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発明の名称 図形編集装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−105398
公開日 平成7年(1995)4月21日
出願番号 特願平5−271163
出願日 平成5年(1993)10月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外1名)
発明者 小山 隆正 / 加藤 昌央 / 三輪 道雄
要約 目的
3次元的セル集合体のセルの結合関係を画面に分かり易く表示でき、簡単な操作で結合関係を変更できる図形編集装置を提供する。

構成
立体的に表示されたセル集合体の指定された境界を消去または再現する図形編集装置において、セルの各境界について表示または消去を指示する表示情報を各セル別に記憶する記憶手段9と、セルの指定された境界に関する表示情報の指示を反転するとともに、この境界に接する隣接セルの対応する境界に関する表示情報の指示を反転する結合情報判定手段11とを設ける。操作者が画面上でセルの境界を指定すると、その境界が消え、あるいは、既に消えているときは、境界が再現される。この動作は、指定されたセルの境界と隣接セルの対応する境界との各表示情報における指示を反転する個別的なデータ処理で実行できるため、データ処理時間が短かくて済み、連続的な図形編集操作が可能になる。
特許請求の範囲
【請求項1】 立体的に表示されたセル集合体の指定された境界を消去または再現する図形編集装置において、セルの各境界について表示または消去を指示する表示情報を各セル別に記憶する記憶手段と、セルの指定された境界に関する前記表示情報の指示を反転するとともに、前記境界に接する隣接セルの対応する境界に関する前記表示情報の指示を反転する結合情報判定手段とを設けたことを特徴とする図形編集装置。
【請求項2】 指定された前記境界が外界と接するかどうかを判別する境界判定手段と、外界と接する境界の中で前記表示情報により消去が指示された境界および該境界の数について記憶する出入口記憶手段とを設け、前記出入口記憶手段に記憶された前記境界の数が一定数を超えないように制限することを特徴とする請求項1に記載の図形編集装置。
【請求項3】 前記セル集合体の2次元図形を編集用図形として生成する編集用図形生成手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の図形編集装置。
【請求項4】 前記編集用図形において、前記出入口記憶手段に記憶された境界の位置に出入口を表わす文字または記号を表示することを特徴とする請求項3に記載の図形編集装置。
【請求項5】 前記出入口記憶手段に記憶された前記境界の数が1のときは、前記文字または記号として入口兼出口を意味する表示を使用し、前記境界の数が2のときは、前記出入口記憶手段に記憶された境界の一方の位置を表わす文字または記号として入口を、また、他方の位置を表わす文字または記号として出口を意味する表示を使用することを特徴とする請求項4に記載の図形編集装置。
【請求項6】 前記表示情報により消去が指示された境界と直交する方向を強調して表示することを特徴とする請求項1乃至5に記載の図形編集装置。
【請求項7】 立体的に表示されたセル集合体の指定されたセルを消去または再現する図形編集装置において、前記セルの表示または消去を指示するセル表示情報を記憶する記憶手段と、前記指定されたセルに関する前記セル表示情報の指示を反転するセル表示情報判定手段とを設けたことを特徴とする図形編集装置。
【請求項8】 立体的に表示された前記セル集合体を画面上で移動させるとき、前記セル集合体表面の法線方向を前記セル集合体の移動量に応じて変位させることを特徴とする請求項1乃至7に記載の図形編集装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの支援の下に、画面に表示した図形を編集する図形編集装置に関し、特に、3次元的に表示された多数のセル構成の結合関係を分かり易く画面表示できるように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ支援による図形編集装置は、図形データの処理を通じて効率的に作図することが可能であるため、建築の設計、医療の画像診断、迷路などのアミューズメントの作成、物理現象のシミュレーションデータの作成など、各種の分野で映像やグラフィックを形成するツールとして盛んに利用されている。この図形編集装置では、コンピュータが高速化し、記憶容量が増大したことに伴って、表示画面上に複雑な立体図形を表示させたり、それを変形させたりすることが可能になっている。
【0003】そうした立体図形の一種として、例えば立方体形状のセルを複数個組合せた集合体を3次元的に画面に表わし、その立体図形のセル間の境界を取除いたり再現したりする編集を行なって、部屋の間取りやオフィスのレイアウト等を視覚的に分かり易く表示することが行なわれている。
【0004】こうしたセルの集合体から成る立体図形では、構成要素のセルが多数に及ぶ場合には、一定の間隔で同一形状が繰返し現れるため、セルとセルとの繋がりを正確に把握することがかなり難しい。そのため、セル間の結合関係を変更する図形編集作業の過程で編集に誤りが生じたり、多くの時間を費やしたりする。
【0005】従来のこの種の図形編集装置では、こうした点の改善を図るために、セル同志の結合関係を明示する補助図形を画面に表示できるように構成されている。
【0006】図16は、このセル同士の結合関係を表示する補助図形を示している。この補助図形は、セル集合体の立体図形を真上からみたときの2次元図形として表示され、各セル要素に順番に番号が付されている。この補助図形は、図形編集操作を行なうとき、またはセル間の結合関係を確認するときに、画面上に、セル集合体の立体図形と隣合って(または、立体図形に代わって)表示される。
【0007】編集操作者は、セル2とセル5、セル5とセル8の間にそれぞれドアを設け、セル2、5および8を一つに繋ごうとするときには、補助図形の表示された画面上においてマウスカーソル14を、セル5とセル2との境界であるセル境界40へ移動し、マウスボタンを押してセル境界40の位置を指定する(a)。
【0008】この操作でセル境界40にはセル結合印42が表示され(b)、同時にセルの結合関係を木構造で階層的に表示する補助図形が画面に現れる(c)。この階層表示図形は、セル5に対応するノード45と、セル2に対応するノード42とを線で接続することにより、セル5とセル2との間の境界が除かれて両セルが繋がったことを表わしている。
【0009】続いて、マウスカーソルをセル5とセル8との境界41へ移動し(b)、セル境界41の位置を指定すると、セル境界41の位置にセル結合印43が表示され(d)、さらに、セル5が、セル2の他にセル8とも繋がったことを表わす階層表示図形が表示される(e)。
【0010】なお、セル境界の指定は、マウス以外にキーボードなどの入力装置を用いて数値入力により指定することも可能である。
【0011】これらの補助図形により、操作者は、セル間の繋がりの関係を明確に知ることができる。図形編集が終了すると、編集によって境界の一部が除かれたセル集合体の立体図形が画面に表示される。
【0012】こうした動作を行なう図形編集装置は、図15に示すように、セルの図形データおよびセル同士の結合関係を表わす結合データを格納する編集データ記憶部3と、マウス等から入力されたデータを取り込む入力管理部1と、取り込んだデータから指定されたセルの境界番号を判別する編集制御部2と、編集制御部2の判別結果を基にセルの結合関係を表わす階層構造の補助図形データを作成して編集データ記憶部3に格納する階層判定部12と、この階層構造を画面表示する階層表示部13と、編集データ記憶部3のデータから2次元の補助図形(編集用図形)を生成する編集用図形生成部4と、編集用図形を画面表示する編集用図形表示部5と、編集データ記憶部3のデータから立体図形を生成する立体生成部6と、立体図形を表示する立体表示部8とを備えている。
【0013】編集データ記憶部3は、セルの図形データとして、各セルの頂点、面および境界等を表わすデータを保有している。編集用図形生成部4は、図形編集時に、このデータの中からセル集合体の2次元図形を表わすデータを読込み、編集用図形表示部5を通じて画面に表示する。
【0014】入力管理部1がマウスボタンの押された位置座標を入手すると、編集制御部2は、その位置座標と編集データ記憶部3に保有された図形データとを照合して、指定されたセル境界を識別し、そのセル境界を示すデータを編集データ記憶部3に格納し、同時に階層判定部12に伝える。
【0015】編集用図形生成部4は、編集データ記憶部3に格納されたデータに基づいて、指定されたセル境界位置に結合印を表示する。また、階層判定部12は、編集制御部2から送られたデータを基に階層表示図形のデータを作成して、編集データ記憶部3に格納し、階層表示部13は、この階層表示図形データを基に、図形編集時の画面に、図16(c)(e)に示す補助図形を表示する。
【0016】立体生成部6は、編集データ記憶部3に格納されたデータに基づいて編集後のセル集合体の立体図形データを生成し、立体表示部8は、このデータにより立体図形を画面に表示する。
【0017】また、操作者は、表示された立体図形をマウス操作により画面上で移動させることができる。この編集操作が行なわれたときは、編集制御部2は、編集データ記憶部3に格納されたセルデータをマウスの移動量に応じて変換し、立体表示部8は、変換後のデータにより立体図形を表示する。
【0018】なお、操作者は、セル集合体の立体図形を見ている途中で、セル間の結合が明らかでない箇所が現れたとき、該当箇所の補助図形を画面に表示し、その結合関係を随時確めることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の図形編集装置では、複数のセル間の結合関係を、階層構造を示す図面を用いて説明しているので、立体図形でのセルの結合関係を知るためには、階層構造を示す図面と集合体を構成するセルとの対応関係を逐一辿らなければ確かめることができない。そのため、操作者はセル間の結合関係を調べるのに手間取るという問題点がある。また、階層関係が枝状の分岐により表現されるので、複数のセルが複雑に結合している場合には、階層構造を示す図形自体が繁雑になり、操作者の理解を難しくするという問題点がある。
【0020】また、この階層構造は、木型状の一連の繋がりを持っているため、この木型の枝の一部を切離すような、セルの結合関係を変更する編集操作が行なわれたり、または、セル同士の一部の結合関係を確認するために階層構造の一部分を取り出して調べる操作が行なわれた場合には、その後に階層構造を再度作成し直さなければならず、そのために多くの時間が費やされるという問題点がある。
【0021】また、従来の図形編集装置では、立体図形の位置を画面上で移動させたとき、立体図形を見る操作者の視線の方向が変化することを考慮した図形データの変換が行なわれていないために、移動後の立体図形を見た操作者に違和感を与えるという問題点がある。例えば、実際にセルを手前に近づけた場合には、操作者は、セルを上から覗き込む形となるので、セルの上面がよく見えるようになり、逆に、セルを遠くに離した場合には、セルの上面は見えにくく、外側面がよく見えるようになる。しかし、従来の図形編集装置では、こうした見る方向の変化を取込んだ画面編集がなされていない。
【0022】本発明は、これらの従来の問題点を解決するものであり、3次元的セル集合体のセルの結合関係を画面に分かり易く表示することができ、また、簡単な操作でこの結合関係を変更する図形編集を行なうことができ、さらに、立体図形の位置を画面上で移動するときに、視線方向の変化に合わせた立体形状を表示することができる図形編集装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、立体的に表示されたセル集合体の指定された境界を消去または再現する図形編集装置において、セルの各境界について表示または消去を指示する表示情報を各セル別に記憶する記憶手段と、セルの指定された境界に関する表示情報の指示を反転するとともに、この境界に接する隣接セルの対応する境界に関する表示情報の指示を反転する結合情報判定手段とを設けている。
【0024】また、指定された境界が外界と接するかどうかを判別する境界判定手段と、外界と接する境界の中で表示情報により消去が指示された境界およびその境界の数について記憶する出入口記憶手段とを設け、出入口記憶手段に記憶された境界の数が一定数を超えないように制限している。
【0025】また、セル集合体の2次元図形を編集用図形として生成する編集用図形生成手段を設けている。
【0026】また、編集用図形において、出入口記憶手段に記憶された境界の位置に出入口を表わす文字または記号を表示するように構成している。
【0027】また、出入口記憶手段に記憶された境界の数が1のときは、出入口を表わす文字または記号として入口兼出口を意味する表示を使用し、境界の数が2のときは、出入口記憶手段に記憶された境界の一方の位置を表わす文字または記号として入口を、また、他方の位置を表わす文字または記号として出口を意味する表示を使用するように構成している。
【0028】また、表示情報により消去が指示された境界と直交する方向を強調して表示するように構成している。
【0029】また、立体的に表示されたセル集合体の指定されたセルを消去または再現する図形編集装置において、セルの表示または消去を指示するセル表示情報を記憶する記憶手段と、指定されたセルに関するセル表示情報の指示を反転するセル表示情報判定手段とを設けている。
【0030】さらに、立体的に表示されたセル集合体を画面上において移動させるとき、セル集合体表面の法線方向がセル集合体の移動量に応じて変位するように構成している。
【0031】
【作用】そのため、操作者が画面上でセルの境界を指定すると、その境界が消え、あるいは、既に消えているときは、境界が再現される。この動作は、指定されたセルの境界と隣接セルの対応する境界との各表示情報における指示を反転する個別的なデータ処理で実行できるため、データ処理時間が短かくて済み、連続的な図形編集操作が可能になる。
【0032】また、境界の消滅によって繋げられたセルの結合方向を表わす強調表示や外界との出入口を表わす文字または記号が画面に表示されるため、操作者は、図形編集操作を誤らずに実行することができる。
【0033】また、セルの境界別では無く、セルを指定して、セル単位で消去したり再現したりすることもできる。
【0034】また、図形編集において、セルの立体図形を画面上で動かすとき、操作者の視線方向の変化に合わせて変形された立体図形形状が表示される。
【0035】
【実施例】
(第1実施例)先ず、本発明の実施例の図形編集装置によって表示される補助図形と、この補助図形を使ってセル集合体におけるセルの結合関係を変更する図形編集操作について、図11および図12を用いて説明する。
【0036】図11に示すように、図形編集の初期画面には、セル集合体の立体図形を真上から見たときの2次元図形15とマウスカーソル14とが表示される(a)。操作者は、セル間の境界16を取除いてセル同士を繋ぐときには、マウスカーソル14をセル間の境界16に移動し、マウスボタンを押してセル境界16を選択する。この操作に伴ってセル境界16の一部が消え、その位置にドア17が画かれ、また、ドア17を通り抜ける方向(セル境界16と直交する方向)に延びる境界方向強調表示18が画面に表示される(b)。もしも、(b)の状態で、マウスボタンを再び押した場合には、ドア17が消えて(a)の表示に戻る。
【0037】セルを外界と繋ぐときは、セルの外との境界19にマウスカーソル14を移動し、前述した操作で境界19を選択する。この操作でセルの外との境界19が消えてドア20が現われ、また、ドア20近傍に出入口を表わす文字21が表示される(c)。この(c)のように編集された図形は、立体図形では(d)で示すように、セル集合体22が高さを持つ3次元形状で画かれ、平面的に見えていた境界方向強調表示が立体的な境界方向強調表示23として表示される。
【0038】これらの境界方向強調表示18、23や出入口表示文字21は、いずれも操作者にセル同士の結合されている場所やセルの外への出入口の場所を分かり易く示す機能を果たしている。
【0039】図12では、セルの外界との境界を選択する操作を繰返して、出入口の個数や位置を変更する場合について示している。初期画面には、外界に繋がる一つのドア24と、出入口表示文字25と、境界方向強調表示27とが表示されている(a)。操作者は、マウスカーソルを隣のセルの外界との境界26へ移し、マウスボタンを押して境界26を選択する操作を行なう。
【0040】この操作により、新たにドア28と、境界方向強調表示30とが出現し、また、出入口表示文字は入口表示文字25に変わり、新たなドア28の箇所に出口表示文字29が表示される(b)。もしも、(b)の状態でマウスボタンを再び押した場合には(a)の表示に戻る。
【0041】(b)の状態から、さらにカーソルを隣のセルに移して、外界との境界を選択した場合には(c)、新たなドア31と、境界方向強調表示33とが表示される一方、ドア28と、境界方向強調表示30とが消滅し、また、出口表示32がドア31の位置に移動する(d)。なお、(d)の状態で再びマウスボタンを押した場合には、(a)の表示に変わる。
【0042】このように外界との出入口の個数は、2を超えないように制限される。
【0043】こうした動作を行なう実施例の図形編集装置は、図1に示すように、マウス等から入力されたデータを取込む入力管理部1と、セルデータを格納する編集データ記憶部3と、セル同士の結合やセルと外界との結合を表わすデータを格納する結合情報記憶部9と、入力管理部1で取込んだデータから指定されたセル番号やセル面番号を判別する編集制御部2と、指定されたセル面が外界との境界であるかどうかを判定する境界判定部10と、セル同士の位置関係を基にリンクさせてドアを配置すべきセルの境界を判定する結合情報判定部11と、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9のデータから編集用の2次元図形を生成する編集用図形生成部4と、編集用図形を画面表示する編集用図形表示部5と、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9のデータから立体図形を生成する立体生成部6と、立体図形を表示する立体表示部8とを備えている。
【0044】また、編集データ記憶部3は、図2に示すように、セルの各頂点の座標と各点のカラー表示における色を指定するデータとから成る頂点情報と、各セルの構成要素であるセル面を頂点の番号で表わした面情報と、立体表示されるセル上面の法線ベクトルを表わす座標系情報と、立体図形の移動操作におけるマウス移動量と、出入口表示位置を表わすデータと、境界方向強調表示の表示位置を表わすデータとを格納している。この内、座標系情報とマウス移動量とは、立体図形を画面上で移動するときの座標変換(第3実施例)において使用される。
【0045】また、結合情報記憶部9は、図3に示すように、入口および出口の設けられたセルとそのドア番号、ならびに出入口の数の情報を保有する境界制御情報と、各セルの面にドアが存在するかどうかをフラグで表わし、ドアが存在するときに隣接するセルの対応する面の情報を書き入れる結合制御情報とを格納している。
【0046】なお、各セルに対してセルk番号(kは1〜n:nはセル数)を付与し、個々のセルの持つ面に対してセル面k番号(kは1〜n×p:pは1セル当たりの面数)を付与し、また、各セルにおける境界の番号をドア番号と命名している。ドア番号は、2次元形状が四角形のセルでは1〜4の番号を持つ。
【0047】図4では、このセル番号とドア番号との関係を示している。セル番号は格子に沿って番号付けされており、縦と横との組合わせでその数値が決まる。また、ドア番号は図4の下段に示すように、1つのセルに対して半時計回りに番号が付けられている。そのため、例えばセル番号id2のドア番号1に対しては、セル番号id1のドア番号3が対応する。
【0048】結合情報判定部11は、こうした隣接するセル間での対応するドア番号を記したセル制御マップを備えており、1つのセルの境界にドアを設ける情報が通知されると、このセル制御マップに従って、隣接するセルの対応する境界にドアを設けるためのリンク処理を実行する。
【0049】このセル制御マップは、図6(a)に示すようなテーブルである。結合情報判定部11のリンク処理では、例えば、i行j列のセル(セル番号は(j−1)×N+i))の2番目の境界にドアが新設される場合(即ち、結合制御情報のそのセル番号におけるセル面2表示フラグがオンになる場合)には、i+1行j列のセルの4番目の境界にもドアを設けるように、隣接するセル番号のセル面4表示フラグをオンにする。逆に、一方のセル面表示フラグがオフに変化したときには、対応する隣接セルの境界の表示フラグもオフにする。このリンク処理の一般化した規則を図6(b)に掲げている。
【0050】図7では、このリンク処理の具体例を示している。(a)のようにセル1とセル2とが境界(セル2に対してはドア番号1が境界、セル1に対してはドア番号3が境界)で仕切られている。この時の結合制御情報は(b)に示すデータとなる。今、マウスカーソルでセル1とセル2との境界を指定したとする。この操作の後、結合情報判定部11は、結合制御情報を(c)のデータに変更する。なお、指定されたセルの境界が外界と接する場合には、結合制御情報の「相手セル番号」および「相手ドア番号」欄には、セル同士が接する場合と区別できる表示が記入される。
【0051】一方、境界判定部10は、指定されたセル番号とそのドア番号とを編集制御部2から通知されると、編集データ記憶部3のデータから、その境界が、外界と接する境界であるかセル同士の接する境界であるかを判定する。境界判定部10は、この判定結果を結合情報判定部11に知らせるとともに、その境界が外界と接するときには、次の動作を行なう。
【0052】まず、結合情報記憶部9に記憶されている結合制御情報を読出して、指定されたセルのドア番号におけるフラグを調べる。フラグがオンであるとき(既に出入口が形成されているとき)は、境界制御情報における出入口数を1つ減らし、そのセル番号およびドア番号を境界制御情報の入口または出口番号の欄から消去する。また、この消去で出入口数が1になったときは、入口または出口のいずれか一方の欄に格納されているセル番号およびドア番号を他方の欄に複写する。
【0053】一方、該当するドア番号のフラグがオフであるとき(出入口が形成されていないとき)は、境界制御情報における出入口数を1つ増やす。その結果、出入口数が2以上になったときは、出入口数を2に設定すると共に、境界制御情報の出口番号欄に格納されているセル番号およびドア番号を消去し、そこに指定されたセル番号およびドア番号を格納する。また、出入口数が増えた結果、1となったときは、入口および出口番号欄の双方に指定されたセル番号およびドア番号を格納する。
【0054】さて、この図形編集装置の動作を、図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0055】ステップ1:入力管理部1は、マウスからの入力を調べる。
ステップ2:マウスボタンが押されていない状態では、ステップ11:立体生成部6は、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9に格納されたデータを引出して、立体図形データを作成し、立体表示部8を通じて立体図形を表示する。以下、マウスボタンが押されるまでステップ1、ステップ2、ステップ11の動作を繰り返す。
【0056】ステップ2:マウスボタンが押されたときは、入力管理部1がその位置を入手して編集制御部2に伝え、ステップ3:編集制御部2は、編集データ記憶部3に格納された頂点情報および面情報と照合して、マウスの入力位置に一致するセル面番号と、そのセル面を構成要素に含むセル番号とを探索し、境界判定部10および結合情報判定部11に伝える。
【0057】ステップ4:境界判定部10は、通知された番号のセル面がセルの外界との境界であるかどうかを判定し、判定結果を結合情報判定部11に伝える。通知された番号のセル面がセル同士の接する境界である(即ち、外界と接する境界でない)ときは、ステップ8:結合情報判定部11は、結合情報記憶部9から結合制御情報を読出し、該当するセル面のセル面表示フラグがオフのときはオンに、また、オンのときはオフに変えると共に、セル制御マップに従ってリンク処理を実行し、図7に例示するように結合制御情報を書換えて結合情報記憶部9に格納する。
【0058】ステップ5;ステップ4において、通知された番号のセル面がセルの外界との境界であると判定したときは、境界判定部10は、結合情報記憶部9の結合制御情報を参照して、該当するセル面のセル面表示フラグがオンかオフかを調べ、オンのときは境界制御情報の出入口数を1つ減らし、入口および出口欄の所要の書換えを行なう。また、該当するセル面のセル面表示フラグがオフのときは、出入口数を1つ増やし、ステップ6;その結果、出入口数が2以上になったときは、ステップ7:出入口数を2に設定するとともに、境界制御情報の入口および出口欄の所要の書換えを行なう。
【0059】ステップ8;結合情報判定部11は、出入口を設定または消去したセルの結合制御情報の書換えを行ない、結合情報記憶部9に格納する。
【0060】ステップ9;編集制御部2は、結合情報記憶部9に格納された境界制御情報の入口および出口番号欄の情報を読取り、出入口表示位置データを編集データ記憶部3に書込む。また、結合制御情報からドアの設けられた境界を読取り、その境界と直交する境界方向強調表示の位置データを編集データ記憶部3の強調表示欄に書込む。
【0061】ステップ10;編集用図形生成部4は、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9に格納されたデータを引き出して、2次元の編集用図形を生成し、編集用図形表示部5を通じて画面に表示する。
【0062】このように、実施例の図形編集装置では、セルの境界をマウスカーソルで選択することにより、複数のセルの結合関係を形成したり削除したりする操作を連続して行なうことができる。この結合関係を変更する図形編集操作は、隣接するセルの結合制御情報のみを変更するだけで足りるため、短時間でデータ処理することが可能である。
【0063】また、セル同士の結合された方向を示す補助図形や外界との接続窓口を表わす出入口の表示が画面に現れるため、操作者は、編集作業の内容を誤り無く理解することができる。また、出入口の数を一定数に制限する等の機械的操作を自動的に行なうことができる。
【0064】なお、セルのタイプとしては、直方体だけでなく、多角柱など、面を構成要素とする種々の立体を用いることができる。また、入力方法は、キーボードやボタンなどの入力装置を用いた入力でもよい。
【0065】(実施例2)第2実施例の図形編集装置では、セルの内部をマウスカーソルで指定することにより、選択したセルを消去したり、再現させたりする編集操作を実行することができる。
【0066】図13は、この編集操作を示しており、編集用図形が表示された画面で、セル34の中にマウスカーソルを位置させてマウスボタンを押下げると(a)、指定されたセルのみが消去される(b)。また、(b)の状態でマウスボタンを押下げると、(a)の状態に戻る。この(a)の状態に対応する立体図形(c)は、編集操作に伴って(d)に変形する。
【0067】この図形編集装置は、図8に示す順序でこの編集動作を実行する。
【0068】ステップ12:入力管理部1は、マウスからの入力を調べる。
ステップ13:マウスボタンが押されていない状態では、ステップ19:立体生成部6は、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9に格納されたデータを引出して、立体図形データを作成し、立体表示部8を通じて立体図形を表示する。以下、マウスボタンが押されるまでステップ12、ステップ13、ステップ19の動作を繰り返す。
【0069】ステップ13:マウスボタンが押されたときは、入力管理部1がその位置を入手して編集制御部2に伝え、ステップ14:編集制御部2は、マウスの入力座標と編集データ記憶部3に格納された頂点情報および面情報とを照合する。編集制御部2は、マウス入力座標と一致するセル面が探索できないときは、境界判定部10にマウス入力座標を伝える。
【0070】ステップ15:境界判定部10は、編集データ記憶部3のデータを読出して、マウス入力座標を中に含むセルを検索し、ステップ16;該当するセルを発見したときは、ステップ17;そのセルの結合制御情報を結合情報記憶部9から読出し、該当するセルのセル表示フラグがオフのときはオンに、また、オンのときはオフに反転させて結合情報記憶部9に格納する。
【0071】ステップ18;編集用図形生成部4は、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9に格納されたデータを引き出して、2次元の編集用図形を生成し、編集用図形表示部5を通じて画面に表示する。このとき、結合制御情報のセル表示フラグがオフのセルについては表示しない。
【0072】ステップ19;立体生成部6は、編集データ記憶部3および結合情報記憶部9に格納されたデータを引出し、結合制御情報のセル表示フラグがオンのセルによって構成される立体図形の図形データを作成し、立体表示部8を通じて画面に表示する。
【0073】このように、第2実施例の図形編集装置では、セル同士の結合関係を崩すことなく、操作者の選択したセルを表示したり消去したりすることができる。
【0074】(実施例3)第3実施例では、セルの立体図形を画面上で移動する場合の画面編集について説明する。
【0075】図14はこの編集操作の手順を示している。操作者は、セル35が立体的に表示されている画面内にマウスカーソル14を移動し(a)、マウス36のボタン37を押しながらカーソル14を画面上方向に動かす。この操作によって、セルが手前に近づくとともに、セルを上から覗き込んだ状態の立体図形が表示される(b)。
【0076】図10は、この編集操作に伴うデータのフローを示しており、セルを構成する各頂点の座標の各成分(x1,y1,z1)には、座標系情報として表わされたセル上面の法線ベクトルの各成分(nx,ny,nz)とマウス移動量(△x,△y)とを乗じた値が加算されて、移動後のセルの座標(x2,y2,z2)が算出される。元の座標(x1,y1,z1)に対して、法線ベクトルに一定数を乗じた値を加算したのでは、セル上面の法線方向に変化は生じないが、実施例の加算方法では、法線ベクトルの各成分にマウス移動量に応じた異なる値を乗算しているため、移動後のセル上面の法線方向は、移動前と比べて変化することになる。
【0077】この図形編集における動作は、図9に示す順序で実行される。
ステップ20:入力管理部1は、マウスからの入力を調べる。
ステップ21:マウスボタンが押されていない状態では、ステップ29:立体生成部6は、編集データ記憶部3に格納されたデータを引出して立体図形データを作成し、立体表示部8を通じて立体図形を表示する。
【0078】ステップ21:マウスボタンが押されたときは、ステップ22;入力管理部1は、マウス入力座標を記憶するとともに、それを編集制御部2に伝え、ステップ23:入力管理部1は、継続してマウスからの入力を調べる。
【0079】ステップ24:マウスボタンが継続して押されているときは、ステップ25:入力管理部1は、先に記憶したマウスカーソルの位置と現在入力されたマウスカーソルの位置とからマウス移動量(変位)を求めて、編集制御部2へ送る。
【0080】ステップ26:編集制御部2は、編集データ記憶部3のマウス移動量(変位)の欄にこれを格納し、さらに編集データ記憶部3の座標系情報欄に格納されている法線ベクトルにマウス移動量を乗算して、法線ベクトルに変化を加える。
【0081】ステップ27:編集制御部2は、図10に示す加算式で頂点座標の移動後の座標を計算し、ステップ28:これを編集データ記憶部3に格納されている全ての頂点座標に対して実行する。更新した頂点座標は編集データ記憶部3に格納する。
ステップ29;立体表示部8は、更新されたデータに基づいて立体図形を表示する。
【0082】このように、実施例の図形編集装置では、セルを手前に移動させたときは、セルの上面がよく見えるように、また、セルを遠方に移動させたときは、セルの外側面がよく見えるように、操作者の視線方向の変化に合わせて、実際に近い形でセルを立体的に表示することができる。
【0083】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように、本発明の図形編集装置は、立体的に表示されたセル集合体におけるセルの結合関係を分かり易く示すことができる。そのため、セルの結合関係を変更する図形編集は、操作ミスを生ずることなく実行される。また、このセルの結合関係を変更するデータ処理は、他と切離して実行することができるため、処理時間が短縮化され、図形編集作業を迅速に行なうことが可能になる。
【0084】また、セルを画面上で移動する場合には、視線方向の変化に合わせた、実際に即した形状の立体図形を画面に表示することができる。そのため、操作者は、違和感を持つことがない。




 

 


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