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発明の名称 イメージ出力方法およびイメージ出力装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−78259
公開日 平成7年(1995)3月20日
出願番号 特願平5−223359
出願日 平成5年(1993)9月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
発明者 森田 克之 / 中井 賢 / 宮部 義幸
要約 目的
高品質なイメージを出力できるイメージ出力方法およびイメージ出力装置を提供する。

構成
入力部1は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す。データ展開部2は、入力部1により取り出されたデータをビットマップに展開する。量子化誤差処理部3は、データ展開部2による展開時に発生する量子化誤差を収集する。ピッチ制御部4は、量子化誤差処理部3により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算する。出力部5は、データ展開部2により展開されたビットマップとピッチ制御部4により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。
特許請求の範囲
【請求項1】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、前記入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開ステップと、前記データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、前記量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、前記データ展開ステップにおいて展開されたビットマップと前記ピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴とするイメージ出力方法。
【請求項2】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、前記入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、前記データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、前記量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、前記データ展開部により展開されたビットマップと前記ピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴とするイメージ出力装置。
【請求項3】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、前記入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開ステップと、前記データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、前記量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、前記データ展開ステップにおいて展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択するドット形状選択ステップと、前記データ展開ステップにおいて展開されたビットマップと前記ピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅と前記ドット形状選択ステップにおいて選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴とするイメージ出力方法。
【請求項4】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、前記入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、前記データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、前記量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、前記データ展開部により展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択するドット形状選択部と、前記データ展開部により展開されたビットマップと前記ピッチ制御部により求められたピッチ移動幅と前記ドット形状選択部により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴とするイメージ出力装置。
【請求項5】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、前記入力ステップにおいて取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する多階調処理ステップと、前記多階調処理ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、前記量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、前記多階調処理ステップにおいて展開された多階調ビットマップと前記ピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴とするイメージ出力方法。
【請求項6】 特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、前記入力部により取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する多階調処理部と、前記多階調処理部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、前記量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、前記多階調処理部により展開された多階調ビットマップと前記ピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴とするイメージ出力装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システムにおけるイメージ出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムにおいて、ディスプレイやプリンタなどの出力装置に文字や図形などのイメージを高品質に出力したいという要求が高まっている。一般に、出力装置にイメージを出力する場合、計算機システムの記憶部に格納されたイメージを構成するデータを、出力装置の解像度と所望のサイズとに合わせたビットマップに展開する。しかし、ビットマップへの展開時に発生する量子化誤差により、出力結果はもとのデータを忠実に再現したものとはならない。特に出力イメージのサイズが小さい場合や出力装置の解像度が低い場合は、もとのデータでは同じ幅である2本の線の幅が揃わなくなったり、イメージの内部が潰れて認識不能になるなど、出力品質に大きな影響を及ぼす現象がしばしば発生する。また上記の場合以外でも、もとのデータでは滑らかであるはずの輪郭部分にギザギザが目立つことがある。
【0003】従来のイメージ出力装置は、図17のように、入力部31と、データ展開部32と、出力部33とを備えていた。入力部31は、オペレータの操作または適用業務プログラム内に記述されたコマンドによって指定される特定のイメージとそのサイズとに基づいて、計算機システムの記憶部から特定のイメージを構成するデータを取り出す。データ展開部32は、入力部31により取り出されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する。出力部33は、データ展開部32により展開されたビットマップを用いて特定のイメージを出力する。
【0004】この従来のイメージ出力装置において、オペレータは、特定のイメージとそのサイズとを指定するための操作を行う。あるいは、適用業務プログラムは、その内部に記述された特定のイメージとそのサイズとを指定するためのコマンドを実行する。これにより入力部31が、計算機システムの記憶部から特定のイメージを構成するデータを取り出し、データ展開部32を起動する。これによりデータ展開部32が、入力部31により指定されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する。これにより出力部33が、データ展開部32により展開されたビットマップを用いて特定のイメージを出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のイメージ出力装置では、計算機システムの記憶部に格納されているデータを出力装置に適したビットマップに展開する際に発生する量子化誤差により、出力されるイメージがもとのデータを忠実に再現しておらず、出力品質の劣化を招くという問題を有していた。
【0006】この問題について、さらに具体的に説明する。図18〜図20は従来のイメージ出力装置により特定のイメージを出力する過程の一例を示す摸式図で、説明を判りやすくするために、出力するイメージはサイズが16×16の文字「P」とし、計算機システムの記憶部に格納されているデータは直線と3次ベジエ曲線とからなるサイズが40×40のアウトラインデータとする。先ずオペレータまたは適用業務プログラムは、文字「P」を16×16のサイズで出力するために入力部31を起動する。これにより入力部31が、計算機システムの記憶部に格納されている文字「P」を構成する図18のようなアウトラインデータを取り出し、データ展開部32を起動する。これによりデータ展開部32が、図18における各点の座標値に基づいて、16×16のサイズにした場合の座標値を下記数1の式から求め、結果を四捨五入する。その結果、アウトラインデータは図19のようになる。続いてデータ展開部32が、図19のようなアウトラインデータをビットマップに展開する。これにより出力部33が、データ展開部32により展開されたビットマップを用いて、図20のような、サイズが16×16の文字「P」のビットマップを出力する。この結果、図18の状態では幅が等しかったW1とW2との値がそれぞれ3と2とで不揃いになる。
【0007】
【数1】

【0008】本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、高品質なイメージを出力できるイメージ出力方法およびイメージ出力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開ステップと、データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開ステップと、データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択するドット形状選択ステップと、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とドット形状選択ステップにおいて選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴としている。
【0012】請求項4の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、データ展開部により展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択するドット形状選択部と、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とドット形状選択部により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項5の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力ステップと、入力ステップにおいて取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する多階調処理ステップと、多階調処理ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理ステップと、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御ステップと、多階調処理ステップにおいて展開された多階調ビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力ステップと、を実行することを特徴としている。
【0014】請求項6の発明は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する多階調処理部と、多階調処理部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、多階調処理部により展開された多階調ビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の発明においては、入力ステップで、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出し、データ展開ステップで、入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開し、量子化誤差処理ステップで、データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集し、ピッチ制御ステップで、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算し、出力ステップで、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。
【0016】請求項2の発明において、入力部は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す。データ展開部は、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開する。量子化誤差処理部は、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する。ピッチ制御部は、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算する。出力部は、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。
【0017】請求項3の発明においては、入力ステップで、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出し、データ展開ステップで、入力ステップにおいて取り出されたデータをビットマップに展開し、量子化誤差処理ステップで、データ展開ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集し、ピッチ制御ステップで、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算し、ドット形状選択ステップで、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択し、出力ステップで、データ展開ステップにおいて展開されたビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とドット形状選択ステップにおいて選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する。
【0018】請求項4の発明において、入力部は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す。データ展開部は、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開する。量子化誤差処理部は、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する。ピッチ制御部は、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算する。ドット形状選択部は、データ展開部により展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択する。出力部は、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とドット形状選択部により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する。
【0019】請求項5の発明においては、入力ステップで、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出し、多階調処理ステップで、入力ステップにおいて取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開し、量子化誤差処理ステップで、多階調処理ステップにおける展開時に発生する量子化誤差を収集し、ピッチ制御ステップで、量子化誤差処理ステップにおいて収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算し、出力ステップで、多階調処理ステップにおいて展開された多階調ビットマップとピッチ制御ステップにおいて求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。
【0020】請求項6の発明において、入力部は、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す。多階調処理部は、入力部により取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する。量子化誤差処理部は、多階調処理部による展開時に発生する量子化誤差を収集する。ピッチ制御部は、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算する。出力部は、多階調処理部により展開された多階調ビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)図1は本発明の実施例1におけるイメージ出力装置の構成図で、このイメージ出力装置は、入力部1と、データ展開部2と、量子化誤差処理部3と、ピッチ制御部4と、出力部5とを備えている。入力部1は、オペレータの操作または適用業務プログラム内に記述されたコマンドによって指定された特定のイメージとサイズとに基づいて、計算機システムの記憶部(図示せず)から特定のイメージを構成するデータを取り出す。データ展開部2は、入力部1により取り出されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する。量子化誤差処理部3は、データ展開部2による展開時に発生した量子化誤差を収集する。ピッチ制御部4は、量子化誤差処理部3により収集された量子化誤差に基づいて、出力装置(図示せず)のピッチ移動幅を計算する。出力部5は、データ展開部2により展開されたビットマップとピッチ制御部4により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。実際にはこれ以外にも、イメージの出力位置を指定する機能や、出力されたイメージを消去する機能などを実現するための種々の構成要素を必要とするが、周知であり、本発明の要旨とは直接関係ないので説明を省略する。
【0022】次に上記イメージ出力装置の動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。オペレータは、特定のイメージとそのサイズとを指定するための操作を行う。あるいは、適用業務プログラムは、その内部に記述された特定のイメージとそのサイズとを指定するためのコマンドを実行する。これにより入力部1が、計算機システムの記憶部から特定のイメージを構成するデータを取り出し(ステップS1)、データ展開部2を起動する。これによりデータ展開部2が、入力部1により取り出されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する(ステップS2)。そして量子化誤差処理部3が、データ展開部2による展開時に発生した量子化誤差を収集する(ステップS3)。これによりピッチ制御部4が、量子化誤差処理部3により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算する(ステップS4)。これにより出力部5が、データ展開部2により展開されたビットマップとピッチ制御部4により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する(ステップS5)。
【0023】このイメージ出力装置の動作をさらに具体的に説明する。図3〜図5は上記イメージ出力装置により特定のイメージを出力する過程の一例を示す摸式図である。ここでは説明を判りやすくするために、イメージはサイズが16×16の文字「P」とし、計算機システムの記憶部に格納されているデータは直線と3次ベジエ曲線とからなるサイズが40×40のアウトラインデータとする。さらに、出力装置のピッチ移動幅の最小単位はドット径の2分の1とする。先ずオペレータまたは適用業務プログラムは、文字「P」を16×16のサイズで出力するために入力部1を起動する。これにより入力部1が、計算機システムの記憶部に格納されている文字「P」を構成する図3のようなアウトラインデータを取り出し、データ展開部2を起動する。これによりデータ展開部2が、図3に示す各点の座標値に基づいて、16×16のサイズにした場合の座標値を下記数2により小数点第1位まで求める。この結果、アウトラインデータは図4のようになる。続いてデータ展開部2が、図4のようなアウトラインデータの各点の座標値の小数点以下を切り捨てた値を用いてビットマップに展開する。そして量子化誤差処理部3が、データ展開部2により切り捨てられた座標値の小数点以下部分を収集し、ピッチ制御部4を起動する。これによりピッチ制御部4が、量子化誤差処理部3により与えられた各点の座標値の小数点以下部分の値が0.5以上である場合、ピッチ移動幅にドット径の2分の1に相当する値を加算する。これにより出力部5が、データ展開部2により展開されたビットマップとピッチ制御部4により求められたピッチ移動幅とを用いて、サイズが16×16の文字「P」の、図5のようなビットマップを出力する。この結果、図3の状態で幅が等しかったW1とW2との値はともに2.5で線幅が揃う。
【0024】
【数2】

【0025】このように、アウトラインデータをビットマップに変換する際に発生する量子化誤差を、ピッチ移動幅をドット径以下の値で調節することによって補正するので、もとになるアウトラインデータに対する出力結果の忠実性が高まる。特に出力するイメージのサイズが小さい場合には品質の劣化を良好に防ぐことができる。
(実施例2)図6は本発明の実施例2におけるイメージ出力装置の構成図で、このイメージ出力装置は、入力部11と、データ展開部12と、量子化誤差処理部13と、ピッチ制御部14と、ドット形状選択部15と、出力部16とを備えている。入力部11は、オペレータの操作または適用業務プログラム内に記述されたコマンドによって指定された特定のイメージとサイズとに基づいて、計算機システムの記憶部(図示せず)から特定のイメージを構成するデータを取り出す。データ展開部12は、入力部11により取り出されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する。量子化誤差処理部13は、データ展開部2による展開時に発生した量子化誤差を収集する。ピッチ制御部14は、量子化誤差処理部13により収集された量子化誤差に基づいて出力装置(図示せず)のピッチ移動幅を計算する。ドット形状選択部15は、データ展開部12により展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択する。出力部16は、データ展開部12により展開されたビットマップと、ピッチ制御部14により求められたピッチ移動幅と、ドット形状選択部15により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する。実際にはこれ以外にも、イメージの出力位置を指定する機能や、出力されたイメージを消去する機能などを実現するための種々の構成要素を必要とするが、周知であり、本発明の要旨とは直接関係ないので説明を省略する。
【0026】次に上記イメージ出力装置の動作について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。先ずオペレータは、特定のイメージとそのサイズとを指定するための操作を行う。あるいは、適用業務プログラムは、その内部に記述された特定のイメージとそのサイズとを指定するためのコマンドを実行する。これにより入力部11が、計算機システムの記憶部から特定のイメージを構成するデータを取り出し(ステップS11)、データ展開部12を起動する。これによりデータ展開部12が、入力部11により取り出されたデータを所望のサイズのビットマップに展開する。そして量子化誤差処理部13が、データ展開部12による展開時に発生した量子化誤差を収集する(ステップS13)。これによりピッチ制御部14が、量子化誤差処理部13により収集された量子化誤差に基づいて、出力装置のピッチ移動幅を計算する(ステップS14)。そしてドット形状選択部15が、データ展開部12により展開されたビットマップに基づいて、あらかじめ用意した複数のドット形状の中から最適な1つを選択する(ステップS15)。これにより出力部16が、データ展開部12により展開されたビットマップと、ピッチ制御部14により求められたピッチ移動幅と、ドット形状選択部15により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する(ステップS16)。
【0027】このイメージ出力装置の動作をさらに具体的に説明する。図8〜図10は上記イメージ出力装置によりイメージの出力を行う過程の一例を示す摸式図である。ここでは説明を判りやすくするために、イメージはサイズが16×16の文字「P」とし、計算機システムの記憶部に格納されているデータは直線と3次ベジエ曲線とからなるサイズが40×40のアウトラインデータとする。また、出力装置のピッチ移動幅の最小単位はドット径の2分の1とする。また、ドットの形状を図11に示す3種類の中から選択するものとする。先ずオペレータまたは適用業務プログラムは、文字「P」を16×16のサイズで出力するために入力部11を起動する。これにより入力部11が、計算機システムの記憶部に格納されている文字「P」を構成する図8のようなアウトラインデータを取り出し、データ展開部12を起動する。これによりデータ展開部12が、図8に示した各点の座標値に基づいて、16×16のサイズにした場合の座標値を下記数3により小数点第1位まで求める。この結果、アウトラインデータは図9のようになる。続いてデータ展開部12が、図9のようなアウトラインデータの各点の座標値の小数点以下を切り捨てた値を用いてビットマップに展開する。そして量子化誤差処理部13が、データ展開部12により切り捨てられた座標値の小数点以下部分を収集し、ピッチ制御部14を起動する。これによりピッチ制御部14が、量子化誤差処理部13により与えられた各点の座標値の小数点以下部分の値が0.5以上である場合、ピッチ移動幅にドット径の2分の1に相当する値を加算する。そしてドット形状選択部15が、データ展開部12により展開されたビットマップの各点がイメージの輪郭をあらわす場合、隣接する点との関係に基づいて図11のような3種類の候補の中から最適なドット形状を選択する。これにより出力部16が、データ展開部12により展開されたビットマップと、ピッチ制御部14により求められたピッチ移動幅と、ドット形状選択部15により選択されたドット形状とを用いて、サイズが16×16の文字「P」のビットマップを、図10のように出力する。この結果、図8の状態で幅が等しかったW1とW2との値はともに2.5で線幅が揃う。さらに、輪郭部分は、3種類のドット形状のうちの1つが適宜選択されているので、滑らかに出力される。
【0028】
【数3】

【0029】このように、アウトラインデータをビットマップに変換する際に発生する量子化誤差を、ピッチ移動幅をドット径以下の値で調節することによって補正するのに加え、出力するドットの形状を複数個用意して切り替えることでイメージの輪郭部分に発生するギザギザを軽減するので、もとになるアウトラインデータに対する出力結果の忠実性が実施例1の場合以上に高まる。
(実施例3)図12は本発明の実施例3におけるイメージ出力装置の構成図で、このイメージ出力装置は、入力部21と、多階調処理部22と、量子化誤差処理部23と、ピッチ制御部24と、出力部25とを備えている。入力部21は、オペレータの操作または適用業務プログラム内に記述されたコマンドによって指定された特定のイメージとサイズとに基づいて、計算機システムの記憶部(図示せず)から特定のイメージを構成するデータを取り出す。多階調処理部22は、入力部21により取り出されたデータにグレースケール処理を施して所望のサイズの多階調ビットマップに展開する。量子化誤差処理部23は、多階調処理部22による展開時に発生した量子化誤差を収集する。ピッチ制御部24は、量子化誤差処理部23により収集された量子化誤差に基づいて出力装置(図示せず)のピッチ移動幅を計算する。出力部25は、多階調処理部22により展開された多階調ビットマップとピッチ制御部24により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する。実際にはこれ以外にも、イメージの出力位置を指定する機能や、出力されたイメージを消去する機能などを実現するための種々の構成要素を必要とするが、周知であり、本発明の要旨とは直接関係ないので説明を省略する。
【0030】次に上記イメージ出力装置の動作について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。先ずオペレータは、特定のイメージとそのサイズとを指定するための操作を行う。あるいは、適用業務プログラムは、その内部に記述された特定のイメージとそのサイズとを指定するためのコマンドを実行する。これにより入力部21が、計算機システムの記憶部から特定のイメージを構成するデータを取り出し(ステップS21)、多階調処理部22を起動する。これにより多階調処理部22が、入力部21により取り出されたデータにグレースケール処理を施し、所望のサイズの多階調ビットマップに展開する(ステップS22)。そして量子化誤差処理部23が、多階調処理部22による展開時に発生した量子化誤差を収集する(ステップS23)。これによりピッチ制御部24が、量子化誤差処理部23により収集された量子化誤差に基づいて、出力装置のピッチ移動幅を計算する(ステップS24)。これにより出力部25が、多階調処理部22により展開された多階調ビットマップとピッチ制御部24により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する(ステップS25)。
【0031】このイメージ出力装置の動作をさらに具体的に説明する。図14〜図16は上記イメージ出力装置によりイメージの出力を行う過程の一例を示す摸式図である。ここでは説明を判りやすくするために、イメージはサイズが16×16の文字「P」とし、計算機システムの記憶部に格納されているデータは直線と3次ベジエ曲線とからなるサイズが40×40のアウトラインデータとする。また、出力装置のピッチ移動幅の最小単位はドット径の2分の1とする。さらに、グレースケール処理を施して展開されるビットマップは4階調とする。なお、グレースケール処理の実現方法については、周知であり、本発明の要旨とは直接関係ないので説明を省略する。先ずオペレータまたは適用業務プログラムは、文字「P」を16×16のサイズで出力するために入力部21を起動する。これにより入力部21が、計算機システムの記憶部に格納されている文字「P」を構成する図14のようなアウトラインデータを取り出し、多階調処理部22を起動する。これにより多階調処理部22が、図14に示す各点の座標値に基づいて、16×16のサイズにした場合の座標値を下記数4により小数点第1位まで求める。この結果、アウトラインデータは図15のようになる。続いて多階調処理部22が、図15に示すアウトラインデータの各点の座標値の小数点以下を切り捨てた整数値を用いて4階調のビットマップに展開する。そして量子化誤差処理部23が、多階調処理部22により切り捨てられた座標値の小数点以下部分を収集し、ピッチ制御部24を起動する。これによりピッチ制御部24が、量子化誤差処理部23により与えられた各点の座標値の小数点以下部分の値が0.5以上である場合、ピッチ移動幅にドット径の2分の1に相当する値を加算する。これにより出力部25が、多階調処理部22により展開された4階調ビットマップとピッチ制御部24により求められたピッチ移動幅とを用いて、サイズが16×16の文字「P」の4階調ビットマップを、図16のように出力する。この結果、図14の状態で幅が等しかったW1とW2との値はともに2.5で線幅が揃う。さらにグレースケール処理の結果、輪郭部分が滑らかに出力される。
【0032】
【数4】

【0033】このように、アウトラインデータをビットマップに変換する際に発生する量子化誤差を、ピッチ移動幅をドット径以下の値で調節することによって補正するのに加え、グレースケール処理を施すことでイメージの輪郭部分に発生するギザギザを軽減するので、もとになるアウトラインデータに対する出力結果の忠実性が実施例1の場合以上に高まる。
【0034】なお上記各実施例においては、イメージとしてサイズが16×16の文字「P」を扱う例について説明したが、本発明によれば、これ以外の文字や文字以外のイメージについても同様に処理可能である。また上記各実施例においては、出力装置のピッチ移動幅の最小単位をドット径の2分の1としたが、本発明によれば、これ以外の値についても同様に処理可能である。
【0035】また上記各実施例において仮定した、計算機システムの記憶部に格納されているデータの形式や、このデータからビットマップへの変換方法や、ピッチ移動幅の求め方や、グレースケール処理の階調数などについては、これら以外の方式などを用いても同様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えたので、ビットマップへの展開時に量子化誤差が発生した場合、量子化誤差に応じて出力装置のピッチ移動幅を調節して補正することから、任意の解像度および任意のサイズのイメージに対して十分に高品質なイメージを出力できる。
【0037】また、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータをビットマップに展開するデータ展開部と、データ展開部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、データ展開部により展開されたビットマップに基づいて最適なドット形状を複数候補の中から選択するドット形状選択部と、データ展開部により展開されたビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とドット形状選択部により選択されたドット形状とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えれば、ビットマップへの展開時に量子化誤差が発生した場合、量子化誤差に応じて出力装置のピッチ移動幅とドット形状とを調節することで補正することから、任意の解像度および任意のサイズのイメージに対して一層十分に高品質なイメージを出力できる。
【0038】また、特定のイメージを構成するデータを計算機システムの記憶部から取り出す入力部と、入力部により取り出されたデータにグレースケール処理を施して多階調ビットマップに展開する多階調処理部と、多階調処理部による展開時に発生する量子化誤差を収集する量子化誤差処理部と、量子化誤差処理部により収集された量子化誤差に基づいて出力装置のピッチ移動幅を計算するピッチ制御部と、多階調処理部により展開された多階調ビットマップとピッチ制御部により求められたピッチ移動幅とを用いて特定のイメージを出力する出力部と、を備えれば、データを多階調ビットマップへ展開することで量子化誤差を抑制し、さらには発生した量子化誤差にピッチ移動幅を連動させて補正することから、任意の解像度および任意のサイズのイメージに対してより一層十分に高品質なイメージを出力できる。




 

 


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