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発明の名称 磁気ヘッドおよびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−50005
公開日 平成7年(1995)2月21日
出願番号 特願平5−195010
出願日 平成5年(1993)8月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】粟野 重孝
発明者 奥村 英樹
要約 目的
磁気記録再生装置に用いるダブルアジマス磁気ヘッドをそのヘッドのトラック高さを精度良く、かつ容易に製造できることを目的とする。

構成
Cコア半体10のギャップ面に両端が鋭角の台形型の巻線窓用の溝13、14を加工し、Cコア半体10とIコア半体11とを接合してギャップドバー16を形成し、そのギャップドバー16をトラックにアジマスθをつけてスライスしたブロック17を巻線窓4、5ごとにスライスする方法により、ヘッドトラック高さHが等しく、かつ、トラック幅Twも揃ったダブルアジマス磁気ヘッドチップにできる。
特許請求の範囲
【請求項1】フェライトやセンダスト等の磁性ブロックを用いたバルクタイプのヘッドチップが、両端が鋭角の台形型の巻線窓を有する磁気ヘッド。
【請求項2】主コアがフェライトで、ヘッドギャップの近傍に高飽和磁束密度の軟磁性薄膜を設けたメタル・イン・ギャップタイプのヘッドチップが、両端が鋭角の台形型の巻線窓を有する磁気ヘッド。
【請求項3】軟磁性薄膜を絶縁薄膜が積層された積層タイプのヘッドチップが、両端が鋭角の台形型の巻線窓を有する磁気ヘッド。
【請求項4】軟磁性薄膜は、Feを主成分とした合金薄膜またはCoを主成分とした合金薄膜またはNiを主成分とした合金薄膜のいずれかである請求項2または3記載の磁気ヘッド。
【請求項5】磁性体ブロックからCコア半体とIコア半体とを形成する工程と、前記Cコア半体と前記Iコア半体とのギャップ面にそれぞれ同一ピッチでトラック幅規制を施す工程と、前記Cコア半体のギャップ面に両端が鋭角の台形型で巻線窓用の溝を2ケ以上形成する工程と、前記ギャップ面に非磁性材を介して前記Cコア半体と前記Iコア半体とを接合しギャップドバーを形成する工程と、前記ギャップドバーをトラックにアジマスを付けて切断する工程と、前記巻線窓用の溝ごとに切断しパルクタイプのヘッドチップを形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法。
【請求項6】磁性体ブロックからCコア半体とIコア半体とを形成する工程と、前記Cコア半体と前記Iコア半体とのギャップ面にそれぞれ同一ピッチでトラック幅規制を施す工程と、前記Cコア半体のギャップ面に両端が鋭角の台形型で巻線窓用の溝を2ケ以上形成する工程と、前記ギャップ面に軟磁性材の薄膜を形成する工程と、前記薄膜上に形成した非磁性材を介して前記Cコア半体と前記Iコア半体とを接合しギャップドバーを形成する工程と、前記ギャップドバーをトラックにアジマスを付けて切断する工程と、前記C巻線窓用の溝ごとに切断しメタン・イン・ギャップタイプのヘッドチップを形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法。
【請求項7】平板の非磁性体に軟磁性薄膜と絶縁薄膜を交互に形成して主コアとなる積層コアを有する複数の基板を形成する工程と、前記基板の積層コアの面と別の前記基板の面とを接着し一体の多層ブロックを形成する工程と、前記多層ブロックから前記Cコア半体と前記Iコア半体とを形成する工程と、前記Cコア半体のギャップ面に両端が鋭角の台形型で巻線窓用の溝を2ケ以上形成する工程と、前記ギャップ面に非磁性材を介して前記Cコア半体と前記Iコア半体とを接合しギャップドバーを形成する工程と、前記ギャップドバーをトラックにアジマスを付けて切断する工程と、前記巻線窓用の溝ごとに切断し積層タイプのヘッドチップを形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ(以下VTRという)などの磁気記録再生装置に使用される磁気ヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRなどの磁気記録再生装置においては、高密度記録化が要求され、それに伴い磁気ヘッドも狭トラック化、狭ギャップ化したものが要求されている。また、記録方式も狭トラック化に対応するためアジマス記録という手法で隣接トラック間のクロストークを軽減している。
【0003】従来の家庭用および業務放送用VTRにおいては、特殊再生機能(スロー、スチル、高速サーチ等)やYC分離記録等の使途が実用化されており、複数個の記録再生ヘッドが必要となってきている。
【0004】以下に従来の単一ヘッドベースの先端に2個のヘッドチップを固定した磁気ヘッドについて説明する。
【0005】図7に示すように、ヘッドチップ31、32を個別に作製し、スリット33を形設したヘッドベース34に固着している。ヘッドチップ31、32は、それぞれ寸法TW1 、TW2 のトラック幅を有し、ヘッドギャップ35を形成してモールドガラス36で接合したフェライト製のヘッドコアで構成されている。通常は、寸法TW1 >寸法TW2 で、寸法TW1 のヘッドチップ31は標準記録モードに寸法TW2 のヘッドチップ32は長時間記録モードに使用されている。
【0006】ヘッドギャップ35間の距離Lを調整装置にて所定寸法に規制し、ヘッドチップ31、32をそれぞれ接着し、ヘッドベース34をシリンダに取り付ける面37からのトラック位置H1、H2を最終的に調整するにあたっては、スリット33の左右でヘッドベース34を弾性変形させて調整している。なお、ヘッドチップ31、32は、それぞれアジマスθ1、θ2をもち、アジマスθ1とθ2は正負逆であるので、一般にダブルアジマス磁気ヘッドと呼ばれている(たとえば、特開昭60−83212号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従来の構成では、ヘッドチップ31、32を個別に作製しヘッドベース34に固着し、ヘッドベース34を弾性変形させて、複数のヘッドコアについてトラック位置H1+TW1/2、H2+TW2/2を調整するのが、非常に困難であるという問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、製造が容易で、トラック高さの精度の良い磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の磁気ヘッドおよびその製造方法は、ヘッドチップが両端が鋭角の台形型の巻線窓を備えた構成、および、Cコア半体のギャップ面に両端が鋭角の台形型の巻線窓用の溝を2ケ以上形成し、そのCコア半体とIコア半体とを接合しギャップドバーを形成し、そのギャップトバーをトラックにアジマスを付けて切断したブロックを巻線窓ごとに切断してヘッドチップとし、ヘッドトラック高さの揃った2ケ以上のダブルアジマス(正のアジマスと負のアジマス)磁気ヘッドを作製し、一つのヘッドベースの先端にそれらの磁気ヘッドを固着する方法としたものである。
【0010】
【作用】この構成および方法において、トラック幅が同一で、ギャップドバーでアジマスを付けているので、正にアジマスヘッドチップと負のアジマスヘッドチップとでトラック高さを揃えることとなり、また、ヘッドチップ群のトラック高さの加工精度を向上することとなる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1に示すように、ヘッドチップ1、2がヘッドベース3の先端に搭載されている。ヘッドチップ1、2は、両端が鋭角の台形型の巻線窓4、5を備え、トラック幅寸法TWのヘッドギャップ6を形成してモールドガラス7で結合されたフェライトやセンダスト等の磁性ブロック製のヘッドコアで構成され、かつ、ヘッドベース3の左右で正のアジマス+θ、負のアジマス−θとし、ヘッドベース3をシリンダに取り付けるときの基準面8(ヘッドチップ1、2の側面端にほぼ等しい)からのトラック位置Hは同一寸法の構成である。
【0013】以上のように本実施例によれば、正のアジマスを有するヘッドチップと負のアジマスを有するヘッドチップとの間で、それぞれのヘッドチップの側面端からトラック幅の中心までの距離が同一で、かつ、トラック幅が同一であるので、正のアジマスを備えたヘッドコアで映像信号を、負のアジマスを備えたヘッドコアで音声信号をそれぞれ同一テープトラック上にオフトラック無しで多重周波数記録(磁気テープへの深層記録)をすることができ、多チャンネル記録および高転送レート化に対応したダブルアジマス磁気ヘッドとして磁気記録再生装置に搭載することができる。
【0014】以下本実施例の磁気ヘッドの製造方法について説明する。図2(a)に示すように、フェライト製の磁性体ブロック9を図2(b)に示すように、Cコア半体10とIコア半体11とに切り出し加工し、それぞれのギャップ面となる面にそれぞれ同一ピッチでトラック幅寸法Twを規制する溝12を形成する。ついで、図2(c)に示すように、Cコア半体10にはそのギャップ面に両端が鋭角の台形型で2ケの巻線窓用の溝13、14を形成する。2ケの溝13、14は、両鋭角の台形型であるので、一種類の研磨砥石で加工することができる。
【0015】ついで、図2(d)に示すように、トラック幅寸法Twを規制する溝12と寸法Twを基準に、Cコア半体10とIコア半体11とをガラスとSiO2 からなる空隙材15を介してヘッドギャップ6を形成し、溝12にモールド用のガラス7を流し込みギャップドバー16を形成する。このとき白抜き矢印Aと白抜き矢印Bとの両側からトラックの突き合わせを確認している。
【0016】ついで、図2(e)に示すように、ギャップドバー16をモールドガラス7の個所で一点鎖線S1で示したようにアジマスθをつけてスライスし、ついで図2(f)に示すように、スライスされたブロック17を巻線窓用の溝13、14別に一点鎖線S2で示したようにスライスして図2(g)に示すように、それぞれ両鋭角の台形型の巻線窓4、5を備えたヘッドチップ1、2とする。図2(f)で白抜き矢印CとDで示した方向から見たヘッドチップ1、2は、白抜き矢印C、Dを上方にそろえると、図2(g)から明らかなように、両者はアジマスが+θと−θとなり、トラック高さ寸法Hが等しく、また、トラック幅寸法Twも揃ったダブルアジマス磁気ヘッドチップができる。このヘッドチップ1、2をヘッドベースに固着させて、単一ヘッドベースの先端に2個のヘッドチップ1、2を固定した磁気ヘッドとする。
【0017】以上のように本実施例の製造方法によれば、Cコア半体10のギャップ面に両端が鋭角の台形型で巻線窓4、5用の溝13、14を2ケ以上形成して、そのCコア半体10とIコア半体11とを接合しギャップドバー16を形成し、トラックにアジマスを付けて切断し、ついで、巻線窓4、5ごとにヘッドチップ1、2を切断する方法により、アジマスが+θと−θで、トラック高さ寸法Hが等しく、かつ、トラック幅寸法Twも揃った磁気ヘッドにでき、ヘッドチップ1、2のトラック高さ寸法Hの精度が向上し、従来のようにヘッドベースを弾性変形させてトラック高さ寸法を調整する必要がなくなり、トラックピッチの精度に優れた磁気ヘッドを製造できる。
【0018】(実施例2)以下本発明の第2の実施例について説明する。
【0019】本実施例の特徴とするところは、図3に示すように、前述実施例1の構成に、ヘッドコアのヘッドギャップ6の近傍に高飽和磁束密度の軟磁性薄膜18を配したメタル・イン・ギャップ(以下MIGという)タイプのヘッドチップ19、20で構成された点である。
【0020】以下本実施例の磁気ヘッドの製造方法について説明する。前述の実施例1で説明した図2(a)〜(c)までは同様の工程であるが、トラック幅規制を施した後のギャップ面に、図4(a)に示すように、高飽和磁束密度の軟磁性薄膜18をスパッタリング法で所定の厚さで形成する。本実施例では、この軟磁性薄膜18は、Fe−Al−Si合金製とした。軟磁性薄膜18の上からガラスとSiO2 からなる空隙材15を介してヘッドギャップ6を形成し、トラック幅規制の溝12にモールドガラス7を流し込みギャップドバー16を形成する。このとき白抜き矢印Aと白抜き矢印Bとの両側からトラックの突き合わせを確認している。
【0021】ついで、実施例1と同様にしてギャップドバー16を一点鎖線S1で示したようにアジマスθをつけてスライスした後、巻線窓用の溝13、14別に一点鎖線S2で示したようにスライスして、図4(b)に示すように、それぞれ両鋭角の台形型の巻線窓4、5を備えたヘッドチップ19、20とする。白抜き矢印Aと白抜き矢印Bとから見たヘッドチップ19、20は、それぞれアジマスが+θと−θとなり、トラック高さHが等しく、かつ、トラック幅寸法Twも揃ったMIGタイプのダブルアジマス磁気ヘッドチップとなり、実施例1で説明したように磁気ヘッドとする。
【0022】(実施例3)以下本発明の第3の実施例について説明する。
【0023】本実施例の特徴とするところは、図5に示すように、前述実施例1の構成に、非磁性体で主コアとなるヘッドギャップ6を有する軟磁性薄膜21を挟持し、軟磁性薄膜21の中に絶縁薄膜22を配した積層コア23からなる積層タイプのヘッドチップ24、25で構成されている。図中の26は、軟磁性薄膜21と絶縁薄膜22からなる主コアを非磁性体と接合する接着層である。
【0024】以下本実施例の磁気ヘッドの製造方法について説明する。図6(a)に示すように、平板の非磁性体27上にスパッタリング法で軟磁性薄膜21と絶縁薄膜22とを交互に形成して主コアとなる積層コア23を形成した基板28aとする。同様にして積層コア23を形成した基板28b、28cを複数枚作製する。本実施例では、軟磁性薄膜21はCoを主成分とするアモルファス合金製とし、絶縁薄膜22はSiO2 製とした。基板28aの積層コア23の面と基板28bの面とを接着層26を用いて接着させ、複数枚の基板についても同様に接着させて図6(b)に示すように、一体化した多層ブロック29を形成する。図中の30は、軟磁性薄膜21と絶縁薄膜22と接着層26との合体層を示す。
【0025】ついで、図6(c)に示すように、多層ブロック29を積層のCコア半体31と積層のIコア半体32に加工し、積層14を加工する。Cコア半体31にはそのギャップ面に両端が鋭角の台形型で2ケの巻線窓用の溝13、14を加工する。溝13、14を両端が鋭角の台形型とすることで一種類の研磨砥石で加工することができる。ここで、トラック幅寸法Twは軟磁性薄膜21と絶縁薄膜22とを交互に配して形成された積層コア23の幅寸法となる。
【0026】ついで、図6(d)に示すように、積層のCコア半体31と積層のIコア半体32とをガラスとSiO2 からなる空隙材15を介してヘッドギャップ6を形成し、溝13、14に接着用のガラス33を流し込みギャップドバー16を形成する。ついで、実施例1と同様にして、ギャップドバー16を一点鎖線S1で示したようにアジマスθをつけてスライスした後、巻線窓用の溝13、14別に一点鎖線S2で示したようにスライスして、図6(e)に示すように個別のヘッドチップ24、25とする。白抜き矢印Aと白抜き矢印Bとから見たヘッドチップ24、25は、それぞれアジマスが+θと−θとなり、トラック高さHが等しく、かつ、トラック幅寸法Twも揃った積層タイプのダブルアジマス磁気ヘッドチップとなり、実施例1で説明したように磁気ヘッドとする。
【0027】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明は、ヘッドチップが両端が鋭角の台形型の巻線窓を備えた構成、およびCコア半体のギャップ面に両端が鋭角の台形型の巻線窓用の溝を2ケ以上形成し、そのCコア半体とIコア半体とを接合しギャップドバーを形成し、トラックにアジマスを付けて切断し、巻線窓ごとにヘッドチップを切断し、ヘッドトラックの高さの揃った2ケ以上のダブルアジマス磁気ヘッドを作成し、一つのヘッドベースの先端にこれらの磁気ヘッドを固着する方法により、製造が容易で、トラック高さの精度の良い優れた磁気ヘッドおよびその製造方法を実現できるものである。




 

 


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