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発明の名称 浮動型磁気ヘッド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−65523
公開日 平成7年(1995)3月10日
出願番号 特願平5−209595
出願日 平成5年(1993)8月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
発明者 久 保 強
要約 目的
磁気ヘッドとサスペンションの接着に使われる樹脂によるレール面形状の変化を抑え、特性を安定させる。

構成
スライダー本体1の裏面8にサスペンション9を接着するための接着樹脂10の塗布範囲をピボット11の下部だけに規制する2本の溝12a,12bをレール2a,2bに直交する方向に設ける。これにより、サスペンション接着用樹脂10をピボット11の下部だけに制限できるので、磁気ヘッドの小型化によるスライダー1本体の厚み寸法が薄くなっても、レール2a,2bの面形状の変化を抑えることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 表面側に記録媒体に対する浮上量を規定するレールを有するスライダー本体の裏面側に記録媒体に対する浮上姿勢を規定するサスペンションを樹脂で接着した浮動型磁気ヘッドにおいて、前記スライダー本体の裏面に、前記サスペンションを接着する樹脂の塗布範囲を規定する2本の溝を前記レールに対し直交する方向に設けたことを特徴とする浮動型磁気ヘッド。
【請求項2】 樹脂の塗布範囲を規定する2本の溝間の幅を、サスペンションのピボットの幅とほぼ同じにした請求項1記載の浮動型磁気ヘッド。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に信号を書き込んだり読み出したりする浮動型の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の磁気記憶装置の傾向は、高容量・高密度化に伴い、その小型・薄型化が加速度的に進んできている。そのため、磁気記憶装置の部品である磁気ヘッドも同様に小型・薄型化の傾向となっている。
【0003】以下、従来のこの種の磁気ヘッドについて説明する。図3はモノシリック型の磁気ヘッドの斜視図であり、図4は同磁気ヘッドの裏面斜視図である。酸化物磁性体コアからなるスライダー本体1は、磁気記録媒体に対面し、その媒体に対して所定の浮上量を規定する2本のレール2a,2bを有する。スライダー本体1の一方の端部には、磁気ヘッドのもう一方の酸化物磁性体コア3がガラス4で固着され、両者間に磁気記録媒体への書き込み/読み出しを行なう磁気ギャップ5が形成されている。また、信号の記録幅を決定するトラック部6が、磁気ギャップ5に連続して2本のレール2a,2bの間に位置している。さらに、酸化物磁性体コア3には、磁気ギャップ5への起磁力を発生させるためのコイル巻線部7が設けられている。
【0004】スライダー本体1の裏面8には、図5に示すように、磁気記録媒体に対する浮上姿勢を規定するばね性を有するサスペンション9が接着樹脂10を用いて固定されている。サスペンション9は、磁気記録媒体に対して、柔軟な浮上姿勢を規制するピボット11を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気ヘッドの小型化に伴い、磁気ヘッドの厚み寸法が大幅に薄型化されると、サスペンション9をスライダー本体1に接着樹脂10でて接着したときに、厚みが薄くなった分だけ、樹脂の硬化時に生ずる曲げ応力がスライダー本体1自身が持つ材料的強度よりも大きくなってしまい、図6に示すように、サスペンション9接着後に2本のレール2a,2bの平面形状が大きく変化し、円弧状のクラウン形状がついたようになってしまう。このような変化は、磁気記録媒体に対する浮上量が変わるとともに、経時変化に対しても内部応力の残った非常に不安定な状況となる。特に浮上量の変化は、動的電気特性と強く関係しており、再生出力の大幅ダウンにつながり、磁気記憶装置の信頼性からのも重要な問題となる。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、磁気ヘッドの厚み寸法が小さくなっても、サスペンション接着用樹脂の硬化時の曲げ応力によるレール面の平面形状変化を抑えることのできる浮動型磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、スライダー本体1の裏面に、サスペンション接着用樹脂の塗布範囲を規制する2本の溝をレールに直交する方向に設けたものである。
【0008】
【作用】本発明は、上記構成により、磁気ヘッドの厚み寸法が小さくなっても、サスペンション接着用樹脂の硬化時の曲げ応力によるレール面の平面形状の変化を抑えることができ、特性変化のない安定した浮動型磁気ヘッドを提供することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるモノリシック型磁気ヘッドの裏面側斜視図、図2は同磁気ヘッドをサスペンションに取り付けた時の側面図を示す。なお、同磁気ヘッドの表面側斜視図は、従来例の図3と同じであり、基本的な構成は従来例と同じなので、従来例の説明に用いた符号を同じ要素に用いて説明する。
【0010】酸化物磁性体コアからなるスライダー本体1は、磁気記録媒体に対面し、その媒体に対して所定の浮上量を規定する2本のレール2a,2bを有する。スライダー本体1の一方の端部には、磁気ヘッドのもう一方の酸化物磁性体コア3がガラス4で固着され、両者間に磁気ギャップ5が形成されている。また、信号の記録幅を決定するトラック部6が、磁気ギャップ5に連続して2本のレール2a,2bの間に位置している。さらに、酸化物磁性体コア3には、磁気ギャップ5へ信号の書き込み/読み出しを行なうための必要な起磁力を発生させるコイル巻線部7が設けられている。
【0011】スライダー本体の裏面8には、サスペンション9の接着樹脂10の塗布範囲を規制する2本の樹脂規制溝12a,12bが、スライダー本体1のレール2a,2bに直交する方向に沿って設けられている。2本の樹脂規制溝12a,12bま間隔Wは、サスペンション9のピボット11の大きさにほぼ対応している。
【0012】次に上記実施例の動作について説明する。図6に示す従来の磁気ヘッドの構造では、サスペンション9に接着樹脂10を塗布すると、樹脂の性質上、どうしてもサスペンション9とスライダー本体1裏面8の隙間全面にわたって浸み込んでしまい、前述のようにレール2a,2bの形状変化を生じさせる。一方、本実施例によれば、2本の樹脂規制溝12a,12bを設けることにより、サスペンション9を接着する時に用いる接着樹脂10の流れをピボット11の下だけに規制することができる。したがって、スライダー本体1のレール2a,2bの面形状の変化を抑えることが可能となるので、磁気ヘッドの厚み寸法が小さくなっても、特性変化のない安定した浮動型磁気ヘッドを実現することができる。
【0013】本実施例は、モノリシックタイプの浮上型磁気ヘッドについて記述したが、本発明は、MIG(メタルインギャップ)のモノリシックタイプの磁気ヘッドでも、またコンポジットタイプの磁気ヘッドでも、さらには薄膜磁気ヘッド等にも適用できるものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなように、磁気ヘッドとサスペンションの接着樹脂の塗布範囲を限定する2本の樹脂規制溝をスライダー本体裏面に設けたので、磁気ヘッドの厚みが小さくなっても樹脂硬化による曲げ応力からくるレール面形状の変化を抑えることが可能となり、特性的にも安定した経時変化のない磁気ヘッドを提供することができ、磁気記憶装置の信頼性を大いに高めることができる。




 

 


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