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発明の名称 無線通信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−74666
公開日 平成7年(1995)3月17日
出願番号 特願平5−216276
出願日 平成5年(1993)8月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
発明者 土屋 理史
要約 目的
無線通信装置において、認識コード入力による相手先の特定操作を行うことなく所望の通信相手とのデータ通信動作が可能とする。

構成
無線通信装置は、発呼信号を送信する送信部101と、発呼信号を受信した他機から返信された他機のアドレス情報を含む応答信号を受信する受信部102と、自機のアドレス情報を保持する自アドレス保持部105と、応答信号から抽出された他機のアドレス情報を保持する他アドレス保持部104と、発呼信号送信時において、自機アドレスを含み、かつ通信相手先を指定しない発呼信号を生成して送信部101に出力し、応答信号受信時において、受信した応答信号中から他機のアドレス情報を抽出し、他アドレス保持部104に出力する情報処理部110とを備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】 発呼信号を送信する送信手段と、前記発呼信号を受信した他機から返信された前記他機のアドレス情報を含む応答信号を受信する受信手段と、自機のアドレス情報と、前記応答信号から抽出された他機のアドレス情報を保持するアドレス保持手段と、前記発呼信号送信時において、前記アドレス保持手段から抽出した自機アドレスを含み、かつ通信相手先を指定しない発呼信号を生成して前記送信手段に出力し、前記応答信号受信時において、受信した前記応答信号中から他機のアドレス情報を抽出し、前記アドレス保持手段に出力する通信データ処理手段とを備えた、無線通信装置。
【請求項2】 該無線通信装置は、さらに、通信相手先との間で送受信する送受信データを格納するデータ格納手段と、前記通信データ処理手段によって認識された通信相手先に対して前記データ格納手段から読み出したデータを含む送信データを生成して前記送信手段から送信させるとともに、前記受信手段が受信したデータを前記データ格納手段に格納する情報処理手段を備えたことを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
【請求項3】 該無線通信装置は、さらに、前記発呼信号を送信する前記送信手段と前記応答信号を受信する前記受信手段とを所定の時間間隔で切り換える送受信切り換え手段を備えたことを特徴とする、請求項1記載の無線通信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信装置に関し、特に、相手先を自動的に認識して通信状態を確立することが可能な無線通信装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信装置を用いて無線によるデータ通信を行う方法が注目されている。従来の無線通信装置の一例が図5に示されている。図5は、データ通信に使用される無線通信装置の内、特にデータ送受信動作に関わる構成をブロック図で示している。図中、502は認識情報入力部であり、データ通信の相手先を認識するための認識情報をオペレータが入力するものである。503は他機認識情報保持部であり、認識情報入力部502から入力された他機認識情報を保持する。505は自機認識情報保持部であり、自機の認識情報を保持する。504はデータ送信部であり、他機認識情報保持部503から読みだした他機認識情報と、自機認識情報保持部505から読みだした自機認識情報とを含むデータを無線通信部506に出力する。506は無線通信部であり、データ送信部504から受け取ったデータを通信相手先に送信する。501は制御部であり、認識情報入力部502から他機認識情報が入力されると、入力された他機認識情報と自機の認識情報とを含むデータを送信するようにデータ送信部504の動作を制御する。
【0003】次に、この従来の無線通信装置の通信状態の確立動作について説明する。図6は、データ通信開始側の無線通信装置Aと通信相手側の無線通信装置Bとの間の認識データの通信動作を模式的に示した図である。図6に示す動作において、無線通信装置Aは、自機認識コードとして「IDー1」を有し、無線通信装置Bは、自機認識コードとして「ID−2」を有するものとする。
【0004】先ず、オペレータが無線通信装置Aの認識情報入力部502から通信相手先(無線通信装置B)の認識コード「ID−2」を入力すると、他機認識情報保持部503に無線通信装置Bの認識コード「ID−2」が保持される。認識コード「ID−2」の入力が検出されると、制御部501は、データ送信部504を起動する。データ送信部504は自機の認識コード「ID−1」と通信相手の認識コード「ID−2」とを含むデータを作成し、無線通信部506から送信する。
【0005】送信データを無線通信装置Bが受信すると、無線通信装置Bは受信したデータを解析し、無線通信装置Aからデータ通信の要求があったことを解読して無線通信装置Aとの間での通信可能状態に設定する。その後、無線通信装置AB間でデータ通信が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の無線通信装置では、データ通信を開始するために通信相手先の認識コードの入力が必須条件となる。このために、相手先の認識コードが不明の場合や不特定の相手に対してデータ通信を行うことは不可能である。また、たとえ通信相手が如何に近くに位置していても認識コードを入力して通信相手を特定しない限り通信を行うことができないため、データ通信の通信状態の確立動作が煩わしくなるという問題があった。
【0007】したがって、本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、認識コード入力による相手先の特定操作を行うことなく所望の通信相手とのデータ通信が可能な無線通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る無線通信装置は、発呼信号を送信する送信手段と、発呼信号を受信した他機から返信された他機のアドレス情報を含む応答信号を受信する受信手段と、自機のアドレス情報と、応答信号から抽出された他機のアドレス情報を保持するアドレス保持手段と、発呼信号送信時において、アドレス保持手段から抽出した自機アドレスを含み、かつ通信相手先を指定しない発呼信号を生成して送信手段に出力し、応答信号受信時において、受信した応答信号中から他機のアドレス情報を抽出し、アドレス保持手段に出力する通信データ処理手段とを備えている。
【0009】請求項2の発明に係る無線通信装置は、請求項1の発明に対し、さらに、通信相手先との間で送受信する送受信データを格納するデータ格納手段と、通信データ処理手段によって認識された通信相手先に対してデータ格納手段から読み出したデータを含む送信データを生成して送信手段から送信させるとともに、受信手段が受信したデータをデータ格納手段に格納する情報処理手段を備えている。
【0010】請求項3の発明に係る無線通信装置は、請求項1の発明に対し、さらに、発呼信号を送信する送信手段と応答信号を受信する受信手段とを所定の時間間隔で切り換える送受信切り換え手段を備えている。
【0011】
【作用】請求項1の発明に係る無線通信装置において、アドレス保持手段は自機のアドレスを格納している。そして、通信データ処理手段は、アドレス保持手段から読み出した自機のアドレスを含み、かつ通信相手先のアドレスを含まない発呼信号を生成して送信手段から送信させる。発呼信号を受信した他機は、他機のアドレスを含む応答信号を返信する。したがって、この応答信号を受信手段が受信し、通信データ処理手段が応答信号中から他機のアドレスを抽出してアドレス格納手段に格納する。この通信相手先のアドレスを認識することによって通信相手が特定される。
【0012】また、請求項2の発明に係る無線通信装置において、情報処理手段は、通信データ処理手段によって認識された通信相手先に対してデータ格納手段から読み出したデータを含む送信データを生成して送信手段から送信させる。また、通信相手先から送信されたデータを受信手段が受信した場合には、受信したデータをデータ格納手段に格納する。さらに、請求項3の発明に係る無線通信装置において、送受信切り換え手段は、発呼信号を送信する送信手段と応答信号を受信する受信手段とを所定の時間間隔で切り換える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例による無線通信装置の構成を示すブロック図である。本実施例の無線通信装置は、大別すると、通信相手との間でデータの送受信を行うための通信状態を設定する通信状態設定部分と、送受信される情報のデータ処理を行うデータ処理部分とから構成される。そして、通信状態設定部分においては、微弱な無線信号の有効範囲内に存在する無線通信装置を通信相手と認識し、その通信相手との間で通信状態を確立する。また、データ処理部分は、特定された通信相手先との間で送受信されるデータの処理を行う。特に、本実施例における無線通信装置のデータ処理部分は、通信相手との間で互いの名刺情報を交換する処理を行う。
【0014】図1において、無線通信装置は、通信状態設定部分として、送信部101と、受信部102と、通信処理部103と、他アドレス保持部104と、自アドレス保持部105と、アドレス処理部109と、無線通信インタフェース113とを備え、さらにデータ通信処理部分として、データ格納部106と、プログラム格納部107と、表示部108と、情報処理部110と、制御部111と、起動部112とを備えている。
【0015】送信部101は、無線通信インタフェース113からの距離20cmでの電波の強さが、例えば500μV/mとなるように調節された微弱な電波を使ってデータを送信するものである。受信部102は、電波の強さを検出し、例えば500μV/m以上の強さの電波のみを受信するものである。
【0016】通信処理部103は、設定すべき送受信の状態に対応して送信部101と受信部102とを切替えるものである。自アドレス保持部104は、記憶装置等から構成され、自機のアドレスを保持する。他アドレス保持部105は、記憶装置等から構成され、他機のアドレスを保持する。
【0017】アドレス処理部109は、自機のアドレスを他機に知らせる処理、および他機から送信されてくる信号から他機のアドレスを取得する処理を行なうものである。起動部112は、タッチセンサーによって構成されており、オペレータがセンサー部に触れたことを感知して制御部111を起動する。
【0018】制御部111は、アドレス処理部109を起動し、アドレス起動部109によって他機アドレスが他アドレス保持部105に格納された後、起動部112からの起動命令により情報処理部110を起動するように指示を与える。。データ格納部106は、読み書き可能な記憶装置等から構成され、オペレータの氏名、電話番号、FAX番号、住所、会社名などの名刺情報を格納し、さらに何人分かの名刺情報を記憶する。
【0019】プログラム格納部107は、オペレータの名刺情報を他機に送信し、他機から送られてくる名刺情報を前記データ格納部106に蓄積するためのプログラムが格納されている記憶媒体である。データ表示部108は、たとえば液晶ディスプレイなどの表示装置113に名刺情報を表示するものである。
【0020】情報処理部110は、自機アドレスおよび他機アドレスを含んだデータの送信と、自機アドレスおよび他機アドレスを含んだデータの受信と、データ格納部106の読み書きとを、プログラム格納部107から読み出したプログラムに従って実行するものである。また、図3は、無線通信装置間で送受信されるデータのフレーム構造を模式的に示した図である。図3(a)に示されるように、フレームの基本構造は、先頭側から、送信先のアドレスを示す第1フィールド、送信元のアドレスを示す第2フィールド、送信データと終了コードを示す第3フィールドから構成されている。さらに、図3(b)〜図3(d)には、各々発呼信号、応答信号、データ通信時の送受信信号の具体例が示されている。
【0021】次に、本実施例の無線通信装置の動作について説明する。図2は、無線通信装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、無線通信装置が呼び側の場合の動作と待側の動作とをまとめて示している。以下、図2のフローチャートに従って説明する。まず、オペレータがタッチセンサ等に触れることによって起動部112がアドレス処理部109を起動し、自アドレス保持部105から自機のアドレスを読み出し、情報処理部110において発呼信号を生成する。発呼信号は、図3(b)に示されるように、自機(送信元)のアドレスのみを含み、送信先アドレスを指定しない不特定の無線通信装置を対象としている。そして、この発呼信号は、通信処理部103が選択した送信部101から発信される(ステップS200)。
【0022】次に、通信処理部103は、他機からの応答信号のランダムな待ち受け時間Tを設定する(ステップS202)。そして、通信処理部103が受信部102による受信動作に切り替えることによって、本無線通信装置の通信状態を受信状態に切り替える。そして、発呼信号を発信した後、待ち受け時間Tが経過したか否かを判定する(ステップS204)。待ち受け時間Tが経過すると、再び、発呼信号を生成して送信部101から送信する(ステップS200〜S204)。また、待ち受け時間Tの経過前であれば、受信部102が他機からの応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS206)。受信していなければ、待ち受け時間T内で待機し、さらに、待ち受け時間Tを経過すれば、再度、発呼信号の発信、応答信号の待ち受け処理を繰り返し行う。 他機からの応答信号を受信すると、情報処理部110において応答信号を解析する。応答信号は、例えば図3(c)に示されるように、第1フィールドに発呼信号を送信した無線通信装置のアドレスを有し、第2フィールドにこの応答信号を返信した無線通信装置の自機のアドレスを有している。また、第3フィールドのデータフィールドには0または1のいずれかのデータが設定されている。0が設定されている場合には、その応答信号は、発呼信号が送信された無線通信装置に対して発呼信号を受信したことを知らせるための応答信号Aであることを示し、1が設定されている場合には、その応答信号は、他機からの応答信号Aを受け取った無線通信装置がさらにその他機に対して応答信号Aを受け取ったことを知らせるための応答信号Bであることを示している。
【0023】情報処理部110による解析の結果、応答信号の第3フィールドに0が設定されていることが判明した場合には、ステップS214の処理に移行し、0以外のものが設定されていることが判明した場合には、ステップS210の処理に移行する(ステップS208)。ステップS214の処理において、アドレス処理部109は、応答信号の第2フィールドから相手先のアドレスを取り出し、他アドレス保持部104に格納する。
【0024】通信相手のアドレスが認識されると、情報処理部110は、通信相手に対して応答信号Aを受信したことを知らせるための応答信号Bを生成し、送信部101から送信する(ステップS216)。その後、下記のステップS218に示すデータ通信動作に移行する。また、ステップS208において、受信した応答信号Aの第3フィールドに0以外のものが設定されていた場合は、その応答信号Aの第1フィールドに自機のアドレスが設定されているか否かを判定する。自機のアドレスが設定されていなければ、この応答信号は本無線通信装置に関係の無い他の無線通信装置に対して送信されたものであるため、これを無視し、再度、応答信号の待ち受け状態に戻る(ステップS204)。また、自機のアドレスが設定されていれば、応答信号の第3フィールドに1が設定されているか否かを判定する(ステップS212)。1が設定されていなければ、この応答信号を無視し、再度、応答信号待ち受け状態に戻る(ステップS204)。1が設定されていれば、次にステップS220に移行し、応答信号の第2フィールドから他機のアドレスを取り出し、アドレス処理部109を介して、他アドレス保持部104に格納する。
【0025】以上の処理によって、無線通信装置間の通信状態が確立する。その後、所定のデータ通信を行う。制御部111は、他アドレス保持部104に他機のアドレスが格納されていることを確認した後、情報処理部110を起動する。情報処理部110は、プログラム格納部107から所望のデータ通信の手続き命令を定めたプログラムを読み出し、そのプログラム命令にしたがってデータ格納部106から通信データを読み出す。本実施例の場合、オペレータの氏名、電話番号、FAX番号、住所、会社名等の名刺情報が読み出される。そして、図3(d)に示されるように、自機と他機のアドレスと名刺情報とを含む通信データが生成される。通信データは、通信処理部103を経て、送信部101から通信相手先に送信される。また、通信相手先から相手側の名刺情報を含むデータを受信すると、情報処理部110は、受信したデータを表示部108のディスプレイに表示するとともに、データ格納部106に格納する。さらに、データ格納部106に格納されたデータを表示部108に表示し、オペレータに確認を促すことができる。
【0026】さらに、本実施例による無線通信装置を用いてデータ通信を行う場合の無線通信装置の動作について説明する。図4は、無線通信装置Xと無線通信装置Yとの間でデータ通信を行う場合の状態を模式的に示している。図示された状態は、無線通信装置Xから送信した発呼信号を無線通信装置Yが受信し、両者の間で通信状態が確立された後、所定のデータ通信を行う場合を示している。なお、無線通信装置Xは「4321」のアドレスを有し、無線通信装置Yは「8765」のアドレスを有するものとする。なお、下記の説明文の冒頭の数字(1)〜(8)は、図中の動作を示す(1)〜(8)に対応している。
【0027】(1)図4(a)に示すように、オペレータが各々無線通信装置Xと無線通信装置Yを持ち、タッチセンサーに触れることによってそれぞれの起動部112が制御部111を起動する。制御部111は、アドレス処理部109を起動し、上記の図2のフローチャートに示す処理を開始する。両者が20cmよりも離れている場合は、両機に届く電波が500μV/mより弱くなるので、互いに電波を受信せず、通信は行われない。
【0028】(2)図4(b)に示すように、両機の距離が20cm以内になると、両機に届く電波が500μV/m以上になるので、互いの電波を受信し、通信を開始する。
(3)まず、無線通信装置Xは、通信先不明(不特定)という情報と自機のアドレス「4321」とを含む発呼信号を送信する。
【0029】(4)無線通信装置Yは、他機からの発呼信号を受信し、そのアドレスが「4321」であることを認識する。
(5)図4(c)に示すように、無線通信装置Yは、他機のアドレス「4321」と自機のアドレス「8765」とを含む応答信号Aを送信する。
(6)無線通信装置Xは、送信先アドレスが「4321」、送信元アドレスが「8765」であるという情報を含む応答信号Aを受信する。これにより、アドレス「8765」の無線通信装置Yからの応答信号を受信したことを認識する。
【0030】(7)さらに、無線通信装置Xは、通信相手として無線通信装置Yを認識したことを知らせる応答信号Bを送信する。以上の動作によって、無線通信装置X、Y間の通信状態が確立される。
(8)その後、両機の間で名刺情報等のデータ通信が行われる。
このように、本実施例による無線通信装置は、自機のアドレスを含む不特定の発呼信号を発信し、発呼信号の電波の及ぶ範囲内に存在する無線通信装置が自らのアドレスを含む応答信号を返信することによって互いに相手方を認識して通信状態を確立する。
【0031】なお、図4に示す例においては、説明の都合上、無線通信装置Xが発呼信号を発信し、無線通信装置Yが応答信号Aを返信しているが、双方の無線通信装置ともに、ランダムに設定された受信待ち受け時間Tによって送信状態と受信状態が切り替わるので、いずれの無線通信装置が発呼側になるかは定まっていない。また、希な場合ではあるが、双方の無線通信装置が同時に送信状態あるいは受信状態になる場合も考えられる。この場合、受信待ち受け時間Tがランダムに設定されてされているため、しばらくすると、両機の間の送受信状態にずれが生じて双方間の発呼信号及び応答信号の送受信が可能となる。特に、受信待ち受け時間Tが例えば1/10秒程度と小さければ、通信可能となるまでの通信確立動作の遅延は実用上無視できるものである。
【0032】また、上記実施例においては、発呼信号の電波の強さを20cmにおいて500μV/mとしたが、これに限定されるものではない。電波の強さは、無線通信装置が使用される態様に応じて自由に設定することができる。上記の例では、本無線通信装置に名刺情報交換機能を付加した例を示したために、双方の無線通信装置を寄せ合い、名刺交換する状況を想定して20cmの距離に設定したものである。したがって、データ格納部106に格納するデータの内容及びそのデータを使用して通信を行わせるプログラムの内容を変更することに応じて、所望の条件を設定することができる。
【0033】さらに、上記実施例において、起動部112はタッチセンサーを用いた例を示したが、それ以外に、例えば光センサ、赤外線センサ、熱センサ、磁気センサ、圧力センサ等でもよく、また押しボタンスイッチやスライドスイッチ等、あるいはこれらを組み合わせたものでもよい。さらに、送信部に指向性のアンテナを用いれば、互いに所定の方向を向き合った時に通信する無線通信装置を構成することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項3の発明において、通信データ処理手段が生成した不特定の相手に対する発呼信号を発信すると、発呼信号を受信した他機が他機のアドレスを含む応答信号を返信することによって両機の間で互いの通信相手を認識して通信状態を確立するように構成されているので、通信相手先のアドレスを事前に確認することなく通信を行うことができ、オペレータの通信開始操作を簡略化することができる。




 

 


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