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光学ヘッドおよびその調整方法 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 光学ヘッドおよびその調整方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−37270
公開日 平成7年(1995)2月7日
出願番号 特願平5−178196
出願日 平成5年(1993)7月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】宮井 暎夫
発明者 宇佐美 宗徳 / 愛甲 秀樹 / 高嶋 誠 / 中村 裕行 / 中村 徹
要約 目的
筒状単レンズのシリンドリカル軸を容易に決定でき、しかも筒状単レンズの固定に伴うレンズへの入射光束とレンズ軸と光軸のずれを少なくすることができる光学ヘッドを提供する。

構成
光源1と、コリメート手段2と、光束分離手段3と、集光手段4と、受光素子9と、光束分離手段3と受光素子9の中間に位置して正のパワーを持つ第1のレンズ面6cと負のパワーを持ちかつシリンドリカル軸6aをもつ第2のレンズ面6dを有する筒状単レンズと、筒状単レンズ6の側面を当接固定するレンズ固定面10b,10cを有する光学基台10とを備え、基準面10aに対してシリンドリカル軸6aが所定の角度をなすように位置決めしている。
特許請求の範囲
【請求項1】 光源と、この光源からの発散光束を平行光束に変換するコリメート手段と、前記平行光束を被照射物体に収れんさせる集光手段と、前記コリメート手段と前記集光手段の中間に位置して前記平行光束と前記被照射物体からの反射光束とを分離する光束分離手段と、前記光束分離手段からの分離光束が入射する受光素子と、前記光束分離手段と前記受光素子の中間に位置して前記分離光束の光軸に略一致するレンズ軸を有するとともに前記分離光束が入射する側から順に正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ前記第1のレンズ面および前記第2のレンズ面のいずれか一方は前記レンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、前記分離光束に平行な基準面を有するとともに前記分離光束に平行で互いに交差して前記筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有する光学基台とを備え、前記光学基台の前記基準面に対して前記シリンドリカル軸が所定の角度をなすように前記筒状単レンズを位置決めした光学ヘッド。
【請求項2】 筒状単レンズはレンズ軸と平行でシリンドリカル軸と所定の角度を持つ少なくとも1つの基準位置決め部を側部に有し、光学基台は前記基準位置決め部が接触することにより前記シリンドリカル軸を前記光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有する請求項1記載の光学ヘッド。
【請求項3】 光学基台のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面に兼用した請求項2記載の光学ヘッド。
【請求項4】 筒状単レンズはシリンドリカル軸に対して前記筒状単レンズの円周方向に所定の角度をなしたマーキングを第1のレンズ面および第2のレンズ面の一方に有するとともに、前記マーキングを基準にして前記筒状単レンズに固定されて所定の基準位置決め部をもつ位置決め部材を有し、さらに光学基台は前記基準位置決め部が接触することにより前記シリンドリカル軸を前記光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有する請求項1記載の光学ヘッド。
【請求項5】 レンズ軸を有するとともに正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ前記第1のレンズ面および前記第2のレンズ面のいずれか一方は前記レンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、所定の基準面を有するとともに前記筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有する光学基台とを備え、前記基準面に対して前記シリンドリカル軸が所定の角度をなす位置に前記筒状単レンズを位置決めする調整方法であって、前記筒状単レンズの前記第1のレンズ面に平行光束を入射することによる前記第2のレンズ面の出射光束により前記筒状単レンズの持つシリンドリカル軸の前記基準面に対する角度を検出するシリンドリカル軸検出手段と、このシリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて前記筒状単レンズを前記レンズ軸のまわりに回転させる筒状単レンズ回転手段とを有することを特徴とする光学ヘッドの調整方法。
【請求項6】 レンズ軸を有するとともに正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ前記第1のレンズ面および前記第2のレンズ面のいずれか一方は前記レンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、所定の基準側面を有して前記筒状単レンズの側面に固定された位置決め部材と、前記筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有しかつ前記基準側面が接触するシリンドリカル軸角度決定面を有する光学基台とを備え、前記基準側面が前記シリンドリカル軸角度決定面に接触することにより前記シリンドリカル軸が前記シリンドリカル軸角度決定面に対して所定の角度をなすように前記位置決め部材を位置決めする調整方法であって、前記筒状単レンズの前記第1のレンズ面に平行光束を入射することによる前記第2のレンズ面の出射光束により前記筒状単レンズの持つシリンドリカル軸の前記基準側面に対する角度を検出するシリンドリカル軸検出手段と、このシリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて前記筒状単レンズを前記レンズ軸のまわりに回転させる筒状単レンズ回転手段とを有することを特徴とする光学ヘッドの調整方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録媒体への情報の記録、再生および消去等を行う光学ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7を参照しながら、従来の光学ヘッドについて説明する。図7は従来の光学ヘッドの斜視図であり、1は光源、2はコリメートレンズを一例とするコリメート手段、3はビームスプリッタを一例とする光束分離手段、4は対物レンズを一例とする集光手段、5は被照射物体である記録媒体、7,8は焦点、9は4分割受光素子、9a,9b,9c,9dは4分割受光領域、10は光学基台、11は第1のレンズ面が正のパワーの面で第2のレンズ面がシリンドリカル面のレンズ、11aはシリンドリカル軸、12はレンズホルダである。
【0003】このように構成された従来例について、その動作について説明する。光源1より発せられた光は、コリメート手段2によって平行光に変換され、光束分離手段3で反射され、その平行光の反射成分が対物レンズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた集光手段4により、記録媒体5の反射面に集光される。記録媒体5からの反射光束は光束分離手段3を略透過し、レンズ軸回りにシリンドリカル軸を45゜回転されて取付けられたフォーカス誤差検出手段となる第1のレンズ面が正のパワーの面で第2のレンズ面がシリンドリカル面のレンズ11により非点収差が発生する。すなわち、シリンドリカル軸に垂直でレンズ軸を含む平面内では実線の光路となり焦点7に収れんし、シリンドリカル軸と一致する平面内では破線の光路となり焦点8に収れんする。受光素子9は受光面が焦点7と焦点8との略中間に位置し、非点収差法によりフォーカス誤差信号の検出、プッシュプル法によりトラッキング誤差信号の検出、4分割領域の和を取ることにより情報信号の検出を行う。
【0004】そして、第1のレンズ面が正のパワーの面で第2のレンズ面がシリンドリカル面のレンズ11はレンズホルダ12にシリンドリカル軸11aを決定するためにレンズ軸まわりに45゜回転されて固定され、更にレンズホルダ12が光学基台10に固定される。ところが、この従来の光学ヘッドは、第1のレンズ面が正のパワーの面で第2のレンズ面がシリンドリカル面のレンズ11の入射面から4分割受光素子9までの距離はL2であるが、光路長が長くなり、光学ヘッドが大きくなるという欠点があった。
【0005】そこで、光路長を短くするためレンズ11の焦点距離を短くすると、受光素子9上での光スポットが小さくなり、受光素子9の位置ずれおよびレンズ11と受光素子9間で温度特性により距離変動の影響を圧倒的に受けやすいという問題点がある。一方、これを解決するためにレンズ11を複数枚のレンズとして、例えば、第1のレンズ面が正のパワーを持ち第2のレンズ面が負のパワーを持つレンズとして、第1のレンズ面あるいは第2のレンズ面のいずれかの面をシリンドリカル軸を含む面としたいわゆるテレフォーカス系とした構成も実施されている。
【0006】しかし、レンズ軸どうしのずれあるいはレンズ11とレンズホルダ12との取付誤差およびレンズホルダ12と光学基台10との取付誤差とによって、4分割受光素子9の受光面にできる光スポットに球面収差、コマ収差を発生しやすくなるため、焦点誤差制御を不安定にする可能性が生じていた。これに対して、図8は最近提案された光学ヘッド(特願平4ー287334号)の概略図であり、光束が入射する側から順に正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面からなり、かつ、第1のレンズ面および第2のレンズ面のいずれか一方のレンズ面には入射光束に垂直な平面内に存在するシリンドリカル軸を有して非点収差を発生させる筒状単レンズ6を除いては、図7の光学ヘッドと同一構成であるので、同一構成部の詳細な説明は省略する。
【0007】この光ヘッドは、従来複数枚のレンズで実現していたテレフォーカス系を筒状単レンズにより実現することにより、複数枚のときのレンズどうしの光軸ずれを生じさせないで、筒状単レンズ6の入射面から4分割受光素子の入射面までの距離L1を大幅に短くでき、光学ヘッドを小型化できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の構成の筒状単レンズ6を用いた光学ヘッドでは筒状単レンズ6の有するシリンドリカル軸を決定する手段がなんら確立されておらず、光学ヘッドとしての機能を果たし得るものではない。したがって、この発明の目的は、この従来の問題点に鑑み、筒状単レンズのシリンドリカル軸を容易に決定でき、しかも筒状単レンズの固定に伴うレンズへの入射光束とレンズ軸と光軸のずれを少なくすることができる光学ヘッドおよびその調整方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の光学ヘッドは、光源と、この光源からの発散光束を平行光束に変換するコリメート手段と、平行光束を被照射物体に収れんさせる集光手段と、コリメート手段と前記集光手段の中間に位置して前記平行光束と被照射物体からの反射光束とを分離する光束分離手段と、光束分離手段からの分離光束が入射する受光素子と、光束分離手段と受光素子の中間に位置して分離光束の光軸に略一致するレンズ軸を有するとともに分離光束が入射する側から順に正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ第1のレンズ面および第2のレンズ面のいずれか一方は前記レンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、分離光束に平行な基準面を有するとともに分離光束に平行で互いに交差して筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有する光学基台とを備え、光学基台の基準面に対してシリンドリカル軸が所定の角度をなすように筒状単レンズを位置決めしたものである。
【0010】請求項2の光学ヘッドは、請求項1において、筒状単レンズがレンズ軸と平行でシリンドリカル軸と所定の角度を持つ少なくとも1つの基準位置決め部を側部に有し、光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するものである。
【0011】請求項3の光学ヘッドは、請求項2において、光学基台のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面に兼用したものである。請求項4の光学ヘッドは、請求項1において、筒状単レンズがシリンドリカル軸に対して筒状単レンズの円周方向に所定の角度をなしたマーキングを第1のレンズ面および第2のレンズ面の一方に有するとともに、マーキングを基準にして筒状単レンズに固定されて所定の基準位置決め部をもつ位置決め部材を有し、さらに光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するものである。
【0012】請求項5の光学ヘッドの調整方法は、レンズ軸を有するとともに正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ第1のレンズ面および第2のレンズ面のいずれか一方はレンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、所定の基準面を有するとともに筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有する光学基台とを備え、基準面に対して前記シリンドリカル軸が所定の角度をなす位置に筒状単レンズを位置決めする調整方法であって、筒状単レンズの第1のレンズ面に平行光束を入射することによる第2のレンズ面の出射光束により筒状単レンズの持つシリンドリカル軸の基準面に対する角度を検出するシリンドリカル軸検出手段と、このシリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズを前記レンズ軸のまわりに回転させる筒状単レンズ回転手段とを有することを特徴とするものである。
【0013】請求項6の光学ヘッドの調整方法は、レンズ軸を有するとともに正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ第1のレンズ面および第2のレンズ面のいずれか一方はレンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する筒状単レンズと、所定の基準側面を有して筒状単レンズの側面に固定された位置決め部材と、筒状単レンズの側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面を有しかつ基準側面が接触するシリンドリカル軸角度決定面を有する光学基台とを備え、基準側面がシリンドリカル軸角度決定面に接触することによりシリンドリカル軸がシリンドリカル軸角度決定面に対して所定の角度をなすように位置決め部材を位置決めする調整方法であって、筒状単レンズの第1のレンズ面に平行光束を入射することによる第2のレンズ面の出射光束により筒状単レンズの持つシリンドリカル軸の基準側面に対する角度を検出するシリンドリカル軸検出手段と、このシリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズを前記レンズ軸のまわりに回転させる筒状単レンズ回転手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1の光学ヘッドによれば、筒状単レンズの側面を光学基台の少なくも2つのレンズ固定面に接触させ、筒状単レンズを回転してシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めし、この状態で筒状単レンズをレンズ固定面に固定することにより筒状単レンズのレンズ軸と光学基台の基準面とが平行となり、かつシリンドリカル軸が基準面に対して所定の角度傾斜するように固定される。したがって、筒状単レンズを用いて焦点距離を短くすることにより、筒状単レンズと受光素子との距離を短縮できるので光学ヘッドを小型化できるとともに、筒状単レンズのシリンドリカル軸を容易に位置決めでき、しかも筒状単レンズの固定に伴う筒状単レンズへの入射光束とレンズ軸と光軸のずれを少なくすることができ、高精度でかつ信頼性を高くできる。
【0015】請求項2の光学ヘッドによれば、請求項1において、筒状単レンズがレンズ軸と平行でシリンドリカル軸と所定の角度を持つ少なくとも1つの基準位置決め部を側部に有し、光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するため、請求項1の作用のほか、筒状単レンズの光学基台への組み込みが容易になるとともに、基準位置決め部がシリンドリカル軸角度決定部に接触するため光学基台の基準面に対してシリンドリカル軸を高精度で固定することができる。
【0016】請求項3の光学ヘッドによれば、請求項2において、光学基台のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面に兼用したため、請求項2の作用のほか、構成が簡単になる。請求項4の光学ヘッドによれば、請求項1において、筒状単レンズがシリンドリカル軸に対して筒状単レンズの円周方向に所定の角度をなしたマーキングを第1のレンズ面および第2のレンズ面の一方に有するとともに、マーキングを基準にして筒状単レンズに固定されて所定の基準位置決め部をもつ位置決め部材を有し、さらに光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するため、請求項1の作用のほか、シリンドリカル軸の検出を行わずにシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して高精度で固定することができ、レンズ成形時の品位を損なわずにレンズ単品のコストダウンを図ることができる。
【0017】請求項5の光学ヘッドの調整方法によれば、筒状単レンズの出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準面に対する角度を検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズをレンズ軸のまわりに回転させるため、簡単に筒状単レンズのシリンドリカル軸を基準面に対して所定の角度をなす位置に調整することができる。
【0018】請求項6の光学ヘッドの調整方法によれば、筒状単レンズの出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準側面に対する角度を検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズをレンズ軸のまわりに回転させるため、簡単に位置決め部材を筒状単レンズに調整することができ、位置決め部材の固定が容易になる。
【0019】
【実施例】この発明の第1の実施例について図1ないし図3を参照しながら説明する。図1はこの発明の第1の実施例における光学ヘッドの斜視図、図2はその筒状単レンズの側面の固定を示す斜視図、図3はその正面図である。すなわち、この光学ヘッドは、光源1と、コリメート手段2と、集光手段3と、光束分離手段4と、受光素子9と、筒状単レンズ6と、光学基台10とを有する。
【0020】コリメート手段2は光源1からの発散光束を平行光束に変換し、集光手段3は平行光束を被照射物体に収れんさせ、光束分離手段4はコリメート手段2と集光手段3の中間に位置して平行光束と被照射物体である記録媒体5からの反射光束とを分離し、受光素子9は光束分離手段3からの分離光束が入射する。これらの構成は図7および図8と同様であり、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】筒状単レンズ6は、光束分離手段3と受光素子9の中間に位置して分離光束の光軸に略一致するレンズ軸6bを有するとともに分離光束が入射する側から順に正のパワーを持つ第1のレンズ面と負のパワーを持つ第2のレンズ面を有しかつ第1のレンズ面および第2のレンズ面のいずれか一方は前記レンズ軸に垂直な平面内にシリンドリカル軸を有する。実施例では第2のレンズ面6dをシリンドリカル軸6aを中心とするシリンドリカル面を含むトーリック面とし、第1のレンズ面6cを正のパワーの面すなわち回転対称面としている。
【0022】光学基台10は、分離光束に平行な基準面10aを有するとともに分離光束に平行で互いに交差して筒状単レンズ6の側面を当接固定する少なくとも2つのレンズ固定面10b,10cを有する。そして、基準面10aに対してシリンドリカル軸6aが所定の角度αをなすように筒状単レンズ6が位置決めされる。つぎに、この光学ヘッドの筒状単レンズ6の光学基台10に対する位置決めの調整方法について説明する。すなわち、この調整方法は、シリンドリカル軸検出手段(図示せず)と、筒状単レンズ回転手段(図示せず)とを用いる。シリンドリカル軸検出手段は、筒状単レンズ6の第1のレンズ面6cに平行光束を入射することによる第2のレンズ面6dの出射光束により筒状単レンズ6の持つシリンドリカル軸6aの基準面10aに対する角度αを検出する。実施例ではたとえば光学顕微鏡を用いている(図示せず)。
【0023】筒状単レンズ回転手段は、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ6をレンズ軸6bのまわりに回転させる。これらのシリンドリカル軸検出手段と筒状単レンズ回転手段とは光学基台10に搭載し、シリンドリカル軸検出手段の信号に基づき筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズ6を回転して、筒状単レンズ6の有するシリンドリカル軸6aが筒状単レンズ6のレンズ軸6bに垂直な平面内で光学基台10の基準面10aに対し、所定のシリンドリカル軸決定角度αたとえば45度となる位置を決める。そして、この位置で光学基台10のレンズ固定面10b,10cに筒状単レンズ6を側面固定する。筒状単レンズ6の固定後はシリンドリカル軸検出手段と筒状単レンズ回転手段とを光学基台10から除去する。この結果、記録媒体5からの反射光束が筒状単レンズ6に入射すると、筒状単レンズ6の焦点7と焦点8の略中間に位置された受光素子9の受光面で適正に非点収差に収れんされる。
【0024】この実施例の光学ヘッドによれば、筒状単レンズ6の側面を光学基台10の少なくも2つのレンズ固定面10b,10cに接触させ、筒状単レンズ6を回転してシリンドリカル軸6aを光学基台10の基準面10aに対して所定の角度αに位置決めし、この状態で筒状単レンズ6をレンズ固定面10b,10cに固定することにより筒状単レンズ6のレンズ軸6bと光学基台10の基準面10aとが平行となり、かつシリンドリカル軸6aが基準面10aに対して所定の角度αに傾斜するように固定される。したがって、筒状単レンズ6を用いて焦点距離を短くすることにより、筒状単レンズ6と受光素子9との距離L1 を短縮できるので光学ヘッドを小型化できるとともに、筒状単レンズ6のシリンドリカル軸6aを容易に位置決めでき、しかも筒状単レンズ6の固定に伴う筒状単レンズ6への入射光束とレンズ軸6bと光軸のずれを少なくすることができ、高精度でかつ信頼性を高くできる。
【0025】また光学ヘッドの調整方法によれば、筒状単レンズ6の出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準面10aに対する角度を検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズ6をレンズ軸6bのまわりに回転させるため、簡単に筒状単レンズ6のシリンドリカル軸6aを基準面10aに対して所定の角度αをなす位置に調整することができる。
【0026】なお、シリンドリカル面が第1のレンズ面6cであってもよい。この発明の第2の実施例について図4を参照しながら説明する。図4はこの発明の第2の実施例における筒状単レンズの側面の固定を示す正面図である。すなわち、筒状単レンズ6はレンズ軸6bと平行でシリンドリカル軸6aと所定の角度αを持つ少なくとも1つの基準位置決め部14aを側部に有し、光学基台10は基準位置決め部14aが接触することによりシリンドリカル軸6aを光学基台10の基準面10aに対して所定の角度αに位置決めする面を実施例とするシリンドリカル軸角度決定部10dを有する。
【0027】実施例では、筒状単レンズ6の側面に位置決め部材14を設け、面を実施例とする基準位置決め部14aを位置決め部材14に形成している。またこの光学ヘッドにおける、筒状単レンズ6と位置決め部材14の位置合わせの調整方法は、第1の実施例とほぼ同様に、筒状単レンズ6の第1のレンズ面6cに平行光束を入射することによる第2のレンズ面6dの出射光束により筒状単レンズ6の持つシリンドリカル軸6aの位置決め部材14の基準位置決め部14aに対する角度αたとえば45度を検出するシリンドリカル軸検出手段と、このシリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ6をレンズ軸6bのまわりに回転させる筒状単レンズ回転手段とを有する。
【0028】このように調整して、位置決め部材14を筒状単レンズ6の位置決め位置に取付けると、筒状単レンズ6の側面を光学基台10のレンズ固定面10b,10cに当接するとともに位置決め部材14の基準位置決め部14aを光学基台10のシリンドリカル軸角度決定部10dに接触させて、筒状単レンズ6の側面をレンズ固定面10b,10cに固定して組立られる。その結果、シリンドリカル軸6aは光学基台10の基準面10aに対して所定の角度αに傾斜した状態に固定される。その他は第1の実施例と同様である。
【0029】この実施例の光学ヘッドによれば、筒状単レンズ6の光学基台10への組み込みが容易になるとともに、基準側面14aがシリンドリカル軸角度決定面10aに接触するため光学基台10の基準面10aに対してシリンドリカル軸を高精度で固定することができる。この場合、位置決め部材14に基準側面14aを設けたため、位置決め部材14により筒状単レンズ6に予圧が加わるので筒状単レンズ6の経時変化を押えることができる。
【0030】また調整方法によれば、筒状単レンズ6の出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準位置決め部14aに対する角度αを検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズ6をレンズ軸6bのまわりに回転させるため、簡単に位置決め部材14を筒状単レンズ6に調整することができ、位置決め部材14の固定が容易になる。
【0031】この発明の第3の実施例について図5を参照しながら説明する。図5はこの発明の第3の実施例における筒状単レンズ6の側面の固定を示す正面図である。すなわち、第2の実施例において、光学基台10のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面10cに兼用している。実施例では、筒状単レンズ6をDカットとしてレンズ軸6bに平行な平面6eを形成し、これを基準位置決め部としている。
【0032】筒状単レンズ6の平面6eを光学基台10のシリンドリカル軸角度決定部を兼ねたレンズ固定面10cに面接触させ、さらに光学基台10のレンズ固定面10bに筒状単レンズ6の側面を接触させると、筒状単レンズ6のシリンドリカル軸6aが光学基台10の基準面10aに対し、所定の角度α例えば45゜に位置決めされ、そのまま固定することができる。
【0033】この実施例によれば、光学基台10のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面10cに兼用したため、構成が簡単になる。とくに筒状単レンズ6をDカットして基準位置決め部となる平面6eを形成することにより、第2の実施例の位置決め部材14なしでシリンドリカル軸16aを光学基台10の基準面17aに対して所定の角度αに高精度で固定することができ、調整コストがかからない。
【0034】なお、シリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面10bに兼用してもよい。この発明の第4の実施例について図6を参照しながら説明する。図6はこの発明の第4の実施例における筒状単レンズの側面固定の正面図である。すなわち、筒状単レンズ6はシリンドリカル軸6aに対して筒状単レンズ6の円周方向に所定の角度αをなしたマーキング21を第2のレンズ面6dに有するとともに、マーキング21を基準にして筒状単レンズ6に固定されて所定の面を実施例とする基準位置決め部19aをもつ位置決め部材19を有し、さらに光学基台10は基準平面19aが接触することによりシリンドリカル軸6bを光学基台10の基準面10aに対して所定の角度αに位置決めする面を実施例とするシリンドリカル軸角度決定部10dを有する。
【0035】マーキング21は、第2のレンズ面6dの平坦部に凹凸やスリット等により形成されている。このマーキング21は、シリンドリカル軸6aに対してある関係で設けられ、例えば2つのマーキング21の中点同士を結ぶ直線がシリンドリカル軸6aに対して所定の角度α例えば45゜となるように形成され、このマーキング21に位置決め部材19を固定すると、シリンドリカル軸6aと位置決め部材21のシリンドリカル軸角度決定部10dが所定の角度αすなわち45゜となる。そして、位置決め部材19の基準位置決め部19aと光学基台10のシリンドリカル軸角度決定部10dを接触させるとともに筒状単レンズ6の側面をレンズ固定面10b,10cに当接して固定すると、シリンドリカル軸6aが基準面10aに対して所定の角度αに位置決めされることとなる。
【0036】この実施例によれば、シリンドリカル軸6aの検出を行わずにシリンドリカル軸6aを光学基台10の基準面10aに対して高精度で固定することができ、レンズ成形時の品位を損なわずにレンズ単品のコストダウンを図ることができる。その他は、第1の実施例と同様である。なお、マーキング21は第1のレンズ面6cおよび第2のレンズ面6dの少なくともいずれか一方に設けられればよい。
【0037】また各実施例は、情報信号がピットにより形成された記録媒体5からフォーカス誤差信号の検出を非点収差法により行い、トラッキング誤差信号の検出をプッシュプル法により行い、情報信号の検出を4分割領域の和で取ることにより行う光学ヘッドであるが、この発明はトラッキング誤差信号の検出を3ビーム法で行う光学ヘッド、あるいは光磁気信号を検出するヘッドのなかでフォーカス誤差検出を非点収差法により行うヘッドに適用できることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】請求項1の光学ヘッドによれば、筒状単レンズの側面を光学基台の少なくも2つのレンズ固定面に接触させ、筒状単レンズを回転してシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めし、この状態で筒状単レンズをレンズ固定面に固定することにより筒状単レンズのレンズ軸と光学基台の基準面とが平行となり、かつシリンドリカル軸が基準面に対して所定の角度傾斜するように固定される。したがって、筒状単レンズを用いて焦点距離を短くすることにより、筒状単レンズと受光素子との距離を短縮できるので光学ヘッドを小型化できるとともに、筒状単レンズのシリンドリカル軸を容易に位置決めでき、しかも筒状単レンズの固定に伴う筒状単レンズへの入射光束とレンズ軸と光軸のずれを少なくすることができ、高精度でかつ信頼性を高くできるという効果がある。
【0039】請求項2の光学ヘッドによれば、請求項1において、筒状単レンズがレンズ軸と平行でシリンドリカル軸と所定の角度を持つ少なくとも1つの基準位置決め部を側部に有し、光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するため、請求項1の効果のほか、筒状単レンズの光学基台への組み込みが容易になるとともに、基準位置決め部がシリンドリカル軸角度決定部に接触するため光学基台の基準面に対してシリンドリカル軸を高精度で固定することができる。
【0040】請求項3の光学ヘッドによれば、請求項2において、光学基台のシリンドリカル軸角度決定部をレンズ固定面に兼用したため、請求項2の効果のほか、構成が簡単になる。請求項4の光学ヘッドによれば、請求項1において、筒状単レンズがシリンドリカル軸に対して筒状単レンズの円周方向に所定の角度をなしたマーキングを第1のレンズ面および第2のレンズ面の一方に有するとともに、マーキングを基準にして筒状単レンズに固定されて所定の基準位置決め部をもつ位置決め部材を有し、さらに光学基台は基準位置決め部が接触することによりシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して所定の角度に位置決めするシリンドリカル軸角度決定部を有するため、請求項1の効果のほか、シリンドリカル軸の検出を行わずにシリンドリカル軸を光学基台の基準面に対して高精度で固定することができ、レンズ成形時の品位を損なわずにレンズ単品のコストダウンを図ることができる。
【0041】請求項5の光学ヘッドの調整方法によれば、筒状単レンズの出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準面に対する角度を検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズをレンズ軸のまわりに回転させるため、簡単に筒状単レンズのシリンドリカル軸を基準面に対して所定の角度をなす位置に調整することができる。
【0042】請求項6の光学ヘッドの調整方法によれば、筒状単レンズの出射光束に基づいてシリンドリカル軸検出手段により基準側面に対する角度を検出するとともに、シリンドリカル軸検出手段の検出信号に基づいて筒状単レンズ回転手段により筒状単レンズをレンズ軸のまわりに回転させるため、簡単に位置決め部材を筒状単レンズに調整することができ、位置決め部材の固定が容易になる。




 

 


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