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発明の名称 磁気ヘッド支持装置及び磁気ヘッド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−29342
公開日 平成7年(1995)1月31日
出願番号 特願平5−175236
出願日 平成5年(1993)7月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 小柳 憲二 / 鍬本 義信 / 植村 清広
要約 目的
外部磁界による磁気特性の劣化を防止する磁気ヘッド支持装置及び磁気ヘッドを提供することを目的とする。

構成
支持装置を、スライダー6を取り付けるフレクシャ7と、フレクシャ7を支持するロードビーム8と、ロードビーム8を取り付けるマウント9より構成する。このフレクシャ7、ロードビーム8、マウント9の内、少なくとも一つの部材を難帯磁材料で構成した。
特許請求の範囲
【請求項1】磁気コアの少なくとも一部を金属磁性薄膜で構成した磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを支持する支持装置とを備え、前記支持装置の少なくとも一部を難帯磁材料で構成した事を特徴とする磁気ヘッド支持装置。
【請求項2】磁気ヘッドを取り付けるフレクシャと、前記フレクシャを支持するロードビームと、前記ロードビームを取り付けるマウントで支持装置を構成した事を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項3】少なくともフレクシャを軟磁性材料で構成した事を特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項4】難帯磁材料として、非磁性材料を用いた事を特徴とする請求項1または2または3記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項5】残留磁束密度が140G以下の非磁性材料を用いた事を特徴とする請求項4記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項6】難帯磁材料として、軟磁性材料を用いた事を特徴とする請求項1または2または3記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項7】残留磁束密度が10G以下、保磁力が0.4(Oe)以下、初透磁率が1500以上の軟磁性材料を用いた事を特徴とする請求項6記載の磁気ヘッド支持装置。
【請求項8】磁気回路を構成する磁気コアの少なくとも一部を薄膜で構成した磁気ヘッドであって、前記磁気コアの近傍に軟磁性板を設けた事を特徴とする磁気ヘッド。
【請求項9】一対の非磁性板と、前記一対の非磁性板の間に薄膜形成技術で構成された磁気コアとを備えたコア半体と、前記コア半体に磁気ギャップを介して接合された他のコア半体を備え、前記コア半体に軟磁性板を設けた事を特徴とする磁気ヘッド。
【請求項10】軟磁性板をフェライトまたは金属磁性材料の少なくとも一方で構成した事を特徴とする請求項8または9記載の磁気ヘッド。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置等に用いられる磁気ヘッド支持装置及び磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の磁気ヘッド支持装置を示す図で、図8において1はサスペンション、2はサスペンション1の先端部に取り付けられたフレクシャ、3はフレクシャ2に取り付けられた浮動型の磁気ヘッド、4は磁気ヘッド3のコア部に巻回されたコイル、5は磁気ディスクであり、磁気ディスク5の回転によって生じる空気流によって磁気ヘッド3は磁気ディスク5上を浮上隙間Aを保って浮上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来の構成では、磁気コアの少なくとも一部を薄膜形成技術で形成する磁気ヘッド(例えば、薄膜磁気ヘッド,積層型磁気ヘッド,積層型磁気ヘッド等)では外部磁界によって、磁気ヘッドの諸特性(出力、アシンメトリ、ビットシフト等)が劣化するという問題点があった。
【0004】本発明は前記従来の課題を解決するもので、磁気ヘッドの諸特性が劣化しない磁気ヘッド支持装置及び磁気ヘッドを提供する事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するするために、支持装置の少なくとも一部を難帯磁材料で構成した。
【0006】更に磁気ヘッドの磁気コアの近傍に軟磁性材料を張り付けた構成とした。
【0007】
【作用】磁気ヘッドの諸特性劣化の原因として、外部磁界による支持装置の帯磁現象が問題となる事が分かった。従って上記構成により、外部磁界による支持装置の帯磁防止する事ができ、更にその帯磁した支持装置から発生する磁束による薄膜で構成された磁気コアへの影響を小さくする事ができる。また、磁気コアの近傍に軟磁性材料を設ける事で、磁気コアの帯磁を防止する事ができる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1(a)(b)(c)はそれぞれ本発明の一実施例における磁気ヘッド支持装置を示す表面図及び側面図及び裏面図である。図1(a)(b)(c)において、6はスライダーで、スライダー6には磁気ヘッドが搭載されている。この搭載された磁気ヘッドの磁気コアは、少なくとも一部を薄膜形成技術で構成されている。更に具体的に示せば磁気ヘッドとしては、積層型磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッド及び磁気抵抗効果型磁気ヘッド等が考えられる。7はスライダー6を取り付けたフレクシャ、8はフレクシャ7を支持するロードビーム、9はロードビーム8を取り付けるマウント、10はスライダー6の磁気ヘッドに巻回されたコイル、11はロードビーム8に設けられ、コイル10を保護するチューブである。
【0009】本実施例では、フレクシャ7,ロードビーム8,マウント9の少なくとも一つを難帯磁材料で構成した。最も好ましいのは、当然の事であるが、フレクシャ7とロードビーム8とマウント9それぞれを難帯磁材料で構成する事である。また少なくともスライダー6に近接するフレクシャ7を難帯磁材料にする事も好ましい。更にフレクシャ7以外の部分を難帯磁材料で構成する事も、従来の様に支持装置を容易に帯磁する材料で構成するよりはかなり特性は良くなる。
【0010】次に難帯磁材料について説明する。難帯磁材料としては、非磁性材料及び軟磁性材料が考えられる。非磁性材料としては残留磁束密度(以下Brと略す)が140G以下のものが好ましい。これは、Brが140G以上であると、支持装置が帯磁する事によって発生する磁束が薄膜で形成された磁気コアに影響を与える。具体的な材料としては、ステンレス材(Br140G以下)等を用いる。ステンレス材は、その作製過程で加えられる熱処理や、作製条件によって結晶構造が異なり、Brが140G以下のものを作製する事ができる(具体的作製条件はそれぞれのステンレス材によって異なるので、適宜決定しなければならない。また熱処理も材料の組成等によって異なるので適宜選択しなければならない)。また作製条件等でBrが140G以上のステンレス材も存在するが、これらは本実施例の材料として用いる事は好ましくない。またステンレス材は、耐食性及びバネ性等に優れているために、フレクシャ7,ロードビーム8等の構成材料として適している。
【0011】次に軟磁性材料について説明する。軟磁性材料としてはBrが10G以下、保磁力(以下Hcと略す)が0.4(Oe)以下、初透磁率(以下μと略す)が1500以上のものが好ましい。具体的材料としてはパーマロイ等が考えられる。
【0012】次に本実施例の磁気ヘッド支持装置と、従来の磁気ヘッド支持装置についてそれぞれの特性を比較した。先ず図2では、磁気ヘッドの出力変化率の比較を行い、図3ではアシンメトリの比較を行い、図4はビットシフトの比較を行なった。これらは、支持装置の帯磁による影響を最も受け易い特性である。
【0013】実験方法は、積層型磁気ヘッド(例えば一対の非磁性基板の間に金属磁性膜と絶縁層を交互に積層した磁気コアを設けたヘッド)を用い、その他サスペンションの寸法形状等は同一にした。また本実施例の磁気ヘッド支持装置は支持装置の構成材料をステンレス材とし、そのBrは140Gとした。また従来の磁気ヘッド支持装置は支持装置の構成材料をステンレス材とし、そのBrは560Gとした。測定条件は以下の通りである。
【0014】・テスター GUZIK RMA301・磁気ディスク 3.5インチ 1600(Oe)
・磁気ディスクの回転数 4888rpm・磁気ディスク上の測定位置 R=21.9mm・測定周波数 LF/HF=2.5/9.0MHz・記録電流 Iw=8wAp-p・浮上高さ 0.10μm上記の条件下で外部磁界と各諸特性との比較を行なった。
【0015】図2,図3,図4において白丸は本実施例の測定結果、黒丸は従来例の測定結果である。図2,図3,図4から分かる様に、従来例では、外部磁界が大きくなるにつれて各諸特性は劣化しているものの、本実施例ではあまり特性の劣化がみられない。これは、フレクシャ等の構成材料を難帯磁材料で構成した事に起因するものだと考えられる。
【0016】また他の実施例として、フレクシャ7、ロードビーム8、マウント9等の表面に難帯磁材料を薄膜形成技術で被着させた構成にしてもよいし、更には上記各部材の表面に難帯磁材料で構成されたテープ状のものを張り付けてもよい。
【0017】なお本実施例は、フレクシャ7、ロードビーム8、マウント9等の内、少なくとも一つの部材を難帯磁材料で構成すれば良い事は記載したが、例えば複数の部材を難帯磁材料で構成する場合、一方の部材を非磁性材料で構成し、他方の部材を軟磁性材料で構成しても同様の効果を得る事ができる。また本実施例では、磁気ヘッド支持装置の支持装置を、フレクシャ7、ロードビーム8、マウント9の各部材で構成したが、他の部材で構成しても同様の効果を得る事ができる。更に、本実施例では、浮動型のスライダーに、磁気コアの少なくとも一部を磁性膜で構成した磁気ヘッドを搭載した例について説明したが、例えば、フロッピーヘッドや、MT(磁気テープ)ヘッドの支持装置として本実施例の様に少なくとも一部を難帯磁材料で構成しても同様の効果を得る事ができる。
【0018】(実施例2)図5は本発明の一実施例における磁気ヘッドを示す斜視図である。図5において12,13はそれぞれコア半体で、コア半体12,13はそれぞれ非磁性基板14,15の間に金属磁性膜で構成した磁気コア16を挟んだ構成となっている。コア半体12,13はそれぞれ磁気ギャップ18を介して突き合わされており、互いに接合されている。17は底部に設けられた軟磁性板で、軟磁性板17にはフェライトで構成された板や、軟磁性薄膜等が用いられる。また軟磁性板17の厚さとして、50μm〜100μm程度が好ましい。
【0019】この様に磁気コア16の近傍に軟磁性板17を設ける事によって、支持装置が帯磁して、その帯磁した事によって発生する磁束(図5中のM)が磁気コア16中を通過しようとしても、磁気コア16の近傍に軟磁性板17が設けられているので、磁束Mは磁気コア16に達する事ができない。従って磁気ヘッドの磁気特性の劣化を防止する事ができる。また本実施例では、底面に軟磁性板を17を設けたが、例えば、図5中のL面やその反対側の面、及びH面やその反対側の面に設けても同様の効果を得る事ができる。また本実施例では、積層型磁気ヘッドについて説明したが、薄膜磁気ヘッドや磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいても同様の効果を得る事ができる。すなわち、記録または再生の少なくとも一方を司る磁気コアの近傍に軟磁性板を設ける事で、支持装置が帯磁する事によって引き起こされる磁気特性の劣化を防止する事ができる。
【0020】次に本実施例の効果について図6及び図7を参照して説明する。図6,図7はそれぞれ、外部磁界による出力変化率及びアシンメトリを示した図である。図6,図7において、白丸は本実施例であり、黒丸は従来例である。この様に本実施例、すなわち磁気コアの近傍に軟磁性板を配置した磁気ヘッドでは、支持装置の帯磁による特性劣化を防止する事ができる。
【0021】なお(実施例1)と(実施例2)を組み合わせる事によって、外部磁界による磁気特性劣化を更に防止する事ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、支持装置の少なくとも一部を難帯磁材料で構成した事によって、支持装置を帯磁し難くする事ができる。また磁気コアの近傍に軟磁性材料を張り付けた構成とした事によって、支持装置が帯磁してもその支持装置から発生する磁束が磁気コアに影響を与えない。従って、磁気特性の劣化を防止する事ができる。




 

 


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