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発明の名称 画像表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平7−7706
公開日 平成7年(1995)1月10日
出願番号 特願平5−144608
出願日 平成5年(1993)6月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小鍜治 明 (外2名)
発明者 廣中 範彦
要約 目的
画像表示装置で垂直偏向信号発生回路の中の高圧増幅器において、垂直偏向信号の変化点前後以外は、差動増幅器と電流増幅トランジスタの電流源の電流を少なくすることにより垂直偏向信号発生回路の中の高圧増幅器の電力を少なくし、発熱を抑えることができると共に、回りの実装部品に与える熱ストレスを少なくすることができることを目的とする。

構成
電流増幅しているトランジスタ(53,57)の電流源の電流を決めている抵抗器(62,63)に、並列にそれぞれスイッチ用トランジスタ(60,61)と抵抗器(68,69)を接続し、このスイッチ用トランジスタ(60,61)に垂直偏向信号の変化点前後のみHになる電力削減パルスを加え、垂直偏向信号の変化点前後のみ電流源の電流を多くする。
特許請求の範囲
【請求項1】 電子ビームが照射されることにより発光する蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリーン上画面を垂直方向に区分した各垂直区分毎に電子ビームを発生する複数の線陰極と、上記電子ビームを偏向するための偏向データを記憶している偏向メモリと、上記偏向データをアナログ電圧に変換するデジタル−アナログ変換器と、変換された電圧を差動増幅するトランジスタと、差動増幅器の電流源を構成しているトランジスタ、抵抗器および電流源用電源と、差動増幅器の電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、差動増幅された電圧を電流増幅するトランジスタと、その電流増幅用トランジスタの電流源であるトランジスタおよび抵抗器と、電流増幅用トランジスタの電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、出力バッファのトランジスタと、増幅度を決める帰還抵抗器と、増幅器に電源電圧を与える垂直偏向高電源とを備えた画像表示装置。
【請求項2】 蛍光体が塗布されたスクリーンに照射する電子ビームをスクリーンの垂直方向に複数に分割した区分毎に発生させる電子ビーム発生手段と、前記複数の区分毎に発生する電子ビームを各区分毎に垂直方向に偏向する垂直偏向手段と、前記垂直偏向手段に対応して水平方向に偏向する水平偏向手段と、入力映像信号によって電子ビームを制御する電子ビーム制御手段とを備えた薄型画像表示装置において、前記垂直偏向手段の電流源の電流を偏向電圧が階段状に変化する変化点以外の期間減少させることによって偏向電力を少なくしたことを特徴とする薄型画像表示装置の偏向電力低減方法。
【請求項3】 蛍光体が塗布されたスクリーンに照射する電子ビームをスクリーンの垂直方向に複数に分割した区分毎に発生させる電子ビーム発生手段と、前記複数の区分毎に発生する電子ビームを各区分毎に垂直方向に偏向する垂直偏向手段と、前記垂直偏向手段に対応して水平方向に偏向する水平偏向手段と、入力映像信号によって電子ビームを制御する電子ビーム制御手段とを備えた薄型画像表示装置において、垂直偏向電圧が階段状に変化する変化点において、前記垂直偏向手段の電流源を構成する半導体回路の半導体を動作させるパルスを前記半導体回路に印加することによって、前記パルス印加時のみ前記半導体に電流を多く流すようにして、前記電流源の電流を減少させるようにしたことを特徴とする薄型画像表示装置の垂直偏向電流低減方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン板面上に映出された画面を垂直方向に複数区分に分割したときのそれぞれの区分ごとに電子ビームを発生させ、各区分ごとにそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示し全体として画像を表示する画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン画像を映出する装置の偏平化が各種提案されている。
【0003】従来この種の偏平型カラー受像管としての画像表示装置は、たとえば、特開昭57−135590号公報に示すような構成となっている。以下、その構成について図面を参照しながら説明する。
【0004】図3に示すようにこの画像表示装置は後方からアノード側に向かって順に背面電極1、電子ビーム放出源としての線陰極2、電子ビーム引き出し電極3、ビーム制御電極4、集束電極5、水平偏向電極6、垂直偏向電極7、スクリーン板8、等々が配置されて構成され、これらが真空容器の内部に収納されている。
【0005】以上のように構成された偏平型画像表示装置について、以下その動作を説明する。図3に示すように、電子ビーム放出源としての線陰極2は水平方向に線状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張られており、線陰極2はさらに垂直方向に一定間隔をもって複数本(図3では2イ〜2トの7本のみ示す)設けられている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、本数は19本設けられているものとして、前記線陰極を2イ〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくとることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリーン板8の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構成として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸化物陰極材料を塗布している。前記線陰極は後述するように、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御される。
【0006】背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極からの電子ビームの発生を抑止するとともに、電子ビームをアノード方向のみに押し出す作用もしている。図3では真空容器は記してないが、背面電極1を利用して真空容器と一体となす構造をとることも可能である。電子ビーム引き出し電極3は線陰極2イ〜2ツのそれぞれと対向する水平方向に一定間隔で多数個並べて設けられた貫通孔10を有する導電板11であり、線陰極2から放出された電子ビームをその貫通孔10を通して取り出す。
【0007】次にビーム制御電極4は線陰極2イ〜2ツのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介して水平方向に複数個並設されている。本構成では114本のビーム制御電極用導電板15a〜15nが設けられている(図3では8本のみ示す)。ビーム制御電極4は前記電子ビーム引き出し電極3により水平方向に区分された電子ビームのそれぞれの通過量を、映像信号の絵素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに同期させて制御している。
【0008】収束電極5は、ビーム制御電極4に設けられた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有する導電板17で、電子ビームを収束している。
【0009】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置された導電板18、18′で構成され、それぞれの導電板には水平偏向用電圧が加えられている。各絵素ごとの電子ビームはそれぞれ水平方向に偏向され、スクリーン板8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して発光している。本構成では、電子ビームごとに2トリオ分偏向している。
【0010】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置された導電板19、19′で構成され、垂直偏向用電圧が加えられ、電子ビームを垂直方向に偏向している。本構成では、一対の電極19、19′によって1本の線陰極から生じた電子ビームを垂直方向に12ライン分偏向している。そして20個で構成された垂直偏向電極7によって、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直偏向導電体対が構成され、スクリーン板8の面上に垂直方向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0011】前記に説明したように本構成では水平偏向電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り巡らしている。さらに水平、垂直の各偏向電極間の距離に比べるとスクリーン板8までの距離を長く設定することにより、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン板8の面上に照射させることが可能となる。これにより水平、垂直とも偏向歪みを少なくすることが出来る。
【0012】スクリーン板8は図3に示すように、ガラス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して構成している。また図示していないがメタルバック、カーボンも塗布されている。蛍光体20はビーム制御電極4の1つの貫通孔14を通過する電子ビームを水平方向に偏向することによりR,G,Bの3色の蛍光体対を2トリオ分照射するように設けられており、垂直方向にストライプ状に塗布している。図3において、スクリーン板8に記入した破線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示される垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本のビーム制御電極4の各々に対応して表示される水平方向の区分を示す。破線、2点鎖線で仕切られた1つの区画は図3の拡大図に示すように、水平方向では2トリオ分のR,G,Bの蛍光体、垂直方向では12ライン分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水平方向1mm、垂直方向4.4mmである。
【0013】なお図4ではR、G、Bの各々3色の蛍光体はストライプ状に図示しているが、デルタ状に配置しても良い。ただしデルタ状に配置したときはそれに適合した水平偏向、垂直偏向波形の電圧を加える必要がある。なお図4では説明の都合で縦横の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメージと異なっている。
【0014】また本構成では、ビーム制御電極4の1つの貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2トリオ分設けられているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以上で構成されていてもよい。ただしビーム制御電極4には1トリオ、あるいは3トリオ以上のR、G、B映像信号が順次加えられ、それに同期して水平偏向をする必要がある。
【0015】つぎにこの画像表示素子を駆動するための駆動回路の動作を、図5を参照しながら説明する。
【0016】まず電子ビームをスクリーン板8に照射して表示する駆動部分の説明を行う。電源回路22は画像表示素子の各電極に所定のバイアス電圧を加えるための回路で、背面電極1にはV1、電子ビーム引き出し電極3にはV3、収束電極5にはV5、スクリーン板8にはV8の直流電圧を加える。
【0017】パルス発生回路39は、垂直同期信号Vと水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルスを作成する。図6にそのタイミングの一例を示す。
【0018】線陰極駆動回路26は、線陰極駆動パルスを受けて駆動パルスが高電位の間は、線陰極2を加熱する。このとき、加熱されている線陰極は、背面電極1と電子ビーム引き出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2に加えられている電位のほうが高くなるため、線陰極からは電子が放出されない。
【0019】また一方、駆動パルスが低電位の間、線陰極2は電子を放出する。このときの線陰極2は、背面電極1と電子ビーム引き出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2に加えられている電位のほうが低くなるため、線陰極2から電子が放出される。
【0020】以上の説明から明らかなように19本の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が加えられた12水平走査期間のみ電子が放出される。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次12走査期間ずつ電位を切り替えて行けば良い。
【0021】つぎに偏向部分の説明を行う。図5に示すように、偏向電圧発生回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(以下DMAコントローラと称す)41、偏向電圧波形記憶用メモリ(以下偏向メモリと称す)42、水平偏向信号発生器43h、垂直偏向信号発生器43vなどによって構成され、垂直偏向信号v、v′および水平偏向信号h、h′を発生する。本構成においては垂直偏向信号に関して、オーバースキャンを考慮して、1フィールドで228水平走査期間表示している。またそれぞれのラインに対応する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエリアを第1フィールドおよび第2フィールドに分けそれぞれ1組のメモリ容量を有している。表示する際は該当の偏向メモリ42からデータを読みだして垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、垂直偏向電極7に加えている。
【0022】垂直偏向信号発生器43vは、偏向データをアナログ電流に変換するD/Aコンバータ80、その電流を電圧に変換するオペアンプ81と抵抗器82、83。対称な電圧にするための増幅器84、85。垂直偏向に必要な高電圧に増幅する高圧増幅器86、87から構成されている。垂直偏向信号発生器43vの動作を図7と垂直偏向信号の波形を示す図6を用いて説明する。偏向メモリ42から垂直偏向データを読みだしD/Aコンバータ80に送りアナログ電流に変換する。アナログ電流は、オペアンプ81と抵抗器82、83によってアナログ電圧に変換する。その電圧信号を1倍の増幅器84と−1倍の増幅器85によって対称な信号にし、それをそれぞれ高圧増幅器86、87によって増幅しビームを偏向するための垂直偏向信号v、v’を発生する。
【0023】ここで、高圧増幅器86、87は、図2に示すように、増幅器84、85の号を受けて差動増幅器のトランジスタ51に入力され、差動増幅器の他方のトランジスタ52とカレントミラーを構成しているトランジスタ54、55によって非反転増幅される。これを電流増幅用トランジスタ56で受け、出力バッファのトランジスタ58、59で高圧の垂直偏向信号を出力する。ここで、トランジスタ53、抵抗器62は、差動増幅器の電流源、トランジスタ57、抵抗器63は、電流増幅用トランジスタの電流源、抵抗器64、65は増幅度を決める帰還抵抗器である。電源71は電流源のバイアス電圧を決めている。電源72は垂直偏向信号のセンター電圧を決めている。電源70は高圧増幅器の電源である。高圧増幅器の動作について説明する。増幅器84、85によって対称な信号に変換された垂直偏向信号は、差動増幅器のトランジスタ51、52、54、55、によって非反転増幅される。これを電流増幅用トランジスタ56で受け電流増幅された後、出力バッファのトランジスタ58、59で高圧の垂直偏向信号を出力する。高圧増幅器の増幅度は帰還抵抗器64、65によって決まる。
【0024】前記の偏向メモリ42に記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査期間ごとにほぼ規則性のあるデータで構成され、偏向信号に変換された波形もほぼ12段階の垂直偏向信号となっているが前記のように2フィールド分のメモリ容量を有して、各水平走査線ごとに位置を微調整できるようにしている。
【0025】また水平偏向信号に対しては、1水平走査期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水平走査ごとに偏向位置を微調整可能なようにメモリを有している。したがって1フレーム間に456水平走査期間表示するとして、456×6=2736バイトのメモリが必要であるが、第1フィールドと第2フィールドのデータを共用しているために、実際には1368バイトのメモリを使用している。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出して、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換して、水平偏向電極6に加えている。
【0026】以上を要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電位の駆動パルスが加えられている線陰極から放出された電子ビームは、電子ビーム引き出し電極3によって水平方向に114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成している。この電子ビームは、後述するように各区分ごとにビーム制御電極4によってビームの通過量が制御され、収束電極5によって収束されたのち、図6に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h、h′を加えられた水平偏向電極18、18′などにより、各水平表示期間にスクリーン板8のR1、G1、B1およびR2、G2、B2などの蛍光体に順次、水平表示期間/6ずつ照射される。
【0027】かくして、各水平ラインのラスターは114個の各区分ごとに電子ビームをR1、G1、B1およびR2、G2、B2に該当する映像信号によって変調することにより、スクリーン板8の面上にカラー画像を表示することができる。
【0028】つぎに電子ビームの変調制御部分について説明する。まず図5において、信号入力端子23R、23G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、114組のサンプルホールド回路組31a〜31nに加えられる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれぞれR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、B2用の6個のサンプルホールド回路で構成されている。
【0029】サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(63.5μsec )のうちの水平表示期間(約50μsec)に、前記114組のサンプルホールド回路31a〜31nの各々R1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、B2用のサンプルホールド回路に対応する684個(114×6)のサンプリングパルスRa1〜Rn2を順次発生する。前記684個のサンプリングパルスがそれぞれ114組のサンプルホールド回路組31a〜31nに6個ずつ加えられ、これによって各サンプルホールド回路組には、1ラインを114個に区分したときのそれぞれの2絵素分のR1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号が個別にサンプリングされホールドされる。サンプルホールドされた114組のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号は1ライン分のサンプルホールド終了後に114組のメモリ32a〜32nに転送パルスtによって一斉に転送され、ここで次の1水平走査期間保持される。保持された信号は114個のスイッチング回路35a〜35nに加えられる。
【0030】スイッチング回路35a〜35nはそれぞれがR1、G1、B1、R2、G2、B2の個別入力端子とそれらを順次切り替えて出力する共通出力端子とを有する回路により構成されたもので、スイッチングパルス発生回路36から加えられるスイッチングパルスr1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に切り替え制御される。前記スイッチングパルスr1、g1、b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割して、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜35nを切り替えR1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路37a〜37nに供給している。各スイッチング回路35a〜35nの出力は、114組のパルス幅変調(以下PWMと称す)回路37a〜37nに加えられ、R1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号の大きさに応じてパルス幅変調され出力される。このパルス幅変調回路37a〜37nの出力は電子ビームを変調するための制御信号として表示素子のビーム制御電極4の114本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に加えられる。
【0031】つぎに水平偏向と表示のタイミングについて説明する。スイッチング回路35a〜35nにおけるR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り替えと、水平偏向信号発生器43hによる電子ビームR1、G1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏向の切り替えタイミングと順序が完全に一致するように同期制御されている。これにより電子ビームがR1蛍光体に照射されているときには、その電子ビームの照射量がR1制御信号によって制御され、以下G1、B1、R2、G2、B2についても同様に制御されて、各絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2各蛍光体の発光がその絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号によってそれぞれ制御されることなり、各絵素が入力の映像信号にしたがって発光表示されるのである。かかる制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同時に実行されて、1ライン228絵素の映像が表示され、さらに1フィールド228本のラインについて上方のラインから順次行われて、スクリーン板8の面上に画像が表示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の1フィールドごとに繰り返されて、テレビジョン信号などがスクリーン板8に表示される。
【0032】なお、本構成に必要な基本クロックは図5に示すパルス発生回路39から供給されており、水平同期信号H、及び垂直同期信号Vでタイミングをコントロールしている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のような垂直偏向信号発生器43vの高圧増幅器86、87の構成では、出力バッファトランジスタ58、59のオン、オフスピードを早くするためにはトランジスタのベースに蓄積された少数キャリヤーを流し出す必要があるためある程度の電流を電流源トランジスタ56に流す必要がある。よって電流増幅用トランジスタ56とそのトランジスタの電流源であるトランジスタ57の電力消費が大きくなる。
【0034】又、同様に出力バッファトランジスタ58、59のオン、オフスピードを早くするために垂直偏向電圧が変化する時には電流増幅用トランジスタ56のベース電流を多く流さなければならないため、差動増幅器51、52、カレントミラートランジスタ54、55にも多く電流を流さなければならなく電力消費が大きくなる。従って、消費電力が大きく、回りの実装部品に熱ストレスを与え部品寿命を短くするという課題を有していた。
【0035】本発明は、上記課題に鑑み、高圧増幅器の消費電力を少なくし、回りの実装部品に与える熱ストレスを少なくする画像表示装置を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の画像表示装置は、電子ビームが照射されることにより発光する蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリーン上画面を垂直方向に区分した各垂直区分毎に電子ビームを発生する複数の線陰極と、上記電子ビームを偏向するための偏向データを記憶している偏向メモリと、上記偏向データをアナログ電圧に変換するデジタル−アナログ変換器と、変換された電圧を差動増幅するトランジスタと、差動増幅器の電流源を構成しているトランジスタ、抵抗器および電流源用電源と、差動増幅器の電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、差動増幅された電圧を電流増幅するトランジスタと、その電流増幅用トランジスタの電流源であるトランジスタおよび抵抗器と、電流増幅用トランジスタの電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、出力バッファのトランジスタと、増幅度を決める帰還抵抗器と、増幅器に電源電圧を与える垂直偏向高電源とを有するものである。
【0037】
【作用】本発明は上記した構成によって、垂直偏向信号の変化点前後以外は、電流増幅用トランジスタと差動増幅器に流す電流を少なくするため、電流増幅用トランジスタと電流増幅の電流源であるトランジスタと差動増幅器のトランジスタとカレントミラートランジスタで消費される電力は少なくなり、発熱が抑えられる。
【0038】
【実施例】以下本発明の一実施例の画像表示装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例における画像表示装置の垂直偏向信号発生回路の中の高圧増幅器の回路図を示すものである。
【0039】図1において、51、52は差動増幅器のトランジスタ、54、55はカレントミラー用トランジスタ、53、62は差動増幅器の電流源用トランジスタと抵抗器、60、68は垂直偏向信号の変化点前後に差動増幅器に流す電流を多くするためのトランジスタと抵抗器、56は電流増幅用トランジスタ、57、63は電流増幅用トランジスタの電流源トランジスタと抵抗器、61、69は垂直偏向信号の変化点前後に電流増幅用トランジスタに流す電流を多くするためのトランジスタと抵抗器、58、59は出力バッファのトランジスタ、64、65は増幅度を決める帰還抵抗器、71は電流源のバイアス電圧を決めている電源、72は垂直偏向信号のセンター電圧を決めている電源、70は高圧増幅器の電源である。
【0040】以上のように構成された画像表示装置の垂直偏向信号発生回路の中の高圧増幅器の回路について、以下その動作について説明する。増幅器84、85によって対称な信号に変換された垂直偏向信号は、差動増幅器のトランジスタ51、52、とカレントミラートランジスタ54、55によって非反転増幅される。これを電流増幅用トランジスタ56で受け電流増幅される。電流増幅用トランジスタ56のエミッタ電流は、電流源を構成しているトランジスタ57、抵抗器63で作られている。ここで、図6に示す垂直偏向信号v、v’の変化点に同期した電力削減パルスをパルス発生回路39から取り出しトランジスタ60、61のベースに与えることにより、電力削減パルスが高電圧の時、トランジスタ60と61はオンになり抵抗器62と抵抗器68、抵抗器63と抵抗器69は並列接続なり電流源トランジスタ53と57のエミッタ電流が多くなり、コレクタ電流も多くなる。すなわち、変垂直偏向信号v、v’の変化点前後では出力バッファトランジスタ58、59のオン、オフスピードを早くするために電流源トランジスタ57と差動増幅器の電流源トランジスタ53のコレクタ電流を多く流し、出力バッファトランジスタ58、59のオン、オフスピードを上げる。垂直偏向信号v、v’が変化しない期間は出力バッファトランジスタ58、59は動作しないから、電流源トランジスタ57と差動増幅器の電流源トランジスタ53のコレクタ電流は少なくて良い。
【0041】以上のように本実施例によれば、垂直偏向信号v、v’の変化点前後のみ電流増幅用トランジスタの電流源と差動増幅器の電流源の電流を多くし、他の期間は少なくすることにより、電流増幅用トランジスタと電流源用トランジスタと差動増幅器とカレントミラートランジスタで消費される電力を少なくすることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子ビームが照射されることにより発光する蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリーン上画面を垂直方向に区分した各垂直区分毎に電子ビームを発生する複数の線陰極と、上記電子ビームを偏向するための偏向データを記憶している偏向メモリと、上記偏向データをアナログ電圧に変換するデジタル−アナログ変換器と、変換された電圧を差動増幅するトランジスタと、差動増幅器の電流源を構成しているトランジスタ、抵抗器および電流源用電源と、差動増幅器の電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、差動増幅された電圧を電流増幅するトランジスタと、その電流増幅用トランジスタの電流源であるトランジスタおよび抵抗器と、電流増幅用トランジスタの電流源の電流を変化させるトランジスタおよび抵抗器と、出力バッファのトランジスタと、増幅度を決める帰還抵抗器と、増幅器に電源電圧を与える垂直偏向高電源を設けることにより、高圧増幅器の電力を少なくすることができると共に、発熱を抑えることができるので、回りの実装部品に与える熱ストレスを少なくすることができる。




 

 


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