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発明の名称 記録再生方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−29242
公開日 平成7年(1995)1月31日
出願番号 特願平5−171419
出願日 平成5年(1993)7月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 中村 昭彦 / 後藤 誠
要約 目的
頭出し用情報がアクティブ記録されたディジタル画像情報のうち所望の画像情報に対しては、サーチした後に所定の動作をさせることが可能となるように工夫した記録再生装置を提供する。

構成
テープ上の傾斜トラック内に頭出し用IDを含むサブコードとディジタル映像信号を記録する。この際、頭出し用IDのアクティブ部分に付随する付随指令情報、例えばプリントマークをサブコード内に記録する。
特許請求の範囲
【請求項1】テープ上の傾斜トラック内に頭出し用情報を含むサブコードとディジタル映像信号とを記録する記録再生方法であって、前記頭出し用情報のアクティブ部分に付随する付随指令情報を前記サブコード内に記録することを特徴とする記録再生方法。
【請求項2】テープ走行方向からみて、頭出し用情報のアクティブ部分の前の所定範囲内に付随指令情報を記録することを特徴とする請求項1記載の記録再生方法。
【請求項3】テープ走行方向からみて、頭出し用情報のアクティブ部分の後の所定範囲内に付随指令情報を記録することを特徴とする記録再生方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号をサブコードとともにテープに記録し、その記録情報を再生する記録再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以後、VTRと略す)などテープを媒体とした記録再生装置が実用化され普及している。また、より一層の高密度記録による装置の小型化、ディジタル化の開発が行われている。ここで、ビデオ情報をディジタル記録することのメリットは、言うまでもなく再生画像の高画質化を図れることである。このような高画質のディジタルVTRにおいては、静止画を記録ために用いられる機会も多くなる。その静止画は、ディスプレイだけではなく、ビデオプリンタに出力されたり、また、他の記録媒体に対して転送されたりする。
【0003】一方、ビデオに限らず、情報信号を記録する場合は、通常、サブコードを含めて記録する。ここでサブコードとはデータの記録開始位置を示す頭出しID、テープ上での絶対位置を示す絶対タイムコード、ユーザーが決定するユーザータイムコードなど、情報信号に付帯するコードである。このようなサブコードを記録する例としては、DAT(Digital Audio Tape recorder)、8mmVTRなどがあげられる。サブコードはヘッド走査がトラックを斜めに横切る高速サーチ時にも検出できるように考慮して記録される。
【0004】さて、ディジタルVTRが、静止画の記録用としての用途が増えることを想定するならば、その静止画に関連したサブコードも記録されることが好ましい。静止画に関連するサブコードとしては、静止画記録部分を頭出しするためのID、複数の静止画を記録する場合ならば、静止画番号などを記録するならば、所望の静止画の高速サーチを行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の記録再生方法においては、頭出しをするためのIDに付随した指令情報をサブコードとして記録することは行われていない。ここで、頭出しをするためのIDに付随した指令情報とは、例えば、頭出しIDを記録したディジタル画像のうち所望のディジタル画像をビデオプリンタに出力することを示すID、または、他の記録媒体に記録するために出力することを示すIDなどである。従って、頭出しIDにより所望のディジタル画像をサーチすることはできても、画像をサーチした後に更なる動作をさせるためには、操作者がいちいちキー操作を行う必要があった。
【0006】本発明の目的は、頭出し用情報とともに記録されたディジタル映像信号のうち所望の映像信号に対しては、サーチした後に所定の動作をさせることが可能となるように工夫した記録再生方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の記録再生方法は、テープ上の傾斜トラック内に頭出し用情報を含むサブコードとディジタル映像信号を記録する記録再生方法であって、頭出し用情報のアクティブ部分に付随する付随指令情報をサブコード内に記録することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、頭出し用情報のアクティブ部分に付随する付随指令情報を記録するようにしているので、頭出し用情報がアクティブ記録されたディジタル映像をサーチするとともに、付随指令情報で示された動作をさせることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施例における記録再生方法の記録動作を表す図である。図1において、1は磁気テープ、2a,2bはシリンダ(図示せず)に取り付けられた回転ヘッドであり、24_0〜24_9はそれぞれ磁気テープ1上に形成されたトラックである。7はテープ走行器であり、キャプスタンモータ4、ピンチローラー5、キャプスタン制御回路6により構成されている。8はディジタルビデオ信号生成器、9はクロック生成器、10はセグメント化回路、11はフレーム同期信号生成器、12はトラッキング信号生成器である。21はサブコード生成器であり、IDデータ1生成器13、IDデータ2生成器14、サブデータ1生成器15、サブデータ2生成器16、シンク生成器17、合成器20により構成される。さらに、22は記録器、23は回転ヘッド制御器である。本実施例は、回転ヘッド2a,2bによって2本のトラックをほぼ同時に記録再生する例である。図2は本実施例におけるシリンダ上の回転ヘッド2a、2bの配置を示す図であり、3はシリンダである。
【0011】図1に示した磁気テープ1上の各トラックにおいては、トラック先頭に形成されたトラッキング信号領域28の一部に位置決め信号領域27が設けられており、この領域に位置決め信号が記録される。この位置決め信号は隣接トラックからの信号の影響を受けにくい比較的高い周波数が選ばれる。また、トラッキング信号領域28にはトラッキング用のパイロット信号が周波数多重されて記録される。このパイロット信号は1トラックおきに異なる2種類の周波数f1,f2で交互に記録されている。この2種類のパイロット信号の周波数は、回転ヘッド2a,2bのアジマスロスの影響を受けにくい比較的低い周波数が選ばれる。また、ビデオ信号領域25にはディジタルビデオ信号が、サブコード領域26にはサブコードが記録される。
【0012】次に、図1における記録の動作について説明する。記録時において磁気テープ1は、キャプスタン制御回路6により回転速度を制御されるキャプスタンモータ4とピンチローラー5とにより走行する。
【0013】ディジタルビデオ信号生成器8では、毎秒30フレーム相当(1フレームはテレビの1画面)のディジタルビデオ信号が作成される。なお、ここで作成されるディジタルビデオ信号は静止画情報であり、6秒(180フレーム)ごとに異なる静止画が作成される。セグメント化回路10では1フレームの信号を10セグメントに分割する。最終的には1フレームのビデオ信号が10トラックに分割されて記録されることになる。セグメント化されたビデオ信号(静止画信号)はセグメント番号を含んで記録器22に入力される。
【0014】クロック生成器9では入力されたディジタルビデオ信号に同期したクロックを作り出す。ここでは、毎秒30フレームのディジタルビデオ信号が入力され、そのディジタルビデオ信号に同期した150Hzのクロックが作り出される。
【0015】トラッキング信号生成器12は、クロック生成器9のクロックに応じて異なる2種類の周波数f1,f2のパイロット信号と位置決め情報信号とを含むトラッキング信号が生成される。このトラッキング信号は記録器22に入力される。
【0016】フレーム同期信号生成器11では入力されたビデオ信号のフレームに同期した30Hzのフレーム同期信号を生成する。
【0017】IDデータ1生成器13では、ブロック識別コードと頭出しID(以後、SRIDと略す)とプリントマーク(以後、PRMと略す)と画像番号を含んだIDデータ1が生成される。さて、SRIDの生成について説明する。前述したように、ディジタルビデオ信号生成器8では6秒(180フレーム)ごとに異なる静止画に切り替えて出力される。IDデータ1生成器13では、ディジタルビデオ信号生成器8からの信号が異なる静止画に切り替わるのを検出したならば、SRIDとしてセット信号の生成が開始される。その後、フレーム同期信号生成器11のフレーム同期信号によりフレーム数をカウントし、所定フレーム数(ここでは150フレームとする)だけセット信号を生成し続ける。その後さらに所定のフレーム数以上の間(ここでは30フレームとする)リセット信号を生成する。以上のようにしてSRIDは生成される。次にPRMについて説明する。PRMは、画像をプリンタ出力するか否かを示すIDである。すなわち、プリンタ出力をすべき画像データの記録位置に対して所定の区間にセット記録される。ここでは、プリンタ出力すべき画像データのSRIDセット記録区間においてPRMをセット記録するものとする。詳細については後述する。IDデータ1は合成器20に入力される。
【0018】IDデータ2生成器14では、ブロック識別コードとアプリケーションID(以後、APIDと略す)とコントロールID(以後、COIDと略す)を含んだIDデータ2が生成される。詳細な内容については後述する。IDデータ2は合成器20に入力される。
【0019】サブデータ1生成器15では、絶対位置情報(テープカウンタや絶対タイムコードなど)を含んだサブデータ1が生成される。詳細な内容については後述する。サブデータ1は合成器20に入力される。
【0020】サブデータ2生成器16では、ユーザ情報(記録年月日や記録時分秒など)を含んだサブデータ2が生成される。詳細な内容については後述する。サブデータ2は合成器20に入力される。
【0021】シンク生成器17では、シンク信号が生成される。詳細については後述するが、1トラック内のサブコード領域において、サブコードは、複数、例えば12個の小領域に分けて記録される。なお、以後この小領域をシンクブロック(SB)と呼ぶ。さて、シンク信号とはシンクブロックの記録開始位置を示す信号である。シンク信号は合成器20に入力される。
【0022】合成器20では、まず、クロック生成器9のクロックとフレーム同期信号生成器11のフレーム同期信号とにより、記録器22に入力されているセグメント化ビデオ信号の1フレーム内でのセグメント番号(0〜9)を認識する。そして、セグメント番号に応じて記録器22に入力するIDデータとサブデータの組み合わせを切り換える。具体的には、セグメント番号が0,1,2のときはシンク信号とIDデータ1とサブデータ1を合成したサブコードを、セグメント番号が3,4のときはシンク信号とIDデータ2とサブデータ1を合成したサブコードを、セグメント番号が5,6のときはシンク信号とIDデータ2とサブデータ2を合成したサブコードを、セグメント番号が7,8,9のときはシンク信号とIDデータ1とサブデータ2を合成したサブコードを記録器22に入力する。
【0023】IDデータ1はセグメント番号が、0,1,2,7,8,9のときに記録器22に入力されるが、セグメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一内容のIDデータである。
【0024】IDデータ2はセグメント番号が、3,4,5,6のときに記録器22に入力されるが、セグメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一内容のIDデータである。
【0025】サブデータ1はセグメント番号が、0,1,2,3,4のときに記録器22に入力されるが、セグメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一内容のサブデータである。
【0026】サブデータ2はセグメント番号が、5,6,7,8,9のときに記録器22に入力されるが、セグメント番号にかかわらず1フレーム内においては同一内容のサブデータである。
【0027】よって、本実施例においては、IDデータ1,IDデータ2,サブデータ1,サブデータ2はそれぞれ連続する複数(4以上)のセグメント番号においてサブコードに含まれるようになる。
【0028】記録器22はクロック生成器9のクロック出力に応じて、セグメント化ビデオ信号とサブコードとトラッキング信号がそれぞれ領域を分け記録するような記録信号を回転ヘッド2a,2bに出力する。
【0029】回転ヘッド制御器23は、クロック生成器9のクロック出力に同期するように回転ヘッド2a,2bが搭載されているシリンダ3の回転速度を制御する。
【0030】以上の動作の結果、図1に示すようなトラックが磁気テープ1上に形成される。ここで、1トラック内におけるサブコード領域26の詳細な構成を図3(a)に、サブコードの1SBの詳細な構成を図3(b)に示す。
【0031】まず、図3(a)に示すように1トラック内のサブコード領域は、12SBからなっている(SB0〜SB11)。図3(b)に示すように、1SBはシンク部100とID部110とデータ部120からなっている。シンク部100には前述したように、SBの記録開始位置を示す信号が2バイト記録される。ID部110は、IDデータ111が2バイト(ID0とID1がそれぞれ1バイト)、IDP112が1バイト記録される。すなわち、ID部110は3バイト記録される。IDデータ111についての詳細は、後ほど図4を用いて説明する。IDP112にはパリティ信号が記録される。このIDP112は、SBにおいてシンク部100からID部110までの信号の読み取り誤りを検出(さらには訂正)するための信号である。
【0032】1SBにおいてこの位置にIDP112を記録することにより、シンク部100からID部110までを読めればID0,ID1として記録されたIDデータ111を読み取ることができる。このとき、1SB全体(シンク部100からデータ部120まで)を読み取る必要はない。このことは、高速サーチ時など回転ヘッドの走査軌跡がテープ上のトラックを斜めに横切るときのデータ再生に有利に働く。
【0033】さて、データ部120には、サブデータ121が5バイト、DP(DATA_PARITY)122が2バイト記録される。サブデータ121についての詳細は、後ほど図4を用いて説明する。DP122にはパリティ信号が記録される。このDP122はSBにおいてシンク部100からデータ部120までの信号の読み取り誤りを検出(さらには訂正)するための信号である。シンク部100からデータ部120までの信号が読み取れたときに、データ部120のサブデータを読み取ることができる。
【0034】図4に、サブコードのIDデータ111とサブデータ121の内容と配置を示す。図4におけるトラック番号はセグメント番号と同一であり、すなわち記録されたトラックにおいては、トラック番号に応じてIDデータ111の内容がIDデータ1とIDデータ2を切り換えて記録され、さらにサブデータ121の内容がサブデータ1とサブデータ2が切り換えて記録される。
【0035】トラック番号0,1,2,7,8,9にはIDデータとしてIDデータ1が記録される。1フレーム内では分割されているが、隣接フレームも含めて考えれば6トラック連続してサブコード領域のID部にはIDデータ1が記録される。ここで、この同一IDデータが記録される隣接するトラックのID部をIDブロックと呼ぶ。同様にして、同一サブデータが記録される隣接トラックのデータ部をサブデータブロックと呼ぶ。
【0036】さて、IDデータ1が記録される(IDブロック1)のID部110をヘッド走査される順に説明すると、まずSB番号113が4ビット記録される。これは、1トラック内のサブコード領域26でのSB0〜SB11のいずれかを識別するためのものである。次に、ブロック識別コード114が2ビット記録される。図4からも明らかなように、1フレーム内においてIDデータ1,2とサブデータ1,2の組み合わせてできるブロックは4通りある。そのブロックを識別するためのものである。そして、SRID115,PRM133が1ビットづつ記録される。さらに、画像番号PN1,PN0(116)が合計8ビットで記録される。1フレーム内においてはSRID115とPRM133と画像番号PN1,PN0(116)は同一のものが記録される。
【0037】また、トラック番号0,1,2のブロック識別コード114はb’00’であり、トラック番号7,8,9のブロック識別コード114はb’11’である。また、SB番号113は0〜11が記録される。
【0038】トラック番号3,4,5,6のID部110にはIDデータ111としてIDデータ2が記録される(IDブロック2)。ヘッド走査される順に説明すると、まずIDデータ1のときと同様の意味を持つSB番号113が4ビット記録される。次に、同じくIDデータ1のときと同様の意味を持つブロック識別コード114が2ビット記録される。次の2ビット117はb’00’を記録しておく。そして、APID118を2ビット記録し、COID119を6ビット記録する。APID118はID部110やデータ部120の記載内容を指示するID情報である。この信号を記録することにより、例えば、ユーザーテープの場合とソフトテープの場合とでID部またはデータ部に記録する内容を変えることができる。また、COIDとしてはスキップ操作に関するIDや、TOC IDなどが記録される。ここでTOCとは、テープ上に記録されたビデオ信号のプログラムメニューであり、TOC IDはTOCが記録されている区間か否かを示す。なお、このTOCは通常ビデオ信号とともに記録する。
【0039】さて、1フレーム内においてはAPID118とCOID119は同一のものが記録される。また、トラック番号3,4のブロック識別信号114はb’01’であり、トラック番号5,6のブロック識別コード114はb’10’である。また、SB番号113は0〜11が記録される。
【0040】次に、データ部120のサブデータ121について説明する。トラック番号0〜4のデータ部120には、サブデータとして絶対位置情報(サブデータ1)が記録される(サブデータブロック1)。また、トラック番号5〜9のデータ部120には、サブデータとしてユーザー情報(サブデータ2)が記録される(サブデータブロック2)。
【0041】図5にサブデータ121の配置と内容を示す。図5においては、サブコード領域26の各SBにおいて記録するデータ部120のサブデータ121のみを示している。トラック番号0〜4には絶対位置情報として絶対タイムコード(ATC123)とテープカウンタ値(TC124)を1SBごとに交互に記録する。また、トラック番号5〜9には記録年月日(T1(125))と記録時分秒(T2(126))を同じく1SBごとに交互に記録する。ただし、ATC123,TC124,T1(125),T2(126)は必要に応じてITEM識別ヘッダーと一緒に記録され、再生時に識別ヘッダーにより内容を識別できるようにする。
【0042】次に、図6にテープ上のトラックに記録される静止画情報、SRID、PRMの対応を示す。図6(a)に示すように、静止画1〜静止画8の8種類の静止画が記録されており、そのうち静止画2,静止画5,静止画6をプリンタ主力したい場合を示す。そのときに記録されるSRIDを図6(b)に、PRMを図6(c)に示す。各画像データに対してSRIDがセット記録される区間(SRIDのアクティブ部分)があるが、そのうち、プリンタ出力したい画像データのSRIDセット記録区間にPRMはセット記録される。
【0043】以上のように、ビデオ信号にサブコードを付帯させて同時に記録するようにするならば、編集時やサーチ時に有効に利用できる。
【0044】また、本実施例に示すように、1トラック内のサブコード領域26は、複数(本実施例においては12個)のシンクブロック(SB)に分割され、全トラックのサブコード領域のID部110のIDデータ111にブロック識別コード114が含まれて記録されている。このブロック識別信号114を全てのシンクブロックに記録することにより、トラックを横切ってサブコードのシンクブロックが再生検出されるサーチ時において、シンクブロック内のデータの内容を判読することができる。したがって、サブコードの高速サーチが可能となる。
【0045】また、IDデータブロック2にはAPID118を記録しているが、このIDを記録することによりサーチ中に読んで、サブコードの情報配置を判読することができる。これは、APIDに応じてユーザ情報の内容や配置を変えた場合、APIDに応じてコントロールID(COID)の意味づけを変えた場合に有効である。
【0046】なお、ブロック識別コード114とAPID118はともにシンクブロック内のID部110に記録されている。ID部110に記録されたものはデータ部120に記録されたものより高速サーチ時の検出確率が高くなる。前述したようにID110部に記録したものは、データ部120に記録したデータより、読み取るための再生区間が短くてもよい。したがって、トラックを横切って再生する高速サーチ時の検出確率が高くなる。
【0047】さらに、上述したようにプリントマーク(PRM)を記録するならば、テープ上に記録されたディジタル画像情報を次から次へと連続的にプリンタ出力する場合に非常に有効である。次にそのプリンタ出力の方法について図7,図8を用いて説明する。図7は本実施例の記録再生方法において、テープ上に記録された画像をプリンタ出力するために必要な構成のみを示した図である。図8はそのときの動作順序を示す図である。この動作は、図7中のコントローラ41によって制御される。
【0048】図7において、30はトラッキングエラー検出器、35はIDデータ1検出器、40は再生回路、41はコントローラ、42はプリンタである。IDデータ1検出器35はIDデータ1に含まれているPRMを検出し、コントローラ41に出力する。再生回路40はヘッド2a,2bからの再生信号をディジタルビデオ信号に復調する。そして、コントローラ41の指令によりディジタルビデオ信号をプリンタ42に転送する。プリンタ42では1フレームのディジタルビデオ信号が転送されたならば、その画像をプリンタ出力する。
【0049】コントローラ41の動作については図8を用いて説明する。今この時点から操作を開始するとする。
【0050】(1)PRMサーチコントローラ41はキャプスタン制御回路6に対して、早送り指令を出力する。それにより、テープは通常再生時よりも速い速度で走行する(例えば通常再生時の3倍の速度)。この間、IDデータ1検出器35では、再生信号からSRID,PRMを検出している。
【0051】(2)トラッキング引き込みIDデータ1検出器35において、PRMがセット記録されている区間を検出したならば、コントローラ41は、キャプスタン制御回路6に対して、通常再生指令を出力する。それにより、ヘッドとトラックのトラッキングが行われる。再生回路40ではヘッドからの再生信号を復調し、ビデオ信号を作成している。
【0052】(3)テープ再生&データ転送トラッキング引き込みが完了したならば、コントローラ41からの指令により、再生回路40のディジタルビデオ信号がプリンタ42に対して転送される。プリンタ42は、1フレームのディジタルビデオ信号が入力されたならば、その画像をプリンタ出力する。その後、(1)の動作に復帰する。
【0053】以上のような動作により、テープ上に記録された画像データのうち所望のデータが連続的にプリンタ出力される。このように、サブコードとしてプリントマークを記録するならば、以上のようなプリント出力動作が可能となる。さらに、プリンタ出力した画面にはIDがセット記録されており、後の編集時にも有効である。
【0054】ここで、トラッキング制御について補足しておく。前述の方法で記録されたトラックのトラッキング信号領域28には、1トラックおきに異なる2種類の周波数f1,f2のパイロット信号が周波数多重されて記録されている。いまここでは、トラック24_0から順にf0トラック,f1トラック,f0トラック,f2トラック,f0トラック,f1トラック,…と記録されているものとする。ここで、f0トラックにはパイロット信号が記録されていない。f1トラックには周波数f1のパイロット信号が周波数多重されて記録されている。f2トラックには周波数f2のパイロット信号が周波数多重されて記録されている。また、トラッキングは回転ヘッド2aが常にf0トラックを走査するように制御される。例えば図7においては、トラック24_10を走査するようにトラッキングが行われる。
【0055】いま、回転ヘッド2aがトラック24_10のトラッキング信号領域28を走査したときに、その両隣接トラック24_9,24_11に記録されている異なるパイロット信号成分f1,f2のもれ成分が含まれて検出される。この信号からトラッキングエラー検出器30によりトラッキングエラー情報が検出され、キャプスタン制御回路6では入力されたトラッキングエラー情報によりキャプスタンモータを制御する。ここで、トラッキングエラー検出器30にはf1成分の大きさとf2成分の大きさを比較してその差に比例したトラッキングエラー情報を出力する周知の検出器が利用される。ここで、トラッキングエラー情報は常に先行トラックに含まれているパイロット成分から後方トラックに含まれているパイロット成分の差を出力するようになっている。例えば、回転ヘッド2aがトラック24_10を走査しているときは、トラック24_11のトラッキング信号領域に含まれているパイロット成分からトラック24_9のトラッキング信号領域に含まれているパイロット成分の差に比例した値が出力される。回転ヘッド2bは回転ヘッド2aとごく近傍に配置され正確に回転ヘッド2aとの相対位置関係を確保できるため、回転ヘッド2aとトラック24_10とのトラッキングを行うことにより、回転ヘッド2bとトラック24_11とのトラッキングも同時に達成することができる。
【0056】なお、プリンタ出力する方法は上述した例に限定されるものでない。SRIDのアクティブ部分(セット記録区間)に付随したプリントマークがセット記録されているディジタル画像をプリンタ出力できればよい。
【0057】図9にサブコードのIDデータ111とサブデータ121の内容と配置の他の例を示す。この場合、1フレーム内のすべてのトラックにおいて同一内容のIDデータが記録されている。サブデータの記録については図4に示した場合と同一であるので説明は省略する。
【0058】次に、本実施例におけるIDデータについて説明する。IDデータ111をヘッド走査される順に説明すると、まず、SB番号113が4ビット記録される。これは図4に示した実施例の場合と同じである。次にブロック識別コード114が1ビットで記録される。この場合にはIDデータブロックは1つしかなく、またサブデータブロックは2つあるので、IDデータブロックとサブデータブロックの組み合わせは2通りである。すなわちブロック識別コードは114は、サブデータ1が記録されているブロック(サブデータブロック1)とサブデータ2が記録されているブロック(サブデータブロック2)が識別できればよい。そこで、ここではサブデータ1が記録されるトラック0〜4にはブロック識別コードとしてb’0’を記録する。またサブデータ2が記録されるトラック5〜9にはブロック識別コードとしてb’1’を記録する。そして、SRID115を1ビット、PRM133を1ビット、INID131を1ビット記録する。SRID115は前述の実施例の場合と同じく頭出しIDである。また、INID131は所望の画像が記録されている区間をサーチするためのIDである。ここでは、SRIDはプログラムの途中に存在するサーチする必要がある所望の画像(動画または静止画)が記録されている区間にセット記録し、INIDは、記録したプログラムの開始位置に記録する。また前述した場合と同様に、PRMはプリントマークである。
【0059】さらに、前述のAPID118を4ビット、さらにPN0(132)を4ビット記録する。いま、SRIDとINIDは同時にセット記録されることはないものとする。そのとき、PN0(132)として、SRIDがセット記録される区間においては、その区間に記録されている画像データに対応する番号を記録するようにし、INIDがセット記録される区間においては、プログラム番号を記録するようにすることが可能である。そのようにするならば、サーチ機能に優れたVTRを実現することができる。すなわち、画像データ番号を確認しながらSRIDをサーチしたり、またはプログラム番号を確認しながらINIDをサーチすることができる。もちろん、この場合、プログラム番号と、画像データ番号を別々に領域を設けて記録する場合よりもサブコード領域を効率よく使うことができることは言うまでもない。
【0060】図10にテープ上のトラックに記録される静止画情報、SRID、PRMの対応を示す。図10(a)に示すように、静止画1〜静止画8の8種類の静止画が記録されており、そのうち静止画2,静止画5,静止画6をプリンタ主力したい場合を示す。そのときに記録されるSRIDを図10(b)に、PRMを同図(c)に示す。各画像データに対してSRIDがセット記録される区間(L1,150フレーム)とリセット記録される区間(L2,30フレーム)がある。この例においては、プリンタ出力したい画像データのSRIDセット記録区間(SRIDアクティブ区間)の前の所定区間(L3,15フレーム)にPRMはセット記録される。
【0061】このようにPRMを記録するならば、図7で示した構成で図8に示した順序の動作をさせることにより、所望の画像のみを連続的にプリンタ出力できることは前述の実施例の場合と同様である。また、このようにPRMを記録するならば、記録済みテープにおいて所望の画像をプリント出力するためにPRMを書き換える編集を行っても、他のサブコードの内容は保存することができる。
【0062】次にその編集動作について図11,12を用いて説明する。図11において29は編集点切り換えスイッチ、30はトラッキングエラー検出器、31は位置決め情報信号検出器、32は編集タイミング生成器、33は編集指示器、34はセグメント番号検出器、35はIDデータ1検出器、37はサブデータ1検出器、38はサブデータ2検出器である。図12は編集時の動作順序を説明するための図である。ここでは、図12(a)に示すように画像データが記録されていて、静止画2をプリント出力するようなPRMを記録する場合を説明する。
【0063】まず、動作の概略について説明する。
(1)テープ再生テープをトラッキング制御を行いながら走行させる。
【0064】(2)プリントマーク指令静止画2が記録された区間を走行中にポイントP1において、静止画2をプリント出力するような指令(プリントマーク指令)が編集指示器に入力されたとする。
【0065】(3)巻き戻しプリントマーク指令が編集指示器に入力されたならば、テープを巻き戻す。このときの巻き戻し量は以下のような条件を満たすように決定される。
【0066】1.巻き戻し終了ポイントP2は、ポイントP3(P3はSRIDリセット記録開始ポイントであり詳細は後述する)よりもテープ上の位置が手前であり、巻き戻し終了ポイントP2からポイントP3までを走行する間にトラッキング引き込みは完了するのに十分な量であること。
【0067】2.巻き戻し量が大きすぎると編集動作に要する時間が長くなってしまうため、可能な限り小さい値であること。
【0068】(4)テープ再生テープを再生し、SRIDを書き換えるときに必要なサブコード領域のデータを検出する。
【0069】(5)PRMセット記録ポイントP4から始まる区間L3にPRMをセット記録する。なお、区間L3は15フレーム相当の長さであり、すなわち、ポイントP4はポイントP5(静止画2の記録開始ポイント)よりも15フレーム分だけ手前である。
【0070】(6)テープ再生すなわち(1)の動作と同じである。
【0071】以上の動作は、本記録再生装置の操作者が、テープの再生画をディスプレイでモニタしており、任意の静止画(ここでは、静止画2)を再生中にキー操作によりその静止画をプリント出力するような設定にする場合を想定している。
【0072】次に、上述した(2)〜(5)の動作について詳細に説明する。
(1)テープ再生まず、装置全体の動作について説明する。再生中においては、編集指示器33は、編集点切り替えスイッチ29を端子29bに接続することを指示する。クロック生成器9では150Hzの信号がつくられ、回転ヘッド制御器23は、クロック生成器9のクロック出力に同期するように回転ヘッド2a,2bが搭載されているシリンダ3の回転速度を制御する。編集点切り換えスイッチ29は端子29bに接続されているので、再生信号が回転ヘッド2aから出力される。また、この出力信号によりトラッキング制御が行われる。なお、キャプスタン制御回路6は編集指示器33によりトラッキング制御を行うことを指示されている。トラッキング制御の方法についてはすでに説明したとおりである。
【0073】(2)プリントマーク指令前述したような位置でプリントマーク指令を編集指示器33が受け取ったとする。
【0074】(3)巻き戻し編集指示器33は、キャプスタン制御回路6にテープの巻き戻し動作をすることを指示する。一般的には記録時または再生時のテープ速度よりも大きい速度で巻き戻せばよい。当然のことながらこの場合トラッキングは行わない。ここでは、記録時の3倍の速度で巻き戻す(−3倍速)ものとする。そして、巻き戻しながらテープ上に記録されたサブコード領域の情報を再生し、IDデータ1検出器35によりSRIDを検出する。そして、ポイントP3(巻き戻し中にSRIDがリセットからセットに切り替わるポイント)を検出してから所定距離走行後(ポイントP2)に停止させる。この所定距離はここでは約10フレーム相当とする。この距離はテープ速度と走行時間を管理することにより決定しても問題はない。巻き戻しながらサブデータ1検出器によりテープ上サブコード領域に記録された絶対位置情報を検出することにより、走行距離を管理してもよい。
【0075】(4)テープ再生(1)の動作の時と同様の方法でトラッキングを行い、テープを再生状態で走行させる。回転ヘッド2aからの再生信号はIDデータ1検出器35とサブデータ1検出器37に入力される。そして、IDデータ1検出器35によりSRIDがセットからリセットに切り替わるポイント(ポイントP3)から15フレーム走行させたポイント(ポイントP4)まで再生する。なお、この場合の走行距離は、サブデータ1検出器37で検出される絶対位置情報により管理される。
【0076】(5)PRMセット記録テープを再生状態で走行させポイントP4に到達したならば、編集指示器33からの指示によりPRMをセット記録する。すなわちIDデータ1を書き換えていく。書き換えは区間L3にわたって行う。
【0077】IDデータ1を書き換えていく場合、後述する方法で決定されるタイミングで、記録器22で作成される記録信号を記録するモードと回転ヘッド2a,2bからの信号を再生するモードとが編集点切り換えスイッチ29により切り換えられる。すなわち、トラックのサブコード領域を走査するときは、記録信号を記録するモードであり、その他の領域を走査するときは回転ヘッド2a,2bからの信号を再生するモードとなる。
【0078】まず、サブコードの生成について説明する。IDデータ1生成器13では、編集指示器33からの指示信号により、新たなIDデータ1を作成する。SB番号は、所定のSB番号が作成されるものとする。また、ブロック識別コードについては、そのトラックに記録するサブデータ(サブデータ1またはサブデータ2)に応じたコードが作成される。SRIDはリセット信号が作成され、PRMは言うまでもなくセット信号が作成される。また、INIDはリセット信号が作成される。なお、区間L3においてSRID、INIDについてはセット記録されることはない。APID,PN0については(4)のテープ再生中にIDデータ1検出器において検出できた情報と同一の内容を記録するようにする。これらは、そのようにして作成しても以前に記録されていた情報を完全に保存できる。そして、作成されたIDデータ1は合成器20に入力される。
【0079】サブコード領域の各シンクブロックのID部のIDデータ1を書き換える場合、同一シンクブロックのデータ部に記録されているサブデータ1(絶対位置情報)とサブデータ2(ユーザー情報)も同時に書き換える必要がある。ただし、サブデータ1とサブデータ2は以前に記録されていたデータが保持されなければならない。新たなサブデータ1は、上述した(4)のテープ再生中にサブデータ1検出器37で検出されたサブデータ1(絶対位置情報)をポイントP4を検出した瞬間からサブデータ1生成器15でインクリメントしていくことにより作成する。同様にしてサブデータ2は、サブデータ2検出器38とサブデータ2生成器16とにより作成する。作成されたサブデータ1とサブデータ2は合成器20に入力される。
【0080】合成器20は、セグメント番号検出器34により検出されたセグメント番号に応じて、シンクとIDデータ1とサブデータ1または2を合成する。ここで、セグメント番号検出器34は回転ヘッド2a,2bからの再生信号を復調することによってビデオ信号領域25のビデオ信号に含まれているセグメント番号(1フレーム内のトラック番号)を検出する。例えば、図11においてトラック24_10のセグメント番号は0である。また、検出されるセグメント番号は、1走査前のセグメント番号であり、また2ch同時記録を行っているので、同一ヘッドが現在走査中のトラックと1走査前のトラックとではセグメント番号は2だけ違っている。そして、セグメント番号検出器34で検出された1走査前のセグメント番号から判断して、現在走査中のトラックのセグメント番号が0〜4ならば、合成器20はシンクとIDデータ1とサブデータ1を合成して出力する。同様にして現在走査中のトラックのセグメント番号が5〜9ならば、シンクとIDデータ1とサブデータ2を合成して出力する。
【0081】合成器20より出力された信号は記録器22に入力される。記録器22は、回転ヘッド2a,2bの制御基準となっているクロック生成器9のクロック出力に応じて、サブコードがサブコード領域に記録されるような記録信号を編集点切り換えスイッチ29に出力する。このような動作により記録電流が作成される。
【0082】この後の動作については図13,図14を用いて説明する。図13は編集タイミング生成器の構成図であり、また図14はインサート編集時の各信号のタイムチャートである。
【0083】編集指示器33は、区間L3(ポイントP4からポイントP5までの15フレーム)にわたってサブコード領域を書き換えることを指示する信号を編集タイミング生成器32に入力する。
【0084】編集点切り換えスイッチ29が端子29bに接続されている間は、回転ヘッド2aからの信号は別に位置決め情報信号検出器31に入力される。そして位置決め情報信号検出器31は、トラック上のトラッキング信号領域の一部の位置決め情報信号領域27に記録されている位置決め情報信号を検出し、図14(b)に示すように位置決め信号の位置を表すパルス信号を発生する。このパルス信号は編集タイミング生成器32に入力される。
【0085】セグメント番号検出器34は再生信号を復調することによりビデオ信号領域25のビデオ信号に含まれているセグメント番号(1フレーム内のトラック番号)を検出する。この検出されたセグメント番号は編集タイミング生成器32に入力される。
【0086】さて、1フレーム内の特定のトラックのサブコード領域を書き直すには、書き直すトラック(セグメント)番号とトラック上の開始位置と終了位置を指定しなければならない。編集タイミング生成器32は、編集指示器33の出力信号と位置決め情報信号検出器31の出力パルス信号とセグメント番号検出器34の出力セグメント番号とにより、編集点切り換えスイッチ29の接続を端子29aと29bとを切り換えるタイミング信号を作成する。次に編集タイミング生成器32の動作について詳細に説明する。
【0087】編集指示器33の出力信号とセグメント番号検出器34の出力信号は、編集タイミング生成器32の比較演算器32aに入力される。そして、比較演算器32aではセグメント番号検出器34の出力により、次回のヘッド走査でトラッキングされるトラック番号が検出される。そのトラック番号が、編集指示器33から入力されているトラック番号と一致するならば、比較演算器32aはその出力TrsをTrs=”H”に、一致しないならばTrs=”L”にセットする。なお、本実施例においては1フレーム内の全トラックのサブコード領域を書き換えるので、区間L3においては常にTrs=”H”となる。ここで、セグメント番号検出器34ではビデオ信号領域25に記録されているビデオ信号に含まれているセグメント番号を検出するので、回転ヘッド2aがサブコード領域26、または、トラッキング信号領域28を走査しているときに保持されているセグメント番号は1回前の走査時のセグメント番号である。
【0088】位置決め情報信号検出器31の出力パルス信号は第1の遅延回路32bと第2の遅延回路32cに入力される。各遅延回路では図14(a)に示す記録再生装置のもつ内部クロックのカウントを始め、規定遅延時間t1,t2に相当するだけ内部クロックをカウントすることにより各遅延回路の遅延信号を作り出す。そして、それらの信号をR−S FF(Flip Flop)32dに図13に示すように入力することで図14(c)に示すようなサブコード編集タイミング信号を生成する。このサブコード編集タイミング信号は、比較演算器32aの出力TrsとともにAND回路32eに入力されその演算結果がIDデータ1編集タイミング信号として編集点切り換えスイッチ29に入力される。
【0089】以上のようにして作成されたIDデータ1編集タイミング信号が”H”のときのみ、編集点切り換えスイッチ29は端子29bから端子29aに切り換えられ、新たな記録信号が回転ヘッド2aに加えられ、サブコード領域が書き換えられる。
【0090】(6)テープ再生編集指示器33からの指示により、PRMのセット記録が終了した後は、編集点切り換えスイッチ29は端子29bに接続され、テープは再生状態となる。これで、編集動作は終了である。
【0091】以上説明した方法で記録電流が作成され、書き直しのタイミングが決定されることにより、本発明の実施例においてはIDデータ2,サブデータ1,サブデータ2とPRM以外のIDデータ1を保存しながらPRMをセット記録するインサート編集を行うことができる。そして、テープ上には図12(c)に示すようなPRMが結果として記録される。特に、SRIDのノンアクティブ部分(リセット記録区間)にPRMをセット記録しているので、SRIDとPN0はPRMをセット記録しても影響を与えることがない。SRIDとPN0は高速サーチ時に読みとる必要があり、すなわちアクティブ部分(セット記録区間)が書き換えられてしまうと、サーチ性能の劣化につながる場合がある。よって、PRMの書き換えによって。SRIDのアクティブ部分に影響を与えないことは非常に有効である。プリントマーク(PRM)は、記録済みテープにインサート編集によりセット記録されることが多いので、上記したように記録できることは大きなメリットとなる。
【0092】なお、本実施例においては、異なる静止画が連続して記録されている場合においてそのうちの1枚の静止画に対してPRMをセット記録する場合を示したが、動画が記録されている途中の静止画記録部分にSRIDのアクティブ部分があり、テープ走行方向からみて、SRIDのアクティブ部分の前の所定範囲内にPRMをセット記録するような場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0093】また、PRMの書き換え動作についても、上述した例に限定されるものではなく、SRIDのセット記録区間(アクティブ部分)の前の所定区間にPRMがセット記録されればよい。
【0094】図15に、テープ上のトラックに記録される静止画情報、SRID、PRMの対応の他の例を示す。図15(a)に示すように、静止画1〜静止画8の8種類の静止画が記録されており、そのうち静止画2,静止画5,静止画6をプリンタ出力したい場合を示す。そのときに記録されるSRIDを図15(b)に、PRMを同図(c)に示す。各画像データに対してSRIDがセット記録される区間(L1,150フレーム)とリセット記録される区間(L2,30フレーム)がある。この例においては、プリンタ出力したい画像データのSRIDセット記録区間(SRIDアクティブ部分)の後の所定区間(L3,15フレーム)にPRMはセット記録される。
【0095】このようにPRMを記録した場合においても、図7で示した構成で、所望の画像を連続的にプリンタ出力できることは前述の実施例の場合と同様である。動作順序についても、原理的には図8に示した場合と同様である。また、SRIDのノンアクティブ部分にPRMをセット記録しているので、SRIDのアクティブ部分には影響を与えずに、記録済みテープにPRMを新たにセット記録ことができることも前述の実施例の場合と同様である。
【0096】なお、上述した実施例においては、SRID(頭出しID)に付随するPRM(プリントマーク)を記録し、SRIDをサーチしながら所望の画像をプリント出力する例を示したが、それには限定されない。例えば、SRIDに付随するデータ転送指令を記録しておくことにより、SRIDをサーチし、所望の画像を他の記録媒体に記録するために転送するようにしてもよい。すなわち、頭出し用情報に付随した指令をサブコードに記録するようにした場合すべてが本発明に含まれる。
【0097】なお、上述した実施例においては2ch同時記録の場合の例を示したが、回転ヘッドの組み合わせ、配置は本実施例に限定されず他の場合においても同様に応用できる。
【0098】さらに、トラッキング信号領域とビデオ信号領域の間にサブコード領域を設ける例を示したが、サブコード領域を設けるトラック上の位置には限定されない。例えば、ヘッド走査方向にみてビデオ信号領域の後のトラック後半部分に設けてもよく、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0099】また、上述した実施例においては、毎秒30フレームのビデオ信号が作成される場合を示したが、このフレーム数には限定されない。また、1フレームのビデオ信号を10セグメントに分割して10トラックに記録する場合を示したが、この分割するセグメント数にも限定されない。
【0100】さらに、ディジタルビデオ信号を記録する装置の場合を示したがオーディオ信号も含めて記録するようにした場合も本発明に含まれることは言うまでもない。また、トラッキング用パイロット信号は2種類の場合を示したが、8mmVTRで用いられているような4種類の周波数のパイロット信号を用いてもよく、さらにはDATのようにパイロット信号の記録場所を換えて種類のパイロット信号を記録する方式でもかまわず、パイロット信号の入れ方には限定されない。
【0101】また、トラックの先頭のトラッキング信号領域に周波数多重したパイロット信号を用いてトラッキング制御を行う場合を示したが、トラッキング信号領域には編集時の位置決め情報信号のみを記録し、トラッキング制御に関しては従来のVHS方式のVTRで行われているようなテープ端部のリニアトラックに記録したコントロール信号を用いた制御を行ってもよい。
【0102】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明によれば、頭出し用情報がアクティブ記録されたディジタル画像をサーチすることができるとともに、テープ上に記録された付随指令情報を読み取ることにより、これにより指定された動作(例えばプリンタ出力)をさせることが可能となる。また、付随指令情報は頭出し用情報を保存しながら新たに追加して記録することも可能である。したがって、本発明の記録再生方法をVTRに適用するならば、他の装置(例えばビデオプリンタ)と接続して用いることが多くなる高画質VTRの機能を格段に向上させることができる。




 

 


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