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発明の名称 情報再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−121943
公開日 平成7年(1995)5月12日
出願番号 特願平5−268703
出願日 平成5年(1993)10月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 市川 啓 / 後藤 誠 / 榊原 祥雄
要約 目的
インサート編集時の、編集領域と未編集領域でのトラックエッジのずれをなくす情報再生装置を提供する。

構成
ヘッド2bからの再生信号に含まれるトラッキングパイロット信号振幅をトラッキング誤差信号検出器7により検出する。検出した振幅に基づいて検出感度を推定し、所望のトラッキングシフト量の得られるオフセット信号を発生して、キャプスタン制御器14に入力する。
特許請求の範囲
【請求項1】循環的に4トラック以上の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号が選択的に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、第1のヘッドと、前記第1のヘッドの走査軌跡とほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号から、走査トラックに隣接するトラックに記録されたトラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの再生信号から少なくとも1種類のトラッキングパイロット信号の振幅を検出し、これに基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを具備することを特徴とする情報再生装置。
【請求項2】第1のトラッキングパイロット信号と、第1のトラッキングパイロット信号とは異なる周波数の第2のトラッキングパイロット信号とが1トラックおきに交互に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、第1のヘッドと、前記第1のヘッドの走査軌跡とほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号から前記第1および第2のトラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの再生信号から少なくとも1種類のトラッキングパイロット信号の振幅を検出し、これに基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを具備することを特徴とする情報再生装置。
【請求項3】循環的に4トラック以上の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号が選択的に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、第1のアジマス角を有する第1のヘッドと、前記第1のアジマス角とは異なる第2のアジマス角を有し、第1のヘッドの走査軌跡とほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1および第2のヘッドより時分割交互に得られる再生信号から前記トラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの信号再生時の前記トラッキング誤差信号に基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを具備することを特徴とする情報再生装置。
【請求項4】第1のトラッキングパイロット信号と、第1のトラッキングパイロット信号とは異なる周波数の第2のトラッキングパイロット信号とが1トラックおきに交互に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、前記第1および第2のトラッキングパイロット信号が記録されたトラックと同一アジマス角を有する第1のヘッドと、前記第1および第2のトラッキングパイロット信号が記録されないトラックと同一アジマス角を有し、第1のヘッドの走査軌跡とはほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1および第2のヘッドより時分割交互に得られる再生信号から前記第1および第2のトラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの信号再生時の前記トラッキング誤差信号に基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを具備することを特徴とする情報再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像、音声、データ等の情報をテープ状媒体から再生する情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以後、VTRと略す)など磁気テープを媒体とした情報再生装置が実用化され普及している。また、より一層の高密度記録による装置の小型化、ディジタル化の開発が各社でなされている。特にディジタル記録を行う場合に、テープに記録したトラックを分割して、音声情報や映像情報等の情報を別個に記録する構成を取ることが可能である。その場合、編集時に例えば音声情報と映像情報を各々独立に編集する要望が考えられる。このような編集(以下、インサート編集と呼ぶ)を行う場合の従来の情報再生装置の一例とその問題点について説明する。
【0003】(図6)は従来の情報再生装置のテープ上のトラック構成図の一例である。トラックは図に示したように、先頭から前記のインサート編集を行うときに、編集点の位置決めを行うための位置決め情報信号の埋め込まれたインサート情報領域(ITI領域)、音声信号の記録されたオーディオ領域(AUDIO領域)、映像信号の記録されたビデオ領域(VIDEO領域)、各トラックのタイムコード等の情報が記録されたサブコード領域(SUBCODE領域)の4つの領域が記録時に形成されている。また、先頭のITI領域には位置決め情報信号とともに、インサート編集時にトラッキング制御を行うためのパイロット信号が多重記録されている。この場合は、異なる周波数f1、f2で記録された2種類のパイロット信号が、トラック1本おきに交互に記録される例を示している。
【0004】このようなトラック構成の場合に、ビデオ領域のみインサート編集を行いたいときの動作について説明する。ヘッドはトラック41を走査中であるとする。まず、トラック先頭の走査部分では再生モードにしておき、主走査トラックの隣接トラックのITI領域からクロストークとして漏れ込んでくる2つのパイロット信号を用いて、トラッキング制御を行う。一方、ITI領域内の位置決め信号を検出してトラック位置基準信号を得る。このトラック位置基準信号に基づいて、ビデオ領域の先頭を指示する時点でモードを再生から記録に切り替えて重ね書きを行い、記録済みの情報信号を消去すると同時に新たな情報信号を記録していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような情報再生装置におけるインサート編集では、インサート編集中のトラッキング制御はITI領域のトラック幅方向の中心とヘッドのトラック幅方向の中心が一致するように制御が行われる。そのため、トラックピッチよりも幅広のヘッドを用いると、新たに書き込まれるインサート編集領域と未編集領域ではトラックのエッジがずれる。結果として、たとえばVIDEO領域をインサート編集を行った後のトラックは、図7に示すようにVIDEO領域のみがテープ前側にシフトした形で記録されてしまう。このような記録は、互換性能を著しく損ねるものである。
【0006】本発明は、インサート編集時にトラッキングを適当量シフトすることで、上記問題点を解決する情報再生装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の情報再生装置は、循環的に4トラック以上の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号が選択的に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、第1のヘッドと、第1のヘッドの走査軌跡とほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号から、走査トラックに隣接するトラックに記録されたトラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの再生信号から少なくとも1種類のトラッキングパイロット信号の振幅を検出し、これに基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成により、インサート編集時にトラッキングを適当量シフトさせるので、インサート編集領域のトラックが未編集のトラックからずれた位置で書き換えられることがない。さらに、トラッキングのシフト量は、第2のヘッドの再生信号に含まれるトラッキングパイロット信号の振幅を用いて推定される検出感度から求めるので、装置毎のパイロット信号のゲインばらつきに影響されることがなく、精度よくシフトを行うことができる。
【0009】また、全領域の書き直し(アセンブル編集)を行う際に、編集開始前に上記のトラックシフトを行っておけば、編集開始点でのトラックのやせを防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の情報再生装置の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0011】(図1)は本発明の第1の実施例における情報再生装置のインサート編集時のブロック図である。図1において、1は磁気テープ(テープ)、2a,2bは互いに異なるアジマスを持つ磁気ヘッド(ヘッド)、3はシリンダ、4はシリンダ制御器である。5は位置決め信号検出器、6はタイミング生成器、23a〜23dはアンド回路、24a,24bはインバータ回路であり、これらによって破線で示したタイミング生成部50が構成されている。7はトラッキング誤差検出器である。11はキャプスタンモータ、12はピンチローラ、13はキャプスタン、14はキャプスタン制御器、15は1/2分周器、16はトラッキング誤差信号反転/非反転器、17は加算器であり、これらによって破線で示したトラッキング制御部10が構成されている。8は感度推定器、9はシフト器であり、これらによって破線で示したトラッキングシフト部51が構成されている。18,19は編集切り換えスイッチ、20はヘッド切り換えスイッチ、21,22はサンプラーである。
【0012】本発明の実施例における記録トラックの構成は(図6)に示す従来例と同様のものである。トラックは図に示したように、先頭からインサート編集を行うときに、編集点の位置決めを行うための位置決め情報信号の埋め込まれたインサート情報領域(ITI領域)、音声信号の記録されたオーディオ領域(AUDIO領域)、映像信号の記録されたビデオ領域(VIDEO領域)、各トラックのタイムコード等の情報が記録されたサブコード領域(SUBCODE領域)の4つの領域が記録時に形成されている。
【0013】トラック中のオーディオ、ビデオ、サブコードの各領域の内部は、セグメントに分割されており、各セグメントに同期信号(Sync)、実データ、訂正信号がディジタル記録されている。
【0014】また、先頭のITI領域には位置決め情報信号とともに、インサート編集時にトラッキング制御を行うためのパイロット信号が多重記録されている。この場合は、異なる周波数f1、f2で記録された2種類のパイロット信号が、トラック1本おきに交互に記録される。このパイロット信号は一般に、情報信号と干渉しない低周波の1〜4種類の周波数が選ばれ、順次切り替えられて記録される。
【0015】このように形成されたトラックにおいて、情報信号を上から記録し直すインサート編集時の動作について(図1)(図2)(図3)および(図4)を参照しながら説明する。(図2)は、第1の実施例におけるインサート編集を説明するための各部信号波形図である。(図3)は、第1の実施例におけるヘッドずれ量対トラッキング誤差信号を示す図である。(図4)は、第1の実施例におけるトラッキングシフトを説明するための各部の信号波形図である。
【0016】以下に、本情報再生装置のテープ1の搬送動作と、ヘッド2a,2bによるテープ1上の記録トラックの再生動作について説明する。テープ1は、シリンダ3に約180度期間にわたって巻き付けられ、キャプスタン12とピンチローラ13に挟まれてその長手方向に走行する。シリンダ3はシリンダ制御器4によって所定の回転速度に回転制御される。キャプスタンに直結したキャプスタンモータ11の回転はキャプスタン制御器14によって制御され、テープ1はシリンダ3の半回転期間にトラック1本相当だけ進むようになされる。また、ヘッド2aと2bは図1のように180度対向位置に取付けられており、シリンダの回転に伴いテープを走査する。この構成により、各ヘッドは互いに1トラックずつずれた位置を走査して行く。シリンダ制御器4はまたシリンダの回転位相を検出し、テープ1に接触中のヘッドを識別する2値のヘッドスイッチ信号(以降、HSW信号と称する)を出力する。ヘッドスイッチ信号は、高レベルの時ヘッド2aが、低レベルの時ヘッド2bが、それぞれテープに接触している期間を示す。
【0017】以下に、インサート編集の動作について説明する。まず、インサート編集動作中のトラッキング誤差信号の検出について説明する。インサート編集のモードに入った時点で、ヘッド2aが(図6)のトラック41の走査を開始したものとする。装置は、インサート編集動作に入る前の通常再生の時でもトラッキング制御が行われるため、ヘッドとトラックはトラッキングロック位置にあらかじめ位置している。ヘッド2aがトラック41の先頭のITI領域を走査している間、編集切り換えスイッチ18は端子18bに接続され、ヘッド2aからの信号を受ける再生状態にされる。また、ヘッド2aがトラック走査中は、シリンダ制御器4から出力されるHSW信号は“H”となっているため、ヘッド切り換えスイッチ20は端子20aに接続される。ヘッド2aからの出力にはトラック41の隣のトラック40,42のITI領域に記録されている異なるパイロット信号成分f1,f2のもれ成分が含まれているので、それらの量を比較することによって、ヘッドと希望するトラックとの相対位置関係を知ることができる。すなわち、ヘッド2aからの再生信号はヘッド切り換えスイッチ20を介して、トラッキング誤差検出器7に入力される。トラッキング誤差検出器7ではこの再生信号に含まれるf1、f2成分の振幅を検出しそれらの差(f1成分振幅−f2成分振幅)をトラッキング誤差信号として出力する。
【0018】ヘッドずれ量に対するトラッキング誤差信号は、(図3)に示したような検出特性となる。(図3)において横軸のゼロ位置は、ヘッド2aがトラック41に完全にオントラックした位置である。横軸右方向は、ヘッド2aがトラック40方向に、横軸左方向はトラック42方向にずれた場合を表している。ヘッド2aが右方向にずれていくと、トラッキング誤差信号は上昇し、ヘッド2aがトラック40に完全にオントラックした状態では、正のピーク値A[mV](絶対値)となる。この位置で再生信号に含まれているパイロット信号はf1信号のみであり、f1信号のフルトラック再生レベルとなる。全く同様に、ヘッド2aが左方向にずれていくと、トラッキング誤差信号は減少し、ヘッド2aがトラック42に完全にオントラックした状態では、負のピーク値B[mV](絶対値)となる。この位置で再生信号に含まれているパイロット信号はf2信号のみであり、f2信号のフルトラック再生レベルとなる。トラッキング誤差信号特性の0点における傾きが、トラッキング誤差信号のトラック幅方向の感度、すなわち検出感度である。
【0019】HSW信号をタイムスケールとしたときに得られるトラッキング誤差信号は、(図4(b))に示すようなものになる。ヘッド2aが、トラック41のITI領域を走査中は、上記説明の通りヘッド2aとトラック41の相対位置を示すトラッキング誤差信号が得られる。また、ヘッド2bがトラック40もしくはトラック42のITI領域を走査中は、トラッキング誤差検出器7の出力として、f1フルトラック信号A[mV]もしくはf2フルトラック信号B[mV]が得られる。もちろん、ヘッド2bからの再生信号を受ける場合は、編集切り換えスイッチ19は端子19bに、ヘッド切り換えスイッチ20は端子20bに接続される。また、ヘッド2bがトラック40もしくは42を走査する場合は、トラックアジマスに対してヘッドアジマスが順方向になるのに対し、(図3)で説明したトラッキング誤差信号の特性はヘッド2aのものであり、トラック40、42とは逆アジマスの関係になる。しかし、通常パイロット信号周波数としては、アジマス効果のほとんど影響しない低い周波数が選択されるので、(図3)で示したピーク値A[mV]、B[mV]と、(図4(b))のヘッド2bの出力とはほぼ等しいものと考えてよい。また、(図4(b))のHSW信号の周期に対するITI領域の長さは、図を見やすくするため誇張して記述してある。さらに、装置の構成としてITI領域以外の領域にもパイロット信号を入れることも、もちろん可能であるが、本実施例の説明では煩雑さをさけるためパイロット信号は、ITI領域のみに記録されているものとする。
【0020】次に、インサート編集動作時のトラッキング誤差信号のサンプリングとインサート編集領域の位置決めについて説明する。ヘッド2aからの再生信号がトラッキング誤差検出器7に入力される一方、ヘッド2aからの再生信号は別に位置決め信号検出器5に入力されて、ITI領域内に記録されている位置決め情報信号を検出した時点で(図2(b))に示すトラック位置基準信号を得る。このトラック位置基準信号は、タイミング生成器6に送られタイミング生成器12ではトラック位置基準信号に基づいて(図2(c))に示すようなトラッキング誤差信号をサンプルするタイミングを示すパイロットサンプル信号が生成される。
【0021】このパイロットサンプル信号に基づいて、サンプラー21でトラッキング誤差信号がサンプルされる。このパイロットサンプル信号は、サンプラー21に入力される前に、HSW信号との論理積をアンド回路23dによってとるので、サンプラー21でサンプリングが行われるのは、ヘッド2aの走査中のみである。このサンプリングのタイミングは、(図4(b))では、a点で示している。いったんサンプリングされたトラッキング誤差信号は、次のサンプリングが実行されるまで前の値がホールドされる。(図6)のトラックパターンから明らかなように、ヘッド2aの走査毎に隣接トラックのトラッキングパイロット配置が入れ代わるので、トラッキング誤差信号の極性が反転する。従って制御極性を一定とするために、サンプラー21でサンプリングされたトラッキング誤差信号は、トラッキング誤差信号反転/非反転器16により走査毎に極性を反転(反転・非反転を切り換える)してから加算器17を通してキャプスタン制御器14に加えられる。
【0022】トラッキング誤差信号反転/非反転器16の出力を(図4(c))に示す。この場合、後述するようにトラッキングのシフトが行われているため、後述する一定量のトラッキング誤差信号が出力されている。キャプスタン制御器14は加算器17からの出力が0になるように、キャプスタンモータ11を動かし、ヘッド2aがトラックと後述する所定の位置関係になるように制御する。
【0023】また、タイミング生成器6ではパイロットサンプル信号と同様にして(図2(d))に示すようなインサート編集領域の位置を示す編集タイミング信号も生成される。この図の例はビデオ領域を書き換えるための編集タイミング信号である。この編集タイミング信号とHSW信号が共に“H”の時のみ、編集切り換えスイッチ18は端子18bから端子18aに切り替えられ、新たな情報信号がヘッド2aに加えられて、ビデオ領域に記録されている情報信号は新規の情報信号に書き換えられる。
【0024】ヘッド2bの走査時も同様にして、ヘッド2bの走査したITI領域内の位置決め信号を用いてタイミング生成器6によって作られた編集タイミング信号が“H”かつHSW信号“L”の場合に、編集切り換えスイッチ19が端子19bから端子19aに切り換えられ、新たな情報信号がヘッド2bに加えられ、新たな別の情報信号がインサート編集される。
【0025】最後に、インサート編集動作中のトラッキングシフトについて説明する。ヘッド2bがITI領域を走査中は(編集切り換えスイッチ19は端子19bに、ヘッド切り換えスイッチ20は端子20bに接続)、トラッキング誤差検出器7は、(図4(b))に示すようにf1フルトラック信号A[mV]とf2フルトラック信号B[mV]を一走査毎に交互に出力する。この各フルトラック信号は、ヘッド2aの走査時と同様にヘッド2bのITI領域走査によって得られた位置決め信号に基づき、タイミング生成器6でつくられるパイロットサンプル信号によってサンプラー22でサンプリングされる。このサンプリング信号は、HSW信号の反転信号との論理積をアンド回路23cによってとられたものなので、ヘッド2bの走査中のみサンプラー22は動作する。このサンプリングのタイミングは、(図4(b))では、b点で示している。
【0026】サンプラー22でサンプリングされたフルトラック信号は、次のサンプリングが発生するまで前の値がホールドされる。サンプラー22の出力を(図4(d))に示す。サンプラー22からの出力を受け取った感度推定器8では、0点でのヘッドシフトに対するトラッキング誤差信号感度すなわち検出感度の推定を行う。推定過程を(図3)を用いて説明する。サンプラー22からの信号によって(図3)に示すトラッキング誤差信号のp−p値はA+B[mV]によって求めることができる。一方、ヘッド幅をTw[μm]、トラックピッチをTp[μm]とすると、ヘッドがf1トラックもしくはf2トラックにオントラックしている位置のまわりの(Tw−Tp)[μm]は、トラッキング誤差信号に対する感度がない。よって、トラッキング誤差信号が、−B[mV]からA[mV]まで変化する時に、トラッキング誤差信号の傾きがある範囲は、2Tp−(Tw−Tp)=(3Tp−Tw)[μm]
となる。これより、検出感度Sは、S=(A+B)/(3Tp−Tw)[mV/μm]
となる。
【0027】感度推定器8で推定された検出感度Sは、シフト器9に送られる。インサート編集時に編集領域と未編集領域のトラックエッジをそろえるために必要なトラックシフト量は、0.5×(Tw−Tp)[μm]
である。いま、推定した検出感度がSなので、上記のシフト量に必要なオフセット信号は、0,5×(Tw−Tp)S[mV]
となり、この信号をシフト器9は出力する。もちろん信号の極性は、トラックをシフトさせたい方向になるようにして出力する。シフト器9の出力を(図4(e))に示す。このオフセット信号は、加算器17を通してキャプスタン制御器14に加えられるので、トラックを所望の量だけシフトした状態をトラッキングロック位置にすることができる。
【0028】以上のように本実施例によれば、インサート編集時にトラッキングを適当量シフトさせるので、インサート編集領域のトラックが未編集のトラックからずれた位置で書き換えられることがない。さらに、トラッキングのシフト量は、第2のヘッドの再生信号に含まれるトラッキングパイロット信号の振幅を用いて推定される検出感度から求めるので、システム毎のパイロット信号のゲインばらつきに影響されることがなく、精度よくシフトを行うことができる。
【0029】以下、本発明の第2の実施例について(図5)を用いて説明する。第2の実施例は第1の実施例におけるシフト器9が補正器60と乗算器61で構成されたものである。また、サンプラー21から出力されるトラッキング誤差信号は、乗算器61を通してトラッキング誤差信号反転/非反転器16に入力される。
【0030】第2の実施例におけるインサート編集時の動作について以下に説明する。インサート編集動作中のトラッキング誤差信号の検出、トラッキング誤差信号のサンプリングおよびインサート編集領域の位置決めは、第1の実施例と全く同様に行われるので説明を省略する。
【0031】第1の実施例と異なるインサート編集動作中のトラッキングシフトについて説明する。感度推定器8で推定された検出感度S[mV/μm]は、補正器60に入力される。あらかじめ装置の設計上規定された検出感度Sp[mV/μm](一定値)を補正器60は保持している。通常、装置のゲインばらつきのためSとSpは、異なる値となる。そこで、補正器60は、補正係数としてSp/Sを乗算器61に出力する。乗算器61では、この補正係数Sp/Sとサンプラー21の出力のトラッキング誤差信号を乗算する。その結果、トラッキング誤差信号反転/非反転器16に入力される時点での検出感度は、S×(Sp/S)=Spで一定となる。
【0032】検出感度がSp[mV/μm]の場合、インサート編集時のトラックずれを防ぐためのトラッキングシフト量0.5×(Tw−Tp)[μm]を得るために必要なオフセット信号は、0.5×(Tw−Tp)Sp[mV]
である。補正器60はこの信号(一定値)を出力し、加算器17に入力する。
【0033】以上の動作により、トラックを所望の量だけシフトした状態をトラッキングロック位置にすることができる。
【0034】以上のように本実施例によれば、インサート編集時にトラッキングを適当量シフトさせるので、インサート編集領域のトラックが未編集のトラックからずれた位置で書き換えられることがない。さらに、トラッキングのシフト量は、第2のヘッドの再生信号に含まれるトラッキングパイロット信号の振幅を用いて推定される検出感度から求めるので、システム毎のパイロット信号のゲインばらつきに影響されることがなく、精度よくシフトを行うことができる。また、第2の実施例においては、通常再生時にも補正器60からのオフセット信号を0にした状態でトラッキングシフト部51を動作させることで、検出感度をSp(一定値)とすることができる。その結果、トラッキング制御のループゲインを一定にでき、安定した制御を行うことができる。
【0035】なお、本実施例においては1チャンネル×2の記録の場合の例を示したが、ヘッドの組み合わせ、配置は本実施例に限定されず、他の場合においても同様に応用できる。
【0036】また、本実施例においてはトラッキング用パイロット信号は2種類の場合を示したが、8mmビデオで用いられているような4種類の周波数のパイロット信号を用いてもよく、パイロット信号の入れ方には限定されない。
【0037】また、本実施例における検出感度の推定の仕方は、上記の説明以外にも、アジマス効果を厳密に考慮して計算してもよく、説明した方法に限定されない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の情報再生装置は、循環的に4トラック以上の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号が選択的に記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生装置であって、第1のヘッドと、第1のヘッドの走査軌跡とほぼ1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号から、走査トラックに隣接するトラックに記録されたトラッキングパイロット信号振幅を検出し、トラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記第2のヘッドの再生信号から少なくとも1種類のトラッキングパイロット信号の振幅を検出し、これに基づいてトラック幅方向の検出感度を推定する感度推定手段と、前記感度推定手段の出力信号に基づいて前記トラッキング制御手段に作用し、前記トラックに対する前記ヘッドの走査位置を所望の方向に所定量シフトさせるシフト手段とを備え、インサート編集時にトラッキングを適当量シフトさせるので、インサート編集領域のトラックが未編集のトラックからずれた位置で書き換えられることがない。さらに、トラッキングのシフト量は、第2のヘッドの再生信号に含まれるトラッキングパイロット信号の振幅を用いて推定される検出感度から求めるので、装置毎のパイロット信号のゲインばらつきに影響されることがなく、精度よくシフトを行うことができる。
【0039】また、トラック全領域の書き直し(アセンブル編集)を行う際に、編集開始前に上記のトラックシフトを行っておけば、編集開始点でのトラックのやせを防止できる。




 

 


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