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発明の名称 ディジタル信号記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−29260
公開日 平成7年(1995)1月31日
出願番号 特願平5−176445
出願日 平成5年(1993)7月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 榊原 祥雄 / 後藤 誠 / 井阪 治夫 / 小林 和彦
要約 目的
同期信号周波数のずれた非標準の映像信号を記録する際、テープ上のトラック位置および形状が標準信号記録時から変化することを防ぐ。

構成
シリンダ計測部10とキャプスタン計測部12はクロック信号と回転検出部からの回転検出信号に基づいてシリンダ及びキャプスタンの回転速度計測する。シリンダ制御部11とキャプスタン制御部13は各計測部の計測結果に基づいて各駆動部を通じてシリンダ3およびキャプスタン4の回転を制御する。遅延部28はシリンダ回転検出信号を遅延して記録タイミング信号を作成し、記録部30はこれに従ってヘッドに記録信号を供給する。クロック発生部18は入力映像信号に同期したクロック信号を作成し、シリンダ計測部10、キャプスタン計測部12、遅延部28に供給する。テープ1はキャプスタン4によって走行し、シリンダ3上のヘッド2a,2bがテープ1を走査してトラックを形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】キャプスタンによりテープをその長手方向に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走査することによりディジタル映像信号をテープ上に斜めトラックとして記録するディジタル信号記録装置であって、入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号の周期を計測するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計測値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前記キャプスタン回転検出信号の周期を計測するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計測値に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させ記録開始タイミング信号を作成する遅延手段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号をテープに記録する記録手段とを具備したことを特徴とするディジタル信号記録装置。
【請求項2】シリンダ計測手段は、シリンダ回転検出信号の周期に対応するクロック発生手段のクロック信号のパルス数を計数することによりシリンダ回転検出信号の周期を計測し、キャプスタン計測手段は、キャプスタン回転検出信号の周期に対応する前記クロック信号のパルス数を計数することによりキャプスタン回転検出信号の周期を計測することを特徴とする請求項1記載のディジタル信号記録装置。
【請求項3】キャプスタンによりテープを長手方向に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走査することによりディジタル映像信号をテープ上に斜めトラックとして記録するディジタル信号記録装置であって、入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号に応動して前記シリンダの回転速度を制御し、かつ前記キャプスタン回転検出信号に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御し、かつ前記シリンダ回転検出信号を遅延させ記録開始タイミング信号を作成するサーボプロセッサ手段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号をテープ上に記録する記録手段とを具備し、前記クロック発生手段のクロック信号を前記サーボプロセッサ手段の動作クロックとし、前記サーボプロセッサ手段は前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成することを特徴とするディジタル信号記録装置。
【請求項4】サーボプロセッサ手段は、シリンダ回転検出信号の周期に対応するクロック信号のパルス数を計数するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計数値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、キャプスタン回転検出信号の周期に対応する前記クロック信号のパルス数を計数するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計数値に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させ記録開始タイミングを作成する遅延手段とを含んで構成されたことを特徴とする請求項3記載のディジタル信号記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された画像、音声、データ等の情報をテープに記録するディジタル信号記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号をテープ上の斜めトラックとして記録再生する装置としては、VHSや8mmビデオなどのビデオテープレコーダー(VTR)が民生用として広く普及している。このような従来のVTRの構成と信号記録時の動作について図7のブロック図を用いて説明する。
【0003】入力される映像信号201は、同期分離部17において同期分離が行われ、垂直同期信号の1/2の周波数のフレーム信号203を出力する。クロック発振部16は水晶発振器によって構成され、制御の基準となるクロック信号210を出力する。シリンダ3の回転速度及び位相は回転検出部14によって検出され、回転検出信号206としてシリンダ計測部10に送られる。シリンダ計測部ではクロック信号210と回転検出信号206によってシリンダの回転速度を検出し、これに基づいてシリンダ制御部11が動作してシリンダ駆動部19を通じてシリンダ回転速度を一定に制御する。シリンダ計測部10はまた、フレーム信号203と回転検出信号206によって、シリンダ回転とフレーム信号との位相差を検出する。シリンダ制御部11はこの検出された位相差に応じてシリンダ駆動部19を通じてシリンダ回転を制御し、シリンダ回転をフレーム信号に位相ロックする。
【0004】同様に、キャプスタンモータ5の回転速度は回転検出部15によって検出され、回転検出信号209としてキャプスタン計測部12に送られる。キャプスタン計測部12では、クロック信号210と回転検出信号209によってキャプスタンの回転速度を検出する。キャプスタン制御部13は、この検出された回転速度に基づいて動作し、キャプスタン駆動部20を通じてキャプスタンモータの回転速度を一定に制御する。テープ1は、キャプスタンモータ5によって駆動されるキャプスタン4とピンチローラ6に挟まれて、キャプスタン4の回転速度に応じた速度で長手方向に駆動される。テープ1はシリンダ3のまわりに巻き付けられており、シリンダ上に搭載されたヘッド2a、2bがテープを次々に走査する。映像信号201は信号処理部7において、記録に適した変調が施されてヘッド2a、2bに供給され、シリンダ回転によるヘッド走査によってテープ1上に次々にトラックが形成されていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置によってテープに記録を行なう場合、入力となる映像信号は一般に、据置型の場合であれば放送局から伝送されてくる信号であり、カメラ一体型であればカメラ部からの信号であって、いずれも安定な周波数の同期信号(以下、標準信号と呼ぶ)をもっている。しかし、例えばデッキ相互にダビングを行なう場合、再生側のデッキの状態によっては、同期信号周波数の比較的大きなズレ(1〜2%程度)が発生する場合がある(以下、非標準信号と呼ぶ)。これは例えば、再生側のデッキにおいてテープを高速に送り、水平同期周波数が一定になるように回転ヘッドの回転速度を補正した状態において発生する。
【0006】このような場合、上記の構成・動作から明らかなように、入力映像信号201の垂直同期信号の周波数変動に対して、シリンダの回転数は速度、位相とも映像信号に追随して変化する。一方、テープスピードは入力映像信号201の同期信号の周波数変動に関係なく一定速度を維持する。このため、正規周波数の信号を記録する場合と比較してトラックピッチやトラック角、トラック高さが変わるという課題がある。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、入力映像信号の同期信号周波数変動があった場合にも、テープ上に形成されるトラックの形状、位置が変化しないディジタル信号記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明のディジタル信号記録装置は、キャプスタンによりテープをその長手方向に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走査することによりディジタル映像信号をテープ上に斜めトラックとして記録するディジタル信号記録装置であって、入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号の周期を計測するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計測値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前記キャプスタン回転検出信号の周期を計測するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計測値に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させ記録開始タイミング信号を作成する遅延手段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号を前記テープに記録する記録手段とを具備したものである。
【0009】また、本発明は、キャプスタンによりテープを長手方向に走行させ、回転シリンダ上のヘッドによりテープを走査することによりディジタル映像信号をテープ上に斜めトラックとして記録するディジタル信号記録装置であって、入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号に応動して前記シリンダの回転速度を制御し、かつ前記キャプスタン回転検出信号に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御し、かつ前記シリンダ回転検出信号を遅延させ記録開始タイミング信号を作成するサーボプロセッサ手段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号をテープ上に記録する記録手段とを具備し、前記クロック発生手段のクロック信号を前記サーボプロセッサ手段の動作クロックとし、前記サーボプロセッサ手段は前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成するようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、入力される映像信号に同期したクロック信号をクロック発生手段で発生し、シリンダ回転検出手段からの回転検出信号をクロック信号を用いて遅延させることによって記録開始タイミング信号を作成し、これに基づいて記録手段による記録が行われるので、トラック位置が一定に保たれる。
【0011】また、クロック信号に基づいて、各計測手段がシリンダ及びキャプスタンの速度検出を行い、各制御手段が回転速度制御を行うので、シリンダ回転によるヘッド走査、テープ速度共に入力されるディジタル映像信号の同期信号周波数に追随して変化し、トラック幅、トラック角が一定に保たれる。
【0012】また、入力される映像信号に同期したクロック信号をクロック発生手段で発生し、シリンダ回転検出手段からの回転検出信号をクロック信号を用いてサーボプロセッサ手段内で遅延させることにより、記録開始タイミング信号を作成し、これに基づいて記録手段による記録が行われるので、トラック位置が一定に保たれる。
【0013】また、クロック信号に基づいてサーボプロセッサ手段内の各計測手段がシリンダ及びキャプスタンの速度検出を行い、各制御手段が回転速度制御を行うので、シリンダ回転によるヘッド走査、テープ速度共に入力されるディジタル映像信号の同期信号周波数に追随して変化し、トラック幅、トラック角が一定に保たれる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のディジタル信号記録装置の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明に基づくディジタルVTRの構成を示すブロック図である。入力される映像信号101は同期分離部8において同期分離が行われ、垂直同期信号103と、垂直同期信号の1/2の周波数のフレーム信号111を出力する。PLL部9は周知の位相同期ループ(PLL)によって構成され、垂直同期信号103に対してその周波数が所定倍数関係で、かつ位相同期したクロック信号104を作成し出力する。PLL部は図示していないが、水晶を用いた可変周波数発振器と、発振器出力を分周する分周器と、分周出力と垂直同期信号の位相差を検出する位相比較器と、位相差信号にフィルタ処理を施して可変周波数発振器の制御電圧を供給するループフィルタ回路等から構成される。同期分離部8とPLL部9とによってクロック発生部18が構成される(破線部)。
【0016】シリンダ3の回転及び位相は回転検出部14によって検出され、回転検出信号107としてシリンダ計測部10に送られる。シリンダ計測部10では、クロック信号104と回転検出信号107によってシリンダの回転速度信号105を得る。シリンダ計測部10はまた、フレーム信号111と回転検出信号107によってシリンダ回転位相差信号112を得る。この部分の詳細な構成と動作については後述する。検出された速度信号105と位相差信号112に基づいてシリンダ制御部11が動作し、シリンダ駆動部19を通じてシリンダ回転速度及び位相差を一定に制御する。シリンダ制御部11は具体的には、速度信号105から速度誤差を算出し、位相差信号から位相誤差を算出し、速度誤差と位相誤差を適当な比率で加算し、駆動信号106としてシリンダ駆動部19に出力する。また、シリンダ制御部11には必要に応じて積分特性等の補償フィルタを含む。シリンダ3は、内蔵するブラシレスモータ(図示せず)によってヘッドを回転走査するように構成されており、シリンダ駆動部19はシリンダ3内のブラシレスモータを駆動する。
【0017】同様に、キャプスタンモータ5の回転速度は回転検出部15によって検出され、回転検出信号110としてキャプスタン計測部12に送られる。キャプスタン計測部12では、クロック信号104と回転検出信号110によってキャプスタンの回転速度を検出し、速度信号108を出力する。キャプスタン制御部13は、速度信号108に基づいて動作して、キャプスタン駆動部20を通じてキャプスタンの回転速度を一定に制御する。キャプスタン制御部13は、必要に応じて積分等の補償フィルタや利得を与えてキャプスタン駆動信号109を出力する。キャプスタンモータはブラシレスモータであって、キャプスタン駆動部20はキャプスタン駆動信号109に基づいてキャプスタンモータ5を駆動する。
【0018】テープ1は、キャプスタンモータ5によって駆動されるキャプスタン4とピンチローラ6に挟まれて、キャプスタン4の回転速度に応じた速度で長手方向に駆動される。テープ1はシリンダ3のまわりに巻き付けられており、シリンダ上に搭載されたヘッド2a、2bはテープ1を次々に走査する。
【0019】映像信号101は信号処理部7においてディジタル化され、必要に応じてシャフリング・圧縮や記録に適した変調等が施された上で、スイッチ29を通してヘッド2a、2bに供給され、上記したヘッド走査によってテープ1上に次々にトラックが形成されていく。なお、クロック信号104は信号処理部7にも供給され、内部の処理はこのクロック信号に基づいてすすめられる。遅延部28はクロック信号104を用いて、シリンダ回転検出信号107を遅延させて記録タイミング信号130を作成し、スイッチ29に供給する。スイッチ29は記録タイミング信号130によってON/OFFし、ヘッド2a,2bがテープ上の特定位置に有る期間に記録信号102を供給する。
【0020】次に、図2,図3を用いて、シリンダ計測部10及びキャプスタン計測部12の構成と動作について説明する。
【0021】図2は、シリンダ計測部10の構成を示したブロック図である。図2において、エッジ検出回路22、カウンタ23、ラッチ24は位相差検出を行い、エッジ検出回路25、カウンタ26、ラッチ27は速度検出を行なうブロックである。シリンダ回転検出部14から与えられる回転検出信号107は、図2においては回転速度を示す回転速度信号107b、回転位相を示す回転位相信号107aとで構成されている。こうした信号は、例えば、シリンダ3に内蔵するモータのローターに着磁されたパターンをコイルによって検出することで得られる。着磁パターンは、回転速度信号としては1周に複数パルス、回転位相信号としては1周1パルスの信号が得られるようにしておく。エッジ検出回路25は、回転速度信号107bの立ち上がりエッジを検出して、エッジ検出パルス128を出力する。カウンタ26はエッジ検出パルス128によってリセットされ、以後はクロック信号104をアップカウントする。ラッチ27にはカウンタ26の出力が接続されており、エッジ検出パルス128が与えられるとカウンタ26がリセットされる直前の値をラッチする。すなわち、ラッチ27には速度検出信号107bの1周期内にはいるクロック信号パルス数がラッチされる。ラッチ27内容は速度検出信号107bの周期に比例した値となる。ラッチ内容はシリンダの速度信号105としてシリンダ制御部11に出力される。シリンダ制御部11では速度信号105が一定値となるようにシリンダ3の回転速度が制御される。
【0022】一方、カウンタ23はフレーム信号111でリセットされ、以後はクロック信号104をアップカウントする。このカウンタの出力125はラッチ24に供給される。エッジ検出回路22は、回転位相信号107aの立ち上がりエッジを検出して、エッジ検出パルス122を出力する。エッジ検出パルス122はラッチ24をトリガして、カウンタ23出力を取り込ませる。よって、ラッチ24の内容はフレーム信号111に対するシリンダの回転の位相差を示している。ラッチ内容は、シリンダの位相差信号112としてシリンダ制御部11に出力される。シリンダ制御部11では、位相差信号112が一定値となるようにシリンダの回転位相が制御される。
【0023】図3はキャプスタン計測部12の構成を示したものである。動作は図2における速度検出部分と全く同一である。エッジ検出回路31は、キャプスタンの回転検出信号110の立ち上がりエッジを検出して、エッジ検出パルス141を出力する。カウンタ32はエッジ検出パルス128によってリセットされ、以後はクロック信号104をアップカウントする。ラッチ33の入力にはカウンタ32の出力が接続されており、エッジ検出パルス141が与えられるとカウンタがリセットされる直前の値をラッチする。すなわち、ラッチ33には回転検出信号110の1周期内にはいるクロック信号パルス数がラッチされるので、ラッチ内容は回転検出信号110の周期に比例した値となる。ラッチの出力は速度信号108としてキャプスタン制御部13に与えられる。キャプスタン制御部13では速度信号108が一定値となるようにキャプスタン回転速度が制御される。
【0024】次に、遅延部28による記録開始タイミング信号の作成について説明する。図4は遅延部28の回路図、図5はその動作を示すタイムチャートであり、右端に示した符号は対応する図1、図4の信号線を示している。
【0025】図4で、41,43はカウンタ、42,44はデコーダ、46,47,49は立ち上がりエッジ検出回路、48はTフリップフロップ、45はR−Sフリップフロップである。
【0026】図5(a)はシリンダ3上の二つのヘッド2a,2bがそれぞれテープ1に接触している期間を示している。この例ではテープはシリンダ3に180度巻き付けられているので、常にどちらかのヘッドがテープ1に接触している。従って、図中に示した(2a)と(2b)の二つの期間を併せてシリンダ1回転の期間に対応する。(b)及び(c)は、それぞれエッジ検出回路47,46を通した後のシリンダの回転位相信号107a、回転速度信号107bの波形である。これらシリンダ回転検出信号を使用して、遅延部28は(d)に示した記録タイミング信号130を作成する。シリンダ3上のヘッド2a,2bと、シリンダ3に内蔵するモータに着磁された回転検出用のパターンとは、一般に厳密に角度位置関係を割り出すことができないため、遅延部28の持つ遅延時間でズレを吸収させて、正確な位置に記録できるように記録タイミングを調整している。なお、シリンダ制御部11での回転位相の制御における位相差信号112の目標値もまた、このズレを吸収するように設定されており、常にテープ1上の一定の高さ位置と垂直同期信号が対応するようになされている。
【0027】回転位相信号107a(およびそのエッジ)は、図示した通り一周一パルスの信号であるため、二つのヘッドに対応する半回転毎のタイミング作成するために、補助的に回転速度信号107bを併用している。この例では、回転速度信号107bは1回転4パルスの仕様となっているので、回転位相信号107aの後1パルス目と3パルス目のエッジを、Tフリップフロップ48とエッジ検出回路49によって基準タイミングとして抽出する。ちなみに、Tフリップフロップ48はT入力によって出力が反転し、R入力によってリセットされる。基準タイミングからT1だけ遅延したタイミング信号をカウンタ41とデコーダ42による遅延によって作成し、さらにT2だけ遅延したタイミング信号をカウンタ43とデコーダ44によって作成し、これら二つのタイミングをR−Sフリップフロップ45で合成することにより、記録タイミング信号130としている。それぞれの遅延用のカウンタ41,43はクロック信号104によって駆動される。記録タイミング信号130は高レベルでスイッチ29を閉状態とし、記録信号をヘッド2a、2bに供給させる。
【0028】次に、本発明の効果について説明する。入力映像信号101が同期信号の周波数変動を持たない安定な時間軸上の信号である場合には、クロック発生部18で作成されるクロック信号104は一定の値となり、これに応じてシリンダ回転速度、テープ速度ともに制御され、所定のトラック幅・トラック角を有するトラックが形成される。入力映像信号101の同期信号周波数が変化した場合には、これに比例してクロック信号104の周波数が変化する。シリンダ計測部10及びシリンダ制御部11によって構成されるシリンダ制御ループは、クロック信号104の周期を基準(単位)として制御目標が設定されているので、クロック信号104の周波数が変化すると、目標周波数が変化し、実際のシリンダ3の回転速度もこれに応じて変化する。また、位相ロックの目標位相はクロック周期基準で設定されており、かつクロック信号104が同期信号にPLLによって周波数・位相共に入力映像信号に固定されているので、フレーム信号111に対するシリンダ回転のロック位相は周波数が変化しても一定に保たれる。キャプスタン4の回転速度についても同様に、クロック信号104の周波数の変化に応じて変化するので、テープスピードはシリンダ3の回転速度変化と同じ比率で変化する。従ってテープ上に形成されるトラック形状は入力映像信号の同期信号周波数が変化しても幅、角度共に変る事がない。
【0029】更に、シリンダ位相ロックと同様に、記録タイミングもクロック信号104によって変化するので、記録信号102は常にヘッド2a,2bの同一角度位置、すなわちテープ1上の一定の高さ位置で供給され、トラックが形成される。もちろん記録信号102も同様に周波数・位相が変化しているので、結局テープ上に形成されるパターンは入力映像信号の周波数変動に関らず一定となる。
【0030】次に本発明の他の実施例について説明する。図6は本発明に基づいて構成された他のディジタルVTRのブロック図である。図6において、シリンダ計測部10、シリンダ制御部11、キャプスタン計測部12、キャプスタン制御部13、遅延部28を除く各部については図1と全く同一の構成・動作であるので、説明は省略する。
【0031】本実施例が図1と異なるのは、シリンダ計測部10、シリンダ制御部11、キャプスタン計測部12、キャプスタン制御部13、遅延部28が1つのサーボプロセッサ部21として回路が集積化されている点である。このようなサーボプロセッサは、例えば、National Technical Report 第37巻 第3号 pp.108-115等で公知のものである。シリンダ計測部10及びキャプスタン計測部12及び遅延部28は集積回路内のハードウェアとして構成されている。シリンダ制御部11及びキャプスタン制御部13は、内臓プログラム方式のマイクロプロセッサを含んで構成され、各計測部の計測結果をソフトウェアに従って逐次読み取ってPID(比例・積分・微分制御)アルゴリズムを行い、D/Aコンバーターを通して出力する一連の処理を繰り返す。また、必要に応じて学習制御・繰り返し制御アルゴリズムを含んでもよい。なお、学習制御については、National Technical Report 第37巻 第3号 pp.271等で公知のものである。
【0032】そして、サーボプロセッサ部全体(明示されていない部分も含む)の動作クロックとして、クロック発生部18からのクロック信号104が供給されている。従って、クロック信号104は計測部10,12、遅延部28だけでなく、制御部11,13にも供給されており、ソフトウェアの各ステップの実行もこのクロック信号104に基づいて進められる。クロック信号104はクロック発生部18によってその周波数が入力映像信号101に追従して変化するので、ソフトウェアの実行時間も微小量変化することになるが、制御特性への影響は無視しうる。結果として、クロック信号104の周波数が変化した時のブロック単位の動作は先の実施例と同様となり、トラックの幅、角度、位置を一定に保つことができるという同様な効果を得られる。
【0033】なお本実施例は本発明の一例に過ぎない。例えば、入力映像信号1フレーム期間にシリンダを1回転させて2トラックを記録する例を示したが、1フレーム期間に複数回転させてもよいし、シリンダ上のヘッド個数を変えても良い。シリンダとキャプスタンの回転及び記録開始タイミングが入力信号に応じて変化する構成であれば、効果は同様に得られる。
【0034】また、シリンダ及びキャプスタン各計測部の構成も、クロック信号に基づいて計測が行われるものであればよく、その構成には特に限定はされない。
【0035】また、テープ上には映像信号の他、ディジタル化された音声信号や制御情報等を、映像信号と領域を分けて記録するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明のディジタル信号機録装置は、入力映像信号に同期した高周波のクロック信号を発生するクロック発生手段と、前記シリンダの回転速度に応じた周波数のシリンダ回転検出信号を出力するシリンダ回転検出手段と、前記シリンダ回転検出信号の周期を計測するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計測値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、前記キャプスタンの回転速度に応じた周波数のキャプスタン回転検出信号を出力するキャプスタン回転検出手段と、前記キャプスタン回転検出信号の周期を計測するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計測値に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成する遅延手段と、前記記録開始タイミング信号に基づいて前記入力映像信号をテープに記録する記録手段とを備えているので、入力映像信号に周波数変動があったとしても、テープ上に形成されるトラック位置(高さ)を一定に保つことができる。
【0037】また、この際シリンダ計測手段は、シリンダ回転検出信号の周期に対応するクロック発生手段のクロック信号のパルス数を計数することによりシリンダ回転検出信号の周期を計測し、キャプスタン計測手段は、キャプスタン回転検出信号の周期に対応する前記クロック信号のパルス数を計数することによってキャプスタン回転検出信号の周期を計測することにより、入力映像信号の周波数変化があってもテープ上に記録されるトラックの形状(幅、角度)を一定に保つことができる。
【0038】また、シリンダ回転検出信号に応動して前記シリンダの回転速度を制御し、かつ、前記キャプスタン回転検出信号に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御し、かつ、前記シリンダ回転検出信号を遅延させ記録開始タイミング信号を作成する手段をサーボプロセッサ手段にて実現し、クロック発生手段のクロック信号を前記サーボプロセッサ手段の動作クロックとし、前記サーボプロセッサ手段は前記シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成することにより、入力映像信号の周波数変動があってもテープ上に形成されるトラック位置を一定に保つことができ、1チップ構成のサーボプロセッサに適用できるので簡素なシステムにできる。
【0039】またサーボプロセッサ手段は、シリンダ回転検出信号の周期に対応するクロック信号のパルス数を計数するシリンダ計測手段と、前記シリンダ計測手段の計数値に応動して前記シリンダの回転速度を制御するシリンダ制御手段と、キャプスタン回転検出信号の周期に対応する前記クロック信号のパルス数を計数するキャプスタン計測手段と、前記キャプスタン計測手段の計数値に応動して前記キャプスタンの回転速度を制御するキャプスタン制御手段と、シリンダ回転検出信号を前記クロック信号に基づいて遅延させて記録開始タイミング信号を作成する遅延手段とを含んで構成することにより、入力映像信号の周波数変動があってもテープ上に形成されるトラック位置、形状を一定に保つことができ、1チップ構成のサーボプロセッサに適用できるので簡素なシステムにできる。
【0040】こうした本発明の装置によって記録されたテープは、再生時には記録時の入力信号状態に関らず、同一のトラック形状のトラックから信号を再生できればよく、再生の安定性、テープの互換性に大きく寄与するものである。




 

 


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