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発明の名称 画像動き補正装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−67021
公開日 平成7年(1995)3月10日
出願番号 特願平5−210158
出願日 平成5年(1993)8月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 日下 博也 / 重森 道子
要約 目的
電子式画像動き補正装置において、動き補正時に生じる電子的ズーム処理(拡大処理)による画質の劣化を回避可能なシステムを提案する。

構成
放送方式及びシステムの動作クロックにより基づき通常使用される固体撮像素子に比べ画素数の多い個体撮像素子1、フィールドメモリ回路4、画像動き検出回路5、画像動き予測回路6を有し、画像動き予測回路6による動きの予測値に基づき固体撮像素子1より画像の切り出しを行い、この固体撮像素子1から読み出された画像に残留する動き成分は画像動き検出によるフィールドメモリ回路4を用いた画像動き補正により除去することにより高画質な動き補正装置を実現する。
特許請求の範囲
【請求項1】 固体撮像素子からの入力画像を記憶するメモリ回路と、前記入力画像のフィールド間もしくはフレーム間の動きベクトルを検出する画像動き検出回路と、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルを積分する動きベクトル積分回路と、前記動きベクトル積分回路により積分された前記動きベクトルの積分値に基づき前記メモリ回路からの画像の読み出しを制御するメモリ制御回路と、前記動きベクトル積分回路により積分された前記動きベクトルの積分値に基づき前記メモリ回路から読み出された画像に対して補間処理を施す補間回路と、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルから現フィールドもしくは現フレームより先の画像の動きを予測する画像動き予測回路と、前記画像動き予測回路により予測された画像の動きに応じて前記固体撮像素子の信号読み出しアドレスの制御を行う固体撮像素子制御回路とを有し、前記画像動き予測回路は、1フィールド間もしくは1フレーム間の画像の動きの予測値である予測動きベクトルを算出する動きベクトル予測回路と、前記動きベクトル予測回路で算出された予測動きベクトルを積分する予測動きベクトル積分回路とから成り、前記動きベクトル予測回路は、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルと1フィールドもしくは1フレーム前の予測動きベクトルから現フィールドもしくは現フレームと次フィールドもしくは次フレームの間の動きベクトルを予測することを特徴とする画像動き補正装置。
【請求項2】 固体撮像素子は、放送方式及びシステムの動作クロックに合わせた標準の固体撮像素子に比べ画素数が多いことを特徴とする請求項1記載の画像動き補正装置。
【請求項3】 メモリ回路が記憶する映像の画素数は、固体撮像素子の有する画素数よりも少なく、且つ最終映像出力として必要な画素数よりも多いことを特徴とする請求項1または2記載の画像動き補正装置。
【請求項4】 メモリ制御回路は、標準テレビ信号に必要な画素数分の画像をメモリ回路より読み出すことを特徴とする請求項1,2または3記載の画像動き補正装置。
【請求項5】 固体撮像素子からの入力画像を記憶するメモリ回路と、前記入力画像のフィールド間もしくはフレーム間の動きベクトルを検出する画像動き検出回路と、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルを積分する動きベクトル積分回路と、前記動きベクトル積分回路により積分された前記動きベクトルの積分値からある量を減算して出力する減算回路と、前記減算回路の出力に基づき前記メモリ回路からの画像の読み出しを制御するメモリ制御回路と、前記減算回路の出力に基づき前記メモリ回路から読み出された画像に対して補間処理を施す補間回路と、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルから現フィールドもしくは現フレームより先の画像の動きを予測する画像動き予測回路と、前記画像動き予測回路により予測された画像の動きに応じて前記固体撮像素子の信号読み出しアドレスの制御を行う固体撮像素子制御回路とを有し、前記画像動き予測回路は、1フィールド間もしくは1フレーム間の画像の動きの予測値である予測動きベクトルを算出する動きベクトル予測回路と、前記動きベクトル予測回路で算出された予測動きベクトルを積分する予測動きベクトル積分回路と、前記予測動きベクトル積分回路で積分された予測動きベクトルの積分値を減衰させ且つその減衰分を前記減算回路に出力する減衰回路と、から成り、前記動きベクトル予測回路は、前記画像動き検出回路から得られた動きベクトルと1フィールドもしくは1フレーム前の予測動きベクトルから現フィールドもしくは現フレームと次フィールドもしくは次フレームの間の動きベクトルを予測すること、及び、前記減算回路で動きベクトルの積分値から減算するある量とは前記減衰回路による予測動きベクトルの積分値の減衰量であることを特徴とする画像動き補正装置。
【請求項6】 固体撮像素子は、放送方式及びシステムの動作クロックに合わせた標準の固体撮像素子に比べ画素数が多いことを特徴とする請求項5記載の画像動き補正装置。
【請求項7】 メモリ回路が記憶する映像の画素数は、固体撮像素子の有する画素数よりも少なく、且つ最終映像出力として必要な画素数よりも多いことを特徴とする請求項5または6記載の画像動き補正装置。
【請求項8】 メモリ制御回路は、標準テレビ信号に必要な画素数分の画像をメモリ回路より読み出すことを特徴とする請求項5,6または7記載の画像動き補正装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置の手揺れ補正等に用いる画像動き補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮像装置を用いて被写体を撮影するに際し、手で撮像装置を直接保持したり、車両等の移動体に搭載すると撮像時の揺れが画面に発生する。このため、画面の揺れを検出し、この揺れ情報に基づいて画像の位置補正を行う画像動き補正装置が実用化されている。
【0003】従来の画像動き補正装置について、その動作原理を説明する。図8は従来の画像動き補正装置の構成を示すブロック図である。同図において、固体撮像素子21は撮像素子で、光学系を介した映像を電気信号(以下、これを映像信号と称す)に変換する。アナログ信号処理回路2は固体撮像素子21からの映像信号に対する信号処理を行い、アナログ−ディジタル変換回路3はアナログ信号処理回路2で処理された映像信号をディジタル信号に変換する。そして、この変換された信号は画像動き検出回路5とフィールドメモリ回路4に送られる。動き検出回路5はアナログ−ディジタル変換回路3からの映像信号から画像の動きを検出する。フィールドメモリ回路4はアナログ−ディジタル変換回路3からの映像信号を記憶する。フィールドメモリ制御回路9は画像動き検出回路5で検出された入力画像の動きに応じてフィールドメモリ回路4の読み出しアドレスを制御する。フィールドメモリ回路4から読み出された映像信号はディジタル信号処理回路22でディジタル信号処理を施される。
【0004】図9は図8に示した画像動き検出回路5の具体的な構成を示すブロック図である。同図において、代表点記憶回路1eは固体撮像素子21から入力されてくる現フィールドの映像信号を複数の領域に分割し、各領域の特定の代表点に対応する映像信号を代表点信号として記憶するものである。また、この回路は現フィールドより1フィールド前に走査された前フィールドの代表点信号を相関演算回路2eに与える。相関演算回路2eは前代表点信号と現フィールドの映像信号間の相関演算を行い、前代表点信号と現フィールドの映像信号の差を比較するものであり、その出力は動きベクトル検出回路3eに与えられる。動きベクトル検出回路3eは相関演算回路2eでの演算結果から、前フィールドと現フィールドの間の画像の動きベクトルを検出する。
【0005】以上のように構成された従来の画像動き補正装置では、固体撮像素子21から得た現フィールドの映像信号は画像動き検出回路5とフィールドメモリ回路4へ送られる。画像動き検出回路4はこの映像信号から画像の動きを検出し、この検出された動きに応じてフィールドメモリ回路4のデータ読み出しアドレスを移動させることにより、現フィールドの画像から手揺れ等による画像の動きの除去を行ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構成では、動き補正のためにフィールドメモリ回路から読み出した画像は元の画像に比べ画枠が小さくなるため電子的にズーム(拡大)処理を行わなければならず、その際に画像の画質が劣化するという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するものであって、従来に比べ画像の動き除去の際に画質の劣化を低減できる画像動き補正装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来から用いられてきた放送方式及びシステム動作クロックに合わせた画素数の固体撮像素子に比べ画素数の多い固体撮像素子と、画像動き予測回路と固体撮像素子制御回路を設け、画像動き予測回路により画像の動きを予測し、この予測結果に基づき固体撮像素子制御回路により固体撮像素子上の画像の一部を読み出す。そしてこの読み出した画像を一旦フィールドメモリ回路に記憶し、次にこのフィールドメモリ回路に記憶された画像に対し動き検出を行う。ここで検出された画像の動きは前フィールドでなされた画像動き予測の誤差に相当するため、この検出された動きに応じてフィールドメモリから再び画像の読み出しを行うことにより予測誤差を補正し高精度の動き補正が可能となり、且つこのとき最終的にフィールドメモリ回路から読み出される画像の画素数を現行放送方式に合った画素数となるようにすることにより電子的ズーム処理を省略し電子的ズーム処理に伴う画質の劣化を低減する。
【0009】
【作用】上記の構成により、本発明の画像動き補正装置は、画像動き補正の際に電子的なズーム処理を行うことなく、よって画質の劣化なく画像の動きを補正することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施例における画像動き補正装置のブロック図を示すものである。同図において、固体撮像素子1は、放送方式及びシステムの動作クロックに合わせた標準の固体撮像素子に比べて画素数が多い固体撮像素子であり、光学系を介した映像を電気信号に変換する。アナログ信号処理回路2は固体撮像素子1からの映像信号に対してアナログ信号処理を行い、アナログ−ディジタル変換回路3はアナログ信号処理回路2で処理された信号をディジタル信号に変換する。ディジタル信号に変換された信号は一旦フィールドメモリ回路4に記憶される。但し、このフィールドメモリ回路4は固体撮像素子1の有する画素数よりも少なく且つ最終映像出力として必要な画素数よりも多くの画素数を記憶できるものとする。画像動き検出回路5はアナログ−ディジタル変換回路3によりディジタル信号に変換された映像信号から画像のフィールド間の動きを検出し(以下、これを検出差分ベクトルと称す)、この検出差分ベクトルを画像動き予測回路6及び検出差分ベクトル積分回路7に出力する。画像動き予測回路6は、画像動き検出回路5で得られた検出差分ベクトルを用いて1フィールド先の画像の動きを予測する。固体撮像素子駆動制御回路8は固体撮像素子1を駆動し且つ画像動き予測回路6で予測された画像の動きに基づき固体撮像素子1上の信号読み出しアドレスを制御し、フィールドメモリ回路4で記憶可能な画素数分の映像信号を読み出す。また、検出差分ベクトル積分回路7は画像動き検出回路5で得られた検出差分ベクトルを積分し、この積分値によりフィールドメモリ制御回路9がフィールドメモリ回路4からの映像読み出しアドレスの制御を行い、最終映像出力に見合う画素数分の映像信号を読み出す。補間回路10はフィールドメモリ回路4から読み出された映像信号に対し補間処理を施すための回路であり、この補間処理の際の補間係数は検出差分ベクトル積分回路7により積分された検出差分ベクトルの積分値により決定される。
【0012】なお、画像動き検出回路5は従来例で示した図9と同様の構成と作用を成すものであるので詳細な説明は省略する。以下本実施例の説明においては、画像動き検出回路5を構成する各回路は図9の各回路と同一のものとして同一の符号を付して説明に用いる。
【0013】図2は図1に示した画像動き予測回路6の具体的な構成を示すブロック図である。同図において、予測演算回路2aは現フィールドまでに得られたフィールド間の実際の動きベクトルから1フィールド先の動きベクトルを予測演算する回路であり、ここで用いるフィールド間の実際の動きベクトルは、各フィールドでそのフィールドの1フィールド前に画像動き予測回路6で求められた動き予測ベクトルに、各フィールドで動き検出回路5で得られた検出差分ベクトルを加算(もしくは減算)して得られるもので、これはつまり各フィールドでの実際の動きベクトルである。この各フィールドでの実際の動きベクトルを計算するのが動きベクトル算出回路1aである。ちなみに動きベクトル算出回路1aは、各フィールドで予測演算回路2aが出力する動き予測ベクトルを記憶しておき、この動き予測ベクトルと画像動き検出回路5で得られた検出差分ベクトルを用いてフィールド間の実際の動きベクトルを求める。予測演算回路2aは動きベクトル算出回路1aで得られた画像の実際の動きベクトルを用いて1フィールド先の画像の動きベクトルを予測する。予測ベクトル積分回路3aは予測演算回路2aからの動き予測ベクトルを各フィールド毎に積分する(以下、これを動き予測積分ベクトルと称す)。
【0014】図3は図2に示した予測演算回路2aの具体的な構成を示すブロック図である。同図において、遅延回路1bは信号を遅延させる遅延器であり、遅延時間は、映像信号の1フィールド分、つまり60分の1秒である。乗算回路2bは乗算器であり、本実施例では入力に2を乗ずるものとする。乗算回路3bは乗算器であり、本実施例では入力に−1を乗ずるものとする。加算器4bは乗算回路2bと乗算回路3bからの入力を加算し出力する。
【0015】図4は図2に示した予測演算回路2aの他の具体的な構成を示すブロック図である。同図において、遅延回路1c及び遅延回路2cは共に信号を遅延させる遅延器であり、遅延時間は、映像信号の1フィールド分、つまり60分の1秒である。乗算回路3cは乗算器であり、本実施例では入力に3を乗ずるものとする。乗算回路4cは乗算器であり、本実施例では入力に3を乗ずるものとする。乗算回路5cは乗算器であり、本実施例では入力に−1を乗ずるものとする。加算器6cは乗算回路3cと乗算回路4cからの入力を加算し出力する。加算器7cは乗算回路5cと加算器6cからの入力を加算し出力する。
【0016】以上のように構成された本実施例の画像動き検出装置について、以下その動作について説明する。
【0017】画像動き検出回路5では、(図9)に示すように固体撮像素子1で得られた現フィールドの映像信号と、前フィールドの映像信号のうち代表点記憶回路1eで記憶してあった代表点信号との相関演算を相関演算回路2eで行い、この演算結果より画像の動き(検出差分ベクトル)を検出する。ただし、この得られた検出差分ベクトルは前フィールドにおいて画像動き予測回路6で予測した画像の動きと、現フィールドの画像の実際の動きとの差である。つまり、画像動き予測回路6で予測した動きと実際の動きが同じであれば、この画像動き検出回路5で得られる画像の動きは0となる。画像動き検出回路5で検出された検出差分ベクトルは、動きベクトル算出回路1aにおいて前フィールドでの動き予測ベクトルと加算(もしくは減算)され、前フィールドに対する現フィールドの実際の動きベクトルとして予測演算回路2aに送られる。予測演算回路2aは動きベクトル算出回路1aからの入力から次フィールドで予測される動きベクトルを求め、これを動き予測ベクトルとして予測ベクトル積分回路3aに送る(図2参照)。
【0018】この時、予測演算回路2aは第1の構成として、動きベクトル算出回路1aで求められた前フィールドに対する現フィールドの実際の動きベクトルをそのまま動き予測ベクトルとする構成も考えられ、この構成で画像の動きの低周波成分の除去は可能である。また、第2の構成として、予測演算回路2aが図3の構成をとる場合は、乗算回路2bで2を乗じた入力信号と遅延回路1bを経て乗算回路3bで−1を乗じた入力信号とを加算器4bで加算し動き予測ベクトルとし、また、第3の構成として、図4の構成をとる場合は、乗算器3cで3を乗じた入力信号と遅延回路1cを経て乗算回路4cで−3を乗じた入力信号とを加算器6cで加算したものと、遅延回路1cと遅延回路2cとを経て乗算回路5cで5を乗じた入力信号を加算器7cで加算し動き予測ベクトルとするが、これらの場合は前フィールドに対する現フィールドの実際の動きベクトルをそのまま動き予測ベクトルとする構成よりもより画像の動きの高周波成分の除去が可能である。
【0019】以上述べた動き予測ベクトルを用いて、予測ベクトル積分回路3aは各フィールドで得られた動き予測ベクトルの積分値(動き予測積分ベクトル)を計算する。そして、この動き予測積分ベクトルは固体撮像素子駆動制御回路8に送られ、この動き予測積分ベクトルに基づき固体撮像素子駆動制御回路5が固体撮像素子1上の映像信号読み出しアドレスを制御し、映像信号の動き成分を固体撮像素子1上で補正する。
【0020】また、画像動き検出回路5で得られた検出差分ベクトルは検出差分ベクトル積分回路7により積分され、この積分値に基づきフィールドメモリ回路4からの映像信号読み出しアドレスを制御することにより予測による固体撮像素子1から読み出された映像信号に残留した動き成分を除去することが可能である。またこの場合、フィールドメモリ回路4からの映像信号読出しは画素単位であるため、1画素、1ライン以下の補正精度を確保するために補間回路10により補間処理を施す。
【0021】以上のように本実施例によれば、画像動き予測回路6で1フィールド先の画像の動きを予測することにより固体撮像素子1上の信号読み出しアドレスを移動させ、画像の動きを補正し、その後、画像動き検出回路5により検出された検出差分ベクトルの積分値によりフィールドメモリ回路4からの映像信号読み出しアドレスを制御し、且つ補間回路10により1画素、1ライン以下の動きの補正を行うことにより、動き予測により固体撮像素子1から読み出した映像信号に含まれる補正漏れ分を完全に補正し、高精度の動き補正を実現する。
【0022】また、このときフィールドメモリ回路4が記憶可能な画素数を最終映像出力に比べ多くし、固体撮像素子1の出力画素数をフィールドメモリ回路4が記憶可能な画素数に比べ多くすることにより、従来動き補正の際に必要であった電子的ズーム処理(拡大処理)を行わずに動き補正を行うことが可能となる。このことを図を用いて更に詳しく説明すると、図5は、固体撮像素子1、フィールドメモリ回路4、最終出力映像の画素数、ライン数を模式的に説明するための図である。図5において、A,B,Cは水平の画素数、a,b,cは垂直のライン数であり、A>B>C、a>b>cという関係がある。本図のように、はじめに動き予測により固体撮像素子から映像信号を読み出す場合にはフィールドメモリ回路の有する画素数(B*b)に相当する領域を動きに応じて読み出し、次に動き検出によりフィールドメモリ回路から映像信号を読み出す場合には最終映像出力として必要な画素数(C*c)に相当する領域を動きに応じて読み出すようにすると最終映像出力信号に対する電子的ズーム処理(拡大処理)は不要となる。
【0023】以上のように、本実施例によれば、映像信号に対し、画像の動き補正を行う場合に、放送方式及びシステムの動作クロックに合わせた標準の固体撮像素子に比べて画素数の多い固体撮像素子と最終出力映像信号に必要な画素数以上の画素数を記憶可能なメモリ回路と現フィールドより先の画像の動きを予測するための画像動き予測回路を設けることにより、従来必要であった動き補正後の映像信号に対する電子的なズーム処理(拡大処理)を不要とし、電子的なズーム処理に伴う画質の劣化を防止することができる。
【0024】なお、本実施例において、上記それぞれの回路の機能のソフトウエア上での実現が可能であることは明かである。
【0025】また、本実施例において、画像動き検出回路5に関しては従来の例のものと同じとしたがこれに限るものではない。
【0026】また、本実施例において予測演算回路2aに関しては3つの構成を独立に用いるように表現したがこれに限るものではなく、上記3つの構成による演算結果を適応的に切り替える方式も考えられる。また、予測演算回路2aの第3の構成として図4に示したものでは加算器を2つ使用しているが、これは1つでも同じ構成が可能なことは明かである。
【0027】また、本実施例において、画像の動きの検出及び画像の動きの予測はすべてフィールド毎に行ったが、これに限るものではなく、例えばフィールド毎ではなくフレーム毎に行うことも考えられる。
【0028】また、図5において固体撮像素子の垂直のライン数をaとしたがこれは固体撮像素子から得られる映像信号のライン数であり、固体撮像素子の垂直方向のフォトダイオードセルの数とは必ずしも一致しないことは言うまでもない。
【0029】また、本実施例においては画像動き補正の際に1画素、1ライン以下の補正精度を得るために補間回路10を設ける構成に関して説明したがこれに限るものではなく、1画素、1ライン以下の補正精度を必要としない場合には補間回路10が不要となることは言うまでもない。
【0030】次に、本発明の第2の実施例について説明する。本発明の第2の実施例の構成は、図1に示した第1の実施例の構成に、減衰量補正回路を付加した点と、図2に示した第1の実施例の画像動き予測回路に減衰回路及び減衰量補正回路を付加した点が第1の実施例と異なる。以下、第1の実施例と同様の効果を有するものに関しては説明を省略し、第1の実施例と異なる点のみ詳説する。
【0031】図6は第2の実施例を示すブロック図である。図6において、減衰量補正回路11は検出差分ベクトル積分回路7の出力に対しある量を減算するための回路であり、この減算するある量は画像動き予測回路6から得られる。また、減衰量補正回路11の出力はフィールドメモリ制御回路9及び補間回路10に対して出力される。
【0032】図7は第2の実施例における画像動き予測回路のブロック図である。図7において、減衰回路2dは予測ベクトル積分回路3aの出力(これをXとする)に対して減衰処理(減衰係数をα(0≦α<1)とし、このαを乗算する)を施し、且つ減衰処理による減衰量(=(1−α)*X)を減衰量補正回路1d及び減衰量補正回路11に出力するための回路である。この減衰処理は画像動き補正を行う場合に、十分な画像の動きの抑圧と広範囲な動き補正を行うための処理であり、この内容に関しては、特開平2−246680号公報の「揺れ補正装置」に詳述されているため、詳細は省略する。
【0033】以上のように構成された本実施例の画像動き検出装置について、以下その動作について説明する。
【0034】減衰回路2dは予測ベクトル積分回路3aにより積分演算された積分値(動き予測積分ベクトル)に対して減衰処理を施すが、これは言い替えれば動き補正を弱めることと同様となる。故に、その結果として固体撮像素子1から読み出される映像信号に残留する画像の動き成分は大きくなる。しかし、本実施例の構成においては、固体撮像素子1からの映像信号の残留動き成分に関しては画像動き検出回路5により動きを検出しフィールドメモリ回路4からの映像信号の読み出し及び補間回路10による補間処理により動きの除去を行う構成となっているため、減衰処理により意図的に補正を弱めていることの効果が最終出力画像に現われない。故に、固体撮像素子1から映像信号を読み出す場合に減衰回路2dにより意図的に補正を弱めた分(動き予測積分ベクトルの減衰量)を減衰量補正回路11により検出差分ベクトル積分回路7の出力から補正する。
【0035】また、画像動き検出回路5で検出する検出差分ベクトルには動き予測による補正漏れ以外に意図的な減衰処理による補正漏れが含まれるため、動きベクトル算出回路1aで計算されるフィールド間の画像の動きと実際の画像の動きの間に差が生じ、動きの予測を行う際にその予測精度を損なう。
【0036】故に、減衰量補正回路2dを付加し、検出差分ベクトルの積分値及び動き予測積分ベクトルに対して減衰量に相当する量を補正する。
【0037】具体的には、減衰量補正回路11は、検出差分ベクトルから減衰量を減算(または加算)し、減衰量補正回路2dは、動き予測積分ベクトルから減衰量を減算(または加算)する。
【0038】以上のように本実施例によれば、画像動き補正を行う場合に、十分な画像の動きの抑圧と広範囲な動き補正を行うための動き予測積分ベクトルに対する減衰処理を、その効果及び動き予測の精度を損なうことなく実施可能とする。
【0039】なお、本実施例においては減衰量補正回路11及び2dをそれぞれ独立に設置するような構成に関して説明を行ったがこれに限るものではなく、この両者を1つにまとめる構成も考えられる。
【0040】また、本実施例において、上記それぞれの回路の機能のソフトウエア上での実現が可能であることは明かである。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、映像信号に対し、画像の動き補正を行う場合に、放送方式及びシステムの動作クロックに合わせた標準の固体撮像素子に比べて画素数の多い固体撮像素子と最終出力映像信号に必要な画素数以上の画素数を記憶可能なメモリ回路と現フィールドより先の画像の動きを予測するための画像動き予測回路を設けることにより、従来必要であった動き補正後の映像信号に対する電子的なズーム処理(拡大処理)を不要とし、電子的なズーム処理に伴う画質の劣化を防止することができる。
【0042】また、画像動き補正を行う場合に、十分な画像の動きの抑圧と広範囲な動き補正を行なうための動き予測積分ベクトルに対する減衰処理を、その効果及び動き予測の精度を損なうことなく実施可能とする。




 

 


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