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発明の名称 情報記録再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−72980
公開日 平成7年(1995)3月17日
出願番号 特願平5−290821
出願日 平成5年(1993)11月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 伊神 栄一 / 鏡橋 俊二 / 長谷川 正二 / 小幡 功
要約 目的
情報記録再生装置において、キャッシュメモリを利用したライトバックによる記録を実行して、応答の高速化を図ると共に、情報記録の信頼性を向上することを目的とする。

構成
フラグ112によってライトバックによる記録を指定する場合、交替処理の実行回数の最大値が自動的にライトバック時の指定値に設定変更され、さらにライトバックが選択されていることを示す表示が記録動作表示装置12に出力される。ライトバックによる記録時には、ライトバックを禁止するフラグ113が交替発生の度合及び交替領域の状態に応じて設定され、以後のライトバック動作を禁止する基準となり、これにより記録情報の信頼性を優先することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】データを特定のブロック単位で記録再生する媒体と、上位機器とのインタフェースと、一時記憶メモリと、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能と、前記機能を設定して動作させる際に、前記一時記憶メモリの情報を媒体へ記録再生し、正しく記録されなかった情報を媒体上の予め定められた交替領域へ再記録を行う交替処理の実行回数の最大値を可変とする機能とを備えた情報記録再生装置。
【請求項2】交替処理の実行回数が指定の値を超える場合、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を備えた請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項3】交替領域が指定の容量を超えて使用されているとき、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を備えた請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項4】交替領域がその全容量の指定の割合を超えて使用されているとき、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を備えた請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項5】上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対する実際の記録動作が、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をしているのか、あるいは媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をしているのかのうち、どちらによるものであるかを表示および報告する機能の少なくともどちらか1機能を備えた請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項6】一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定されている時の交替処理の最大の回数をM、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするようにする機能が設定されている時の前記交替処理の最大の回数をNとするとき、M≧Nであることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項7】前記媒体の交替領域の未使用領域、あるいは上位機器がアクセスできる論理アクセス可能領域外にあるテスト領域の少なくともどちらか一方に一定のテストデータを記録した後これを再生した結果の良否を判断する判定手段を有し、前記判定手段により前記領域に対する正確な記録再生が困難であると判断されるとき、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を備えた請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項8】前記判定手段は再生時の信号レベルを検出するレベル検出手段を有し、前記媒体の交替領域の未使用領域、あるいは上位機器がアクセスできる論理アクセス可能領域外にあるテスト領域の少なくともどちらか一方に一定のテストデータを記録した後これを再生した結果、前記信号レベル検出手段によって検出した信号レベルが一定の値に満たないとき、前記領域に対する正確な記録再生が困難であると判断することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。
【請求項9】再生時にエラーを訂正するエラー訂正手段を有し、前記媒体の交替領域の未使用領域、あるいは上位機器がアクセスできる論理アクセス可能領域外にあるテスト領域の少なくともどちらか一方に一定のテストデータを記録した後これを再生した結果、前記エラー訂正機能によって発生したエラー訂正の回数が指定の値を超えるとき、前記領域に対する正確な記録再生が困難であると判断することを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。
【請求項10】前記判定手段が前記媒体の交替領域の未使用領域、あるいは上位機器がアクセスできる論理アクセス可能領域外にあるテスト領域の少なくともどちらか一方に一定のテストデータを記録した後これを再生することによって前記領域に対する正確な記録再生が困難であるかの判断を、媒体に対するアクセスが可能になった直後か、あるいは媒体への最終アクセスから一定時間経過後かのうち、少なくともどれか1つのタイミングで行うことを特徴とする請求項7記載の情報記録再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録再生装置の上位機器との通信及び交替処理制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業ではアプリケーションやデータの大容量化が進み、それに伴って情報記録再生装置も大容量化が進められてきている。その中でも光ディスク装置は大容量の、交換可能な媒体を有しており、現在の要望に合致した情報記録再生装置であるといえる。しかし光ディスク装置の記録動作は、光ディスク上に記録されている情報を消去し(以下イレーズと称す)、新しい情報を記録し(以下ライトと称す)、記録された情報を確認する動作(以下ベリファイと称す)の3ステップ、もしくはライト、ベリファイの2ステップが必要であり、記録エラーレートが低くライトのみでよい他の情報記録再生装置に比べると速度的にかなり遅くなる。そこで特許公開昭58−105365号公報等に開示されているように、記録時の上位機器であるホストコンピュータから見た応答速度等のパフォーマンスを向上させる方法として、一時的に情報を蓄える比較的容量の大きいキャッシュメモリを利用したライトバックを導入することが考えられるが、この場合、媒体に付着したゴミ等によって発生する不良セクタをどのように交替処理するかが装置の信頼性に多大な影響を与える。ここで前記公報にあるように従来キャッシュとは磁気ディスク等の比較的アクセス速度の遅い記録装置の一部領域を高速アクセスが可能な半導体メモリにコピーしてディスクの代わりに記録再生を行い、見かけ上の応答速度を上げる方法をいい、その際利用される半導体メモリをキャッシュメモリ、キャッシュメモリから磁気ディスク媒体への記録動作をライトバックとしていた。これに対してキャッシュメモリ上にコピーされていない領域への記録は直接媒体に対して行われるが、これをライトスルーと呼んでいた。本発明ではこれらの概念を拡張し、媒体への実際の記録の終了を以て記録命令の実行終了をホストコンピュータに報告する機能をライトスルー、媒体への実際の記録が終了する前にキャッシュメモリへのデータの転送の終了を以て記録命令の実行終了をホストコンピュータに報告する機能をライトバックとして扱う。なおライトバックを行う際に使用する一時記憶装置として情報を一時的に蓄えるためのバッファメモリもキャッシュメモリと同等に扱えるので、本発明ではこれら両者を含めてキャッシュメモリと呼ぶものとする。
【0003】従来の情報記録再生装置においては、交替領域の浪費を防止する意味から交替処理の実行回数の最大値は数回程度の小さな値に設定され、それでもなお交替処理が成功しない場合には、ホストコンピュータを介してCRT上等へその旨を示すエラーメッセージを報告するという構成が一般的であった。以下、このような構成をもつ装置においてライトバックによる記録を実現する場合の処理の流れを図面を用いて説明する。
【0004】図6は従来の情報記録再生装置において、ライトバックによる記録を行う場合の流れ図である。また図7は交替処理の例を示す図である。ここで図6および図7を用いて、交替領域での再交替が失敗した場合を想定してライトバックによる記録時の処理の流れを説明する。
【0005】ホストコンピュータから転送されたデータはまずキャッシュメモリに格納され(61)、これが終了するとホストコンピュータにコマンドの正常終了が報告される(62)。その後一定時間後等のある条件が満たされると、キャッシュメモリ内のデータが記録再生媒体71のデータ領域72の記録を指定されたセクタ74を先頭として記録される(63)。そして64で行われるベリファイ時に、すべてのセクタのベリファイが成功すればコマンドが正常に終了したことになる。図7の例では媒体である光ディスクの欠陥等によりベリファイに失敗したセクタ76があるので、このセクタが交替領域73の交替セクタ77に交替記録され(66)、その後データ領域と同様にベリファイが行われる(67)。この交替セクタもベリファイに失敗した場合、68で交替処理の実行回数を確認してこれが指定値(例えば3回)の範囲内であれば、さらに交替処理が続けられて次の交替セクタであるセクタ78に交替される。図7の場合セクタ78のベリファイも失敗しており、さらにセクタ79に交替記録されてベリファイが正常終了する。
【0006】ここで、もし交替セクタ79もベリファイが失敗したと仮定すると交替処理の実行回数が指定値を超えるため、規定の回数内で交替処理が成功しなかったことを示すエラーをホストコンピュータに報告して(69)、記録動作の処理を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構成では、ライトスルーを前提とした交替処理の実行回数の最大値が設定されているため、ライトバックによる記録を実行しようとしたときに、媒体の汚損等によって交替領域での再交替が多発した場合、キャッシュメモリへのデータ転送終了によっていったんホストコンピュータに正常終了を報告したコマンドに対して、交替処理が規定回数内でできなかったために発生するエラーを後に報告し、結果的に記録失敗によるホストコンピュータと情報記録再生装置間の不整合やホストコンピュータが処理済みと判断した以前の情報を検索し光ディスク装置に要求するといった多大な負担、もしくは不可能な実行を強いる事態が多発する可能性があった。
【0008】本発明は上記の問題点を解決するものであり、ライトバック時の記録動作の失敗を抑えることによってライトバック機能を採用しても装置の信頼性を損なうことの少ない情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するために本発明の情報記録再生装置は、データを特定のブロック単位で記録再生する媒体と、上位機器とのインタフェースと、一時記憶メモリと、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能と、前記機能を設定して動作させる際に、一時記憶メモリの情報を媒体へ記録再生し、正しく記録されなかった情報を媒体上の予め定められた交替領域へ再記録を行う交替処理の実行回数の最大値を可変とする機能を有する構成としたものである。
【0010】また交替処理の実行回数が指定の値を超える場合や、交替領域が指定の容量を超えて使用されているとき、交替領域がその全容量の指定の割合を超えて使用されているとき、交替領域への新たな記録が困難であると判断されるとき等の条件によって記録情報の信頼性確保を優先するために一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して、媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を有するものである。
【0011】さらに上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対する実際の記録動作が、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をしているのか、あるいは媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をしているのかのうち、どちらによるものであるかを表示、報告する機能とを有しているものである。
【0012】また、媒体ごとに上記交替処理の実行回数が指定の値を超える場合等を事前に、予測し使用中の処理速度低下を招かないように、装置の起動時などに未使用の交替領域やテスト領域で、テスト記録を行い信号の振幅レベルを判定するレベル判定手段、エラー訂正の機能を有するエラー訂正手段の判定情報によって、一時記憶メモリへのデータ転送の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をする機能の設定の有無に関わらず、その時点以降、上位機器からの媒体へのデータ記録命令に対して、媒体への記録の終了を以て上位機器に記録命令の終了報告をするように変更する機能を有するものである。
【0013】
【作用】上記した構成のうち、ライトバックを指定する際に交替処理の実行回数の最大値を可変とすることにより、ライトバック時の記録動作の失敗を最小限に抑えることができる。また交替処理の実行回数、交替領域の使用量及び使用率に応じてライトバックを禁止することにより、交替発生頻度の増加に起因するライトバック時の記録の失敗を未然に回避することができる。さらに未使用の交替領域で汚れ検出を目的とした記録、再生を行い、その再生信号レベル、エラー訂正回数、等に応じてライトバックを禁止にすることにより、交替領域の汚損によるライトバック時の記録の失敗を未然に防ぐことができる。
【0014】一方、ライトバック、ライトスルーのうち、いずれの記録方法が採用されているかの区別を装置上に表示、またはホストコンピュータに報告することにより、ユーザに装置の動作を把握させることで、ライトバックを指示しているにも関わらずライトスルーになっている場合は、ディスクのクリーニングや装置のメンテナンス等のタイミング指示としても利用され、記録情報の信頼性を高いレベルで継続的に維持できるものである。
【0015】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0016】図1に示されるように、本実施例の装置はコントローラ部11とそれに接続された記録再生機構14から構成され、光ディスク13の操作が可能で、ホストインタフェース15を介してホストコンピュータ16に接続される。コントローラ部11は中央処理装置111、記録動作を指定するフラグ112、ライトバックを禁止するフラグ113、及びキャッシュメモリ114から構成される。
【0017】図1において、中央処理装置111は記録再生機構14に指示を出すことによってホストコンピュータ16から転送されるデータを、キャッシュメモリ114を介して光ディスク13に記録することができる。このとき記録動作を指定するフラグ112およびライトバックを禁止するフラグ113の値に応じて、ライトバックを行うか否かが決定される。ユーザは記録動作を指定するフラグ112を設定することにより記録動作を選択することができる。また12は記録動作表示装置であり、記録動作を指定するフラグ112がライトバック相当の値で、かつライトバックを禁止するフラグ113が「許可」のときのみライトバックが選択されていることを示す表示がされ、その他の場合はライトスルーが選択されていることを示す表示がなされる。なお本発明は記録動作表示装置を限定するものではなく、例えば2つのLEDを用いてそれぞれライトバックとライトスルーの表示を行うことや、2色LEDを用いてライトバックとライトスルーの表示色を変えることが考えられる。またホストインタフェースを介してホストコンピュータに報告することによってCRT等の画面に警告として表示することも可能である。
【0018】以上のように構成された情報記録再生装置について、初めに、ユーザが記録動作を指定したときにそれがどのような手順で設定されるかについて、図2を用いて説明する。
【0019】まずライトスルーによる記録を指定する場合、記録動作を指定するフラグ112をスイッチ等の方法によりライトスルー相当の値に設定することにより、以後ライトスルーによる記録が行われる(22)。これとあわせて、交替処理の実行回数の最大値が標準の値(装置指定の値またはユーザーの指定する値、例えば3回)に設定される(23)とともに、記録動作表示装置にライトスルーが選択されていることを示す表示が出力される(24)。
【0020】一方ライトバックによる記録を指定する場合、ライトバックを禁止するフラグ113が「許可」のときに限り、記録動作を指定するフラグ112をライトバック相当の値に設定することによって、以後ライトバックによる記録が行われる(212)。このとき、交替処理の実行回数の最大値が自動的にライトバック時の指定値(例えば32回)に設定され(213)、さらに記録動作表示装置にライトバックが選択されていることを示す表示が出力される(214)。なおライトバックによる記録を指定した場合の交替回数の最大値は、ライトスルーによる記録を行う場合の値より等しいかまたは大きいものとする。
【0021】次にユーザがライトバックによる記録を指定した場合の記録動作を、ライトバック時の処理の流れを示す図3、図4および交替領域での再交替が失敗したことを示す図7を用いながら説明する。なおライトバックを禁止するフラグは「許可」になっているものと仮定する。
【0022】ホストコンピュータから転送されたデータはまずキャッシュメモリに格納され(301)、これが終了するとホストコンピュータにコマンドの正常終了が報告される(303)。その後一定時間後等のある条件が満たされると、キャッシュメモリのデータが記録再生媒体71のデータ領域72の記録を指定されたセクタ74から記録される(304)。そして305で行われるベリファイ時に、すべてのセクタのベリファイが成功すればコマンドが正常に終了したことになる。図7の例ではベリファイに失敗したセクタ76があるので、このセクタが交替領域73の交替セクタ77に交替記録され(307)、その後データ領域と同様にベリファイが行われる(308)。この交替セクタもベリファイに失敗した場合、309で交替処理の実行回数を確認してこれがライトバック時の指定値(例えば32回)の範囲内であれば、さらに交替処理が続けられて次の交替セクタであるセクタ78に交替される。図7の場合、セクタ78のベリファイも失敗しており、さらにセクタ79に交替記録されてベリファイが正常終了する。
【0023】ここで、もし交替セクタ79のベリファイが失敗したとしても、交替処理の実行回数はライトバック時の指定値を超えないので、規定の回数内で交替処理が成功しなかったことを示すエラーメッセージはホストコンピュータに報告されない(310)で、一連の処理が終了する。
【0024】一方、ライトバックを禁止するフラグ113が「禁止」の場合は、3021で交替処理の実行回数の最大値を標準の値に戻し、あわせてライトスルーが選択されていることを示す表示が出力される(3022)。また実際の記録動作終了後に記録動作の終了をホストコンピュータに報告する(3111)。以上のようにライトバックが指定されていてもライトスルーによる記録が行われる。
【0025】ところで上述したライトバックを禁止するフラグ113は、ライトバック時の記録処理の流れの最後の部分(312)において設定される。以下この手順を図4を用いて説明する。
【0026】第1に41で1セクタ単位の交替処理回数の最大値を調べ、これが指定値(例えば16回)を超えた場合にはライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする(411)。第2に42で交替領域の使用量を監視し、交替領域がある値(例えば512セクタ)を超えて使用された場合にはライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする。そして第3に43で交替領域の使用量を監視し、交替領域がある割合(例えば60%)を超えて使用された場合にはライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする。本実施例では交替処理回数の最大値、交替領域の使用量、交替領域の使用率の3条件の全てを確認する構成で説明したが、どれか1または2の組み合せ条件でも記録する情報の信頼性を確保するのに十分役立つものである。
【0027】次に第2の実施例について図1、図5を参照しながら説明する。本例では第1の実施例の処理に加えて、媒体交換時、媒体への最終アクセスから一定時間経過後、等のタイミングで次に使用される予定の交替領域に対して汚れ、あるいは記録信頼性を確保できない媒体初期不良の検出試験を行い、記録に先立ってライトバック可能かどうかを判定する。図1の信号レベル検出手段141、エラー訂正手段142の情報を中央処理装置111で判定し、この結果に応じてライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする手順を示したのが図5である。ここで、信号レベル検出手段141は、光ディスク13より検出された信号の振幅レベルを、予め定めた所定の基準電圧を比較し基準レベルよりも大きいかどうか、または部分的に基準以下のレベルがないか等をエンベロープ検出回路、電圧比較器、中央処理装置とのインターフェース等を組み合わせて構成し、その結果を中央処理装置に111「1」「0」の信号またはパルス等の信号で送り判定できるようにしている。上記したレベル検出手段は、本発明に特定の手段ではなく、記録再生を行う装置に置いては、記録信号の有無の確認等のために通常設けられている物であり、本発明のために特別に準備する必要はないが、より信頼性の向上を図る場合は別途通常より基準電圧レベルを低くし条件を厳しくした信号レベル検出手段を準備することも有効である。またエラー訂正手段142も記録時にエラー回復のための信号を演算により付加し、さらに再生時には上記演算の逆演算を行うことによりエラーの発生を確認し、エラーの回復を行う機能であり、本手段も記録再生を行う装置に置いては、記録信号の信頼性確認、エラー回復のために通常設けられている手段であり、本発明のために特別に準備する必要はない。
【0028】以下この動作を図5を用いて説明する。はじめに交替領域のうち次に使用される領域に対して中央処理装置111が生成するテストデータを記録し(51)、その直後に記録したデータの再生を行う(52)。このとき判定のための検出手段の1つである信号レベル検出手段によって再生時の信号レベルが検出されるとともに、他の判定のための検出手段であるエラー訂正機構により再生したデータのエラー訂正が行われてその回数が計測される。この時、信号の振幅レベルが所定の比較基準よりも低い、または部分的に低い場合等が検出されたディスク、または前記エラー訂正手段のエラー訂正回数が所定量よりも多い場合、あるいは回復不可能なエラーが発生した場合、これらの判定過程で得られたデータに基づいて、53で再生時の信号レベルが予め指定したレベルに満たない場合にはライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする(531)。また53でのチェックが通っても、54で再生時に行われたエラー訂正の回数が指定の値を超えた場合にもやはりライトバックを禁止するフラグ113を「禁止」にする。上記実施例ではテストデータの記録直後に各信頼性の判定を行ったが、記録材料の特性によっては信号振幅が確定するまでに一定時間必要な場合があり、記録後一定時間経過後に行ってもよい。また本実施例ではテストデータの再生時の信号レベル、エラー訂正回数の2条件の両方を確認する構成で説明したが、どちらか一方のみの条件でも交替領域の汚れや生産段階の不良等、記録信号の信頼性を確保できないことを検出をするのに十分役立つものである。
【0029】これらの処理を行うタイミングとしては、上記の他にも装置の電源投入時、記録動作の直前直後、交替発生直前直後、一定時間毎、等のタイミングが考えられる。また目的セクタの品質を知る手段としては、記録時、再生時のリトライ回数でも知ることができる。なお図5では交替領域の汚れ検出の結果をトリガーにしてライトバックを自動的に禁止する方法を説明したが、同様のことをデータ領域72と交替領域73の外側に位置するテストセクタに対して行うことによって記録再生機構の汚れに起因するデータ領域での記録の失敗を未然に回避することができる。
【0030】さらにテストセクタの記録試験の結果、ライトバック禁止となった場合は、予め操作者にLED等の手段で知らせ、ディスクや光ディスク装置に信号を記録再生するための光ヘッド上に配置される対物レンズのクリーニング等を促すことや、光ディスク装置の対物レンズを自動的にクリーニングする機構を有する装置に置いては自動クリーニングすることも、記録信号の信頼性を維持し、情報の記録中に応答速度を落とさないようにする上で有効であり、かつ重要である。
【0031】上記した実施例では、ライトバック時に交替処理回数の最大値を大きくして信頼性を確保し、さらに安全のため高速応答性より信頼性を重視した構成として交替処理の回数、交替領域の使用量等により、ライトスルーに切り替える様にしたが、ライトバック時に、前記大きくした交替処理回数の最大値を上回る場合が非常に低い確率ではあるが考えられる。その場合は、第1の実施例では異常処理をホストコンピュータに任せ、前記交替条件によって、ライトスルーに切り換えた後再度記録することが可能であるが、ホストコンピュータへの負担はやや大きくなる。さらに上記のような大きくした交替処理回数の最大値を上回る場合の対応として第2の実施例では事前に交替領域にテスト記録を行うことによりその汚れの状態を調べ、記録の失敗につながる要因が多い場合にはライトスルーに切り替えるようすることにより、記録信号の信頼性と高速応答性を両立させる確率を一層向上することができ、ホストコンピュータへの負担は大きく軽減される。しかしながら、このようにライトバック時に交替処理も含めて最終的に完全な記録ができなかった場合は、ライトスルーに切り換えるとともに、完全な記録ができるまで、記録が失敗した命令を光ディスク装置単体で繰り返し実行することも情報の信頼性を重視するこのような装置では非常に有効である。
【0032】上記したように、ライトバック時の交替処理回数の最大値を大きくすることによって、キャッシュメモリに一時記憶した段階で媒体への記録終了と判断することによる見きり処理を行ってホストコンピュータからみた応答速度を格段に高速にすると共に、媒体への記録を確認していないことに起因する信頼性の低下要因を十分に補償し、高速応答性、信頼性の両立を図ることができるものである。
【0033】ここで、キャッシュメモリは半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリに限定するものではなく、光ディスク等大容量記録媒体へ実際に記録するよりも短い時間で一時記憶が終了するものであればよく、その記憶容量は、通常ホストコンピュータから送られる1回の情報量よりも大きい容量であればよい。
【0034】なお実施例では光ディスク装置を用いて説明したが、上記に限定されずホストコンピュータ等の上位装置の指令にしたがって情報の記録再生を行う磁気方式、光方式等の方式を問わず、同様の装置に応用可能なことは自明である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、ライトバックを指定する際に交替処理の実行回数の最大値を可変とすることにより、ライトバック時の記録動作の最終的な失敗を最小限に抑えることができるとともに、交替処理の実行回数、交替領域の使用量及び使用率によってライトバックを禁止することにより、交替発生頻度の増加に起因するライトバックの失敗を未然に回避することが可能となる。さらに未使用の交替領域で汚れ検出を目的とした記録、再生を行い、その信号レベル、エラー訂正回数、等に応じてライトバックを禁止にすることにより、交替領域の汚損によるライトバック時の記録の失敗を未然に防ぐことができる。
【0036】また、ライトバック、ライトスルーのうち、いずれの記録方法が採用されているかの区別を報告することにより、ユーザに装置の動作を把握させることでディスクのクリーニングや装置のメンテナンス等のタイミング指示としても利用でき、記録情報の信頼性を高いレベルで継続的に維持できるものである。
【0037】これらによって、ライトバック動作を実現する情報記録再生装置の高速応答性と信頼性を共に向上させ、その結果ホストコンピュータの負担を減少させることができるものである。




 

 


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