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発明の名称 光ディスク装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−73492
公開日 平成7年(1995)3月17日
出願番号 特願平6−84508
出願日 平成6年(1994)4月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 末岐 匡臣
要約 目的
シーク動作中であっても常にビームスポットが情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の領域と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上の領域のどちらにあるかを判別できる光ディスク装置を提供する。

構成
情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の領域5aと、1/2以上の領域5bを持つ光ディスク5を備えた光ディスク装置で、プッシュプルトラッキングエラー信号の位相と、全反射光量信号信号の位相と、ビームスポット移動方向を示す信号とを乗算器12によって乗算し位相判別信号を得る。ビームスポットが領域5aにあるのと領域5bにあるのとで、プッシュプルトラッキングエラー信号の極性は変化せず、全反射光量の微分信号とビームスポット移動方向を示す信号との乗算結果の極性は反転する。乗算信号の極性を判断することによりビームスポットが領域5aまたは領域5bのどちらにあるかを判別する。
特許請求の範囲
【請求項1】 情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下である第1の領域と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上である第2の領域を持つ光ディスクを備えた光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射した光ビームの反射光を受光しプッシュプル法によりトラッキングエラーを検出するように分割され配置された第1の光検出器と、前記第1の光検出器の出力する信号が入力されプッシュプル法によるトラッキングエラーを検出する第1の検出手段と、前記第1の光検出器と兼用または独立に前記光ディスクに照射した光ビームの反射光の光量に応じた全反射光量信号を検出する第2の検出手段と、ビームスポットの移動方向を示す信号の極性に応じて、前記第1の検出手段から出力されるトラッキングエラー信号の位相と、前記第2の検出手段から出力される全反射光量信号の位相とを比較する位相比較手段とを備え、前記位相比較手段から出力される位相比較信号によりビームスポットが前記領域1または前記領域2のどちらにあるかを判別することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】 記録再生時にトラッキングエラー信号情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段に記憶した情報により、光ディスクに対するビームスポットの移動方向を検出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
【請求項3】 偏心周期と一致しない周期で光ディスクの径方向にビームスポットを移動させるか、または偏心周期で偏心による前記ビームスポットの前記光ディスクに対する移動方向と同じ位相で前記光ディスクの径方向に前記ビームスポットを移動させることにより、前記ビームスポットの移動方向を検出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置に関するものであり、特に情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の領域1と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上の領域2を持つ光ディスクを備えた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクを用いた情報記録再生装置として、ビデオディスクやオーディオディスクやデータファイルが製品化されつつあるが、最近1枚のディスクに再生専用領域と記録可能領域とを合わせ持ついわゆるハイブリッドディスクが実用化段階にはいっている。図15はハイブリッドディスクの例である。図15において、(a)はハイブリッドディスクの構成を示す図、(b)は再生専用領域の情報トラックの構成を示す拡大図、(c)は記録可能領域の情報トラックの構成を示す拡大図である。図15において、5はハイブリッドディスク、5aはハイブリッドディスク5の内周にある再生専用領域、5bはハイブリッドディスク5の外周にある記録可能領域、201は保護材、202は再生専用領域5aの保護材201に付けられた記録材、203は記録材202に形成された凸型の記録ピット、204は記録可能領域5bの保護材201に付けられた記録材、205は記録材204に形成された凸型の案内溝グルーブ、206は情報記録マーク、207はトラックピッチ、208は情報トラックの中心線、209は案内溝205の間の凹型のランドである。再生専用領域5aでは、再生専用情報がその幅がトラックピッチ207の1/2以下のピット203によって記録されている。再生専用領域では再生専用情報にディスクの位置情報が含まれて記録される。記録可能領域5bでは、その幅がトラックピッチ207の1/2以上のグルーブ205に、光ビームスポットをあてて情報記録マーク206を記録する。記録可能領域ではグルーブ205は蛇行して形成されており、ディスクの位置情報はグルーブ205半径方向の形状の変位により記録されている。従って位置情報はトラッキングエラー信号に重畳して検出される。この位置情報によって記録情報を記録可能領域5bの目的の領域に選択的に記録することが可能である。
【0003】以下に、従来の技術の光ディスク装置について説明する。図16は従来の技術による光ディスク装置のブロック図を示すものである。
【0004】構成の説明を行なう。図16において、5はハイブリッドディスクであり図11を用いて説明したものと同一構成であるので同一番号を付して詳しい説明は省略する。ハイブリッドディスク5はディスクモータ22の回転軸にとり付けられている。1はレーザダイオードである。2はレーザダイオードの光路上に固定されたコリメータレンズである。3はレーザダイオードとコリメータレンズ2の光路上に固定されたビームスプリッタである。4はレーザダイオード1とコリメータレンズ2とビームスプリッタ3の光路上に、後述するトラッキングアクチュエータとともにハイブリッドディスク5の半径方向に可動なようにとりつけられた対物レンズである。6はハイブリッドディスク5で反射された光がさらにビームスプリッタ3により反射された光の光路上に固定されたレンズである。7はレンズ6の焦点に固定された光検出装置である。光検出装置7は信号を後述する第3のスイッチに出力する。光検出装置7はハイブリッドディスク5の半径方向に2分割されており、7aはその内周側の光検出器、7bはその外周側の光検出器である。8は光検出器7aの出力が非反転入力に入力され光検出器7bの出力が反転入力に入力された差動増幅器である。13は差動増幅器8の出力と0電位と後述する指令装置の出力が入力された第1のスイッチである。14は第1のスイッチ13の出力が入力された第1の制御回路である。15は第1の制御回路の出力が入力され、対物レンズ4とともにハイブリッドディスク5の半径方向に可動にとり付けられたトラッキングアクチュエータである。16は差動増幅器8の出力と後術する指令装置の2つの出力が入力された第2のスイッチである。17は第2のスイッチ16の出力が入力された第2の制御回路である。18は第2の制御回路17の出力が入力されたシークモータである。19はシークモータ18の回転軸に取り付けられた後述する歯部と噛合するシークギアである。図16においてシークギア19は断面図であらわしている。20はレーザダイオード1、光学素子2、ビームスプリッタ3、対物レンズ4、トラッキングアクチュエータ15、レンズ6および光検出装置7を備え光ディスク23の半径方向に移動可能なように後述する歯部がシークギア19に噛合する光ピックアップである。24は後述する信号処理回路の出力が入力され、かつ第1のスイッチ13および第2のスイッチ16に第1の制御信号を出力し、かつ第2のスイッチ16に第2の制御信号を出力し、かつ後述する第3のスイッチと信号処理回路に第3の制御信号を出力する指令装置である。25は光検出装置7の出力信号と差動増幅器8の出力と指令装置24の第3の制御信号が入力された第3のスイッチである。26は第3のスイッチの出力と指令装置24の出力する第3の制御信号が入力され指令装置24に信号を出力する信号処理回路である。40は光ピックアップ20に固定され、シークギア19に噛合し、ハイブリッドディスク5の半径方向に移動可能なようにとりつけられた歯部である。歯部40は、図12において断面図であらわしている。
【0005】以上のように構成された従来の光ディスク装置について動作を説明する。レーザダイオード1より出力されるレーザ光は、コリメータレンズ2を通り平行光になる。さらにビームスプリッタ3を通り、対物レンズ4で集光され、ハイブリッドディスク5に達する。本発明の目的と直接関わらないので詳しい説明は省略するが、通常対物レンズ4は光軸方向に可動にとりつけられ、合焦制御が行われている。ハイブリッドディスク5で反射された光ビームは、対物レンズ4およびビームスプリッタ3を通りレンズ6に入射する。光ビームはレンズ6で集光され光検出装置7に入射し光検出装置7から電気信号が出力される。差動増幅器8はプッシュプルトラッキングエラー信号を出力する。
【0006】まず、記録再生する場合について説明する。指令装置24は第1の制御信号により第1のスイッチ13を切替え、プッシュプルトラッキングエラー信号を第1の制御回路14に出力する。第1の制御回路14はプッシュプルトラッキングエラー信号に応じた駆動信号をアクチュエータ15に加え対物レンズ4を移動し情報トラックに追従する。また、指令装置24は第1の制御信号により第2のスイッチ16を切替え、プッシュプルトラッキングエラー信号を第2の制御回路17に加える。第2の制御回路17はプッシュプルトラッキングエラー信号の低域成分に応じた駆動信号をモータ18に加え光ピックアップ20を移動し情報トラックに追従する。まず、再生専用領域5aを再生する場合、指令装置24は第3の制御信号により第3のスイッチ25を切り換え、光検出装置7が出力する再生情報信号を信号処理回路26に出力する。信号処理回路26は指令装置24の出力する第3の制御信号により再生専用領域であることを判断した場合、再生情報信号よりディスクの位置情報を検出し指令装置24に出力する。一方、記録可能領域5bを記録再生する場合、指令装置24は第3の制御信号により第3のスイッチ25を切り換え、差動増幅器8が出力するプッシュプルトラッキングエラー信号を信号処理回路26に出力する。信号処理回路26は指令装置24の出力する第3の制御信号により記録可能領域であることを判断した場合、プッシュプルトラッキングエラー信号よりディスクの位置情報を検出し指令装置24に出力する。
【0007】一方、シーク動作する場合は、指令装置24は第1の制御信号により第1のスイッチ13を切替え、0電位を第1の制御回路14に加える。第1の制御回路14は0電位に応じた駆動信号をアクチュエータ15に加え、対物レンズ4を光ピックアップ20との相対位置を一定に保つ。また、指令装置24は、第2のスイッチ16を第1の制御信号によって切り換え、第2の制御回路17に目標位置まで光ピックアップ20を移動させるのに対応した第2の制御信号を出力する。制御回路17は駆動信号をモータ18に加え光ピックアップ20をディスクの半径方向に移動する。
【0008】ところで、図15を用いて説明したように光ピックアップ20が再生専用領域5aにある場合ディスクの位置情報は再生情報に含まれており、記録可能領域5bにある場合ディスクの位置情報はプッシュプルトラッキングエラーに重畳している。
【0009】したがって、シーク動作終了してトラッキング制御をかけた後に前述の再生情報信号かプッシュプルトラッキングエラー信号を用いて、現在ビームスポットが位置している領域が、再生専用領域か記録可能領域かを判断している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シーク動作中やトラックジャンプ動作時のようにトラッキング制御がかかっていない時は位置情報が読みとれないため、現在ビームスポットが位置している領域が、再生専用領域か記録可能領域か判断するためにトラッキング制御をかけて再生情報信号かプッシュプルトラッキングエラー信号を用いて領域を判別しなければならない。そのため移動後に位置情報を直ちに得ることができないという問題があった。
【0011】本発明は上記従来の問題を解決するためのもので、シーク動作中であっても常に光ピックアップが情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の再生専用領域と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上の記録可能領域のどちらにあるかを判別できるので、移動後に直ちに目標位置の位置情報を得ることができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明の光ディスク装置は、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の領域1と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上の領域2を持つ光ディスクをそなえた光ディスク装置であって、プッシュプルトラッキングエラー検出手段と、全反射光量検出手段と、ビームスポット移動方向に応じて、プッシュプルトラッキングエラー検出手段から出力されるプッシュプルトラッキングエラー信号の位相と、全反射光量検出手段から出力される全反射光量信号の位相とを比較する位相比較手段を備えた構成を有している。
【0013】
【作用】上述した構成により、ビームスポット移動方向に応じて、プッシュプルトラッキングエラー信号の位相と、全反射光量信号の位相とを位相比較し、位相比較結果を得る。この検出信号に基づいてビームスポットが領域1または領域2のどちらにあるかをビームスポットの移動後の位置で判別する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。以下同図にしたがって本実施例の光ディスク装置の構成の説明を行なう。図1において、1はレーザダイオード、2はコリメータレンズ、3はビームスプリッタ、4は対物レンズ、5はハイブリッドディスク、6はレンズ、7は光検出装置、7a,7bは光検出器、8は差動増幅器、13は第1のスイッチ、14は第一の制御回路、15はトラッキングアクチュエータ、16は第2のスイッチ、17は第2の制御回路、18はシークモータ、19はシークギア、20は光ピックアップ、22はディスクモータ、25は第3のスイッチ、26は信号処理回路、40は歯部であり、以上は図15および図16を用いて説明した従来例の構成要素と基本的に同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。9は光検出器7aの出力と光検出器7bの出力が入力された加算器である。10は加算器9の出力が入力された微分器である。11は、差動増幅器8の出力と、微分器10の出力と、後述する指令装置の出力する第2の制御信号が入力された乗算器である。12は乗算器11の出力と、0電位が入力され、出力を後述する指令装置に出力する電圧比較器である。21は信号処理回路26の出力が入力され、かつ第1のスイッチ13および第2のスイッチ16に第1の制御信号を出力し、かつ第2のスイッチ16および乗算器11に第2の制御信号を出力し、かつ第3のスイッチ25と信号処理回路26に第3の制御信号を出力し、かつ電圧比較器12の出力が入力された指令装置である。50は差動増幅器8の出力と加算器9の出力と指令装置21の出力する第2の制御信号が入力され、微分器10と乗算器11と電圧比較器12により構成された位相比較手段である。
【0016】以上のように構成された光ディスク装置について以下その動作を説明する。差動増幅器8は従来例と同様にプッシュプルトラッキングエラー信号を生成し、第1のスイッチ13と、第2のスイッチ16と、第3のスイッチ25と、乗算器11に出力する。光検出器7aの出力は加算器9の入力され、光検出器7bの出力は加算器9に入力され、加算器9は全反射光量信号を微分器10に出力する。
【0017】ここで図を用いてプッシュプルトラッキングエラー信号と全反射光量信号の関係について説明する。図2,図3および図4において4は対物レンズ、7a,7bはハイブリッドディスク5の半径方向に2分割された光検出器で、7aはその内周側の光検出器、7bはその外周側の光検出器、5はハイブリッドディスク、8は差動増幅器、9は加算器であり以上は図1に示した実施例の構成と同一の構成部分であり、同一番号を付してある。400はハイブリッドディスク5からの反射光のビームである。701,702,703,704,705,706,707はディスク5によって反射された反射光の強度分布を示す曲線である。5aは再生専用領域、203はピット、5bは記録可能領域、205はグルーブ、208は情報トラックの中心線、209はランドであり、図15を用いて説明した構成と同じであるので、同一番号を付してある。
【0018】図2の構成図はハイブリッドディスク5の半径方向の断面図である。図2においては、原理を簡略に説明するため光学系の構成を省略して述べる。
【0019】ハイブリッドディスク5によって反射された主ビーム400はファーフィールド強度分布701を持ち、光検出器7aと光検出器7bに入射する。光検出器7aと光検出器7bの強度分布701に応じた出力は差動増幅器8に入力され、差動増幅器8は光検出器7aの出力と光検出器7bの出力の差すなわちプッシュプルトラッキング信号を出力する。同様に光検出器7aと光検出器7bの強度分布701に応じた出力は加算器9に入力され、加算器9は光検出器7aの出力と光検出器7bの出力の和、すなわち全反射光量信号を出力する。
【0020】この様なプッシュプルトラッキングエラー検出法および全反射光量検出法を前述のような前記ハイブリッドディスクに用いた場合、再生専用領域5aと記録可能領域5bとでプッシュプルトラッキングエラー信号の極性は反転せず、全反射光量信号は極性が反転することが知られている。
【0021】以下、これについて説明する。まず、再生専用領域にビーム400がある場合について図3を用いて説明する。図3の(a),(b),(c)はピットとビームとの位置を示した図である。図3の(d)はトラックずれ量dに対するプッシュプルトラッキングエラー信号の特性図である。図3の(d)はトラックずれ量dに対する全反射光量信号の特性図である。
【0022】図3の(b)は情報トラックの中心線208の真上に、ビーム400の光軸がある場合である。この場合反射光におけるピットの影響は左右対称であり、光検出器7a、光検出器7bの出力に差はなく、プッシュプルトラッキングエラー信号は図3の(d)のB点に示すように0になる。また、ピット203による影響によりピット203の無い部分に比べて光強度は小さくなるので、光検出器7aと光検出器7bの出力は低くなり、全反射光量信号は図3の(e)のB点に示すように再生専用領域5aの中で最小となる。
【0023】図3の(a)は情報トラックの中心線に対してトラックピッチ207の1/4の距離dだけハイブリッドディスク5の内周側にビーム400がある場合である。この場合反射光は、ビーム400の光軸に対して左側が右側よりも大きくなり、光強度分布は702のようになり、光検出器7aの出力は、光検出器7bの出力よりも大きくなりプッシュプルトラッキングエラー信号は図3の(d)のA点に示すように正の信号になる。また、ピット203の影響によりピット203の無い部分に比べて光強度は低くなるが、ビーム400の中にピット203がかかる量が図3の(b)に比べて小さいため光強度は大きくなり、全反射光量信号は図3の(e)のA点に示すようにB点よりも大きくなる。
【0024】図3の(c)は情報トラックの中心線に対してトラックピッチ207の1/4の距離dだけハイブリッドディスク5の外周側にビーム400がある場合である。この場合反射光は、ビーム400の光軸に対して右側が左側よりも大きくなり、光強度分布は704のようになり、光検出器7aの出力は、光検出器7bの出力よりも小さくなりプッシュプルトラッキングエラー信号は図3の(d)のC点に示すように負の信号になる。また、ピット203の影響によりピット203の無い部分に比べて光強度は低くなるが、ビーム400の中にピットがかかる量が図3の(b)に比べて小さいため光強度は大きくなり、全反射光量信号は図3の(e)のC点に示すようにB点よりも大きくなる。
【0025】一方、記録可能領域にビーム400がある場合について図4を用いて説明する。図4の(a),(b),(c)はグルーブ205とビーム400の位置を示す図、図4の(d)はトラックずれ量dに対する、プッシュプルトラッキングエラー信号の特性図である。
【0026】図4の(b)は情報トラックの中心線208の真上に、ビーム400がある場合である。この場合反射光におけるグルーブ205の影響は左右対称であり、光検出器7a、光検出器7bの出力に差はなく、プッシュプルトラッキングエラー信号は図4の(d)のB点に示すように0になる。また、グルーブ205による影響はランド209の真上にビーム400がある場合に比べて光強度は大きくなるので、光検出器7aと光検出器7bの出力は大きくなり、全反射光量信号は図4の(e)のB点に示すように記録可能領域5bの中で最大となる。
【0027】図4の(a)は情報トラックの中心線に対してトラックピッチ207の1/4の距離dだけハイブリッドディスク5の内周側にビーム400がある場合である。この場合反射光は、ビーム400の光軸に対して左側が右側よりも大きくなり、光強度分布は705のようになり、光検出器7aの出力は、光検出器7bの出力よりも大きくなりプッシュプルトラッキングエラー信号は図4の(d)のA点に示すように正の信号なる。また、ランド209の影響によりランド209の真上にビーム400がある場合に比べて光強度は大きくなるが、ビーム400の中にランド209がかかる量が図4の(b)に比べて小さいため光強度は大きくなり、全反射光量信号は図4の(e)のA点に示すようにB点よりも大きくなる。
【0028】図4の(c)は情報トラックの中心線に対してトラックピッチ207の1/4の距離dだけハイブリッドディスク5の外周側にビーム400がある場合である。この場合反射光は主ビーム400の光軸に対して右側が左側よりも大きくなり、光強度分布は707のようになり、光検出器7aの出力は、光検出器7bの出力よりも小さくなりプッシュプルトラッキングエラー信号は図4の(d)のC点に示すように負の信号になる。また、ランド209の影響によりランド209の真上にビーム400がある場合に比べて光強度は大きくなるが、ビーム400の中にランド209がかかる量が図4の(b)に比べて小さいため光強度は大きくなり、全反射光量信号は図4の(e)のC点に示すようにB点よりも大きくなる。
【0029】したがって光ピックアップが再生専用領域5aにあるか記録可能領域にあるかにかかわらずプッシュプルトラッキングエラー信号の極性は変化せず、逆に、全反射光量信号の極性は反転する。かつ、プッシュプルトラッキング信号と全反射光量信号の位相差は±90度であり、トラックずれ量に依存している。すなわちビーム400がハイブリッドディスク5の内周から外周に向けて移動する場合と、外周から内周に向けて移動する場合と、(表1)に示すように位相差が反転する。
【0030】
【表1】

【0031】図1に戻って実施例の動作の説明を続ける。微分器10は前記加算器9が出力する全反射光量信号を微分して位相が90度すすみ、且つ直流成分の無い、微分全反射光量信号を出力する。乗算器11は、前記プッシュプルトラッキングエラー信号と、前記微分全反射光量信号と、指令装置21から出力される第2の制御信号を乗算し、乗算結果を乗算信号としてを電圧比較器12に出力する。
【0032】乗算信号が再生専用領域5aで負の信号になり、記録可能領域5bで正の信号になることを説明する。
【0033】まず、再生専用領域5aにビーム400がある場合で、且つ内周から外周に向かってビーム400が移動する場合について図5を用いて説明する。
【0034】図3の(d)を用いて説明したように、プッシュプルトラッキングエラー信号は、情報トラックの中心線208に対してビームスポットが内周側にある場合正の信号、外周側にある場合場合は負の信号となる。トラックずれ量dに対するプッシュプルトラッキングエラー信号の特性は、図5の(a)に示す特性となる。(表1)を使って説明したように、全反射光量信号とプッシュプルトラッキングエラー信号の位相差はビーム400の移動方向によって異なる。従ってビーム400の移動方向によって、微分全反射光量信号の極性は、プッシュプルトラッキングエラー信号に対して極性が反転する。内周から外周に向かってビーム400が移動する場合、ピット203の内周側にある場合、図5の(b)のA点に示すように負の信号となる。ピット203の真上にある場合、図5の(b)のB点に示すように0となる。ピット203の外周側にある場合、図5の(b)のC点に示すように負の信号となる。
【0035】指令装置21は光ピックアップ20を内周から外周に向かって移動させる場合第2の制御信号に図5の(c)に示すように正の信号を出力する。
【0036】これらを乗算器11により乗算することにより、図5の(d)に示すように、負の乗算信号が得られる。
【0037】一方、再生専用領域5aにビーム400がある場合で、且つ外周から内周に向かってビーム400が移動する場合について図6を用いて説明する。
【0038】図5を用いて説明したのと同様に、図6の(a)に示す特性となる。図5を用いて説明したように、外周から内周に向かってビーム400が移動する場合、ピット203の内周側にある場合、図6の(b)のA点に示すように正の信号となる。ピット203の真上にある場合、図6の(b)のB点に示すように0となる。ピット203の外周側にある場合、図6の(b)のC点に示すように負の信号となる。
【0039】指令装置21は光ピックアップ20を外周から内周に向かって移動させる場合第2の制御信号に図6の(c)に示すように負の信号を出力する。
【0040】これらを乗算器11により乗算することにより、図6の(d)に示すように、負の乗算信号が得られる。
【0041】したがって、再生専用領域5aにビーム400がある場合、負の乗算信号が得られる。
【0042】さらに、記録可能領域5bにビーム400がある場合で、且つ内周から外周に向かってビーム400が移動する場合について図7を用いて説明する。
【0043】図5の(a)を用いて説明したのと同様に、図7の(a)に示す特性となる。(表1)を使って説明したように、全反射光量信号とプッシュプルトラッキングエラー信号の位相差はビーム400の移動方向によって異なる。従ってビーム400の移動方向によって、微分全反射光量信号の極性は、プッシュプルトラッキングエラー信号に対して極性が反転する。内周から外周に向かってビーム400が移動する場合、グルーブ205の内周側にある場合、図7の(b)のA点に示すように正の信号となる。グルーブ205の真上にある場合、図7の(b)のB点に示すように0となる。グルーブ205の外周側にある場合、図7の(b)のC点に示すように負の信号となる。
【0044】指令装置21は光ピックアップ20を内周から外周に向かって移動させる場合第2の制御信号に図7の(c)に示すように正の信号を出力する。
【0045】これらを乗算器11により乗算することにより、図7の(d)に示すように、正の乗算信号が得られる。
【0046】一方、記録可能領域5bにビーム400がある場合で、且つ外周から内周に向かってビーム400が移動する場合について図8を用いて説明する。
【0047】図5を用いて説明したのと同様に、図8の(a)に示す特性となる。図7を用いて説明したように、外周から内周に向かってビーム400が移動する場合、グルーブ205の内周側にある場合、図8の(b)のA点に示すように負の信号となる。グルーブ205の真上にある場合、図8の(b)のB点に示すように0となる。グルーブ205の外周側にある場合、図8の(b)のC点に示すように正の信号となる。
【0048】指令装置21は光ピックアップ20を外周から内周に向かって移動させる場合第2の制御信号に図8の(c)に示すように負の信号を出力する。
【0049】これらを乗算器11により乗算することにより、図8の(d)に示すように、正の乗算信号が得られる。
【0050】記録可能領域5bにビーム400がある場合、正の乗算信号が得られる。したがって、乗算信号の正負によりビームスポットが再生専用領域5aと、記録可能領域5bとのどちらにあるか判別することができる。
【0051】電圧比較器12は乗算信号を0電位と比較し、乗算信号が正の場合すなわち記録可能領域5bにビーム400がある場合はHiレベル、負の場合すなわち再生専用領域5aにビーム400がある場合はLowレベルの判別論理信号を指令装置21に出力する。
【0052】このようにして位相比較手段50は、プッシュプルトラッキングエラー信号と全反射光量信号とビーム400の移動方向の位相比較を行い比較結果を指令装置21に出力する。
【0053】まず、通常記録再生時には、指令装置21はあらかじめ各領域の位置情報を記憶装置に記憶し再生した位置情報から現在ビームスポットが位置している領域が、再生専用領域5aか記録可能領域5bかを判断し、第3の制御信号を第3のスイッチ25と信号処理回路26に出力し位置情報を得る。
【0054】一方、シーク動作時、指令装置21は判別論理信号を判断する。Lowの時にはビーム400が再生専用領域5aにあると判断し、Hiの時にはビーム400が記録可能領域5bにあると判断し、第3の制御信号を第3のスイッチ25と信号処理回路26に出力することができ、シーク動作後即座に位置情報を得ることができる。
【0055】したがってシーク動作中でも、ビーム400が再生専用領域にあるか記録可能領域にあるかを判別することができ、どちらの領域においてもシーク動作の目標位置で位置情報を検出することができ、情報の記録再生をすることができる。通常記録再生時においては位置情報を読みとることができるので、あらかじめ記憶装置に記憶された位置情報にしたがって、ビーム400が再生専用領域にあるか記録可能領域にあるかを判別することができ、情報の記録再生をすることができる。
【0056】以上のように本実施例によれば、シーク動作中でも、プッシュプルトラッキングエラー信号と、微分全反射光量信号と、ビーム400の移動方向を示す第2の制御信号を入力し、これらの信号を乗算し乗算信号を出力する乗算器11を設けることにより、乗算信号の正負によってビーム400が再生専用領域5aにあるか記録可能領域5bにあるかを判別することができ、どちらの領域においてもシーク動作直後に位置情報を検出することができ、情報の記録再生をすることができる。
【0057】さらに、シーク動作終了直後にシーク目標位置の確認が可能となるのでシーク時間の短縮化を図ることができる。
【0058】さらに、ディスクのトラックの径方向の幅と凹凸だけにもとずいて判別を行なっているので、再生専用領域5aの記録材202と記録可能領域5bの記録材204はどの様なものでも領域を判別することができる。
【0059】本発明の第2の実施例について図9を参照しながら説明を行う。図9において、1はレーザダイオード、2はコリメータレンズ、3はビームスプリッタ、4は対物レンズ、5はハイブリッドディスク、6はレンズ、7は光検出装置、7a,7bは光検出器、8は差動増幅器、9は加算器、10は微分器、11は乗算器、12は電圧比較器、13は第1のスイッチ、14は第一の制御回路、15はトラッキングアクチュエータ、16は第2のスイッチ、17は第2の制御回路、18はシークモータ、19はシークギア、20は光ピックアップ、22はディスクモータ、25は第3のスイッチ、26は信号処理回路、40は歯部、50は位相比較手段であり、以上は図1を用いて説明した第1の実施例の構成要素と基本的に同じであるので、同一部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0060】23は信号処理回路26の出力が入力され、かつ第1のスイッチ13および第2のスイッチ16に第1の制御信号を出力し、かつ第2のスイッチ16と後述する第4のスイッチに第2の制御信号を出力し、かつ第3のスイッチ25と信号処理回路26に第3の制御信号を出力し、かつ電圧比較器12の出力が入力され、かつ後述する記憶手段と第4のスイッチに第4の制御信号を出力する指令装置である。27は差動増幅器8の出力と指令装置23の制御信号が入力された記憶手段である。28は記憶手段27の出力が入力された反転アンプである。29は指令装置23から出力される第2の制御信号と、記憶手段27の出力と、指令装置23から出力される第4の制御信号が入力され、乗算器11に信号を出力する第4のスイッチである。
【0061】以上のように構成された本実施例について動作の説明を行う。シーク動作する場合、指令装置23は第4の制御信号により第4のスイッチを切り換え、第2の制御信号を乗算器11に加える。この場合、図1を用いて第1の実施例について説明したのと同様であるので詳しい動作は省略する。
【0062】通常記録再生時、指令装置23は第4の制御信号により、記憶手段27の動作を切り換え、記憶手段27は差動増幅器8の出力するトラッキングエラー信号の低域成分を、ハイブリッドディスク5の1回転分記憶する。位置情報の再生については第1の実施例を説明したのと同様な動作を行う。
【0063】通常記録再生時にトラッキング制御がはずれた場合で、ビーム400の位置が判らなくなった場合に付いて説明する。
【0064】指令装置23は第4の制御信号によって記憶手段27の動作を切り換え、入力信号を無視し、通常記録再生時に記憶したトラッキングエラー信号の低域成分に対応した信号を出力する。反転アンプ28は、記憶したトラッキングエラー信号を反転し信号を出力する。トラッキングエラー信号は図3図4を用いて説明したように、ハイブリッドディスク5がビーム400に対して内周側に移動したときは正の信号となり、外周側に移動したときは負の信号となる。したがって反転アンプ28から出力された信号はハイブリッドディスク5がビーム400に対して内周側に移動したときは負の信号となり、外周側に移動したときは正の信号となる。すなわち、反転アンプ28から出力された信号はビーム400がハイブリッドディスク5に対して、どちらの方向にどれだけ動いたかを示す信号であり、その極性は図5,図6,図7,図8を用いて説明した第2の制御信号の極性と同じである。第4の制御信号は第4のスイッチを切り換えて記憶手段27から出力された信号を乗算器11に出力する。これにより図1を用いて第1の実施例について説明したのと同様再生専用領域5aにビーム400がある場合、負の乗算信号が得られる。記録可能領域5bにビーム400がある場合、正の乗算信号が得られる。乗算信号の正負によりビームスポットが再生専用領域5aと、記録可能領域5bとのどちらにあるか判別することができる。
【0065】電圧比較器12は乗算信号を0電位と比較し、乗算信号が正の場合すなわち記録可能領域5bにビーム400がある場合はHiレベル、負の場合すなわち再生専用領域5aにビーム400がある場合はLowレベルの判別論理信号を指令装置23に出力する。
【0066】以上のように本実施例によれば、トラックジャンプ動作や、トラッキング制御がはずれた場合などのように、シーク動作以外でビームスポットの位置が判らなくなった場合にも、プッシュプルトラッキングエラー信号と、微分全反射光量信号と、ビーム400の移動方向を示す反転アンプ28の出力信号を入力し、これらの信号を乗算し乗算信号を出力する乗算器11を設けることにより、乗算信号の正負によってビーム400が再生専用領域5aにあるか記録可能領域5bにあるかを判別することができ、どちらの領域においてもシーク動作直後に位置情報を検出することができ、情報の記録再生をすばやく再開することができる。
【0067】本発明の第3の実施例について図10を参照しながら説明を行う。図10において、1はレーザダイオード、2はコリメータレンズ、3はビームスプリッタ、4は対物レンズ、5はハイブリッドディスク、6はレンズ、7は光検出装置、7a、7bは光検出器、8は差動増幅器、9は加算器、10は微分器、11は乗算器、12は電圧比較器、14は第一の制御回路、15はトラッキングアクチュエータ、16は第2のスイッチ、17は第2の制御回路、18はシークモータ、19はシークギア、20は光ピックアップ、22はディスクモータ、25は第3のスイッチ、26は信号処理回路、40は歯部、50は位相比較手段であり、以上は図1を用いて説明した第1の実施例の構成要素と基本的に同じであるので、同一部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0068】30は差動増幅器8の出力と、後述する指令装置の第2の制御信号と第5の制御信号が入力された第5のスイッチである。31は後述する指令装置から出力される第5の制御信号が入力された反転増幅器。32は反転増幅器31の出力が入力され、後述する指令装置33の第6の制御信号と第3の制御信号が入力され、乗算器11に信号を出力する第6のスイッチである。33は信号処理回路26の出力が入力され、かつ第5のスイッチ30および第2のスイッチ16に第1の制御信号を出力し、かつ第2のスイッチ16と第6のスイッチに第2の制御信号を出力し、かつ第3のスイッチ25と信号処理回路26に第3の制御信号を出力し、かつ第5のスイッチと第2の反転増幅器31に第5の制御信号を出力し、かつ第6のスイッチ31に第6の制御信号を出力し、かつ電圧比較器12の出力が入力された指令装置である。
【0069】以上のように構成された本実施例について動作の説明を行う。シーク動作する場合、指令装置33は第5の制御信号をに0電位を出力し、第1の制御信号により第5のスイッチを切り換え制御回路14に0電位を加える。指令装置33は第6の制御信号を用いて第6のスイッチを切り換え第2の制御信号を乗算器11に加える。この場合、図1を用いて第1の実施例について説明したのと同様の動作であるので詳しい説明は省略する。
【0070】通常記録再生時、指令装置33は第1の制御信号により、第5のスイッチ30を切り換えトラッキングエラー信号を制御回路14に出力する。この場合、図1を用いて第1の実施例を説明したのと同様な動作を行う。
【0071】通常記録再生時にトラッキング制御がはずれた場合で、ビーム400の位置が判らなくなった場合に付いて説明する。
【0072】指令装置33は第1の制御信号により第5のスイッチ30を切り換え、第5の制御信号を制御回路14に加える。指令装置33は第6の制御信号により第6のスイッチ6を切り換え、反転増幅器31の出力を乗算器11に加える。第5の制御信号は回転周期すなわち偏心周期よりも十分短い周期で、アクチュエータ15をトラッキング方向に微動させるための信号である。第5の制御信号はアクチュエータ15、すなわちビーム400がハイブリッドディスク5の内周側に移動させるときは正の信号、外周側に移動するときは負の信号を出力する。第2の反転増幅器31の出力の極性は、第5の制御信号の極性の反転している。ビーム400がハイブリッドディスク5の内周側に移動させるときは負の信号、外周側に移動するときは正の信号を出力する。すなわち、この出力信号はビーム400がハイブリッドディスク5に対して、どちらの方向にどれだけ動いたかを示す信号であり、その極性は図5,図6,図7,図8を用いて説明した第2の制御信号の極性と同じである。これにより図1を用いて第1の実施例について説明したのと同様再生専用領域5aにビーム400がある場合、負の乗算信号が得られる。記録可能領域5bにビーム400がある場合、正の乗算信号が得られる。乗算信号の正負によりビーム400が再生専用領域5aと、記録可能領域5bとのどちらにあるか判別することができる。
【0073】電圧比較器12は乗算信号を0電位と比較し、乗算信号が正の場合すなわち記録可能領域5bにビーム400がある場合はHiレベル、負の場合すなわち再生専用領域5aにビーム400がある場合はLowレベルの判別論理信号を指令装置23に出力する。
【0074】以上のように本実施例によれば、トラックジャンプ動作や、トラッキング制御がはずれた場合などのように、シーク動作以外でビームスポットの位置が判らなくなった場合にも、プッシュプルトラッキングエラー信号と、微分全反射光量信号と、ビーム400の移動方向を示す反転した第5の制御信号を入力し、これらの信号を乗算し乗算信号を出力する乗算器11を設けることにより、特に記憶手段などにより信号を記録してなくても簡単な構成で、乗算信号の正負によってビーム400が再生専用領域5aにあるか記録可能領域5bにあるかを判別することができ、どちらの領域においてもシーク動作直後に位置情報を検出することができ、情報の記録再生をすばやく再開することができる。
【0075】なお、第3の実施例では偏心周期よりも十分短い周期で、アクチュエータ15を移動させたが、偏心周期よりも十分長い周期でアクチュエータ15を移動させても良い。
【0076】また、アクチュエータ15を駆動しビームスポットを偏心周期で移動させ、その移動方向を偏心によるビームスポットのハイブリッドディスク5に対する相対的な移動方向と同じ方向で移動させても良い。この場合偏心によるビームスポットとハイブリッドディスク5の相対的な移動量を利用できるので、相対的な移動量が第3の実施例と同じであれば駆動のための電力が少なくてすむ。
【0077】また、第1および第2の実施例において位相比較手段として乗算器12を用いたが、プッシュプルトラッキングエラー信号を電圧比較器によって極性を検出し、3ビームトラッキングエラー信号を電圧比較器によって極性を検出し、これら検出信号を論理回路によって判断することができる。この場合、乗算器を用いないので回路の規模を小さくすることができる利点がある。
【0078】また、第1,第2および第3の実施例において実施例全反射光量信号検出手段として光検出器7aと光検出器7bの出力を加算器9を用いて加算することによって求めたが、光検出装置7から出力される情報信号の低域成分を取り出して用いても良くこの場合加算器9が不要となりより簡単な構成で実現できる。
【0079】また、第1,第2および第3の実施例において全反射光量信号検出手段として光検出器7aと光検出器7bの出力を加算器9を用いて加算することによって求めたが、反射光を光学的に2分し、分割されていない1個の光検出器を設けることによって全反射光量信号を検出することもできる。
【0080】このことを、図11を用いて説明する。図11において、3はビームスプリッタ、5はハイブリッドディスク、4は対物レンズ、6はレンズ、7aは光検出器、7bは光検出器、8は差動増幅器、208は情報トラックの中心線、400は反射ビームであり、図1および図2に示した構成要素と同一であるので、同一番号を付して詳しい説明は省略する。
【0081】以上のように構成された、全反射光量検出手段について図11を用いて説明する。91はビームスプリッタ3で分離されたビーム400の光路上に、ビームスプリッタ3とレンズ6の間にに固定されたビームスプリッタである。すなわちビームスプリッタ91の1つの出射光路上にレンズ6が固定されている。92はビームスプリッタ91の他方の出射光路上に固定されたレンズである。93はレンズ92の出射光路上に固定された光検出器である。
【0082】図11の構成図はハイブリッドディスク5の半径方向の断面図である。図11においては、原理を簡略に説明するため光学系の構成を省略して述べる。
【0083】ビームスプリッタ91はビーム400を2方向に所定の分光比で分離する。レンズ92はビームスプリッタ91の出射する光を集光し光検出器93に集光光を照射する。光検出器93は集光光の全光量に応じた電気信号を出力する。
【0084】したがって、分割しない1個の光検出器を設けることによって全反射光量信号を検出することができる。
【0085】この構成により、光検出器7aおよび光検出器7bの和信号得るための加算器が不要となり、電気回路をより簡単な構成で実現できる。
【0086】また、第1,第2および第3の実施例において光検出器としてハイブリッドディスク5の径方向に2分割された光検出器7aと光検出器7bよって求めたが、多数に分割された光検出器を用いてプッシュプルトラッキングエラー信号や全反射光量信号を光検出器の出力信号を演算することによって検出することも可能である。
【0087】このことを、図12を用いて説明する。図12において、3はビームスプリッタ、4は対物レンズ、5はハイブリッドディスク、6はレンズ、8は差動増幅器、9は加算器であり、図1および図2に示した構成と同一であるので同一の番号を付して詳しい説明は省略する。
【0088】図12において、95a,95b,95cおよび95dは、レンズ6の出射光路上に固定された光検出器である。これらはハイブリッドディスク5の半径方向に分割されており、かつハイブリッドディスク5の円周接線方向にも分割されている。すなわち、これらは4分割の光検出器を構成している。
【0089】95aは円内回転方向側に固定された光検出器である。95bは円外回転方向側に固定された光検出器である。95cは円内逆回転方向側に固定された光検出器である。95dは円外逆回転方向側に固定された光検出器である。
【0090】96は光検出器95aの出力と光検出器95cの出力が入力され、その出力が差動増幅器8の非反転入力と加算器9に入力された加算器である。97は光検出器95bの出力と光検出器95dの出力が入力され、その出力が差動増幅器8の反転入力と加算器9に入力された加算器である。
【0091】図12の構成図はハイブリッドディスク5の半径方向の断面図である。図12においては、原理を簡略に説明するため光学系の構成を省略して述べる。
【0092】以上のように構成されたプッシュプルトラッキングエラー信号検出手段と全反射光量検出手段に付いて説明する。図2を用いて説明したのと同様ハイブリッドディスク5からの反射光は半径方向に分割された光検出器によってそれぞれ、その光量に応じて信号に変換される。
【0093】図2の構成において7aに入射していた光量は、光検出器95aと光検出器95cに入射する。加算器96は光検出器95aの出力信号と光検出器95cの出力信号とを加算し、径方向に分割された内周側の光量に応じた信号を検出する。
【0094】同様に、図2の構成において7bに入射していた光量は、光検出器95bと光検出器95dに入射する。加算器97は光検出器95bの出力信号と光検出器95dの出力信号とを加算し、径方向に分割された内周側の光量に応じた信号を検出する。
【0095】差動増幅器8は、加算器96の出力信号と加算器97の出力信号の差信号を出力する。これは、反射光の内周側の光量と外周側の光量の差に応じた信号である。したがって、差動増幅器8は図2を用いて説明したのと同様に、プッシュプルトラッキングエラー信号を出力する。
【0096】加算器9は、加算器96の出力信号と加算器97の出力信号の和信号を出力する。これは、反射光の全ての光量に応じた信号である。したがって、加算器9は図2を用いて説明したのと同様に全反射光量信号を出力する。
【0097】本発明の目的と直接関わらないので詳しい説明は省略するが、この構成のような4分割の光検出器は非点収差法を用いて対物レンズを光軸方向に合焦制御するために用いられることがある。
【0098】この構成により、他の目的のために多数に分割した光検出器を用いても実施例に示したのと同様に領域を判別できる。
【0099】また、第1,第2および第3の実施例において図15を用いて説明したようにハイブリッドディスク5は、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下のピット203による再生専用領域5aと、情報トラックの幅が1/2以上のワイドグルーブ205に情報記録マーク206を持つ構成であった。実施例で詳しく述べたように情報の記録方法によらずディスクのトラックの径方向の幅と凹凸だけにもとずいて判別を行なっている。
【0100】再生専用領域5aののかわりに図13の(a),(b),(c)に示すような記録方式の領域でも判別可能である。
【0101】図13の(a)は光ビームが照射される側に対して凹で、トラックピッチの1/2以上の幅を持つピット210を記録した例である。
【0102】図13の(b)は光ビームが照射される側に対して凸で、トラックピッチの1/2以下の幅を持つグルーブに情報信号マーク206を記録した例である。情報記録マーク206のかわりに凹や凸のピットを用いてもよい。
【0103】図13の(c)は光ビームが照射される側に対して凹で、トラックピッチの1/2以上の幅を持つランドに情報信号マーク206を記録した例である。情報記録マーク206のかわりに凹や凸のピットを用いてもよい。
【0104】これらの領域において、実施例で説明した再生専用領域5aと同様の位相のプッシュプルトラッキングエラー信号および全反射光量信号が得られる。
【0105】また、記録可能領域5bののかわりに図14の(a),(b),(c)に示すような記録方式の領域でも判別可能である。
【0106】図14の(a)は光ビームが照射される側に対して凹で、トラックピッチの1/2以下の幅を持つランドに情報信号マーク206を記録した例である。情報記録マーク206のかわりに凹や凸のピットを用いてもよい。
【0107】図14の(b)は光ビームが照射される側に対して凸で、トラックピッチの1/2以上の幅を持つピット211を記録した例である。
【0108】図14の(c)は光ビームが照射される側に対して凹で、トラックピッチの1/2以下の幅を持つピット212を記録した例である。
【0109】これらの領域において、実施例で説明した記録可能領域5bと同様の位相のプッシュプルトラッキングエラー信号および全反射光量信号が得られる。図15の(c)において、情報記録マーク206のかわりに凹や凸のピットを用いてもよい。
【0110】また、第1,第2および第3の実施例において位相比較手段として乗算器12を用いたが、プッシュプルトラッキングエラー信号を電圧比較器によって極性を検出し、全反射光量信号信号を電圧比較器によって極性を検出し、これら検出信号を論理回路によって判断することができる。この場合、乗算器を用いないので回路の規模を小さくすることができる利点がある。
【0111】また、第1,第2および第3の実施例において微分器10を用いて全反射光量信号の位相を変化させたが、直接位相比較する構成でも、または、プッシュプルトラッキングエラー信号の位相を変化させ位相比較する構成でも、または位相を変化させることができる他の構成要素によって位相を変化させた後に位相比較する構成でも実現可能なことはいうまでもない。
【0112】また、第1,第2および第3の実施例においてビーム400の移動方向をしめす信号を乗算器11で乗算したが、指令装置21によって、プッシュプルトラッキングエラー信号と全反射光量信号の位相比較結果とビーム400の移動方向とをもとに判断し領域の判別を行う構成でも実現可能なことはいうまでもない。
【0113】また、第1,第2および第3の実施例においてプッシュプルトラッキングエラー信号をビーム400の移動方向を示す信号によって極性を反転し、全反射光量信号と位相比較する構成でも実現可能なことはいうまでもない。
【0114】また、第1,第2および第3の実施例において全反射光量信号をビーム400の移動方向を示す信号によって極性を反転し、プッシュプルトラッキングエラー信号と位相比較する構成でも実現可能なことはいうまでもない。
【0115】また、第1,第2および第3の実施例において電圧比較器12は乗算信号の振幅がある一定値以上の時の極性を判断するなどの対策をすることによって、ノイズやトラッキングエラー信号の検出誤差があっても乗算信号の極性を安定に判断することができる。
【0116】また、第1,第2および第3の実施例においてプッシュプルトラッキングエラー信号がある一定値以下の時に極性を判断した結果を保持し変化させないようにラッチ回路などを設けることによって、ノイズやトラッキングエラー信号の検出誤差があっても乗算信号の極性を安定に判断することができる。
【0117】また、第1,第2および第3の実施例において全反射光量信号の微分信号がある一定値以下の時に極性を判断した結果を保持し変化させないようにラッチ回路などを設けることによって、ノイズやトラッキングエラー信号の検出誤差があっても乗算信号の極性を安定に判断することができる。
【0118】また、第1,第2および第3の実施例においてプッシュプルトラッキングエラー信号を微分する手段を設け、その出力のプッシュプルトラッキングエラー信号の傾きを示す信号がある一定値以下の時に極性を判断した結果を保持し変化させないようにラッチ回路などを設けることによって、ノイズやトラッキングエラー信号の検出誤差があっても乗算信号の極性を安定に判断することができる。
【0119】また、第1,第2および第3の実施例においてビーム400の移動方向を示す信号として指令装置21から出力される第2の制御信号を用いたが、領域判別を行う場合の移動方向を限定してビーム400の移動方向を示す第2の制御信号を用いず位相比較する構成でも実現できる。この場合、間接的にビーム400の移動方向を考慮して判断している。この構成によれば乗算器11のような3入力の乗算器ではなく2入力の乗算器で構成するができ、かつ簡単な構成で実現することができる利点がある。
【0120】また、第1の実施例では比較的長距離のシーク動作をさせたが、比較的短距離トラックジャンプ動作をさせることにより、判別することも可能である。この場合でも十分に領域間を移動することが有り得るので、領域判別できることは有用である。
【0121】また、同様に渦巻状のトラックを持つ光ディスクにおいて1本トラックジャンプして1トラック繰り返し再生する場合にも判別可能なことはいうまでもない。
【0122】また、第2および第3の実施例では通常記録再生時にトラッキング制御がはずれ場合について述べたが、同様の構成及び動作で、シーク動作やトラックジャンプ動作の後でトラッキング制御をかける前に領域判別することも可能である。この場合、アドレス情報から領域を判別する処理を行わなくてすむので、通常記録再生の動作開始までの時間を短縮することができる。
【0123】また、第2および第3の実施例では通常記録再生時にトラッキング制御がはずれ場合について述べたが、同様の構成及び動作で、電源投入後はじめて通常記録再生するときや、低消費電力下のための機能停止による待機動作などで、はじめてトラッキング制御をかける前に領域判別することも可能である。この場合、アドレス情報を読みとりアドレス情報を保存し情報から領域を判別する処理を行わなくてすむので、通常記録再生の動作開始までの時間を短縮することができかつ記憶装置を設けなくてすむ。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明はプッシュプルトラッキングエラー信号の位相と、全反射光量信号の位相とを比較し、ビームスポットの移動方向と位相比較結果により、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以下の領域1と、情報トラックの幅がトラックピッチの1/2以上の領域2のどちらにあるかをシーク中にも判別することができる優れた光ディスク装置を実現することができる。




 

 


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