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発明の名称 ディジタル電話システムおよび端末
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−46308
公開日 平成7年(1995)2月14日
出願番号 特願平5−187945
出願日 平成5年(1993)7月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 佐伯 宏壮 / 田中 勉 / 佐々木 弘明 / 井坂 清美
要約 目的
ディジタル回線内に複数の通信路を設定し、異なる通信先のデータを多重伝送することにより回線の使用効率向上、呼損率の低下をはかる。

構成
3台以上の端末で構成し、端末は通信網に対し2つ以上のチャネル設定機能と、チャネルをサブチャネルに分割する機能と、チャネルを用い相手端末との間にチャネルコネクションを設定する機能と、サブチャネルを用いSCHリンクを設定する機能と、設定した2つのSCHリンクを接続する機能と、SCHリンクを用いSCHコネクションを設定する機能を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】3台以上の端末で構成されるディジタル電話システムにおいて、第1の端末は、第2の端末および第3の端末との間に第1および第2のチャネルコネクションを設定する機能と、前記第1のチャネルコネクション内に第1のサブチャネルコネクションを設定する機能と、前記第2のチャネルコネクション内に第2のサブチャネルコネクションを設定する機能と、前記第1のサブチャネルコネクションと前記第2のサブチャネルコネクションとを接続する機能とを備えており、前記第2および第3の端末は接続された前記第1のサブチャネルコネクションと前記第2のサブチャネルコネクションを用いて通信を行うことを特徴とするディジタル電話システム。
【請求項2】第2の端末と第1の端末との間に既にチャネルコネクションと第1のサブチャネルコネクションが設定されている状態において、前記第2の端末が第3の端末との間で通信を行う場合、前記第2の端末と前記第3の端末との間に新たにチャネルコネクションとサブチャネルコネクションを設定して通信する単位時間当りの第1の通信コストと、前記第1の端末と前記第3の端末間に新たにチャネルコネクションとサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間当りの第2の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有していることを特徴とする請求項1記載のディジタル電話システム。
【請求項3】第2の端末は、平均通話時間Tを算出する機能と、前記第2の端末と第3の端末との単位時間の通信料金Ba、第1の端末と前記第3の端末との単位時間の通信料金Bb、前記第1の端末と前記第2の端末との単位時間の通信料金Bcを記憶する機能と、、第1のサブチャネルコネクションを用いた通信経過時間tを計測する機能を有し、T>tであればT×Ba>T×Bb+[T−(T−t)]×Bcが成り立つとき前記第2の通信コストを安価とし、T<tであればBa>Bb+Bcが成り立つとき前記第2の通信コストを安価とし、ルート選択する機能を前記第2の端末が有していることを特徴とする請求項2記載のディジタル電話システム。
【請求項4】第4の端末を有し、第2の端末と第1の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末と第3の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末のチャネルが全て使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間で通信を行う場合、前記第1の端末と前記第4の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間の第3の通信コストと、前記第3の端末と前記第4の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第3の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末を中継して通信する単位時間の第4の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有していることを特徴とする請求項2記載のディジタル電話システム。
【請求項5】第2の端末は第4の端末に対し通信中の通信先を問い合わせる機能を有し、前記第4の端末は問い合わせに対し通信中の通信先を前記第2の端末に通知する機能を有し、前記第4の端末と第1の端末との間に既にチャネルコネクションとサブチャネルコネクションが設定され、前記第4の端末と第3の端末との間に既にチャネルコネクションとサブチャネルコネクションが設定され、前記第4の端末のチャネルコネクションが全て使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間で通信を行うする場合、前記第2の端末が前記第4の端末に対し前記第4の端末の通信先を問い合わせ、前記第4の端末からの前記通知により、前記第2の端末と前記第1の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末と前記第4の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間の通信コストと、前記第2の端末と前記第3の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末と前記第4の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末を中継して通信する単位時間の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有していることを特徴とする請求項1記載のディジタル電話システム。
【請求項6】第2の端末はチャネルコネクション要求信号に問い合わせ要求を付加し、第4の端末に対し通信中の通信先を問い合わせ、前記第4の端末は前記チャネルコネクション要求に対する応答信号に通信中の通信先情報を付加し通知することを特徴とする請求項5記載のディジタル電話システム。
【請求項7】通信網を介して、相手方端末との間にチャネルコネクションを設定する機能と、前記チャネルコネクション内にサブチャネルコネクションを設定する機能と、第1の相手方端末との間に形成された第1のサブチャネルコネクションと第2の相手方端末との間に形成された第2のサブチャネルコネクションとを接続し、第1の相手方端末と第2の相手方端末との通信を行うようにする機能とを備えたディジタル端末。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル網に接続され音声およびデータの通信を行う電話システム、特に限られた回線容量を分割多重化して複数チャネルで使用し得るようにしたディジタル電話システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公衆のディジタル網としてISDNがサービス開始されている。ISDNの基本インタフェースは64kbpsのBチャネル2本と16kbpsのDチャネル1本で構成されており、音声やデータの回線交換はBチャネルを用いて行われる。
【0003】一方、電話はコードレス化、ディジタル化が進み、第二世代ディジタル携帯電話(PHP)などの計画が進められており、無線周波数の有効利用を目的として低ビットレートのコーデックの開発が進み、16kbps、8kbpsなどの伝送速度でもISDNの64kbps音声に十分対抗しうる品質のコーデックが開発されている。また、データ伝送においてはモデム経由でアナログ網に接続する端末が普及しており低ビットレートの伝送が行われている。
【0004】内線に複数の音声端末またはデータ端末のを接続し公衆ISDN網に接続する電話機においては、ISDN回線を有効に使うために通信先が同一の場合は音声を低ビットレート符号化し、音声を複数または伝送速度が低いデータとをサブレート多重し64kbps1チャネルで伝送している(サブレート多重接続方式、特開平1−291554号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方法は、同一通信先の場合のみ多重し伝送する方法であり、同一通信先への呼が重複しない限り1つの呼に対し64kbps1チャネルを割当なければならず、回線の利用効率が低いという問題点を有していた。
【0006】また、それぞれ別々の通信相手への呼が複数発生すると、各呼別に64kbpsのチャネルを割り当てるため、各チャネル内のサブレート多重用チャネルには空きがあるが、64kbpsチャネルは全て使用され発呼できず呼損となる。さらに、通信先の端末においても同様に、通信先の異なる呼が複数発生すると各呼別に64kbpsを割り当てるため、その通信先に発呼した場合端末ビジーとなりサブレート多重用のチャネルに空きがあるにもかかわらず接続できなくなるという問題を有していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、異なる通信相手への発着呼においてもサブレート多重しISDN回線を効率よく利用するディジタル電話装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のディジタル電話システムにおいては、第1の端末は、第2の端末および第3の端末との間に第1および第2のチャネルコネクションを設定する機能と、前記第1のチャネルコネクション内に第1のサブチャネルコネクションを設定する機能と、前記第2のチャネルコネクション内に第2のサブチャネルコネクションを設定する機能と、前記第1のサブチャネルコネクションと前記第2のサブチャネルコネクションとを接続する機能とを備えており、前記第2および第3の端末は接続された前記第1のサブチャネルコネクションと前記第2のサブチャネルコネクションを用いて通信を行う。
【0009】請求項2のディジタル電話システムにおいては、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既にチャネルコネクションと第1のサブチャネルコネクションが設定されている状態において、前記第2の端末が前記第3の端末との間で通信を行う場合、前記第2の端末と前記第3の端末との間に新たにチャネルコネクションとサブチャネルコネクションを設定して通信する単位時間当りのの第1の通信コストと、前記第1の端末と前記第3の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間当りの第2の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有している。
【0010】請求項3のディジタル電話システムにおいては、前記第2の端末は、平均通話時間Tを算出する機能と、前記第2の端末と前記第3の端末との単位時間の通信料金Ba、前記第1の端末と前記第3の端末との単位時間の通信料金Bb、前記第1の端末と前記第2の端末との単位時間の通信料金Bcを記憶する機能と、、前記第1のサブチャネルコネクションを用いた通信経過時間tを計測する機能を有し、T>tであればT×Ba>T×Bb+[T−(T−t)]×Bcが成り立つとき前記第2の通信コストを安価とし、T<tであればBa>Bb+Bcが成り立つとき前記第2の通信コストを安価とし、ルート選択する機能を前記第2の端末が有している。
【0011】請求項4のディジタル電話システムにおいては、第4の端末を有し、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末と前記第3の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末のチャネルが全て使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間で通信を行う場合、前記第1の端末と前記第4の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間の第3の通信コストと、前記第3の端末と前記第4の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第2の端末と前記第3の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末を中継して通信する単位時間の第4の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有している。
【0012】請求項5のディジタル電話システムにおいては、前記第2の端末は前記第4の端末に対し通信中の通信先を問い合わせる機能を有し、前記第4の端末は問い合わせに対し通信中の通信先を前記第2の端末に通知する機能を有し、前記第4の端末と前記第1の端末との間に既にチャネルコネクションとサブチャネルコネクションが設定され、前記第4の端末と前記第3の端末との間に既にチャネルコネクションとサブチャネルコネクションが設定され、前記第4の端末のチャネルコネクションが全て使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間で通信を行うする場合、前記第2の端末が前記第4の端末に対し前記第4の端末の通信先を問い合わせ、前記第4の端末からの前記通知により、前記第2の端末と前記第1の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末と前記第4の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第1の端末を中継して通信する単位時間の通信コストと、前記第2の端末と前記第3の端末間に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末と前記第4の端末との間に既に設定されたチャネルコネクション内に新たにサブチャネルコネクションを設定し、前記第3の端末を中継して通信する単位時間の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択してサブチャネルコネクションを設定する機能を前記第2の端末が有している。
【0013】請求項6のディジタル電話システムにおいては、前記第2の端末はチャネルコネクション要求信号に問い合わせ要求を付加し、前記第4の端末に対し通信中の通信先を問い合わせ、前記第4の端末は前記チャネルコネクション要求に対する応答信号に通信中の通信先情報を付加し通知する。
【0014】請求項7のディジタル端末は、通信網を介して、相手方端末との間にチャネルコネクションを設定する機能と、前記チャネルコネクション内にサブチャネルコネクションを設定する機能と、第1の相手方端末との間に形成された第1のサブチャネルコネクションと第2の相手方端末との間に形成された第2のサブチャネルコネクションとを接続し、第1の相手方端末と第2の相手方端末との通信を行うようにする機能とを備えている。
【0015】
【作用】請求項1のディジタル電話システムおよび請求項7のディジタル端末は、チャネルをサブチャネルに分割し、その中の1つのサブチャネルを用いて第1のサブチャネル、第2のサブチャネルを設定する。設定した2つのサブチャネルを第1の端末によって中継接続し、第1のサブチャネルおよび第2のサブチャネルを用いて第2の端末と第3の端末との間の通信を可能にしている。つまり、第1の端末と第2の端末との通信、第1の端末と第3の端末との通信に加えて、第2の端末と第3の端末との通信を同時に行うことを可能にしている。
【0016】請求項2、3のディジタル電話システムは、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に第1のチャネルが設定されている状態において、前記第2の端末が前記第3の端末との間にサブチャネルを設定する場合、第2の端末は異なるルートの通信料金を比較し、安い料金のルートを選択してサブチャネルを設定する。したがって、通話料金を安価にすることができる。
【0017】請求項4のディジタル電話システムは、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既にサブチャネルが設定され、前記第2の端末と前記第3の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末のチャネルがすべて使用中の場合において、前記第2の端末が前記第4の端末との間にサブチャネルを設定する場合、前記第2の端末によりサブチャネルの使用状況を確認し接続可能なルートを選び出すとともに、各ルートの通信コストを比較してルートを決定するようにしている。したがって、発端末のチャネルに空きがなくとも通信を行うことができ、さらに安い料金で通話を行うことができる。
【0018】請求項5のディジタル電話システムは、前記第4の端末と前記第1の端末との間に既にサブチャネルが設定され、前記第4の端末と前記第3の端末との間にサブチャネルが設定され、前記第4の端末のチャネルがすべて使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間にサブチャネルを設定する場合、前記第2の端末が前記第4の端末に対し前記第4の端末の通信先を問い合せ、前記第4の端末から通信先である第1の端末および第3の端末の通知を受け、第2の端末から第1の端末を中継して第4の端末と通信する料金と、第2の端末から第3の端末を中継して第4の端末と通信する料金とを比較して、安い料金のルートを選択してサブチャネルを設定する。したがって、着端末のチャネルに空きがなくとも通信を行うことができ、さらに安い料金で通話を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例のディジタル電話システムについて、図面を参照しながら説明する。図2に、本発明の一実施例によるメール伝送端末を用いたシステムのブロック図を示す。図において、1、2・・・nは内線側に複数の電話端末を接続し、ボタン電話の主装置機能を有する端末である主装置、4は通信網(ディジタル公衆網)であるISDN網、511、512・・・51nは主装置1に接続された電話端末、521、522・・・52nは主装置2に接続された電話端末、5n1、5n2・・・5nnは主装置nに接続された電話端末であり、音声通話に対し、32kbpsの符号機能および復号機能を有する。各電話端末からは、他の主装置に接続された端末に対して、ISDN網4を介して通話やデータ通信を行うことができる。
【0020】図3に、主装置1の詳細なブロック図を示す。151はISDNに接続するためのインターフェイス処理を行うI/F部、152はISDNの1本のBチャネルを複数のサブチャネルに分割して使用するためにデータの多重分離を行う多重分離部である。153は多重分離部152からのサブチャネルと電話端末511、512・・・51nからの通話チャネルとを接続する交換スイッチである。また、電話端末511、512・・・51n同士を接続して、内線通話を可能とするもの である。さらに、多重分離部152によって2つに分離されたサブチャネル同士を接続する中継機能を有している。154は電話端末511、512・・・51n との間で制御信号および通話情報を伝送するための端末I/F部である。
【0021】155は、電話端末からの電話番号を認識し、外線番号であればISDN網4との間にチャネルリンクを設定して相手端末との間にチャネルコネクションを設定し、サブチャネルコネクションを設定するように制御する制御部である。また、電話端末からの通話チャネルと使用するサブチャネルとを接続するよう交換スイッチ153を制御する。なお、使用するチャネルはISDN網4との間で、サブチャネルは相手方主装置との間で決定される。図5に、主装置1の制御部155に記憶されている接続管理テーブルを示す。制御部155は、この接続管理テーブルを用いて、現在の空きチャネルを把握する。図5の例によれば、チャネルB1のサブチャネル1は、主装置2との間で13時20分34秒に通話を開始して現在も通話中であることが分かる。また、チャネルB1のサブチャネル2は、主装置4を中継して主装置3と通話中であることが分かる。空いているサブチャネルは、チャネルB2のサブチャネル2だけであることが分かる。
【0022】図3に戻って、156は通信相手となり得る主装置との間の単位時間あたりの通話料金を記憶する料金管理部である。図4に、主装置1の料金管理部156に記憶された料金テーブルを示す。この実施例では、3分の通話料金を単位時間あたりの通話料金として記憶している。このテーブルによれば、主装置2との通話は3分20円であり、主装置3との通話は3分30円であることが示されている。
【0023】以上のように構成されたディジタル電話システムの動作を、以下説明する。図1は、説明を容易にするため上記システムを模式化して表したものである。以下、図1を用いて説明する。なお、以下においてCHとはBチャネル、SCHとはBチャネルをn分割した内の1本のサブチャネルである。図1では1本のBチャネルを2本のサブチャネルに分割した場合の例について説明する。
【0024】図1において、1、2、3はISDN網101に接続するための2B+Dのインタフェースを持ち電話通信を行う端末、102、103は端末1がISDN網101に対しチャネルを設定する2本のBチャネル、同様に104、105は端末2が、106、107は端末3がISDN網にチャネルを設定する2本のBチャネルである。端末1〜3はISDNの呼接続手順に従いそれぞれのBチャネル102〜107を用い他の端末との間にCHコネクションを設定する機能を持つ。また、端末1〜3はBチャネルを複数のサブチャネルに分割する機能と、サブチャネルを用いCHコネクション内に仮想の伝送路であるSCHリンクを設定する機能およびSCHリンクを用いて通話のためのSCHコネクションを設定する機能を持つ。108、109、110はBチャネルによるCHコネクション内のサブチャネルを用いたSCHリンク上に設定されたSCHコネクションである。各端末間の通話は、SCHコネクションにより設定されたサブチャネルを用いて行われる。
【0025】端末1と端末2の間にBチャネル102と104を用いた第1のCHコネクションが設定され、そのCHコネクション内の1つのサブチャネルを用いSCHリンクを設定し、そのSCHリンク上にSCHコネクション108が設定され、端末1と端末2がBチャネル102、104内のサブチャネルを用い通話中の状態において、端末2内で端末3に対する新たな呼が発生すると、端末2は、Bチャネル105を用い端末3に直接接続する経路と、端末1を中継し端末3に接続する経路との単位時間当たりの通信コストを比較する。
【0026】詳しくは、Bチャネル105を用い端末3のBチャネル107との間に新たなCHコネクションの設定とサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、SCHコネクション109を設定して通信する単位時間当たりの第1の通信コストと、端末1のBチャネル103と端末3のBチャネル106との間に新たなCHコネクションの設定とサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、さらに端末2および端末1のBチャネル104、102間に既に設定済みのCHコネクション内に新たにSCHリンクを設定し、SCHコネクション110を設定して通信する単位時間当たりの第2の通信コストとを端末2により比較しする。
【0027】端末2は比較結果、通信コストの安いルートを選択し、SCHコネクションを設定し通話を行う。図1において第2の通信コストが安価であれば端末2はBチャネル104、102間に既に設定済みの第1のCHコネクション内に新たに第1のSCHリンクを設定し、第1のSCHリンクを用い端末3へのSCHコネクション設定要求を行う。端末1は端末3へのSCHコネクション設定要求に従い、Bチャネル103を用い端末3のBチャネル106との間に第2のCHコネクションの設定とサブチャネルを用た第2のSCHリンクを設定し、第1のSCHリンクと第2のSCHリンクとを接続することにより端末1を経由したSCHコネクション110が設定され、端末2と3が通話を行うことができる。
【0028】なお、端末1〜3はBチャネルを複数のサブチャネルに分割するとしたが、Bチャネルのインタフェース部に各通話チャネルデータの多重・分離部(図3 152)を持たせることにより実現できる。また、サブチャネルを用いCHコネクション内にSCHリンクを設定する機能およびSCHリンクを用いてSCHコネクションを設定する機能を持つとしたが、サブチャネルの呼接続制御機能を制御部(図3 155)に持たせることにより実現できる。また、第1のSCHリンクと第2のSCHリンクとを接続するしたが、端末1内にサブチャネルデータの交換スイッチ(図3 153)を設けることにより実現できる。また、実施例では音声通話を例に説明したがデータ通信においても同様に行なうことができる。
【0029】以上のように本実施例によれば、サブチャネルに分割しサブチャネルを用いリンクを設定し、端末内でリンクの中継を行うことにより、通信先が異なる2つのコネクションを1つのチャネルに設定することができ回線を有効に使用することができる。さらに、ルート選択機能により、接続可能なルート中から通信料金の最も安いルートを選択しコネクションを設定することができる。
【0030】次に、第1の通信コストと第2の通信コストとを比較し、通信コストの安いルートを選択する端末2の機能の、通信コストの算出、比較方法の実施例について説明する。
【0031】端末2は端末1−2間および端末1−3間さらに端末2−3間の単位時間当たりの通信料金、例えば3分10円の料金情報を記憶している。また、端末2は端末2の発着呼の通話時間の合計を通話呼数で割った値を端末2における平均通話時間として算出する機能を有している。さらに端末2は呼が発生したとき各呼別に発生時点からの経過時間を計測する機能を有している。
【0032】端末2での通信コスト算出は、端末2−3間の単位時間の通信料金をBa、端末1−3間の単位時間の通信料金をBb、端末1−2間の単位時間の通信料金をBcとし、端末2の平均通話時間をTとし、図1のSCHコネクション108を用いた通話経過時間をtとし、以下の計算を行う。
【0033】T>tつまり現在の通話の経過時間が平均の通話時間より小さければSCHコネクション108を用いた通話がT時間まで継続すると判断し、T×Ba>T×Bb+[T−(T−t)]×Bcが成り立つとき、つまり新たに端末2と端末3との間にCHコネクションを設定し通話する第1の通信コストT×Baが、新たなに端末1と端末3との間にCHコネクションを設定し通話する予測料金T×Bbと、SCHコネクション108が先に切断され端末1と端末2との間のCHコネクションを独自に使用する予測料金[T−(T−t)]×Bcとを加算した第2の通信コストより大きければ第2の通信コストが安価と判定する。
【0034】一方、T<tつまり現在の通話の経過時間が平均の通話時間を越えていればSCHコネクション108を用いた通話がすぐに終了すると判断し、Ba>Bb+Bcが成り立つとき、つまり端末2と端末3との単位時間の通信料金Baを第1の通信コストとし、端末2から端末1を経由し端末3に接続する単位時間当たりの通信料金Bb+Bcを第2の通信コストとし判定する。
【0035】以上のように本実施例の通信コスト比較方法によれば、通話中の経過から通話中の呼が切断されるまでの時間を予測し料金算出することにより、より実状に近い値の料金を算出しルートを選択することができる。なお、平均通話時間Tを算出するとしたが、統計値を予め固定的に持ってもよい。
【0036】以下本発明の第2の実施例のディジタル電話システムについて、図面を参照しながら説明する。
【0037】図6は本発明の実施例におけるディジタル電話システムの構成を示すものである。なお、各端末のBチャネルを2本のサブチャネルに分割した場合を例に説明する。
【0038】図6において、1、2、3、4はISDN網201に接続するための2B+Dのインタフェースを持ち電話通信を行う端末、202〜209は端末1〜4がそれぞれISDN網201に対しチャネルを設定する2本のBチャネルである。210〜213はBチャネルによるCHコネクション内のサブチャネルを用いたSCHリンク上に設定されたSCHコネクションである。
【0039】以上のように構成されたディジタル電話システムについて、以下図6を用いてその動作を説明する。
【0040】端末1と端末2の間にBチャネル202と204を用いたCHコネクションが設定され、そのCHコネクション内の1つのサブチャネルを用いSCHリンクを設定し、そのSCHリンク上にSCHコネクション210が設定され、端末2と端末3の間にBチャネル205と206を用いたCHコネクションが設定され、そのCHコネクション内の1つのサブチャネルを用いSCHリンクを設定し、そのSCHリンク上にSCHコネクション211が設定され、第2の端末のBチャネルが全て使用中の状態において、端末2内で端末4に対する新たな呼が発生すると、端末2は、端末1を中継し端末4に接続する経路と、端末3を中継し端末4に接続する経路との単位時間当たりの通信コストを比較する。
【0041】詳しくは、端末1のBチャネル203と端末4のBチャネル208との間に新たなCHコネクションの設定とサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、さらに端末2および端末1のBチャネル204、202間に既に設定済みのCHコネクション内に新たにSCHリンクを設定し、SCHコネクション212を設定して通信する単位時間当たりの第3の通信コストと、端末3のBチャネル207と端末4のBチャネル209との間に新たなCHコネクションの設定とサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、さらに端末2および端末3のBチャネル205、206間に既に設定済みのCHコネクション内に新たにSCHリンクを設定し、SCHコネクション213を設定して通信する単位時間当たりの第4の通信コストとを端末2により比較しする。
【0042】端末2は比較結果、通信コストの安いルートを選択し、SCHコネクションを設定し通話を行う。図6において第3の通信コストが安価であれば端末2はBチャネル204、202間に既に設定済みの第1のCHコネクション内に新たに第1のSCHリンクを設定し、第1のSCHリンクを用い端末4へのSCHコネクション設定要求を行う。端末1は端末4へのSCHコネクション設定要求に従い、Bチャネル203を用い端末4のBチャネル208との間に第2のCHコネクションの設定とサブチャネルを用た第2のSCHリンクを設定し、第1のSCHリンクと第2のSCHリンクとを接続することにより端末1を経由したSCHコネクション212が設定され、端末2と4が通話を行うことができる。
【0043】以上のように本実施例によれば、新たに呼が発生した端末のBチャネルが全て使用中であっても、通信コストの安いルートで、使用中のBチャネル中のサブチャネルを用い通信中の相手端末経由で着信端末に接続することができ、システムの呼損率を低下させることができる。
【0044】以下本発明の第3の実施例のディジタル電話システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、各端末のBチャネルを2本のサブチャネルに分割した場合を例に説明する。
【0045】図7は本発明の実施例におけるディジタル電話システムの構成を示すものである。図7において、1、2、3、4はISDN網301に接続するための2B+Dのインタフェースを持ち電話通信を行う端末、302〜309は端末1〜4がそれぞれISDN網301に対しチャネルを設定する2本のBチャネルである。各端末の1本のBチャネルはサブチャネル2つにより構成される。310〜313はBチャネルによるCHコネクション内のサブチャネルを用いたSCHリンク上に設定されたSCHコネクションである。
【0046】以上のように構成されたディジタル電話システムについて、以下図7を用いてその動作を説明する。
【0047】端末1と端末4の間にBチャネル303と308を用いたCHコネクションが設定され、そのCHコネクション内の1つのサブチャネルを用いSCHリンクを設定し、そのSCHリンク上にSCHコネクション310が設定され、端末3と端末4の間にBチャネル307と309を用いたCHコネクションが設定され、そのCHコネクション内の1つのサブチャネルを用いSCHリンクを設定し、そのSCHリンク上にSCHコネクション311が設定され、第2の端末のBチャネルが全て使用中の状態において、端末2内で端末4に対する新たな呼が発生すると、端末2はCHコネクション設定要求信号と着端末が全Bチャネル使用中であれば着端末の通信先を問い合わせる信号とをCHコネクション設定要求信号としてISDN網301に出力する。
【0048】端末4はCHコネクション設定要求信号を受け、通信先問い合わせ信号を認識し自端末のBチャネルが全て使用中であることから、CHコネクション拒否信号に自端末の通信中の相手先である端末1および端末3の番号を付加した応答信号を作成しCHコネクションの拒否を行う。
【0049】端末2は端末4からのCHコネクション拒否信号中の通信相手先番号である端末1および端末3の番号を抽出する。端末2は抽出した端末4の通信相手先番号から、端末2のBチャネル304と端末1のBチャネル302との間に新たなCHコネクションとサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、さらに端末1および端末4のBチャネル303、308間に既に設定済みのCHコネクション内に新たにSCHリンクを設定し、SCHコネクション312を設定して通信する単位時間当たりの通信コストと、端末2のBチャネル305と端末3のBチャネル306との間に新たなCHコネクションとサブチャネルを用たSCHリンクを設定し、さらに端末3および端末4のBチャネル307、309間に既に設定済みのCHコネクション内に新たにSCHリンクを設定し、SCHコネクション313を設定して通信する単位時間当たりの通信コストとを端末2により比較しする。
【0050】端末2は比較結果、通信コストの安いルートを選択し、SCHコネクションを設定し通話を行う。
【0051】なお、CHコネクション設定要求信号に問い合わせ信号を含めるとしたが、ISDNのユーザユーザ情報を用いることで容易に実現できる。また、Dチャネルパケットを用いても容易に実現できる。さらに、CHコネクション設定要求信号での問い合わせは行わず、着端末において全チャネルが使用中であれば自主的に通信先通知信号を作成し通知することも可能である。
【0052】以上のように本実施例によれば、着信端末のBチャネルが全て使用中であっても着信端末に通信相手を問い合わせることにより、通信コストの安いルートで通信相手の端末を経由し着信端末に接続することができ、システムの呼損率を低下させることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1のディジタル電話システムおよび請求項7のディジタル端末は、チャネルをサブチャネルに分割し、その中の1つのサブチャネルを用いて第1のサブチャネル、第2のサブチャネルを設定する。設定した2つのサブチャネルを第1の端末によって中継接続し、第1のサブチャネルおよび第2のサブチャネルを用いて第2の端末と第3の端末との間の通信を可能にしている。つまり、第1の端末と第2の端末との通信、第1の端末と第3の端末との通信に加えて、第2の端末と第3の端末との通信を同時に行うことを可能にしている。
【0054】請求項2、3のディジタル電話システムは、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既に第1のチャネルが設定されている状態において、前記第2の端末が前記第3の端末との間にサブチャネルを設定する場合、第2の端末は異なるルートの通信料金を比較し、安い料金のルートを選択してサブチャネルを設定する。したがって、通話料金を安価にすることができる。
【0055】請求項4のディジタル電話システムは、前記第2の端末と前記第1の端末との間に既にサブチャネルが設定され、前記第2の端末と前記第3の端末との間に既にサブチャネルコネクションが設定され、前記第2の端末のチャネルがすべて使用中の場合において、前記第2の端末が前記第4の端末との間にサブチャネルを設定する場合、前記第2の端末によりサブチャネルの使用状況を確認し接続可能なルートを選び出すとともに、各ルートの通信コストを比較してルートを決定するようにしている。したがって、発端末のチャネルに空きがなくとも通信を行うことができ、さらに安い料金で通話を行うことができる。
【0056】請求項5のディジタル電話システムは、前記第4の端末と前記第1の端末との間に既にサブチャネルが設定され、前記第4の端末と前記第3の端末との間にサブチャネルが設定され、前記第4の端末のチャネルがすべて使用中の状態において、前記第2の端末が前記第4の端末との間にサブチャネルを設定する場合、前記第2の端末が前記第4の端末に対し前記第4の端末の通信先を問い合せ、前記第4の端末から通信先である第1の端末および第3の端末の通知を受け、第2の端末から第1の端末を中継して第4の端末と通信する料金と、第2の端末から第3の端末を中継して第4の端末と通信する料金とを比較して、安い料金のルートを選択してサブチャネルを設定する。したがって、着端末のチャネルに空きがなくとも通信を行うことができ、さらに安い料金で通話を行うことができる。
【0057】すなわちこの発明によれば、システムの呼損率を減少させることができ、通話料金の安いルートを選択することができる。




 

 


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