米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 綴り不適切訂正装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−93328
公開日 平成7年(1995)4月7日
出願番号 特願平5−238328
出願日 平成5年(1993)9月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
発明者 石川 雅彦
要約 目的
作成文書の用法(米国英国などの使用地域俗語口語標準語等の文体)にあわない不適切単語を容易かつ正確に訂正する装置の提供【構成】文の入力手段1と、作成文書の用法の設定手段4と、用法記憶手段5と、単語の綴り・用法情報・標準語を格納する綴り訂正辞書3と、用法記憶手段5と綴り訂正辞書3を参照しながら入力単語の綴り不適切を検出する手段2と、用法記憶手段5と綴り訂正辞書3を参照しながら候補単語を発生する手段6と、綴り訂正辞書3を参照して綴り不適切単語に対する標準語を発生する手段7と、綴り訂正辞書3を参照して綴り不適切単語・候補単語の用法情報を発生する手段8と、綴り不適切単語・候補単語・標準語を用法と共に表示する手段9と、候補単語の選択手段10とを備える。

構成
文の入力手段1と、作成文書の用法の設定手段4と、用法記憶手段5と、単語の綴り・用法情報・標準語を格納する綴り訂正辞書3と、用法記憶手段5と綴り訂正辞書3を参照しながら入力単語の綴り不適切を検出する手段2と、用法記憶手段5と綴り訂正辞書3を参照しながら候補単語を発生する手段6と、綴り訂正辞書3を参照して綴り不適切単語に対する標準語を発生する手段7と、綴り訂正辞書3を参照して綴り不適切単語・候補単語の用法情報を発生する手段8と、綴り不適切単語・候補単語・標準語を用法と共に表示する手段9と、候補単語の選択手段10とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】単語を入力するための入力手段と、入力された単語の集合全体の用法を予め設定するための用法設定手段と、前記設定された用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための綴り訂正辞書と、前記用法記憶手段および/または前記綴り訂正辞書とを参照しながら、前記入力された単語について、綴り不適切な単語を検出するための綴り不適切検出手段と、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照しながら、前記綴り不適切検出手段にて綴り不適切な単語であるとして検出された単語に対する候補単語を発生するための候補単語発生手段と、前記綴り不適切な単語とその候補単語を表示するための表示手段とを備えたことを特徴とする綴り不適切訂正装置。
【請求項2】綴り不適切検出手段が、前記綴り訂正辞書を参照することにより、単語の綴りの誤りを検出すると、前記候補単語発生手段は、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照して、綴り誤りが検出された前記単語に対して、予め設定された前記用法に適合していて、しかも綴りが似た単語を検索し、それを候補単語として発生させることを特徴とする請求項1記載の綴り不適切訂正装置。
【請求項3】綴り不適切検出手段が、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照することにより、綴りの誤りはないが予め設定された前記用法に適合しない単語を検出すると、前記候補単語発生手段は、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照して、前記用法に適合しないとして検出された前記単語に対して、予め設定された前記用法に適合していて、しかも綴りが似た単語を検索し、それを候補単語として発生させることを特徴とする請求項1または2記載の綴り不適切訂正装置。
【請求項4】綴り訂正辞書は、更に前記単語に対応した同義語をもその用法と共に格納しており、前記綴り不適切検出手段が、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照することにより、綴りの誤りはないが予め設定された前記用法に適合しない入力単語を検出すると、前記候補単語発生手段は、前記用法記憶手段および前記綴り訂正辞書とを参照して、前記用法に適合しないとして検出された前記単語に対して、予め設定された前記用法に適合していて、しかも意味が同じかまたは似た単語を検索し、それを候補単語として発生させることを特徴とする請求項1、2、または3記載の綴り不適切訂正装置。
【請求項5】文を入力するための入力手段と、前記入力文の用法を設定するための用法設定手段と、前記用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための用法付き綴り訂正辞書と、前記用法記憶手段と前記用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、前記用法記憶手段と前記用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語を表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えたことを特徴とする綴り不適切訂正装置。
【請求項6】文を入力するための入力手段と、前記入力文の用法を設定するための用法設定手段と、前記用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための用法付き綴り訂正辞書と、前記用法記憶手段と前記用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、前記用法記憶手段と前記用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、前記用法付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する用法情報発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語を、その用法と共に表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えたことを特徴とする綴り不適切訂正装置。
【請求項7】文を入力するための入力手段と、前記入力文の用法を設定するための用法設定手段と、前記用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法および標準語と共に格納するための用法・標準語付き綴り訂正辞書と、前記用法記憶手段と前記用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、前記用法記憶手段と前記用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、前記用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語に対する標準語を発生するための標準語発生手段と、前記用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する用法情報発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語・標準語を、用法と共に表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えたことを特徴とする綴り不適切訂正装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、英語・仏語などで文章を作成する際に各単語の綴りの誤りを検出し、正しい綴りの候補を操作者に提示し、操作者がいずれかを選択することによって綴り不適切を訂正する、綴り不適切訂正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の国際化に伴い、英語を始めとする外国語を扱う機会が非常に増加している。そしてこの外国語のうち英語や仏語などのアルファベットを用いる言語での文章作成を支援するものとして、スペルチェッカーあるいはスペルコレクターなどと呼ばれる綴り誤り訂正装置がある。
【0003】この従来の綴り誤り訂正装置の一例である英文スペルチェッカーは、例えば図14のように、入力手段21と、綴り誤り検出手段22と、綴り訂正辞書23と、候補単語発生手段24と、表示手段25と、選択手段26とを備えている。入力手段21は、英文を入力するためのものである。綴り誤り検出手段22は、英単語の綴りの誤りを検出するためのものである。綴り訂正辞書23は、綴り訂正のための単語情報を格納するためのものである。候補単語発生手段24は、綴り誤り単語に対する正しい綴り単語の候補を発生するためのものである。表示手段25は候補単語を表示するためのものである。選択手段26は、操作者が候補単語を選択するためのものである。
【0004】この従来の英文スペルチェッカーにおいては、入力手段21によって英文を入力し、綴り誤り検出手段22によって入力文中の各単語の綴りが正しいかどうかをチェックする。このとき、各単語の綴りと綴り訂正辞書23中の綴りとのマッチングが行なわれる。このマッチングについては、例えばJ.L.Peterson "Computer Programs for Spelling Correction", Springer-Verlag, 1980 に記載されている。綴り訂正辞書23とのマッチングの結果、綴りを誤っている可能性があるならば、候補単語発生手段24によって、正しい綴りの候補単語を発生し、表示手段25によって、操作者にそれらを提示する。図13に表示画面の例を示す。操作者は提示された候補単語の中から正しい綴りの単語を選択手段26によって選択する。図13の場合には、候補単語を選択し、「置換」ボタンを押すことによって、原文中の該当単語と正しい綴りの単語とが置き換えられる。このとき、綴りが誤っていない場合には、綴り訂正をパスすることができる。また、候補単語中に正しい綴りの単語がない場合は、ユーザー辞書に正しい綴りの単語を登録することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従来の構成では、特定の地域でしか用いられない綴り(英国用法、カナダ用法など)や俗語・口語などの用法に対する考慮が欠けているために、米国人に対する英文手紙の中に英国用法の綴りが混じっていたり、厳格な文書の中に俗語が混じっていても正しく訂正できないという問題点を有していた。
【0006】本発明は、従来の綴り誤り訂正装置のこのような課題を考慮し、作成文書等の用法(以下、用法とは、例えば英国用法、米国用法、カナダ用法、スコットランド用法、アイルランド用法、インド用法、オーストラリア用法などの単語の用法や、文語、口語、俗語、卑語、詩語、方言、希用語、古語、標準語などの単語の文体等を含む広い意味の言葉として用いる)に適合しない綴り不適切単語をも、適切に訂正できる綴り不適切訂正装置を提供することを目的とする(以下、綴り不適切とは、入力単語の綴りが誤っている状態または、入力単語の綴りに誤りは無いが入力単語の集合全体に対して予め設定する用法とその入力単語の持つ個々の用法が適合していない状態をいう)。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、単語を入力するための入力手段と、入力された単語の集合全体の用法を予め設定するための用法設定手段と、設定された用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための綴り訂正辞書と、用法記憶手段および/または綴り訂正辞書とを参照しながら、入力された単語について、綴り不適切な単語を検出するための綴り不適切検出手段と、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切検出手段にて綴り不適切な単語であるとして検出された単語に対する候補単語を発生するための候補単語発生手段と、綴り不適切な単語とその候補単語を表示するための表示手段とを備えた綴り不適切訂正装置である。
【0008】請求項2の本発明は、上記綴り不適切検出手段が、綴り訂正辞書を参照することにより、単語の綴りの誤りを検出すると、候補単語発生手段は、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照して、綴り誤りが検出された単語に対して、予め設定された用法に適合していて、しかも綴りが似た単語を検索し、それを候補単語として発生させる綴り不適切訂正装置である。
【0009】請求項3の本発明は、上記綴り不適切検出手段が、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照することにより、綴りの誤りはないが予め設定された用法に適合しない単語を検出すると、候補単語発生手段は、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照して、用法に適合しないとして検出された単語に対して、予め設定された用法に適合していて、しかも綴りが似た単語を検索し、それを候補単語として発生させる綴り不適切訂正装置である。
【0010】請求項4の本発明は、上記綴り訂正辞書が、更に前記単語に対応した同義語をもその用法と共に格納しており、綴り不適切検出手段が、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照することにより、綴りの誤りはないが予め設定された用法に適合しない入力単語を検出すると、候補単語発生手段は、用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照して、用法に適合しないとして検出された単語に対して、予め設定された用法に適合していて、しかも意味が同じかまたは似た単語を検索し、それを候補単語として発生させる綴り不適切訂正装置である。
【0011】請求項5の本発明は、文を入力するための入力手段と、入力文の用法を設定するための用法設定手段と、用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための用法付き綴り訂正辞書と、用法記憶手段と用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、用法記憶手段と用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語を表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えた綴り不適切訂正装置である。
【0012】請求項6の本発明は、文を入力するための入力手段と、入力文の用法を設定するための用法設定手段と、用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法と共に格納するための用法付き綴り訂正辞書と、用法記憶手段と用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、用法記憶手段と用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、用法付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する用法情報発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語を、その用法と共に表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えた綴り不適切訂正装置である。
【0013】請求項7の本発明は、文を入力するための入力手段と、入力文の用法を設定するための用法設定手段と、用法を記憶するための用法記憶手段と、単語の綴り情報をその用法および標準語と共に格納するための用法・標準語付き綴り訂正辞書と、用法記憶手段と用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら、入力単語の綴り不適切を検出するための綴り不適切検出手段と、用法記憶手段と用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切単語に対する候補を発生するための候補単語発生手段と、用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語に対する標準語を発生するための標準語発生手段と、用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する用法情報発生手段と、綴り不適切単語とその候補単語・標準語を、用法と共に表示するための表示手段と、候補単語を選択するための選択手段とを備えた綴り不適切訂正装置である。
【0014】
【作用】請求項1の本発明では、単語を入力し、その入力された単語の集合全体の用法を予め設定して、その予め設定された用法を記憶している用法記憶手段および/または単語の綴り情報をその用法と共に格納している綴り訂正辞書とを参照しながら、入力された単語について、綴り不適切な単語を検出し、更に用法記憶手段および綴り訂正辞書とを参照しながら、綴り不適切な単語であるとして検出された単語に対する候補単語を発生して、綴り不適切な単語とその候補単語を表示する。
【0015】請求項5の本発明では、入力手段は、綴り不適切訂正を行なうべき文を入力するためのものである。用法設定手段は、前記入力文の全部または一部の用法を設定するためのものである。用法記憶手段は、設定された用法を記憶する。用法付き綴り訂正辞書は、単語の綴り情報をその用法とともに格納する。綴り不適切検出手段は、入力手段によって入力された単語の綴り不適切を検出する。このとき、設定されている用法と、用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら綴り不適切を検出する。候補単語発生手段は、綴り不適切単語に対する候補を発生する。このとき、設定されている用法と、用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら候補単語を発生する。すなわち現在の用法に適合する候補単語を発生する。表示手段は、綴り不適切単語および発生された候補単語を表示する。選択手段は、表示された候補単語のいずれかを、例えば操作者が選択するためのものである。
【0016】請求項6の本発明では、入力手段は、綴り不適切訂正を行なうべき文を入力するためのものである。用法設定手段は、綴り不適切訂正の用法を設定するためのものである。用法記憶手段は、設定された用法を記憶する。用法付き綴り訂正辞書は、単語の綴り情報をその用法とともに格納する。綴り不適切検出手段は、入力手段によって入力された単語の綴り不適切を検出する。このとき、設定されている用法と、用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら綴り不適切を検出する。候補単語発生手段は、綴り不適切単語に対する候補を発生する。このとき、設定されている用法と、用法付き綴り訂正辞書とを参照しながら候補単語を発生する。すなわち現在の用法に適合する候補単語を発生する。用法情報発生手段は、用法付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する。表示手段は、綴り不適切単語および発生された候補単語を、その用法と共に表示する。選択手段は、表示された候補単語のいずれかを、例えば操作者が選択するためのものである。
【0017】請求項7の本発明では、入力手段は、綴り不適切訂正を行なうべき文を入力するためのものである。用法設定手段は、綴り不適切訂正の用法を設定するためのものである。用法記憶手段は、設定された用法を記憶する。用法・標準語付き綴り訂正辞書は、単語の綴り情報をその用法および標準語とともに格納する。綴り不適切検出手段は、入力手段によって入力された単語の綴り不適切を検出する。このとき、設定されている用法と、用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら綴り不適切を検出する。候補単語発生手段は、綴り不適切単語に対する候補単語を発生する。このとき、設定されている用法と、用法・標準語付き綴り訂正辞書とを参照しながら候補単語を発生する。すなわち現在の用法に適合する候補単語を発生する。標準語発生手段は、用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照して、綴り不適切単語に対応する標準語があればその標準語を発生する。用法情報発生手段は、用法・標準語付き綴り訂正辞書を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の用法情報を発生する。表示手段は、綴り不適切単語および発生された候補単語・標準語を、その用法と共に表示する。選択手段は、表示された候補単語のいずれかを操作者が選択するためのものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(実施例1)図1は、本発明に係る第1実施例の綴り不適切訂正装置のブロック図であって、以下、その綴り不適切訂正装置の構成および動作を説明する。
【0019】この綴り不適切訂正装置は、入力手段1と、綴り不適切検出手段2と、本発明の綴り訂正辞書としての用法・標準語付き綴り訂正辞書3と、本発明の用法設定手段としての用法設定手段4と、本発明の用法記憶手段としての用法記憶手段5と、候補単語発生手段6と、標準語発生手段7と、本発明の用法情報発生手段としての用法情報発生手段8と、表示手段9と、選択手段10とを備えている。
【0020】予め、用法・標準語付き綴り訂正辞書3に、単語の綴り情報と、各単語についての個々の用法情報と、さらに、その単語に対応する標準語がある場合には、その標準語とを格納しておく。なお、本実施例では、標準語は、あらゆる用法の文で使用できる言葉として扱っている。入力手段1は、例えばキーボードにより構成されており、操作者が文を入力するためのものである。操作者は、その入力された文についての全体的な用法を用法設定手段4によって予め設定しておく。
【0021】綴り不適切検出手段2は、入力手段1から入力された文に含まれる各単語の綴り不適切を検出する。このとき、用法設定手段4によって設定された用法と、用法・標準語付き綴り訂正辞書3とを参照しながら、綴り不適切を検出する。この場合、単語の綴りが誤っているときはもちろんのこと、綴りとしては正しくてもその単語の用法が予め設定されている用法と適合しなければ、その単語についても綴り不適切単語として検出される。
【0022】ここで、図8は、用法・標準語付き綴り訂正辞書3の一例を示している。図8の用法の欄の各ビットは次の各用法に対応している。
[英国用法、米国用法、カナダ用法、スコットランド用法、アイルランド用法、インド用法、オーストラリア用法、文語、口語、俗語、卑語、詩語、方言、希用語]例えば、英国用法であれば、「10000000000000」となる。また、俗語であれば、「00000000010000」となる。標準語および、全ての用法に適合する単語であればその用法は「00000000000000」で表現する。
【0023】一方、図7は用法設定手段5の一例である。
【0024】画面に表示された設定パネルに対して、操作者は対象とすべき用法をマウスまたはキーボードで指定する。初期段階では標準語だけが選択されている。「全て」のボタンを選択すると、全ての用法を設定したことになる。用法記憶手段5は、用法設定手段4で指定された用法を記憶するものである。
【0025】例えば、操作者が、入力された文についての用法を予め用法設定手段4によって設定する場合、英国用法かつ俗語を用いるものとして要求するのであれば、図7に示す画面に表示された設定パネルに対して、「英国」のボタンおよび「俗語」のボタンを選択することにより、用法記憶手段5に用法情報として「10000000010000」が記憶される。
【0026】候補単語発生手段6は、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する。このとき、用法記憶手段5と用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照しながら、候補単語を発生するので、現在設定されている用法に適合する候補単語のみが得られる。標準語発生手段7は、もし綴り不適切単語に対応する標準語が用法・標準語付き綴り訂正辞書3に存在する場合には、その標準語を発生する。図8に示されているように、各単語に対する標準語は用法・標準語付き綴り訂正辞書3に記述されている。用法情報発生手段8は、用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の各用法情報を発生する。
【0027】ここで、図10はその綴り不適切単語とその候補単語とその用法情報を表示した画面の一例を示している。
【0028】同図における「俗」、「標」、「文」などの文字がそれぞれの単語の用法情報を表わしている。また、このような用法情報の表示のされていない単語は、どのような用法にも適合していることを表している。表示手段9は、綴り不適切検出手段2によって検出された綴り不適切単語と、候補単語発生手段6、標準語発生手段7によって発生された候補単語・標準語とを、用法情報発生手段8によって発生された用法情報と共に表示するためのものである。表示手段9は、例えばCRTあるいは液晶ディスプレイ装置によって実現される。選択手段10は、例えばマウスあるいはキーボードにより構成されており、操作者が表示された候補単語のいずれかを選択するためのものである。なお、綴り不適切検出手段2と用法設定手段4と候補単語発生手段6と標準語発生手段7と用法情報発生手段8とは、例えばCPUにより実現され、用法・標準語付き綴り訂正辞書3は例えばROMまたはRAMにより実現され、用法記憶手段5は例えばRAMによって実現される。この綴り不適切訂正装置は、専用機として実現してもよいし、汎用の計算機により実現してもよい。
【0029】次に上記綴り不適切訂正装置の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0030】まず操作者は用法設定手段4によって、対象とすべき用法を設定する(ステップS1)。設定された用法は用法記憶手段5に記憶される。次に操作者が入力手段1によって文を入力する(ステップS2)と、綴り不適切検出手段2が入力文から先頭の単語を一つ取り出し(ステップS3)、単語の綴りが正しいかどうかをチェックする。綴りチェックのために、綴り不適切検出手段2は入力単語と用法・標準語付き綴り訂正辞書3とのマッチングを行なう(ステップS4)。用法・標準語付き綴り訂正辞書3には正しい綴りの単語が格納されており、入力単語がその辞書3の中になければ、その入力単語の綴りが誤っている可能性があると判断する(ステップS5)。入力単語がその辞書3の中にあった場合、綴り不適切検出手段2は、その単語の用法が用法記憶手段5に記憶されている用法に適合するかどうかを判断する(ステップS6)。各単語の用法情報は用法・標準語付き綴り訂正辞書3に記述されている(図8参照)。用法に適合する場合は、入力単語に綴り不適切はないと判断し、次の単語をチェックする(ステップS7)。次の単語がなければ綴り不適切訂正処理を終了する。次の単語がある場合にはステップS3に戻る。
【0031】ステップS5で辞書にマッチする単語がない場合、またはステップS6で用法に適合しない場合は、入力単語に綴り不適切の可能性があると判断し、候補単語発生手段6が用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照しながら、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する(ステップS8)。すなわち、候補単語発生手段6は、綴り不適切の可能性があると判断された入力単語に対して、綴りが似た単語を用法・標準語付き綴り訂正辞書3にて検索して、同時に用法記憶手段5を参照しながら候補単語を発生させる。このとき、候補単語発生手段6は、用法記憶手段5に予め設定された用法情報を同時に参照しながら、その用法で用いることが出来る候補単語のみを発生するので、現在設定されている用法情報に適合する候補単語のみが得られ、より適切な候補単語が選ばれる点である。
【0032】なお、例えば、入力単語が英語の場合上述のように綴りが似た単語を候補単語として発生させると、その中に同義語が含まれている確率は極めて高く、更に用法に適合する候補単語のみが得られることにより、従来に比べてより適切な候補単語が選ばれる。
【0033】次に標準語発生手段7は、用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照して、綴り不適切単語に対応する標準語が存在すれば、その標準語を発生する(ステップS9)。次に用法情報発生手段8が、用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の各用法情報を発生する(ステップS10)。次に表示手段9が、以上の処理で得られた綴り不適切単語、候補単語、標準語を各単語の用法情報と共に、図10のように表示して操作者に提示する(ステップS11)。これにより操作者は、用法情報、標準語などを参考にしながら、正しいと思われる候補単語を選択手段10によって選択する。
【0034】ここで、例えば図10では、操作者が用法設定手段4にて予め設定した用法が、図7に示す中の「文語」であり、入力された文中において用法が俗語である入力単語「delish」が存在していた場合を示すものである。すなわち、この場合上述した理由により、綴りは誤っていないが綴り不適切単語として「delish」が表示されており、候補には、その標準語としての「delicious」があげられ、また用法が、文語であって、かつ綴りが似た単語および用法が適合していて、かつ綴りが似た単語が表示されている。ここで、操作者はマウスまたはキーボードを用いて「delish」に対する同義語として「delicious」を選択する。
【0035】次に操作者により候補単語が選択されたかどうかを判断し(ステップS12)、選択されていれば、「置換」ボタンが押されたかどうかを判断する(ステップS13)。「置換」ボタンが押されれば、入力文中の単語「delish」を「delicious」に置き換え(ステップS14)、ステップS7に戻って次の単語をチェックする。このとき、「置換」ボタンを押す以前であれば、候補単語の選択を変更することができる。
【0036】候補単語の中に適切な単語、すなわち操作者が意図している単語がない場合には、操作者は「パス」ボタンを押せばよい。すなわち、ステップS12において候補単語が選択されていない場合、またはステップS13において「置換」ボタンが押されていない場合は、「パス」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS15)、押されればステップS7に戻って、現単語については綴り訂正を行なわずに次の単語のチェックへと移る。
【0037】チェックによって綴り不適切の可能性があると判定された単語が、例えば人名などの固有名詞であって、実は誤りでない場合には、その単語をユーザー辞書(図示省略)に登録することができる。すなわちステップS15において「パス」ボタンが押されなければ、「登録」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS16)、押されればその入力単語をユーザー辞書に登録し(ステップS17)、ステップS7に戻って次の単語を処理する。このとき、操作者が入力単語と共にその用法情報、標準語をユーザー辞書に登録することができる。ステップS16において「登録」ボタンが押されなければ、操作者が「終了」ボタンを押したかどうかを判断し(ステップS18)、押されなければステップS12に戻り候補単語選択処理を継続し、「終了」ボタンが押されれば、綴り不適切訂正処理を終了する。
【0038】(実施例2)図2は、本発明に係る別の実施例の綴り不適切訂正装置のブロック図であって、以下、同図を用いて、その綴り不適切訂正装置の構成および動作を説明する。なお、第2実施例と上記第1実施例と異なる点は、主に標準語発生手段7が無く、綴り不適切単語に対応する標準語を発生させ無いことである。
【0039】この綴り不適切訂正装置は、入力手段1と、綴り不適切検出手段2と、本発明の綴り訂正辞書としての用法付き綴り訂正辞書11と、用法設定手段4と、用法記憶手段5と、候補単語発生手段6と、用法情報発生手段8と、表示手段9と、選択手段10とを備えている。
【0040】入力手段1は、例えばキーボードにより構成されており、操作者が文を入力するためのものである。操作者は、その入力された文に対して要求しようとする用法を予め用法設定手段4によって設定する。綴り不適切検出手段2は、入力手段1から入力された文に含まれる各単語の綴り不適切を検出する。このとき、用法設定手段4によって設定された用法と、用法付き綴り訂正辞書11とを参照しながら、綴り不適切を検出する。この場合、単語の綴りが誤っているときはもちろんのこと、綴りとしては正しくても現在設定されている用法と適合しなければ、その単語についても綴り不適切単語として検出される。一方、用法付き綴り訂正辞書11は、単語の綴り情報を格納する。各単語にはその用法情報が付加されている。
【0041】ここで、図9は用法付き綴り訂正辞書11の一例を示している。図9の用法の欄の各ビットは次の各用法に対応している。
[英国用法、米国用法、カナダ用法、スコットランド用法、アイルランド用法、インド用法、オーストラリア用法、文語、口語、俗語、卑語、詩語、方言、希用語]例えば、英国用法であれば、「10000000000000」となる。また、俗語であれば、「00000000010000」となる。標準語および、全ての用法に適合する単語であればその用法は「00000000000000」で表現する。
【0042】一方、図7は用法設定手段5の一例である。
【0043】画面に表示された設定パネルに対して、操作者は対象とすべき用法をマウスまたはキーボードで指定する。初期段階では標準語だけが選択されている。「全て」のボタンを選択すると、全ての用法を設定したことになる。用法記憶手段5は、用法設定手段4で指定された用法を記憶するものである。
【0044】例えば、操作者が、入力された文に対して要求しようとする用法を予め用法設定手段4によって設定する場合、英国用法かつ俗語を用いるものとして要求するのであれば、図7に示す画面に表示された設定パネルに対して、「英国」のボタンおよび「俗語」のボタンを選択することにより、用法記憶手段5に用法情報として「10000000010000」が記憶される。
【0045】候補単語発生手段6は、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する。このとき、用法記憶手段5と用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、候補単語を発生するので、現在設定されている用法に適合する候補単語のみが得られる。用法情報発生手段8は、用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の各用法情報を発生する。
【0046】ここで、図11は候補単語表示選択のための画面の一例を示している。
【0047】同図における「俗」、「文」などの文字がそれぞれの単語の用法情報を表わしている。このような表示のされていない単語は、どのような用法にも適合することを表している。
【0048】表示手段9は、綴り不適切検出手段2によって検出された綴り不適切単語と、候補単語発生手段6によって発生された候補単語とを、用法情報発生手段8によって発生された用法情報と共に表示するためのものである。表示手段9は、例えばCRTあるいは液晶ディスプレイ装置によって実現される。選択手段10は、例えばマウスあるいはキーボードにより構成されており、操作者が表示された候補単語のいずれかを選択するためのものである。なお、綴り不適切検出手段2と用法設定手段4と候補単語発生手段6と用法情報発生手段8とは、例えばCPUにより実現され、用法付き綴り訂正辞書11は例えばROMまたはRAMにより実現され、用法記憶手段5は例えばRAMによって実現される。この綴り不適切訂正装置は、専用機として実現してもよいし、汎用の計算機により実現してもよい。
【0049】次に上記綴り不適切訂正装置の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0050】まず操作者は用法設定手段4によって、対象とすべき用法を設定する(ステップS1)。設定された用法は用法記憶手段5に記憶される。次に操作者が入力手段1によって文を入力する(ステップS2)と、綴り不適切検出手段2が入力文から先頭の単語を一つ取り出し(ステップS3)、単語の綴りが正しいかどうかをチェックする。綴りチェックのために、綴り不適切検出手段2は入力単語と用法付き綴り訂正辞書11とのマッチングを行なう(ステップS4)。用法付き綴り訂正辞書11には正しい綴りの単語が格納されており、入力単語がその辞書11の中になければ、その入力単語の綴りが誤っている可能性があると判断する(ステップS5)。入力単語がその辞書11の中にあった場合、綴り不適切検出手段2は、その単語の用法が用法記憶手段5に記憶されている用法に適合するかどうかを判断する(ステップS6)。各単語の用法情報は用法付き綴り訂正辞書11に記述されている(図9参照)。用法に適合する場合は、入力単語に綴り不適切はないと判断し、次の単語をチェックする(ステップS7)。次の単語がなければ綴り不適切訂正処理を終了する。次の単語がある場合にはステップS3に戻る。
【0051】ステップS5で辞書にマッチする単語がない場合、またはステップS6で用法に適合しない場合は、入力単語に綴り不適切の可能性があると判断し、候補単語発生手段6が用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する(ステップS8)。すなわち、候補単語発生手段6は、綴り不適切の可能性があると判断された入力単語に対して、綴りが似た単語を用法・標準語付き綴り訂正辞書3にて検索して、同時に用法記憶手段5を参照しながら候補単語を発生させる。このとき、従来の方法と異なる点は、候補単語発生手段6が、用法記憶手段5に予め設定された用法情報を同時に参照しながら、候補単語を発生するので、現在設定されている用法に適合する候補単語のみが得られ、より適切な候補単語が選ばれる点である。
【0052】次に用法情報発生手段8が、用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、綴り不適切単語とその候補単語の各用法情報を発生する(ステップS10)。次に表示手段9が、以上の処理で得られた綴り不適切単語、候補単語を各単語の用法情報と共に、図11のように表示して操作者に提示する(ステップS11)。これにより操作者は、用法情報を参考にしながら、正しいと思われる候補単語を選択手段10によって選択する。
【0053】ここで、例えば図11では、操作者が用法設定手段4にて予め設定した用法が、図7に示す中の「文語」であり、入力された文中において用法が俗語である入力単語「delish」が存在していた場合を示すものである。すなわち、この場合上述した理由により、綴りは誤っていないが綴り不適切単語として「delish」が表示されており、候補には、用法が、文語であって、かつ綴りが似た単語「deliverance」と、用法が適合し(例えば、標準語)、かつ綴りが似た単語が表示されている。ここで、操作者はマウスまたはキーボードを用いて「delish」に対する同義語として「delicious」を選択する。
【0054】次に操作者により候補単語が選択されたかどうかを判断し(ステップS12)、選択されていれば、「置換」ボタンが押されたかどうかを判断する(ステップS13)。「置換」ボタンが押されれば、入力文中の単語「delish」を選択された単語「delicious」に置き換え(ステップS14)、ステップS7に戻って次の単語をチェックする。このとき、「置換」ボタンを押す以前であれば、候補単語の選択を変更することができる。
【0055】候補単語の中に適切な単語、すなわち操作者が意図している単語がない場合には、操作者は「パス」ボタンを押せばよい。すなわち、ステップS12において候補単語が選択されていない場合、またはステップS13において「置換」ボタンが押されていない場合は、「パス」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS15)、押されればステップS7に戻って、現単語については綴り訂正を行なわずに次の単語のチェックへと移る。
【0056】チェックによって綴り不適切の可能性があると判定された単語が、例えば人名などの固有名詞であって、実は誤りでない場合には、その単語を図外のユーザー辞書に登録することができる。すなわちステップS15において「パス」ボタンが押されなければ、「登録」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS16)、押されればその入力単語をユーザー辞書に登録し(ステップS17)、ステップS7に戻って次の単語を処理する。このとき、操作者が入力単語と共にその用法情報をユーザー辞書に登録することができる。ステップS16において「登録」ボタンが押されなければ、操作者が「終了」ボタンを押したかどうかを判断し(ステップS18)、押されなければステップS12に戻り候補単語選択処理を継続し、「終了」ボタンが押されれば、綴り不適切訂正処理を終了する。
【0057】(実施例3)図3は、本発明に係る第3の実施例の綴り不適切訂正装置のブロック図であって、以下、同図を用いて、その綴り不適切訂正装置の構成および動作を説明する。なお、第2実施例と異なる点は、主に用法情報発生手段8が存在しない点である。すなわち、この綴り不適切訂正装置は、入力手段1と、綴り不適切検出手段2と、用法付き綴り訂正辞書11と、用法設定手段4と、用法記憶手段5と、候補単語発生手段6と、表示手段9と、選択手段10とを備えている。
【0058】入力手段1は、例えばキーボードにより構成されており、操作者が文を入力するためのものである。操作者は、その入力された文に対して要求しようとする用法を予め用法設定手段4によって設定する。綴り不適切検出手段2は、入力手段1から入力された文に含まれる各単語の綴り不適切を検出する。このとき、用法設定手段4によって設定された用法と、用法付き綴り訂正辞書11とを参照しながら、綴り不適切を検出する。この場合、単語の綴りが誤っているときはもちろんのこと、綴りとしては正しくても現在設定されている用法と適合しなければ、その単語についても綴り不適切単語として検出される。一方、用法付き綴り訂正辞書11は、単語の綴り情報を格納する。各単語にはその用法情報が付加されている。
【0059】ここで、図9は用法付き綴り訂正辞書11の一例を示している。図9の用法の欄の各ビットは次の各用法に対応している。
[英国用法、米国用法、カナダ用法、スコットランド用法、アイルランド用法、インド用法、オーストラリア用法、文語、口語、俗語、卑語、詩語、方言、希用語]例えば、英国用法であれば、「10000000000000」となる。また、俗語であれば、「00000000010000」となる。標準語および、全ての用法に適合する単語であればその用法は「00000000000000」で表現する。
【0060】一方、図7は用法設定手段5の一例である。
【0061】画面に表示された設定パネルに対して、操作者は対象とすべき用法をマウスまたはキーボードで指定する。初期段階では標準語だけが選択されている。「全て」のボタンを選択すると、全ての用法を設定したことになる。用法記憶手段5は、用法設定手段4で指定された用法を記憶するものである。
【0062】例えば、操作者が、入力された文書に対して要求しようとする用法を予め用法設定手段4によって設定する場合、英国用法かつ俗語を用いるものとして要求するのであれば、図7に示す画面に表示された設定パネルに対して、「英国」のボタンおよび「俗語」のボタンを選択することにより、用法記憶手段5に用法情報として「10000000010000」が記憶される。
【0063】候補単語発生手段6は、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する。このとき、用法記憶手段5と用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、候補単語を発生するので、現在設定されている用法に適合する候補単語のみが得られる。
【0064】ここで、図12は候補単語表示選択のための画面の一例を示している。
【0065】表示手段9は、綴り不適切検出手段2によって検出された綴り不適切単語と、候補単語発生手段6によって発生された候補単語とを表示するためのものである。表示手段9は、例えばCRTあるいは液晶ディスプレイ装置によって実現される。選択手段10は、例えばマウスあるいはキーボードにより構成されており、操作者が表示された候補単語のいずれかを選択するためのものである。なお、綴り不適切検出手段2と用法設定手段4と候補単語発生手段6とは、例えばCPUにより実現され、用法付き綴り訂正辞書11は例えばROMまたはRAMにより実現され、用法記憶手段5は例えばRAMによって実現される。この綴り不適切訂正装置は、専用機として実現してもよいし、汎用の計算機により実現してもよい。
【0066】次に上記綴り不適切訂正装置の動作について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
【0067】まず操作者は用法設定手段4によって、対象とすべき用法を設定する(ステップS1)。設定された用法は用法記憶手段5に記憶される。次に操作者が入力手段1によって文を入力する(ステップS2)と、綴り不適切検出手段2が入力文から先頭の単語を一つ取り出し(ステップS3)、単語の綴りが正しいかどうかをチェックする。綴りチェックのために、綴り不適切検出手段2は入力単語と用法付き綴り訂正辞書11とのマッチングを行なう(ステップS4)。用法付き綴り訂正辞書11には正しい綴りの単語が格納されており、入力単語がその辞書11の中になければ、その入力単語の綴りが誤っている可能性があると判断する(ステップS5)。入力単語がその辞書11の中にあった場合、綴り不適切検出手段2は、その単語の用法が用法記憶手段5に記憶されている用法に適合するかどうかを判断する(ステップS6)。各単語の用法情報は用法付き綴り訂正辞書11に記述されている(図9参照)。用法に適合する場合は、入力単語に綴り不適切はないと判断し、次の単語をチェックする(ステップS7)。次の単語がなければ綴り不適切訂正処理を終了する。次の単語がある場合にはステップS3に戻る。
【0068】ステップS5で辞書にマッチする単語がない場合、またはステップS6で用法に適合しない場合は、入力単語に綴り不適切の可能性があると判断し、候補単語発生手段6が用法付き綴り訂正辞書11を参照しながら、綴り不適切単語に対する正しい候補単語を発生する(ステップS8)。すなわち、候補単語発生手段6は、綴り不適切の可能性があると判断された入力単語に対して、綴りが似た単語を用法付き綴り訂正辞書11にて検索して、同時に用法記憶手段5を参照しながら候補単語を発生させる。このとき、従来の方法と異なる点は、候補単語発生手段6が、用法記憶手段5に予め設定された用法情報を同時に参照しながら、候補単語を発生するので、現在設定されている用法情報に適合する候補単語のみが得られ、より適切な候補単語が選ばれる点である。
【0069】次に表示手段9が、以上の処理で得られた綴り不適切単語、候補単語を図12のように表示して操作者に提示する(ステップS11)。これにより操作者は、正しいと思われる候補単語を選択手段10によって選択する。例えば図12に示す表示を見て、操作者はマウスまたはキーボードを用いて意図した単語(例えばdelicious)を選択する。
【0070】次に操作者により候補単語が選択されたかどうかを判断し(ステップS12)、選択されていれば、「置換」ボタンが押されたかどうかを判断する(ステップS13)。「置換」ボタンが押されれば、入力文中の単語「delish」を選択された単語「delicious」に置き換え(ステップS14)、ステップS7に戻って次の単語をチェックする。このとき、「置換」ボタンを押す以前であれば、候補単語の選択を変更することができる。
【0071】候補単語の中に適切な単語、すなわち操作者が意図している単語がない場合には、操作者は「パス」ボタンを押せばよい。すなわち、ステップS12において候補単語が選択されていない場合、またはステップS13において「置換」ボタンが押されていない場合は、「パス」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS15)、押されればステップS7に戻って、現単語については綴り訂正を行なわずに次の単語のチェックへと移る。
【0072】チェックによって綴り不適切の可能性があると判定された単語が、例えば人名などの固有名詞であって、実は誤りでない場合には、その単語を図外のユーザー辞書に登録することができる。すなわちステップS15において「パス」ボタンが押されなければ、「登録」ボタンが押されたかどうかを判断し(ステップS16)、押されればその入力単語をユーザー辞書に登録し(ステップS17)、ステップS7に戻って次の単語を処理する。このとき、操作者が入力単語と共にその用法情報をユーザー辞書に登録することができる。ステップS16において「登録」ボタンが押されなければ、操作者が「終了」ボタンを押したかどうかを判断し(ステップS18)、押されなければステップS12に戻り候補単語選択処理を継続し、「終了」ボタンが押されれば、綴り不適切訂正処理を終了する。
【0073】なお、上記実施例では、標準語発生手段7が、用法・標準語付き綴り訂正辞書3を参照して、綴り不適切単語に対応する標準語が存在すれば、その標準語を同義語として発生したが(ステップS9)、これに限らず、例えば用法・標準語付き綴り訂正辞書3として、上述の構成の上に更に各単語に対応した、あらゆる用法の同義語をもその用法情報と共に格納させておきさえすれば、綴り不適切検出手段2が、綴りの誤りは無いが操作者が予め設定した用法に適合しない入力単語を検出した場合、標準語発生手段7は、上記用法・標準語付き綴り訂正辞書3と用法記憶手段5を参照することにより、予め設定された用法に適合していて、しかも意味が同じかまたは似た単語を検索し、それを綴り不適切単語に対する候補単語として発生させることができるので、そのようにしてももちろんよい。
【0074】また、上記実施例では、用法情報と標準語を綴り訂正辞書内に記述するように構成したが、これに限らず用法情報辞書と標準語辞書をそれぞれ独立の辞書として構成してもよい。
【0075】また上記実施例では、入力手段1をキーボードにより構成し、操作者が文を入力するように構成したが、これに限らず文字認識装置などからの出力を入力手段1に入力するように構成してもよいし、あるいは、フロッピーディスクのような情報記憶媒体に格納された文を入力手段1により読み込むように構成してもよい。
【0076】また上記実施例では、操作者がマウスあるいはキーボードなどを操作して所望の動作を選択するように構成したが、これに限らず操作者が表示手段9の表示画面に触れることにより所望の動作を選択するように構成してもよい。
【0077】また、上記実施例では、用法情報を綴り訂正辞書内に記述するように構成したが、これに限らず用法情報辞書として綴り訂正辞書とは独立に構成してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、請求項1〜4の本発明は、作成文書等の用法(ここで、用法とは、例えば英国用法、米国用法、カナダ用法、スコットランド用法、アイルランド用法、インド用法、オーストラリア用法などの単語の用法や、文語、口語、俗語、卑語、詩語、方言、希用語、古語、標準語などの単語の文体等を含む広い意味の言葉として用いる)に適合しない綴り不適切単語をも、適切に訂正ができるという長所を有する。
【0079】また、請求項5の本発明は、用法設定手段、用法記憶手段を設け、綴り訂正辞書内に各単語の用法情報を格納することによって、綴りとしては誤っていない単語であっても、作成したい文書の用法に適さない場合は、綴り不適切単語として検出されるので、作成文書の綴り不適切訂正をより正確に行なうことができる。
【0080】さらに請求項6の本の発明は、請求項5の発明の構成に加えて用法情報発生手段を設けることによって、候補単語を操作者に提示する際に綴り不適切単語および候補単語の用法情報が表示されるので、作成文書の用法に応じた候補単語をより適切に選択することができる。
【0081】さらに請求項7の本発明は、請求項6の発明の構成に加えて標準語発生手段を設け、綴り訂正辞書内に各単語の用法情報だけでなく標準語も格納することによって、入力単語に対する標準語が候補単語として提示されるので、作成文書の綴り不適切訂正をより正確にかつ容易に行なうことができる。
【0082】このように本発明によれば、例えば米国人に対する英文手紙の中に英国用法の綴りが混じっていたり、厳格な文書の中に俗語が混じっている場合でも適切に訂正することができる優秀な綴り不適切訂正装置を実現できる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013