Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
スピーカ用制動布およびその製造方法 - 松下電器産業株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 スピーカ用制動布およびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−107591
公開日 平成7年(1995)4月21日
出願番号 特願平5−247902
出願日 平成5年(1993)10月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 小椋 高志 / 村田 耕作 / 青木 賢一
要約 目的
音響出力機器などに用いるスピーカの制動布において、従来の不織布を用いた制動布の空気の流量が一定しないという欠点、一度設定した共振周波数Q0を微調整することが困難であるという欠点を解決し、常に一定でばらつきのないQ0を与え、かつ開口率を変化させることによって容易にQ0を調整できるスピーカ用制動布を提供する。

構成
表面に熱可塑性高分子樹脂を塗膜した繊維による織布を塗膜樹脂のみが溶融する温度に設定し、金型内で加熱溶融、指定の開口率を持つ空気孔が生成するような圧力に調整した後、冷却固化することで所定の形状に成形するという構成により、要求特性に応じ、しかも一定したばらつきのないQ0を呈するスピーカを実現するための制動布が得られる。
特許請求の範囲
【請求項1】表面に熱可塑性高分子樹脂を塗膜してできた繊維を織布とした材料を用いたことを特徴とするスピーカ用制動布。
【請求項2】加熱溶融した塗膜樹脂が繊維間の空隙に流出する量をプレス圧によって調整し織布の開口率を任意に制御したことを特徴とする請求項1記載のスピーカ用制動布。
【請求項3】織布を金型内で加熱し、表面層の塗膜樹脂のみを溶融、冷却固化して得られる請求項1または請求項2記載のスピーカ用制動布の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響出力機器等に用いるスピーカ用制動布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ関連業界においては、再生音楽ソースのデジタル化に伴い、音響出力機器としてのスピーカには、従来よりもさらに高音質化が望まれている。
【0003】スピーカ用制動布は、従来、振動板背面からの空気の流量を抑制することにより、振動板に抵抗を与え、共振周波数Q0を制御することを目的とするが、空気の流量が不均一である場合には、一定した音響特性が得られないという問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来多く用いられている不織布によるスピーカ用制動布は、構成繊維がランダムに配交しているため、単位面積あたりの開口率が一定しない。例えばマイクロスピーカなど小レベルの音響信号を取り扱う場合、不織布の不均一性が及ぼす空気の流量の微小な変化が無視できない。このため音響特性におけるQ0が安定せず、音質に大きく影響を及ぼす原因となっていた。
【0005】また不織布を制動布に用いた場合には、製造上の問題から流量の微量な調整は、不織布ではなく、スピーカユニット本体に空けられた通気孔の面積を変化させることに頼るところが大きかった。しかしこの方法では、ユニットを構成する部材が変更する毎に通気孔の設計を変更する必要性が生じたり、また聴感試験において任意にQ0を変化させた比較試験が困難であるなど、スピーカの開発における融通性に欠けていた。
【0006】本発明は上記問題に鑑み、同一の素材を用いて、成形圧力の違いで任意の開口率が選択でき、かつ常に流量の一定したスピーカ用制動布を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明のスピーカ用制動布は、表面に熱可塑性高分子樹脂を塗膜してできた繊維を各繊維間でつくられる格子状の空隙が精密に一定の面積をもつよう織られた布の塗膜樹脂のみを加熱溶融し、任意の開口率となるようにプレス圧を調整後、冷却固化させた素材を制動布として用いたものである。
【0008】
【作用】この構成によると、繊維表面に塗膜された熱可塑性高分子樹脂を成形時に熱プレス溶融後、冷却固化させることで、繊維同士の結着力を保たせ、均一な格子目となるように精密に織られた布が目ずれをおこすのを防ぐとともに、上記の工程においてプレス圧を調整することで、繊維間につくられる格子目に必要量の高分子樹脂を流出させ、空気孔を任意の面積に設定することができる。よって、スピーカ部材の変更にともない、容易に、要求される開口率に調整が可能である。またその織布の特徴としての精密性から、流量が常に一定なため、音響特性におけるQ0の安定したスピーカを得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のスピーカ用制動布の実施例について、説明する。
【0010】本発明の一実施例におけるスピーカ用制動布は、表面に熱可塑性高分子樹脂を塗膜した繊維による精密織りの織布を金型内で圧縮加熱溶融し、冷却固化することにより必要な形状に成形したものである。このスピーカ用制動布は、スピーカユニットの裏面に設けられた空気孔を覆うように貼付される。
【0011】以上のように構成されたスピーカについて、以下その動作について説明する。スピーカは、振動板、ボイスコイルボビン、ボイスコイルなどの振動系とマグネット、ポール、プレート、ヨークよりなる磁気回路系で構成されている。一様な磁場の中にあるボイスコイルに音声電流が流れると、ボイスコイルに上下方向の電磁力が発生し電流に応じて振動する。この振動を正しく振動板に伝えることにより音波として放出される。
【0012】次に、スピーカ用制動布の製造方法について述べると、紡糸する際に低融点ポリエステル樹脂を塗膜したポリエステル繊維による織布を金型内で、基材となる繊維が溶融あるいは分解せず、塗膜した低融点ポリエステル樹脂のみが溶融する温度に加熱し、指定の流量を持つ空気孔が生成するような圧力に調整し、冷却固化させ、所定の形に成形したものを制動布とした。
【0013】以上のように本実施例によれば、熱可塑性高分子樹脂を塗膜した繊維を用いた織布を塗膜樹脂のみが溶融する温度に設定し、金型内で加熱溶融、指定の流量を持つ空気孔が生成するような圧力に調整した後、冷却固化することによって得られる制動布を用いたスピーカは、一定したQ0が得られ、同じ形状の不織布を用いた制動布と比較して、Q0のばらつきを大幅に抑えることが可能となった。
【0014】また、空気孔の開口率と成形時の圧力との相関が得られるため、圧力を調整することにより、開口率を0%から約50%まで任意に変化させることができた。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ用振動板は、表面に熱可塑性高分子樹脂を塗膜した繊維による織布の塗膜樹脂部分のみを金型内で加熱溶融し、空気孔の開口率を圧力によって調整した後、冷却固化することにより所定の形状に成形したものを制動布として用いたもので、成形工程が簡便であると同時に、ばらつきのない一定したQ0が得られ、かつ、開口率の異なった制動布を任意に選択することにより、要求に応じたQ0を容易に実現することができるものである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013