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発明の名称 対物レンズ駆動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−78347
公開日 平成7年(1995)3月20日
出願番号 特願平5−247412
出願日 平成5年(1993)9月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 宜喜
発明者 和田 拓也 / 冨田 浩稔 / 中村 徹 / 中村 裕行
要約 目的
対物レンズ駆動装置においてサスペンションである板ばねの組立性を向上すること。

構成
固定部材12には粘性材を充填する穴として充填部12aを左右に設ける。対物レンズ1とフォーカスコイル3及びトラッキングコイル4をレンズホルダ2に取付ける。連結部11bで互いに連結された弾性部11aでレンズホルダ2を微動自在に保持する。板ばね11を固定部材12の挿入孔12bに挿入した後、充填部12aに粘性材を入れて固定し、連結部11bを外す。こうするとレンズホルダ2の取付け作業が容易になり、レンズホルダ2が位置決め制御されても共振振動しにくくなる。又振動周波数特性の温度依存性が改良される。
特許請求の範囲
【請求項1】 対物レンズが取り付けられ、ディスク状記録媒体の径方向及び回転軸方向に微動自在に保持されるレンズホルダと、一端が前記レンズホルダに取付けられ、他端が固定部に取付けられ、前記ディスク状記録媒体の径方向及び回転軸方向に弾性変形する複数の線状の弾性部、隣接する前記弾性部の他端間を連結するコ字状の連結部、を夫々含む複数の支持部材と、前記弾性部の他端と前記連結部の一部が挿入され、粘性材の充填口が設けられた充填部、前記充填部の内面から外部に連通し、前記弾性部の他端を保持するスリット状の挿入孔、を夫々含む固定部材と、を具備することを特徴とする対物レンズ駆動装置。
【請求項2】 前記支持部材の連結部に、前記連結された複数の弾性部を分離するための板厚又は板幅を小さくした欠如部を設けたことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの記録再生装置に設けられる対物レンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、現在使用されている映像音響用光ディスク(以下、ディスクという)の再生装置では、ディスクを所定の回転数で回転させ、レーザダイオードから発射されたレーザ光を対物レンズによってディスク上に集光させている。そしてディスクからの反射光をフォトディテクタで電気信号に変換し、ディスクに記録された情報を再生する。対物レンズ駆動装置は対物レンズを微動自在に保持しており、レーザ光をディスク上に集光させるように対物レンズに位置決めサーボ制御をかける。
【0003】従来例の対物レンズ駆動装置について説明する。図5は従来の対物レンズ駆動装置の構成例を示す斜視図である。図5において、対物レンズ1はレンズホルダ2に接着されている。レンズホルダ2の外周部にはフォーカスコイル3、トラッキングコイル4が夫々取付けられている。フォーカスコイル3は対物レンズ1を光軸方向に微動させるコイルで、レンズホルダ2の外周側面に沿って水平に回巻されている。トラッキングコイル4は対物レンズ1をディスクの径方向に微動させるコイルで、レンズホルダ2の外周側面の四方に配置され、平円盤状に巻かれている。以上の対物レンズ1、レンズホルダ2、フォーカスコイル3、及びトラッキングコイル4は可動部を構成している。
【0004】レンズホルダ2には4本の板ばね5が取付けられている。板ばね5は可動部を弾性的に支持すると共に、フォーカスコイル3とトラッキングコイル4に駆動電流を流す導体の機能を有している。各レンズホルダ2の両端には円状の孔が形成されており、夫々レンズホルダ2と固定部材8に設けられた円柱状の突起に挿入及び固定されている。図示のように対物レンズ1の光軸をZとし、ディスクの径方向、周方向を夫々X,Yとすると、可動部は固定部材8に対してX及びZ方向に可動自在に支持されている。板ばね5の固定部材8に近接する部分にはシート状の粘着材6が貼り付けられている。粘着材6はレンズホルダ2の共振を防止するダンパーである。
【0005】トラッキングコイル4と対向する位置には2組の磁石7がヨークベース9に固定されている。磁石7はY方向に着磁された磁石であり、ヨークベース9の両端部に形成された垂直のヨーク9a,9dに固定されている。ヨーク9bは一方の磁石7を挟んでヨーク9aと対向し、ヨーク9dは他方の磁石7を挟んでヨーク9cと対向している。磁石7、ヨーク9a〜9d、ヨークベース9は磁気回路を構成している。手前及び向側に位置する2組の磁気回路は+Y方向、−Y方向の磁束を夫々発生する。
【0006】以上のように構成された従来の対物レンズ駆動装置の動作について説明する。板ばね5の固定部材8側から外部電源によってフォーカスコイル3、トラッキングコイル4に夫々駆動電流が供給される。フォーカスコイル3に電流が流れると磁気回路内の磁束によってZ方向の力が発生し、レンズホルダ2がZ方向に微動する。同様にトラッキングコイル4に電流が流れると、ヨーク9a,9b間の磁束と、ヨーク9c,9d間の磁束によってX方向の力が発生し、レンズホルダ2がX方向に微動する。
【0007】対物レンズ1,レンズホルダ2,フォーカスコイル3,トラッキングコイル4よりなる可動部の質量と、板ばね5のスティフネスとにより、可動部の共振周波数f0が決まる。可動部が共振周波数f0によって共振しようとすると、板ばね5が変形し、これに貼り付けられた粘着材6は圧縮,引っ張り,剪断等の歪を生じる。このとき粘着材6はこの歪を吸収しながら元に戻ろうとし、可動部の共振は抑制されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのような従来の対物レンズ駆動装置では、組み立て時に4本の板ばね5に粘着材6を夫々貼り付けなければならない。又4本の板ばね5も夫々独立してレンズホルダ2と固定部材8に固定しなければならず、対物レンズ駆動装置の組み立て工数が多く、また組み立てが大変困難となる欠点があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、組み立てが容易で、対物レンズを含む可動部のダンピング特性に優れた対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は対物レンズが取り付けられ、ディスク状記録媒体の径方向及び回転軸方向に微動自在に保持されるレンズホルダと、一端がレンズホルダに取付けられ、他端が固定部に取付けられ、ディスク状記録媒体の径方向及び回転軸方向に弾性変形する複数の線状の弾性部、隣接する弾性部の他端間を連結するコ字状の連結部、を夫々含む複数の支持部材と、弾性部の他端と連結部の一部が挿入され、粘性材の充填口が設けられた充填部、充填部の内面から外部に連通し、弾性部の他端を保持するスリット状の挿入孔、を夫々含む固定部材と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、対物レンズを含むレンズホルダを支持部材を介して固定部材に取付ける際、支持部材の弾性部が連結部でつながっており、挿入部を固定部材の挿入孔に挿入することにより支持部材の位置決めと取り付けが確実にできる。又固定部材の充填部に粘性材を入れることにより、レンズホルダを微動自在に保持できる。このため支持部材の共振振動が粘性材で吸収され少なくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例における対物レンズ駆動装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施例の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。本実施例の対物レンズ駆動装置には、従来例と同一の対物レンズ1,レンズホルダ2,フォーカスコイル3,トラッキングコイル4が可動部として取付けられている。又磁石7、ヨーク9a〜9d、及びヨークベース9を含む固定部が設けられることも従来例と同一である。
【0013】図1に示すようにレンズホルダ2には支持部材として従来例と異なる形状の板ばね11が2組取付けられている。板ばね11は2つの弾性部11a、略コ字型の連結部11b、弾性部11aの端と連結部11bをつなぐ挿入部11cを有している。弾性部11aの一端はレンズホルダ2の外周部に固定され、図示の座標軸のX及びZ方向にレンズホルダ2を微動自在に保持している。
【0014】図2及び図3は板ばね11と固定部材12の詳細を示す斜視図である。図1及び図3に示すように板ばね11の連結部11bは、左右の弾性部11aを連結し、板ばね11をレンズホルダ2と固定部材12に取付容易にしたもので、固定部材12に取付け完了後は不要となる。図3に示すように連結部11bにはV字型の溝である欠如部11dが形成されている。欠如部11dは、連結部11bが固定部材12の充填部12aに取付けられた後、外部に露出する部分を削除するための折曲部である。
【0015】固定部材12は従来例と同様、可動部を微動自在に保持するもので、ヨークベース9に取付けられる。図2,図3に示すように固定部材12には可動部と対向する側に2組の角穴状の充填部12aが形成されている。充填部12aは板ばね11の末端部を挿入して、粘性の接着材を充填するための充填孔である。図2に示すように各充填部12aにはスリット状の挿入孔12bが上下位置に夫々形成されている。挿入孔12bは貫通しており、板ばね11の挿入部11cを挿入して弾性部11aを位置決めすると、後述するようにフォーカスコイル3とトラッキングコイル4の駆動電流の端子となる。
【0016】以上の構成部品を有する対物レンズ駆動装置を組み立てるには、先ず対物レンズ1、フォーカスコイル3、トラッキングコイル4をレンズホルダ2に取付け、板ばね11の先端をレンズホルダ2に接着固定する。そして板ばね11の挿入部11cを固定部材12の充填部12aを介して挿入孔12bに挿入して、接着固定する。このとき挿入部11cは弾性部11aの先にあり不安定な状態にあるので、連結部11bを支持しておくと挿入部11cと挿入孔12bとの位置合わせがしやすくなる。次に図3に示すように上下の連結部11bを矢印Aの方向に折り曲げ、欠如部5dの部分で連結部11bを切り離す。次に充填部12aにゲル状の粘性材を充填し、板ばね11を固定部材12に支持させる。更に固定部材12をヨークベース9に固定すると、対物レンズ駆動装置が完成する。この状態を図4に示す。
【0017】外部から板ばね11の弾性部11aを通してフォーカスコイル3、トラッキングコイル4に通電すると、可動部がX及びZ方向に動く。可動部が動くと弾性部11aもX,Z方向に変位する。この変位によって充填部12a内の粘性材は圧縮,剪断等の歪を生じる。粘性材はこの歪を吸収しながら板ばね11の変位を戻そうとし、この作用によって変位は抑制される。従って板ばね11の共振振動は制動されることとなる。
【0018】尚、本実施例では欠如部11dは連結部11bの厚み方向のV字型の溝によって構成したが、連結部の板幅を一部狭くしてそこを折るようにしても良い。又、本実施例では板ばね11とレンズホルダ2及び固定部材12とを接着により固定したが、レンズホルダ2,固定部材12に銅板などの導体部を設けて、板ばね11とはんだ付けによって固定しても良い。更に、本実施例では可動部にフォーカスコイル3、トラッキングコイル4を設け、ムービングコイル型としたが、固定部にフォーカスコイル及びトラッキングコイル4を設け、可動部に磁石を取付けた固定コイル型の場合、板ばね11による通電の必要がないので、連結部11bの一部を取り除く必要はない。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持部材に連結部と挿入部を設けることにより、支持部材と固定部材との位置決めが容易にできる。また固定部材の充填部にゲル状の粘性材を充填することにより、レンズホルダを共振させずに保持することができる。このため従来行われた支持部材へのシート状粘着材の貼り付けが不要になり、対物レンズ駆動装置の組立工数の削減ができる効果が得られる。充填部に充填される粘性材は、従来のシート状粘性材より弾性特性の温度変化が少なくできるので、温度特性の良い対物レンズ駆動装置が実現できる。




 

 


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