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発明の名称 記録再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−121973
公開日 平成7年(1995)5月12日
出願番号 特願平5−270610
出願日 平成5年(1993)10月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 大嶋 光昭
要約 目的
パソコン等に使用される省電力型記録再生装置において稼動時のモーターの電力削減ができないことと起動までの待ち時間が長いことを解決することを目的とする。

構成
電力制御部9の中にモーター回転数変更部55を設け、コンピュータ部100からの起動休止制御信号もしくはキャッシュメモリモニター部64からのキャッシュ残量情報に基づき、モーター8の回転数を増減させることにより、低速回転させ稼動時の電力削減効果の高い、起動時間の短い記録再生装置が得られる。
特許請求の範囲
【請求項1】記録媒体と上記記録媒体を回転させる回転モーターと記録再生ヘッドと記録再生回路と外部入出力部をもち、上記回転モーターにより記録媒体を回転させて上記記録再生ヘッドにより上記記録媒体上に記録信号を記録再生するとともに、記録再生する記録再生データ量が少ない状態が一定時間継続した時に、上記回転モーターを停止もしくは起動する記録再生装置において、上記記録再生データ量が少ない時に、上記モーターの回転数を低速回転させて記録再生することを特徴とする記録再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体を用いた記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年パソコン等に用いられる記録再生装置においては省電力機能を有するものが登場し始めている。従来方式はデータの記録再生の要求が一定時間なかった時に定角速度で回転しているモーター回転を停止し、要求があった時にモーターを起動し、再び設定された回転数で回転させる方法がとられている。従って、データの記録再生の要求があった場合、停止モードから稼動モードに移るまで小径の2インチのディスクの場合3秒、3.5寸の中径ディスクにおいては5秒程度かかるためデータの読み書きにこれだけの待ち時間が生ずるという問題点があった。また6000r.p.m等の特定の一定の回転数でしか記録再生できず、稼動時はモータの電力削減ができないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構成では1つの一定の回転数で記録媒体を回転させて記録再生を行うため、モーターの回転の停止状態と起動させた回転状態の二つのモードしか選択できなかった。従って、省電力の巾が少ないだけでなく、所定の回転数に達するまで全く記録再生できないため、停止から記録再生まで数秒の待ち時間を要するという問題を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、記録再生時の稼働状態におけるモーターの電力削減と、省電力動作時のデータ読み書きのより少ない待ち時間の双方の利点をもつ、記録再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の記録再生装置は、記録媒体と上記記録媒体を回転させる回転モーターと記録再生ヘッドと記録再生回路と外部入出力部をもち、上記回転モーターにより記録媒体を回転させて上記記録再生ヘッドにより、上記記録媒体上に記録信号を記録再生するとともに、記録再生する記録再生データ量が少ない状態が一定時間継続した時に、上記回転モーターを停止もしくは起動する記録再生装置において、電力制御部とモーター回転数変更部と記録再生クロック再生部をもつ構成を有している。
【0006】
【作用】この構成によって、省電力モード時にモーター回転数変更部によりモーターの回転数を下げるとともに、記録再生クロック再生部のPLL中心周波数を回転数に連動させて増減することにより、低速回転時においても安定して記録再生することができる。こうして稼動時においても電力削減するとともに、起動までの実質的な待ち時間を少なくすることができ、データアクセス時間を高速化できる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0008】図1は第1の実施例の記録再生装置のブロック図を示す。本発明は光記録装置にも磁気記録再生装置にも効果があるが、磁気記録装置の構成図を用いて、原理を説明する。
【0009】記録再生装置1は情報が磁気記録信号4として記録された記録層2をもつ磁気ディスク等の記録媒体3を内部にもつ。この記録媒体3はモータ駆動回路7により駆動される回転モーター8により回転する。上記の磁気記録信号4は磁気ヘッド5により記録もしくは再生される。記録再生部6は磁気ヘッド5の再生信号をデジタル出力信号に復調するとともにデジタル入力信号を磁気記録信号に変調し、磁気ヘッド5へ送る。
【0010】以上述べた構成は、従来の方式と同じ部分を含む。本発明の特長は従来の方式のハードディスクの場合は記録媒体を特定の一定回転数もしくは一定の線速度で回転させたCAV、もしくはゾーンCAVもしくはゾーンCLVで記録再生を行うが、本発明の場合、電力制御部9により回転モーター8の回転速度を減速して、記録再生を行ったり、減速と連動して各々のデジタル回路部の動作クロック周波数を下げたり、停止したりすることにより、電力消費を大巾に削減するところにある。
【0011】図6のスライダ浮上量と回転数の関係図に示すように単に一定のバネ圧力WSCでスライダを押しつける方式ではバネ特性51bに示すように回転モーター8を減速させると着地回転数NLで、浮上力とバネ圧力WSCがほぼ等しくなり、スライダ10と記録媒体3との浮上間隔11が極端に狭くなる。記録媒体3上には凹凸があるため磁気ヘッド5と記録媒体3が接触し、記録層2が破壊され、データの記録再生ができなくなる。
【0012】一方、実施例1では第1の方法として、図1に示すように中央制御部13の中に記録再生トラック変更部14とともにスライダ浮上量制御部15が設けられており、モータ回転数が低下しても、一定のスライダ浮上量を確保するようにスライダ浮上量が制御される。
【0013】図6のバネ特性51aに示すように本発明の1番目の方式はモータ回転数Nもしくはヘッドとメディアの相対速度Vの低下とともにスライダ浮上量制御部15により制御されたスライダ押圧変更器16によりスライダバネ17のバネ圧力WSCが下げられる。これにより、回転モータを減速させてもヘッド浮上量h0の減少は緩和される。従って、回転数Nが1/nになってもスライダ10は浮上し、低速回転においても記録ヘッド5と記録層1が接触することなく、記録再生が可能となる。
【0014】この状態を示したのが図9(a)(b)(c)(d)(e)であり、R=1、1/2、1/4、1/8、0の場合のスライダバネ力と浮上力のバネ力の変化を示す。
【0015】この場合、例えば図6のR=1/8の場合に示すバネ圧力WSを弱くして、浮上量h0を確保した場合、浮上力によるバネ力とスライダバネ力が弱いため、外部の衝撃には弱くなる。
【0016】従って、ノートパソコンのように携帯用にも用いることもできるパソコンにおいて、省電力のために1/n倍の回転数に減速していた場合、浮上バネ力とスライダバネ力が弱いため外部の衝撃により、スライダ10と記録層2が接触し、データが破壊される恐れがある。本発明ではGセンサー18により、外部の衝撃力を検知し、第2レベル以上の大きさのGを検出した場合は磁気ヘッド5を図9に示す退避トラック12aへ退避させた上で、モーターの回転を停止させ、記録層を保護する。
【0017】もし第2レベル以下で第1レベル以上の大きさのGを検知した場合は、図10(C)のt=t8xからt=taにおいて、例えばモータの回転数を1/8から1/2に上げると、浮上力とスライダバネとの力が強くなり、t=ta〜t10の間は外部の中程度の衝撃には耐えられる。Gセンサ18の検知信号が小さくなり一定時間継続すると外部の衝撃が減ったと判断し、t=t11において、再びR=1/8の省電力モードに戻る。
【0018】スライダ押圧変更器16によりスライダバネ17の強さを回転数に応じて、小さくしヘッド浮上を維持する第1の方法は、巾広くモータ回転数の減速した場合にも対応できるため、大きな電力削減効果がある。またGセンサー18を設けることにより、外部振動に応じてスライダ10の支持バネ力を回転数Nを変えることにより強くしたり、弱くしたりすることによりスライダ10の接触による記録層2の破壊を防げる。
【0019】次に第2の方法を述べる。モータ回転の減速巾を、広くとる必要がない場合は、図14(a)(b)のスライダ横断面図と斜視図に示すように、スライダ10の滑走面に凹形の負圧発生部81を設ける。これにより図15に示すように線速度Vが大きくなるに従い、実線の曲線30aに示すように、通常の正圧スライダの点線で示す曲線30bに比べて、線速度Vを上げても図14(a)に示す負圧FNにより、スライダの浮上量は抑えられる。従って図15の線速度とスライダ浮上量の関係図の曲線30aに示すように、回転数Nに対してスライダ浮上量はほぼ一定の範囲に保たれる。図15の場合、基準浮上量を0.2μmに設定してあり、等倍速から1/4倍速に減速しても±0.5μmの範囲に収まっており、記録再生が可能であることを示している。若干減速の範囲が狭くなるものの、負圧スライダを用いることにより、スライダ押圧調整部がなくて、一定のスライダ押圧で押しつけても、減速に対応できる。
【0020】このように負圧スライダ方式と省電力方式を組み合わせることにより簡単な構成で、モータの回転数を減速してもスライダ10は記録媒体に接触せず、モータの電力を削減することができる。
【0021】第3の方法として図14の(a)に示したような、負圧発生部をもつ負圧のスライダ10と、図1に示すスライダ押圧変更器16を組み合わせることにより、より安定したスライダ10の浮上量h0を得ることができる。この方法であるとR=1/nのnの値、つまり減速比を大きくとってもスライダ浮上量の変動は少ない。このため、1/8倍速や1/10倍速の低速回転時にもスライダ10が記録媒体3に接触しないで、記録再生ができる。このため、低い回転数で記録再生できるためより電力消費が削減できる。
【0022】ここで、スライダの押圧を変更する方法について述べる。図11のシステムの斜視図に示すように4ヶのスライダ10a、10b、10c、10dはヘッドアーム20a、20b、20c、20dにとりつけられトラック駆動部19により、トラッキング制御される。トラック駆動部19には、トラッキングモータ19a図12に示すようにスライダ押圧変更器16が設けられており、アーム昇降シャフト23を矢印24方向の時計回りに回転させると、アーム昇降部21a、21cは上方向に進み、矢印24a、24c方向の力により、スライダアーム20a、20cは押され、スライダ押力は減少する。一方アーム昇降部21b、21dは下方向に進み、スライダアーム20b、20dには矢印24b、24d方向の力が加わり、スライダアーム20b、20dのスライダ押力は同様にして減少する。一方スライダ押圧変更部16を逆方向に回すと、スライダ押力は増加する。こうしてスライダ押圧を任意の値に制御できる。
【0023】次に記録再生について述べる。記録信号MRヘッドの場合、検出された信号は図2の(c)のようになる。一方リングヘッドの場合、図2の(d)のようになる。検出された信号は記録再生部9の再生回路25に入力され、クロック再生部26の中のPLL27により、図2(e)のような再生クロック信号が再生される。再生クロック信号に基づき、復調器28の打ち抜き部38により打ち抜かれ図2(f)のようなデジタル信号が復調される。
【0024】実施例1の場合、記録再生時の回転速度は1、1/2、1/4、1/8と非常に範囲が広い。このため、記録再生クロックも図2(e)に示すように、大巾に変動する。実施例1では、再生回路25の記録再生クロック再生部26のPLL27の引き込み範囲が広くなる構成をとっているため、迅速に再生クロックが再生される。アドレス領域に記録してある同期信号を再生するか、モータ8の回転パルス発生部8aからのモータ回転パルスより、記録媒体の回転速度に対応した回転パルスを得て、図3(a)に示した基準クロック信号発生部2aの引き込み中心周波数34を記録媒体の回転速度に応じて適切な値に設定する。例えば図3(b)に示すように1/8回転のときは引き込み中心周波数がfn=f8b f1/8になるように制御する。具体的には記録媒体回転数に応じた記録媒体回転パルスに応じて引き込み中心周波数制御部29がVCO30を制御する。分周器31を通過後fn=f8となる。R=1/8、1/4、1/2、1の場合のPLLの引き込み中心周波数34d、34c、34b、34aは、図3(b)に示すように、記録媒体3の回転数に応じて最適な値に設定される。回転数が大巾に連続的に変化しても、図5に示すようにPLL引き込み中心周波数fnが記録媒体回転数に応じて連続的に最適値に設定されるため、再生信号から短時間で記録再生クロックが引き込まれ、生成されるという効果がある。
【0025】記録時も、同様にして記録再生クロック再生部26から回転数に応じた記録再生クロックを得るため、回転数を連続的に変更しても、設定された記録波長で記録媒体3上に記録信号が記録される。こうして、基本的には回転数を連続的に変更中も記録を行なう。モーターの回転中の全時間を記録に使えるため時間利用効率が高く、省電力の効果が高い。
【0026】次に記録時のエラーレートをさらに下げる方式を述べる。再生の場合より、記録の方がより正確さが要求されるため、連続的に回転数が変化している途中に記録することは省電力効果が高いが、確実な記録を要求される用途には好ましくない。従って、このような用途には図10(c)に示すように再生は回転数変動中においても行なうが記録はR=1/8、1/4、1/2、1のように一定の角速度状態において行う第2の方法もある。この方法では、省電力効果が若干下がるが、よりエラーレートの少ない記録ができるという効果がある。再生時はデータアクセスを迅速に行う必要があるが、記録時はデータ記録を後に行っても確実に記録さえすれば問題ない。実施例1では、記録用キャッシュメモリー63aに記録データを一定量、蓄積することにより、機械的に磁気記録する回数を電力制御部9により減らしている。キャッシュメモリーモニター部64により記録キャシュメモリ63aが規定の量まで、記録データが達する前までは、記録されるべきデータは、実際はキャッシュメモリーに書き込まれるが、コンピュータ部100からみた場合、記録媒体3に記録されたように扱える。この間は、機械的な電力消費はなく、電子回路の消費の方が電力消費が少ないため、全体的な消費電力は削減される。こうして何回分かの記録の機械動作が省略される。そして記録キャッシュメモリ63aが設定値までの達すると、記録キャッシュメモリ63aに蓄えられた記録すべきデータが記録再生部63aに送られ、記録媒体3に実際に記録される。
【0027】この記録キャッシュメモリ63aは、記録時のバッファメモリとして用いるため、常に一定量のメモリー残量が確保される。このメモリ残量は、図10(c)のt=t15に示すようにR=1/8で記録している時に記録データのデータレートがR=1/8の記録転送データレートにより大きい時、このメモリ残量部に蓄積することによりR=1/8の低い回転数の状態で記録でき、回転数を上げる必要がないため省電力が計れる。そして、記録データのデータレートが大きすぎて、バッファ残量が少ない時はR=1/4もしくはR=1/2に回転数を上げて、メモリ残量を増やす。このように電力制御部9が細かい省電力作業を行い、電力を削減する。記録キャッシュメモリ63aとキャシュメモリモニター部64により、記録時の回転数を下げるとともに実際の記録頻度を減らすことにより、モーターの電力削減効果がある。記録、キャッシュメモリ63aはメモリバックアップ部69により電源が停止しても、バックアップしてあるため再電源ON時に保存されたデータが記録媒体3に記録されるためデータは確実に記録される。
【0028】再生キャッシュメモリ63bは前回読んだトラックのデータ等の再生頻度の高いデータを蓄積している。従って、これらのデータをもう一度再生する場合、キャッシュメモリのデータを再生すればよいため、機械的な読み出しを省略できるため、電力削減ができるという効果がある。
【0029】次に再生方法に戻り、図4(a)を用いて再生回路についてさらに詳しく説明する。再生回路25は記録再生クロック部26からなる。
【0030】ヘッドからの再生信号は、まずヘッドアンプにおいてカットオフ周波数fcをもつフィルタLPF35により高域成分がカットされる。再生時には、このLPFが重要な役割をする。従来の通常ハードディスクドライブの場合、図4(e)に示すように一定の回転数で記録再生されるためfcは固定してある。しかし、本発明の場合、省電力のため回転数を大巾に変動させる。そこで、例えば回転数が1/8、1/4、1/2の場合、図4(b)、(c)、(d)に示すようにfcをfc/8、fc/4、fc/2と周波数fc変更器36によりヘッドアンプのフィルタ特性を連続的に変化させる。LPF35を回転数に応じて連続的に変化させることにより、あらゆる回転数においてフィルタ特性が最適化されるため、回転数を変動させても安定した信号の再生が可能となるという効果がある。ヘッドアンプの増巾MRヘッドの場合、再生信号は微分器37により微分されて打ち抜き部38において、記録再生クロックにより打ち抜かれデジタル信号が復調される。この場合の信号波形は図2(d)、図(f)のようになる。
【0031】次に再生ヘッドについて述べる。図18の磁気ヘッドの出力と線速度の関係図に示すようにリング型磁気ヘッドの出力曲線39は回転数が高い場合、MRヘッドより高い出力が得られる。しかし記録媒体3の回転速度の低下に伴い、出力が段々落ちてくる。図18に示すように回転数が1/8になると出力電圧も1/8となり、20dB近く出力電圧が落ちる。これだけ落ちるとエラーレートが高くなり、コンピュータ用途においては正常なデジタル信号の再生が困難となる。これに対し、シールド型MRヘッドの磁気ヘッド5はMR型ヘッドの出力曲線40aに示すように、回転数が高い場合はリング型ヘッドより出力が低い。しかし回転数が低くなってきても再生出力が原理的に低下しないため、リングヘッドよりもMRヘッドの方が出力が高くなる。
【0032】実施例1では省電力のため回転数を大巾に落とした状態で再生するがMRヘッドを用いているため、回転数を落としても高い再生出力が得られるため、低速回転省電力モードにおいてもエラーレートの低いデータ再生ができるという効果がある。
【0033】実施例1では、図18に示すようにヨーク型のMRヘッドより出力が高いシールド型のMRヘッドの方を用いているため、より安定して再生ができる。図17のシールド型MRヘッドの斜視図に示すように、実施例1では磁界により磁気抵抗(MR)が変化するMR素子41を媒体5の走行方向に垂直に設け、外部ノイズの影響をなくすため両側にシールド44a、44bを設けたシールド型MRヘッドを用いているため再生出力が高い。バイアス電圧部42によりMR素子41に電流を流し、磁気抵抗測定部43により磁気抵抗を測定することにより、磁気抵抗の変化を測定することにより磁気記録信号を再生することができる。
【0034】図7(a)(b)はMR型再生ヘッド5aとリング型磁気ヘッド5bを一つのスライダ10に組み込んだ状態を示す。高速回転している時は、図7(a)に示すように浮上量h0(1)は大きい。低速回転している時は図7(b)に示すように浮上量の制御を行っても浮上量h0(1/n)は小さくなる。従って、低速回転時においてはMRヘッド5aの出力が減少しないため、スペースロスの少なくなった分だけ再生出力はR=1の場合に比べてやや大きくなる。このようにMRヘッド5aとリングヘッドを組み合わせることにより用いることにより、回転数を少なくしても十分な再生出力が得られるという効果がある。
【0035】記録時においてはリング磁気ヘッド5bを用いる。上述のように回転数を1/nに落とした場合、浮上量h0(1/n)が減り、スペースロスが小さくなるため記録効率がよくなる。従って、図1の記録回路45の記録回路47の記録電流を減らしても磁気記録ができるため、記録時の電力が削減できる。特に本発明の場合、図2(e)のR=1/4の場合に示すように、記録再生クロック周波数が低くなり、デジタル回路部の消費電力が減るため、記録部45全体の消費電力は大巾に下がる。
【0036】記録再生部6の中には再生された再生デジタル信号と、記録するための記録デジタル信号を処理するデジタル処理部52があり、データの誤りチェックや誤り訂正や時間軸の補正等を行っている。デジタル処理部52の中には記録再生処理部53とインターフェース部54がある。このうち記録再生デジタル処理部53の処理すべき情報量は図2(f)に示すようにモータ回転数R=1、1/2、1/4、1/8によってデータレートが減少する。そこで、電力制御部9は省電力時にモータ回転数変更部55に減速命令を送り、モータ回転数を下げ、R=1、1/2、1/4、1/8にするとともにデジタル処理部53のうち、動作が必要ないブロックのクロックを停止させたり、動作が必要なブロック、例えば上記の記録再生デジタル処理部53のクロックを1/2、1/4、1/8にすることにより、このデジタル回路のブロックの消費電力をクロックの低速化に応じて確実に減少させることができる。記録再生部のアナログ回路部には、記録もしくは再生時以外は図10(c)に示すように電源をOFFし省電力する。もう一方のインターフェース部54は、他の回路ブロックとの間でデータをやりとりするため、内部クロックは下げられるが外部クロックを単独で下げることはできない。この部分の外部クロックは、電源制御部56の基準クロック発生部57のシステムの基準クロックと同期して動作させる必要がある。
【0037】システムの基準クロックは、起動休止制御信号を受けた電力制御部9がクロックを低速化させる。そして、この起動休止制御信号は記録再生装置1と接続ライン106で接続された図13、もしくは図20に示すコンピュータ部100のCPU101の中の電力制御部102により発せられ、インターフェース部103の中のドライブ起動休止制御信号発生部104より、記録再生装置1のインターフェース回路59の入出力部60に入り、起動休止制御信号検出部61により検出されて、電力制御部9に送られる。
【0038】コンピュータ部100の電力制御部102の中に設けられたドライブ記録再生データモニタ部107は、記録再生装置1とコンピュータ部100との記録再生データ量、および頻度を常にモニターし、電力制御部102はデータ量および頻度が少ないと判断した場合、省電力のためドライブの停止、休止、待機、低速化、高速化の制御信号をインターフェース部103の中のドライブ起動休止制御信号発生部104に送る。
【0039】磁気記録再生装置1に戻り、上述の起動休止制御信号を受けた場合や、コンピュータ100から記録データや再生データの要求がきた場合、起動休止信号検出部61は電力制御部9にその情報を送り、電力制御部9は起動/休止の命令に応じてキャッシュメモリ63a、63bのキャッシュ残量をモニタする。キャッシュメモリモニタ部64のメモリ残量をチェックしながら、基準クロック発生部57、もしくは低速クロック発生部58のクロックを増加/減少させるとともに、モータ回転数変更部55を制御し、モータ8の回転数を増加/減少させたり始動/停止させたり、各ブロック回路を起動/休止させたり、CPU13の内部クロックを高速化/低速化、もしくは起動/休止させて細かい省電力制御を行い各部の電力削減をはかる。
【0040】この本発明の省電力動作を、図10(a)(b)の従来方式の省電力動作部と図10(a)(b)の本発明の省電力動作図を用いて比較しながら説明する。
【0041】まず、図10(a)(b)に示す従来の場合、スリープモードが搭載されている。スリープモードではモーターの回転を止めて、モーター部の消費電力が削減される。しかし起動時には定格回転に達するまでデータの記録再生が全くできないため、再生データの入手まで3秒から10秒の待ち時間が発生する。
【0042】一方、図(c)(d)に示す本発明の方式ではデータ記録再生量を図1のキャッシュメモリー/データレートモニタ部が常にデータ量をチェックして電力制御部9へ報告している。したがって、図10(c)に示すようにt=t1で起動した後t=t2の時点で1/8倍速の回転速度で再生を開始でき、再生データにアクセスできる。t=t2で記録再生部のアナログ回路はONになり、デジタル回路は1/4、主クロックは1/2の低速クロックで動作するためデジタル回路の電力は削減される。この時電力制御部9はトラックシーフ時のトラック駆動部19の駆動力を低下させ、省電力をさせる。トラックアクセス速度は遅くなるが、実施例1では低速の回転数でも再生できるため、実質的なアクセス時間を増加させないで省電力効果がある。t=t4で再生を終了し、記録を開始する。t=t5で記録を終了し、記録再生部のアナログ回路をOFFし、デジタル回路のクロックを停止する。t=t5〜t6はidle状態で待機し、インターフェース部を除き回路の動作を休止させ省電力する。t=t6でモーターを1/8に減速し、さらに電力を低下させる。t=t8で再生を開始し、もし図16のフローチャート図のようにGセンサー18が衝撃を検知した場合、もしくは再生データ量が不足した場合はt=t9で加速し、t=t11でフル回転させる。データ再生完了時はt=t12でモーターを減速し、アナログ回路をOFFし、デジタル回路のクロックを停止しR=1/8にする。t=t14でアナログ回路をONし、再生を開始し、t=t15で記録を開始する。t=t16までは記録を行い、idleモードに入る。そしてデータアクセスがない場合t=t17でsleepモードに入り、ヘッドを退避トラックに退避させモーターを完全に停止させる。そして一定時間要求がない場合、t=t19でインターフェース部を除き電源をOFFさせる。
【0043】ここで、図16に示すモータ回転数、動作クロック制御ルーチンについて説明する。ステップ70aで、このルーチンを開始し、ステップ70bで記録再生モードやキャッシュメモリ63aの残量値、データレート、パソコンの省電力命令をチェックし省電力動作テーブルをみて、デジタル回路のシステム基準クロックとアナログ回路のON、OFFや回転数R=1/nの値を決定する。ステップ70cで回転数R=1/nに設定し、ステップ70dでモータを1/nで回転させ、ステップ70eでGセンサーの平均検知信号量SGを演算し、ステップ70fでこのSGと回転数R=1/nのGセンサーの基準検知信号量SG(1/n)と比較し、ステップ70gでSGがSG(1/n)より大巾に大きい時はステップ70jでヘッドを退避トラックへ退避させながら、モータを停止させる。ステップ70kでSGがSG(1/n)になるかチェックし、NOならモータ停止を継続し、YESならR=1/nでモータを回転させる。ステップ70gに戻るとNOならステップ70hに進み、SG<SG(1/n)つまりGとその回転数におけるG耐力をチェックし、NOならステップ70iで1/nを大きくして回転数を上げてGに対する耐力を上げる。そしてステップ70hで再びチェックする。さてステップ70hでYESなら、ステップ70nにおいて要求される平均ファイル転送量DTを演算し、ステップ70pでこのDTとR=1/nの回転、速度における記録媒体からの基準転送量DT(1/n)を記録キャッシュ残量を考慮しながら比較し、ステップ70qでDT>DT(1/n)がYESならステップ70sで1/nを大きくし、回転数を上げて記録再生データレートを増加させステップ70qへ戻る。NOなら記録再生データレートが充分であるため、ステップ70rに進み、DT<DT(1/n)つまり記録再生データレートが大きすぎるかをチェックし、YESならステップ70rで1/n、つまり回転数を下げてステップ70rに戻る。NOなら大きすぎず、適正量であることがわかるためステップ70bに戻る。
【0044】図10(b)と図10(d)を比較すると明らかなように大巾な電力削減とアクセス速度の向上が計れるという効果が得られる。図21に示すように光磁気ディスクドライブに本発明を用いることにより、回転速度を低下させて、同様に省電力効果を得ることもできる。特に磁界変調方式の場合、浮上スライダを本発明の方法により、低速でも浮上させると同時に、光出力を低下させて記録再生することにより大巾な電力削減効果が得られる。また図22に示した他の光磁気ディスクドライブや相変化型やCDROMや色素型光ディスクドライブに本発明を用い回転速度を低速化して、かつ、光出力を低下させて記録再生することにより低速回転と低出力の光出力により省電力の記録再生ができる。
【0045】
【発明の効果】以上のようにして電力制御部の中に記録再生モーター回転数変更部と回転数が変動しても浮上量変動の少ないスライダを用いることにより記録再生を任意の回転数で行うことができる。こうして稼動時においても、モーターの消費電力削減が可能になるとともに、モーター起動からデータの記録再生までのデータアクセス時間を大巾に短縮できる。




 

 


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