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発明の名称 情報記録再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−78397
公開日 平成7年(1995)3月20日
出願番号 特願平5−221609
出願日 平成5年(1993)9月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
発明者 八木 優治 / 田中 道郎 / 正木 清 / 稲垣 辰彦
要約 目的
本発明は,コストアップや互換性の問題に関係なく、容易に薄型化可能な可換型記録媒体の情報記録再生装置を提供する。

構成
記録再生を行うヘッド3a,3bを支持する上下のヘッドアーム4は、ヘッド昇降機構1aとステッピングモータ6およびリードスクリュー7により、カートリッジ21の端縁部の外側の退避位置にアンロードする。カートリッジ21はカートリッジローディング機構11の装置奥方向Bへの動作により、カートリッジ21を保持するカートリッジホルダー12をカートリッジローディング機構11の第1のガイド溝11bに沿って上昇させることにより排出するが,ヘッド昇降機構1aと連動して動作するロック機構本体2aによりヘッド3a,3bのアンロード動作が完了するまでの間,カートリッジローディング機構11の装置奥方向Bへの移動を規制する構成とする。これによりカートリッジ21の排出時にはヘッドが装置の厚み方向に関与しないので装置の薄型化が可能となる。
特許請求の範囲
【請求項1】 カートリッジの上下面に設けられた窓部から挿入されて前記カートリッジに収納された情報記録媒体へ記録再生を行う上下1対のヘッドと、挿入排出可能な開放位置と記録再生を行うための保持位置の間で前記カートリッジのロード・アンロード動作を行うためのカートリッジローディング機構を有する情報記録再生装置において、前記1対のヘッドを記録再生位置と前記カートリッジ先端部の外側に設けられた退避位置の間でロード・アンロード動作させるヘッドローディング機構を有し、前記カートリッジの排出時には前記1対のヘッドが前記退避位置にアンロードされた後に前記カートリッジローディング機構により前記カートリッジは前記保持位置から前記開放位置へアンロードされ、また前記カートリッジの挿入時には前記カートリッジローディング機構により前記カートリッジが前記保持位置へロードされた後に前記1対のヘッドが前記記録再生位置にロードされるようにしたことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】 カートリッジの上下面に設けられた窓部から挿入されて前記カートリッジに収納された情報記録媒体へ記録再生を行う上下1対のヘッドと、挿入排出可能な開放位置と記録再生を行うための保持位置の間で前記カートリッジのロード・アンロード動作を行うためのカートリッジローディング機構と、前記1対のヘッドを前記情報記録媒体の所定の記録位置にシークさせるアクチュエータを有し、前記カートリッジローディング機構に連結されたイジェクトボタンを操作することにより前記カートリッジを前記開放位置へアンロードさせる情報記録再生装置において、前記イジェクトボタンの操作を検出する検出装置を有し、前記イジェクトボタンの操作と連動して前記1対のヘッドのうち少なくとも一方のヘッドを記録再生位置から前記カートリッジ先端部の外側に設けられた退避位置に前記アクチュエータを用いてアンロードさせるヘッドローディング機構を有することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項3】 イジェクトボタンが操作されてからヘッドの退避位置へのアンロード動作が完了するまでカートリッジを保持位置に保持しておくロック機構を有し、前記カートリッジの排出時には前記イジェクトボタンの操作と連動して前記ヘッドを前記退避位置にアンロードさせ、前記ヘッドのアンロード動作完了後に前記ロック機構が解除されて、カートリッジローディング機構により前記カートリッジは前記保持位置から開放位置へアンロードされることを特徴とする請求項2記載の情報記録再生装置。
【請求項4】 イジェクトボタンとカートリッジローディング機構は弾性部材を介して連結していることを特徴とする請求項3記載の情報記録再生装置。
【請求項5】 イジェクトボタンの操作方向に前記イジェクトボタンと連結されたプッシュ式ダンパを有し、カートリッジの排出時には前記イジェクトボタンの操作と連動して前記ヘッドを前記退避位置にアンロードさせ、前記ヘッドのアンロード動作完了後に、カートリッジローディング機構により前記カートリッジは前記保持位置から開放位置へアンロードされることを特徴とする請求項2記載の情報記録再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスク等の可換型記録媒体の情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の情報記録再生装置は、図11の(a)、(b)に示すように構成されている。すなわち、ヘッドキャリッジ105と下側ヘッドアーム104bは剛体で互いに直接固定あるいは一体で形成されている.ヘッドキャリッジ105は付設された爪(図示せず)とリードスクリュー107の螺旋溝107aで螺合されていて、ステッピングモータ106を駆動することによりシーク方向に駆動される。下側ヘッド103bは下側ヘッドアーム104bに直接接着されていて上下方向には固定状態となっている。上側ヘッドアーム104aは上下方向に変形可能な板バネ104dを介してヘッドキャリッジ105と連結している。また上側ヘッド103aは下側ヘッド103bと対向する形で上側ヘッドアーム104aの先端に取り付けられる。特開平4−313867号公報に示されるように、カートリッジ121のロードアンロード時には、カートリッジ121と上側ヘッド103aが衝突せず、かつカートリッジ121をモータピン122aから抜脱した状態で上側ヘッド103aをカートリッジ121から完全に引き離すまでヘッドローディング機構101により持ち上げるようになっている。この状態からカートリッジ121を平行に開放位置へ移送するようになっている。
【0003】なお、図中の101はヘッド昇降機構、121dは情報記録媒体、122はモータである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような構成では、図11に示すように、装置の厚みHoは少なくとも上側ヘッド103aの退避駆動に要する高さh1 (約3mm)と、カートリッジ121の厚みh2 (約3.3mm)と、モータ122の厚みh3 (約3mm)およびモータ122上面からモータピン122a先端までの高さh5 (約2.5mm)を加算したものとなる。したがって、装置の薄型化をはかるためにはヘッド103a,103bの厚みおよびモーターピン122aの高さを小さくするか、またはモータ122を薄くするしかない。しかし、ヘッド103a,103bの厚みは少なくともカートリッジ121の厚みの半分以上は必要であり、現状より薄くしてもあまり効果がないだけでなく、薄くしたとしても大幅なコストアップにつながる。また、モータピン122aの高さを小さくすることは情報記録媒体121dのチャッキング精度を悪化し、この情報記録再生装置に必要な互換性に悪影響を与える。さらにモータ122の薄型化はそれによるトルクの減少を防ぐために高価な磁石の使用が必要となり、大幅なコストアップにつながる。またモータ122の薄型化は低慣性化により回転精度を悪化して、互換性に関して悪影響を及ぼすという問題点を有している。
【0005】本発明はかかる問題を解決するもので、大幅なコストアップや互換性の問題を損なうことなく薄型化可能な装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の情報記録再生装置は、上下1対のヘッドを記録再生位置とカートリッジ先端部の外側に設けられた退避位置の間でロード・アンロード動作させるヘッドローディング機構を有し、前記カートリッジの排出時には前記1対のヘッドが前記退避位置にアンロードされた後にカートリッジローディング機構により前記カートリッジは保持位置から開放位置へアンロードされ、また前記カートリッジの挿入時には前記カートリッジローディング機構により前記カートリッジが前記保持位置へロードされた後に前記1対のヘッドが前記記録再生位置にロードされることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、カートリッジを開放位置へアンロードする前にまずカートリッジのアンロード動作中の移動領域外のカートリッジの先端部の外側にヘッドを退避し、その後にカートリッジのアンロードを行う。また、カートリッジの挿入時にはカートリッジが保持位置で完全に固定された後にヘッドの記録再生位置へのロードを行う。したがって、カートリッジをモーターピンから挿抜するときはヘッドはカートリッジの先端部の外側に退避しているので、従来のように上側ヘッドを装置の厚み方向に退避させる必要がなくなり、装置の薄型化が可能となる。
【0008】
【実施例】以下本発明にかかる情報記録再生装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明にかかる情報記録再生装置の第一の実施例を示す斜視図である。図2は同第一の実施例を示す分解斜視図である。
【0009】図に示す通り、ヘッドローディング機構1はヘッド昇降機構1aと、このヘッド昇降機構1aを作動させるソレノイド1bと、ヘッド昇降機構1aを付勢するヘッド昇降機構駆動用バネ1cおよび、ヘッド昇降機構1aとソレノイド1bを連結させる連結具1dより構成される。また、ロック機構2は、前記ヘッド昇降機構1aに連結される長板状のロック機構本体2aと、このロック機構本体2aを長手方向にスライドガイドするロック機構用ガイド2bより構成される。前記連結具1dの連結は、連結具1dに具備した垂直方向に直立する第1の連結棒1gおよび第2の連結棒1hを、ヘッド昇降機構1a後端の第1の挿入穴1jとソレノイド1bの鉄心1e先端の第2の挿入穴1kに挿入することによって行なわれる。前記ヘッド昇降機構1aの第1の挿入穴1jは長穴形状をしているので、ヘッド昇降機構1aは第1の連結棒1g、つまり鉄心1eの移動範囲よりもさらに駆動が可能である。またヘッド昇降機構1aは後端部をヘッド昇降機構駆動用バネ1cによりベース13につながれていて、図示のC方向に引きつけられている。さらにヘッド昇降機構1aは、回動中心1fを中心に回動可能な状態でベース13に固定されている。ロック機構本体2aは、ロック機構用ガイド2bにより長手方向のみ直動可能な状態に規制されている。またロック機構本体2aの後端部には長穴形状の駆動溝2cがあり、その駆動溝2cにヘッド昇降機構1aの後端部の第3の連結棒1iを通して連結され、ヘッド昇降機構1aの駆動にともなってロック機構本体2aはCおよびD方向に駆動する。
【0010】ヘッド3のローディング動作を行う構成要素は、ヘッドローディング機構1と、ステッピングモータ6と、ステッピングモータ6で回動させられるリードスクリュー7と、リードスクリュー7に螺合したヘッドキャリッジ5と、ヘッドキャリッジ5に支持されたヘッドアーム4およびヘッドローディング機構作動用スイッチ8である。ヘッドローディング機構作動用スイッチ8はリーフ形状をしたメカニカルスイッチで、コ字状板の形状をしたカートリッジローディング機構11が装置の奥側に送られるとカートリッジローディング機構11の側部の端部が当接してスイッチが入る。ヘッドキャリッジ5とリードスクリュー7の関係は従来例で示したものと同じである。ヘッドローディング動作時はソレノイド1bに通電されていて、ヘッド昇降機構1aは長手方向がヘッドアーム4の長手方向と垂直になる向き(図5参照)に回動されている。ソレノイド1bへの通電切り替え手段は、ヘッド3のアンロード時にはヘッドローディング機構作動用スイッチ8により行い、ロード時にはヘッド3のローディング動作とともにソレノイド1bの通電を開始する。ヘッドローディング動作を行うための駆動力はステッピングモータ6を用い、上下昇降はヘッド昇降機構1aの傾斜部でヘッドアーム4を滑らせて行う。
【0011】次にカートリッジ21のローディング動作を行う構成要素は、コ字状板の形状をしたカートリッジローディング機構11と、このカートリッジローディング機構11を付勢するカートリッジローディング用バネ11aと、カートリッジローディング機構11に嵌められて挿脱方向にスライド自在なカートリッジホルダー12と、シャッター開閉機構16と、前記カートリッジローディング機構11を挿脱方向にスライド自在に保持するベース13と、ベース13の奥部に立設したストッパー14およびベース13の一側部に押し込み自在に設けたイジェクトボタン15である。これらは従来の構成要素および動作と同様のものである。前記イジェクトボタン15はカートリッジローディング機構11の一部で、カートリッジローディング機構11の動作を行うときに用いる。カートリッジホルダー12は、カートリッジ21を挿入したときにカートリッジ21を完全に保持できるような上下面と側面を有している。またカートリッジホルダー12の装置奥側の側面部にはレバー状のシャッター開閉機構16が回動自在に固定されていて、カートリッジ21を挿入するときにシャッター開閉機構先端部16aをシャッター開閉部21bに押し当ててシャッター21aを開く。またシャッター開閉機構16は装置前A方向、つまり装置上方から見て反時計まわりに回動する方向にシャッター開閉機構用バネ16b(図4参照)により引きつけられている。カートリッジローディング機構11の側面部には一部傾斜部を有した第1のガイド溝11bがあり、その第1のガイド溝11bにはカートリッジホルダー12側面から突出した第1の駆動ピン12aが通されていて、カートリッジローディング機構11の動作と連動して、その第1のガイド溝11bに沿ってカートリッジホルダー12は上下方向に動作する。さらにベース13の側面には垂直な第2のガイド溝13bがあり、カートリッジホルダー12側面から突出した第2の駆動ピン12bが通されていて、ここでカートリッジホルダー12は垂直方向のみ動作するように規制されている。カートリッジローディング機構11は、カートリッジローディング用バネ11aを介してベース13につながれている。カートリッジローディング用バネ11aはカートリッジローディング機構11を装置前方Aへ動作する方向に力が掛けられている。またストッパー14は装置上方から見て反時計まわりに回動する方向にバネ14aにより力が蓄えられていて、カートリッジローディング機構11が装置の奥へ押し込まれたときにカートリッジローディング機構11の切り欠き部11cにストッパー14の爪14bが引っ掛かるように設置されており、ストッパー14はカートリッジローディング機構11が装置の奥Bへ押し込まれたときに、カートリッジローディング機構11をそこで固定する役目を果たす。またストッパー14は操作者がカートリッジ21を装置奥Bへ挿入するときに、シャッター開閉機構16(またはカートリッジ21)の一部とストッパー回動ピン14cが当接することにより回動し、ストッパー14によるカートリッジローディング機構11に対する拘束が開放されて、カートリッジローディング機構11はカートリッジローディング用バネ11aの力で装置前方Aへ移送される。このとき前述したカートリッジローディング機構11の第1のガイド溝11bとベース13の第2のガイド溝13bとカートリッジホルダー12の第1の駆動ピン12aおよび第2の駆動ピン12bによりカートリッジ21は下降し、ロード動作を完了する。次にカートリッジ21の排出時はイジェクトボタン15を押し込むことにより、それぞれのガイド溝11bおよび13bと駆動ピン12aおよび12bによりカートリッジ21は上昇し、さらにシャッター開閉機構16のシャッター開閉機構用バネ16bの力により装置前方Aへ移送されてアンロード動作が完了する。
【0012】なお、図中の1mはヘッド昇降機構回動ピン、4cは突起部、9はトラック0位置検知センサー、21aはシャッター、21cは窓部、22はモータ、22aはモータピンである。
【0013】次に、各構成要素の動作について、流れ図および動作図を用いて説明する。図3は第一の実施例の動作を説明するための流れ図である。図4は第一の実施例における記録再生状態を示す平面図である。図5は第一の実施例におけるヘッドのロードアンロード動作時を示す平面図である。図6は第一の実施例におけるカートリッジのロードアンロード動作時を示す平面図である。図7は第一の実施例の動作説明図であり、その(a)は記録再生状態、(b)はヘッドのロードアンロード動作時、(c)はカートリッジのロードアンロード動作時をそれぞれ示す。
【0014】本実施例は図3に示す流れ図の通りに各構成要素を動作させる。図4および図7(a)に示すように、記録再生時にはシャッター開閉機構16により開けられたカートリッジ21の窓部21cより上側ヘッド3aおよび下側ヘッド3bを挿入して情報記録媒体21dに記録再生を行う。このときヘッドローディング機構1のヘッド昇降機構1aは長手方向がヘッドアーム4の長手方向と垂直な方向から所定量だけ時計回りに回転した状態にヘッド昇降機構駆動バネ1cにより引きつけられている。このときロック機構本体2aの先端部はカートリッジローディング機構11がカートリッジ21を上昇方向へ移動開始させる位置よりもさらに装置の奥、つまりB方向へ移動するのを規制する位置にある。
【0015】したがって、誤って記録再生時にイジェクトボタン15を操作して、カートリッジ21を抜き出そうとしても、カートリッジ21は保持位置に保持された状態でロックが掛かっているので、上側ヘッド3aがカートリッジ21と装置の間で挟まったり、シャッター21aにより噛み込んだりすることはない。
【0016】次に、イジェクトボタン15を途中まで押し込むとヘッドローディング機構作動用スイッチ8がON状態になり、ソレノイド1bは鉄心1eを吸引する。図5に示すように、このときヘッド昇降機構1aも回動中心1fを中心にヘッド昇降機構1aの長手方向がヘッドアーム4の長手方向と垂直になる向きに回動され、6の位置に保持される。ソレノイド1bが完全に鉄心1eを吸引するまでの規定時間経過後、ステッピングモータ6に駆動パルスが送られ、ヘッドアーム4はリードスクリュー7により外周方向へ駆動される。図7(b)に示すように、上側ヘッド3aと下側ヘッド3bは情報記録媒体21dの最外周付近でヘッドアーム4の突起部4cがヘッド昇降機構1aの傾斜部に乗り上げることにより、カートリッジ21の窓部21cから上下両方向に引き離され、さらに図5に示すように、ヘッドアーム4の側面とヘッド昇降機構回動ピン1mが当接した状態でヘッド昇降機構1aを回動させながらヘッドアーム4は退避部へ駆動される。またこの間、ロック機構本体2aの先端部はカートリッジローディング機構11がカートリッジ21を上昇方向へ移動開始させる位置よりもさらに装置の奥、つまりB方向へ移動するのを規制していて、カートリッジ21は保持位置で保持された状態となっている。
【0017】したがって、この場合も同様に誤って上側ヘッド3aが完全に退避部にアンロードされないまでにイジェクトボタン15を操作して、カートリッジ21を抜き出そうとしても、カートリッジ21は保持位置に保持された状態でロックが掛かっているので、上側ヘッド3aがカートリッジ21と装置の間で挟まったり、シャッター21aにより噛み込んだりすることはない。
【0018】さらに、ヘッドアーム4はトラック0位置検知センサー9を通過後から規定パルス分だけ送られ、退避位置に到達するパルス数のところでソレノイド1bとステッピングモータ6への通電が切られ、上側ヘッド3aおよび下側ヘッド3bのアンロード動作が完了する。また、図6に示すように、このときヘッド昇降機構1aはD方向に回動される。同時にロック機構本体2aもそれにともなってD方向に駆動され、カートリッジローディング機構11の移動規制が外れ、カートリッジ21の排出動作が可能となる。図6および図7(c)に示す通り、ここでさらにイジェクトボタン15を押し込むとカートリッジ21が排出される。カートリッジ21のロード時は上側ヘッド3aおよび下側ヘッド3bは退避位置にあり、前述したようにそのままの状態で操作者がカートリッジ21を装置内へ押し込むことにより、カートリッジローディング機構11等が動作してカートリッジ21は保持位置へロードされる。
【0019】以上のように本実施例では、カートリッジ21のロードアンロード時にはヘッド3a,3bはカートリッジ21の外縁部の外側に完全に退避しているので、この場合、従来のように上側ヘッド3aを装置の厚み方向に大きく退避させる必要がなくなる。したがって、装置の厚みHn は図7に示すように上側ヘッドの退避駆動に要する高さh1 (約3mm)とカートリッジ21の厚みh2 (約3.3mm)とモータ22の厚みh3 (約3mm)およびモータ22とカートリッジ21の間のクリアランス分h4 (約0.5mm)の加算分となり、モータピン22aの高さh5 −h4 (約2mm、h5 は図11に示されている。)だけ、装置が薄型化できる。
【0020】なお、ここではヘッドローディング機構作動用スイッチ8にメカニカルスイッチを用いて説明したが、光学センサー等によりカートリッジローディング機構の動作を検知して退避動作の切り替えを行っても同様の効果が得られる。
【0021】また、ここで用いたソレノイド1bの代わりにモータ等の他の駆動手段を用いても同様の効果が得られる。次に、本発明の第二の実施例について図を用いて説明する。
【0022】図8は第二の実施例を示す説明図である。この実施例と第一の実施例の違いはカートリッジローディング機構11とイジェクトボタン15の間に弾性部材17が付加されることにある。他の構成は全く同じである。第一の実施例での構成では素早い動きでイジェクトボタン15を操作したときにはステッピングモータ6が退避動作を完了するまで、ロック機構本体2aによりカートリッジローディング機構11は移動不可能となる。つまりイジェクトボタン15は途中からさらに奥へは押し込めない状態になり、操作者の操作が中断するため、違和感を感じる。そこでこの弾性部材17を加えることで、ロック機構本体2aによりカートリッジローディング機構11の移動が規制されていても、まだ弾性部材17の弾性変形分だけイジェクトボタン15をさらに押し込めるので違和感を感じることがなくなる。
【0023】なお、ここでの説明に用いた図では弾性部材をバネで表しているが、ゴム等の弾性変形可能な部材であればどれでも同様の効果がある。また、イジェクトボタン自身が弾性部材でできていても同様の効果がある。
【0024】次に、本発明の第三の実施例について図を用いて説明する。図9は第三の実施例を示す説明図である。図に示す通り、この実施例は第一の実施例からロック機構本体2aを外し、イジェクトボタン15の押し込み方向にプッシュ式ダンパー18を付加したものからなる。
【0025】動作方法は第一の実施例と同様である。ここではあらかじめイジェクトボタン15を押し込む力とステッピングモータ6の退避動作完了までに必要な時間とその間カートリッジローディング機構11の移動可能なストロークより算出されたダンピング係数のプッシュ式ダンパー18を用いることで操作者の操作時間を制御し、第一の実施例に示した一連の動作を行う。したがって、カートリッジ21の排出動作に移るまでにはステッピングモータ6が退避動作を完了するまでの時間が必要になり、ヘッド3が完全に退避しないまでにカートリッジ21が退避動作を行うということはないので、ロック機構本体2aは必要でなくなる。また、この実施例においても第一の実施例のような途中で操作が中断するということがなくなり、操作者の違和感もなくなる。
【0026】次に1対のヘッド3a,3bうち、一方のヘッドのみを退避駆動する場合の構成について図を用いて説明する。図10は一方のヘッドのみ退避駆動する場合の構成を示した説明図である。
【0027】図に示す通り、ヘッドキャリッジ5は上側ヘッドキャリッジ5aと下側ヘッドキャリッジ5bで分離する。上側ヘッドキャリッジ5aはリードスクリュー7に螺合しているが、下側ヘッドキャリッジ5bは螺合していない。また、記録再生時には上側ヘッドキャリッジ5aと下側ヘッドキャリッジ5bは磁石5cで吸引された状態で駆動される。ヘッドの退避駆動時には上下ヘッド3aおよび3bが情報記録媒体21dの最外周に到達したところで、下側ヘッドアーム4bまたは下側ヘッドキャリッジ5bの一部がベース13の移動規制部13aに当接して、下側ヘッドキャリッジ5bは上側ヘッドキャリッジ5aから分離し、上側ヘッドキャリッジ5aのみ退避駆動を行う。この場合、ヘッドの退避駆動手段は他の実施例と全く同様である。
【0028】この実施例の場合、下側ヘッド3bは上下方向に動かないので、モータ22の薄型化により、モータ22の厚みおよびモータ22とカートリッジ21の間のクリアランス分の加算分h3 +h4 (現状約3.5mm)が下側ヘッド3bの退避駆動に要する高さ(約3mm)よりも薄くできたときに、第一の実施例に比べて下側ヘッド3bの上下方向の移動分だけさらに装置の薄型化が可能となる。
【0029】なお、ここでは上側ヘッドキャリッジ5aと下側ヘッドキャリッジ5bの接合を磁石5cを用いて行うように説明したが、電磁石等の互いに引きつけ合うような力を発生できるものであれば同様の効果が得られる。
【0030】また、説明図では上側ヘッドキャリッジ5aと下側ヘッドキャリッジ5bの両方に磁石を設けているが、片方が磁性材料でも同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように本発明の情報記録再生装置では、1対のヘッドを記録再生位置とカートリッジ外縁部の外側に設けられた退避位置の間でロード・アンロード動作させるヘッドローディング機構を有し、前記カートリッジの排出時には前記1対のヘッドが前記退避位置にアンロードされた後に前記カートリッジローディング機構により前記カートリッジは保持位置から開放位置へアンロードされ、また前記カートリッジの挿入時には前記カートリッジローディング機構により前記カートリッジが前記保持位置へロードされた後に前記1対のヘッドが前記記録再生位置にロードされるような手段を有することにより、カートリッジのローディング動作のときにヘッドをカートリッジ外縁部の外側に退避させておくことが可能となり、カートリッジをモータピンから挿脱するときは上側ヘッドはカートリッジの上方になくなる。したがって、図7に示されるように上側ヘッドの退避駆動に要する高さh1 (約3mm)とカートリッジの厚みh2(約3.3mm)とモータの厚みh3 (約3mm)およびモータとカートリッジの間のクリアランス分h4 (約0.5mm)が装置の厚みHn を決める主要な要素となる。したがって、従来に比べてモータピンの高さh5 −h4 (約2mm,h5 は図11に示されている。)分だけ容易に装置の薄型化が可能となる。またこの発明で用いるヘッドやモータやカートリッジローディング機構等は従来のものと同様のものであり、大きな設計変更も必要でなく、コストアップや互換性の問題にも影響しない。




 

 


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