるようにカートリッジを載置する。この状態を示したのが図4(a)である。さてこの状態ではホルダー43はカートリッジ62の重量でほぼ水平の状態になっている。この状態からローディングモータ57によってトレイ61が装置内部に移送されて図4(b)の状態になる。このときトレイ上に載置されたカートリッジ63はホルダー43上にのっているためセンターコーン58aに当接することはない。ついでギヤードモータ49によりカム50が回転しクランプアーム47とメインシャーシ53とは、図4(c)のように回動支軸51を中心にそれぞれ接近しカートリッジ62内の記録再生円盤63がクランパ48とディスクモータ56のターンテーブル58とにはさまれてセンターコーン58aと係合して回転可能になる。このときのカートリッジ62内部の記録再生円盤63の位置は、センターコーン58aによって押し上げられ、カートリッジ62の内壁から浮いた状態で回転する。この状態で記録再生円盤63からの情報の再生または記録がヘッド13によって行われる。カートリッジ62を装置から取り出すときは以上の動作とまったく逆の動作が行われる。前記したカートリッジ62に開口窓を閉じるためのシャッタがある場合には、そのための開閉機構をY1方向への駆動力によって開閉用の爪をシャッター開閉方向に動かすような構造を追加すれば良い。
【0028】説明が後に戻るが、図3におけるカートリッジに納められていない記録再生円盤1も、回転時には同じ高さに持ち上げられていることはいうまでもない。すなわち図1のホルダー43の形状から当初ホルダー43上では記録再生円盤1はカートリッジ62の底面よりも低い位置に保持されている。この記録再生円盤1に対して、上記のようにカートリッジ62の内壁から浮いた状態で回転するようにカートリッジ62内部の記録再生円盤63を押し上げるセンターコーン58aの位置というものは、カートリッジに納められていない記録再生円盤1に対しても同じになるはずであるから、このときカートリッジに納められていない記録再生円盤1はホルダー43aの凹んだ面から持ち上げられ、ホルダー43aと接触することはない。
【0029】上記実施例とほぼ同様な構造による第2の実施例について以下に図5を参照しながら説明する。図5において、トレイ61aの上面には39aの検出スイッチA、39bの検出スイッチB、40aの位置決めピンA、40bの位置決めピンBを設けている。また本実施例ではホルダー部がトレイ61aと一体になっている。それ以外の構成は図1の構成と同じであり、同一の符号を付し説明を省略する。検出スイッチA39aはトレイ上にカートリッジが乗せられたかどうかを判定するスイッチであり、カートリッジ型ディスクのレーザー強度や光ヘッド制御系、ディスクモータ回転制御系制御方式等の記録再生条件を変更するために使用される。検出スイッチB39bはカートリッジに設けられた記録禁止やディスクの種類等を示すコード孔を検出し所望の記録再生動作を実現するために利用される。ここで検出スイッチA、Bの位置や数は本例に限定されるものでない。40a、40bの位置決めピンA、Bは図2のカートリッジ形状には図示していないが、一般にカートリッジには位置決めを正確にできるよう位置決めのための切り欠きが2箇所もしくは4箇所設けられており、その切り欠きと嵌合させるためのものである。このように構成することによってディスクモータのターンテーブル部58をローディング時にディスク面から図1の例より下に下げる必要があるが、構成はより簡単にすることが可能になる。
【0030】上記した2例はさらに組み合わせることは可能であり、図1の実施例に検出スイッチや位置決めピンを追加することも可能であり、また図5の第2の実施例に図1のように付勢されたホルダー43を設けることも同様に可能である。
【0031】つぎに第2の解決手段による第3の実施例について説明する。図6は本発明の第3の実施例の概略構成斜視図である。1は前述同様単体で使用される記録再生円盤、2は装置の外郭を形成する筐体、3はシャーシでターンテーブル19を取り付けられたディスクモータ34、ヘッド13を搭載している。4はラックでシャーシ3の下部に形成されており筐体2内のローディングモータ11の出力軸に取り付けられた歯車11aと噛み合っている。5はシャーシ前部に取り付けられた蓋部材、6はイジェクト/ロードスイッチである。7はシャーシ上面に形成された略円形のくぼみでターンテーブル19に記録再生円盤1が載置された時に記録再生円盤1が接触しないように設けられている。8はクランプ機構でターンテーブル19上に取付られている。クランプ機構8の詳細は後述する。9はカートリッジを保持するカートリッジホルダーで一端を軸18によりシャーシ3の軸受け部分3aに回動可能に軸支されバネ17によって矢印B方向に付勢されている。10はシャーシ3の側面に形成された溝14と係合してシャーシ3をガイドするレールであって筐体2の内部両側面に取り付けられている。カートリッジホルダー9には上面に土手状のガイド部分16とカートリッジを矢印A方向から挿入するときのガイドになるガイド部材15とが形成されている。そして図示されていないが底面は開口となっている。
【0032】図7はこのカートリッジホルダー9にカートリッジ62を図6の矢印A方向から挿入した状態を示した概略説明図である。この状態ではカートリッジホルダー9は図のようにカートリッジ62の重量でシャーシ3に接触してほぼ水平の状態にある。カートリッジホルダ9の上面には当接部材21が軸受け25によって回動支持されておりカートリッジホルダ9の上部の穴22を通してカートリッジ62内部の記録再生円盤63の中心穴63aの内周部に当接できる位置関係にある。バネ24は当接部材21を矢印B方向に付勢している。当接部材21にはカム形状23が形成されており筐体2の内部上面に取り付けられた斜面カム27と当接する位置関係にある。また筐体2の内部には規制部材26が設けられ、これはヘッド13と当接する位置関係にありシャーシ3が筐体2の外部に移送される際にヘッドが筐体2の外部に露出するのを規制する働きをする。
【0033】図8(a),(b),(c)はクランプ機構8の構成説明図である。以下クランプ機構の詳細について説明する。クランプ機構8はターンテーブル19の上に構成されている。8aは略円柱状の外形を有するカバーで内部に球形のボール35を3個ないし4個保持している(図8では断面を示しているので2個のみを図示)。このボールはカバー8aにより外部にはずれないよう保持されている。32はコーン状部材でディスクモータ34の軸36にガイドされてZ1、Z2方向にスライドできるように構成され、バネ33で矢印Z1方向に付勢され、結果的に外周の斜面32aでボール35は矢印C方向に付勢されている。図8(b)のように記録再生円盤1がターンテーブル19上に載置されるといったんボール35は矢印C2方向にバネ力に抗して移動しさらに記録再生円盤が下向きに矢印Z2方向に押されると図8(c)の状態になるが、この状態でボール35が矢印C方向に付勢される力により記録再生円盤はターンテーブル19に押さえつけれる。このときボール35はコーン状部材32により付勢されているためそれぞれ均等に矢印C方向に押される。結果、記録再生円盤1は軸36に対して精密に略同軸に固定され偏心量も小さく抑えられる。
【0034】ローディングモータ11によって移送されるシャーシ3の位置検出は通常のマイクロスイッチ等で行われイジェクト/ロードスイッチ6を使用者が操作することによって、いわゆるマイクロコンピュータによるシーケンス制御がなされる。これらの詳細な説明は従来より用いられている技術であるため省略する。
【0035】つぎに以上の構成でどのように装置が動作するかを図9を用いて説明する。まずカートリッジ62に納められた記録再生円盤63を使用する場合について説明する。図9(a)、(b)、(c)はこの実施例の動作の説明図である。図6の状態の装置の第1の位置にあるシャーシ3上のカートリッジホルダー9にカートリッジ62を挿入載置すると、前述のように図7の状態になる。この状態の説明図が図9(a)である。この状態ではカートリッジ62内の記録再生円盤63は図のようにクランプ機構8の上部に載っているだけでまだ完全には位置決めされていない。またヘッド13は規制部材26に規制されて筐体内に規制され筐体外に露出していない。(図6では説明のためにヘッド13は筐体2の外部に出た状態を仮定して示している。)つぎにシャーシ3が筐体2の内部に矢印Y1方向に移送されると当接部材21のカム形状23が筐体2の内部上面に取り付けられた斜面カム27と当接し当接部材21が矢印B2方向に押される。これによりカートリッジ62の内部にある記録再生円盤63がクランプ機構8に対して押し込まれる。これを示したのが図8(b)である。さらにシャーシ3が矢印Y1方向に移送されると図8(c)の状態になり、シャーシ3は筐体2内に完全に収納された第2の位置の状態になり、同時に当接部材21のカム形状23は斜面カム27と当接しなくなり当接部材21は記録再生円盤と接触していない状態となる。また規制部材26は筐体2の開口部2aの近傍にあるためこの図の状態ではヘッド13とは当接することはない。この状態でディスクモータ34によりターンテーブル19上の記録再生円盤63が回転しヘッド13により信号の記録再生が可能となる。
【0036】なお以上は規制部材26によってヘッド13の筐体2の外部への露出を規制する実施例を示したが、たとえばヘッド13をリニアモーター用のコイルの駆動力によって矢印Y1方向に保持してヘッド13を筐体2の外部に露出しないように構成することによって規制手段とする実施例も考えられる。
【0037】つぎにカートリッジに入っていない記録再生円盤単体1を使用する場合を説明する。このとき使用者はまずイジェクト/ロードスイッチ6を押すとシャーシ3が筐体2の外部に移送され図6の状態になる。この状態ではカートリッジホルダ9は図6のようにバネ17の付勢力により上方に傾斜した状態にありターンテーブル19上に空間があるため、クランプ機構8の中心に記録再生円盤1の中心孔1aを合わせて使用者がターンテーブル19上に容易に載置するができる。そこで使用者がターンテーブル19上に記録再生円盤を載置して押圧すると前述のクランプ機構8の働きで記録再生円盤がターンテーブル19上に位置決め固定される。ついでイジェクト/ロードスイッチ6を押すとシャーシ3が筐体2の内部に移送され前述と同様記録再生が可能な状態になる。
【0038】以上説明したように、第1の解決手段においてはディスクを載置するトレイに単体ディスク用のホルダーを垂直取り出し方向に付勢して構成し、カートリッジ載置時にはホルダーがカートリッジの自重で沈みほぼ水平になる構成とする。またはホルダーを省略する構成も用いることができる。
【0039】第2の解決手段においてはカートリッジホルダーを垂直取り出し方向に付勢し、カートリッジ入りのディスクはカートリッジホルダーに装着し、単体ディスクは直接ターンテーブル上に載置押圧するという簡単な追加構造により、単体ディスク、カートリッジ入りディスク共に1台の装置で扱えるようになり、応用範囲を拡大する上で非常に大きな効果を奏することができる。
【0040】なお実施例では光ディスクを用いて説明したが、光による記録再生以外の方式たとえば磁気記録再生方式の媒体にも応用できることは自明であり、また媒体の駆動のための構成は若干異なるがカード状の記録媒体を利用した機器の装着機構としても応用できるものである。
【0041】つぎにメインシャーシ用の回動支軸とメインシャーシの回動支点用の穴との間の隙間による筐体に対してのがたつきなど不要な振動を避けるため、またシャーシが傾斜している状態で装置の電源が切られ設置場所の移動などが行われるときのピックアップ(ヘッド)の安定保持に関する実施例について図10、図11を参照しながら説明する。図10は本発明による円盤記録再生装置の第4の実施例の構成概要を示した斜視図である。101は筐体で、内部には断面形状がL型の板ばね105の両端を取り付けるための支柱101aが2本設けられている。102はターンテーブルで、記録再生円盤114の中心穴114aと係合し同記録再生円盤114の位置を決める。103はディスクモータで、その軸に直結したターンテーブル102によって記録再生円盤114を回転させる。104はメインシャーシで、断面形状がL型の板ばね105が取り付けられている。またこの板ばね105を介して、メインシャーシ104は筐体101の支柱101aに取り付けられている。106、107はピックアップ108が記録再生円盤114の半径方向に走行するためのレールで、メインシャーシ104に取り付けられている。ピックアップ108は記録再生円盤114に信号を記録すると共に同記録再生円盤114に記録された信号を再生する機能を有するものである。ピックアップ108にはレール106、107と嵌合して同ピックアップ108を摺動自在に支持する軸受け108aが設けてあり、図中矢印Y1、Y2方向に直線的に移動可能となっている。109はリニアモータ用の磁気回路で、メインシャーシ104に取り付けられている。110はリニアモータ用のコイルで、ピックアップ108に取り付けられている。コイル110を流れる電流により、ピックアップ108は矢印Y1、Y2方向に駆動される。111はギアードモータで、出力軸にはピニオン歯車111aが付いている。112は平歯車で、偏心位置に突起軸112aを持つ。ピニオン歯車111aと平歯車112とが噛み合い、突起軸112aとメインシャーシ104の端部に設けられた突起104cとが係合している。
【0042】ここで、断面形状がL型の板ばね105は、図11(c)で示すように矢印Z1、Z2方向および、矢印Y1、Y2方向の曲げ力に対しては剛性が高く丈夫であるが矢印R1、R2方向の捩り力に対しては比較的弱い構造であり、かつ一定の回転量、捩り力以下では元の形状に戻ろうとする弾性を有している。このことによりメインシャーシ104は、矢印Z1、Z2方向および、矢印Y1、Y2方向の力に対しては剛性が高く丈夫で位置ずれを起こさないが、板ばね105の位置を中心として矢印S1、S2方向に回動するようになっている。
【0043】以上のように構成された円盤記録再生装置の動作について図11(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図11は円盤記録再生装置の第4の実施例の側断面図である。筐体101の挿入口101bから保護用のカートリッジケース115に入った記録再生円盤114を挿入し、奥まで入れると、筐体101の内部に設けられた位置決め板101cに当たり、記録再生円盤114の中心孔114aとターンテーブル102の中心が略一致する位置で略固定される。図11(a)、(b)の状態ではメインシャーシ104は図示のように矢印S2方向に傾いた状態にある。この状態では、図11(b)から解るように、ターンテーブル102の中央にある凸部のセンターリング102aは、カートリッジケース115の位置から矢印S2方向に退避しており、カートリッジケース115は自在に矢印Y1、Y2方向に移動できる。図11(b)の状態からギアードモータ111が動作し、ピニオン歯車111aを介して平歯車112を回動させ、突起軸112aと係合しているメインシャーシ104の突起104cが矢印S1方向に動く。メインシャーシ104が記録再生円盤114と平行になる位置までくると、センターリング102aと記録再生円盤114の中心穴114aが係合し、記録再生円盤114はターンテーブル102上に位置決めされる。記録再生円盤114の中心穴114aの周辺には磁性体の金属製ハブ114bが取り付けられており、また、ターンテーブル102上には磁石102bが埋め込まれており、この磁石102bの磁力により記録再生円盤114はターンテーブル102上に吸着固定される。この状態でディスクモータ103を回転させ、ピックアップ108を矢印Y1、Y2方向に走査させ、記録再生円盤114に信号を記録したり、記録再生円盤114上の記録信号を再生する。記録再生円盤114が入ったカートリッジケース115を円盤記録再生装置から取り出す場合は、ギアードモータ111を逆回転させメインシャーシ104の突起104cを矢印S2方向に動かす。図11(b)状態になると記録再生円盤114が入ったカートリッジケース115を矢印Y2方向に動かし円盤記録再生装置から取り出すことができる。
【0044】図12は、図10の円盤記録再生装置に振動吸収用の粘弾性体を組み込んだ実施例の構成概要を示した斜視図である。また、図13(a)、(b)に粘弾性体取りつけ部の断面図を示す。116および117はゴム、樹脂等の粘弾性体であり、筐体101および外部からメインシャーシ104に伝わる振動を吸収減衰させる。また、断面形状がL型の板ばね105に例示する支持体を制振機能を有する鋼板でつくることにより、板ばね105自体が筐体および外部からメインシャーシ104に伝わる振動を吸収減衰させることもできる。また粘弾性体としては、上記以外にも繊維質のものを接着融合材等で固着成形したものや、ゴムや樹脂との組み合わせ等、振動を吸収する性質を有する部材で適当な強度を有するものであれば有効である。
【0045】なお本実施例ではピックアップを1個搭載した片面用円盤記録再生装置を表しているが、ピックアップを2個搭載した両面用円盤記録再生装置にも使用できる。
【0046】支持部材としてはL型の板ばね105で説明したが、捩れ方向にのみ弾性を有する部材形状、材質であればよく、一定の厚みを有する平板、T型板ばね、U型板ばね、X型板ばねや、図25の従来例の構造においても回動軸受けにリングバネで付勢してがたつきを軽減したものでも可能である。
【0047】つぎに第5の実施例について図面を参照して説明する。図14(a)、(b)、(c)は、図11の円盤記録再生装置に記録再生円盤排出時のピックアップ108の固定用の部材を筐体内に組込んだ実施例の構成概要と動作を示す断面図であり、121は固定部材である。図14(a)、(b)の状態ではメインシャーシ104は図示のように矢印S2方向に傾いた状態にある。図14から解るように、この状態でピックアップ108は、筐体内に組込んだ固定部材121の一部に当接しており、矢印Y1、Y2方向の動作が適度な強度で固定される。図14(c)の状態ではメインシャーシ4と記録再生円盤114とが平行であり、ピックアップ108は、固定部材121との当接が解除され、矢印Y1、Y2方向に動作できるようになる。
【0048】図15は、図11の円盤記録再生装置に記録再生円盤排出時のピックアップ固定用の部材を筐体内に組込んだ第6の実施例の構成概要と動作を示す側断面図である。119は固定板であり、120は固定部材である。固定板119は筐体101内の固定板支持突起101eに取り付けられており、固定板支点101fを支点にして矢印S1、S2方向に回動できる。図15(a)、(b)の状態では固定板119は、自身のばね力により常時矢印S1方向に付勢される。固定部材120は固定板119上に取り付けられている。図15(a)、(b)の状態ではメインシャーシ104は図示のように矢印S2方向に傾いた状態にある。同図に示すように、この状態でメインシャーシ104は固定板先端部119aを押さえるため、固定板119は矢印S2方向に傾き、固定部材120の一部がピックアップ108に当接し、ピックアップ108の矢印Y1、Y2方向への動作を固定する。図15(c)の状態ではメインシャーシ104と記録再生円盤114が平行であり、固定板先端部119aにかかっていたメインシャーシ104からの付勢力が無くなり、固定板119も自身のばね力により矢印S1方向に回動する。ピックアップ108は、固定部材120との当接が解除され、矢印Y1、Y2方向に動作できるようになる。また当接が解除されたとき固定板119が自由運動を起こさないように、筐体101と固定板119の間に永久磁石などの吸引部材や、固定板支点101fの近傍で119a側に適度なばねを挿入し、付勢しておくことも有効である。
【0049】第5、第6の実施例における固定部材としては、ゴムや樹脂等の粘弾性体があり、これ以外にも繊維質のものを接着融合材等で固着成形したものや、ゴムや樹脂との組み合わせ等の部材、樹脂などの細い繊維を多数林立させたブラシでも有効である。
【0050】なお、上記実施例では記録再生円盤を用いる光ディスク装置で説明したが、磁気ディスク装置においても有効であり、またカード状の記録媒体を利用する装置でも、媒体を挿入する際にメインシャーシが媒体と接触するのを回避する必要が有る場合には、ディスクモータ部分の構成が異なるのみであり、本発明の範囲であることは自明である。
【0051】さらに上記第4ないし第6の実施例においては記録再生円盤がカートリッジに入った場合で、また記録再生円盤のターンテーブル102への固定は磁力による吸着を用いたが、これはもちろん図1のように記録再生円盤単体とカートリッジに入った記録再生円盤のいずれも用いられる構成に適用できるのは当然であり、また図1のようにクランプ機構によって固定される構成にも適用できることは説明するまでもない。
【0052】つぎに本発明の、「複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生するための円盤記録再生装置の第3の解決手段について図面を参照しながら説明する。図16は第3の解決手段による第7の実施例の円盤記録再生装置の概略構成分解斜視図である。
【0053】まず筐体201を中心とする構成について説明する。図16において筐体201の内部にはメインシャーシ202に取り付けられた断面形状がL型のトーションリーフ203を、その両端の穴203aでねじその他の固定手段で固定するためのボス201aが2個設けられている。このボス201aの上面は開口201d方向に向かってわずか下がるよう傾斜していることによって、トーションリーフ203を固定したときにメインシャーシ202の先端部202aが常時矢印D方向に付勢されている。また筐体201の内部にはメインレバー204を回動可能に軸支するための軸201cを保持するボス201bも1個設けられている。そしてこの矢印D方向に付勢されたシャーシーベース202は図示していない、たとえば減速装置付きのモータ等の駆動手段によってメインレバー204が矢印R1方向に回動されたときにその斜面204aによってメインシャーシ202の切り欠き部202bと係合してメインシャーシ202の先端部202aをトーションリーフ203のばね付勢力に抗して矢印U方向に押し上げ、メインシャーシ202が略水平になるようにする。メインレバー204が矢印R2方向に回動されたときはメインレバー204の斜面204aに沿ってトーションリーフ203のばね付勢力によってメインシャーシ202が水平位置から矢印D方向へ傾く。
【0054】つぎにトレイ205を中心とする構成について説明する。トレイ205は、その側壁205aの下端面205bが筺体201の両内側面に設けられた2本のガイドリブ201e上を摺動し、また筺体201の上面を閉鎖する蓋207は側壁205aの上端面205cを僅かなクリアランスをもってガイドしてトレイ205を矢印Y1−Y2方向へ移動自在に保持しており、筺体201の前方にはトレイ205が出入する開口201dが設けられている。トレイ205はここでは図示していないが、たとえば実施例1における図1のホルダー43を矢印Y1−Y2方向に駆動するような動力手段で開口201dより出入自在に駆動されるものとする。この開口201dには図示していないが必要に応じてトレイ205の矢印Y2方向への移動に応動して外方へ開くシャッターを設けてもよい。トレイ205の摺動保持は上記の手段に限定されず、上下2本のリブでトレイ205の側壁205aを挟んでもよく、またトレイ205の側面に溝を設けておきそれに嵌合する1本のリブを筺体201側に設けてもよい。
【0055】またカートリッジの表裏前後の形状を変えることによりカートリッジの前後・表裏逆挿入を防止することができる。すなわちカートリッジ載置面でディスク単体の載置面と重複しない部分に突起等を設け、正しい位置に載置した場合のみこの突起に邪魔されずに載置できるようカートリッジ側に逃げの凹部を設けておけばよい。
【0056】つぎにトレイ205に対してホルダー206が移動する構成について説明する。トレイ205にはピストンばね205dによって付勢されたピストン205eが矢印Y2方向にトレイ205のホルダー保持部205f内方に突出し、トレイ205の4個のZ状のガイド孔205gに4本のピン206aを係合させたホルダー206をホルダー保持部205f内に保持しながら矢印Y2方向に付勢し、かつZ状のガイド孔205gの斜面に沿って矢印Z1方向へも付勢することとなる。ここではガイド孔205gをZ状として説明したが、これは両端においての高さを安定にするための設計的な配慮であって直線の傾斜したガイド孔であっても差し支えない。
【0057】つぎにホルダー206の構成について説明する。ホルダー206の上面は内部に記録再生円盤を収納した複数種のカートリッジおよび複数種の記録再生円盤単体が載置できるように複雑な形状をしている。ここでは大型のカートリッジAおよび小型のカートリッジBならびに大型のディスク(記録再生円盤)Cおよび小型のディスクDが載置できる場合を例示して説明をしよう。載置面206bは大型のカートリッジAを載置する場所であり、リブ206jで奥行きの位置決めがされている。図示していないが必要によりカートリッジAを位置規制形状として4周から保持するリブを周辺に設けてもよい。載置面206cは載置面206bより一段下がっており、この面とエッジ206dによって大型のディスクCを保持し、かつ載置面206cと4個所の位置規制形状としてのL型のエッジ206eとで小型のカートリッジBを保持し、載置面206fとエッジ206gとで小型のディスクDを保持するように構成する。
【0058】メインシャーシ202上に植立した2本のカートリッジガイドピン210はトレイ205の孔205j,ホルダー206の長孔206hを通して後述するカートリッジAのアラインメントホールと嵌合してその位置決めをする。このガイドピンはトレイ205上にあってもよい。ホルダー206の後部2個所に設けた係合ピン206iはトレイ205の長孔205hから下方に突き出しており、トレイ205が筺体201の開口201dより外へ出てきたときに開口201d近辺にある筺体201の係合ピン201fと係合するように位置決めされている。
【0059】つぎにメインシャーシ202上に配設されている機能部品の詳細を説明する。メインシャーシ202上にはターンテーブル208をその回転軸に結合したディスクモータ209、2本のガイドシャフト211でY1,Y2方向にスライドされるようにガイドされたヘッド(ピックアップ)212を有するが、これらは第1ないし第6の実施例で詳述しているものと同様であるのでその詳細は省略する。ターンテーブル208と記録再生円盤単体またはカートリッジに収納された記録再生円盤との係合は実施例1ないし3のようにクランプアームによってターンテーブル208にクランプさせる方式でもよく、また実施例4ないし6で示した例のように記録再生円盤側に磁性体の金属ハブを持ち、ターンテーブル208側に磁石を持ち、この磁石により金属ハブを吸着することによって記録再生円盤を保持する方式でもよく、それぞれの方式に必要な機構をそれぞれ付属させればよい。
【0060】以上のように構成され、つぎにその動作を説明する。各部の動作は前述の各実施例のようにマイクロコンピュータ制御によりシーケンシャルに行われる。筐体201の前面のイジェクト/ロードスイッチ213を押圧するとトレイ205の排出に先だってメインレバー204が図示しない駆動手段によって矢印R2方向に回動し、メインシャーシ202の切り欠き202bに当接するメインレバー204の斜面204aとの当接部の下降に沿ってトーションリーフ203のばね付勢力によってメインシャーシ202が水平位置から矢印D方向へ傾くように付勢され、ターンテーブル208が下降してトレイ205の底面より下に下がりメインシャーシ202の第1の位置となる。つぎに図示しない動力手段で開口201dよりトレイ205が筺体201の内側面に設けられた2本のガイドリブ201eと蓋207とにガイドされて排出される。この動作の終端付近でトレイ205上のホルダー206の後部の2本の係合ピン206iが筺体201の内側面に設けられた2本の係合ピン201fに係合し、排出されるトレイ205に対して相対的に後方に引き戻すことになる。するとホルダー206は側面の4本のピン206aがトレイ205の4個のZ型のガイド孔205gと係合しているので、トレイ205に対して相対的にY1方向にピストン205eの押圧に抗して摺動されるとともに、トレイ205に対して相対的にZ2方向に下降することになる。
【0061】このトレイ205の第1の位置の状態でホルダー206にカートリッジまたはディスクを載置する。図17はこの状態を示す概略側断面図である。大型のカートリッジA221および小型のカートリッジB222ならびに大型のディスクC223および小型のディスクD224の4種の媒体が載置できる場合を例示すると、図16における載置面206cは大型のカートリッジA221を載置する載置面206bより一段下がっており、この面とエッジ206dとによって大型のディスクC223を保持し、かつ載置面206cと4個所のL型のエッジ206eとで小型のカートリッジB222を保持し、載置面206fとエッジ206gとで小型のディスクD224を保持するように構成されている。エッジ206dとエッジ206gとは同心円状に形成し、この中心と4個のL型のエッジ206eの中心とは一致しているので、カートリッジA221以外のディスクC223、ディスクD224、カートリッジB222のそれぞれをホルダー206に載置したときは、カートリッジA221以外のディスクまたはカートリッジB222内のディスクの中心位置は一致しており、載置場所の差によりその高さが異なるだけである。これに対してカートリッジA221内のディスクの中心は図17、図19(a),(b)に示すように開口201d方向にtだけずれている。
【0062】図16ではホルダー206上のカートリッジまたはディスクを載置する平面は3段階の高さで4種類のカートリッジとディスクを載置できるように説明したが、図17に示すように4段階の高さを持つようにしても何等差し支えない。
【0063】つぎにカートリッジA221、カートリッジB222、ディスクC223、ディスクD224をそれぞれホルダー206に載置して円盤記録再生装置内にローディングする場合について図18ないし図22を併用して説明する。図18(a)において大型のカートリッジA221をトレイ205上のホルダー206に載置する。ローディングするときはイジェクト/ロードスイッチ213を押圧するとトレイ205は動力手段によって開口201dから筐体201内部へ収納されるが(図18(b))、距離L程度動いたときに排出の際に係合した図16における係合ピン201fと206iの係合がすでに解かれるのでホルダー206はトレイ205内部でピストンばね205dに付勢されたピストン205eの押圧を受けて矢印Y2方向への力を受けるが、大型のカートリッジA221はホルダー206の最も高い位置に載置されており、蓋207によって上昇が制限され、かつカートリッジA221の寸法もリブ206jとトレイ前部との中に一杯に納まっているのでホルダー206はトレイ205に対して移動することができず、トレイ205とホルダー206はそのまま奥まで収納される(図18(c))。このときの状態を開口201d方向より見た断面図の図19(a)に示す。ついで図示しない駆動機構によりメインレバー204は矢印R1方向に駆動され、メインシャーシ202はトーションリーフ203のばね力に抗して略水平位置まで押し上げられ、カートリッジガイドピン210がカートリッジA221の底面にある図示しないアラインメントホールに係合してメインシャーシ202に対するカートリッジA221の高さを保証し、カートリッジと内部の記録媒体との回転時の面ぶれ等を含めたクリアランスを確保する(図18(d))。この状態がメインシャーシ202、トレイ205のそれぞれの第2の位置となる。カートリッジA221の装着が完了するとディスクモータ209が回転しヘッド212が移送機構により所定位置へ移動して記録および再生動作を行う。
【0064】図20の小型のカートリッジB222の場合は、図20(a)のようにカートリッジB222をトレイ205上のホルダー206に載置し、図20(b)のようにトレイ205が開口201dから内部に収納される際に距離L程度動いたときには図16における係合ピン201fと206aとの係合がすでに解かれており、ホルダー206がトレイ205内部でピストンばね205dに付勢されたピストン205eの押圧を受けて矢印Y2方向への力を受けてホルダー206は4本のピン206aがZ状のガイド孔205gに沿ってトレイ205に対して相対的にY2方向へ移動し、かつ相対的に矢印Z1方向へも移動することになり、Y2方向へ相対的にt、Z1方向へ相対的にdだけ移動することとなる。これによって図17における装着時の大型のカートリッジA221に対する中心のずれtが解消され、大型のカートリッジA221と小型のカートリッジB222とのそれぞれの内部の媒体の中心がトレイ205に対して一致する。また高さ方向の移動dによって大型のカートリッジA221と小型のカートリッジB222とのそれぞれの内部の媒体の高さが一致する(図19(b)参照)。トレイ205を所定の位置まで収容し(図20(c))、ホルダー206の載置面206cに載置されたカートリッジB222に対して、たとえばその上部からばねで付勢してメインシャーシ202に対するカートリッジの高さを保証してカートリッジと内部の記録媒体との回転時の面ぶれ等を含めたクリアランスを確保する。このようにしてもZ状のガイド孔205gの直線部分にピン206aがあるので、上からの押圧力を受けてもホルダ206は下がらない。つぎにメインシャーシ202の上昇で図18同様に媒体の駆動を可能とする(図20(d))。
【0065】図21、図22のディスクC223、ディスクD224の場合もトレイ206のそれぞれ所定の位置にディスクを載置してイジェクト/ロードスイッチ213を押圧すると図20の場合と同様にホルダー206はトレイ205に対してY1,Z1方向にそれぞれt,dだけ相対的に移動する。上述のように小型のカートリッジB222とディスクC223、ディスクD224の中心は同一であるから、それぞれ図21(d)、図22(d)の場合ディスクの高さが問題であるが、図16から小型のカートリッジB222の載置面206cとディスクCの載置面は同一であり、ターンテーブル208によって載置面206cより高い位置において小型のカートリッジB222の媒体が保持されているのであるから、ディスクC223も載置面206cより高い所で保持され、ディスクC223が載置面206cに接触することはない。同様に、より低い載置面206fに載置されたディスクD224はディスクC223と同一面で保持されるのであるから、当然載置面206fと接触することはない。
【0066】記録再生が終わって、記録媒体を排出するときはイジェクト/ロードスイッチ213の押圧により記録媒体装着時と全く逆の手順により、まずメインシャーシ202が下降し、ついでトレイ205が排出される。このとき大型のカートリッジAの高さは変わらないが、カートリッジB222、ディスクC223およびディスクD224はホルダー206の元の載置場所まで降ろされた状態で排出されてくる。
【0067】つぎに停電時の対策について説明する。媒体駆動のためにメインレバー204の矢印R1方向への回動によりメインシャーシ202が水平位置またはその寸前まで上昇しているときは記録再生媒体にターンテーブル208が挿入され、この状態で停電が起こるとメインレバー204が動かなくなるためトレイ205、つまり記録媒体を取り出せなくなる。これを防ぐために筐体201の前面に設けた孔201gより強制エジェクトピン214を矢印Y1方向へ押圧して、その先端でメインレバー204を矢印R2方向へ回動させることによりメインシャーシ202を矢印D方向へ下げて記録再生媒体とターンテーブル208とを分離してトレイ205を手動で引き出すことができる。
【0068】また特に例示しなかったが、カートリッジA221,B222をホルダー206に載置したときにカートリッジ種類や記録禁止の有無等を検出する手段をホルダー206、トレイ205またはメインシャーシ202のいずれかに設けてもよい。一例として第2の実施例の図5における検出スイッチA39aや検出スイッチB39bが挙げられる。特にカートリッジA221はホルダー206がトレイ205内で動かないことを利用して大型カートリッジが装着されたことを検出することができる。
【0069】なおトレイ205に対するホルダー206のY1−Y2方向ならびにZ1−Z2方向への動きは、図16のものに限定されず、図23のようにリンク機構を用いて達成し得るのは容易に理解されよう。
【0070】このように本実施例によれば、トレイ205においてピストンばね205dによって付勢されたピストン205eが矢印Y2方向にトレイ205のホルダー保持部205f内方に突出し、記録媒体の記録再生状態においてトレイ205の4個のZ状のガイド孔205gに4本のピン206aを係合させたホルダー206をホルダー保持部205f内に保持しながら矢印Y2方向に付勢し、かつZ状のガイド孔205gに沿って矢印Z1方向へも付勢するという斜め上昇手段を用いた構成により、各複数種のカートリッジと単体のディスクとの記録媒体の中心位置と高さとを同一にすることができ、複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できる円盤記録再生装置を実現することができる。
【0071】つぎに本発明の第8の実施例について図面を参照しながら説明する。図24は第8の実施例の概略を示す側断面図である。本実施例の特徴はトレイおよびホルダーの構成にあるので、その他の部分は図16の第7の実施例のものを用いるものとして説明する。トレイ205の側壁205aには図16のZ状のガイド孔205gに代えて垂直の4個のガイド孔205iが設けられ、ホルダー206の4本のピン206aが係合されている。ホルダー206とトレイ205との間には斜面部215aを持ったスライダ215が挟持されていて、ばね217によって矢印Y1方向に付勢されている。本実施例の場合はすべてのカートリッジとディスクの中心は同一となるようにホルダー206上に載置される。
【0072】カートリッジまたはディスクが載置されたホルダー206を内装したトレイ205が筺体201の開口201dから記録再生位置へ装着されるときにその最終点直前で筺体201に設けた係合ばね216とスライダ215の末端の係合部215aとが係合し、スライダ215はホルダー206の4本のピン206aがスライダ215の斜面部215aと係合し、ピン206aは矢印Z1方向に押し上げられ、すなわちホルダー206もZ1方向に上昇する。
【0073】この場合カートリッジA221のように上昇の必要のないものは、たとえば蓋207で上昇を押さえられるので、係合ばね216の弾性によって係合部215aに無理がかからないように吸収する。トレイ205において第7の実施例のようなピストンばね205dによって付勢されたピストン205eを用いなくてもよい。
【0074】なお垂直上昇の場合はこの一例に限定されず他の方法を用いても差し支えない。また第7の実施例と同様にカートリッジの形状を判別する手段を設置することができる。
【0075】このように本実施例によれば、トレイ205の4個の垂直のガイド孔205iに4本のピン206aを係合させたホルダー206をホルダー保持部205f内に保持し、両者の間にばね217によって矢印Y1方向に付勢されていて、斜面部215aを持ったスライダ215を挟持しておくことによって、記録媒体の記録再生位置への装着直前において筺体201に固定した係合ばね216と係合させてスライダ215の斜面部215aによる上昇手段を用いた構成により、各複数種のカートリッジと単体のディスクとの記録媒体の中心位置と高さとを同一にすることができ、複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できる円盤記録再生装置を実現することができる。
【0076】以上第1、第2、第7および第8の実施例においてはヘッドや記録媒体を保持するターンテーブルを搭載したメインシャーシは回動的手段によって記録媒体を載置したトレイに向けて上昇してきたのであるが、これは回動上昇に限定されるものでなく、垂直上昇であっても機能は変わらない。
【0077】なお上記各実施例はそのそれぞれを組み合わせ、またはその各構成要素を入れ替えて用いることができるのは当然である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の円盤記録再生装置によれば、第1の解決手段において記録再生円盤単体と記録再生円盤を収納したカートリッジとを両方載置でき、記録再生位置と記録媒体載置位置との間を移動するトレイを用いるか、垂直取り出し方向に付勢され記録再生円盤単体と記録再生円盤を収納したカートリッジとを両方載置できるホルダーをトレイの上に設けることにより、または第2の解決手段において記録再生位置と記録媒体載置位置との間を移動するシャーシにカートリッジを載置するためのホルダーを追加する等の構成においてディスクモータによって駆動されるターンテーブルを記録再生円盤を収納したカートリッジの高さに合わせて設定することにより、記録再生円盤単体およびカートリッジに収納された記録再生円盤を一つの装置によって記録し、または再生することが可能になる。
【0079】また上記の第1の解決手段の構成に加えて第3の解決手段によって1ないし複数の記録再生円盤単体ならびに1ないし複数の記録再生円盤を収納したカートリッジとのいずれかまたは両方を載置でき、トレイ上で斜め上または垂直に上下できるホルダーをトレイ上に設けることによりカートリッジやディスクの中心位置の差や、ディスクの高さの差を補正して、一つの装置によって複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生できるか、または1ないし複数種類の大きさの異なる記録再生円盤単体および1ないし複数種類の大きさの異なるディスクカートリッジに収納された記録再生円盤を装着して信号を記録または再生することが可能になる。
【0080】またシャーシの回動にねじれによる弾性を用いた部材を用い、さらに振動吸収用の粘弾性体の併用により筐体や外部からの振動を防止し、また粘弾性体等の固定部材によって不使用時のヘッドの不用意な移動、損傷を防ぎ取扱を容易にできるなどその実用的効果は非常に大きいものである。




 

 


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