米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 回転ヘッド装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−78318
公開日 平成7年(1995)3月20日
出願番号 特願平5−247414
出願日 平成5年(1993)9月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 宜喜
発明者 山口 憲司 / 松岡 薫 / 宮森 健一
要約 目的
磁気記録再生装置において、磁気テープと磁気ヘッド間における良好なヘッドタッチが得られる回転ヘッド装置を実現すること。

構成
回転ドラム2の切欠部8に磁気ヘッド6を取り付ける。そして磁気ヘッド6の外周部に導電体13を介して帯電体12を設ける。回転ドラム2の回転中は帯電体12が静電気により磁気テープ5を吸引して、磁気ヘッド7近傍の磁気テープ5と回転ドラム2との間に形成される空気層の厚みを小さくする。こうするとテープテンションを増加させることなく回転ドラム2と磁気テープ5との接触抵抗は最小限に抑えられる。又良好な接触が得られ、再生信号の出力が均一になる。又磁気ヘッド6と帯電体12の間に導電体13を配設することにより、回転軸に誘起された静電気を外部に導出できる。
特許請求の範囲
【請求項1】 固定ドラムと、前記固定ドラムと同軸に回転自在に保持され、磁気ヘッドを切欠部に設けた回転ドラムと、を具備する回転ヘッド装置において、前記磁気ヘッド近傍の前記回転ドラムの回転方向又は回転軸方向に少なくとも一方に、帯電体を設けたことを特徴とする回転ヘッド装置。
【請求項2】 前記磁気ヘッドと前記帯電体の間に導電体を配設したことを特徴とする請求項1記載の回転ヘッド装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRやデジタルオーディオ機器等の磁気記録再生装置に使用される回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転ヘッド装置について図3〜図5を用いて説明する。図3は従来の回転ヘッド装置の構成を示す外観図である。本図において回転ヘッド装置1は、回転ドラム2(回転子ともいう)と固定ドラム3を含んで構成される。回転ドラム2はスリット4を介して固定ドラム3と同軸に回転自在に保持されている。記録媒体である磁気テープ5は回転ヘッド装置1に対し所定の角度で巻き付けられている。回転ドラム2の固定ドラム3と対向する側面には、磁気ヘッド6が取付けられている。
【0003】図4は回転ドラム2に固定された磁気ヘッド6周辺の構造を示す部分拡大図である。又、図5は磁気ヘッド6の取り付け状態を回転ドラム2を反転して示した斜視図である。図4に示すように磁気コアの前面が摺動面7となり、磁気ヘッド6は磁気テープ5と接触するように回転ドラム2の切欠部8から所定量だけ突出するよう取付けられている。磁気ヘッド6には、コイルよって励磁される磁束によって磁気テープ8に情報が記録されよう磁気ギャップ9が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転ドラム2が回転したとき、空気が磁気テープ5と回転ドラム2との間に巻込まれ、空気層が発生する。このため磁気テープ5は回転ドラム2から浮上する。一般に、回転ドラム2の回転速度が速くなるほど、磁気テープ5の幅が広くなるほど、又磁気テープ5の厚みが薄くなってテープの剛性が小さくなるほど、更にテープ張力が低くなるほど、回転ドラム2と磁気テープ5間の空気流入量が増加する。磁気テープ5の回転ドラム2に対する浮上量が増え過ぎると、磁気テープ5と磁気ヘッド6の接触状態が悪くなり、良好な信号の授受ができなくなるという問題点があった。
【0005】従って、従来例のような回転ヘッド装置1で磁気テープ5との良好な接触状態を得るためには、回転ヘッド装置1のテープ進入側のテープ張力をある程度大きくなるよう確保しなければならない。この場合磁気テープ5を走行させるためのキャプスタンモータの消費電力が増加することになる。又、回転ヘッド装置1では、磁気テープ5が回転ドラム2に螺旋状に巻回されているので、磁気テープ5の回転ドラム2と対面する幅が回転ドラム2の円周方向位置において順次変化する。このため磁気テープ5の浮上量は回転ドラム2の回転する方向に対して、磁気テープ5の進入側で大きくなり、退出側で小さくなる。従って、磁気記録再生装置の動作モードが再生状態のとき、磁気ヘッド6の再生出力は磁気テープ5の進入側で小さく、退出側で大きくなる傾向がある。
【0006】このような再生信号の不均一性は、再生信号の増幅率の決定を困難にするという問題点があった。なぜなら、ヘッドアンプの増幅率を磁気ヘッド6の再生出力が最小であるときに合せると、磁気テープ5の退出側で磁気ヘッド6の再生出力が最大になるので、ヘッドアンプが飽和する可能性がある。また逆に、ヘッドアンプの増幅率を磁気ヘッド6の再生出力が最大であるときに合せると、磁気テープ5の進入側で磁気ヘッド6の再生出力が最小になるので、再生信号の増幅が十分でなく、画像の劣化をきたす可能性がある。このように再生信号の不均一性は、ヘッドアンプの設計を困難なものにするという問題点を生じていた。
【0007】図6は、切欠部8近傍における磁気テープ5の浮上状態を模式的に示した説明図である。本図に示すように、切欠部8に均一な空気層が生じないために、磁気テープ5の浮上量は局部的に低下する。従って、矢印で示すように切欠部8の前後に磁気テープの落ち込み部A,Bが生じる。このように磁気テープ5の浮上量が大きい進入側の切欠部8においては、磁気ヘッドと磁気テープ間との間隔が減少することは再生出力を増加する効果をもつ。しかし磁気テープの浮上量が小さい退出側の切欠部8においては、磁気テープ5の浮上量の低下に伴って磁気テープ5と回転ドラム2との間で接触が生じるという問題点があった。特にこの現象は、回転ドラム2の回転方向後方の落ち込み部Bで示した部分が顕著である。切欠部8近傍における磁気テープ5の局部的な変形が大きいと、磁気テープ5が損傷を受けやすく、磁気テープ5の耐久性や信頼性が低下する。又磁気テープ5が回転ドラム2又は固定ドラム3に局部的に接触することによって、回転ドラム2や固定ドラム3に傷を与え、また接触部の摩擦抵抗による回転ドラム2の回転ムラも発生し、画像ジッタが発生するなどの問題点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、磁気記録再生装置において簡単な構成で磁気テープと磁気ヘッドの間の良好な接触を得ることにより、再生信号のエンベロープの安定化を図ることができる回転ヘッド装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は固定ドラムと、固定ドラムと同軸に回転自在に保持され、磁気ヘッドを切欠部に設けた回転ドラムとを具備する回転ヘッド装置であって、磁気ヘッド近傍の回転ドラムの回転方向又は回転軸方向に少なくとも一方に、帯電体を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、磁気ヘッド近傍の回転ドラムの回転方向又は回転軸方向の少なくとも一方に帯電体を配設したことにより、磁気テープが回転ドラムの外周面を走行したとき、帯電体は静電気により磁気ヘッドの周辺部を吸引する。このため磁気テープと磁気ヘッドとの当接状態が安定し、再生信号の出力が均一になる。又走行する磁気テープは回転ドラム及び固定ドラムに損傷を与えなくなる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例における回転ヘッド装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は本実施例の回転ヘッド装置11の要部構造を示す部分正面図であり、図2は回転ヘッド装置11を回転ドラム2の底面と平行に切断した部分断面図である。図1において、回転ヘッド装置11は従来例と同様の回転ドラム2と固定ドラム3とを有している。回転ドラム2は固定ドラム3に対しスリット4の空隙を介して回転自在に支軸されている。記録媒体である磁気テープ5は回転ヘッド装置11に所定の角度を持って巻き付けられている。従来例と同様、磁気ヘッド6は回転ドラム2の切欠部8にネジ等によって固定されており、磁気コアの摺動面7が磁気テープ5と接触するように回転ドラム2の円周面から所定量だけ突出している。従って、回転ドラム2の回転につれて磁気ヘッド6の摺動面7が磁気テープ5と当接し、磁気テープ5上に信号が記録再生される。
【0012】切欠部8には磁気ヘッド6を囲む形で、回転ドラム2の回転方向あるいは固定ドラム3と同軸方向の少なくとも一方に帯電体12が配設されている。帯電体12は図示しない回路より電圧が印加され、静電気により磁気テープ5を吸引するものである。図2に示すように帯電体12の外周面は、磁気ヘッド6の円弧面に沿うような形状で支持されている。又、帯電体12の外周面は磁気ヘッド6の先端より突出しない範囲内で、回転ドラム2の外周面の径方向に所定量突出するよう形成されている。又磁気ヘッド6には磁気ギャップ9が設けられている。
【0013】図1に示すように磁気ヘッド6の外周部と帯電体12の内周部間に導電体13が設けられている。帯電体12に印加する直流電圧の大きさによっては、磁気テープ5の走査時に生じる静電気が回転ヘッド装置1の回転軸に放電する。こうすると磁気ヘッド6がこの放電電流の影響を受けて、再生画面に斑点状のノイズを発生する可能性がある。このため帯電体12と磁気テープ5間に生じる電荷の放電によるノイズを磁気ヘッド6を与えないようにするシールド用の導電体13を設けてもよい。
【0014】以上のように構成された回転ヘッド装置11において、回転ドラム2の回転と共に、磁気ヘッド6が磁気テープ5を走査する。又磁気テープ5は回転ドラム2の外周面に摺接しながら走行する。即ち走行中の磁気テープ5は、磁気ヘッド6の先端部とこれを囲む帯電体12の外周面とに接触する。帯電体12には直流電圧を印加して静電気を発生させる。磁気テープ5はこの静電気力により磁気ヘッド6に吸着される。この吸着力は磁気テープ5のテープ厚によって変化するので、直流電圧の値を変えることにより、磁気テープ5と磁気ヘッド6との接触性を最適化することができる。
【0015】尚、放電電荷によるノイズが小さいときには導電体13は設ける必要はない。又帯電体12及び導電体13の配設形状は上述のものに限定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ヘッドは磁気ヘッドの外周部に設けた帯電体の吸引作用により、回転ヘッド装置における磁気テープと磁気ヘッドの密着姓が向上する。このため再生信号の出力が回転ドラムの全摺動面で均一になり、又走行時の磁気テープが回転ドラム及び固定ドラムに損傷を与えることがなくなる。従来の回転ヘッド装置に比べて良好な接触状態を得ることができるので、テープ進入側のテープ張力を従来の回転ヘッド装置より低く設定できる。その結果、磁気テープを走行させるためのキャプスタンモータの消費電力を低くすることが可能となる。
【0017】又、請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて帯電体に生じた静電気の放電によるノイズも導電体によりシールドされ、磁気ヘッドにこのノイズが発生しなくなる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013