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発明の名称 磁気ヘッド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−29114
公開日 平成7年(1995)1月31日
出願番号 特願平5−196929
出願日 平成5年(1993)7月13日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 宜喜
発明者 石松 裕規
要約 目的
再生磁束の磁路長を短くすることにより再生出力を大きくし、信号処理回路を簡略化することのできる磁気ヘッドを実現すること。

構成
C字形の記録コア31に対し、C字形の再生コア32とサイドコア33,34を接合する。再生コア32の下部接合面をサイドコア33,34の下部接合面より磁気ギャップGに近接する方向に設ける。記録磁束は記録コア31と2つのサイドコア34に流れ、再生磁束は記録コア31と再生コア32間で流れる。こうすると再生時の磁路長が記録時に比べ短くなり、再生出力を大きくすることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含む記録コア対向部、一端に接合面が形成された記録コア接合部、前記記録コア対向部と記録コア接合部を連結し前記記録用コイルを保持する記録コア連結部を有する記録コアと、磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含み、前記記録コアの対向面とスペーサを介して当接する再生コア対向部、再生用コイルを保持すると共に前記記録コア接合部と当接する再生コア接合部、前記再生コア対向部と再生コア接合部を連結する再生コア連結部を有し、前記記録コアより狭いコア幅を有する再生コアと、磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含み前記記録コア対向部とスペーサを介して当接するサイドコア対向部、前記記録コア接合部と当接するサイドコア接合部、前記サイドコア接合部とサイドコア対向部を連結するサイドコア連結部を有し、前記再生コアの両側に隣接して設けられた2つのサイドコアと、を具備し、前記再生コア連結部の長さは、前記サイドコア連結部の長さより短く、前記記録コアと前記再生コアで形成される再生磁束の磁路長が前記記録コアと前記サイドコアで形成される記録磁束の磁路長よりも短くなるようにしたことを特徴とする磁気ヘッド。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的記録密度の低い磁気カード等の磁気記録媒体からデータを読出し又は書込む磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気カードリーダ等の磁気記録再生装置に用いられる従来の磁気ヘッドについて図4〜図6を参照しつつ説明する。図4は従来の磁気ヘッドにおける記録コア及び再生コア体の構成を示す斜視図であり、図5は各コアの形状を示す断面図及び側面図である。図4に示すように磁気ヘッドは、複数のC形コアを組合せ、各コアの連結部に巻線を施すか、又は磁気ギャップと反対側の接合部に巻線を施すことにより、記録コア体及び再生コア体が形成される。磁気ヘッドには磁気記録媒体に対し記録トラックと再生トラック幅を同一にしたものや、又記録は広いトラック幅で行い、再生は狭いトラック幅で行うものもある。しかし後者の磁気ヘッドの場合でも、記録時の磁気回路と再生時の磁気回路の磁路長が同一になるよう設計されているものが多い。
【0003】図4及び図5(a)に示すように記録コア1はC字形のコアであり、センダスト等の磁性材料により構成される。記録コア1の磁気記録媒体と当接する対向部に、幅の狭い対向面1aが形成されている。対向面1aは再生コア2の対向面2aと共に磁気ギャップGを構成している。又記録コア1の下部に位置する接合部にはコア幅W1の接合面1bが形成され、再生コア2の一部と当接している。又記録コア1の連結部は接合部及び対向部より幅が狭くなった中間部で、ここに巻線溝1cが形成されている。
【0004】図5(b)に示すように再生コア2はC字形のコアであり、センダスト等の磁性材料により構成される。図4に示すように再生コア2は記録コア1の中央部に対向するよう設けられる。再生コア2のコア幅Lは記録コア1のコア幅W1より狭く、記録コア1と同様に上部の対向部には幅の狭い対向面2aが形成されている。再生コアの連結部は接合部又は対向部と同一幅であり、磁気ギャップ面から離れた位置にある。
【0005】次にサイドコア3,4は図4,図5(c)に示すようにいずれもコ字形のコアであり、センダスト等の磁性材料により構成される。サイドコア3,4はスペーサ5,6を介して再生コア2を挟む位置に取付けられる。サイドコア3,4は再生コア2と異なり、連結部が磁気ギャップ面に沿って設けられる。以上の再生コア2,サイドコア3,4がスペーサ5,6を介し一体に結合されたものを再生コア体7と呼ぶ。
【0006】再生コア2の対向面2a,サイドコア3,4の対向面3a,4aは同一面となるよう平坦に仕上げられている。このような構成の再生コア体7に対し、スペーサ8を介し記録コア1が取付けられる。スペーサ8は磁気ギャップGのギャップ充填剤となるもので、例えばベリリウム銅板により構成される。尚記録コア1の接合部と再生コア体7の接合部は直接当接している。
【0007】次に図4に示す記録コア1及び再生コア体7を用いて磁気ヘッドを組み立てる場合の工程について説明する。図6は従来の磁気ヘッドの構成を示す一部切欠き斜視図である。まず本図に示すように記録コア1に対し2つに割ったボビン9を取付け、その上に記録用の巻線10を回巻する。又再生コア2にもボビン11を取付け、その上に巻線12を回巻する。次に再生コア2の両側面にスペーサ5,6を介してサイドコア3,4を取付ける。こうしてできた再生コア体7を第1のハウジング13に固定する。
【0008】ハウジング13は再生コア体7を保持するもので、矩形の平板部13aとその四隅に設けられた角柱状の連結部13bが一体に形成されたものである。図6に示すように手前及び向側の連結部13b間はコア幅W2と同一幅に切り欠かれている。次に第2のハウジング14は記録コア1を保持するもので、矩形の平板部14aとその四隅に設けられた角柱状の連結部14bが一体に形成されたものである。手前及び向側の連結部14b間はコア幅W1と同一幅に切り欠かれている。
【0009】このような構造のハウジング13の内部にエポキシ樹脂等の接着剤を充填して再生コア体7を仮止めをする。次にハウジング14の切欠部に記録コア1を挿入し、接着剤を充填して記録コア1を仮止めする。次にハウジング14の下面に端子板15を取付け、ハウジング13の下面にも端子板16を取付ける。端子板15にはL字状に曲げられた端子ピン17が取付けられ、端子板16にもL字状の端子ピン18が取付けられている。
【0010】次に記録コア1の対向面1aを平面研削し、平坦面に仕上げる。又再生コア体7の対向面2a,3a,4aについても平面研削し、各面が夫々同一面になるよう平坦に仕上げる。
【0011】次に記録コア1及び再生コア体7の対向面間にスペーサ8を挟み、締付ねじ19a,19bを用いてハウジング13,14を締付ける。最後にハウジング13,14をケース20の内部に挿入し、固定ねじ21で仮固定する。そしてケース20の内部に樹脂を注入し完全固定する。尚、ケース20は記録コア体及び再生コア体を包むもので、磁気記録媒体と当接する部分に矩形の開口20aが設けられている。こうして磁気ヘッド22が完成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように組立てられた磁気ヘッド22では、記録時の磁束は図4の実線の矢印で示すように記録コア1と2つのサイドコア3,4間で発生する。又再生コア体7における記録磁束はサイドコア3及び4の連結部を上下と記録コア1とで発生する。
【0013】これに対して再生磁束は破線の矢印で示すように記録コア1と再生コア2間で発生し、その幅はコア幅Lに等しい。又対向部から接合部に至る磁路は、磁気ギャップ面から離れた位置になる。このため記録磁束に比べてその磁路長は大きくなる。即ち再生時の磁気抵抗が大きいため、磁気ヘッド22における再生出力が小さくなるという欠点があった。従って再生出力を信号データに変換する信号処理回路において、かなり高精度な回路を用いなければならないという問題点があった。
【0014】本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、再生磁束の磁路長を短くすると共に、記録コア及び再生コア体の組立の簡単な磁気ヘッドを実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含む記録コア対向部、一端に接合面が形成された記録コア接合部、記録コア対向部と記録コア接合部を連結し記録用コイルを保持する記録コア連結部を夫々有する記録コアと、磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含み、記録コアの対向面とスペーサを介して当接する再生コア対向部、再生用コイルを保持すると共に記録コア接合部と当接する再生コア接合部、再生コア対向部と再生コア接合部を連結する再生コア連結部を有し、記録コアより狭いコア幅を有する再生コアと、磁路に沿った断面形状がC字形に形成され、磁気ギャップの対向面を含み記録コア対向部とスペーサを介して当接するサイドコア対向部、記録コア接合部と当接するサイドコア接合部、サイドコア接合部とサイドコア対向部を連結するサイドコア連結部を有し、再生コアの両側に隣接して設けられた2つのサイドコアと、を具備し、再生コア連結部の長さは、サイドコア連結部の長さより短く、記録コアと再生コアで形成される再生磁束の磁路長が記録コアとサイドコアで形成される記録磁束の磁路長よりも短くなるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、記録コアと対向する再生コアにおいて、磁路に沿った断面形状をC字形に形成する。再生コア連結部の長さを、サイドコア連結部の長さより短くすると、記録コアと再生コアで形成される再生磁束の磁路長が、記録コアとサイドコアで形成される記録磁束の磁路長よりも小さくなる。こうすると再生出力が増加し、信号処理回路が簡単になる。又再生コア対向部は一定の磁気ギャップを形成し、再生コア接合部は再生用コイルを保持している。このため再生用コイルのボビンを割り構造にする必要がなく、再生コイル体を組み立てから、ボビンに回巻された再生巻線を簡単に取り付けることができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例における磁気ヘッドの構造とその組立方法について図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は本実施例の磁気ヘッドに用いられる記録コア及び再生コア体の構造を示す斜視図であり、図2は各コアの形状を示す断面図及び側面図である。図1,図2(a)に示すように記録コア31はC形のコアであり、従来例と同様センダスト等の磁性材料により構成される。記録コア31には磁気記録媒体と当接する対向部に幅の狭い対向面31aが形成され、下部の接合部には幅の広い接合面31bが形成され、対向部及び接合部を結合する結合部に幅の狭い巻線溝31cが形成されている。記録コア31のコア幅W1は従来例の記録コア1と同一であるが、その高さH1は短くなっている。
【0018】図1及び図2(b)に示すように再生コア32はC字形のコアであり、センダスト等の磁性材料により構成される。再生コア32は記録コア31の中央部と対向する位置に取付けられる。再生コア32のコア幅Lは記録コア31の幅W1より狭く、対向部には幅の狭い対向面32aが形成されている。再生コア32の連結部は短く、接合部は角柱状となり、その先端に幅の広い接合面32bが形成されている。再生コア32の接合部は後述するサイドコア33,34の接合部より磁気ギャップGと近接する位置にあり、再生用のコイルボビンを保持する部分となる。
【0019】図1及び図2(c)に示すようにサイドコア33、34はC字形のコアであり、センダスト等の磁性材料により構成される。サイドコア33,34の対向部の対向面33a,34aは幅が狭く、接合部の接合面33b,34bはこれよりやや広くなっている。サイドコア33,34の結合部は従来例と異なり,磁気ギャップ面から離れた位置にある。サイドコア33,34はスペーサ35,36を介し再生コア32の両側面に夫々取付けられる。以上のような再生コア32、サイドコア33,34がスペーサ35,36を介し一体に結合されたものを再生コア体37と呼ぶ。
【0020】再生コア32の対向面32a、サイドコア33,34の対向面33a,34aは同一面になるよう平坦に仕上げられ、且つスペーサ38を介し記録コア31が取付けられることも従来例と同様である。
【0021】次に図1,図2に示す記録コア31及び再生コア体37を用いた本実施例の磁気ヘッドの組立工程について説明する。図3は本実施例の磁気ヘッドの構成を示す一部切欠き斜視図である。まず再生コア32の両側面に夫々スペーサ35,36を鋏みサイドコア33,34を取付ける。そしてエポキシ樹脂等の接着剤を用いて再生コア32、サイドコア33,34を固定して再生コア体37を組立てる。次に再生コア体37を治具を用いて平板状の固定板39に取付け、位置決めを行う。そしてエポキシ樹脂等を付け、正しい位置で再生コア体37を固定板39に固定する。
【0022】次に記録コア31の対向面31aを平面研削し、平坦に仕上げる。又再生コア体37の対向面32a,33a,34aについても平面研削し、各対向面が夫々同一面になるよう平坦に仕上げる。
【0023】次に記録コア31の連結部に2つに割ったボビン40を取付け、その外周部に記録用の巻線41を回巻する。一方、再生コア32に対しては一体に形成されたボビン42に再生用の巻線41を回巻し、再生コア32の接合部にボビン42を直接挿入する。
【0024】次に記録コア31と再生コア体37の各対向面が向かい合うよう配置する。そしてこれらの対向面間にギャップ充填剤となるスペーサ38を挟み込む。これと同時に記録コア31及び再生コア体37の接合部の接合面間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填し仮固定する。このように組み立られた記録コア31及び再生コア体37をケース44の内部に挿入し、固定ねじ45で仮固定する。ケース44は従来例と同様略直方体のケースで、その上部に矩形の開口44aが切り欠かれている。
【0025】次にケース44の下部に端子板46,47を夫々取付ける。端子板46,47は夫々平板状の絶縁体で構成され、その外周側面にケース44の取付溝が形成されている。端子板46にはL字状の端子ピン48が複数本取付けられ、端子板47にもL字状の端子ピン49が複数本取付けられている。最後にケース44の内部に樹脂を注入し、記録コア31及び再生コア体37をモールドする。このようにして磁気ヘッド50が完成する。
【0026】このように組立てられた磁気ヘッド50では、巻線41に記録電流を流すと図1の実線の矢印で示すように記録磁束は記録コア31から磁気ギャップGを通り、2つのサイドコア33,34に分布する。磁気記録媒体に記録されるトラック幅は図1に示すコア幅W1と一致する。
【0027】次に又磁気記録媒体を走査して得られる再生磁束の分布について説明する。磁気ギャップGから発生した磁束は図1の破線の矢印で示すように磁気ギャップ面から離れた連結部を通り、記録コア31側に分布する。この場合再生コア32にボビン42を介して巻線43が回巻されているので、コア幅Lの再生コア34に流れた磁束のみが再生出力となる。
【0028】図1に示すように本実施例の磁気ヘッド50では従来の磁気ヘッド22に比べて再生時の磁路が短くなる。このため磁束再生の効率が良くなり、高出力が得られる。このため再生出力をデータに変換する信号処理回路を簡略化することが可能となる。更に再生用のボビン42は割ボビンにする必要もなく、再生コア体37の組立てをボビン42の装着する前に行うことができる。又切欠部を有するハウジングが不要となり、固定板39を介し記録コア31と再生コア体37を直接ケース44に取付けることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれば、記録コアと再生コアを接合するに際し、夫々の対向部をスペーサを介して当接させると共に、夫々の接合部を磁気ギャップに近接する位置で当接させる。こうすると記録時の磁路長よりも、再生時の磁路長が短くなり、再生出力をより大きくすることができる。又再生コアの接合部に、再生巻線が形成されたボビンを直接取付けることができ、磁気ヘッドの組立てがより簡単になるという効果も得られる。




 

 


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