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発明の名称 手書きストローク編集装置及び方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−160827
公開日 平成7年(1995)6月23日
出願番号 特願平5−309333
出願日 平成5年(1993)12月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
発明者 櫻井 康浩 / 加茂 理
要約 目的
タブレット装置から手書き入力されたストロークデータの編集を容易に行なえる手書きストローク編集装置を提供することを目的とする。

構成
ストロークグループ管理装置4は、手書き入力されたストロークを文字、行、図形、ブロック単位で管理し、グループ内の全ストロークが内包される矩形情報を併せて持つ。グループ選択判定装置8は、指示された編集範囲の矩形情報と、ストロークグループ管理装置4の管理する情報を元にどのグループが編集対象として選択されたかを判定する。ブロック編集装置9は、複数グループが集まったブロックグループ内での編集動作を規定し、文字の削除や挿入による空白の詰めや移動を管理する。グループ回転装置10は、ブロック内の文字や図形単位では可読な方向に保ったまま、横書きを縦書きに変更したり、文字や図形の並び方向を任意に変更する。
特許請求の範囲
【請求項1】 手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形ストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段とを備えたことを特徴とする手書きストローク編集装置。
【請求項2】 編集対象選択手段は、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて、編集範囲と一部でも重なりがあるボックスを検出する検出手段と、検出されたボックスについて、編集範囲と重なる面積を求める面積算出手段と、算出された面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているか否かを判定する判定手段と、所定の割合を越えていると判定されたボックスと関連づけられたグループを選択する選択手段とからなることを特徴とする請求項1記載の手書きストローク編集装置。
【請求項3】 前記編集対象選択手段は、前記所定の割合として行ボックス、文字ボックス、図形ボックスに異なる値を用いて判定することを特徴とする請求項1又は2記載の手書きストローク編集装置。
【請求項4】 編集対象選択手段は、行グループを選択したとき行グループに含まれる文字グループを全て選択することを特徴とする請求項1、2又は3記載の手書きストローク編集装置。
【請求項5】 手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段と編集対象選択手段により選択されたグループに対して、ジェスチャー認識手段により認識された編集操作を実現するストロークの編集指示を出力するとともに、編集操作がグループ削除である場合には、削除により生じ得る所定のグループ間のすきまを詰める編集指示を作成し、編集操作が挿入である場合には、挿入により生じ得る所定のグループ間の重なりを解消する編集指示を作成するブロック編集手段と、ブロック編集手段からの編集指示に従って、グループ管理手段に記憶された編集対象のグループ及び他のグループに対してストロークの編集を行う編集手段とを備えることを特徴とする手書きストローク編集装置。
【請求項6】 ブロック編集手段は、グループ管理手段で管理される複数グループを1つのブロックとして管理し、ブロック内の行の並び又は文字の並びの方向、グループ間のすきまを許容するか否か、及び、編集に際してのグループ間の重なりを許容するか否かを表すレイアウト情報を保持するレイアウト情報保持手段と、レイアウト情報保持手段を参照して、編集対象のグループの削除によって生じ得るグループ間のすきまを許容できない場合には、行グループ又は文字グループの並びと逆方向にすきまを詰めるよう他のグループを順に移動する編集指示を作成し、編集対象のグループ間の重なりを許容できない場合には、グループ間の重なりを解消するよう他のグループを順に移動する編集指示を作成する編集指示作成手段とからなることを特徴とする請求項5記載の手書きストローク編集装置。
【請求項7】 手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形ストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段と選択された編集対象のグループに対して、ジェスチャー認識手段により認識された編集操作がグループの回転である場合に、グループ内の文字、図形グループの可読性を保ったままグループを回転するよう各文字、図形グループを移動する編集指示を作成するグループ回転手段と、グループ回転手段からの編集指示に従って、グループ管理手段に記憶された編集対象のグループ及びその内部のグループに対してストロークの編集を行う編集手段とを備えることを特徴とする手書きストローク編集装置。
【請求項8】 グループ回転手段は、編集対象のグループの内部に含まれる文字、図形グループのうち回転中心となる文字又は図形グループの中心座標を計算する中心座標計算手段と、編集対象のグループ内の他の文字、図形グループの基準座標を計算する基準座標計算手段と、編集対象のグループ内の他の文字、図形グループの基準座標を、中心座標を中心に所定の角度回転したときの回転後の座標を計算する回転後座標計算手段と、回転後の座標と基準座標との距離を計算する距離計算手段と、基準座標に距離を加算すべき編集指示を作成する編集指示作成手段とからなることを特徴とする請求項7記載の手書きストローク編集装置。
【請求項9】 手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスを関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップとからなることを特徴とする手書きストローク編集方法。
【請求項10】 編集対象選択ステップは、編集範囲の座標及びブロック情報に基づいて、編集範囲と一部でも重なりがあるボックスを検出する検出ステップと、検出されたボックスについて、編集範囲と重なる面積を求める面積算出ステップと、算出された面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているか否かを判定する判定ステップと、越えていると判定されたボックスと関連づけられたグループを選択する選択ステップとからなることを特徴とする請求項9記載の手書きストローク編集方法。
【請求項11】 前記編集対象選択ステップは、前記所定の割合として行ボックス、文字ボックス、図形ボックス毎に異なる値を用いて判定することを特徴とする請求項9又は10記載の手書きストローク編集方法。
【請求項12】 編集対象選択ステップは、行グループを選択したとき行グループに含まれる文字グループを全て選択することを特徴とする請求項9、10又は11記載の手書きストローク編集方法。
【請求項13】 手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップと編集対象選択ステップにより選択されたグループに対して、ジェスチャー認識ステップにより認識された編集操作を実現するストロークの編集指示を出力するとともに、編集操作がグループ削除である場合には、削除により生じ得る所定のグループ間のすきまを詰める編集指示を作成し、編集操作が挿入である場合には、挿入により生じ得る所定のグループ間の重なりを解消する編集指示を作成するブロック編集ステップと、ブロック編集ステップからの編集指示に従って、グループ管理部に管理された編集対象のグループ及び他のグループに対してストロークの編集を行う編集ステップとからなることを特徴とする手書きストローク編集方法。
【請求項14】 ブロック編集ステップは、グループ管理部で管理される複数のグループを1つのブロックとして管理し、ブロック内の行の並び又は文字の並びの方向、グループ間のすきまを許容するか否か、及び、編集に際してのグループ間の重なりを許容するか否かを表すレイアウト情報をレイアウト保持部に設定するレイアウト情報設定ステップと、レイアウト情報保持部を参照して、編集対象のグループの削除によって生じ得るグループ間のすきまを許容できない場合には、行グループ又は文字グループの並びと逆方向にすきまを詰めるよう他のグループを順に移動する編集指示を作成し、編集対象のグループ間の重なりを許容できない場合には、グループ間の重なりを解消するよう他のグループを順に移動する編集指示を作成する編集指示作成ステップからなることを特徴とする請求項13記載の手書きストローク編集方法。
【請求項15】 手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すブロック情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップと選択された編集対象のグループに対して、ジェスチャー認識ステップにより認識された編集操作がグループの回転である場合に、グループ内の文字、図形グループの可読性を保ったままグループを回転するよう各文字、図形グループを移動する編集指示を作成するグループ回転ステップと、グループ回転ステップからの編集指示に従って、グループ管理部に記憶された編集対象のグループ及びその内部のグループに対してストロークの編集を行う編集ステップとからなることを特徴とする手書きストローク編集方法。
【請求項16】 グループ回転ステップは、編集対象のグループの内部に含まれる文字、図形グループのうち回転中心となる文字又は図形グループの中心座標を計算する中心座標計算ステップと、編集対象のグループ内の他の文字、図形グループの基準座標を計算する基準座標計算ステップと、編集対象のグループ内の他の文字、図形グループの基準座標を、中心座標を中心に所定の角度回転したときの回転後の座標を計算する回転後座標計算ステップと、回転後の座標と基準座標との距離を計算する距離計算ステップと、基準座標に距離を加算すべき編集指示を作成する編集指示作成ステップとからなることを特徴とする請求項15記載の手書きストローク編集方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレット装置によって入力された筆跡データをストローク情報として管理し編集する手書きストローク編集装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タブレット装置等から入力された筆跡情報を処理する手書きストローク編集装置が登場してきている。この装置は2つに大別され、筆跡情報をイメージデータとして扱うものと、点列データの集合であるストロークデータとして筆跡情報を処理するものがある。
【0003】ストロークデータの処理に関しては、電子情報通信学会論文誌 '90/10 Vol.J73-D-II No.10「運筆データからの字の切り出し」や、ブロックグループへの分割に関しては、電子情報通信学会論文誌 '90/7 Vol.J73-D-II No.7「運筆データからの行の切り出し」において、手書き入力されたストロークデータから文字や行を切り出す方法について記されている。
【0004】また、ストロークデータの編集に関しては、情報処理学会論文誌1991年Vol.32 No.8「ストロークエディタと直接指示・操作方式」において、守屋らにより報告されたものがある。このシステムでは、罫線のひかれた画面上にペン型入力装置で文章を書き込み、ワープロのように文字単位、行単位で編集処理を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来技術によれば、手書き入力された各ストロークを削除したり移動する場合の対象選択時に選択モードを指示した後、個々のストロークや文字を明確に選択する必要があるので操作が繁雑であるという問題があった。具体的には、罫線のひかれた画面上に整然と並べられた手書き文字に対する編集しかできず、手書き入力の特徴を生かせるメモ書きのような使い方をすることができず、また、手書き入力した文字や図形を回転させる場合、通常の図形エディターによる回転では文字や図形の可読方向も同時に回転してしまい、横書きのものを一動作で縦書きに変更するような操作ができないという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、単純な操作で手書きストロークの編集範囲を選択でき、またメモ書きの利便性を備えた手書きストローク編集装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の手書きストローク編集装置は、手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形ストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段とを備えている。
【0008】また、本発明は手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段と編集対象選択手段により選択されたグループに対して、ジェスチャー認識手段により認識された編集操作を実現するストロークの編集指示を出力するとともに、編集操作がグループ削除である場合には、削除により生じ得る所定のグループ間のすきまを詰める編集指示を作成し、編集操作が挿入である場合には、挿入により生じ得る所定のグループ間の重なりを解消する編集指示を作成するブロック編集手段と、ブロック編集手段からの編集指示に従って、グループ管理手段に記憶された編集対象のグループ及び他のグループに対してストロークの編集を行う編集手段とを備えている。
【0009】また、本発明は手書き入力されたストローク情報を編集する装置であって、手書き入力された文字及び図形ストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、及び、図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶手段と、文字グループ、図形グループ、行グループにグループ分けされたストローク情報を各ボックス情報と関連づけて管理するグループ管理手段と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識手段と、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択手段と選択された編集対象のグループに対して、ジェスチャー認識手段により認識された編集操作がグループの回転である場合に、グループ内の文字、図形グループの可読性を保ったままグループを回転するよう各文字、図形グループを移動する編集指示を作成するグループ回転手段と、グループ回転手段からの編集指示に従って、グループ管理手段に記憶された編集対象のグループ及びその内部のグループに対してストロークの編集を行う編集手段とを備えている。
【0010】また、本発明の手書きストローク編集方法は、手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスを関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップとからなっている。
【0011】また、本発明は、手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すボックス情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップと編集対象選択ステップにより選択されたグループに対して、ジェスチャー認識ステップにより認識された編集操作を実現するストロークの編集指示を出力するとともに、編集操作がグループ削除である場合には、削除により生じ得る所定のグループ間のすきまを詰める編集指示を作成し、編集操作が挿入である場合には、挿入により生じ得る所定のグループ間の重なりを解消する編集指示を作成するブロック編集ステップと、ブロック編集ステップからの編集指示に従って、グループ管理部に管理された編集対象のグループ及び他のグループに対してストロークの編集を行う編集ステップとからなっている。
【0012】また、本発明は、手書き入力された文字及び図形のストローク情報について、文字に外接する矩形である文字ボックス、複数の文字からなる行に外接する矩形である行ボックス、並びに図形に外接する矩形である図形ボックスのそれぞれに対応する座標を表すブロック情報を記憶するボックス記憶部、及び、文字グループ、行グループ、並びに図形グループに分けられたストローク情報をボックス情報と関連づけて管理するグループ管理部を参照して、手書き入力されたストローク情報を編集する方法であって、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力され、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求め、その領域を編集範囲と認識するとともに、指定された編集範囲に対する編集操作を認識するジェスチャー認識ステップと、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のグループとして選択する編集対象選択ステップと選択された編集対象のグループに対して、ジェスチャー認識ステップにより認識された編集操作がグループの回転である場合に、グループ内の文字、図形グループの可読性を保ったままグループを回転するよう各文字、図形グループを移動する編集指示を作成するグループ回転ステップと、グループ回転ステップからの編集指示に従って、グループ管理部に記憶された編集対象のグループ及びその内部のグループに対してストロークの編集を行う編集ステップとからなることを特徴とする手書きストローク編集方法。
【0013】
【作用】上記手段を備えることにより、本発明の手書きストローク編集装置(方法)においては、ジェスチャー認識手段(ステップ)は、編集範囲を指定するペンのジェスチャーによるストローク情報が入力されると、そのストローク情報を含む所定の領域の座標を求めてその領域を編集範囲と認識する。編集対象選択手段(ステップ)は、編集範囲の座標及びボックス情報に基づいて編集範囲と各ボックスとの重なる面積を算出し、重なる面積が当該ボックスの面積に対して所定の割合を越えているボックスと関連づけられたグループを編集対象のブロックとして選択する。これにより、使用者が厳密にストロークを指定しなくても編集対象を簡単に指定することができる。
【0014】また、ブロック編集手段(ステップ)は、編集対象選択手段(ステップ)により選択されたグループに対して、ジェスチャー認識手段(ステップ)により認識された編集操作を実現するストロークの編集指示を出力するとともに、編集操作がグループ削除である場合には、削除により生じ得る所定のグループ間のすきまを詰める編集指示を作成し、編集操作が挿入である場合には、挿入による生じ得る所定のグループ間の重なりを解消する編集指示を作成する。編集手段(ステップ)は、ブロック編集手段(ステップ)からの編集指示に従って、グループ管理手段(グループ管理部)に記憶された編集対象のグループ及び他のグループに対してストロークの編集を行う。これにより、メモ書きのような使い方をすることができる。
【0015】また、ブロック回転手段(ステップ)は、選択された編集対象のグループに対して、ジェスチャー認識手段(ステップ)により認識された編集操作がグループの回転である場合に、ブロック内の文字、図形ブロックの可読性を保ったままブロックを回転するよう各文字、図形ブロックを移動する編集指示を作成する。編集手段(ステップ)は、ブロック回転手段(ステップ)からの編集指示に従って、グループ管理手段(グループ管理部)に記憶された編集対象のグループ及びその内部のブロックに対してストロークの編集を行う。これにより、横書きのものを一動作で、縦書きに変更することができる。
【0016】
【実施例】図1は本実施例における手書きストローク編集装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、手書きストローク編集装置は、タブレット装置1、ストローク管理装置2、グループ分割装置3、グループ管理装置4、ジェスチャー認識装置5、編集装置6、編集範囲決定装置7、グループ選択判定装置8、ブロック編集装置9、及びグループ回転装置10を備えて構成されている。
【0017】タブレット装置1は、専用のペンにより手書きデータ及び操作指示を入力する。専用のペンにはサイドスイッチが備えられていて、手書きデータを入力するデータ入力モードと、操作指示を入力する操作指示モードが切り換えられる。データ入力モードの場合には、タブレット装置1はペン入力装置等から手書き文字が入力され手書き文字の筆跡を構成する各ストロークの座標点を出力する。この座標点は、座標を示す情報と入力順を示す時間情報とを含む点列データで表される。一方、操作指示モードの場合には、サイドスイッチから操作内容の指示が入力され、タブレット装置上のペンのジェスチャーにより操作範囲の指定が入力される。
【0018】ストローク管理装置2は、データ入力モードにおいてタブレット装置1から出力される座標点について、一筆動作に対応するストローク単位毎の座標点をストローク情報として、入力順にすべてのストロークについて記憶及び管理する。グループ分割装置3は、ストローク管理装置2により記憶された複数のストロークの座標点に基づいて、個々のストロークを取りまとめて文字単位や行単位や図形単位にグループ化するとともに、グループを構成するストロークを内包する最小の矩形を示す矩形情報を求める。ここでいうグループには、例えば、文字を構成するひとまとまりのストロークグループを示す文字グループと、図形や一行分の文字グループを統合した行グループ等がある。つまり、グループ分割装置3はストローク管理装置2に記憶されたストローク情報からなる手書きデータを文字グループや行グループに分割する。文字グループへの分割に関しては「運筆データからの字の切り出し」(電子情報通信学会論文誌 '90/10 Vol.J73-D-II No.10)に、ブロックグループへの分割に関しては「運筆データからの行の切り出し」(電子情報通信学会論文誌 '90/7 Vol.J73-D-II No.7)に詳しいので、詳細は省略する。
【0019】グループ管理装置4は、グループ分割装置3によって求められた各グループのストローク情報と、各グループに外接する矩形を表すボックス情報を記憶して管理する。ジェスチャー認識装置5は、操作指示モードにおいて、タブレット装置1から入力される操作指示、及び、編集範囲を指定するためのペンのジェスチャーを認識する。例えば、タブレット装置1に付属のペンのサイドスイッチから操作指示が指定され、その操作指示の対象となる編集範囲が×印を描くペンのジェスチャーによって入力される場合、ジェスチャー認識装置5は、操作指示と、編集範囲を指定するペンのジェスチャーとを認識する。
【0020】編集装置6はジェスチャー認識装置、ブロック編集装置9、及び、グループ回転装置10からの編集指示を受け、個々のストロークの削除や移動等を行なう。編集範囲決定装置7は、ジェスチャー認識装置5からの指示により、タブレット装置1上のペンのジェスチャーに基づいて編集すべき範囲を決定する。具体的には、編集範囲決定装置7は、編集範囲を指定するストロークデータがジェスチャー認識装置5を介して入力され、×印を描くストロークに外接する矩形を求めて、この矩形を指示された編集範囲であると決定し、この編集範囲をグループ選択判定装置8に通知する。
【0021】グループ選択判定装置8は、編集範囲決定装置7によって決定された編集範囲と、グループ管理装置4によって管理されている各グループのボックス情報とを比較して、どのグループが編集対象となるのかを判定し、編集対象となっているグループを選択する。ブロック編集装置9は、グループ選択判定装置8によって選択されたグループが属するブロック内でどのように編集するかの編集動作を指示する。このブロック編集装置9は、図示しないレイアウト管理情報保持部を有し、ブロックおよびブロック内の各グループ毎の編集に際して、ブロック内での行や文字の動き及び他のブロックとの関係をどう維持すべきかを規定するレイアウト管理情報を保持している。ブロック編集装置9は、グループ選択判定装置8で選択されたグループに対するユーザーレベルの編集指示を編集装置6に指示し、レイアウト管理情報に基づいてブロック内でのストロークデータ削除や挿入によるレイアウト変更を管理する。
【0022】グループ回転装置10は、グループ内の文字や図形単位では可読な方向を保ったまま行もしくはブロックの方向を回転させる。図5は、図1に示したグループ選択判定装置8の詳細な動作フローを示すフローチャートである。図5(a)はブロックグループに対して判定する動作フロー(ステップ501〜506)であり、図5(b)はさらにブロック内の文字グループに対して判定する(ステップ507〜513)動作フローである。ただし、本実施例では、ブロックグループと行グループとを同一としている。
【0023】同図においてステップ501は、ストロークグループ管理装置4によって管理されているブロックグループから探査ブロックとしてブロックグループを1つ取り出す。探査ブロックの取り出しは、1つずつ取り出され全てブロックグループが取り出されるまで続けられる。ステップ502は、編集範囲決定装置7から通知された編集範囲と、ステップ501で取り出された探査ブロックの矩形情報とが少しでも重なりがあるか否かを調べ、重なりがない場合にはステップ503に進み、重なりがある場合にはステップ504に進む。
【0024】ステップ503は、ステップ502で重なりがないと判断されたので、現探査ブロックを編集対象として選択しないで、ステップ501に戻る。ステップ504は、ステップ502で重なりがあると判断されたので、さらに重なる面積が探査ブロックの矩形面積に対して所定の割合以上であるか否かを判定し、所定の割合以上の場合にはステップ505に進み、所定の割合より小さい場合にはステップ506に進む。この所定の割合は、任意に設定できる。例えば、0.1に設定したときは、1割以上重なっていれば編集対象として選択されることになり、0.9に設定したときは、9割以上重なっていれば編集対象として選択されことになる。
【0025】ステップ505は、所定の割合以上であると判断されたので、現探査ブロックを編集対象として選択してステップ501に戻る。ステップ506は、所定の割合より小さいと判断されたので、現探査ブロック内に含まれる文字グループをさらに探査するように指示する(step2に進む)。
【0026】ステップ507は、ステップ501で取り出された探査ブロックに含まれる文字グループから探査グループとして文字グループを1つ取り出す。探査グループの取り出しは、1つずつ取り出され探査ブロック内の全て文字グループが取り出されるまで続けられる。ステップ508は、編集範囲決定装置7から通知された編集範囲と、ステップ507で取り出された探査グループの矩形情報とが少しでも重なりがあるか否かを調べ、重なりがない場合にはステップ509に進み、重なりがある場合にはステップ510に進む。
【0027】ステップ509は、ステップ508で重なりがないと判断されたので、現探査グループを編集対象として選択しないで、ステップ507に戻る。ステップ510は、ステップ508で重なりがあると判断されたので、さらに重なる面積が探査グループの矩形面積に対して所定の割合以上であるか否かを判定し、所定の割合以上の場合にはステップ512に進み、所定の割合より小さい場合にはステップ513に進む。この所定の割合は、ステップ504と同様に任意に設定できる。また、ステップ504の所定の割合とは異なる値としてよい。
【0028】ステップ512は、所定の割合以上であると判断されたので、現探査グループを編集対象として選択してステップ507に戻る。ステップ513は、所定の割合より小さいと判断されたので、現探査グループを選択しないでステップ507に戻る。図7は、図1のブロック編集装置9の詳細な動作フローを示すフローチャートである。
【0029】同図においてステップ611〜612は、グループ選択判定装置8によって選択された編集対象のグループがブロックグループであるか、行グループであるか、文字グループであるかを判別する。ステップ613は、グループ選択判定装置8によって編集対象として文字グループが選択されている場合に、選択された文字グループの編集結果が行内の他の文字グループに影響を与えるか否かを判定し、影響を与える場合にはステップ616に、影響を与えない場合にはステップ619に進む。
【0030】ステップ614は、グループ選択判定装置8によって編集対象として行グループが選択されている場合に、選択された行グループの編集結果が他の行に影響を与えるか否かを判定し、影響を与える場合にはステップ617に、影響を与えない場合にはステップ620に進む。ステップ615は、グループ選択判定装置8によって編集対象としてブロックグループが選択されている場合に、選択されたブロックグループの編集結果が他のブロックグループに影響を与えるか否かを判定し、影響を与える場合にはステップ618に、影響を与えない場合にはステップ621に進む。
【0031】ステップ616は、ステップ613で他の文字グループに影響を与えると判定されたので、行グループ内で移動すべき全ての文字グループに対して移動の編集指示を決定する。ステップ617は、ステップ614で他の行グループに影響を与えると判定されたので、ブロックグループ内において移動すべき全ての行グループに対して移動の編集指示を決定する。
【0032】ステップ618は、ステップ615で他のブロックグループに影響を与えると判定されたので、移動すべき全てのブロックグループに対して移動の編集指示を決定する。ステップ619は、グループ選択判定装置8によって選択された文字グループのみに対する編集指示を決定する。
【0033】ステップ620は、グループ選択判定装置8によって選択された行グループのみに対する編集指示を決定する。ステップ621は、グループ選択判定装置8によって選択されたブロックグループのみに対する編集指示を決定する。ステップ622は、ステップ616ないし621で決定された編集指示を編集装置6に出力し、編集指示に応じて削除対象のストロークデータの削除や移動対象のストロークデータの移動等の編集を実行させる。
【0034】ステップ623は、行グループの削除や移動等の編集によって生じるグループ情報の変化をグループ管理装置4へ通知し、グループ情報を更新させる。ステップ624は、グループ選択判定装置8によって選択されたグループで編集すべきものが残っているか否かを判定し、残っている場合にはステップ611に戻り、残っていない場合にはステップ625に進む。
【0035】ステップ625は、編集の結果、ブロック間に重なりが生じていないかなどブロック間の関係を再調整する必要があるか否かを判定し、必要がある場合にはステップ611に戻り、必要がない場合には終了する。図8は、図1に示したグループ回転装置10の詳細な動作フローを示すフローチャートである。
【0036】ステップ701は、回転の対象となっているブロックグループ内の回転の中心とすべき文字グループの中心点を計算して回転の支点(X0,Y0)とする。ステップ702は、回転対象のブロックグループ内に他の文字グループが残っているかどうかを判定し、残っている場合にはステップ703に進み、残っていない場合には終了する。
【0037】ステップ703は、残っている文字グループの中から次に回転対象とすべき文字グループを決定する。ステップ704は、回転対象の文字グループの回転後の中心座標を計算する。具体的には、回転後の中心点(X',Y')は、回転前の文字グループの矩形の中心点を(X1,Y1)とすると、X'=X0+(xcosθ−ysinθ)Y'=Y0+(xcosθ+ysinθ) ここで、(x,y)=(X1−X0,Y1−Y0)を計算することにより得られる。
【0038】ステップ705は、回転前の中心点と回転後の中心点との移動距離を求め、移動用のオフセット情報とする。ステップ706は、ステップ705で求められたオフセット情報を基に編集装置6に移動を指示し、ストローク管理装置2内のストロークデータの座標を変更することにより移動を実行させる。
【0039】ステップ707は、ステップ706の移動により生じた文字グループ情報の変化をグループ管理装置4に伝え更新させる。以上のように構成された本発明の実施例における手書きストローク編集装置について、以下図面を用いてその動作を説明する。具体的な動作例として(1)削除指示を受けた場合のグループ選択判定装置8の動作、(2)ブロック内の削除指示を受けた場合のブロック編集装置9の動作、(3)回転指示をうけた場合のグループ回転装置10の動作の3つに分けて説明する。
(1)削除指示を受けた場合のグループ選択判定装置8の動作タブレット装置1において手書き入力されたストロークは、ストローク管理装置2によって、ストローク毎に座標点が求められストローク情報として記憶・管理される。さらに、グループ分割装置3によって文字グループおよびブロックグループに分けられ、これらの情報がグループ管理装置4によって記憶・管理される。グループ管理装置4によって管理される文字グループ及びブロックグループの一例を図2(a)に示す。図2(a)において201〜205はそれぞれグループ分割装置3によって分割された文字グループである。206はグループ分割装置3によって分割された、文字グループ201〜205を含む行グループである。
【0040】図2(a)のような手書き入力データに対して、一部分を削除する場合、本実施例では、使用者はタブレット装置1に付属のペンのサイドスイッチを押しながら、もしくは入力モードから編集ノードに変更してから削除すべき部分に×印を描いて指示する。サイドスイッチが押されながら入力されたデータ、もしくは編集モード中に入力されたデータは、ジェスチャーデータとみなされ、ストローク管理装置2を介してジェスチャー認識装置5に入力される。ジェスチャー認識装置5は、このデータの形状から削除指示であることを認識し、かつストロークデータを編集範囲決定装置7に通知するとともに編集範囲決定装置7を起動する。
【0041】削除範囲を指定する×印のストロークデータの一例を図2(b)に示す。同図におけるストローク207が削除範囲を指定するための×印である。編集範囲決定装置7は、ジェスチャー認識装置5から通知されたストロークデータに外接する矩形を求めて、この矩形を指示された編集範囲と決定し、この編集範囲208をグループ選択判定装置8に通知する。図2(b)の編集範囲208は、ストローク207について編集範囲決定装置7によって決定された編集範囲を示す。
【0042】編集範囲決定装置7から編集範囲208が通知されると、グループ選択判定装置8は、図5の動作フローに従って以下のようにして編集対象となるグループを選択していく。ただし、本動作例では、ストローク管理装置2で記憶・管理されているストロークデータは、図2(a)に示した手書き入力データのみが存在するものとし、グループの管理は、文字単位の文字グループと、複数の文字グループからなるブロックグループの2種類で管理されているものとする。
【0043】まずストロークグループ管理装置4によって管理されているブロックグループからブロックグループ206を取り出す(ステップ501)。取り出したブロックグループ206の矩形情報と編集範囲208とで少しでも重なりがあるか否かを調べる(ステップ502)。本動作例では、重なりがあるのでさらに、重なる面積がブロックグループ206の面積の所定の割合以上かを調べ(ステップ503)る。本動作例では、所定の割合を0.9と設定しているものとする。重なる面積が所定の割合より小さいので、ブロックグループ206は編集対象として選択されないで、ブロックグループ206内の文字グループをさらに探査するように指示する(ステップ506)。
【0044】次に、ブロックグループ206内の文字グループ201が取り出される(ステップ506)。文字グループ201は編集範囲208と重なりがあり(ステップ508)、文字グループ201の全部が完全に重なっているので、重なりが所定の割合以上である(ステップ510)ことから、編集対象として選択される(ステップ512)。
【0045】続いて、ブロックグループ206内の文字グループ202が取り出される(ステップ506)。文字グループ202は、編集範囲208と重なりがあり(ステップ508)、その重なりが所定の割合(0.5とする)以上であるので(ステップ510)、編集対象として選択される(ステップ512)。さらに、ブロックグループ206内の文字グループ203が取り出される(ステップ506)。文字グループ203は、編集範囲208と重なりがないので(ステップ508)、編集対象として選択されない(ステップ509)。
【0046】同様に、文字グループ204、205についての編集対象として選択するかどうかが判定され、本動作例では選択されない(ステップ507〜509)。以上の判定の結果、文字グループ201と202のみが編集対象として選択すされていることになる。文字グループ201及び202は、編集装置6からグループの削除指示が出されているので、ストローク管理装置2内のストロークデータが削除される。
【0047】このとき、ブロックグループ206に対して、そのブロックグループの構成要素が削除された場合には、削除後の空間を詰めるようにブロック編集装置9から指示されていれば、図2(c)のようにグループ203、204、205の位置やブロックグループ206の矩形情報が更新され、ストロークグループ管理装置4によって管理される。
【0048】また、図2(d)のように編集範囲208がブロックグループ206と大きく重なる場合は、編集範囲決定装置7はステップ504、ステップ505においてブロックグループ206全体を選択するので、ブロックグループ206全体が削除されることになる。このようにタブレット装置1によって手書き入力されたストロークデータを、文字、行、図形、ブロック単位で管理するストロークグループ管理装置4と、各グループが選択されたかどうかを判定するグループ選択判定装置8を備えることにより、ペンのジェスチャー動作によって選択範囲を指示するような場合に、指示者が厳密に範囲を指示しなくても対象を選択することができ、指示者にストレスを与えることなく自然に編集を行なうことができる。
【0049】なお、図5(a)のステップ504における判定基準と図5(b)のステップ510における判定基準の値は入力者によって変更してもよいし、入力者の癖を学習することによって自動的に決定してもよい。
(2)ブロック内の削除指示を受けた場合のブロック編集装置9の動作図3(a)においてブロックグループ302内の編集対象306が削除される場合の動作を図6、図7を用いて説明する。図3(a)に示すように301の画面上にブロックグループ302、303、304、305が設定されており、各ブロックグループは手書き入力された文字グループ、図形グループおよび行グループによって構成されている。
【0050】編集対象306は、第1の動作例と同様にして、グループ選択判定装置8によって選択される。また、削除という編集指示は、ジェスチャー認識装置5によって認識され、ブロック編集装置9に与えられる。ブロック編集装置9は、ブロックおよびブロック内の各グループ毎に編集に際して、ブロック内での行や文字の動き及び他のブロックとの関係をどう維持すべきかを規定するレイアウト管理情報を予め保持しており、グループ選択判定装置8で選択されたブロックに対するユーザーレベルの編集指示を実現するため、このレイアウト管理情報に基づいて個々の編集指示を編集装置6に出し、ストローク管理装置2内のストロークデータを削除させる。
【0051】ブロック編集装置9に保持されているレイアウト管理情報の具体例を図6に示す。同図は、図3(a)に示した各ブロック302〜305に関して、編集に際して他のブロックとの関係及びブロック内での動きをどのようにすべきかを規定している。例えばブロック302は、他のブロックとの関係において編集の結果「重ならない」ようにし、かつ他のブロックとの間に新たにできる空間(すきま)を「詰めない」ように編集を行うべきであることを、また、ブロック内において行内において新たにできる行単位の空間(すきま)に対して行を「上に詰める」ようにし、新たにできる文字単位の空間(すきま)に対して文字を「左に詰める」ように編集すべきであることが規定されている。
【0052】ブロック編集装置9は、グループ選択判定装置8によって選択された編集範囲306を削除する編集指示を実現するための、個々の具体的な編集指示を上記図6の規定に基づいて、図7のフローに従って次のようにして編集装置6出力して削除させる。まず、削除範囲がブロックグループ全体であるかどうか判断される(ステップ611:No)。図3(a)の場合、編集範囲306は、1つの行グループ(「あいうえおかきく」)と3つの文字グループ(「けこさ」)を含んでいる。行グループが選択されているので(ステップ612:Yes)、さらに他の行グループに影響を与えるかどうかを判断する(ステップ614:Yes)。ここで、図6の603の規定より、行グループが削除された場合はその行グループの下に位置する行グループを「上へ詰める」となっているので、ブロック302内のすべての行を1行分「上へ詰める」移動指示を作成し(ステップ617)、選択されている行グループ(「あいうえおかきく」)を削除する指示を作成すると共に622においてストローク管理装置2に移動対象の個々のストロークデータの移動と削除対象の個々のストロークデータの削除との具体的な編集指示を出す(ステップ622)。行グループの削除や移動によって生じるグループ情報の変化はグループ管理装置へ伝えられ、グループ情報の更新が行われる(ステップ623)。
【0053】上記の編集は選択されたグループがなくなるまで繰り返される。この場合、さらに、3つの文字グループ(「けこさ」)が選択されているので(ステップ624:Yes)、行グループ内の他の文字グループに影響を与えるかどうか判断する(ステップ611:No、612:No、613:Yes)。ここで、604の規定により、文字グループが削除された場合は行グループ内で右側にある文字グループを「左に詰める」となっているので、行グループ内で移動の生じる全ての文字グループに対して移動の編集指示を作成する(ステップ616)。さらに選択された文字グループ(「けこさ」)は削除指示が作成され(ステップ619)、ストローク管理装置2に対して個々のストロークデータの削除と個々のストロークデータの移動の具体的な編集指示を行う(ステップ622)。以降の動作は行グループ削除の場合と同じである(ステップ623、624)。ブロックグループ内での編集が全て終了すると、ブロックグループ間の関係を見直す(ステップ625)。602の規定では、ブロックグループの空間を「詰めない」ことになっているので、図3(b)のように他のブロックグループには影響を与えない。
【0054】図3(a)の例では、ブロックグループの編集を行っていないが、ブロックグループを編集する場合も615において602の規定が適用される。上述した図6のような編集対象の動きの規定は、使用者が明示的に指示してもよく、またたとえば文字の書かれた方向によって自動的に判断してもよい。また、本実施例では、1つのブロックグループ内での行グループ及び文字グループの動きを規定しているが、これを階層的に規定する、すなわち、ブロックグループ内での行グループの動き、行グループ内での文字グループの動きをそれぞれ独自規定することも可能である。
【0055】このようにして、302のブロックグループ内では文字グループ削除後の空間の詰めや削除されなかった文字グループの位置調整がブロック編集装置9によって行なわれるが、右方向や下方向にある他のブロックグループ内の文字グループの位置等についてはなんら影響を与えず、図3(b)の状態になる。また、縦書きの304ブロックグループ内においては縦方向に文字グループの位置調整が行なわれるが、ブロックグループ下方にある305のブロックグループには影響を与えない。
【0056】このように、ストロークグループ管理装置4と、ブロック内でのストロークデータ削除や挿入によるレイアウト変更を管理するブロック編集装置9を備えることにより、使用者に自由なメモ書きのような使用感を与えつつ、編集後の手書き入力データを整頓して見やすくすることができる。
(3)回転指示をうけた場合のグループ回転装置10の動作グループ回転装置10の動作について図4(a)、(b)、(c)を用いて説明する。同図(a)に示すような5個の文字グループ402〜406と、1個の図形グループ407からなるブロックグループ401に対して、ブロックグループ中最初の文字グループ402の中心点を支点に時計周り方向に約45度の回転指示を与えた場合(図4(b)参照)、及び、90度の回転指示を与えて縦書きにした場合(図4(c)参照)について図8に示したフローにしたがって以下説明する。
【0057】文字グループ402を支点に回転する場合、まず回転のための支点を文字グループ402の中心点を計算することによって得る(ステップ701)。ブロックグループ401には文字グループ402〜406、図形グループ407が存在するので(ステップ702:Yes)、回転対象を403の文字グループに設定する(ステップ703)。
【0058】次に回転対象の文字グループ403の回転後の中心点を求め(ステップ704)、現在位置からの移動距離を求める(ステップ705)。この移動距離を基にストローク管理装置2に対して文字グループ403の移動を指示し(ステップ706)、最後に、移動によって生じた文字グループ情報の変化をグループ管理装置4に伝え更新を指示する(ステップ707)。
【0059】上記の操作は反復処理によって回転対象を文字グループ404、405と順次替えていきながら回転編集を行い、407のグループを処理した後は、ステップ702によってブロックグループ401には文字(図形)グループが残っていないと判断され、回転編集を終了する。以上のように通常の図形エディターによる回転では文字や図形の可読方向も同時に回転してしまうが、グループ回転装置10を設けることにより、文字や図形の可読方向を保持しながら任意方向に回転することができる。
【0060】また、ストロークグループ管理装置4と、ブロック内の文字や図形単位では可読な方向を保ったまま行もしくはブロックの方向を回転させるグループ回転装置10を備えることにより、手書き入力されたデータの可読方向を保ちつつ、データの並び方向を任意の方向に変更することができ、横書きと縦書きを変更することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の手書きストローク編集装置(方法)によれば、手書き入力されたストロークデータを、文字、行、図形、ブロック単位で管理するストロークグループ管理装置と、各グループが選択されたかどうかを判定するグループ選択判定装置を備えることにより、ペンのジェスチャー動作によって選択範囲を指示するような場合に、指示者が厳密に範囲を指示しなくても対象を選択することができ、指示者にストレスを与えることなく自然に編集を行なうことができるという効果がある。
【0062】また、ストロークグループ管理装置と、ブロック内でのストロークデータ削除や挿入によるレイアウト変更を管理するブロック編集装置を備えることにより、使用者に自由なメモ書きのような使用感を与えることができるという効果がある。その結果編集後の手書き入力データを整頓して見やすくすることができる。また、ストロークグループ管理装置と、ブロック内の文字や図形単位では可読な方向を保ったまま行もしくはブロックの方向を回転させるグループ回転装置を備えることにより、手書き入力されたデータの可読方向を保ちつつ、データの並び方向を任意の方向に変更することができ、横書きと縦書きを変更することができるという効果がある。




 

 


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