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発明の名称 磁気記録再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−95513
公開日 平成7年(1995)4月7日
出願番号 特願平5−232912
出願日 平成5年(1993)9月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 三谷 浩 / 國平 宰司 / 柳川 良文 / 本杉 昌広
要約 目的
特殊再生時に発生する再生映像信号の時間的なずれによって発生する垂直同期信号の周期変動で再生画像が縦揺れを起こす現象を防止する。

構成
ヘッド107はアクチュエータ106の上に搭載されており、アクチュエータ106の変位にともなってヘッド位置をトラック方向に変移させる。アクチュエータ106を駆動する信号はアクチュエータ制御装置109からブラシ108をへて与えられる。アクチュエータ制御装置109ではヘッド107がテープ101上に形成されたトラックのうち指定されたトラックを正しくトラッキングするようにアクチュエータの制御を行なう。ヘッド107で再生された信号は、信号復調装置110で映像信号に復調される。映像信号遅延装置111は、信号復調装置110の出力する映像信号を水平同期信号周期の整数倍の時間遅延させる。映像信号遅延装置111の出力はVTRの出力信号として表示装置に送られる。
特許請求の範囲
【請求項1】ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置であって、通常のテープ送り速度をVoとし、nを任意の整数とするときテープ送り速度Vを略々、【数1】

であらわされる送り速度に設定するテープ送り手段と、トラックピッチをTpとし、mを任意の整数、xoを定数値とするとき、ヘッドから観測して、【数2】

であらわされる距離Dだけ基準位置から離れたトラックを選択してトラッキングを行なうトラッキング手段と、前記ヘッドからの再生信号を略々水平同期信号周期の整数倍の時間遅延させる信号遅延手段とを備えてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
【請求項2】テープ送り手段は基準位相にロックしてテープ送りを行う位相制御を行なうことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊再生が可能なVTRなどの磁気記録再生装置、特に可動の再生ヘッドを持つ磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VHS方式のVTRにおいて、通常の1倍速再生を行なう場合はテープ上に記録されたトラックの開始位置と再生ヘッドがテープに当たり始める位置の関係は常に一定である。ところが、1倍速以外の再生速度ではこれらの位置関係は一定ではなく、ヘッドの当たり始め位置がトラックの開始位置より前方にずれたり、後方にずれたりする。このようなヘッドとトラックの相対位置関係の変化は再生映像信号の時間的なずれとなって現われ、1本のトラックに1フィールドの映像信号が記録されている場合、垂直同期信号の周期が変動する。垂直同期信号は1枚の画像の始まりを示す信号であるので、このようにその周期が変動するとモニタに映し出された画像はたて揺れを起こし、大変見づらい画像となる。
【0003】そこで従来は図3のように、疑似垂直同期信号発生手段301を設け、切換手段302によって、正規のタイミングからずれた再生映像信号の代わりに疑似垂直同期信号発生手段301の発生する疑似垂直同期信号をモニタ側に供給し、疑似垂直同期信号の周期を適当に設定することで再生画像の縦揺れを抑えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従来の構成では、次のような問題点がある。
【0005】一つは画像のたて揺れを完全に止めることはできないということである。図4は図3の各部の波形を示したものである。(a)は再生映像信号、(b)は疑似垂直同期信号、(c)は切換手段302によって再生映像信号の垂直同期信号が疑似垂直同期信号に置き換えられた出力映像信号である。出力映像信号の垂直同期信号の周期は疑似垂直同期信号発生手段によって任意に設定でき、周期を一定にすることもできるが、画像情報自体のタイミングはもとのままなので、画像情報と垂直同期信号との位置関係は逆に崩れることになり、その状態でも画像のたて揺れが起こる。従って、疑似垂直同期信号の周期はもとの再生映像信号のものでもなく、一定値でもない値に設定される。つまり、出力映像信号の垂直同期信号の周期は一定ではなく、また垂直同期信号と画像情報との位置関係も保存されていない。従って画像のたて揺れを完全に止めることは不可能である。
【0006】もう一つは、疑似垂直同期信号の周期の最適値がモニタによって異なるということである。従って、モニタ毎に画面のたて揺れが最小になるように調整するという煩雑な作業が必要である。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、原理的に画面のたて揺れを完全に止めることが可能であり、同時に煩雑な調整作業の不要な磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の磁気記録再生装置は、通常のテープ送り速度をVoとし、nを任意の整数とするときテープ送り速度Vを略々、【0009】
【数3】

【0010】であらわされる送り速度に設定するテープ送り手段と、トラックピッチをTpとし、mを任意の整数とするとき、ヘッドから観測して、【0011】
【数4】

【0012】であらわされる距離Dだけ基準位置から離れたトラックを選択してトラッキングを行なうトラッキング手段と、前記ヘッドからの再生信号を略々水平同期信号周期の整数倍の時間遅延させる信号遅延手段とを備えている。
【0013】
【作用】この構成によって、本発明の磁気記録再生装置は、ヘッドの当たり始め位置とトラックの開始位置の位置関係の変動によって生じた再生画像信号の時間的なずれを、テープ送り速度を特定の値とするとともにトラック選択を適切に行なう。そして、信号遅延手段によって補正することによって、垂直同期信号と画像情報の位置関係を保存したまま垂直同期信号の周期を一定に保つことができる。これにより何ら調整を必要とすることなく、画像の縦揺れを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の磁気記録再生装置の実施例について説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例における磁気記録再生装置(以下、VTRと称する)の構成を示すブロック図である。図1において、102はキャプスタンモータであり、その回転軸とピンチローラ103とでテープ101をはさみ、キャプスタンモータ102の回転に応じてテープ送りを行なう。キャプスタンモータ102の回転数はセンサ104で検出され、回転数制御装置105に伝えられる。回転数制御装置105ではキャプスタンモータ102が所定の回転数で回転するように駆動信号をキャプスタンモータ102に送る。
【0016】テープ101に記録された信号はヘッド107で再生される。ヘッド107はアクチュエータ106の上に搭載されており、アクチュエータ106の変位にともなってヘッド位置をトラック方向に変移させる。アクチュエータ106を駆動する信号はアクチュエータ制御装置109からブラシ108をへて与えられる。アクチュエータ制御装置109ではヘッド107がテープ101上に形成されたトラックのうち指定されたトラックを正しくトラッキングするようにアクチュエータの制御を行なう。
【0017】ヘッド107で再生された信号は、信号復調装置110で映像信号に復調される。111は映像信号遅延装置であり、信号復調装置110の出力する映像信号を水平同期信号周期の整数倍の時間遅延させる。映像信号遅延装置111の出力はVTRの出力信号として表示装置に送られる。
【0018】図2は、1倍速以外の再生速度におけるヘッドとトラックの相対位置関係を示したものである。相対位置関係としては、(a)のようにヘッド203がテープ201に当たり始める位置がちょうどトラック上にある場合、(b)のようにトラックの前方にある場合、(c)のようにトラックの後方にある場合がある。(a)の場合は通常の1倍速再生と同じであり、再生映像信号に時間的なずれは生じない。(b)の場合は、ヘッドが当たり始める位置xとトラックの開始位置yが一致しない。そこで、ヘッドをヘッドアクチュエータによってトラック上に移動させる。しかし、ヘッドアクチュエータの可動方向はトラックと直角方向になるため、ヘッドはトラックの開始点yではなく、トラック上の点zに移動する。ヘッドはこの点zからトラックをトレースすることになる。ここで、(a)の場合と比較してみると、トラック上に記録された信号が再生されるタイミングに違いが発生することがわかる。例えば、トラック上の点vに垂直同期信号が記録されているとする。点vはテープ下端から常に同じ高さに存在しているが、ヘッドアクチュエータによって移動したヘッドがテープに当たり始める点zから垂直同期信号が記録された点vまでの長さは、(a)より(b)の場合の方が短い。このため、(b)の場合、再生映像信号の中の垂直同期信号は正規のタイミングより早く現われることになる。逆に(c)のようにトラックの後方から再生ヘッド203がテープ201当たり始める場合には、トラックのトレース開始点zは(b)の場合とは逆に、垂直同期信号が記録された点vまでの長さが(a)より(c)の方が長くなる。このため(c)の場合は、再生映像信号の中の垂直同期信号は正規のタイミングより遅く現われることになる。
【0019】1倍速以外の再生速度では再生ヘッドとトラックの相対位置関係が一定ではなく、再生速度によって(a)(b)(c)がそれぞれ交互に発生する。このため、再生映像信号中の垂直同期信号の発生タイミングもそれに従って変動し、これがモニタに映し出された時、画像の縦揺れとなって現われる。
【0020】さて、図2を注意深く観察すると、ヘッドの移動量と垂直同期信号の発生タイミングとの間に一定の関係があることが判る。ヘッド移動量が大きければ大きいほど垂直同期信号の発生タイミングは正規の発生タイミングから大きくずれる。VHSフォーマットにおいては、隣接するトラックからのクロストークを避けるため、水平同期信号パルスの記録位置が互いに隣合うように記録される。標準モードでは、あるトラックから隣接するトラックをみると1水平同期周期の1.5倍の長さだけずれた位置から記録が始まるようにフォーマットが規定されている。従って、あるトラックにオントラックさせるためのヘッド移動量がちょうど1トラックピッチであれば、垂直同期信号の発生タイミングは1.5水平同期周期ずれることになる。すなわち、ヘッド移動量をD、トラックピッチをTpと、1水平同期周期をThとするとき、垂直同期信号の発生タイミングTvは、【0021】
【数5】

【0022】とあらわすことができる。ヘッドの移動量は、前述のようにヘッドがテープに当たり始めるタイミングにおいて、ヘッドとトラッキングすべきトラックの位置関係によって決まる。
【0023】キャプスタンモータ102や回転数制御装置105によって構成されるテープ送り手段によってテープ送り速度を、通常のテープ送り速度をVoとし、nを任意の整数とするときテープ送り速度Vを、【0024】
【数6】

【0025】であらわされる送り速度に設定すると、ヘッドがテープに当たり始める位置からみてすべてのトラックは、【0026】
【数7】

【0027】の位置に存在することになる。ここでTpはトラックピッチ、xoは定数値、mは任意の整数値である。そこで、トラッキング手段であるアクチュエータ106とアクチュエータ制御装置109によって、(数4)の位置にあるトラックだけを選択して再生すると、垂直同期信号の発生タイミングTvは1水平周期をThであらわすと、【0028】
【数8】

【0029】となる。Toは定数値である。すなわち、この条件のもとでは垂直同期信号の発生タイミングは、1水平同期周期の整数倍の時間に一定値を加えたタイミングになることがわかる。
【0030】そこで、1水平同期周期の整数倍の時間遅延ができる映像信号遅延装置111で垂直同期信号の発生タイミングを吸収すれば、垂直同期信号の周期を一定に保つことが可能であり、その結果再生画像のたて揺れは全く発生しない。
【0031】また、回転数制御装置105においてセンサ104からキャプスタンモータ102の回転位相情報を検出し、これを基準位相信号にロックする構成とすれば、テープ送り速度を完全に、(数3)の速度に一致させることができるので、長時間にわたって特殊再生が連続しても速度の誤差が蓄積されることがなく、より安定にたて揺れの発生を防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の磁気記録再生装置は、テープ送り手段によってテープ送り速度を1/3の整数倍の速度に保ち、トラッキング手段によってヘッドから見てトラックピッチの2/3の整数倍の位置にあるトラックを選択し、信号遅延手段によって垂直同期信号周期を一定に保つことにより、特殊再生時の画像の縦揺れを完全に防止することができる。




 

 


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