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発明の名称 無線通信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−74750
公開日 平成7年(1995)3月17日
出願番号 特願平5−217243
出願日 平成5年(1993)9月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
発明者 田邊 匠 / 浅野 弘明 / 西岡 信成子 / 田中 治
要約 目的
無線LANにおいてもCSMA/CDプロトコルを実現できるような無線通信装置を提供することを目的とする。

構成
変調手段2からの送信信号をキャンセル信号生成手段3に入力する。キャンセル信号生成手段3は送信信号を相殺するようなキャンセル信号を生成する。このキャンセル信号と受信手段4からの受信信号を合成手段7で合成して衝突検出手段6に送る。
特許請求の範囲
【請求項1】 データを送信するための送信手段と、データを変調するための変調手段と、キャンセル信号を生成するためのキャンセル信号生成手段と、データを受信するための受信手段と、データを復調するための復調手段と、衝突を検出するための衝突検出手段と、信号を合成するための合成手段とを備え、送信すべきデータは前記変調手段で所定の変調がなされた後 前記送信手段で空間中に送信され、外部からの受信データは前記受信手段が受信した後 前記復調手段に送られ、前記復調手段で所定の復調がなされ、前記キャンセル信号生成手段は、前記変調手段への出力信号である送信信号を相殺するようなキャンセル信号を生成し、前記合成手段は、送信中、前記復調手段への入力信号である受信信号と前記キャンセル信号とを合成させて合成信号を生成し、前記衝突検出手段は前記合成信号を利用して衝突を検出することを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】 1つまたは複数のバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタへの入力信号は、所定の周波数帯域以外の信号を削除した信号として出力され、前記1つまたは複数の前記バンドパスフィルタを、前記受信信号、前記キャンセル信号、前記合成信号のすべてもしくはいずれかから所定の周波数帯域以外の信号を削除する目的で使用することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】 同期手段を備え、前記同期手段は前記合成信号の信号強度ができるだけ小さくなるように、前記キャンセル信号の生成動作を前記受信信号に同期させることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項4】 予備キャンセル信号生成手段を備え、前記予備キャンセル信号生成手段は、前記送信信号と前記合成信号から、前記送信信号の波形パターンに対応した予備キャンセル信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項5】 キャンセル信号生成手段が生成したキャンセル信号と、前記予備キャンセル信号生成手段が生成した予備キャンセル信号と、前記受信信号とを前記合成手段で合成することを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
【請求項6】 予備キャンセル信号生成手段を備え、前記予備キャンセル信号生成手段は、前記送信信号を入力として、前記送信信号に信号変換を加えた信号を予備キャンセル信号として出力し、前記予備キャンセル信号と前記キャンセル信号と前記受信信号とを前記合成手段で合成して合成信号とする場合、前記信号変換は固定の変換であるか、もしくは、前記合成信号から所定の方法によって得られる変換であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項7】 送信中、前記衝突検出手段に入力した入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項8】 送信中、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止し、前記入力信号の信号強度が前記第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した後、前記受信手段に所定の第2のしきい値を上回る信号強度の信号を受信しなかった場合、前記入力信号を相殺する信号を、前記送信信号に対応する予備キャンセル信号として前記予備キャンセル信号生成手段に記憶し、以降、前記送信信号と同じ波形パターンを送出する場合は、前記予備キャンセル信号生成手段が前記予備キャンセル信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
【請求項9】 送信中、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止し、前記入力信号の信号強度が前記第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した後、前記受信手段に所定の第2のしきい値を上回る信号強度の信号を受信しなかった場合、前記予備キャンセル信号生成手段の信号変換を所定の方法で変化させることを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
【請求項10】 予備キャンセル信号生成手段に記憶させようとしている第1の予備キャンセル信号が対応している波形パターンに対応する第2の予備キャンセル信号が、既に前記予備キャンセル信号生成手段に記憶されている場合、そのまま前記第1の予備キャンセル信号を前記予備キャンセル信号生成手段に記憶させるかわりに、前記第1の予備キャンセル信号と第2の予備キャンセル信号を引数とする所定の変換によって得られた第3の予備キャンセル信号を前記予備キャンセル信号生成手段に記憶させることを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
【請求項11】 送信手段が送信信号を送出する前に、前記受信手段が所定の第2のしきい値を超える信号強度をもつ信号を受信しているかどうかを確認し、もし受信していれば、前記送信信号の送出を延期することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項12】 乱数生成手段を備え、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した場合、前記乱数生成手段が生成した乱数に所定の変換を加え、もしくは加えずして得た値の時間だけ待った後、送信をやり直すことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項13】 他の無線通信装置からの信号を正しく受信した場合、正しく受信した旨を伝える確認信号を前記他の無線通信装置へ向けて送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項14】 衝突検出手段が所定の第1のしきい値を超えた信号強度をもつ入力信号を受けずに送信が終了したにもかかわらず、所定の時間を経過しても前記確認信号を受信しなかった場合、前記第1のしきい値を所定の値だけ減少させて、再び同一の信号を送信することを特徴とする請求項13に記載の無線通信装置。
【請求項15】 送信中、前記衝突検出手段に入力した入力信号の信号強度が所定の前記第1のしきい値を超えた場合、すぐに送信を中止するかわりに、前記入力信号の信号強度が所定の時間だけ前記第1のしきい値を超え続けた場合にのみ送信を中止することを特徴とする請求項7、8または9に記載の無線通信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波もしくは赤外線を利用した無線通信を実行する無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスや工場にローカルエリアネットワーク(以下LAN)が急速に普及している。ところが現状のLANは通常、有線で構成されるので、その導入によってオフィス等が配線で溢れる事態を招いている。またコンピュータの配置替えや、人の異動に伴うレイアウトの変更でも有線によるLAN(以下有線LAN)では不都合な面が多い。このような状況化で、最近無線によるLAN(以下無線LAN)への需要が高まりつつある。
【0003】無線LANではその伝送媒体が空間なので、従来の有線LANで培ってきた技術とは異なる技術を要求されることが多い。
【0004】特に、有線LANでは自局の送信中に他局による送信を傍受することができたが、無線では、自局が送信した信号を受信する際の信号強度が他局によるものの信号強度に比べて遥かに大きいので、単純には他局の送信を傍受することができない。すなわち、有線LANのMAC(Medium Access Control)層プロトコルとして広く用いられているCSMA/CD(Carrier Sence Multiple Accesswith Collision Detection)プロトコルのCD部分を実施することができない。かかる問題を解決しようと近年いくつかの提案がなされている。
【0005】特開平4−373343号公報に開示されている内容では、無線LAN用のCSMA/CDプロトコルを提案している。無線通信装置は、送信開始前に所定の周波数帯域に通信データが存在するか否かを判定(CSMA)した後、実際のデータ送信に先だってテスト信号を送出する。このテスト信号はその間隔がランダムである所定の個数のパルス列から構成されている。この無線通信装置はパルスを送信していない期間およびすべてのパルスを送信した後所定の時間、自局が送信した以外のテスト信号を受信した場合衝突が発生したと判断する。
【0006】しかし、このプロトコルでは、余分なテスト信号が他の正常なデータ信号と干渉を起こす可能性が高く、その分スループットが減少し、伝送遅延が増大する。また、多数の無線通信装置が送信すべきデータを持っている場合、テスト信号が乱発され、結局いつまでも送信できなくなってしまう事態が起こり易い。
【0007】特開平4−287445号公報に開示されている内容では、無線LANに有線LANのCSMA/CDプロトコルを導入した装置を提案している。図4にその構成を示す。
【0008】送信データは通信インタフェース11から変調手段2に送られ、送信手段1を経てアンテナに送られる。一方、受信データはアンテナから受信手段4、復調手段5を経て通信インタフェース11に送られる。ここでは、変調手段2への入力信号と、復調手段5からの出力信号を衝突検出手段6で比較し、所定の割合以上の不一致を見い出した時に衝突が発生したと判断する。
【0009】しかし、実際の送信中は送信信号の信号強度が、他の信号に比べて遥かに大きく、衝突検出手段6で送受信信号を単純に比較したとしてもその差を検出することは難しい。特にここでは変調前と復調後の信号を比較しているが、復調の際に自局の送信信号に比べて遥かに弱い他局からの信号が排除されてしまう可能性が高い。更に、ここでは信号の比較方法の詳細については開示されていない。
【0010】自局の送信信号の影響を抑える方法としては電話網におけるエコーキャンセラの技術がある。エコーキャンセラでは自局の送信信号からエコーキャンセル信号を生成して、受信信号と合成している。図5にその一例の構成を示す。キャンセル信号生成手段3で生成したキャンセル信号を復調手段5からの出力信号と合成し、受信した信号から自局による送信信号成分を除去している。
【0011】しかし、ここでは主に通信相手からのエコー信号の除去を目的とし、送信信号を直接除去して衝突検出に用いることを意図していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の技術では無線LANで、スループットを減少させないCSMA/CDプロトコルを実現することはできなかった。
【0013】また、無線通信装置からは内部の発振器等の影響で有効な送信信号以外の信号が発生している場合が多い。従って送信信号を相殺するような信号を単純に生成して受信信号と合成しても衝突検出に役立たない場合がある。
【0014】本発明は上記の従来の無線通信装置の問題を考慮し、無線LANでもCSMA/CDプロトコルを実現する無線通信装置を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、送信信号以外の信号が発生している場合でも衝突検出が可能となるような無線通信装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1にかかる無線通信装置は、送信手段と変調手段とキャンセル信号生成手段と受信手段と復調手段と衝突検出手段と合成手段とを備え、送信すべきデータは前記変調手段で所定の変調がなされた後前記送信手段で空間中に送信され、外部からの受信データは前記受信手段が受信した後前記復調手段に送られ、前記復調手段で所定の復調がなされ、前記キャンセル信号生成手段は、前記変調手段への出力信号である送信信号を相殺するようなキャンセル信号を生成し、送信中、前記復調手段への入力信号である受信信号と前記キャンセル信号とを前記合成手段で合成させて合成信号をなし、前記合成信号を前記衝突検出手段に入力することを特徴としている。
【0017】請求項2にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、1つまたは複数のバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタへの入力信号は、所定の周波数帯域以外の信号を削除した信号として出力され、1つまたは複数の前記バンドパスフィルタを前記受信信号、前記キャンセル信号、前記合成信号のすべてもしくはいずれかから所定の周波数帯域以外の信号を削除する目的で使用することを特徴としている。
【0018】請求項3にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、同期手段を備え、前記同期手段は前記合成信号の信号強度ができるだけ小さくなるように、前記キャンセル信号の生成動作を前記受信信号に同期させることを特徴としている。
【0019】請求項4にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、予備キャンセル信号生成手段を備え、前記予備キャンセル信号生成手段は前記送信信号と前記合成信号から、前記送信信号の波形パターンに対応した予備キャンセル信号を生成することを特徴としている。
【0020】請求項5にかかる無線通信装置は、請求項4の無線通信装置において、前記キャンセル信号生成手段が生成したキャンセル信号と、前記予備キャンセル信号生成手段が生成した予備キャンセル信号と、前記受信信号とを前記合成手段で合成することを特徴としている。
【0021】請求項6にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、予備キャンセル信号生成手段を備え、前記予備キャンセル信号生成手段は前記送信信号を入力として、前記送信信号に信号変換を加えた信号を予備キャンセル信号として出力し、前記予備キャンセル信号と前記キャンセル信号と前記受信信号とを前記合成手段で合成して合成信号とし、前記信号変換は固定の変換であるか、もしくは、前記合成信号から所定の方法によって得られる変換であることを特徴としている。
【0022】請求項7にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、送信中、前記衝突検出手段に入力した入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止することを特徴としている。
【0023】請求項8にかかる無線通信装置は、請求項5の無線通信装置において、送信中、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止し、前記入力信号の信号強度が前記第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した後、前記受信手段に所定の第2のしきい値を上回る信号強度の信号を受信しなかった場合、前記入力信号を相殺する信号を、前記送信信号に対応する予備キャンセル信号として前記予備キャンセル信号生成手段に記憶し、以降、前記送信信号と同じ波形パターンを送出する場合は、前記予備キャンセル信号生成手段が前記予備キャンセル信号を生成することを特徴としている。
【0024】請求項9にかかる無線通信装置は、請求項6の無線通信装置において、送信中、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止し、前記入力信号の信号強度が前記第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した後、前記受信手段に所定の第2のしきい値を上回る信号強度の信号を受信しなかった場合、前記予備キャンセル信号生成手段の信号変換を所定の方法で変化させることを特徴としている。
【0025】請求項10にかかる無線通信装置は、請求項8の無線通信装置において、前記予備キャンセル信号生成手段に記憶させようとしている第1の予備キャンセル信号が対応している波形パターンに対応する第2の予備キャンセル信号が、既に前記予備キャンセル信号生成手段に記憶されている場合、そのまま前記第1の予備キャンセル信号を前記予備キャンセル信号生成手段に記憶させるかわりに、前記第1の予備キャンセル信号と第2の予備キャンセル信号を引数とする所定の変換によって得られた第3の予備キャンセル信号を前記予備キャンセル信号生成手段に記憶させることを特徴としている。
【0026】請求項11にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、前記送信手段が送信信号を送出する前に、前記受信手段が所定の第2のしきい値を超える信号強度をもつ信号を受信しているかどうかを確認し、もし受信していれば、前記送信信号の送出を延期することを特徴としている。
【0027】請求項12にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、乱数生成手段を備え、前記衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した場合、前記乱数生成手段が生成した乱数に所定の変換を加えもしくは加えずして得た値の時間だけ待ってから、送信をやり直すことを特徴としている。
【0028】請求項13にかかる無線通信装置は、請求項1の無線通信装置において、他の無線通信装置からの信号を正しく受信した場合、正しく受信した旨を伝える確認信号を前記他の無線通信装置へ向けて送信することを特徴としている。
【0029】請求項14にかかる無線通信装置は、請求項13の無線通信装置において、前記衝突検出手段が所定の第1のしきい値を超えた信号強度をもつ入力信号を受けずに送信が終了したにもかかわらず、所定の時間を経過しても前記確認信号を受信しなかった場合、前記第1のしきい値を所定の値だけ減少させて、再び同一の信号を送信することを特徴としている。
【0030】請求項15にかかる無線通信装置は、請求項7または8の無線通信装置において、送信中、前記衝突検出手段に入力した入力信号の信号強度が所定の前記第1のしきい値を超えた場合、すぐに送信を中止するかわりに、前記入力信号の信号強度が所定の時間だけ前記第1のしきい値を超え続けた場合にのみ送信を中止することを特徴としている。
【0031】
【作用】請求項1の本発明によれば、キャンセル信号生成手段が変調手段への出力信号である送信信号を相殺するようなキャンセル信号を生成する。送信中、このキャンセル信号と受信信号を合成手段で合成し、合成信号を衝突検出手段へ入力する。
【0032】請求項2の本発明によれば、請求項1の本発明において、1つまたは複数のバンドパスフィルタ使用して受信信号、キャンセル信号、合成信号のすべてもしくはいずれかから所定の周波数帯域以外の信号を削除してその後の処理を行う。
【0033】請求項3の本発明によれば、請求項1の本発明において、同期手段が合成信号の信号強度ができるだけ小さくなるように、キャンセル信号の生成動作を前記受信信号に同期させる。
【0034】請求項4の本発明によれば、請求項1の本発明において、予備キャンセル信号生成手段を備える。予備キャンセル信号生成手段は、送信信号と合成信号から、送信信号の波形パターンに対応した予備キャンセル信号を生成する。
【0035】請求項5の本発明によれば、請求項4の本発明において、キャンセル信号と、予備キャンセル信号と、受信信号とを合成手段で合成する。
【0036】請求項6の本発明によれば、請求項1の本発明において、予備キャンセル信号生成手段を備える。予備キャンセル信号生成手段は送信信号に信号変換を加えた信号を予備キャンセル信号として出力する。この予備キャンセル信号は、キャンセル信号及び受信信号と合成手段で合成される。予備キャンセル信号生成手段の信号変換は固定もしくは、合成信号によって変化する。
【0037】請求項7の本発明によれば、請求項1の本発明において、送信中、衝突検出手段に入力した入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止する。
【0038】請求項8の本発明によれば、請求項5の本発明において、衝突検出手段への入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止する。この入力信号が第1のしきい値を超えたという理由で中止した後、受信手段が所定の第2のしきい値を上回る信号を受信しなかった場合、この入力信号を相殺する信号を、このときの送信信号に対応する予備キャンセル信号として予備キャンセル信号生成手段に記憶する。以降、送信信号と同じ波形パターンを送出する場合は、予備キャンセル信号生成手段がこの予備キャンセル信号を生成する。
【0039】請求項9の本発明によれば、請求項6の本発明において、衝突検出手段への入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、送信を中止する。この衝突検出手段への入力信号が第1のしきい値を超えたという理由で中止した後、受信手段が所定の第2のしきい値を上回る信号を受信しなかった場合、予備キャンセル信号信号生成手段における信号変換を所定の方法で変化させる。
【0040】請求項10の本発明によれば、請求項8の本発明において、予備キャンセル信号生成手段に記憶させようとしている新たな予備キャンセル信号に対応している送信信号の波形パターンに関連づけられている既存の予備キャンセル信号がすでに記憶されている場合、新たな予備キャンセル信号をそのまま記憶させるのではなく、既存の予備キャンセル信号と新たな予備キャンセル信号を引数とするような変換関数を用意しておいて、その変換関数の結果を記憶させる。
【0041】請求項11の本発明によれば、請求項1の本発明において、送信前に受信手段が所定の第2のしきい値を超える信号強度をもつ信号を受信しているかどうかを確認して、もし受信していれば、送信を延期する。
【0042】請求項12の本発明によれば、請求項1の本発明において、衝突検出手段への入力信号が信号強度が所定の第1のしきい値を超えたという理由で送信を中止した場合、ランダム時間だけまってから再送する。
【0043】請求項13の本発明によれば、請求項1の本発明において、他局からの信号を正しく受信した場合、正しく受信した旨を伝える確認信号をその局へ送信する。
【0044】請求項14の本発明によれば、請求項13の本発明において、衝突検出手段が所定の第1のしきい値を超えた信号強度をもつ入力信号を受けずに送信が終了したにもかかわらず、確認信号を受信しなかった場合、第1のしきい値の値を所定の値だけ減じて、再送する。
【0045】請求項15の本発明によれば、請求項7、8または9の本発明において、送信中、衝突検出手段への入力信号の信号強度が所定の第1のしきい値を超えた場合、すぐに送信を中止するのではなく、衝突検出手段への入力信号が所定の時間だけ第1のしきい値を超え続けた場合にのみ送信を中止する。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0047】(実施例1)以下は電波を用いて送信することを想定して説明するが、赤外線の場合にも容易に適用可能である。
【0048】図1は本発明の一実施例の主要部の構成および動作を説明する説明図である。データを送信しようとしているホストコンピュータ12はまず、無線伝送路上に送信しようとする周波数帯域(以下送信周波数帯域という)で、他の端末が送信していないかどうかを検出する(検出された場合、キャリアが検出されたという)。これは、受信手段4が捉えた電波をキャリア検出手段10に入力し、キャリア検出手段10が送信周波数帯域の電波であり、受信した電波の信号強度が所定の第2のしきい値を超えたかどうかを判定し、判定の結果を通信インタフェース11を介してホストコンピュータ12に伝えることによる。キャリアが検出された場合、キャリアが検出されなくなるまで送信を休止する。
【0049】キャリアが検出されなかった場合、ホストコンピュータ12は通信インタフェース11を介して送信すべきデータを変調手段2に送る。変調手段2は送信データに所定の変調を施し送信信号として送信手段1に送り、送信データは無線伝送路へ送信される。
【0050】変調手段2の出力信号は同時にキャンセル信号生成手段3に送られる。キャンセル信号生成手段3は送信信号である入力信号を相殺する信号(以下キャンセル信号)を生成し、バンドパスフィルタ8aを通して合成手段7に送る。一方、送信手段1からの送信中は受信手段1が受信した受信信号はバンドパスフィルタ8bを通って合成手段7へ送られ、上記のキャンセル信号と合成されて合成信号が作られる。この合成信号は衝突検出手段6に送られる。合成信号の信号強度が所定の時間以上、所定の第1のしきい値を超えた場合、その旨が通信インタフェース11を通じてホストコンピュータ12に伝えられ、ホストコンピュータ12は送信を停止する。
【0051】また、上記合成信号は衝突検出手段6に送られると同時に同期手段9にも送られる。同期手段9は合成信号の信号強度が小さくなるように、キャンセル信号の生成調整をキャンセル信号生成手段3へ指示する。ただし、これはキャンセル信号の波形の変更を指示するものではなく、キャンセル信号生成手段3からのキャンセル信号の出力タイミングの調整を指示するものである。
【0052】本実施例によれば、送信中、受信手段が受信した受信信号にキャンセル信号を合成させることにより、受信信号から自局からの送信成分を除去することができる。これにより、自局からの送信中でも他局による送信、すなわち、衝突を検出することができる。従って、無線通信でもCSMA/CDを実現することができる。
【0053】(実施例2)次に本発明の第2の実施例について図面を用いて説明する。なお、第1の実施例において説明したものと同一機能の構成要素については同一符合を付してその詳細な説明は省略する。
【0054】図2は本実施例の主要部の構成および動作を説明する説明図である。本実施例は、図1を用いて説明した第1の実施例と予備キャンセル信号生成手段13が追加されたという点で異なる。他の構成要素の動作は第1の実施例と同様なので、以下、予備キャンセル信号生成手段13に関わる部分の構成、動作についてのみ説明する。
【0055】予備キャンセル信号生成手段13は、送信時、装置内部から変調手段2の出力信号以外に発生するさまざまな電波(以下内部電波)を除去する目的で動作する。本実施例における予備キャンセル信号生成手段13の構成を図3に示す。変調手段2からの送信信号は信号変換部13aに入る。本実施例では信号変換部13aは起動時、ゼロ変換を行う。すなわち、任意の入力信号に対してゼロレベルの信号を出力する。この場合合成は実質的には送信信号とキャンセル信号のみで行われ、予備キャンセル信号は何の影響も及ぼさない。信号変換部13aからの出力信号はいったんバッファ13bに入り、同期手段9から指示されたタイミングで合成手段7に送られる。
【0056】衝突検出手段6が衝突を検出したと判断して送信停止後、受信手段4が所定の第2の信号強度を超える強度をもつ信号を受信しない場合、内部電波を他局からの電波であると誤って判断したとみなして、その旨が通信インタフェース11から予備キャンセル信号生成手段13の信号変換部13aに伝えられる。信号変換部13aによる信号変換は直前に入力した合成信号と送信信号を用いた所定の方法で変化する。信号変換部13aは次の入力信号には変化後の信号変換を施す。
【0057】本実施例によれば、内部電波を除去することが可能となる。特に装置の運用時間が長くなればその効果が高まる。なお、本実施例では、予備キャンセル信号生成手段が送信信号に対して信号変換を施したが、これは内部電波と送信信号の間に何らかの相関があると期待できる場合に効果が大きい。これ以外に、予備キャンセル信号生成手段が記憶部をもち、送信信号の波形パターンに対応した予備キャンセル信号を記憶しておき、送信信号に応じて出力するとしてもよい。この場合、例えば、衝突検出手段が衝突を検出したと判断して送信停止後、受信手段が所定の第2の信号強度を超える強度をもつ信号を受信しない時に、衝突検出に用いた合成信号を相殺する信号をそのときの送信信号に対応した予備キャンセル信号として記憶する。
【0058】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、本発明によれば、無線LANでもCSMA/CDプロトコルを実現する無線通信装置を提供することができる。
【0059】また、本発明は、送信信号以外の信号が発生している場合でも衝突検出が可能となるような無線通信装置を提供することができる。




 

 


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