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ISDN通信装置 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 ISDN通信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−30680
公開日 平成7年(1995)1月31日
出願番号 特願平5−171413
出願日 平成5年(1993)7月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 木村 健一
要約 目的
着信時における同一バス上のISDN通信装置の着信負荷を一様にするとともに、被呼装置が応答しない場合、別の装置が代理応答する。

構成
ISDN回線インタフェース部10と、キー入力部11と、表示部12と、通話部13と、呼出音発生部14と、自通信装置制御部15と、端末数カウンタ17と、優先度カウンタ18と、他通信装置監視部16と、タイマー部19とから構成し、前記優先度カウンタ18の値が零の装置のみが着信時に呼出音を発生し、同装置が一定時間以内にオフフックを契機とする接続要求メッセージで応答しない場合は、同一バス上の他の装置が呼出音を発生し、オフフックにより接続要求メッセージを送出し、代理応答することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】ISDN基本速度インタフェースの同一バス上でn(0≦n≦7)台の他ISDN通信装置群と相互接続されている自ISDN通信装置であって、ISDN基本速度インタフェース機能を有すISDN回線インタフェース手段と、送話、受話機能及びフックスイッチ状態検知機能を有する通話手段と、呼出音発生手段と、ISDN通信手段に従い着信呼の制御を実行する自通信装置制御手段と、着信時に同一バス上の他ISDN通信装置群からの呼出メッセージ、接続要求メッセージ、並びに、ISDN網から第k(1≦k≦7)番目の他ISDN通信装置宛ての接続確認メッセージを検知する他通信装置監視手段と、初期化後の最初の一斉着信時に前記n台の他ISDN通信装置群から送出する呼出メッセージを計数し、同一バス上の全装置数n+1を記憶する端末数計手段と、前記全装置数n+1をモジュロとし、自ISDN通信装置もしくは第k(1≦k≦7)番目の他ISDN通信装置宛ての接続メッセージ受信時に1ずつ加算する着信優先度計数手段とを備え、前記優先度計数手段の値が零の場合に呼出音を発生し前記ISDN網との接続を可能とすることを特徴とするISDN通信装置。
【請求項2】優先度計数手段の値が零の第k(1≦k≦7)番目の他ISDN通信装置からISDN網宛ての第一の呼出メッセージで起動し、ISDN網から前記の他ISDN通信装置宛ての第1の接続確認メッセージの有無を一定時間監視するタイマー手段を設け、第1の接続確認メッセージを検出せずに同タイマー手段が満了した場合に、自通信装置制御手段がISDN網に第2の呼出メッセージを送出後、オフフック状態検知によりISDN網へ第2の接続要求メッセージを送出し、第2の接続確認メッセージ受信をもって代理応答する機能を備えることを特徴とする請求項1記載のISDN通信装置。
【請求項3】通話手段が送話器、受話器、音声符号・復号器、およびフックスイッチで構成することを特徴とする請求項1記載のISDN通信装置。
【請求項4】通話手段が非ISDN端末インタフェース機能を有することを特徴とする請求項1記載のISDN通信装置。
【請求項5】通話手段が送話器、受話器、音声符号・復号器、およびフックスイッチで構成することを特徴とする請求項2記載のISDN通信装置。
【請求項6】通話手段が非ISDN端末インタフェース機能を有することを特徴とする請求項2記載のISDN通信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一バス上に接続された1台以上のISDN通信装置の着信優先度を回転優先法により決定し、一斉着信時に着信を許可する装置の割当てを均一にするISDN通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本電信電話株式会社(NTT)のISDN基本速度インタフェース・サービス「INSネット64」が1988年4月開始以来、音声・データ・画像をディジタル信号により同一回線で送受信可能な同サービスへの需要が高まってきている。この「INSネット64」は、64キロビット/秒の情報チャネル(Bch)2本と、16キロビット/秒の信号チャネル(Dch)1本で構成されている。Bchは音声・データなどの情報の伝送用、Dchは端末とISDN網との間の回線設定・解放等の呼制御メッセージを主に伝送するためにそれぞれ使用される。加入者宅内においては、送信線対、受信線対を含むバス配線上に最大8台までのISDN通信装置を接続し、同時に2台までのBch回線交換サービスを享受できる「ポイント・トゥ・マルチポイント・サービス」が提供されている。以下、図を用いて従来のISDN通信装置について説明する。
【0003】図6は従来のISDN通信装置の構成を示すブロック図である。従来の自ISDN通信装置1bは、ISDN基本インタフェースの送信バス401と受信バス402にそれぞれ送信線対101と受信線対102で接続するISDN回線インタフェース部10と、電話番号を入力するキー入力部11と、キー入力部11で投入した電話番号やISDN網5からの発信者番号や料金通知等の情報を表示する表示部12と、送話器、受話器、音声符号・復号器、並びにフックスイッチとから成る通話部13と、自回線宛ての着信を知らせる呼出音発生部14と、装置全体を制御する自通信装置制御部15とから成り、10乃至15の各部はシステムバス103で相互接続されている。更に、通話部13とISDN回線インタフェース部10とは信号線131で接続されている。
【0004】一方、自ISDN通信装置1bと同等の他ISDN通信装置2bは、送信線対201と受信線対202とで、それぞれ、送信バス401と受信バス402にバス接続されている。又、自ISDN通信装置1bと同等の他ISDN通信装置3bは、送信線対301と受信線対302とで、それぞれ、送信バス401と受信バス402にバス接続されている。送信バス401と受信バス402は、回線終端装置4、ISDN回線501を介してISDN網5に接続されている。
【0005】図7は同ISDN通信装置の着信動作を示すシーケンス図である。なお、図7において、着信時の端末終端点識別子(TEI)割等手順、各呼制御メッセージ送受信時のレイヤ2応答(RR)レスポンス送出シーケンスは省略している。ISDN網5からISDN回線501、回線終端装置4経由で受信バス402に放送形式で到着した着呼メッセージ(SETUP)を、他ISDN通信装置3b、他ISDN通信装置2b、および、自ISDN通信装置1bは、それぞれ、受信回線対302、受信線対202、受信線対102経由で同時に受信する。
【0006】他ISDN通信装置3bの自通信装置制御部15は、ISDN回線インタフェース部10、システムバス103経由で着呼メッセージ(SETUP)を受信後、データリンク設定要求(SABME3)コマンドを組み立てて、システムバス103、ISDN回線インタフェース部10経由でISDN網5に同コマンドを送信する。次に、他ISDN通信装置3bの自通信装置制御部15は、ISDN網5からISDN回線インタフェース部10、システムバス103経由で非番号性応答(UA3)レスポンスを受信し、データリンクを確立する。以下、同様にして他ISDN通信装置2bは、着呼メッセージ(SETUP)の受信後、データリンクを設定要求(SABME2)コマンド送信、非番号性応答(UA2)レスポンス受信の一連のシーケンスによりデータリンクを確立する。同様に、ISDN通信装置1bも、着呼メッセージ(SETUP)の受信後、データリンク設定要求(SABME1)コマンド送信、非番号性応答(UA1)レスポンス受信、の一連のシーケンスによりデータリンクを確立する。
【0007】次に、他ISDN通信装置3b、他ISDN通信装置2b、並びに、自ISDN通信装置1bは、ISDN網5に対して、それぞれ、呼出(ALERT3)メッセージ、呼出(ALERT2)メッセージ、呼出(ALERT1)メッセージを送信し、それぞれの通信装置の呼出音発生部14を駆動してベル音を鳴らす。
【0008】本従来例においては、自ISDN通信装置1bが応答する場合を例にとり以下の説明を続ける。自ISDN通信装置1bは、オフフックを検知後、接続要求(CONN1)メッセージを送信し、ISDN網5から接続確認(CONN ACK1)メッセージを受信し、通話状態となる。通話終了によるオンフックを検知すると、自ISDN通信装置1bは切断要求(DISC1)メッセージを送信し、ISDN網5から解放(REL1)メッセージを受信後、解放完了(RELCOMP1)メッセージ送信により、着信呼を解放する。更に、自ISDN通信装置1bは、データリンク切断要求(DDISC1)コマンド送信、非番号性応答(UA1)受信によりデータリンクを解放し、一連の着信シーケンスを終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】同一バス上に接続したm(2≦m≦8)台の同種のISDN通信装置(例えば電話機)のうちの一台に選択的に着信する方法としては、(1)ダイレクト・ダイヤルイン・サービスへの加入により、電話機毎に異なる電話番号を割り付け、個別電話番号により着信先を指定する、(2)電話機毎に異なるサブアドレスを割り付け、代表電話番号+サブアドレスにより着信先を指定する、の2方法がある。
【0010】(1)の方法は、ISDN網、電話網のいずれの網に収容されている加入者からも指定した電話機に着信可能であるが、代表電話番号以外に追加したダイヤルイン番号毎に月額の契約料が必要なので、経済的ではない。(2)の方法は、サブアドレスの付与に関しては費用は一切発生しないが、電話網に収容されている加入者からはサブアドレスを付加した電話番号の投入ができないので、選択着信は不可能である。
【0011】結局、何ら付加費用を発生することなく、電話網から同一バス上に接続したm(2≦m≦8)台の同種のISDN電話機の一台に選択的に着信させる解は無い。上記従来例で説明したように、代表電話番号での着信時には全ての電話機のベルがほぼ同時になり、誰宛ての着信なのか全く区別がつかなくなる。
【0012】従来の方法ではm(2≦m≦8)台の電話機間での着信優先度がつけられず、一斉着信鳴動時に先に受話器を取った人が応答し通話するため、早く応答する人に通話が集中してしまう問題がある。
【0013】本発明は、上記従来の問題を解決するもので、同一バス上に接続された一台以上のISDN通信装置の着信優先度を回転優先法により決定し、一斉着信時に着信を許可する装置の割当てを均一にすることができることと、代理応答による利便性が向上することと、更に無料の優先着信機能による経済的効果の向上が期待できるISDN通信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のISDN通信装置は、従来のISDN通信装置に加えて、同一バス上の他ISDN通信装置の送信する呼出メッセージとISDN網から他ISDN通信装置宛ての接続確認メッセージを検知する他装置監視手段と、同一バス上に接続したISDN通信装置数を計数する手段と、前記ISDN通信装置数をモジュロとする着信優先度計数手段と、ISDN網から他ISDN通信装置宛ての接続確認メッセージの有無を一定時間監視するタイマー手段と、タイマー手段が満了した場合に自ISDN通信装置の呼出メッセージ、接続メッセージの送信を伴う代理応答手段とを備えた構成により解決できる。
【0015】
【作用】上記本発明の構成によって、自ISDN通信装置は、その着信優先度計数手段の値が零で着信した場合に即時にベルを鳴らす。同計数手段の値が零でない場合、自ISDN通信装置は即時にベルを鳴らさず、着信優先度の最も高い他ISDN通信装置宛ての接続確認メッセージを一定時間以内に検知しない場合にベルを鳴らし、オフフックにより他ISDN通信装置の代わりに通話可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1乃至図5を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に於けるISDN通信装置の構成を示すブロック図である。図1に於いて、自ISDN通信装置1aは図6の従来の自ISDN通信装置1bのISDN回線インタフェース部10と、キー入力部11と、表示部12と、通話部13と、呼出音発生部14と、装置全体を制御する自通信装置制御部15とに加えて、他ISDN通信装置2a又は他ISDN通信装置3aからISDN網5宛ての呼出メッセージとISDN網5からの接続確認メッセージを検知する他通信装置監視部16と、同一バス上に接続したISDN通信装置数を計数する端末数カウンタ17と、同一バス上のISDN通信装置数をモジュロとする優先度カウンタ18と、ISDN網5からの接続確認メッセージの有無を一定時間(Tc1)監視するタイマー部19とから構成される。なお、キー入力部11は代理応答機能の起動・停止設定機能を、自通信装置制御部15には自ISDN通信装置1a内の他のブロックを制御し代理応答する機能をそれぞれ備えている。
【0017】10乃至19の各部はシステムバス103で相互接続されている。更に、通話部13とISDN回線インタフェース部10とは信号線131で接続されている。ISDN回線インタフェース部10と回線終端装置4とは送信線対101、送信バス401の経路および受信線対102、受信バス402の経路で接続されている。自ISDN通信装置1aと、自ISDN通信装置1aと同等の他ISDN通信装置2aとは、送信線対201、送信バス401、送信線対101の経路および受信線対202、受信バス402、受信線対102の経路で相互接続されている。更に、本発明の一実施例の自ISDN通信装置1aと、自ISDN通信装置1aと同等の他ISDN通信装置3aとは、送信線対301、送信バス401、送信線対101の経路及び受信線対302、受信バス402、受信線対102の経路で相互接続されている。
【0018】図2は、本発明の一実施例に於けるISDN通信装置の着信状態遷移図である。同図中の[]内は状態の識別番号を示し、矢線横の記述は状態の遷移要因を、()内は状態遷移時の動作を意味する。以下、図1を参照しながら図2を説明する。
【0019】自ISDN通信装置1aの自通信装置制御部15は、初期設定待ち状態[SO]において、電源投入等の初期設定要因によりシステムバス経由で端末数カウンタ17を数値“1”に、優先度カウンタ18を数値“0”にそれぞれ初期化し、初回通信待ち状態[S1]のサブ状態である着信待ち状態[S11]に遷移する。次にISDN網5からISDN回線501、回線終端装置4、受信バス402、受信線対102、ISDN回線インタフェース部10、システムバス103経由で着呼(SETUP)メッセージを受信すると、自通信装置制御部15は、呼出(ALERT1)メッセージを組み立て、システムバス103、ISDN回線インタフェース部10、送信線対101、送信バス401、回線終端装置4、ISDN回線501経由でISDN網5に同メッセージを送信し、システムバス103経由で呼出音発生部14を駆動してベルを鳴動する。その後、自通信装置制御部15は、着信状態[S12]に遷移する。
【0020】初回通信待ち状態[S1]の着信状態[S12]において、自通信装置制御部15は、他ISDN通信装置2a又は他ISDN通信装置3aからの呼出メッセージを受信する毎に端末数カウンタ17を1ずつ加算する。本発明の一実施例では、同一バス上に接続された他ISDN通信装置2a、3aの数は2なので、端末数カウンタ17の値は“3”となる。他ISDN通信装置2a、他ISDN通信装置3aにおいても、同様にして、初回の着信(SETUP)メッセージ受信により、それぞれの端末数カウンタ17の値は“3”になる。自通信装置制御部15は、通話部13で検知したオフフックをシステムバス103経由で認識すると、接続要求(CONN1)メッセージをシステムバス103、ISDN回線インタフェース部10を介してISDN網5に同メッセージを送信し、システムバス103経由で呼出音発生部14のベルを停止する。その後、自通信装置制御部15は、接続確認待ち状態[S13]に遷移する。
【0021】自通信装置制御部15は、接続確認待ち状態[S13]においてISDN網5、ISDN回線インタフェース部10、システムバス103経由で、接続確認(CONN ACK1)メッセージを受信すると、通話部13、信号線131、ISDN回線インタフェース部10の通話路を形成し、優先度カウンタ18を1だけモジュロ加算し、通話状態[S14]に遷移する。ここで、モジュロ加算とは、加算結果が端末数カウンタ17の値(本実施例では“3”)に等しい場合に優先度カウンタ18の内容を“0”にする操作のことを意味する。なお、上記した着信状態[S12]、又は接続確認待ち状態[S13]において、ISDN網5から他ISDN通信装置2a、又は3a宛ての接続確認(CONN ACK2、又は、CONN ACK3)メッセージを受信すると、自通信装置制御部15は着信待ち状態[S11]に遷移する。
【0022】自通信装置制御部15は、通話終了に伴い、通話部13、システムバス103経由でオンフックを確認し、切断要求(DISC1)メッセージをISDN網5宛てに送信するか、又は、ISDN網5から切断要求(DISC1)メッセージを受信し解放(REL1)メッセージを返送するかの手順により、解放待ち状態[S15]に遷移する。自通信装置制御部15は、解放待ち状態[S15]において解放完了(REL COMP1)メッセージを受信すると、2回以降通信状態[S2]のサブ状態の着信待ち状態[S21]に遷移する。
【0023】自通信装置制御部15は、着信待ち状態[S21]において、着信(SETUP)メッセージを受信すると、システムバス103経由で優先度カウンタ18の内容を参照し、優先度カウンタ18の値が“0”ならば呼出(ALERT1)メッセージをISDN網5宛てに送信し、呼出音発生部14に対してベル鳴動を指示し、着信状態[S22]に遷移する。優先度カウンタ18の値が“0”でないならば、他ALERT待ち状態[S23]に遷移する。他ALERT待ち状態[S23]において、他ISDN通信装置2a、又は3aからISDN網5宛ての呼出(ALERT2、又は、ALERT3)メッセージを受信すると、自通信装置制御部15はシステムバス103経由でタイマー部19に対して時間Tc1の監視タイマーを始動し、他接続確認待ち状態[S24]に遷移する。ここで、時間Tclは他ISDN通信装置2a、又は3aのベル鳴動開始からオフフックによる通話開始までの最大時間であり、ISDN網5の最大呼出許容時間(180秒)より短い値(一例として、10秒)に設定しておく。
【0024】他接続確認待ち状態[S24]において、タイマー部19の始動後時間Tcl以内にISDN網5から他ISDN通信装置2a、又は3a宛ての接続確認(CONN ACK2、又は、CONN ACK3)メッセージを受信した場合、自通信装置制御部15は、タイマー部19を停止し、優先度カウンタ18を1だけモジュロ加算し、着信待ち状態[S11]に遷移する。他接続確認待ち状態[S24]においてタイマー部19が満了となった場合、自通信装置制御部15はISDN網5宛てに呼出(ALERT1)メッセージを送信し、呼出音発生部14に対してベル鳴動を指示し、着信状態[S22]に遷移する。自通信装置制御部15は、オフフックを確認すると、接続要求(CONN1)メッセージをISDN網5に送信し、呼出音発生部14のベルを停止し、接続確認待ち状態[S25]に遷移する。
【0025】自通信装置制御部15は、接続確認待ち状態[S25]においてISDN網5から接続確認(CONN ACK1)メッセージを受信すると、通話部13、信号線131、ISDN回線インタフェース部10の通話路を形成し、優先度カウンタ18を1だけモジュロ加算し、通話状態[S26]に遷移する。なお、上記した着信状態[S22]、又は、接続確認待ち状態[S25]において、ISDN網5から他ISDN通信装置2a、又は3a宛ての接続確認(CONN ACK2、又は、CONN ACK3)メッセージを受信すると、自通信装置制御部15は着信待ち状態[S21]に遷移する。
【0026】自通信装置制御部15は、通話終了に伴うオンフックを確認し切断要求(DISC1)メッセージをISDN網5宛てに送信するか、又は、ISDN網5から切断要求(DISC1)メッセージを受信し解放(REL1)メッセージを返送するかの手順により、解放待ち状態[S27]に遷移する。その後、自通信装置制御部15は、解放待ち状態[S27]において解放完了(REL COMP1)メッセージを受信すると、着信待ち状態[S21]に遷移する。他ISDN通信装置2a,3aの着信時の動作も、先に説明した図2の状態遷移にしたがって状態遷移する。
【0027】図3は本発明の一実施例に於けるISDN通信装置の優先度カウンタに対する対応を示す図である。図3によると、初期設定後の最初の着信時においては、全てのISDN通信装置の優先度カウンタ値18は“0”であるから、全てのISDN通信装置は着信可能でベルが一斉に鳴る。自ISDN通信装置1aがオフフックにより応答する場合、自ISDN通信装置1aはISDN網5からの接続確認(CONN ACK1)メッセージを受信すると、自ISDN通信装置1aの優先度カウンタ18を1だけモジュロ加算する。他ISDN通信装置2a,3aの優先度カウンタ18は更新しない。2回目の着信時は他ISDN通信装置2a,3aのみが着信可能でベルが鳴る。2回目は他ISDN通信装置2aが応答し通話するので、自ISDN通信装置1aと他ISDN通信装置2aの優先度カウンタ18が1だけモジュロ加算される。3回目の着信時は他ISDN通信装置3aのみが着信可能でベルが鳴る。3回目は他ISDN通信装置3aが応答し通話し、すべての通信装置の優先度カウンタ18は1だけモジュロ加算される。以下4回目は自ISDN通信装置1aのみが着信可能でベルが鳴り、5回目は他ISDN通信装置2aのみが着信可能でベルが鳴る。以上の説明の通り、同一バス上の着信の優先権は通話毎に装置間で移動する。
【0028】図4は、本発明の一実施例に於けるISDN通信装置の動作を示すシーケンス図であって、他ISDN通信装置3aが応答、通話する場合の動作を示す。本シーケンスの開始時には図3の5回目の着信直後のように、着信優先権は他ISDN通信装置3aにあるものとする。なお、本シーケンス図において、着信時の端末終端点識別子(TE1)割当手順、各呼制御メッセージを送受信時のレイヤ2応答(RR)レスポンス送出シーケンスは省略している。自ISDN通信装置1a、他ISDN通信装置2a、および、他ISDN通信装置3aは、予めそのキー入力部11により、代理応答モードに設定しているものとする。ISDN網5から放送形式で着信(SETUP)メッセージを受信し、他ISDN通信装置3a、他ISDN通信装置2a、および、自ISDN通信装置1aがそれぞれ、非番号性応答(UA3)レスポンス、非番号性応答(UA2)レスポンス、非番号性応答(UA1)レスポンスを受信しデータリンクを確立するまでの動作は、従来例での説明と同じなので説明を省略する。
【0029】他ISDN通信装置3aは、その優先度カウンタ18の内容が“0”で着信優先権があるので、データリンクの確立後、直ちに呼出(ALERT3)メッセージをISDN網5に返送する。他ISDN通信装置2aおよび自ISDN通信装置1aは、この呼出(ALERT3)メッセージを受信後、それぞれ、接続確認メッセージ監視タイマーTc2,Tc1を起動する。ここで、時間Tc2,Tc1は他ISDN通信装置のベル鳴動開始から接続確認メッセージ受信による通話開始までの最大許容時間であり、ISDN網5の最大呼出許容時間(180秒)より短い値(一例として、10秒)設定しておく。
【0030】次に、他ISDN通信装置3aはオフフックにより接続要求(CONN3)メッセージを送信し、ISDN網5から接続確認(CONN ACK3)メッセージを受信し、通話状態となる。一方、他ISDN通信装置2aおよび自ISDN通信装置1aは、前記接続確認(CONN ACK3)メッセージを受信し、それぞれ、タイマーTc2,Tc1を停止する。
【0031】他ISDN通信装置3aは通話を終えると、オンフックを契機に従来例と同様のシーケンスで切断要求(DISC3)メッセージを送信し、ISDN網5から解放(REL3)メッセージを受信し、解放完了(REL COMP3)メッセージを返送し、終話状態となる。更に、他ISDN通信装置3aは、データリンク切断要求(DDISC3)コマンドを送信し、これに対する非番号性応答(UA3)レスポンスを受信し、データリンクを解放する。
【0032】以上の動作シーケンスからわかるように、他ISDN通信装置3aはベル鳴動後Tc2、Tc1のどちらか短い方の時間内に応答すれば、他ISDN通信装置2a及び自ISDN通信装置1aのベルを鳴動することなく、あたかも他ISDN通信装置3aに選択的に着信したかの如く、優先的に着信呼を扱える。
【0033】図5は、本発明の一実施例に於けるISDN通信装置の動作を示すシーケンス図であって、着信優先権のある他ISDN通信装置3aが応答せずに自ISDN通信装置1aが代理応答する場合の動作を示す。自ISDN通信装置1a、他ISDN通信装置2a、および、他ISDN通信装置3aは、予めそのキー入力部11により、代理応答モードに設定しているものとする。ISDN網5から放送形式で着呼(SETUP)メッセージを受信し、他ISDN通信装置3a、他ISDN通話装置2a、および、自ISDN通信装置1aがそれぞれ、非番号性応答(UA3)レスポンス、非番号性応答(UA2)レスポンス、非番号性応答(UA1)レスポンスを受信しデータリンクを確立するまでの動作は図4と同じである。
【0034】他ISDN通信装置3aは、データリンクを確立後、直ちに呼出(ALERT3)メッセージをISDN網5に返送する。他ISDN通信装置2a、自ISDN通信装置1aは、図4と同様の動作でそれぞれ、Tc2,Tc1(一例として、10秒)を時限とするタイマーを起動する。タイマーTc2,Tc1の満了をもって他ISDN通信装置2a、自ISDN通信装置1aは、それぞれ、呼出(ALERT2)メッセージ、呼出(ALERT1)メッセージをISDN網5に返送するとともに、ベル鳴動する。
【0035】自ISDN通信装置1aが代理応答する場合、自ISDN通信装置1aはオフフックにより、ISDN網5に対して接続要求(CONN1)メッセージを送信し、ISDN網5から接続確認(CONN ACK1)メッセージを受信後、ISDN網5との間の通話を可能にする。自ISDN通信装置1aは、オンフックを検知すると、終話と判断しISDN網5に対して切断要求(DISC1)メッセージを送信し、ISDN網5からの解放(REL1)メッセージを受信後、解放完了(REL COMP1)メッセージを返送する。その後、自ISDN通信装置1aは、データリンク切断要求(DDISC1)コマンドを送信し、これに対する非番号性応答(UA1)レスポンスをISDN網5より受信することにより、一連の代理応答シーケンスを終結する。
【0036】他ISDN通信装置3a,2a、および、自ISDN通信装置1aがそれぞれ、代理応答機能停止モードに設定された場合の着信動作シーケンスは、図7の従来例のシーケンスと一致する。この場合は、他ISDN通信装置3a,2a、および、自ISDN通信装置1a間の着信優先度は無く、3装置(3a,2a,1a)は同等の関係となる。
【0037】ダイヤルイン番号、又は、サブアドレスによる着信の場合は、指定したISDN通信装置のみに着信し、応答、通信するので、既存の着信は保存される。なお、上記実施例では監視タイマーTc2,Tc1の時間は等しいとして説明したが、ベル鳴動の開始次期をずらすために異なる値を取っても良い。更に、本実施例では同一バス上の通信装置数は3台としたが、最大7台まで本発明は適用できる。又、上記実施例の自ISDN通信装置1aはISDN電話機として説明したが、自ISDN通信装置1aの通話部13を既存のアナログ端末インタフェースもしくはディジタル端末インタフェースと置換したISDNターミナル・アダプタに対しても本発明は有効である。
【0038】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、初期設定後の最初のグローバル着信時に各ISDN通信装置が送信した呼出メッセージの数より、同一バス上の装置数を認識するので、スイッチ等による装置数の手動設定は不要である。この同一バス上の装置数をモジュロとする優先度カウンタ18の値が“0”のISDN通信装置のみがベルを鳴らし、通信可能である。優先度カウンタ18値が“0”のISDN通信装置は同一バス上で1台のみであり、しかも、最後に応答した装置の着信優先度が最下位になる回転優先制御法を採用している。従って、着信呼を扱うISDN通信装置の割当てが均等になる効果があり、特定の扱い者のみに着信が集中することは避けられる。
【0039】同一バスの着信優先度の最も高いISDN通信装置が着信後に一定時間無応答の場合に、本発明によるISDN通信装置は、代理応答機能の起動により、着信優先度の最も高いISDN通信装置宛ての通信を代行可能である。即ち、優先的にベルが鳴ったISDN通信装置の扱い者が離席等で不在の場合でも、本発明によるISDN通信装置の扱い者が代理応答するので、利便性が向上する。また、代理応答機能の起動中は同一バスの優先度の最も高いISDN通信装置のみのベルを鳴らすので、有料のダイヤルイン・サービスを契約すること無く、ISDN網、もしくは、電話網のいずれの加入者からの着信呼を経済的に優先着信できる効果もある。
【0040】本発明は、ISDN電話機はもとより、既存端末を収容するISDNターミナル・アダプタに対しても同一バス上の通信装置数の認識機能と、回転優先制御法に基づく着信負荷の分散機能と、代理応答機能による利便性の向上効果と、無料の優先着信機能による経済的効果が期待できる。




 

 


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